日立市立豊浦小学校いじめ防止基本方針 はじめに 平成 24 年 7 月 滋賀県大津市の自殺事案を受け 平成 25 年 2 月 教育再生実行会議第 1 次提言において 社会総がかりでいじめに対峙していくための基本的な理念や体制を整備する法律の制定が必要 とされ 平成 25 年 6 月 21 日 第 183 回国会において いじめ防止対策推進法 が成立し平成 25 年 6 月 28 日に 平成 25 年法律第 71 号として公布され 同年 9 月 28 日施行されました この法律は 第 1 条 ( 目的 ) に いじめが いじめを受けた児童等の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるものであることに鑑み 児童等の尊厳を保持するために 中略 いじめの防止等のための対策を総合的かつ効果的に推進することを目的とすると明記している 本校では いじめ問題の克服に向けて いじめ防止対策推進法 第 13 条の規定に基づき また いじめ防止等のための基本的な方針 と 茨城県いじめ防止基本方針 及び 日立市いじめ防止基本方針 を参酌し いじめの防止等を目的として 日立市立豊浦小学校いじめ防止基本方針 を策定しました いじめ防止基本方針は いじめは どの児童にも起こりうるという事実を踏まえ すべての児童がいじめに向かうことなく 心の通う人間関係を構築できる社会を作らなければならない すべての児童を被害者にも 加害者にも 傍観者にもさせない いじめを生まない土壌をつくるために 学校 家庭 地域が一体となった組織的な取組みが必要であると考える 今後 この 日立市立豊浦小学校いじめ防止基本方針 に基づき 学校 家庭 地域 関係機関等と連携 協力して いじめの防止等に取り組んでまいります そこで 改めて本校に関係する皆様のご理解とご協力をお願いいたします 平成 30 年 4 月 1 いじめの防止等のための対策に関する基本的な考え方 ⑴ 基本理念いじめは いじめを受けた児童等の教育を受ける権利を著しく侵害し その心身の健全な成長及び人格の形成に重大な影響を与えるのみならず その生命又は身体に重大な危険を生じさせるおそれがある したがって 本校では すべての児童がいじめをしない いじめをされない いじめを認識しながらこれを傍観することがないよう また いじめはいじめられた児童の心身に深刻で重大な影響を及ぼす許されない行為であるということについて すべての児童が充分に理解できるようにするとともに 教職員 保護者 地域の方々や関係機関が共に認識を徹底し 連携 協力していじめの防止等のための対策を講じる ⑵ いじめの定義 ( 日立市の基本的な考え方 いじめ防止対策推進法第 2 条 ) いじめ とは 児童等に対して 当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為 ( インターネットを通じて行われるものも含む ) であって 当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう ⑶ いじめの禁止法第 4 条 いじめを行ってはならない の徹底を図る 2 基本的な対策各学年の発達段階や実態等を踏まえ 教育課程の計画的な実施とともに 適切な評価を行い改善を加えてより望ましい教育活動の推進に努める 特に 日々指導にあたる私達教職員は いじめ防止等に関して次の事項を深く認識して取り組む
〇いじめは 絶対にしてはならない あってはならないということを強く意識し 機会あるごとに児童に指導する 〇いじめはすべての児童に起こりうる また いじめはすべての児童が加害者にも被害者にもなりうるため 日常的の継続的な児童理解に努める 〇何がいじめなのかを具体的に示すとともに 児童の日常の生活の中に潜む言葉や態度等にも心を配りきめ細かな対応ができるようにする 〇分かりやすい授業づくりや自己有用感を実感できる学級づくりがいじめを生まない最善の方策であることを踏まえて 児童を主役とする学級づくり 学校づくりを目指して日々の指導にあたる 〇いじめは 大人が気付きにくい形で行われるため ささいな兆候ではあっても連携して複数の視点で丁寧に状況を把握することに努め 常に いじめではないか との疑いをもって積極的に関わり対応する 〇いじめの兆候を捉えたり いじめの報告を受けたりした場合は 特定の教職員で対応せず 組織的に対応するとともに 被害児童を守り 加害児童に毅然とした指導をする ⑴ 目標いじめの防止等については 次の 5 つを取組みの中心として徹底を図る 1 未然防止への取組の徹底 2 早期発見への取組の徹底 3 早期解消への取組の徹底 4 関係機関との連携の徹底 5 教職員研修の充溢の徹底 ⑵ 専門委員会の設置いじめ防止等を中心になって実効的に進めるため 次の機能を担う いじめ防止推進委員会 を設置する 1 委員会は次の者で構成する 校長 教頭 教務主任 児童指導主事 特別新教育主任 養護教諭 その他校長が必要と認める者 2 上記の構成員のほか 校長が必要と認める場合 専門的な知見を有する者を臨時に構成員とすることができる 3 校長は委員会を主宰し 会議を代表する 4 委員会は 校長が召集する 5 委員会は次に掲げる事務を行う アいじめ防止基本方針に基づく取組の実施や具体的な年間計画の作成 実施 検証 修正を行う イいじめの未然防止や早期発見に関すること ウいじめ問題の確認と早期解消に関すること エいじめ問題の具体的な対応策に関すること オいじめの相談窓口としての相談等に関すること カ情報収集と情報発信 連携協力に関すること キ情報モラル教育に関すること ク教職員研修の企画 立案 実施に関すること 6 委員会は次のように召集する ア月 1 回の会議を定期的に実施する イいじめの兆候やいじめの相談等があった場合には 直ちに実施する ウその他 7 その他ア委員会の運営に必要な事項は 校長が別にこれを決定する
3 いじめ防止等に関する具体的対策児童一人一人の成長を 学校 家庭 地域が連携 協力して支援する 特に 次の ⑴ 未然防止の 6 つの具体的取組の柱を中心に児童主体の教育活動を組織的 計画的に実施する ⑴ 未然防止 1 具体的取組の主な柱一人一人が輝き 笑顔あふれる学校づくりを目指して - 児童指導の機能を生かした授業づくり 学級づくり - を次の 6 つの柱を中心に実施することにより総合的な視点からいじめ防止に取組む ア心豊かな子の育成 ( ア ) 基本的な生活習慣の育成 あいさつ あんぜん あとしまつ の指導を通し基本的生活習慣の徹底を図る ( イ ) 道徳の授業実践と教育活動全体での全職員での指導 道徳の授業を要として授業内容の充実を図り 教職員全員が共通理解 共同歩調で指導にあたり 児童の思いやりの心の醸成に特に力を入れ いじめを生まない学校の雰囲気づくりに努める ( ウ ) 温かくかかわる場の設定 ( 学年 学級 縦割り班等 ) 学級は児童の学校生活の中心である 学級の友達全員と意見を交換し 班の話合いや係 当番活動で心温まる信頼関係を重ね児童相互 児童と教師の信頼関係が深まるようにする 相互交流が円滑にできるようにする 同時に 学年 縦割り班と交流と活動の場を広げ 相互に認め合い協力し合う心を育てる交流の場とする 学級の話合い活動や特別活動 学校 学年行事を効果的に活用し 児童主体の活動の積み重ねを大切にして 素直な自己表現ができるようにするとともに 友達の取組みを素直に受け入れられる助け合い 学び合いができるようにする 学級や学校の問題を児童が話合い 自ら解決し実践する活動を継続することにより いじめのない健全な学校文化を育てる ( エ ) 読書活動の推進 図書や魅力ある学校図書館整備 読書活動の推進と保護者 委員会児童による読み聞かせ等により 読書への興味関心を高め読書活動の充実を図ることにより 豊かな心の育成に努める ( オ ) 特別支援教育の理解と充実 人として相互の特徴を受け入れ理解し合い よりよく生きようとする姿勢や意識を共有できるように学校全体で日常的に機会を捉えて働きかけ 児童が仲良く助け合えるようにする イ進んで学ぶ子の育成 ( ア ) わかる できる喜び 学ぶ楽しさが味わえる授業づくり 一人一人の児童が わかる できる喜びを実感できる 授業づくりを目指し 学級の中で自分の考えを伝え 友達の意見を聞く 相互に認め合い学び合う児童を育てる 基礎基本の習得と活用 学習意欲向上のために体験的活動の充実を図り 自信をもって学習に取り組めるようにする ( イ ) 児童指導の機能 ( 自己決定 自己存在感 共感的人間関係 ) を生かした授業づくり 授業や学級の話合い活動 特別活動 学校 学年行事等の場を積極的に活用して 児童の表現力やコミュニケーション能力を高める ( ウ ) 学習習慣の確立を図るための指導と家庭との連携 家庭と連携し 児童が自信をもって積極的によりよい自己実現に取り組めるようにする ウたくましい子の育成 ( ア ) 運動に親しむ環境づくり 児童が 友達と仲良く遊び協力し合える環境づくりを進める ( イ ) 早寝 早起き 朝ごはん の習慣化 ( ウ ) 心身の健康と安全 食に関する指導の充実と家庭との連携
児童が 生活リズムを整え心身ともにすっきりとした気持ちで 明るく前向きに生活できるように働きかける エ魅力ある開かれた学校づくり ( ア ) 学校評議員会と学校評価 学校関係者評価の充実 広く意見を求め 広い視野に立ってよりよい学校づくりと児童の育成に役立てる ( イ ) 学校公開日と積極的な情報発信 ( 各種たより ホームページ等 ) 特に 児童の活動の状況を発信し保護者や地域の理解と関心を高め 日常的な児童への関わりをもてるようにすることにより児童の健全育成に役立てることができるようにする オ安心 安全な学校づくり ( ア ) 安全点検の日常化と家庭 地域と連携した交通安全 生活安全指導の充実 家庭や地域との連携を具体的に継続して行うことにより 温かな協力関係を児童自信が実感できるようにする ( イ ) 相談体制の充実と関係機関との連携 協力の推進 児童が悩みを抱えたときや小さな不安を抱いた時に 気軽に相談し話を合える相談体制の充実に努め いじめ等の未然防止と早期解決に結びつくようにする カ教職員の資質向上 ( ア ) 指導力向上を目指した幅広い研修の充実 いじめ防止や一人一人を生かす学級経営 授業づくりに役立つ校内外の研修等に主体的に参加し日常の指導に生かすことができるようにする ( イ ) わかる できる 生かす を合言葉にした お互いを高め合う教師集団の育成 日常の小さな疑問や悩みを気軽に相談し話し合えるように日常から働きかけ その機運を高めていく 2 教育相談と個別面談いじめ問題が確認できた場合 問題が深刻になる前に いじめを認知し適切な対応がとれるように日頃から児童と接する機会を多くとるようにすることにより児童が教職員と相談しやすい体制を整える ア担任を中心として全教職員が 児童と気軽に話せる関係をつくる イ定期的に行う個別面談やアンケート調査等で いじめを受けていないか いやな思いをすることはなかったか確認する ウいじめと断定できない場合でも 気になることがあれば児童の訴えを児童の立場に立って理解することに努める エ教職員間で情報を共有し 複数の教職員で組織的に観察 支援を行う オ被害児童に個別に話を聞くなど対応に慎重 丁寧にあたる カ必要に応じて保護者や関係機関と連携して対応する 3 日常の児童理解と定期的な情報収集いじめはいつでもどこでも起こりうるという視点で すべての教育活動を通して児童理解に努めるとともに定期的な情報収集を行い かすかな変化の兆候にも適切に対応できるようにする ア一日の中での児童観察と理解イ学年担当教師や養護教諭 教科担当など複数の職員による児童理解ウスクールカウンセラーや保護者との日頃からの連係 協力エ相談箱等の設置による自主相談の実施オ定期的な生活アンケートの実施と確認 4 インターネット等を通じて行なわれるいじめ対策インターネット等を通じて行なわれるいじめは発見しにくいため 日頃からの情報収集と実態把握に努める また インターネット上の情報の拡散はその後の対応が困難であるため 低学年段階からの情報モラル教育を重視し 自ら考え判断し適切で効果的な情報の活用ができるように指導する
⑵ 早期発見教職員は いじめはどの児童にも どの学校においても起こりうるという共通認識をもち 全ての教育活動を通じて 児童の観察等をすることで 変化を敏感に察知し いじめを受けているという兆候を見逃さないよう努力する 特に ささいな兆候であってもいじめではないかと疑われる場合 早い段階から児童へ個別に声がけや相談等の関わりをもち 的確に状況の把握を行う 1 アンケート調査いじめに関するアンケート調査を年に5 回行い いじめの早期発見に努める アンケートには 学校で起こったいじめのみでなく 学校外で起こったいじめも対象とする また 自分や自分の身の回りで起きているいじめについても記入させる その際 いじめであると特定できなくても 疑わしい状況があれば記入するよう指導する 2 保護者との連携学校での児童の様子や学校の取組を 必要に応じて随時家庭に連絡するなど 日頃から保護者との連携を密にすることによって 家庭で少しでも児童の変化に気付いた場合 保護者から学校へ気軽に相談してもらえる関係づくりに努める また 保護者用のチェックシート等を活用し 家庭と連携して児童を見守り 健やかな成長を支援していく 3 相談窓口の周知いじめの相談については 保健室や相談室の利用とともに 電話やメールによる相談窓口など 複数の相談窓口を児童や保護者へ周知する ⑶ 早期解消いじめの連絡や相談を受けた場合 速やかに被害者の安全を確保するとともに いじめの防止推進会議 を開き 校長のリーダーシップの下 当該いじめに対して組織的に対応する 1 被害者の保護いじめの行為を確認した場合 いじめられている児童を守り通すことを第一とし 全職員が協力して被害者の心のケアに努める また 被害者の保護者へ速やかに連絡を取り 状況の説明を行うとともに 家庭での心のケアや見守りを依頼する等 協力して対応する 2 実態の把握被害者 加害者及び周辺の児童から十分に話を聴き いじめの事実を確認する また アンケート調査等を実施し 速やかに実態の把握を行う 学校だけでは解決が困難な場合 事案に応じた専門機関等と連携し 解消に向けた対応を図るとともに 把握した事実を市教育委員会に報告する 3 加害者への対応加害者に対しては いじめをやめさせ 毅然とした姿勢で指導をする一方 しっかりと寄り添い 社会性の向上等 児童の人格の成長に主眼を置いた指導を行い いじめを繰り返さないよう支援する また 加害者の保護者へ速やかに連絡を取り 状況の説明を行うとともに 被害者やその保護者への対応に関して必要な助言を行う等 協力して対応する 4 インターネットを通じて行われるいじめへの対応児童がインターネット上に不適切な書き込み等を行った場合 被害の拡大を避けるため 削除させる等の指導を行い 削除ができない場合にはプロバイダに削除を求めるなどの措置を速やかに講じる
5 重大事態の調査と報告いじめを背景とした重大事態について いつ 誰から行われ どのような態様であったか いじめを生んだ背景事情や児童の人間関係にどのような問題があったか 学校 教職員がどのように対応したかなどの事実関係を 詳細かつ速やかに確認する その結果については 市教育委員会へ報告する 市教育長が再調査を行う必要があると認めた場合 学校は再調査を行う組織に積極的に資料を提供するとともに その再調査の結果や助言を重んじ 主体的に再発防止に取り組む 4 関係機関等との連携いじめの問題への対応については 学校や教育委員会においていじめる児童に対して必要な教育上の指導を行っているにもかかわらず その指導により十分な効果を上げることが困難な場合 必要に応じて関係機関との適切な連携を図る ⑴ 保護者保護者の集まる学校行事や個別面談において理解と協力を求め 連携していじめの対応等を行う関係づくりをする また 法第 9 条 1 項 保護者は 子の教育について第一義的責任を有するものであって その保護する児童等がいじめを行うことのないよう 当該児童等に対し 規範意識を養うための指導その他の必要な指導を行うよう努めるものとする の周知を図る さらに 個別面談やアンケート調査等を行い 児童の家庭での状況を的確に把握するなど 密接に連絡を取り合い いじめが起こった場合 速やかに被害者と加害者それぞれの保護者に連絡し 三者が連携して適切な対応を行う ⑵ 地域校外における児童の状況を的確に把握するため 日頃から民生委員 児童委員 青少年相談員やまちづくり推進会 地域住民等と連絡を取り合う いじめが起こった場合 必要に応じて 協力を得ながら対応する ⑶ 関係機関学校だけの対応では問題を解消することが困難であると判断した場合 速やかに警察 児童相談所 法務局等の関係機関に相談する なお いじめられている児童の生命又は身体の安全が脅かされているような場合 直ちに警察に通報する ⑷ 学校以外の団体等塾や社会教育関係団体等 学校以外の場で起きたいじめの連絡を受けた場合 その団体等の責任者や 児童が在籍する学校と連携して対応する ⑸ その他いじめに関係する児童が複数の学校に及ぶ等の場合 関係する学校と連携していじめの問題に対応する 5 教職員研修の充実 いじめの問題についての教職員の共通理解と指導力の向上を図るために 全教職員の参加による 校内研修の充実を図る
⑴ 実践的研修カウンセリング演習等の実践的な内容をもった校内研修を積極的に実施し いじめの未然防止 早期発見 早期解消等に向けた技能の習得 向上を図る ⑵ 事例研究事例研究を通して 具体的な対応方法について理解を深め いじめの対応の実践力向上を図る 特に 教職員が一人で抱え込まず 組織で対応するという共通認識を図る 併せて 同種のいじめの再発を防止する ⑶ インターネットを通じて行われるいじめへの対応インターネットを通じて行われるいじめに対応するため 絶えず最新のインターネット環境等に関する研修を行い 教職員全体の情報モラルへの理解を深める 6 重大事態への対処児童がいじめにより 生命 心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがある場合 又は相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがある場合 次の対処を行う ⑴ 発生報告重大事態が発生した旨を 市教育委員会に報告する ⑵ 実態把握当該事案に対応する調査を実施し 事実関係を速やかに把握する ⑶ 被害者保護いじめの被害を受けた児童の生命又は身体の安全を確保するとともに 情報を提供した児童を守るための措置を講ずる ⑷ 加害者対応いじめの加害児童に対しては 毅然とした対応でいじめをやめさせるとともに しっかりと寄り添い いじめを繰り返さないよう指導 支援する ⑸ 調査結果報告調査結果については 市教育委員会に報告するとともに いじめを受けた児童と保護者に対し 事実関係その他の必要な情報を積極的にかつ適時 適切な方法で提供する ⑹ 解消と再発防止いじめの被害を受けた児童に対しては 継続的な心のケア等 落ち着いて学校生活をおくることができるための支援や 適切な学習に関しての支援等を行う 加害児童に対しては 適切な指導を行うとともに継続的に見守り 再発の防止に努める ⑺ 同種事態の発生防止当該事態の事実に真摯に向き合い対応することによって 同種の事態の発生を防止する 7 学校評価における留意事項いじめの実態把握及びいじめに対する措置を適切に行うため 次の項目を教職員用の学校評価項目に加えるとともに教員評価の中でも活用を図り 適正な本校のいじめ問題対応の取組を評価する ⑴ 未然防止の評価規準 1 児童の自己指導能力を高めることができた 2 児童の自己有用感を高めることができた
3 児童の規範意識を高めることができた 4 児童が教職員と相談しやすい関係を構築できた 5 情報モラル教育を推進できた ⑵ 早期発見の評価規準 1 いじめの早期発見に努めることができた 2 保護者から学校へ相談できる関係が構築できた 3 複数の相談窓口を児童や保護者へ周知できた ⑶ 早期解消の評価規準 1 被害者の心のケアができた 2 適切にいじめの事実を確認できた 3 加害者に対しては いじめをやめさせることができた 4 重大事態の調査をし 県教育委員会を通じて知事へ報告できた ( 重大事態があった場合 ) 5 インターネットを通じて行われるいじめの対応ができた ⑷ 関係機関との連携の評価規準 1 保護者と密接に連絡を取り合うことができた 2 地域の協力を得ていじめの対応等ができた 3 警察 児童相談所 法務局等の関係機関に相談できた 4 学校以外の場で起きたいじめに適切に対応できた ⑸ 教職員研修の評価規準 1 実践的研修を行うことができた 2 事例研究を通して いじめの対応方法の共通理解を図ることができた 3 インターネット環境等に関する研修を行うことができた 評価結果を基に いじめへの取組が計画どおりに遂行されているかどうかの確認や学校の基本方針等について体系的に見直しを行い より迅速かつ適切ないじめの防止等の対応について検討する また 必要に応じて次年度の目標設定や年間計画等の修正等を行い 組織的な取組や 地域及び家庭と連携した いじめ問題対策の総合的な改善を図る