1-213 21 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 0 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 90 - 油臭 5? ナフタリン臭? 付着物としての採取量 kg 5 表示の有無 - なし ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 110 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.2 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 8.5 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 17 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 440 油 (TPH) mg/kg 170000 油 C6~C12 mg/kg 23000 C12~C28 mg/kg 140000 ドラム缶 No.21 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.21 は ほぼ円筒形の状態で大小の穴が開いた状態であった 錆びのため色調は不明で 文字等の表記も確認できなかった は強い油臭またはナフタリン臭があり ナフタリンと思われ白い固形物が混入していた ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 110pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.2mg/kg 2,4,5-TCP が 8.5mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 17mg/kg 全ふっ素は 440mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 170,000mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 140,000mg/kg で 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が非常に多く確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認された 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類の毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (110pg-TEQ/g) に対して 6~8 塩化物の HxCDD ~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) を示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 3% 2PCP 由来の寄与割合が 60% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が 6 割を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) は検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があることから 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.21 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また少ないながら PCB が存在していた ++++ ++++ ++++ ++++ トリクロロフェノール類 5 段階評価 + 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-214 22 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 - なし 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 外側のみ 付着物としての採取量 kg 0 表示の有無 - なし ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 160 含有量 mg/kg 0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 20 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 1.3 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 500 油 (TPH) mg/kg 500 C12~C28 mg/kg 400 ドラム缶 No.22 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.22 は 全体が錆びてやや変形した状態であった 錆びのため色調は不明で 文字等の表記も確認できなかった はなかった ドラム缶内は空であったためドラム缶外側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 160pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.5mg/kg であった は 2,4,5-TCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 20mg/kg 全ふっ素は 500mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 500mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 400mg/kg で 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (160pg-TEQ/g) に対して 6~8 塩化物の HxCDD~ OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量に占める割合が大きく 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 16% 2PCP 由来の寄与割合が 64% 3PCB 由来の寄与割合が 1% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があることから 本試料には過去に PCP が存在していたが 現在では解により不検出となったと考えられ また 2,4,5-TCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.22 には (2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた C28~C44 mg/kg 100 多環芳香族類 5 段階評価 - 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-215 23 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - 油臭 3 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.5+1.5 付着物としての採取量 kg 0.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 370 含有量 mg/kg 0.7 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.8 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 20 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.7 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 510 油 (TPH) mg/kg 200 C12~C28 mg/kg 200 ドラム缶 No.23 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.23 は 全体が錆びて大小の穴が開いてやや潰れた状態であった ドラム缶上面にある小さい蓋や側面に DOW の文字の他側面下部に白い文字が確認できた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 0.5kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.5kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 370pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.7mg/kg であった は 2,4,5-TCP が 0.8mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 20mg/kg 全ふっ素は 510mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 200mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 200mg/kg で全体を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 0.86mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 0.54mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (370pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 47% 2PCP 由来の寄与割合が 26% 3PCB 由来の寄与割合が 3% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 5 割を占め ることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があることから 本試料には過去に 2,4,5-T が存在していたが 現在では解により不検出となったと考えられ また 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.23 には (2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた
1-216 24 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 70 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 0 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 30 - なし 付着物としての採取量 kg 2 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 200 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.2 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 1.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 29 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 4.0 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 500 油 (TPH) mg/kg <100 C12~C28 mg/kg <100 ドラム缶 No.24 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.24 は 全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった 錆びのため色調は不明であったが DOW と類推できるロゴがみられた はなかった ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 200pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.2mg/kg 2,4,5-TCP が 1.1mg/kg であった 全砒素は 29mg/kg 全ふっ素は 500mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (200pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) を示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 43% 2PCP 由来の寄与割合が 27% 3PCB 由来の寄与割合が 5% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 3 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.24 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び PCB を含む汚泥が存在していた 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-217 25 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 50 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 30 - 油臭 1 付着物としての採取量 kg 5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 120 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.5 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 12 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.7 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) mg/l 0.006 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 400 油 (TPH) mg/kg <100 C12~C28 mg/kg <100 ドラム缶 No.25 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.25 は 全体が錆びて大小の穴が開いて変形した状態であった 錆びのため色調は不明だが一部赤い塗装がみられ DOW の白い文字や数字が確認できた はわずかに油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 120pg-TEQ/g であった は 2,4,5-TCP が 0.5mg/kg であった 全砒素は 12mg/kg 全ふっ素は 400mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 形態別砒素は 砒酸が 0.006mg/L であった これら以外の項目は 全て不検出であった 油臭は確認されたが 油としての析結果は不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (120pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合 27% 2PCP 由来の寄与割合が 46% 3PCB 由来の寄与割合が 4% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 3 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 5 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-TCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 形態別砒素の析において砒酸が検出されたが 砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である 砒素全体として人為的な影響が認められなかったため 自然由来のものであると考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.25 には (2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び PCB を含む汚泥が存在していた 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-218 26 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - 油臭 3 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.35+1.65 付着物としての採取量 kg 0.35 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 260 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 20 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.0 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 650 油 (TPH) mg/kg <100 C12~C28 mg/kg <100 ドラム缶 No.26 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.26 は 全体が錆びて変形した状態であった 錆びのため色調は不明だが DOW や GALLONS 等の白い文字が確認できた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 0.35kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.65kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 260pg-TEQ/g であった は 2,4,5-TCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 20mg/kg 全ふっ素は 650mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった 油臭は確認されたが 油としての析結果は不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (260pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) を示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 38% 2PCP 由来の寄与割合が 35% 3PCB 由来の寄与割合が 7% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成も約 4 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-TCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.26 には (2,4,5-TCP) 2,4,5-T PCP の製造過程における不純物及び PCB を含む汚泥が存在していた 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-219 27 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - なし 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.1+1.9 付着物としての採取量 kg 0.1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 430 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.3 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.6 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 21 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.3 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 500 油 (TPH) mg/kg 8400 油 C6~C12 mg/kg 2000 C12~C28 mg/kg 6400 ドラム缶 No.27 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.27 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが DOW 等の白い文字が確認できた はなかった ドラム缶内側の付着物が 0.1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.9kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 430pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.3mg/kg 2,4,5-TCP が 0.6mg/kg であった 全砒素は 21mg/kg 全ふっ素は 500mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 8,400mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 6,400mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (430pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 41% 2PCP 由来の寄与割合が 35% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成も約 4 割を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) は検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.27 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また少ないながらも PCB が存在していた 直鎖炭化水素化合物 5 段階評価 - 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-220 28 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 0 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - 油臭 4 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 1+1 付着物としての採取量 kg 1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 1100 含有量 mg/kg 2.4 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 32 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 7.1 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.2 液)素(砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) カコジル酸 +カコジル酸ナトリウム ( 砒素濃度として ) 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 18 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 450 油 油 (TPH) mg/kg 5200 C6~C12 mg/kg 400 C12~C28 mg/kg 4100 ドラム缶 No.28 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.28 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶上面の小蓋や側面上部に DOW の文字が確認できた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 1,100pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 32mg/kg 2,4,5-TCP が 7.1mg/kg PCP が 0.2mg/kg であった 全砒素は 18mg/kg 全ふっ素は 450mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 5,200mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 4,100mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認され 中でもナフタレン誘導体が非常に多く確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認された 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (1,100pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を円グラフに示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 58% 2PCP 由来の寄与割合が 6% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T が 32mg/kg と本調査の中での最大値が検出され また 2,4,5-TCP も検出されている において 2,4,5-T に由来すると考えられるトリクロロフェノール類が比較的多く存在すること (5 段階評価で ++) が確認されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.28 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた C28~C44 mg/kg 700 ++++ トリクロロフェノール類 5 段階評価 ++ 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-221 29 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 0 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - 油臭 4 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 1+1 付着物としての採取量 kg 1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 860 含有量 mg/kg 0.7 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.5 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 3.2 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 19 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 320 油 (TPH) mg/kg 3100 C12~C28 mg/kg 2500 ドラム缶 No.29 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.29 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶側面の上下に判読できない白い文字がみられた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 860pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.7mg/kg であった は 2,4,5-T が 0.5mg/kg 2,4,5-TCP が 3.2mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 19mg/kg 全ふっ素は 320mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 3,100mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 2,500mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認され 中でもナフタレン誘導体が多く確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類及び塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 1.7mg/kg であり DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) 及び DDT(o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 4 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (860pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 61% 2PCP 由来の寄与割合が 5% 3PCB 由来の寄与割合が 7% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.29 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた C28~C44 mg/kg 600 +++ トリクロロフェノール類 5 段階評価 +
1-222 30 1 月 30 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 70 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 10 - 油臭 2 付着物としての採取量 kg 2 表示の有無 - なし ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 110 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.6 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.6 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 14 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 340 油 (TPH) mg/kg 700 油 C6~C12 mg/kg 300 C12~C28 mg/kg 200 ドラム缶 No.30 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.30 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明で 文字等の表記も確認できなかった はわずかに油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 110pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.6mg/kg 2,4,5-TCP が 0.6mg/kg であった 全砒素は 14mg/kg 全ふっ素は 340mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 700mg/kg であり 炭素数の C 6 ~C 12 が 300mg/kg で約 4 割を占め ガソリンに類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認された 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (110pg-TEQ/g) に対して 6~8 塩化物の HxCDD~ OCDD 及び HxCDF~OCDF の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 10% 2PCP 由来の寄与割合が 68% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 7 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.30 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( ガソリン ) を含む汚泥が存在していた C28~C44 mg/kg 200 トリクロロフェノール類 5 段階評価 + 塩素系殺虫剤 5 段階評価 -
1-223 31 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 - 油臭 3 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.5+1.5 付着物としての採取量 kg 0.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 930 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.8 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 5.0 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 20 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.5 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 370 油 (TPH) mg/kg 3100 C12~C28 mg/kg 2500 ドラム缶 No.31 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.31 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶上部側面に DOW 下部側面にも白い文字がみられた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 0.5kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.5kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 930pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.8mg/kg 2,4,5-TCP が 5.0mg/kg であった 全砒素は 20mg/kg 全ふっ素は 370mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 3,100mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 2,500mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認され 中でもナフタレン誘導体が多く確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認され 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 3.3mg/kg であり DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) 及び DDT(o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (930pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 70% 2PCP 由来の寄与割合が 0% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が 7 割を占めることがわかった PCP 由来及び PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析において 6~8 塩化物の HxCDD ~OCDD 及び HxCDF~OCDF ダイオキシン様 PCB(DL-PCB) は検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.31 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T の製造過程における不純物及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在し 少ないながらも PCP の製造過程における不純物及び PCB が存在していた C28~C44 mg/kg 600 ++++ + トリクロロフェノール類 5 段階評価 +
1-224 32 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 0 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 90 - 油臭 4 付着物としての採取量 kg 4.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 180 含有量 mg/kg 1.7 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.6 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.2 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 15 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 1.5 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) mg/l 0.006 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 380 油 (TPH) mg/kg 400 C12~C28 mg/kg 300 ドラム缶 No.32 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.32 は 全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった 青い色調が確認出来 下部側面に白い文字がみられた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 180pg-TEQ/g PCB 含有量は 1.7mg/kg であった は 2,4,5-T が 0.6mg/kg 2,4,5-TCP が 0.2mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 15mg/kg 全ふっ素は 380mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 400mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 300mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される 形態別砒素は 砒酸が 0.006mg/L であった これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 3.1mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 9.4mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (180pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD 6~ 8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) を示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 20% 2PCP 由来の寄与割合が 59% 3PCB 由来の寄与割合が 5% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占め 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が 2 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 形態別砒素の析において砒酸が検出されたが 砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である 砒素全体として人為的な影響が認められなかったため 自然由来のものであると考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.32 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた
1-225 33 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 0 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - 油臭 4 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.5+1.5 付着物としての採取量 kg 0.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 180 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.2 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 17 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 310 油 (TPH) mg/kg 200 C12~C28 mg/kg 200 ドラム缶 No.33 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.33 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶上部側面に DOW 下部側面にも白い文字がみられた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 0.5kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.5kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 180pg-TEQ/g であった は 2,4,5-TCP が 0.2mg/kg であった 全砒素は 17mg/kg 全ふっ素は 310mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 200mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 200mg/kg で全体を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 0.60mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 0.88mg/kg であり DDT(o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (180pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 70% 2PCP 由来の寄与割合が 5% 3PCB 由来の寄与割合が 3% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が 7 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-TCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる また PCP は過去に存在していたものの解により不検出となったと考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.33 には (2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた 直鎖炭化水素化合物 5 段階評価 -
1-226 34 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 0 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 - 油臭 4 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.5+1.5 付着物としての採取量 kg 0.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 200 含有量 mg/kg 0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 1.0 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 1.0 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 17 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 1.9 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 310 油 (TPH) mg/kg 2900 油 C6~C12 mg/kg 200 C12~C28 mg/kg 2300 ドラム缶 No.34 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.34 は 全体が錆びていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶上部側面と下部側面に判読不明な白い文字がみられた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 0.5kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.5kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類 200pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 1.0mg/kg 2,4,5-TCP が 1.0mg/kg であった 全砒素 17mg/kg 全ふっ素 310mg/kg であり 自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 2,900mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 2,300mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認され 中でもナフタレン誘導体が非常に多く確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類及び塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 36mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 100mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (200pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 59% 2PCP 由来の寄与割合が 15% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる また PCP は過去に存在していたものの解により不検出となったと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.34 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた C28~C44 mg/kg 400 ++++ ++
1-227 35 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 - 油臭 4 付着物としての採取量 kg 3 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 470 含有量 mg/kg 0.6 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.8 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 23 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 310 油 (TPH) mg/kg 300 C12~C28 mg/kg 300 ドラム缶 No.35 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.35 は 全体が錆びて大小の穴が開いていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶上部側面にひし形の白い表示 下部側面にも DOW の白い文字がみられた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類 470pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.6mg/kg であった は 2,4,5-TCP が 0.8mg/kg であった 全砒素 23mg/kg 全ふっ素 310mg/kg であり 自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 300mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 300mg/kg で全体を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 0.95mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 0.32mg/kg であり DDT(o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (470pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 60% 2PCP 由来の寄与割合が 11% 3PCB 由来の寄与割合が 3% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が 6 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる また PCP は過去に存在していたものの解により不検出となったと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.35 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた
1-228 36 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 0 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 90 - 油臭 3 付着物としての採取量 kg 2 表示の有無 - なし ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 230 含有量 mg/kg 2.2 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.5 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.7 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 27 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 4.8 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 260 油 (TPH) mg/kg 800 C12~C28 mg/kg 600 ドラム缶 No.36 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.36 は 全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった 錆びのため色調は不鮮明だが 赤い塗装の上に白い塗装が塗られているようにみえる 判読できる文字はなかった は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類 230pg-TEQ/g PCB 含有量は 2.2mg/kg であった は 2,4,5-T が 0.5mg/kg 2,4,5-TCP が 0.7mg/kg であった 全砒素 27mg/kg 全ふっ素 260mg/kg であり 自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 800mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 600mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 1.6mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 0.75mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (230pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 60% 2PCP 由来の寄与割合が 19% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が 6 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる また PCP は過去に存在していたものの解により不検出となったと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.36 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた +
1-229 37 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 30 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 60 - 油臭 4 付着物としての採取量 kg 2.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 200 含有量 mg/kg 0.7 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 2.8 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.8 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 17 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.8 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) mg/l 0.003 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 220 油 (TPH) mg/kg 300 C12~C28 mg/kg 200 ドラム缶 No.37 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.37 は 全体が錆びて大小の穴が開いている状態であった 錆びのため色調は不明だが DOW と類推できる白い文字が上部側面にあった は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 200pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.7mg/kg であった は 2,4,5-T が 2.8mg/kg 2,4,5-TCP が 0.8mg/kg であった 全砒素は 17mg/kg 全ふっ素は 220mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 形態別砒素は 砒酸が 0.003mg/L であった 油 (TPH) は 300mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 200mg/kg で約 7 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 2.3mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 7.2mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (200pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に支援した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 43% 2PCP 由来の寄与割合が 37% 3PCB 由来の寄与割合が 3% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる また PCP は過去に存在していたものの解により不検出となったと考えられる 形態別砒素の析において砒酸が検出されたが 砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である 砒素全体として人為的な影響が認められなかったため 自然由来のものであると考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.37 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた
1-230 38 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 40 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 50 - 油臭 4 付着物としての採取量 kg 4.5 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 1100 含有量 mg/kg 5.2 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 3.1 2,4- ジクロロフェノール (2,4-DCP) mg/kg 0.3 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 250 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.4 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 25 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.9 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 380 油 (TPH) mg/kg 8500 油 C6~C12 mg/kg 1200 C12~C28 mg/kg 6700 ドラム缶 No.38 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.38 は 全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった 錆びのため色調は不明だが ドラム缶上面の小蓋や上部側面に DOW の文字が確認できた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類 1,100pg-TEQ/g PCB 含有量は 5.2mg/kg であった は 2,4,5-T が 3.1mg/kg 2,4-DCP が 0.3mg/kg 2,4,5-TCP が 250mg/kg PCP が 0.4mg/kg であった 全砒素 25mg/kg 全ふっ素 380mg/kg であり 自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 8,500mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 6,700mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認され 中でもナフタレン誘導体が非常に多く確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類及び塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 8.2mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 2.3mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (1100pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 58% 2PCP 由来の寄与割合が 9% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-TCP が 250mg/kg と本調査の中での最大値が検出され また 2,4,5-T も検出されている においてトリクロロフェノール類が多く存在すること (5 段階評価で +++) が確認されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4-DCP 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 2,4-DCP は 2,4-D の原料あるいは解物であり かつて日本国内では 2,4,5-T を森林などへ大量に散布された経緯 (2,4,5-T と 2,4-D との合剤も存在していた ) もあることから これらの 2,4-D と 2,4,5-T の合剤が由来とも考えられるが 2,4-DCP 等のジクロロフェノール類は PCP や 2,4,5-TCP の脱塩素によっても生成しうる為 2,4-D が存在したかは不明である 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.38 には (2,4,5-T 2,4-DCP 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた C28~C44 mg/kg 600 直鎖炭化水素化合物 5 段階評価 - ++++ トリクロロフェノール類 5 段階評価 +++
1-231 39 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 - 油臭 4 付着物としての採取量 kg 6.5 表示の有無 - なし ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 530 含有量 mg/kg 2.3 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 3.4 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.5 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 18 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.1 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 270 油 (TPH) mg/kg 2600 C12~C28 mg/kg 2100 ドラム缶 No.39 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.39 は 全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった 錆びのため色調は不明で 文字等の表記も確認できなかった は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 530pg-TEQ/g PCB 含有量は 2.3mg/kg であった は 2,4,5-T が 3.4mg/kg 2,4,5-TCP が 0.5mg/kg であった 全砒素は 18mg/kg 全ふっ素は 270mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 2,600mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 2,100mg/kg で約 8 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 0.77mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 1.5mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類の毒性等量の異性体組成は図に示したとおりである 毒性等量 (530pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 58% 2PCP 由来の寄与割合が 9% 3PCB 成由来の寄与割合が 6% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.39 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた C28~C44 mg/kg 400
1-232 40 1 月 31 日 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 60 - 油臭 3 付着物としての採取量 kg 8.5 表示の有無 - なし ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 270 含有量 mg/kg <0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 2.2 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 1.0 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 15 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.8 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) mg/l 0.003 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 200 油 (TPH) mg/kg 300 C12~C28 mg/kg 200 ドラム缶 No.40 調査結果 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.40 は 全体が錆びて大小の穴が開いて変形した状態であった 錆びのため色調は不明で 文字等の表記も確認できなかった は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 270pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 2.2mg/kg 2,4,5-TCP が 1.0mg/kg であった 全砒素は 15mg/kg 全ふっ素は 200mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであることから 人為的な影響は考えられない結果であった 形態別砒素は 砒酸が 0.003mg/L であった 油 (TPH) は 300mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 200mg/kg で約 7 割を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体 多環芳香族類が確認された これらは化石燃料由来であると考えられる また 塩素系殺虫剤のひとつである DDT の解生成物が確認された DDT 類を定量析した結果 DDE(o,p -DDE+p,p -DDE) が 0.41mg/kg DDD(o,p -DDD+p,p -DDD) が 1.0mg/kg であり DDT (o,p -DDT+p,p -DDT) は検出されなかった 3 調査結果の解析 検討ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (270pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 52% 2PCP 由来の寄与割合が 22% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 5 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 2 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 形態別砒素の析において砒酸が検出されたが 砒酸は無機態の砒素のひとつの形態である 砒素全体として人為的な影響が認められなかったため 自然由来のものであると考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.40 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また DDT の解生成物が存在していた