60 60 60 60 1952 2012 60 2012 60 60 1946 1981 2000 2010 60 1 1978 1990 60 1 2 3 4 60 60 4 1 3 196 1. 1.1 1949 1,850 3 1 2 1
3 従来活字としては普通に用いられていなかったもの 新字と旧字の 区別が起こる 例 塩 鹽 学 學 1946 年に告示された 当用漢字表 は 1850 字の字種のみを示したも ので 円 区 塩 戦前は略字とされていた などの簡略体と 晝 藝 櫻 戦前の旧字 が混じっていた そこで 用いるべき字体をはっ きりと示したのが 1949 年の 当用漢字字体表 である 図 1 すべては 文化庁のホームページで当時の原本が閲覧できる ところがこの字 体表は 等線体 というゴシック体に似た書体の手書き文字であったた 図1 当用漢字字体表 1949年 め これらを参考に明朝体活字を作る立場の人々には大きな混乱を惹 き起こし その影響は現在に至るまで続いているという2 さらに当用漢字の字体がどのような基準で改変されたかについて その詳細は公表されなかったので 各方面からの批判も多かった 国 語学者の山田忠雄 新明解国語辞典 の編集主幹 は 当用漢字の 新字体 制定の基盤をたづねる 1958 年 を発表し ひとつひと つの字体について詳細な批判を公表した 興味のある方はぜひ参照 していただきたい 1.2 正字と異体字 そもそも どの漢字が 正字 で どの漢字が 異体字 なのか この 問題を最初に提示すべきだったかもしれない しかしそれこそは昔か 当用漢字字 ら延々と議論され続けてきた難問なのだ 1949 年告示の 体表まえがき では 当用漢字は字体の標準を示したものである また 印刷字体と筆写字体とをできるだけ一致させることをたてまえとした とあるように 印刷字体と筆写字体との一致が図られた結果の字体が 正字 イコール旧字ではない とされ 除外された筆写体 慣用体 が 異体字 であるというパースペクティブを見てとることもできよう まず手始めに 印刷字体と筆写字体とには歴史的な発展の仕方に 図2 解説 字体字典 江守賢治著 漢字の字体に関する 二つの流れ 江守賢 違いがあったことを確認しておこう 図 2は 解説 字体字典 治著 所収の 漢字の字体に関する二つの流れ を示したものである 右側 Aの系統が筆写字体 楷書 左側 Bの系統が印刷 図 2 とは 18 世紀の初めに清の 字体である そのB系統にある 康熙字典 康熙帝の勅命によって編纂され 明治以来 わが国の漢和字典の活字 図3 そして 体の拠り所として長く利用され続けている字典3 である で江守氏は 以下のような指摘をしている 解説 字体字典 康熙字典が示している字は明朝体である 明朝体は楷書とは別であ り もちろん書くための書体ではない 康熙字典では 正字とか俗字とかいっているが 多く楷書には全く 不向きの字体を正字とし 逆に 従来永く書かれてきた楷書本来の字 p.96 体を俗字としている 解説 字体字典 漢字を手書きすることのなくなった現代人は 辞典の字体やフォント の字体を標準字体だと思い込みがちであろう けれども実は それら の拠り所である 康熙字典 の字体そのものが 楷書という伝統的な手 書き文字の集大成ではなく 18 世紀に新たにデザインされた明朝体の 2 図3 康熙字典
1.3 1946 10 1956 4 1.4 1956 1 2 3 4 5 6 1981 5 13 1948 23 6 7 50 20 JIS 3
1.5 1978 = 1981 2 1 2 2000 1 2 3. 1.6 1952 1952 1 60 53 54 1949 3 52-53 53 9 4 1 2. 2.1 JIS 1 JIS 5 1 JIS X 0208 JIS X 0213 UCS Universal Coded Character Set CJK JIS X 0221 CJK C J K JIS 90 JIS CJK 8 4
1978 2000 1978 JIS X 0208:1978 JIS 2010 5 1 2,965 2 3,384 6,349 JIS X 0208:1978 1983 JIS X 0208:1983 9 2.2 Unicode 1995 95 Macintosh DTP Desktop publishing 90 DTP 1997 JIS X 0208:1997 4 90 Unicode 1995 JIS X 0221:1995 CJK 2 2.3 1998 JIS CJK JIS X 0208:1983 1998 1 22 CJK JIS 10 1 28 1998 JIS 2.4 JIS X 0213:2000 3 4 2000 JIS X 0213 2000 JIS X 0208 1997 1 2 6,879 3 1,259 4 2,436 JIS X 0213 JIS X 0208 JIS X 0213 JIS X 0208 2000 JIS X 0208 JIS X 0213 Mac OS X 2001 JIS X 0213 Windows Vista JIS X 0213 2006 2007 Windows XP JIS X 0208 1990 JIS X 0208 1990 Windows 7 Windows 8 JIS X 0213:2004 JIS X 0213:2000 10 3 5
3. 表外漢字字体表 3.1 表外漢字字体表で印刷標準字体が示される 1990 年代のパソコンの急速な普及によるによる符号化漢字の混乱 と不足という事態に対して 政府は早急な対策を迫られていた そのた は 1998 年 めに 1996 年から審議が始まった 表外漢字の字体の問題 に 表外漢字字体表試案 として国語審議会から報告され 2000 年 12 月に 表外漢字字体表 として答申された ただし なぜか告示には至ら JIS X 0213 が制定さ なかった またひと足早く同 2000 年 1 月には れ 第 3 水準 第 4 水準に 3685 字が追加されていた また 注意してほしいことは 表外漢字字体表 は 常用漢字表 の 漢字を増やすのではなく あくまで表外漢字の字体の基準を定めたも のだということである 表外漢字字体表 はその字体を 印刷標準字 体 と呼称するように 筆写字体の手本として利用されるべきではなく 図6 表外漢字字体表の 一部 あくまで印刷字体の規範として用いられるべきものだとされている 印刷標準字体 その内 表外漢字字体表 では具体的に1022字の の 22 字には簡易慣用字体も示された が発表された 図 6 11 また 印刷標準字体 には 康熙字典体 を基本とするされたが 1.3でふれ た発言が半世紀後に現実となった 実際には 康熙字典 がそのまま 唯一のソースとされたのではなく 康熙字典体 を含む 明朝体活字 という資料が文化庁 字形一覧 上 下 上下 2 分冊セットで 725 頁 でまとめられ 字体検討の実際の参考に供された この一覧リストは 1820年から1946年の120年余にわたって使用された活字字体23種 参考字体 2 種 についてそれぞれ 11,735 字種を集めた活字見本リスト である 図 7 図7 明朝体活字字形一覧 の一部 3.2 日本新聞協会の要望 3部首許容 1.3で触れた表外字の 拡張新字体 については 実は各新聞社に よって拡張の基準は大きく3タイプに分かれていたという 1 常用漢字の簡略化の方法をそのまま表外字に適用する 2 表外字には原則としていわゆる康熙字典体を適用する 3 JIS漢字と同様に 第 1 水準に常用漢字型 第 2 水準に康熙字典体を適用する12 実際にはそれぞれの漢字によってこれらの原則が入り交じったりしたわけで ある特定の漢字ファミリーをすべて同様の字体にまとめること のできないのが 漢字問題の難しいところである 表外漢字字体表 を審議する過程でも しんにゅう 礻 しめすへん 飠 しょくへん の漢字については 日本新聞協会の委員から意見が出され 結局 略字体を用いることを妨げない という 辶 礻 飠 の妥協案 と呼ぶが 2010 年の改訂常用漢字で新たな混乱を招く要因ともなった が採用となった これを 3 部首許容 3.3 JIS X 0213:2004 拡張新字体 から康熙字典体への回帰 表外漢字字体表 への対応が課題となった日本規格協会は 調査の結果 JIS X 0208 JIS基本漢字 への 表外漢字字体表 の適用は 技術的に困難として断念し JIS X 0213 JIS拡張漢字 のみを改正することになった 2004 年に行われたこの改正で 第 1 水準の 140 字 第 2 水準の 28 字の字形が変更され さらに第 3 水準には新たに10 字が追加され 表外漢字字体表 の 1,022 字と簡易慣用体 22 字がすべてJIS X 0213:2004に適用された 1983 年にJIS X 0208に取り込まれた 拡張新字体 は JIS X 0213:2004において いわゆる康熙字典 に戻るこ とになったのである が多くの新字を作りだし その影響によって数多くの 拡張新字体 この事実は ほとんど 60 年前の 1949 年に告示された 当用漢字字体表 が生みだされ さらに 1983 年にはJIS漢字がそれを取り入れたという玉突き現象を 2000 年の 表外漢字字体表 の答申を機にできる限りリ 拡張新字体 を使用してきた新聞社にも新たな変化が起きた 2007 年 朝日新聞 セットしようとしたとみることができよう また 50 年間近く 6
900 JIS 21 3.4 2010 196 1,945 191 2,136 64 5 JIS X 0213 JIS X 0208 5 / 60 4. 60 4.1 60 4.2 1952-2012 1956 no.31 1967 no.144b 2010 2002 2003 2004 2000 2010 13 60 JIS X 0213:2004 7
1972 no.181 JIS X 0213:2004 1989 no.299 1990 no.306 1996 no.357 2 1998 no.374 JIS X 0213:2004 3 60 4.3 60 CD-ROM JIS X 0208:1978 83 2000 JIS X 0213:2004 2004 2010 60 JIS X 0208 JIS X 0213:2004 14 JIS X 0213 JIS X 0208 / JIS X 0213 JIS X 0208 JIS X 0208 2 3 JIS X 0213:2004 JIS X 0213:2004 8
2010 JIS JIS Adobe-Japan1 OpenType 24 14 9 1 JIS X 0213:2004 JIS X 0213:2004 JIS X 0213:2004 JIS X 0213:2004 4.4 1962 no.94 JIS X 0213:2004 10 JIS X 0213:2004 JIS X 0213:2004 ` 9
4.5 JIS 2014 3 31 1 100 2 1716 49,030 1827 3 pp.124-129 4 p.219 5 pp.101-102 6) pp.250-257 7 p.253 8 JIS JIS JIS X 0213:2004 Adobe-Japan 1-6 JIS JIS 9 p.159 10 pp.90-104 11 p184 12 p.7 pp.72-75 13) pp.99-100 14) pp.104-107 1958 1959 1986 1998 1998 1999 2001 198 100 2002 Science of Humanity; Bensei, Vol. 31 2001 2 2003 2005 2006 2008 10
字の制限 ウィンドウズ 95 発売漢漢字の使用の目 2009 2010 1928 2011 2011 1977 1820 1946 1999 2000 2011 1973 1995 2009 1 60 安約 900 字の表外漢字の字通称 JIS2004 体を 表外漢字字体表 に 168 字を拡張新字体か 表記 アナログ系 符号 デジタル系 一般用漢字 新聞用漢字 JIS 基本漢字 JIS 拡張漢字 1946 年内閣告示当用漢字表 1850 字制定 1949 年内閣告示 7 ビット及び 8 ビットの情報交換用符号化漢字集合 7ビット及び 8ビットの情報交換用符号化拡張漢字集合 当用漢字字体表 1950 1956 年国語審議会報告同音の漢字による書き換え 1956 年朝日新聞拡張新字体当用漢字表外の漢字にも当用漢字の簡略化法を適 1970 用する 拡張新字体 1980 1978 日本語ワープロ発売 1978 年日本規格協会 JIS X 0208:1978 第 1 水準 2965 字第 2 水準 3384 字旧 JIS 漢字と呼ばれる ( 旧 JIS C 6226) 1981 年内閣告示常用漢字表 1945 字制定 新聞社の拡張新字体は新 JIS 漢字と直接の関係はないが 一致する字 1983 年改正 ( 第 2 次 ) JIS X 0208:1983 新 JIS 漢字と呼ばれ 拡張新字体を導入し混乱を生じた 体が多数あった 1990 1990 年改正 ( 第 3 次 ) JIS X 0208:1990 1995 人名用漢字別表に対応 1997 年改正 ( 第 4 次 ) 1998 JIS X 0208:1997 日本文藝家協会主催 漢異体字が重複しないよ字を救え! 文字コード問うに包摂基準を定める題を考えるシンポジウム 2000 2000 年日本規格協会 JIS X 0213:2000 2000 年国語審議会答申日本新聞協会の要望第 3 水準 1249 字 第 4 表外漢字字体表 3 部首許容水準 2436 字 通称 JIS 字体選択の拠り所とししんにゅう / しめすへん / 2000 11,233 字 て1022 字制定 しょくへん ) については JIS X 0208:1983で印刷標準字体印刷文字として 礻 字体が大きく変更された飠 の字形を許容する 29 文字を修正 2007 年朝日新聞拡張新字体の緩和 2004 年 ( 第 2 次 ) JIS X 0213:2004 2010 準拠するよう変更 ら 康熙字典体へ変更 2010 年内閣告示改訂常用漢字表 2136 字制定 2012 年改正 ( 第 5 次 ) JIS X 0208:2012 2010 年の常用漢字改訂にあわせる 2012 年 ( 第 3 次 ) JIS X 0213:2012 2010 年の常用漢字改訂にあわせる UCS 国際符号化文字集合 (Unicode と ISO の共同策定 ) JIS X 0208 JIS X 0213 JIS X 0221 1995 年日本規格協会 JIS X 0221:1995 Unicode 対応 0208 含む全 34,168 字で 漢字 20,902 字 (CJK 統合漢字 ) を含む 2001 年 ( 第 2 次 ) JIS X 0221-1:2001 全 49,194 字を収録 漢字 27,484 字 (CJK 統合漢字拡張 A を追加 ) 2007 年 ( 第 3 次 ) JIS X 0221-1:2007 全 96,447 字となり 漢字 70,195 字 (CJK 統合漢字拡張 B を追加 ) 11