観光政策立案 評価支援ツール 観光統計ぷらっとふぉーむ - 記者発表資料 - 2010 年 12 月 20 日 株式会社三菱総合研究所地域経営研究本部 宮崎俊哉 0
観光立国推進 観光政策立案 評価上の課題 平成 21 年度まで どの地域に どの程度の観光客が来ているか 正確にわからない-ヒト ( 観光入込客数 ) の把握不足 - 本当は何人来ているの? どの地域に どの程度の経済効果があるのか わからない -カネ( 観光消費額 ) の把握不足 - 地域にいくらお金が落ちてるの? 1
観光立国推進 観光政策立案 評価上の課題 - ヒト ( 観光入込客数 ) の把握不足 - どこで数えるか 地域でばらばら どうやって数えるか 地域でばらばら 特に 祭 イベントの入場者数は 勘 前年との比較 不思議な係数で算出されている 2
観光立国推進 観光政策立案 評価上の課題 - カネ ( 観光消費額 ) の把握不足 - 観光入込客数 ( 人 ) 観光消費額単価 ( 円 / 人 回 ) 観光消費額 ( 円 ) 観光入込客数 実人数 で求めている都道府県は少ない (12 道府県 ) 重複している 延人数 で求めている (43 道府県 ) 数えている費目がばらばら 出所 : 全国観光動向 ( 日本観光協会 ) 2008 年度分 居住地居住地 いくつの地点を訪問しましたか? 2 ヶ所です! 調査員 調査地点 調査員 調査地点 いくつの地点を訪問しましたか? 3 ヶ所です! 3
観光入込客統計に関する共通基準観光庁 ( 平成 21 年 12 月 ) 平成 22 年度から 都道府県 同じ基準で 把握しよう -ヒト( 観光入込客数 ; 実人数 )- -カネ( 観光消費額 )- はじめて 数字が比較できるようになる! 平成 21 年 4-6 月のデータから ちょうど今 都道府県で統計作成中 都道府県事業として実施 4
従来 - 都道府県による個別調査 (2008 年度 )- 北海道 14,043 4,909 沖縄県 青森県 4,741 625 秋田県 岩手県 4,595 2,071 3,796 新潟県 山形県 4,054 3,711 宮城県 5,576 実人数算定 公表は 石川県 富山県 2,681 7,206 栃木県 福島県 5,623 12 都道府県 福井県 4,533 2,080 長野県 群馬県 7,706 茨城県 佐賀県 2,965 福岡県 9,703 山口県 2,530 大分県 島根県 2,658 1,057 愛媛県 広島県 4,366 高知県 鳥取県 1,612 916 岡山県 2,458 香川県 799 兵庫県 13,328 京都府 7,260 大阪府 14,310 和歌山県 2,359 985 滋賀県 4,650 三重県 5,543 3,292 岐阜県 6,490 5,037 愛知県 14,364 6,216 8,756 4,093 3,654 埼玉県山梨県 11,019 千葉県 12,797 6,210 4,404 5,206 静岡県 13,593 神奈川県東京都 42,928 16,509 消費額算定 公表は 34 都府県 2,349 徳島県 3,064 長崎県 2,891 2,205 鹿児島県 熊本県 6,213 5,475 宮崎県 2,278 1,216 1,511 626 1,297 奈良県 3,500 延べ人数と実人数 ( 万人 / 四半期 ) 4,782 5 出所 : 全国観光動向 ( 日本観光協会 ) 2008 年度データ
共通基準における都道府県の参加 平成 22 年度 4 月 ~6 月調査より共通基準を導入済み (39 地域 ) 平成 22 年度 7 月 ~9 月調査より共通基準を導入予定 (2 地域 ) 平成 23 年 1 月 ~3 月調査より共通基準導入予定 (4 地域 ) 共通基準導入が困難で 導入時期についても未定 (2 地域 ) 秋田山形 北海道青森岩手宮城 石川 富山 新潟 福島 長崎 佐賀熊本 福岡大分 山口 島根広島 鳥取岡山 兵庫 京都大阪 滋賀奈良 福井岐阜 長野 群馬山梨 栃木埼玉 茨城千葉 鹿児島 宮崎 愛媛 香川 和歌山 三重 愛知 静岡 神奈川 東京 沖縄 高知 徳島 平成 22 年 7 月 8 日現在 出所 : 観光統計勉強会資料 ( 観光庁 ) 6
観光統計ぷらっとふぉ - むのねらい 都道府県ご担当者の負担軽減 四半期ごとの調査をほとんど 1~2 名で対応 効率化 自治体観光統計ご担当者のワークフロー観光入込客統計作成のフロー ( 10.4-6 期の統計について ) 観光地点等名簿の作成 (~ 10.7) 本来は毎年 1 月 成果の共有による分析高度化 隣県 競合県の相互分析 成果達成の道筋を分析支援 観光統計ぷらっとふぉーむ利用お申し込み [ 利用は四半期単位 ストレイジは年間単位 ] データのご送付 [ 他の自治体にも公開することが基本 ] 観光地点パラメータ調査の実施 (~ 10.4~6) 観光地点入込客数調査の実施 (~ 10.8) 観光入込客統計統計量の推計 (~ 10.8~9) 観光統計ぷらっとふぉーむ のご利用分析 確認 報告書作成 統計量共有 ( 観光庁ご報告等 ) (~ 10.11) 7
観光統計ぷらっとふぉーむとは デモンストレーション データストレージ 市場分析用全国データ 観光地点等名簿データ 個別観光地点データ 入込客統計データ 8
全国レベル(観光庁で実施)都道府県レベルその他その他観光統計の全体像 - 今後 観光統計ぷらっとふぉーむに取り込み - 全国レベル(観光庁で実施)都道府県レベル宿泊旅行統計調査 ( 四半期 ) 従業員 10 人以上の宿泊施設の宿泊動向を把握 現行 H19 年より総務省承認の一般統計として実施 旅行 観光消費動向調査 ( 四半期 ) 国民の旅行回数 宿泊数 旅行消費の経済効果波及を現行算出 H15 年度より一般統計として実施訪日外国人消費動向調査 ( 四半期 ) 観光産業構造基本調査 < 観光センサス> 都道府県観光入込客統計 ( 四半期 ) 都道府県の観光統計( 観光入込客数 観光消費額 ) は 調査現状手法が統一されておらず データの比較ができない 全観光統計論文表彰 ( 年 1 回 ) < 観光をサイエンスする知的ネットワークの形成 > H22 拡充 H22 拡充 H22 新規 H22 新規 統一 H21 創設 H22 年度の取組 現在利用可 ( 調査拡充前 ) 従業員 10 人未満の宿泊施設を調査対象に追加 公表時期の早期化 ( 速報値の公表 ) 新規 VJC 重点市場 ( インド ロシア マレーシア ) の動向を把握 現在利用可 ( 調査拡充前 ) 調査サンプル数を拡充し 地域別 四半期別等に観光消費額や流動を把握 公表時期の早期化 ( 速報値の公表 ) 今年中に一部利用可 訪日外国人の消費動向 ( 交通費 宿泊費等 ) リピーター率 訪日ニーズ等を国籍別に把握 現在整備検討中 観光産業の基本構造 ( 事業者数 売上規模 雇用 就労状況等 ) を把握するための調査手法を試験調査により検証 今年度中に一部利用可 21 年 12 月都道府県データの比較を可能とするため 観光庁が 観光入込客統計に関する共通基準 を策定 22 年 4 月 ~ 都道府県で 共通基準 による調査の実施 観光庁は 都道府県データの全国集計 公表を実施 <H21 年度スケジュール > 1 月 27 日審査委員会 ( 応募論文数 :16 本 ) 3 月 9 日観光庁長官表彰 -0- 出所 : 観光統計勉強会資料 ( 観光庁 ) 9
ご参考観光統計整備の根拠 観光立国推進基本法 : 平成 18 年 12 月 第 25 条 国は 観光立国の実現に関する施策の策定及び実施に資するため 観光旅行に係る消費の状況に関する統計 観光旅行者の宿泊の状況に関する統計その他の観光に関する統計の整備に必要な施策を講ずるものとする 観光立国推進基本計画 : 平成 19 年 6 月 観光に関する統計の整備 ( 国民の観光に関する統計の整備 ) 平成 15 年度から実施している 旅行 観光消費動向調査 及び平成 19 年から実施している 宿泊旅行統計調査 について 調査対象の拡大や調査項目の追加など更なる充実のための検討を行い 平成 22 年度から実施する また 日帰り旅行者に関する統計等その他の観光旅行者に関する統計について 都道府県が行っている統計調査を踏まえつつ 地方公共団体が採用可能な共通基準を策定し 平成 22 年に共通基準での調査の実施を目指す ( 訪日外国人旅行者に関する統計の充実 ) 独立行政法人国際観光振興機構が昭和 50 年度から実施している 訪日外客訪問地調査 について 宿泊旅行統計調査 との整合性を考慮しつつ 平成 20 年度に調査項目等の見直しを行う また 独立行政法人国際観光振興機構が平成 17 年度から実施している 訪日外客消費動向調査 について 日本銀行の 訪日 海外旅行における消費額等の調査 との整合性を考慮しつつ 平成 20 年度を目途に調査項目等の見直しを行う (TSA の導入 ) 観光がもたらす経済効果の国際間比較を正確に行うことができるよう 国際的に導入が進みつつある TSA(Tourism Satellite Account) について 現在 我が国は試作段階にあるが 平成 22 年の本格的な導入に向けた検討を行う 10 出所 : 観光統計勉強会資料 ( 観光庁 )
観光統計ぷらっとふぉーむの展開 4 月より 観光庁に内容確認を頂きつつ開発 12 月下旬 ~1 月下旬試用期間 ( 無償 ) -サービス開始 2011 年 1 月下旬 ( 予定 )- 都道府県より 既に利用のご意向を受領 平成 23 年度中にほとんどの都道府県のご利用を目指す お問い合わせ先 株式会社三菱総合研究所地域経営研究本部 観光コンサルティング担当宮崎俊哉 / 横山聡 / 岩崎亜希 Mail : mri-tourism@mri.co.jp Tel : 03-6705-6018 11