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このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

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1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

Transcription:

1 ロボット介護機器の 開発支援 導入支援について 平成 26 年 4 月 経済産業省製造産業局産業機械課 経済産業省のロボット産業政策 HP 本資料の問い合わせ先 経済産業省ロボット で検索 経済産業省製造産業局産業機械課北島 川邊 TEL: 03-3501-1691 mail: kitashima-akifumi@meti.go.jp kawabe-satoshi@meti.go.jp

ロボット介護機器が期待される背景 介護現場の課題 (1)2010 年から2025 年までの15 年間で 65 歳以上の高齢者は約 709 万人増加 社会全体の高齢化率 ( 総人口に占める高齢者の割合 ) が23% から30% に大幅上昇 (2) 団塊の世代が一挙に高齢者になり 2012~2014 年には毎年 100 万人以上高齢者が増加 (3) 介護職員の数も2010 年の150 万人から 2025 年には240 万人が必要 (4)7 割が腰痛を抱えるという現場の負担軽減が必要 ( 万人 ) 3,500 日本の高齢者人口と高齢化率 高齢者数の崖 2025 年問題 (%) 35.0 30.0 25.0 20.0 3,000 15.0 10.0 5.0 2,500 2005 2010 2015 2020 2025 0.0 2

ロボット介護機器が期待される背景 世界に先駆けて日本が介護のあり方を構築する立場にある 高齢者白書 2012 3

介護ロボットに関する特別世論調査結果 ( 平成 25 年 9 月 12 日公表 ) 介護をする際の介護ロボットの利用意向 利用したい 24.7 どちらかといえば利用したい 35.1 どちらかといえば利用したくない 19.3 わからない利用したくない 6.4 14.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 59.8% 介護を受ける際の介護ロボットの利用意向 利用してほしい 35.1 どちらかといえば利用してほしい 30.0 どちらかといえば利用わからないしてほしくない利用してほしくない 5.6 14.9 14.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 65.1% 4

日本再興戦略 ロボット介護機器開発 5 ヵ年計画の実施等 急速な普及拡大に向けて 移乗介助 見守り支援等 安価で利便性の高いロボット介護機器の開発をコンテスト方式で進めること等を内容とする ロボット介護機器開発 5 ヵ年計画 を今年度より開始する また 研究開発に先立ち 開発された機器の実用化を確実にするため 安全基準及びそれに基づく認証制度を今後 1 年以内に整備する 5

民間企業 研究機関等 ロボット介護機器の開発 導入促進体制 機器の開発 モニター調査の依頼等 介護現場 介護現場での実証等 日本の高度な水準の工学技術を活用し 高齢者や介護現場の具体的なニーズを踏まえた機器の開発支援 経産省中心 ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器 移動支援 高齢者等の外出をサポートし 荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器 試作機器の評価等 開発現場と介護現場との意見交換の場の提供等 開発の早い段階から 現場のニーズの伝達や試作機器について介護現場での実証 ( モニター調査 評価 ) 厚労省中心 ロボット技術の介護利用における重点分野 ( 平成 25 年 2 月 3 日経産省 厚労省改定 ) 経済産業省と厚生労働省において 重点的に開発支援する分野を特定 ( 平成 25 年度から開発支援 ) 移乗介助 排泄支援 ロボット技術を用いて介助者のパワーアシ 排泄物の処理にロボット技術を用いた設ストを行う装着型の機器置位置調節可能なトイレ 高齢者等の屋内移動や立ち座りをサポートし 特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援するロボット技術を用いた歩行支援機器 認知症の方の見守り 介護施設において使用する センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム 在宅介護において使用する 転倒検知センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム 入浴支援 ロボット技術を用いて浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器 6

ロボット介護機器開発 導入促進における考え方 開発 導入支援のコンセプト 複雑 高価なロボット 2000 万円程度 機能の選択と集中 ニーズ指向 1 単純 安価だから 使える 10 万円程度 安価に 22025 年の需要に応える高齢単身世帯 700 万台分介護職員 240 万台分 大量に ロボット介護機器開発 5 ヵ年計画 1 開発対象を重点分野に限定 2 成果に応じて補助対象を重点化 入替え ( 開発競争 ) 3 優秀事例の優先展開 ( 導入支援 ) 使える ロボットの早期導入 厚労省が集約 介護ロボットの実証試験に関心のある介護施設や自治体など 283 機関 経産省が集約 今年度から市場投入開始 マッチング 開発意欲のある企業 113 社 海外展開に向けて 生活支援ロボットの安全の国際標準が 日本リードの下で本年 2 月に発行 介護ロボットの標準も 上記成果を基に日本リードでの策定を目指す 7

ロボット介護機器導入実証事業平成 25 年度補正予算 20.5 億円 公募中 事業の内容 事業の概要 目的 ロボット介護機器については 現場とのコミュニケーションの不足や先行事例が乏しいこと等 市場の不確実性が高く 優れたアイディアを持ちつつも量産化に踏み切れていません 本事業は 量産化への道筋をつけることを目的として 製造事業者と仲介者と介護施設がチームを組んで 実際に現場で活用しながら ロボット介護機器の大規模な効果検証や改良を行います さらに 検証結果に基づく効果の PR 普及啓発 教育活動を通じて ロボット介護機器導入の土壌を醸成します 条件 ( 対象者 対象行為 補助率等 ) 国 民間企業等 補助 補助製品製造 設置費用の 1/2( ) 2/3 講習 効果測定費用の 1/1 製造事業者等が大企業の場合は 1/2 事業イメージ ロボット介護機器導入実証チーム 製造事業者 仲介者 介護施設 介護現場におけるロボット介護機器の大規模な導入実証を実施 ロボット介護機器の製造 導入講習計画の作成 効果検証計画の作成 導入講習の実施 効果検証の実施 改良点のフィードバック ロボット介護機器の継続活用 効果検証への協力 製造事業者 仲介者 介護施設のマッチング支援 効果検証結果の集約 効果 PR 普及啓発 教育活動 ロボット技術の介護利用における重点分野 ( 平成 24 年 11 月 22 日経産省 厚労省公表 ) 移乗介助移乗介助移動支援排泄支援見守り 民間企業 仲介者 介護施設から構成されるチーム 8

( 参考 ) 生活支援ロボットの安全国際標準 ISO13482 策定への取組 9 ISO13482 策定までの経過 2006 年 10 月活動開始 ( 日 韓 英 独等 8 か国が議論に参加 ) 2010 年ドラフト策定段階へ移行 ( 目次に日本案を反映 ) ISO13482DIS( ドラフト )(2011 年秋公開済 ) ロボット分類別の評価検証手法開発 移動型 搭乗型 ISO13482(2014 年 2 月 1 日発行 ) 機能安全全般 シリーズ化作業を提案予定 安全検証試験方法を掘り下げ より実務的な国際標準に落とし込むことを目指す 装着型 ISO13482 パート 2 事業成果を用いて提案 機能安全全般 移動型搭乗型装着型

( 参考 ) 生活支援ロボットの安全認証 2013 年 2 月 サイバーダインのロボットスーツ HAL 福祉用が国際安全規格原案 ISO13482DIS に準拠した安全認証を世界で初めて取得 2014 年 2 月 パナソニックのリショーネ ダイフクのエリア管理システムが国際安全規格 ISO13482 に準拠した安全認証を世界で初めて取得 これらのロボットには十分な危険回避策が施され 安全が確保されていることが証明された 生活支援ロボット安全検証センターと ( 一財 ) 日本品質保証機構 (JQA) に 国際標準に基づく生活支援ロボットの安全検証試験及び安全認証のノウハウと実績があることが世界に示された 認証依頼 ロボット介護機器 リショーネ ( パナソニック ) 生活支援ロボット安全認証マーク (JQA) ロボットスーツ HAL 福祉用 ( サイバーダイン ) 試験依頼 高速ビークル管理システム エリア管理システム ( ダイフク ) 生活支援ロボット安全検証センター ( 茨城県つくば市 ) 10

( 参考 ) 生活ロボット安全検証センター ( 茨城県つくば市 ) 機械的強度 安定性 対人安全性 機能安全 電磁両立性等について 15 項目程度の試験を実施可能 ロボットタイプ 使用環境 機能 リスク低減技術などに応じて試験項目を選択する 走行安定性試験 移動作業型や搭乗型のロボットが 走行中に転倒しないことを検証する ロボットによって異なる想定使用環境 ( 傾斜 段差 溝 路面種類など ) を試験装置で模擬し 実際にロボットを走行させて 走行中の挙動を観察する 衝突安全性試験 ロボットが周囲の人や障害物に衝突したときに 衝突された人や搭乗者の傷害レベルが基準以下であることを検証する 衝突試験設備を用いてロボットを障害物に衝突させ 人体ダミーを用いて 人の各部位に加わる衝撃力等を計測して傷害を推定する EMC 試験 外部からの電磁波等によって ロボットの安全機能が失陥や誤動作しないことを検証する 電波暗室内でロボットの実働状態を再現しながら 想定し得るレベルの電磁波を照射したり 静電気を印加するなどしたときの ロボットの安全関連系の挙動を観察する 11

( 参考 ) 生活支援ロボットの安全認証 生活支援ロボットは人との接触度が高いために安全性が求められるが 安全基準が未整備であり 利用者の導入のハードルが高く 企業の製品開発リスクも高かった 平成 25 年度中に生活支援ロボットの安全に関する国際標準が発効され 国際標準に準拠した安全認証が取得できる体制整備が完了する見込み 平成 25 年度 ISO13482 発効 平成 26 年 4 月 ISO13482 に基づく認証開始 ISO13482( 生活支援ロボットの安全性に関する国際規格 ) 参照規格提供 参照規格提供 民間認証機関 ( 一般財団法人日本品質保証機構 ) 安全検証試験機関 ( 生活支援ロボット安全検証センター ) 参照規格提供 認証依頼 品質管理体制および製品の審査 認証書の発行 試験依頼 試験結果 ロボット製造者 12