IPv6 Summit in Kagoshima 2015 Panel Discussion インターネット利用者にとっての IPv6 Summit in 鹿児島 Pv4アドレス共有 2015 年 9 月 17 日 JPNE 日本ネットワークイネイブラー株式会社日本ネットワークイネイブラー ( 株 ) (JPNE) 中川あきら Akira Nakagawa 中川あきら 240b::1
会社概要 ( 当社のフォーメーション ) 株主となる ISP は VNE を設立し 他の ISP も利用可能なネットワークを共同調達した アルテリアビッグローブ (VNE) ニフティ ASAHIネット Biglobe Nifty ASAHI ネット ARTERIA JPIX KDDI VNE: Virtual Network Enabler 240b::2
JPNE の IPv4aaS (IPv4 over IPv6) IPv4 Internet IPv6 Internet 採用技術 : MAP-E (*1) ブランド : v6プラス BR( *2) IPv4 over IPv6 DNS cache Stateless, (not CGN) IPv6 Native JPIX IoT B4 AFTR JPNE (IPv6) IPv6 IPv4 over IPv6 フレッツネクスト (IPv6) (*1) RFC7597 Mapping of Address and Port with Encapsulation (*2) BR : Border Relay Home Router IPv6 Home Router 240b::3
Akamai 社観測による国別 IPv6 対応率 各国で IPv6 対応が進んでいる 日本は IPv6 対応率 7.7% 13 位! ベルギー スイス USA ドイツ ペルー ルクセンブルク 日本 2015. 9.12 現在 ポルトガル ギリシャ Deployment エストニア チェコ Source : World IPv6 Launch https://www.stateoftheinternet.com/trends-visualizations-ipv6-adoption-ipv4-exhaustion-global-heat-mapnetwork-country-growth-data.html 240b::4
国内における IPv6 移行技術等導入状況 各事業者は 異なる移行技術を採用している KDDI JPNE VNE Multifeed マルチフィード Transix NTT 東西 BBIX OCN so-net etc. JPIX (Trial) Any Provider モバイル Dual Stack MAP-E DS-Lite v6 + v4 Tunnel v4/v6 on PPPoE 464XLAT CGN 海外でも多種多様である 240b::5
家電メーカー等にとっての IPv6 移行技術 家電メーカー ホームルータメーカー等曰く 移行技術毎の検証やアフターサポートはコスト高となる 全てのパターンに対応するために IPv4 側はミニマムスペックとなってしまう 一種類が理想! IPv6 は追加コストだった IPv4 IPv6 イマココ 主副主 複数種類の IPv4 は追加コスト 副 チューニング 1 ( ポート数 ) NAT444 MAP-E MAP-T DS-Lite 464XLAT ISP1 ISP2 ISP3 ISP4 ISP5 チューニ IPv6 ング 2 ISP6 ISP7 ISP8 ISP9 ISP10 ( セッションタイマー ) チューニング n ISP11 ISP12 ISP13 ISP14 ISP15 240b::6
IPv6 移行技術の影響について いずれの方式においても 何らかの影響が出る その多くは アドレス共有 による影響である アドレス共有による影響 Stateless Stateful(CGN) Tunnel Translation MAP-E による影響 MAP-T による影響 DS-Lite による影響 464XLAT による影響 アドレス共有 が多くの影響をもたらす!! Double NAT (= Stateful(CGN) + NAT ) NAT444 による影響 240b::7
IPv4 アドレス枯渇の影響 影響を受けるプレーヤー 影響の内容 回避策 インフラ 移動事業者固定事業者 データセンター (idc) IPv4アドレス枯渇により事業拡張が困難となる ステートフルステートレス 同上 IPv 4 アドレスの購入 IPv6 移行技術導入による IPv4 アドレス共有 リバースプロキシー等の導入による DC 内の IPv4 アドレス共有 国内外の移動 固定事業者による IPv4 アドレス共有 により その他の各プレーヤーは影響を受ける ( 次ページ ) 240b::8
IPv4 アドレス共有の影響 ( サービサー編 ) 影響を受けるプレーヤー 影響の内容 回避策 サービサー コンテンツ事業者 (CSP) クラウド事業者 IoT 等機器メーカー 等 一部のアプリケーション ( 一部のオンラインゲーム等 ) が正常に動作しなくなる IPv4 アドレスで顧客を特定しているサービサーは 顧客の特定が難しくなる 各サービサーは 各国の各 NW 事業者毎に異なる IPv6 移行技術 チューニングの組み合わせの数だけ IPv4 接続検証やアフターサポートの追加業務が発生する 無数の IPv6 移行装置 無数のチューニングに対応すために IPv4 の製品やサービスをミニマムスペックとする必要がある IP v 6 へのトラフィックオフロード (*) エンドユーザによる回避策は無い サービサーがコンテンツや機器の仕様を アドレス共有装置対応に改修 変更する IPv4 アドレスに加えポート番号を併用 但し 方式にもよるが毎回同じポート番号が使われる保証はない ( 実質難しい ) ユーザ端末から見て通信相手が決まっている機器であれば IPv6-only 通信にする ( 例 ) IoT のクラウド IoT-GW 回避策なし 通信相手が決まっている機器であれば IPv6-only 通信にする (IoT のクラウド IoT-GW 間など ) (*) Copyright(C) 複数のプレーヤーの協働が必要 JPNE, All Rights Reserved. IPv6へのオフロードは回避策にはなり得ないが 影響を受ける確率が下がる 240b::9
IPv4 アドレス共有の影響 ( 非業界関与者編 ) 影響を受けるプレーヤー 影響の内容 回避策 非業界関与者 国民 エンドユーザ ( 個人 法人 ) 権利の侵害等を受けた被害者にとって発信者特定が難しくなる 刑事事件や民事訴訟等の解決が難しくなる 一部のアプリケーション ( 一部のオンラインゲーム等 ) が正常に動作しなくなる 事業者の戦略や IPv4 への投資削減等により IPv4 の品質低下が散見されている 同一アドレスを使う別のユーザがブラックリストに載る自分も載ってしまう v6 へのトラフィックオフロード *1 国民による回避策は存在しない サーバ運営事業者が発信者特定のためにポート番号のログを取得する 移動 / 固定事業者が IPv4 アドレスとポート番号から発信者を特定する仕組みを導入する エンドユーザによる回避策は無い サービサーがコンテンツや機器の仕様をアドレス共有装置対応に改修 変更する エンドユーザによる回避策は無い エンドユーザによる回避策は無い ( 参考 ) アドレス共有以外 (*2) エンドユーザによる回避策は無い (*1) 複数のプレーヤーの協働が必要 IPv6 へのオフロードは回避策にはなり得ないが 影響を受ける確率が下がる (*2) 国外から移転されたアドレスを使うユーザは国外の人とみなされてフィルターされる場合がある (Geo-IP 問題 ) 240b::10
2 つに分類できる宅内端末 アプリ 例 特記事項 通信相手が不特定多数の端末 アプリ PC/Tablet/ スマホ等からの web アクセス 世界中のサーバーの IPv6 対応は不可 通信相手が決まっている端末 アプリ IoT 端末 ( 家電 センサー他 ) スマホアプリ ( web) シンクライアント 特定のサーバーの IPv6 対応は現実的 Dual Stack 端末 Dual Stack 通信が当面必要! IPv6-only 端末 IPv6 通信が好ましい! 240b::11
通信相手が決まっている場合の IPv6-only 化 IPv4 サーバ ネットワーク事業者 1IPv6 対応率アップ 2IPv6 対応 1 ネットワーク事業者による更なる IPv6 対応率アップ 2 サーバを IPv6 対応 3 トラフィックは IPv6 へ 3IPv6 へ Minimum スペック Maximum スペック IPv6 で Maximum スペックの通信が可能! 240b::12
制限の無いインターネットを求めてみてはいかがでしょうか 240b::13
http://jpne.co.jp 240b::14