株式会社 NEP JAPAN
目次 1 パワーコンディショナ... 1 2 直流接続箱... 2 2.1 概要... 2 2.2 機能 特長... 3 2.3 仕様... 3 2.4 接地とケーブル接続... 4 2.5 日常メンテナンス... 5 3 気象観測装置... 6 3.1 機能 特長... 6 3.2 仕様... 6 3.3 システム接続図... 7 3.4 製品構成... 8 3.5 接続部... 9 3.6 設置及びトラブルシューティング... 10 4 太陽光発電システム監視ソフト... 12 4.1 ソフトウェアの説明... 12 4.2 通信接続... 13 4.3 パラメータの設定... 14 4.4 インターフェイス... 16
1 パワーコンディショナ パワーコンディショナ取扱説明書 参照製品のご使用前にパワーコンディショナの取扱説明書をよく読んで下さい 取扱説明書は パワーコンディショナの設置, 操作, メンテナンス及びその他の作業をされる方で 電気回路図や電子部品の機能を理解できる一定の電気に関する知識を持たれた方を対象としています この取扱説明書は操作やメンテンナンス時に分かりやすい場所に保管をしておいて下さい 1
2 直流接続箱 2.1 概要 産業用の太陽光発電システムには 太陽電池モジュールとパワーコンディショナ間のケーブル接続の低減 メンテンナンスの容易性 信頼性向上のために 通常は直流接続箱が使用されます 太陽電池モジュールから出力された直流電力を接続箱で集電してパワーコンディショナに接続することで 各ストリングスとパワーコンディショナ間のケーブルの本数を減少でき 電力ロスが避けられます BDE シリーズは直流が1 回路 (30~250kW) または 2 回路 (500kW) の入力となっていますので 複数のストリングスを1 回路または 2 回路にまとめるために直流接続箱や直流集電箱が必要となります BDC-12,BDC-16 直流接続箱外観図 2
2.2 機能 特長 密閉構造の筐体を採用しており 過酷な環境においても防塵, 防水が保たれる設計となっており 屋内はもちろん屋外での設置条件にも満足できます +,- 極に避雷機能を具備しています 直流入力側の定格電圧は 1000V まで対応します 入力全回路の電流値と1 回路の電圧値の計測が可能です ( オプション ) RS485/RS232( 標準 ),ZIGBEE( オプション ) 等の通信方式をサポートし リアルタイムでシステムの監視ができます ( オプション ) 複数台の接続箱の設置 監視が可能です ( オプション ) 2.3 仕様 BDC-8 BDC-12 BDC-16 BDC-24 BDC-32 最大入力電圧 DC1000V 入力回路数 8 12 16 24 32 定格入力電流 保護等級 DC10A/1 回路 IP65 周囲温度 -35~+55 相対湿度 0~95% 防雷装置 有 通信インターフェイス RS485,RS232(ZIGBEE はオフ ション ) 3
2.4 設置とケーブル接続 1) 設置寸法 BDC-12,BDC-16 接続箱設置寸法 2) ケーブル接続 PV OUT PV- IN PV+ IN 接地 4
2.5 日常メンテナンス 周囲温度, 湿度, 粉塵及び振動は 接続箱の内部部品の劣化や摩耗 潜在的な故障発生の原因となります 従って 正常な運転の継続と寿命を維持するため 日常及び定期的なメンテナンスが必要です メンテナンス操作の前に 接続箱内の開閉器及び遮断器を OFF にして 接触する部分を無電圧にする必要があります また パワーコンディショナを停止してから接続箱を OFF にして下さい 操作をする人は絶縁手袋等の保護具を着用して下さい ヒューズの交換ヒューズが溶断した場合は交換が必要です ヒューズホルダーを繰り返し開閉すると ヒューズホルダーに緩みが発生する可能性があります ヒューズホルダー上下の取付ネジを締め直しして下さい ヒューズホルダーを閉じた時に指で押して ヒューズの接触が良好であることを確認して下さい 接触不良のままでは焼損する可能性があります 全てのヒューズを外して 各入力回路毎にマルチメータで電圧 ( ヒューズホルダーの上部の接続端子と PV 側銅バー間の電圧 ) の有無を確認して下さい 電流計で各回路に電流が流れていないことを確認した後にヒューズの交換をして下さい 元のヒューズと同型式で同容量 (10A,1000V dc) のヒューズに交換する必要があります ヒューズを取り付けた後 ヒューズホルダーを指で押して緩みのないことと ヒューズの接触が良好なことを確認して下さい 5
3 気象観測装置 3.1 機能 特長 気象観測装置 BD-ENV は 気温, 湿度, 風向, 風速, 日射量及び太陽電池モジュールの表面温度等の情報をパワーコンディショナに送ることができます 気温, 湿度, 風向, 風速, 日射量及び太陽電池モジュールの表面温度の正確な測定 RS485/RS232 による通信方式で システムのリアルタイム観測が可能 測定された情報は 2 分に 1 回の間隔で最大 180 日間までのデータを保存できます 3.2 仕様 項目測定範囲 温度 -40 ~ 60 湿度 風向 風速 1% ~ 99% RH 全方位 0 ~ 70 m/s 日射量 0 ~ 2000 w/m 2 PV モジュール表面温度 -40 ~ 120 外形寸法 (W*D*H) 電源 1090*900*1190 mm DC24V 6
3.3 システム接続図 気象観測装置とパワーコンディショナのシステム接続図を図 1 に示します 気象観測装置 データ通信 24V 電源 太陽電池モジュール 接続箱 パワーコ ンディショナ 交流受配電盤 太陽電池モジュール 接続箱 图図 (1) 1 システム接続図シ 7
3.4 製品構成 図 2 気象観測装置機器構成 1. 風速計測部 2. 日射量計測部 3. 風向検知部 4. 温度, 湿度検知部 5. 太陽電池モジュール表面温度センサー 6. 制御ボックス 8
3.5 接続部 図 3 気象観測装置のケーブル接続制御ボックス下部の入出力ケーブル接続部は上の写真の通りです 1:DC24V 電源ケーブル用孔 2: 太陽電池モジュールの表面温度センサー入力線 3: 風速計測部の入力線 4: 日射量計測部の入力線 5: 風向検知部の入力線 6: 温度検知部の入力線 7: 湿度検知部の入力線 8:: パワーコンディショナへの通信出力線 ( 接続部は図 4 の通り ) 全てのケーブル接続が正しいことを確認後 電源を入れて起動して下さい A A B B 図 4 通信出力線接続部 (A と B それぞれ いずれかのソケットに接続 ) 9
3.6 設置及びトラブルシューティング 3.6.1 注意事項 (1) 日射量計測部 センサーは 周囲に障害物の無い場所に設置する必要があります センサーのケーブルプラグを北側に 水平調整を行いしっかりと固定する必要があります 設置完了後は 保護カバーを取り外しガラス面が出るようにして下さい ガラス面は清潔に保つ必要があります 測定精度に影響を与えないようにガラスに緩みが無いようにして下さい 定期的に乾燥材を取り替え ガラスケース内部が結露しないようにして下さい (2) 風向検知部風向検知部の固定完了後 まずは矢印の方向を東, 西, 南, 北へ向け 制御基板の J201 端子 ( DIRECT の表示 ) と GND 端子間の電圧をそれぞれ測定します パソコンの設定ファイル U2( 東 ),U3( 西 ),U4( 南 ),U1( 北 ) にそれぞれ測定した数値を入力すればソフトを実行できるようになります (3) 電源ケーブルの接続制御基板上の電源入力端子 J401 が +24V 直流入力端子です PCB 基板上の表記に従って制御基板と電源基板を正しく接続して下さい (4)RS485 通信ケーブルの接続制御基板上の J301 が RS485 通信出力用端子です A/B に分かれていますので PCB 基板上の表示を確認して下さい 1/2 : B, 3/4 :A (5)RS232 通信ケーブルの接続制御基板上の J302 が RS232 通信出力用端子です 2 RX:RS232 受信端子 3 TX:RS232 送信端子 4 GND:RS232 接地端子 10
(6) 太陽電池モジュール表面温度センサー太陽電池モジュール表面温度センサーを太陽電池パネルの裏面の中央にしっかりとテープで固定して下さい センサーが太陽電池パネルに密着されていることを確認して下さい 3.6.2 トラブルシューティング (1) 気象観測装置の不動作制御基板の電源が正常であるかどうかをマルチメータで測定して下さい 次に全てのケーブルが接続されていることを確認して下さい (2) 気象観測装置の通信異常 A) 前項 (1) により まず制御基板の電源及び PIC プロセッサが正しく動作しているかどうかを確認して下さい B) 通信速度の設定が正しいかどうかを確認して下さい C) アドレスが正しいかどうかを確認して下さい D) 通信ケーブルの断線や接触不良が無いかを確認して下さい E) 気象観測装置とパソコンの通信条件が一致していることを確認して下さい 11
4 太陽光発電システム監視ソフト 4.1 ソフトウェアの説明 このソフトウェアは NEP 製系統連系パワーコンディショナ, システム及び単体のパ ワーコンディショナ, 接続箱, 気象観測装置等の運転記録とデータ解析のために開発され ています 項目説明 適用 OS Windows XP ハードウェア プロセッサ PⅢ 800MHz, メモリ 512MB, 空き容量 20GB 解像度 1024 768 電力監視情報 パワーコンディショナ, 接続箱, 気象観測装置情報, 当日総発電量, 総 発電量, 現在の発電量等 PCS データ 発電量, 総発電量, 総運転時間, 総有効電力, 交流電圧, 交流電流, 周 波数, 直流電圧, 直流電流, 機器温度, 故障情報, 当日発電量グラフと 当月発電量棒グラフ 接続箱データ 直流電圧, 直流総電流, 回路毎電流 気象情報 気温, 湿度, 風向, 風速, 日射量, 太陽電池モジュール表面温度 履歴データ 過去のデータと故障発生情報, 定期取得データ 12
4.2 通信接続 1. 接続図 気象観測装置, 接続箱, パワーコンディショナ, パソコンの接続図 (RS232 で通信する 場合 ) を以下に示します 485/232 変換器 気象観測装置 1 接続箱 n 接続箱 1PCS npcs パソコン 2. 使用電線シールドツイストペアケーブルを推奨します 3. デバイスのアドレス各デバイスのアドレスは1~255の間で任意に設定できますが 重複しないようにして下さい 気象観測装置のアドレスを1に設定されることを推奨します 4. ボーレート 9600bps に設定して下さい 13
4.3 パラメータの設定 STEP1:NEP 監視ソフトをインストール後 4 つのファイル設定をします 1) Inverter_Cluster.ini 最初の数字はパワーコンディショナのアドレスで パワーコンディショナに表示されているアドレスと一致させて下さい 2) Combiner_Cluster.ini 最初の数字は接続箱のアドレスで 接続箱のディップスイッチのアドレスと一致させて下さい 3) Envmonitor_Cluster.ini 最初の数字は気象観測装置のアドレスで 気象観測装置のディップスイッチのアドレスと一致させて下さい 4) Combiner_Gain.ini WV_U1,WV_U2, WV_U3, WV_U4 の4つの値と気象観測装置の実測値 (U1, U2,U3,U4) と一致させて下さい U1,U2,U3,U4 の測定 試験方法は気象観測装置の風向検知部の設定方法を参照して下さい 14
STEP2: ポートを COM1 に設定し保存した後 設定を有効にするため再起動します 15
4.4 インターフェイス メニュー項目にマウスを合わせてクリックすれば各情報が表示されます 1. メニュー構造 端子 ソフト設定 設備設定 通信 画面 パワコン配置 今の運行状況 今の発電状況 パワコンデータ 24 時間 31 日間 12 か月間 履歴データ検索 メインメニュー パワコン選択 接続箱 パワコンリスト全てのパワコンパワコン 1 パワコン 2 パワコン 3 接続箱リスト全ての接続箱接続箱 1 接続箱 2 接続箱 3 監視システム 気温湿度風向風速日射量モジュール表面温度 リモートコントロール ヘルプ 16 接続箱 1 接続箱 2 接続箱 3
2. 表示内容 ポートの設定 表示の設定 17
PCS のパラメータ設定 履歴データ 18
接続箱画面 気象観測装置画面 19