貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

Similar documents
記載例

個人が認定申請する場合の例 申請書 ( 添付書類含む ) を 2 部提出 (2 部とも実印箇所を押印する ) 別記様式 ( 第二条第二項関係 ) 平成 年 月 日 福岡財務支局長高木隆殿九州経済産業局長広実郁郎殿開業税理士は 事務所名を記載 補助税理士 社員税理士は 事務所名を記載しない 事務所の所

<4D F736F F F696E74202D E518D6C A945F8FA48D C6782C982C282A282C42E >

平成22年2月●日

中小企業等経営強化法の概要

み状 (3) お取引先への専門家派遣必要に応じて お取引先へ税理士や中小企業診断士などの専門家を直接派遣する 外部専門家派遣制度 を活用し 経営支援機能の強化を図っています 19 況中小企業の経営の改善及び活性化のための取組み状況 中小企業の経営の改善及び活性化のための取組 3. 中小企業の経営支援

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

認定 コンサルタント向け 認定申請書記載要領 主たる事務所の所在地を管轄する経済産業局長へ申請書の正本 2 部を提出して下さい 記載内容等で判断に迷う場合は 申請書を提出する経済産業局へお尋ね下さい 認定後においては 経営革新等支援機関の名称( 氏名 ) 住所 窓口の連絡先 取り扱うことが出来る相談

< 認定経営革新等支援機関 ( 以下 認定支援機関 ) の認定制度について ( 総論 )> Q1. 認定支援機関の認定制度の趣旨は何か 1 Q2. 認定支援機関の認定単位はどの程度か 1 Q3. 認定支援機関は どのような者を想定しているのか 1 Q4. 認定支援機関になることによる具体的な効果は何

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

7-3 海外展開 事業再編資金 支援対象者 : 次の (1) または (2) に当てはまる方 (1) 経済の構造的変化に適応するために海外展開することが経営上必要であり 次の 1~ 3 に当てはまる方 1 開始または拡大しようとする海外展開事業が 当該中小企業の本邦内における事業の延長と認められる程

<4D F736F F D FAC8AE98BC68ED C991CE82B782E98BE0975A82CC897E8A8A89BB82F0907D82E982BD82DF82CC97D58E9E915

平成22 年 11月 15日

中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

経営強化法の執行について

市町村による創業支援 (手引き)

Microsoft Word - ①_川之江信用金庫_方針.doc

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

平成22年○月○日

スライド 1

< F2D D6A817A8E598BC68BA CD8BAD89BB CC88EA959482F089FC90B382B782E A52E6A7464>

経営Q&A.pdf

スライド 1

規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

C o n t e n t s 1 日本政策金融公庫の概要 2 総裁メッセージ 4 プロフィール 5 主な業務 6 経営理念 7 業務運営計画 (2012 年度 2014 年度 ) 9 日本政策金融公庫の取組み 10 震災への対応 11 政策金融の実施 13 総合力を発揮したお客さまサービス向上の取

7.関係会社の概要

金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

PowerPoint プレゼンテーション

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法第 7 条第 1 項に規程する説明書類 平成 22 年 5 月 14 日東京みらい農業協同組合当 JA は 農業者の協同組織金融機関として 健全な事業を営む農業者をはじめとする地域のお客さまに対して 必要な資金を円滑に供給していくこと を

日本政策金融公庫 日本政策金融公庫 国民生活事業のご案内 国民生活事業のご案内

地域金融円滑化のための基本方針 川之江信用金庫は 地域金融機関として 中小企業の健全な発展と一般大衆の豊かな生活実現に努め 地域社会に貢献するため 以下の方針に基づき 地域金融の円滑化に全力を傾注して取り組んでまいります また 金融円滑化に関する相談 申込 苦情等への適切かつ迅速な対応 お客様の経営

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

借換保証制度要綱(H ~)[1]

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

<4D F736F F D D F8C668DDA F090E BA90BF92868FAC8AE98BC690558BBB F4390B32E646F63>

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C A89EF8C CC82CC95818B798FF38BB52E >

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 28 年 12 月 9 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 日本政策金融公庫国民生活事業 ( 生活衛生資金貸付 ) 主要利率一覧表 下記以外の設備資金 ( 注 2) 融資の種類利率 ( 注 1) 省エネル

Microsoft Word - 金融円滑化HP用.doc

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

160627_26年度評価結果の反映状況(理事長説明後)

登録審査機関の審査ポイント

はじめに中小企業は日本の企業数の約 99% 従業員数で言えば約 70% を占め 地域経済 社会を支える存在 雇用の受け皿として重要な役割を担っています 国税庁の資料によれば 法人税申告の約 90% に税理士が関与しています 今回 税理士の業務 特に中小企業支援に係る業務を紹介するとともに 日本税理士

20 21 The Hachijuni Bank, LTD.

< F2D BD90AC E937889FC90B38E968D8088EA C92E8816A CC94C5816A81698E4F89DB91E58D6A94BD A2E6A7464>

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

くことを促進していく中で 海外展開支援の施策についても 地域金融機関に紹介していく ( 中小企業庁 ) 2 日本貿易保険 (NEXI) と提携地域金融機関で構成する 地域企業海外ビジネス支援ネットワーク の拡充などを通じて 地域の中小企業が貿易保険を利用しやすくなるなど 利便性の向上を図る ( 貿易

金融円滑化に対する当金庫の取組状況 平成 27 年 11 月 13 日 高岡信用金庫

Ⅱ. 重点項目 各政策に付された記号が示す内容は以下のとおり : 予算関連 : 財政投融資関連以下 金額は平成 23 年度予算案 () 内は平成 22 年度当初予算額 1. 生産性の向上 厚生労働省等関係省庁の施策とも連携しつつ 技術 人材 経営力の強化等の観点から中小企業の生産性向上を総合的に支援

受講条件 授業において 経営改善計画のシュミレーションを行う際にマイクロソフトのエクセルを使用するため 会計ソフト 表計算ソフトなどパソコンのアプリケーションを使用することに抵抗感のない方 また これらの操作を自主的に学習することができる方 ( エクセルの環境設定を事前にご自身で行っていただきます

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

また 営業秘密の取扱いについても 社内の規程を整備することが秘密情報の流出時に法的保護を受ける上で重要であることから 今回の職務発明規程の整備に併せて 同期間 IN PITでは 営業秘密管理規程を含む企業の秘密情報管理体制の構築に関する情報提供や周知活動も積極的に行っていきます ( 本発表資料のお問

2 アニメ ファッション 食 地域産品 伝統文化 匠の技術など海外で人気の高いクール ジャパンの魅力と底力を産業化し 海外市場開拓及び海外顧客の訪日を促進するため ターゲット国と分野を決め 業種を超えたチームづくり 市場開拓 成果の検証 他事業への応用 実際の事業展開 という企業や若手人材の一貫した

( 会社及び個人 ) ( 適用日 : 平成 30 年 12 月 12 日 年利 :%) 一 般 貸 付 振 興 事 業 貸 付 設備資金 設備資金 運転資金 基準利率 1.16 ~ 2.85 % 特別利率 A 0.76 ~ 1.89 % 特別利率 B 0.51 ~ 1.90 % 特別利率 C 0.3

認定 コンサルタント向け 認定申請書記載要領 主たる事務所の所在地を管轄する経済産業局長へ申請書の正本 2 部を提出して下さい 記載内容等で判断に迷う場合は 申請書を提出する経済産業局へお尋ね下さい 認定後においては 経営革新等支援機関の名称( 氏名 ) 住所 窓口の連絡先 取り扱うことが出来る相談

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」

PowerPoint プレゼンテーション

未来投資会議構造改革徹底推進会合 地域経済 インフラ 会合 ( 農林水産業 ) 資料 1 卸売市場を含めた食品流通の構造改革について 平成 30 年 3 月 7 日 ( 水 ) 食料産業局

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

資料 1-1 資料 1-1 平成 29 年度財政融資資金運用報告について 平成 30 年度財政融資資金運用報告について 平成令和元年 30 年 7 月 26 日財務省理財局財務省理財局

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

<4D F736F F D C482C682EA817A93F18F648DC296B196E291E882D682CC91CE899E95FB906A2E646F6378>

<4D F736F F D2091E F18E9197BF81698C6F8DCF8E598BC68FC8816A2E646F63>

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

金融行政の動向について

特別融資制度推進会議設置要綱 平成 13 年 9 月 12 日 13 経営第 2931 号農林水産事務次官依命通知改正平成 14 年 7 月 1 日 14 経営第 1739 号平成 16 年 10 月 1 日 16 経営第 3086 号平成 17 年 4 月 20 日 16 経営第 8952 号平成

6. 当金庫は 申込人がローン申込みに必要な記載事項の記入を希望しない場合ならびに本同意条項および正式な申込時の同意条項の内容の全部または一部に同意できない場合 本契約をお断りすることがあります 7. 申込人は 個人信用情報機関の利用 登録等について 別掲の 個人信用情報機関の利用 登録等に関する同

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

untitled

2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

<97DF98618CB3944E FAC8AE98BC682CC82BD82DF82CC8BE0975A82CC82B582A882E82E786477>

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

24産労金金第●号

(別紙1)

1. 経営力向上計画の概要 (1) 制度の概要 経営力向上計画 は 人材育成 コスト管理等のマネジメントの向上や設備投資など 自社の経営力を向上するために実施する計画で 認定された事業者は 税制や金融の支援等を受けることができます また 計画申請においては 経営革新等支援機関のサポートを受けることが

<4D F736F F F696E74202D AAE90AC94C5817A92868D91926E88E68A438A4F93578A4A8E E7B8DF4834B E B8CDD8AB B83685D>

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

Microsoft Word リリース.doc

少額の資金であれば 融資の可否の判断を迅速に行います < 資金名 : スーパー L 資金 農業近代化資金 ( クイック融資制度 )> 認定農業者等 ( スーパー L 資金 ) 認定農業者等及び一定の要件を満たす集落営農組織 ( 農業近代化資金 ) スーパー L 資金 農業近代化資金について 500

<8EE A688EA C F2E786C73>

【課題1】海外の企業・人材が東京でビジネスをしやすい環境づくり~【参考】民間によるビジネス交流拠点の例

平成 31 年度 事業計画書

215 参考資料

8労働環境の改善を図りたい方

< F2D FB906A81698A6D92E894C5816A2E6A7464>

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

第3回成長資金の供給促進に関する検討会配付資料

中期事業計画の評価 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 香川県信用保証協会

株式会社商工組合中央金庫における危機対応業務の実施状況 等についての報告書 ( 要旨 ) 平成 3 0 年 1 0 月 会計検査院

説明会

Transcription:

中小企業経営力強化支援法について 平成 24 年 8 月中小企業庁

中小企業の海外における商品の需要の開拓の促進等のための中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律等の一部を改正する法律 ( 中小企業経営力強化支援法 ) の概要 改正対象は 中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律 中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律 中小企業者と農林漁業者との連携による事業活動の促進に関する法律背景 中小企業の経営課題は 多様化 複雑化 財務及び会計等の専門的知識を有する者 ( 既存の中小企業支援者 金融機関 税理士 税理士法人等 ) による支援事業を通じ 課題解決の鍵を握る事業計画の策定等を行い 中小企業の経営力を強化することが急務となっている また 内需が減退する中 中小企業が海外展開を行うに当たって 中小企業の海外子会社の資金調達が困難など 資金面での問題が生じている このため 中小企業が海外で事業活動を行う際の資金調達を円滑化するための措置を講ずることが急務となっている 法律の概要 中小企業の経営力の強化を図るため 1 既存の中小企業支援者 金融機関 税理士 税理士法人等の中小企業の支援事業を行う者を認定し 中小機構によるソフト支援などその活動を後押しするための措置を講ずるとともに 2 ものづくり産業のみならず 高付加価値型産業 ( クールジャパンとしての地域産業資源 農業 コンテンツ産業等 ) も世界に発信可能な潜在力を有する中で 中小企業の海外展開を促進するため 日本政策金融公庫及び日本貿易保険を活用した中小企業の海外子会社の資金調達を円滑化するための措置を講ずる 中小企業の経営状況の分析 事業計画策定及び実施に係る指導 助言を行う者を認定 措置事項の概要 1. 支援事業の担い手の多様化 活性化 (1) 既存の中小企業支援者 金融機関 税理士 税理士法人等の支援事業を行う者の認定を通じ 中小企業に対して専門性の高い支援事業を実現する (2) 中小機構の専門家派遣等による協力や保証付与による資金調達支援を通じ 支援事業を支援する (3) これらにより 中小企業は質の高い事業計画を策定することが可能となり 経営力の強化が図られる 2. 海外展開に伴う資金調達支援 承認又は認定を受けた計画に従って事業を行う中小企業者に対し 以下の措置を講じる (1) 日本政策金融公庫の債務保証業務 日本貿易保険の保険業務を拡充し 中小企業の外国関係法人の海外現地金融機関からの資金調達を支援する (2) 中小企業信用保険の保険限度額を増額し 親子ローン等を通じた海外展開を支援する 国内事業基盤の維持に配慮する 3. 経営基盤強化計画の廃止 1. 支援事業の担い手の多様化 活性化 支援措置本法律で対応 中小機構 (1 中小機構法の特例 ) 専門家派遣等による協力 (2 信用保険法の特例 ) 保証付与による資金調達支援 2. 海外展開に伴う資金調達支援 ( 日本公庫法の特例 ) 日本公庫 1 現地子会社資金調達支援 (L/C 発行 保険付保 ) 保証申込 ( 長期融資 ) ( 保険貿日保険引受相談易本保 ( 短期融資 ) 険貿法易リスクシェア 保証 (L/C) 海外現地金融機関 の特例 ) 保険 外国通貨建融資 主務大臣 認定 経営革新等支援機関 ( 既存の中小企業支援者金融機関 税理士 税理士法人等 ) 中小企業の経営状況の分析 事業計画策定及び実施に係る指導 助言 主務大臣又は都道府県知事 海外展開に取り組む中小企業 出資関係等 外国関係法人 海外支店 承認 認定 中小企業者に対する支援措置 ( 支援事業 ) 経営の診断 事業計画策定及び実施に係る指導 助言 等 信用保証料の引下げ ( 予算措置 ) 融資 ( 海外投資のための資金 ) 出資等 2 親子ローン等を通じた資金調達支援 ( 保険限度額の増額 ) ( 信用保険法の特例 ) 中小企業者 保証 ( 限度額の増額 )

問題意識 中小企業支援事業の担い手の多様化 活性化 中小企業の経営課題の多様化 複雑化 内需減退 円高や震災の影響 取引先企業の海外流出 新興国との競争激化 本格的な海外展開 等 新たな支援事業を行う担い手の登場 地域金融機関による支援事業 ( リレーションシップ バンキング ) など 支援措置 1. 中小企業支援事業の担い手の多様化 活性化 既存の中小企業支援者に加え 金融機関 税理士 税理士法人等の支援事業を行う者の認定を通じ 中小企業に対して専門性の高い支援事業を実現する 2. 中小企業の支援事業を行う者への支援措置 中小機構の専門家派遣等による協力や保証付与による資金調達支援を通じ 中小企業支援事業を支援する 支援措置本法律で対応 主務大臣 認定 中小企業者に対する支援措置 中小機構 (1 中小機構法の特例 ) 専門家派遣等による協力 (2 信用保険法の特例 ) 保証付与による資金調達支援 経営革新等支援機関 ( 既存の中小企業支援者金融機関 税理士 税理士法人等 ) 中小企業の経営状況の分析 事業計画策定及び実施に係る指導 助言 ( 支援事業 ) 経営の診断 事業計画策定及び実施に係る指導 助言等 信用保証料の引下げ ( 予算措置 ) 中小企業者 中小企業に対して チーム として専門性の高い支援を行うための体制を整備する

支援ネットワークの構築 認定を受けることによる効果 既存の中小企業支援者に加え 金融機関 税理士法人等の支援事業を行う者を認定することで 支援の担い手の多様化 活性化を図るとともに 知識や経験のある専門家を活用し 中小企業に対してチームとして専門性の高い支援を行うための体制を整備 地域全体における中小企業に対する支援機能の質が更に高まり 地域の中小企業に対する支援の輪が一層広がることを期待 認定支援機関等への支援措置 技術 知財管理 海外展開等をはじめ様々な分野について メーカーや商社等の企業実務経験者等の専門家を中小機構から派遣 金融機関等が資金の貸付を行う際の信用保証について 当該金融機関等の経営支援によるリスク低減に応じて保証料が減額される仕組みを構築 なお NPO 法人等について 中小企業信用保険法の特例措置 ( 中小企業者みなし ) を講ずる 今後の施策における位置づけ 認定支援機関には 中小企業施策の情報提供 広報の役割を担っていただくことに加えて 地域ごとに悩みを身近に相談し 解決できる新たな 知識サポート プラットフォームの仕組みにも位置付けて 中小 小規模企業に対する支援を充実させ 経営力強化を図っていく

具体的な認定基準 認定基準に関する考え方について 1. 税務 金融及び企業の財務に関する専門的な知識を有していること 経営革新等支援機関候補になり得る者は 多岐多様にわたり かつ それぞれにおいて専門的な知識が異なることから 士業法や個別業法において 税務 金融及び企業の財務に関する専門的知識が求められる国家資格や業の免許 認可を有すること 又は経営革新計画等の策定に際し 主たる支援者として関与した後 当該計画の認定を 3 件以上受けていること 又は同等以上の能力 ( ) を有していること 2. 専門的見地から財務内容等の経営状況の分析等の指導及び助言に一定程度の実務経験を有すること 経営革新等支援業務に係る 1 年以上の実務経験を含む 3 年以上の中小企業に対する支援に関し実務経験を有していること 又は同等以上の能力 ( ) を有していること 3. 長期かつ継続的に支援業務を実施するための実施体制を有すること 支援業務を実施するに必要な組織体制 ( 管理組織や人員配置等 ) や事業基盤 ( 財務状況の健全性や窓口となる拠点等 ) を有していること なお 個人の場合 事業基盤を有していること等 4. 欠格条項 破産者 暴力団員等 ( ) 独立行政法人中小企業基盤整備機構にて指定された研修を受講し 試験に合格すること

問題意識 海外展開に伴う資金調達支援 成長著しいアジア等の海外市場の需要を取り込む 内需が減退する中 中小企業が成長著しいアジア等の海外市場の需要を取り込み これを自らの成長につなげていく 現地金融機関から資金調達が困難 多くの中小企業のメインバンクである地域金融機関については 現地金融機関がその信用力を判断できない 支援措置 国内の事業基盤の維持に配慮しつつ 1. 現地子会社の資金調達支援 日本政策金融公庫の債務保証業務 日本貿易保険の保険業務を通じ 現地通貨建ての資金調達の円滑化を図る 2. 海外展開のための国内における資金調達支援 中小企業信用保険の限度額を増額し 日本企業が海外展開を図る際に 外国法人を設立した場合における出資 貸付けに要する資金の調達を支援する ( 日本公庫法の特 例 ) 1 現地子会社資金調達支援 (L/C 発行 保険付保 ) 日本公庫 保険 ( 貿易保険法の特例保証 (L/C) ) 海外現地金融機関 日本貿易保険 保証申込 ( 長期融資 ) 保険引受相談 ( 短期融資 ) リスクシェア 外国通貨建融資 主務大臣又は都道府県知事 海外展開に取り組む中小企業 出資関係等 外国関係法人 海外支店 承認 認定 出資等 2 親子ローン等を通じた資金調達支援 ( 保険限度額の増額 ) 融資 ( 海外投資のための資金 ) ( 信用保険法の特例 ) 保証 ( 限度額の増額 ) 中小企業が作成する計画と提出先 1 経営革新計画 都道府県知事又は主務大臣に提出 2 異分野連携新事業分野開拓計画 3 地域資源活用事業計画 4 農商工等連携事業計画 主務大臣に提出