土地開発公社の経営の健全化に

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(車線等)

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと

資料 2 国が進める土地開発公社等の抜本的改革について 背景 地方公共団体が損失補償等を行っている土地開発公社等に係る債務は将来的に財政に深刻な影響を及ぼす可能性 平成 21 年度から 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 財政健全化法 ) が全面施行 財政健全化法に基づく 健全化判断比率の一

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

目次 1 はじめに 2 中期経営計画の策定について 3 第 1 期中期経営計画の総括 (1) 事務事業の見直し 組織体制の簡素化等自主的経営努力の推進 (2) 公社保有土地の整理 活用 (3) びわ細江工業団地賃貸地の売却促進 (4) 組織拡大を伴う市町等からの受託事業 4 第 2 期中期経営計画

資料 1-1 静岡市土地開発公社の業務について 1 土地開発公社とは 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 昭和 47 年法律第 66 号 ) という公法に基づ き 地方公共団体の全額出資により設置された公法人である 公有地の拡大の推進に関する法律 (1) 設立目的 = 地域の秩序ある整備を図るために

目次 市有財産活用基本方針について 1 第 1 章市有財産の現状と対象財産 2 1 市有財産 ( 土地 建物 ) の保有状況 2 2 市有財産の現状の整理 3 3 公共施設マネジメントとの関連 3 4 基本方針における対象財産 3 第 2 章市有財産の活用の推進 4 1 新たな活用における庁内要望の

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普通財産の売却及び利活用の基本方針

2) 長期にわたる暫定利用の解消 ( 正式な事業化や売却 ) 暫定利用の状態を続けて意思決定を遅らせるのではなく 現在暫定利用中の未利用地については 6. 利活用の方向性を決めるにあたっての基本的な考え方 に則り 順次方向性を決定する また 今後未利用地を暫定利用とする際には 暫定利用期間を定め 暫

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H28秋_24地方税財源

スライド 1

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

有価証券管理規程 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 株式会社 ( 以下 会社 という ) の有価証券の運用および管理を適正に行うため 会社の保有する有価証券に関する管理基準および管理手続を定めるとともに 余裕資金の有効運用ならびに経営効率の向上を図ることを目的とする ( 有価証券の

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

資料 4 平成 29 年 1 月 27 日記者会見 土地区画整理事業に関する土地利活用意向調査の実施結果について 復興推進本部都市整備推進室 1 土地利活用意向調査の目的 市内 4 地区の土地区画整理事業は 平成 29 年度末を目標に全ての宅地引渡しが完了できるよう鋭意工事を進めております 地権者へ

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1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

平成22年2月●日

Taro-全員協議会【高エネ研南】

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

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田川市水道事業会計

別添 1 当初の事業目的から公園事業用地に変更した事例 根拠条項 : 公拡法第 9 条第 1 項第 1 号 先行取得者 : 東京都足立区 経緯 当初 鉄道事業を円滑に進めるための代替地として取得 鉄道事業の用地取得が完了し 代替地に供されることがなくなったため 公園事業用地に用途を変更 [ 従前写真

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

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14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

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国立大学法人富山大学 PPP/PFI 手法導入優先的検討要項

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

目 次 はじめに P. 1 1 公有財産の現状 P. 2 2 公有財産の現状把握と管理の適正化 P. 3 3 未利用財産の利活用の基本的な考え方 P. 4 4 未利用財産の利活用事務の流れ P. 5 5 未利用財産の利活用の具体的な方法 (1) 庁内利活用 P. 6 (2) 売却処分 P. 7 (3

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Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

1 鳥取市土地開発公社 (1) 法人の事業概要 1 鳥取市土地開発公社 (1) 法人の事業概要 法人名 : 鳥取市土地開発公社 シート 1: 法人の概要 ( 平成 17 年度末 ) 名称 鳥取市土地開発公社 担当部課 所在地 鳥取市西町二丁目 311 番地 電話 0857(22)4742 代表者 理

05-01【財務部長】チャレンジ目標01【年度末】(確認済)

平成 29 年度 厚生年金保険法第七十九条の八第二項に基づく国家公務員共済組合連合会にかかる管理積立金の管理及び運用の状況についての評価の結果 概要 平成 30 年 12 月 財務省主計局給与共済課

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

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47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

地方公共団体財政健全化法

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

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平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

地域金融円滑化のための基本方針 川之江信用金庫は 地域金融機関として 中小企業の健全な発展と一般大衆の豊かな生活実現に努め 地域社会に貢献するため 以下の方針に基づき 地域金融の円滑化に全力を傾注して取り組んでまいります また 金融円滑化に関する相談 申込 苦情等への適切かつ迅速な対応 お客様の経営


16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

用地補償総合技術業務 における入札参加条件等 2. 業務実績に関する要件 緩和 従来 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 10 ヶ年 の業務実績 企業予定主任担当者にもとめる業務実績要件の期間 過去 15 ヶ年 の業務実績 したがって H29 契約案件は平成 14 年度以降に完了し

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

( 新 ) 藤沢都市計画住宅市街地の開発整備の方針 平成年月 神奈川県 藤沢 住宅 -1

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地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

平成 29 年 4 月 1 日規程第 18-5 号国立研究開発法人国立がん研究センター PPP/PFI 手法導入優先的検討規程 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 国立研究開発法人国立がん研究センター ( 以下 センター という ) の公共施設等の整備等における優先的検討を行うに当たって必要な手続を

(1) 市税 1 個人市民税 12,, 12, 1,, 1, 8,, 8, 6,, 6, 4,, 4, 2,, 2, 4,425,177 4,542,579 4,451,591 4,548,613 4,83,99 5,245,539 6,124,689 6,342,477 6,436,251 6,1

平成22年○月○日

29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

参考資料 5 用語集 SPC( 特別目的会社 ) SPC(Special Purpose Company) は特別目的会社ともいわれ プロジェクトファイナンスにおいては 特定のプロジェクトから生み出されるキャッシュフローを親会社の信用とは切り離す事がポイントであるが その独立性を法人格的に担保すべく

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

第7次プラン実績の概要

6. 剰余金の使途 中期目標 中期計画 9. 剰余金の使途 建設勘定管理用施設 ( 宿舎に限る ) の改修 平成 30 年度計画 6. 剰余金の使途 建設勘定管理用施設 ( 宿舎に限る ) の改修 中期計画及び年度計画の実施状況 ( 主要な業務実績 ) 実績なし 評定と根拠 課題と対応 当該事業年度

奈良県 PPP/PFI 手法導入優先的検討規程 厳しい財政状況の中で 本県の公共施設等の整備や運営を効率的かつ効果的に進めるとともに 奈良県公共施設等総合管理計画の着実な進捗のためには これまで以上に民間との連携を図り その資金 能力 ノウハウ等を積極的に取り入れていくべきである そこで 本県におけ

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

Transcription:

土地開発公社の経営の健全化に関する計画 柏市第 1 目的 柏市土地開発公社は, 平成 4 年 4 月に設立以来, 首都圏新都市鉄道 ( 以下つくばエクスプレスという ) 沿線整備に係る関連事業用地をはじめ, 都市計画道路, 公園整備等の事業用地を中心に, 柏市の都市基盤整備に必要な公共用地の先行取得を行ってきております しかし, 景気の長期低迷や税制改正に伴う税収の落ち込みなどにより, 市の財政状況が非常に厳しいなかで, つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業などの事業計画が変更されていることもあり, 公共用地の先行取得額も減少しておりますが, 設立団体である市の買戻し計画も遅れております そのため土地開発公社の保有土地はわずかながら減少しているものの, 近年における地価の下落という土地をめぐる状況の大きな変化, あるいは保有期間の長期化に伴う金利負担の増加など, その経営環境は大変厳しいものとなっております このような中で, 先に国から示された 土地開発公社経営健全化対策 や市の財政状況, つくばエクスプレス沿線土地区画整理事業などの進捗状況等を踏まえ, 土地開発公社の経営健全化に向けた対応を検討した結果, つくばエクスプレス沿線土地区画整理に係る関連事業用地を含めますと, 土地開発公社経営健全化対策 の指針に沿っての対応は困難であると見込まれることから, 市独自の健全化計画を策定したところです この健全化計画は, 経営健全化の期間を平成 13 年度から平成 22 年度までとし, 平成 17 年度には計画の見直しを行うこととしており, その達成状況, 先行取得いたしました用地にかかる事業進捗の見通し並びに市の財政状況等を考慮し, 次のとおり市独自の健全化計画を改定し, 先行取得した公共用地の計画的な買戻しに努めてまいります 第 2 経営健全化の期間 平成 18 年度から平成 32 年度までの15 年間とする ただし, 平成 22 年度までの5 箇年を前期, 平成 23 年度から平成 32 年度までの 10 箇年を後期とし, 平成 22 年度に改定健全化計画の見直しを行う

第 3 経営健全化の基本方針 1 公社保有用地の計画的な縮減特定財源などの積極的な確保により計画的な買戻しに努め, 前期については, 公社保有用地縮減のためのより具体の方策を立案し, また実現を図るのみではなく, 後期の買戻しについても前期への前倒しを検討する 2 更に, 前期においては, 使用済み土地ならびに未利用地等用途不明確土地の解消を中心に, 施行中の事業用地の買戻しを推進し, 用途不明確土地については, 買戻しとともに民間への売却を行う 3 新規取得用地の抑制原則として, 新規の用地取得は行わない 4 執行体制等の改善前健全化計画と同様, 用地の取得から管理, 処分にいたる執行体制を維持する 5 経営健全化に向けた目標を次のとおり定める

経営健全化に向けた目標 1 保有土地の簿価総額の縮減土地開発公社保有土地の簿価総額を平成 22 年度末までに, 当該年度の柏市標準財政規模の0.316 程度に, 平成 32 年度末までには当該年度の柏市標準財政規模の0.100 程度に縮減する 平成 17 年度末見込み 0.465 平成 22 年度末 0.316(0.149の縮減 ) 平成 32 年度末 0.100(0.365の縮減 ) 2 5 年以上保有土地の簿価総額の縮減平成 32 年度末でその保有期間が5 年以上である公社保有土地の簿価総額を, 当該年度の柏市標準財政規模の0.100 程度までに縮減する 平成 17 年度末見込み 0.392 平成 32 年度末 0.100(0.292の縮減 ) 3 使用済土地の解消平成 22 年度までに公社保有土地に係る使用済土地を解消する 4 未利用地等の用途見直し平成 22 年度までに未利用地等の用途を見直し, 明確にする 5 債務負担行為の設定市が買戻す用地のうち, 債務負担行為が設定されていない用地については, 原則として平成 22 年度までに設定する 6 民間売却等の実施公社保有土地のうち, 代替地, 道路用地等の残地や見直しなどにより不要となった用途不明確土地等の用地については, 有効活用を図り, または買戻しのうえ民間への売却処分を行う 7 総合的土地対策の推進柏市として, 公共用地の計画的取得や有効利用を総合的に推進する中で, 本計画を重点課題として取り組む

第 4 公社経営健全化計画推進のための体制 柏市では, 公共用地等の土地需要に対し効率的な取得を図るため, 平成 4 年 5 月に 柏市土地取得調整連絡会議 を設置し総合調整を行うとともに, 土地開発公社を中心として公共用地等の先行取得を行ってきましたが, 市の財政事情の変化, 事業計画の見直し等によって, 土地開発公社の保有土地の累増や土地の保有期間の長期化などの問題が生じてきました このような状況を踏まえ, 平成 11 年度から土地開発公社先行取得用地の買戻し等に関わる基本的な考えをまとめるなど, 公社運営の健全化に向けた取組みを行ってまいりました その後, 国における 土地開発公社経営健全化対策 を受け, 助役 関係部を中心に経営健全化計画を検討するとともに, 平成 12 年 9 月に 柏市土地取得調整連絡会議 の機能を見直しております 今後も, 新規の公共用地取得については企画部門で, 土地開発公社の運営については財政部門で所管し, 本計画を推進してまいります 柏市土地取得調整連絡会議メンバー 連絡会議 助役総務部長企画部長財政部長都市計画部長都市緑政部長土木部長 担当者会議 企画部長管財課長及び担当リーダー企画課長及び担当リーダー財政課長及び担当リーダー都市計画課長及び担当リーダー公園緑政課長及び担当リーダー道路建設課長及び担当リーダー土地開発公社事務局長都市振興公社事務局長

第 5 各年度の用地取得 処分 保有計画 区分 平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度 ( 単位 : 百万円 ) 平成 23 年度 ~ 平成 32 年度 公有地先行取得に係る計画年度初保有額取得計画額処分計画額設立出資団体による取得うち土地開発基金による取得うち公共用先債の弾力的運用額うち地方債による供用済土地の取得額国 財団等による取得民間売却当該年度利子 管理費等 ( 簿価計上分 ) 年度末保有額時価処分による損益 28,892 27,372 25,324 23,115 20,999 19,602 25 0 0 0 0 0 1,808 2,267 2,411 2,301 1,565 15,026 1,808 2,267 2,411 2,301 1,565 15,026 230 219 202 185 168 1,680 27,372 25,324 23,115 20,999 19,602 6,265

番号 第 6 資産区分 債務保証等対象土地の詳細処分計画 簿価 ( 計画策定時 ) 1 都市計画事業代替地 ( 下須原 ) 283 2 柏市道 27-315 号線事業用地 1,157 北部整備に係る公共 公用施設用 3 19,628 地 ( 区域内 ) 北部整備に係る公共 公用施設用用途見直しのう 4 760 地 ( 区域外 ) え市が 5 豊四季宿連寺線用地 557 6 根戸花戸原線整備事業用地 343 7 増尾南増尾線用地 112 8 清掃関連用地 ( 船戸 ) 277 9 高田東下ノ台緑地用地 374 10 北柏駅北口土地区画整理事業用地 500 11 北柏駅北口土地区画整理事業用地 用途見直しのう 1,709 え市が 12 南増尾小鳥の森緑地用地 367 13 南柏光ヶ丘線整備事業用地 65 14 柏市道 22-1 号線拡幅事業用地 708 15 柏駅西口第 7 駐輪場整備事業用地 522 16 リフレッシュ公園整備事業用地 835 17 船戸若柴線事業用地 542 18 南柏駅東口駐輪場用地 153 ( 単位 : 百万円 ) 処分方針処分年度備考 H18~H19 H21 H18~H32 H19 H23~ H23~H32 H23~H32 H23~ H23~ H18 H20~ H18~H20 H23~ H23~H32 H22 H18~H22 H23~H32 H18

第 7 公社運営改善への取組み 1 保有土地の暫定利用推進 保有土地のうち, 当面処分予定のない土地については, 短期貸付等による暫 定利用を推進していますが, 引き続き, 適正な維持管理と駐車場 資材置場 事務所等可能な限りの有効利用をいたします 2 入札制度の導入等による資金調達条件の改善 協調融資団からの資金調達のほか, 金利負担の軽減を図るため入札制度を導入しておりますが, 今後も継続することといたします 3 民間活力の導入 公共事業用代替地等の取得は民間活力を活用するものとし, 媒介, 登録制度などの充実を図ります

第 8 設立団体による支援措置 1 公共用地先行取得特別会計による公社保有土地の取得等 公共用地先行取得等事業債を活用できる公社保有土地については, 公共用地先行取得会計による取得を検討します 2 土地開発公社に対する無利子融資の実施 公社の金利負担を軽減するため, 土地開発基金等による無利子貸付を実施します 3 関係機関との連携強化 公社保有土地の効率的な利活用と管理を推進するため, 市と土地開発公社及び都市振興公社の連携を強化します

第 9 設立団体における用地取得手続等の改善 用地取得についての適正化を図るため, 計画的な事業の推進や柏市土地取得調整連絡会議要領を改正し, 事務処理の改善を行っています また, 原則として, 土地開発公社による公共用地の新規取得は行わないことといたします

第 10 達成すべき経営指標の目標値 区分 H18 年度 H19 年度 H20 年度 H21 年度 H22 年度 ( 単位 : 億円 ) H23 年度 ~H32 年度 設立出資団体の債務保証 損失に係る土地簿価総額 / 設立 出資団体標準財政規模 設立出資団体の債務保証 損失に係る土地のうち保有期間が 5 年以上であるものの簿価総額 設立 出資団体標準財政規模 使用済土地の簿価総額 用途不明確土地の簿価総額 0.441 0.408 0.372 0.338 0.316 0.100 0.383 0.402 0.368 0.336 0.315 0.100 5 5 5 5 0 0 27 19 7 7 7 0 標準財政規模の数値は,H18 年度以降については H17 年度の標準財政規模 (62,071,833 千円 ) を使用