2 使用料について

Similar documents
目 次 1 使用料 手数料の見直しの基本的な考え方 1 2 見直しの対象となる使用料 手数料の考え方 2 3 原価の考え方 3 4 受益者負担割合の考え方 5 5 使用料 手数料の算定方法 7 6 その他の取扱いについて 9

使用料 手数料の考え方 平成 15 年 9 月 11 日 平成 25 年 3 月 25 日一部改定 平成 28 年 6 月 1 日改定 平成 30 年 10 月 3 日 1 現状及び目的 使用料 手数料の見直し については 白井市行政経営指針に位置付け 重点事項の項目の一つとして推進しているところで

江南市使用料・手数料の見直し

<4D F736F F D CF682CC8E7B90DD82CC895E89638B7982D18E BF939982CC8CA992BC82B58AEE8F CC8DF492E882C98CFC82AF82BD95FB906A2E646F6378>

<4D F736F F D208E9197BF322D325F8CA992BC82B58AEE8F8088C45F538CF68A4A97702E646F63>

5 仙台市債権管理条例 ( 中間案 ) の内容 (1) 目的 市の債権管理に関する事務処理について必要な事項を定めることにより その管理の適正化を図ることを目的とします 債権が発生してから消滅するまでの一連の事務処理について整理し 債権管理に必要 な事項を定めることにより その適正化を図ることを目的

この制度は 2003 年 9 月 2 日から施行され 旧 地方自治法 244 条の2による管理委託を行ってきた 公の施設 の場合は 3 年間 ( 経過措置 ) の間に自治体が指定管理者制度に移行することになっている 現時点で 指定管理者制度導入のため 1 指定の手続きについて一般ルールとして定めた自

正味財産計算書 科目当年度前年度 諸謝金 32,854,572 委託料 5,334,818 広告宣伝費 134,400 雑費 2,481,375 受託事業費 1,567,353,872 生涯学習総合センター中央図書館事業費 1,110,625,083 給料手当 579,334,190 賞与 100,

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

市税に係る減免措置調査票 所属名 此花区役所 1 減免対象 市税の税目 ( 該当に 印 ) 減免内容 ( 該当条例等 ) 個人市民税 法人市民税 固定資産税 軽自動車税 事業所税 児童遊園の用に供する固定資産 条例第 4 条の 3 第 4 号規則 (1) 政策目的地域コミュニティの中核的組織として

1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々

平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月

平成17年8月24日市長交渉想定質問

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

公益財団法人和歌山市文化スポーツ振興財団 ( 財団法人和歌山市都市整備公社から名称変更 ) 経営健全化 ( 自立化推進 ) 計画 ( 平成 22 年度 ~ 平成 25 年度 ) 取組結果報告 取組結果報告における各取組の最終進捗結果の説明区分基準 A ほぼ予定どおり 若しくは予定以上に進んだ B 取

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

<8C888E5A8F EE8F958CA A E815B2E786C7378>

Microsoft Word - fcgw03wd.DOC

議第    号

<95BD90AC E937890B396A18DE08E59919D8CB88C768E5A8F912E786477>

平成30年度収支予算

N0.252

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

イ退職手当 ( 平成 30 年 4 月 1 日現在 ) 狭山市 ( 企業職 上水道事業 ) 狭山市 ( 一般行政職 ) ( 支給率 ) 自己都合 勧奨 定年 ( 支給率 ) 自己都合 勧奨 定年 勤続 20 年 月分 月分 勤続 20 年 月分 25.5

< F2D E95E CC816988C482CC A2E6A>

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

長野県観光地の概要

Ⅳ 地方交付税

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

1. 趣旨この基本方針は 市がネーミングライツの付与に関する事業 ( 以下 ネーミングライツ事業 という ) を実施するにあたり 郡山市広告事業実施要綱 ( 平成 27 年 4 月 1 日制定 )( 以下 実施要綱 という ) 第 19 条 ネーミングライツ スポンサーの募集 に基づき ネーミングラ

和泉市の宅地開発における制度


139 1 総括 歳入歳出予算事項別細書 ( 歳 入 ) 単位 千円 款 本年度予算額 前年度予算額 比 較 1 後期高齢者医療保険料 1,355,580 1,247, ,802 2 使用料及び手数料 繰入金 411, ,773 24,473 4 諸収入 6,

<4D F736F F D E9197BF A8E788F6F8D8096DA82CC8BE695AA82CC95AA97DE82C982C282A282C42E646F63>

労働法令のポイント に賞与が分割して支払われた場合は 分割した分をまとめて 1 回としてカウントし また 臨時的に当該年に限り 4 回以上支払われたことが明らかな賞与については 支払い回数にカウントしない ( 賞与 として取り扱われ に該当しない ) ものとされている 本来 賞与 として取り扱われる

( 趣旨 ) 第 1 条 土地開発公社派遣職員人件費補助金交付要綱 知事は 山梨県土地開発公社 ( 以下 公社 という ) が行う公共用地 公用地 等の取得 管理 処分等を円滑に進め もって地域の秩序ある整備と県民福祉の増進に資するため 公社に派遣した山梨県職員の人件費等に対し 予算の範囲内で補助金

2. 療養型病院 (1) 機能性の状況 療養型病院 施設数 ( 施設 ) 470 病床数 ( 床 ) 利用率 90.3 在院日数 ( 日 ) 92.7 入院外来比 0.52 新患率 日平均患者数 ( 人 ) 入院 外来 床当たり医業収益 ( 千円 )

untitled

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

1 天神 5 丁目本件土地及び状況類似地域 天神 5 丁目 本件土地 1 状況類似地域 標準宅地

平成 31 年度国民健康保険税率等 及び多子世帯に対する国民健康保 険税の減免について ( 答申 ) 平成 31 年 1 月 31 日 武蔵村山市国民健康保険運営協議会

公の施設の指定管理者の指定の手続き等に関する指針(細目的事項)

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

<4D F736F F D BC696B195F18F568AEE8F808CA992BC82B582C982C282A282C42E646F63>

<4D F736F F D AE8A4F8D4C8D9095A CC8A FF38BB52E646F63>

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

< D AC48DB C88B BE2836C C888E5A8F B835E2E786C73>

休暇

Microsoft Word - PPPPFI手法導入における優先的検討に係る指針

資料3


松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

資料 - 3 流山市浄水場運転及び維持管理等業務委託 落札者決定基準 平成 30 年 10 月 流山市上下水道局

PowerPoint プレゼンテーション

日本基準基礎講座 有形固定資産

<4D F736F F D E7392AC91BA8CF095748BE08CF095748AEE8F802E646F63>

公益財団法人山梨県林業公社分収林事業支援補助金交付要綱 ( 通則 ) 第 1 条公益財団法人山梨県林業公社分収林事業支援補助金 ( 以下 補助金 という ) の交付については 山梨県補助金等交付規則 ( 昭和 38 年山梨県規則第 25 号 ) に定めるもののほか この要綱の定めるところによる (

経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

< F2D30325F95BD8BCF8B8B975E8A7A93C197E192CA926D2E6A7464>

<4D F736F F D A6D92E8817A95BD90AC E937895EF8A87944E8E9F8DE096B195F18D908F912E646F63>

( 別紙 1) 補助対象経費 公募要領第 4 に定める補助対象経費は 次の費目ごとに整理するものとする 1. 補助対象経費 備品費 費目細目内容注意点 本事業を実施するために直接必要な試験 調査備品の経費 ( ただし リース レンタルを行うことが困難な場合に限る ) 事業費 通信運搬費 本事業を実施

3 事業の必要性 (1) 地域の状況 (2) 利用予定者数 確保策 就労継続支援 B 型の新設については 利用予定者名簿を添付すること 確保策は具体的に記載すること ( 日中活動系サービス 児童発達支援 放課後等デイサービスの場合 ) 4 訓練や作業の具体的な内容 ( 様式任意 ) 多機能型の場合は

Microsoft Word - 別添資料

める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 初任給調整手当 ) 第 5 条育児短時間勤務をしている教職員の初任給調整手当の額は 給与規程第 13 条第 3

補助事業等の実施に要する人件費の算定等の適正化について 平成 22 年 9 月 27 日 22 経第 960 号大臣官房経理課長から大臣官房総務課長 大臣官房政策課長 大臣官房厚生課長 大臣官房地方課長 大臣官房環境バイオ マス政策課長 大臣官房国際部長 大臣官房統計部長 各局 ( 庁 ) 長 沖縄

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

2 事業活動収支計算書 ( 旧消費収支計算書 ) 関係 (1) 従前の 消費収支計算書 の名称が 事業活動収支計算書 に変更され 収支を経常的収支及び臨時的収支に区分して それぞれの収支状況を把握できるようになりました 第 15 条関係 別添資料 p2 9 41~46 82 参照 消費収入 消費支出

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

項目ご意見等の概要部会の考え方 ( 案 ) 1 操業中及び猶予中の工場等における土壌汚染状況調査 有害物質使用届出施設等の廃止後の土壌汚染状況調査が実施されておらず かつ 調査の猶予を受けていない土地についても 土地の利用履歴等の報告や土壌汚染状況調査の対象とする規定を設けるべきである 有害物質使用

< C8E C8E DA8E9F C95742E786C73>

<4D F736F F D2092B789AA8E EE B193FC974490E693498C9F93A28B4B92F E378DF492E8816A2E646F6378>

第 4 条育児短時間勤務をしている職員の産業医手当の額は 給与規程第 12 条に定める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 扶養手当 ) 第 5 条育児

2 第 2 4に定める事業 (1) 子供食堂実施者は子供食堂を実施する場所が位置する都内区市町村に交付申請書類を提出する (2) 区市町村は子供食堂実施者からの申請書を取りまとめて知事に提出する 第 6 変更交付申請及び変更交付決定 1 この補助金の交付決定後の事情等により 申請内容を変更して追加交

(Microsoft Word - \216\373\216x\227\\\216Z.doc)

貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 円 ) 科目 当年度 前年度 増減 Ⅰ 資産の部 1. 流動資産現金 普通預金 34,426,784 48,558,060 14,131,276 定期預金 1,500,000 1,500,000 0 未収金 76,321,3

4 共済組合 共済組合は 組合員及びその家族の相互救済を目的とした社会保障制度です 病気 負傷 出産などに対する 短期給付事業 退職 障害または死亡に対する 長期給付事業 及び組合員の健康管理 福利厚生 診療所の運営 または貯金 貸付等を行う 福祉事業 の三つの主な事業を行っています 特許庁の職員と

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

< F944E A835E838A F8F4390B395AA816993ED A2E786C73>

<819A819A94928E E738C7689E F E6169>

名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

48

Microsoft Word - 文書 1

平成16年度

改正労働基準法

第6 北海道国民健康保険調整交付金

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

untitled

Microsoft Word - guideline02

付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

(2) 予想経費項目予想経費項目として 売上原価 販売費 一般管理費等を計上していく なお 人件費に関しては 各施設への人員配置人数や年間給与等から算出される 表予想経費算出における項目の設定費用項目概要売上原価売上に要する費用 ( 直売の商品仕入代金 加工施設の材料費等 ) 販売費及び一般管理費道

< E9197BF88EA8EAE817995F18D D9195DB8E5A92E895FB8EAE8CA992BC82B5816A817A2E786264>

軽井沢スキーバス事故対策検討委員会について

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

9 地方歳入中に占める地方税収入の割合の推移 ( その 1) 区 都道府県 分 昭和 2 年度昭和 5 年度昭和 10 年度昭和 15 年度 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 金額比率 % 地方税

<4D F736F F D208ED089EF959F8E C82A082E482DD928692B78AFA8C7689E E358C8E816A2E646F63>

Transcription:

使用料 手数料の設定に関する 基本的な考え方 平成 24 年 3 月 東温市

目 次 1. 使用料 手数料設定に関する基本的な考え方 P1 2. 使用料 手数料設定に関する基本方針 P2 3. コスト計算による算定方法の明確化 P2 (1) 原価算定対象項目 P3 (2) 使用料の算定方法 P4 (3) 手数料の算定方法 P5 4. 公費負担と受益者負担の負担割合の明確化 P6 5. 受益者負担額の決定 P8 6. 減額 免除基準の統一化 P8 7. 定期的な料金の見直し P9 8. 見直しにおける適用時期等 P9

1. 使用料 手数料設定に関する基本的な考え方 本市における現行の使用料 手数料については 地方自治法第 225 条及び第 22 7 条の規定に基づき それぞれの条例で額を定め 利用者から使用料 手数料を徴収しています しかし これらの料金については 統一的な基準がないまま 合併以前の料金をそのまま引き継いだものや 近隣自治体等の水準との比較により定められたものが多く 合併以降 現在まで料金の見直しが行われていないものもあります 本来 行政は 住民ニーズを的確に把握しながら効果的 効率的な行財政運営を図り 住民福祉の向上と 時代に即した良質な公共サービスを提供し 受益の範囲内で行政サービスの対価として使用料 手数料を徴収するものです そのためには 利用する人と利用しない人の均衡に配慮し 行政としての関与の必要性を明確にし 受益と負担の公平性を確保する必要があります 今回 使用料 手数料の設定に関する基本的な考え方 を策定し 算定方法を明確化することにより内容の透明性を高め 常に市民の理解が得られる適正な料金設定と 定期的な見直しにより 効率的な施設の管理運営と事務の効率化を図り 行政コストの削減に努めます ~ 地方自治法抜粋 ~ ( 使用料 ) 第二百二十五条普通地方公共団体は 第二百三十八条の四第七項の規定による許可を受けてする行政財産の使用又は公の施設の利用につき使用料を徴収することができる ( 行政財産の管理及び処分 ) 第二百三十八条の四 7 行政財産は その用途又は目的を妨げない限度においてその使用を許可することができる ( 手数料 ) 第二百二十七条普通地方公共団体は 当該普通地方公共団体の事務で特定の者のためにするものにつき 手数料を徴収することができる ( 分担金等に関する規制及び罰則 ) 第二百二十八条 1 分担金 使用料 加入金及び手数料に関する事項については 条例でこれを定めなければならない この場合において 手数料について全国的に統一して定めることが特に必要と認められるものとして政令で定める事務 ( 以下本項において 標準事務 という ) について手数料を徴収する場合においては 当該標準事務に係る事務のうち政令で定めるものにつき 政令で定める金額の手数料を徴収することを標準として条例を定めなければならない 1

2. 使用料 手数料設定に関する基本方針 使用料 手数料の設定は 次の事項を基本として行います 1. コスト計算による算定方法の明確化 2. 公費負担と受益者負担の負担割合の明確化 3. 受益者負担額の決定 4. 減免 免除基準の統一化 5. 定期的な料金の見直し 見直しの対象外 法令の規定により 料金または算定方法が定められているもの 県内で統一料金などの申し合わせがされているもの 原価算定方式によるコスト計算が適さないもの 特別会計等 独立して経営管理を行っているもの 3. コスト計算による算定方法の明確化 サービスを利用し 利益を受ける方 ( 受益者 ) に応分の負担をいただくためには 受益者負担額の積算根拠を明確化する必要があります そこで コストのあり方や負担割合等の考え方を整理し 受益者負担額を決定するまでの基本手順を次のとおりとします 受益者負担額 = 原価 受益者負担割合 - 減額 免除適用 1 2 3 1 原価とは 人件費と物件費 ( 施設等の維持管理費 ) を基に積み上げにより算定 2 受益者負担割合とは 行政サービスの内容を 必要性や公共性に基づき分類し 受益者と行政が負担する割合 ( 受益者の負担割合を 0% 50% 100% に 区分 ) 3 減額 免除とは 高齢者や障害者等への配慮や 施設の利用率の向上や 各種 団体活動の促進を目的として設けられたもので あくまで例外的な措置 2

(1) 原価算定対象項目 行政サービスに対する適正な負担を求めるためには 施設の維持管理 運営にどれだけの経費がかかっているのかを明らかにしなければなりません 行政サービスの原価構成は次の 原価算定対象項目 のとおりであり この経費の積み上げにより算定し 経常的な維持管理経費や 管理に係る人件費を基にした原価によって使用料 手数料を設定します 原価算定対象項目 人件費 給料 職員手当 ( 扶養 住居 通勤 管理職 期末勤勉 ) 共済費 普通会計にかかる全一般職員 ( 教育長を除く ) 平均単価を 給与実態調査を用い て算出する 当該業務にかかる従事者数を算定する場合は 1 年間の労働日数を 260 日 (5 日 52 週 ) 労働時間 2,015 時間を基に算出する 物件費 賃金等( 臨時職員の賃金 社会保険料等 ) 需用費( 消耗品費 燃料費 印刷製本費 光熱水費 修繕料 ) 役務費( 通信運搬費 手数料 火災保険料 ) 委託料( 施設の管理委託料等 ) 使用料及び賃借料( パソコン等のリース料 土地賃借料等 ) その他受益者が負担すべきと考えられる当該施設の維持管理に関する経費 大規模な修繕等 臨時的な経費を除き 経常的な経費とする 3

(2) 使用料の算定方法 使用料は 原則として次の基本式により算定します 使用料 = 原価 受益者負担割合 1 原価の算定 ア. 専用使用 ( 会議室等一定区画を専用して利用する場合 ) 1 時間当たりの原価 貸出施設にかかる年間経費 = 年間経費 ( 人件費 + 物件費 ) 貸出面積 貸出対象総面積 原価 ( 円 /h) = 貸出施設にかかる年間経費 稼動時間 ( 年間利用可能時間 稼働率 ) 年間経費 ( 円 ) に貸出施設の面積 ( m2 ) を乗じ 貸出対象の総面積 ( m2 ) で除して得た貸出施設にかかる年間経費 ( 円 ) を 年間利用可能時間に稼動率 ( 1) を乗じて得た稼働時間 (h) で除したものを原価とします ( 1) 稼働率 ( 実稼動日数を年間開館日数で除したもの ) イ. 個人使用 ( 区画を専用せず個人が利用する場合 ) 1 人当たりの原価 原価 ( 円 / 人 ) = 年間経費 ( 人件費 + 物件費 ) 過去 3 ヶ年の平均施設利用者数 年間経費 ( 円 ) を 過去 3 ヶ年の施設利用実績から算出した 施設の年間平均利 用者数 ( 人 ) で除したものを原価とします 2 受益者負担割合施設のサービスの分類にあわせて 公費で負担する割合と受益者が負担する割合を定めて負担することとします 4. 公費負担と受益者負担の負担割合の明確化参照 4

(3) 手数料の算定方法 手数料は 原則として次の基本式により算定します 手数料 = 原価 受益者負担割合 1 原価の算定 原価 ( 円 / 件 ) = 1 分当たりの人件費 処理時間 ( 分 ) + 年間の物件費 年間処理件数 ( 過去 3 ヶ年平均 ) 1 分当たりの人件費 ( 円 ) に処理時間 ( 分 ) を乗じたものに 年間の物件費 ( 円 ) を年間 処理件数 ( 過去 3 ヶ年の平均 )( 件 ) で除したものを加えたものを原価とします 処理時間については 業務内容を区分し それぞれの業務にかかる時間を合算 したものとします 下記参照 主な業務内容 受付 受取 確認 台帳入力等 審査 照会 審査 現地踏査等 処理 起案 入力 証明書作成等 交付 通知 発行 徴収 手数料領収 収入調定等 その他 その他 2 受益者負担割合 証明書発行等にかかる手数料は 特定の者の利益のために発生した事務にかか る経費であることから 受益者負担割合は原則 100% とします 5

4. 公費負担と受益者負担の負担割合の明確化 道路 公園など市の公共施設は日常生活を送る上で必要ですが 民間では提供されにくい施設や 民間においても類似の施設が存在するものまで多岐にわたっています そこで 行政サービスの内容等を考慮し サービスの目的や機能について サービスの利用者が全市民なのか 特定の市民なのかなど サービスを利用する対象者による区分 (A) と 公共性の高さや日常生活上の必要性 民間等においても提供されているものであるかどうかなど サービスの性質による区分 (B) によって 公費負担 と 受益者負担 の割合を設定します サービスの分類 (A) サービスを利用する対象者による区分 1 日常生活上 ほとんどの人が必要とするサービス ( 必需的サービス ) 2 個人によって必要性が異なるサービス ( 選択的サービス ) (B) サービスの性質による区分 3 民間では提供されにくく 行政が中心に提供するサービス ( 公共的サービス ) 4 民間でも提供されており 行政と民間が競合するサービス ( 民間的サービス ) サービスの分類考え方負担割合 第 1 分類 (1+3) 必需的 公共的サービス第 2 分類 (2+3) 選択的 公共的サービス第 3 分類 (1+4) 必需的 民間的サービス第 4 分類 (2+4) 選択的 民間的サービス 基本的に公費で負担受益者と公費で負担受益者と公費で負担基本的に受益者が負担 公費負担 100% 受益者負担 0% 公費負担 50% 受益者負担 50% 公費負担 50% 受益者負担 50% 公費負担 0% 受益者負担 100% 公費負担と受益者負担の割合については 複雑化を避け 簡易な制度とするため 負担の割合を 100% 50% 0% の 3 種類の組み合わせとします 6

サービスの分類イメージ図 公共的 第 1 分類 公費負担 100% 受益者負担 0% 第 2 分類 公費負担 50% 受益者負担 50% 全市民 ( 必需的 ) 特定市民 ( 選択的 ) 第 3 分類 公費負担 50% 受益者負担 50% 第 4 分類 公費負担 0% 受益者負担 100% 民間的 第 1 分類 民間では提供されにくいため 行政が中心となって提供し 日常生活上 ほとんどの市民に必要とされるサービス 受益者負担 : 0% 第 2 分類 民間では提供されにくいため 行政が中心となって提供し 個人によっ て必要性が異なるサービス 受益者負担 : 50% 第 3 分類 民間でも提供可能で 日常生活上ほとんどの人に必要とされるサービス 受益者負担 : 50% 第 4 分類 民間でも提供可能で より快適性を求めるなど 個人によって必要性が 異なるサービス 受益者負担 :100% 7

5. 受益者負担額の決定 原価計算及び負担割合の適用により算出された数値が 理論上の受益者負担額となりますが 現行の料金と著しい差が生じる場合や 周辺の自治体と比べた場合に料金の格差が著しく大きくなる場合も考えられます 最終的な受益者負担額を決定するためには 市民生活への影響 近隣類似施設や他市町の状況を踏まえ 受益者の急激な負担増とならないよう 必要に応じ調整を行ったうえで 受益者負担額を決定することとします 6. 減額 免除基準の統一化 公共施設を利用する場合の減額や免除の基準については 高齢者 障害者への配慮や 社会教育団体 地域住民団体などの活動を支援 推進する観点から 施設ごとの基準により個別の減免基準を設けている状況で 各施設間での対応が統一されていないものとなっています そこで 受益者負担の明確化 使用者間での公平性 公正性の観点から 減免制度はあくまで例外的な措置であると考え 減額 免除の適用にあたっては 本来の目的や必要性を考慮し 利用対象者や施設によって大きく異なることなく 可能な限り統一を図ることとします (1) 使用料の減額 免除免除の適用にあたっては 市の行政活動に関わるものを基本とし 減額にあたっては 受益者負担と 公費負担を等分することが限度であると考え 最高 5 割とし 極力低率で抑制します なお 基準をそのまま適用することに無理がある場合は 施設ごとの事情を勘案しながら 基準を大きく逸脱することのない範囲で 施設ごとに規定を設けることができるものとします (2) 手数料の減額 免除使用料と同様に 減額 免除をする範囲はできるだけ限定することとし 特別な事情がある場合は 個々の事情を勘案しながら 基準を大きく逸脱することのない範囲で 個々に規定を設けることができるものとします 8

7. 定期的な料金の見直し 使用料 手数料の見直しについては 社会経済情勢の変化 財政状況の推移を見ながら 受益と負担の公平を確保し 公共施設の運営改善と 行政サービスの改善を目指すため おおむね3 年ごとに実施します なお 利用時間の延長などサービスの内容を変更する場合には その都度見直しを行い 受益者負担の適正化を図ります 8. 見直しにおける適用時期等 証明書発行等にかかる事務手数料については 特定の者の利益のために発生した事 務に係る経費であり 原則として受益者の全額負担で賄うものであるため 使用料の 見直しに先行して 直ちに見直しを行います 一方 公共施設等における使用料については 施設を利用する対象者や各種団体の意向を充分踏まえた協議 調整を行い 受益者負担割合の設定については 直接受益者の負担額に影響を及ぼすため 慎重に検討を行ったうえで 実施可能なものから順次見直しを行うこととします 料金の改正にあたっては 条例等の一部改正も必要であることに加え 市民への周 知期間等も必要になってくるため 適正な時期を見極め実施することとします また 使用料 手数料以外で受益者負担が発生する業務についても この基本的な 考え方に基づき適切な受益者負担に努めるものとします 9