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(審31)資料5-1 住民意向調査の結果及び住民帰還等に向けた取組について

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2 各区域共通の留意点 避難指示解除準備区域 居住制限区域及び帰還困難区域についても引き続き避難指示が出されております 関係者以外の方の立入りはご遠慮いただくとともに 立入りの際の安全 安心確保のため 特に以下の点にご留意ください 1 道路 信号の復旧状況は地域によって異なります 車を運転される際に

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資料 1 復興 8 年間の現状と課題 平成 31 年 3 月 8 日

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福島県内の災害廃棄物の処理の方針


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平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

管理区域の区域分け A 区域 B 区域 C 区域 D 区域 汚染区分表面汚染 空気中放射性 表面汚染 空気中放射性 表面汚染 空気中放射性 表面汚染 空気中放射性 密度 物質の濃度 密度 物質の濃度 密度 物質の濃度 密度 物質の濃度 (Bq/cm2) (Bq/cm3) (Bq/cm2) (Bq/c

平成 24 年 11 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁福島県大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 全世帯主 ( 分散避難している場合は それぞれの代表者 ) 5,378 世帯 2. 調査時期 : 平成 24 年 9 月 7 日 ( 金 )~9 月 24 日 ( 月 )

老発第    第 号

2. 調査対象 国道 114 号等を自動車で通行する運転手等の被ばく線量 国道 114 号等で 事故 車両の故障等のために車外に待機した運転手等の被ばく線量 3. 調査方法 (1) 調査対象区間 ( 図 1) 経路 1: 国道 114 号川俣町 / 浪江町境界付近 ~ 浪江 IC 付近 [27.2k

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はじめに 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質の除染等作業及び廃棄物等の収集等に従事する労働者の放射線障害防止については 東日本大震災により生じた放射性物質により汚染された土壌等を除染するための業務等に係る電離放射線

中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会(第49回)

参考資料 国道 6 号及び県道 36 号に関する帰還困難区域の特別通過交通制度の運用変更について : 通行証確認が不要となるルート : 引き続き通行証確認が必要なルート : 帰還困難区域

平29・6・13(火) 平成29年度 神奈川県医師会 産業医部会 総会・研修会

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実用発電用原子炉の設置 運転等に関する規則 ( 抜粋 ) ( 昭和 53 年 最終改正 : 平成 25 年 )( 通商産業省令 ) ( 工場又は事業所において行われる廃棄 ) 第九十条法第四十三条の三の二十二第一項の規定により 発電用原子炉設置者は 発電用原子炉施設を設置した工場又は事業所において行

資料 2 原 災害からの福島復興の進捗について 平成 30 年 3 原 災害対策本部

降下物中の 放射性物質 セシウムとヨウ素の降下量 福島県の経時変化 単位 MBq/km2/月 福島県双葉郡 I-131 Cs Cs-137 3 8,000,000 環境モニタリング 6,000,000 4,000,000 2,000,000 0 震災の影響等により 測定時期が2011年7

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東京電力が取り組む福島復興推進策

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( 平成 28 年 10 月 31 日までの最新の測定値 ) Tamura city (The latest measured values up to Oct 31, 2016) 本宮市 Motomiya city 三春町 Miharu 郡山市 Koriyama city 小野町 On

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April 21,2015 原子力委員会定例会合同庁舎 8 号館 5 階 C 会議室 - 福島における放射線リスク評価と管理その壁は何か - 中西準子 ( 国 ) 産業技術総合研究所名誉フェロー横浜国大名誉教授

学んで、考えてみよう 除染・放射線のこと 使い方

復興 5 年間の現状と課題 ( 概要 ) 復興期間 10 年の折り返し平成 23~27 年度 集中復興期間 平成 28~32 年度 復興 創生期間 インフラ復旧は概ね終了 住宅の再建が最盛期 被災者の心身のケアや 産業の再生が重要 福島においては 順次 避難指示を解除 住民の帰還に向けた環境整備を進

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スクリーニングレベル ( 福島県 ) 2011 年 3 月 12 日から :13,000cpm 以上 ( 全身除染 ) 福島県医療マニュアル 2011 年 3 月 14 日から : 100,000cpm 以上 ( 全身除染 ) 専門家の意見に基づく但し 13,000cpm 以上 100,000cpm

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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

平成 30 年 3 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁 福島県 大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 世帯の代表者 (5,218 世帯 ) 2. 調査時期 : 平成 30 年 1 月 4 日 ~1 月 18 日 3. 調査方法 : 郵送配布 郵送回収 4. 回答者数 :

東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故直後の平成 23 年 3 月 17 日には 原子力安全委員会の示した指標値を暫定規制値として設定し 対応を行ってきました 平成 24 年 4 月 1 日からは 厚生労働省薬事 食品衛生審議会などでの議論を踏まえて設定した基準値に基づき対応を行っています 食品

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特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

実用化開発事業と同様 実用化開発に取り組む企業等についても必要に応じ事業化支援 ( 経営支援 ) を行う 支援内容: 企業訪問 面談 課題抽出 解決支援 ( 事業化戦略の構築 見直し 資金調達における市場調査 体制構築 ビジネスモデルの作成 販路開拓支援等 ) ( 上記の支援内容を事業者ごとに整理し

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66 条の 6 改正のねらい 果通知 第 第 1 章改正労働安全衛生法 逐条解説 第 5 節 すべての健康診断結果の労働者への通知 特殊健康診断結果の追加 ( 第 66 条の 6 関係 ) 労働安全衛生法において 一般健康診断については 健康診断の実施後にその結果を本人へ通知する義務が規定されている

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別紙 福島復興風力株式会社 ( 仮称 ) 阿武隈風力発電事業環境影響評価 準備書 に対する勧告について 1. 総論事業実施に当たっては 以下の取組を行うこと (1) 関係機関等との連携及び住民への説明対象事業実施区域の周辺には 東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難していた住民の帰還が進むなど

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新しい賠償基準について

避難指示区域等内の県立高等学校の状況 他校の施設や仮設校舎にサテライト校を開設して教育活動を展開してきたが ふたば未来学園高校や小高産業技術高校の開校など 新たなステージに移行 校名 相馬農業高校飯舘校 震災後の状況 双葉高校いわき明星大学サテライト ( いわき市 ) 平成浪江高校本宮高校サテライト

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

2. 今後の主な検討事項 1 高濃度 PCB 廃棄物に係る行政代執行費用に対する支援の必要性 高濃度 PCB 廃棄物の処分は 排出事業者責任の観点から その保管事業者が行 うことが原則 このため 都道府県市による行政代執行に要する費用についても 保管事業者が負担することが原則 しかしながら 高濃度

飯舘村におけるホールボディカウンタ結果解析 ( 平成 年度施行分 ) 福島県立医科大学放射線健康管理学講座助手 宮崎真 Ver /03/04

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目 次 はじめに 1 Ⅰ 福島第一原子力発電所における固体廃棄物貯蔵庫について 1 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的と計画 2 (1) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の目的 (2) 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設の計画 2 固体廃棄物貯蔵庫第 9 棟増設に関する安全性 4 (1) 周辺地域への放

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「東京電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針第二次追補(政府による避難区域等の見直し等に係る損害について)」

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1. 避難指 の解除と帰還に向けた取組 (1) 村市 : 平成 26 年 4 1 避難指 解除準備区域を解除 避難指 解除から約 2 年が経過し 解除後の転 等も含めて の61% 世帯の68% ( 注 1) の が居住 <20km 圏内 > ( 平成 27 年 11 末時点 ) コミュニティの再 援

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いて一市町村当たり2 箇所の計 18 箇所で それぞれ実施してきています これまでの調査の結果 環境放射線量 ( 空間線量率 ) は 調査開始時の平成 26 年度から平成 29 年度までの変化率の平均は 44.5% となっています 計算により求められる物理学的減衰による低減率 35.1% と比較する


( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

新しい賠償基準について

復興大臣 竹下亘様 要望書 平成 27 年 1 月 29 日 福島県南相馬市長桜井勝延

避難指示解除と帰還に向けた取組 1 田村市 平成26年4月1日 避難指示解除準備区域を解除 避難指示解除から約2年が経過し 解除後の転入等も含めて人口の61 世帯の69 注1 の方が居住 20km圏内 平成28年2月末時点 コミュニティの再生支援等 復興に向けた取組を継続中 避難指示区域の概念図 注

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

開通見通し等に関する総理及び国土交通大臣発言について 3 月 10 日 ( 火 ) 総理会見発言 ( 抜粋 ) 機密性 2 資料 1 JR 常磐線については 浪江 富岡間も含めて 将来的に 全線で運転を再開させる その方針を決定いたしました 今後 順次 開通を目指してまいります 3 月 10 日 (

個人情報保護規定

福島原発とつくばの放射線量計測

原子力被災者への対応に関する当面の取組のロードマップ の進捗状況 平成 23 年 12 月 16 日原子力災害対策本部 5 月 17 日に決定した 原子力被災者への対応に関する当面の取組のロードマップ の進捗状況は 以下のとおり 1. 避難者等に対する支援の取組み (1) 一時立入りの実施 警戒区域

まちをつくるふくしまの観光交流正確な情報発信や観光復興キャンペーンによる風評払拭 国際会議 スポーツ大会の誘致など津波被災地等復興まちづくり防災緑地の整備 河口部における堤防改修 減災機能を備えた道路整備など 福島県東日本大震災復旧 復興本部 平成 25 年 1 月 28 日発行 復興計画の 3つの

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和解案提示理由書4(平成30年5月28日:成立に至らなかった事例)

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雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

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一般社団法人北海道町内会連合会定款変更(案)

Microsoft Word - (参考資料2)放射性物質汚染対処特措法(条文)

汚染の除去が行われた場合には 指定を解除その他 区域の指定等 1 要措置区域 ( 法第 6 条 ) 土壌汚染の摂取経路があり 健康被害が生ずるおそれがあるため 汚染の除去等の措置が必要な区域 汚染の除去等の措置を都道府県知事等が指示 ( 法第 7 条 ) 土地の形質の変更の原則禁止 ( 法第 9 条

資料 1 1 廃炉作業を行う事業者に対する監督指導結果 ( 平成 30 年 1 月 ~6 月 ) (1) 105 の事業者に対して監督指導を実施し 労働基準関係法令の違反が認められたのは 42 事業者で 違反率は 40.0% でした また 違反件数は 83 件でした 項目 期間 27 年 28 年

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

福島県東日本大震災復旧 復興本部 平成 24 年 10 月 29 日発行 復興計画の 3 つの基本理念 福島県復興計画 ( 平成 23 年 12 月策定 ) より 原子力に依存しない 安全 安心で持続的に発展可能な社会づくりふくしまを愛し 心を寄せるすべての人々の力を結集した復興誇りあるふるさと再生

Transcription:

新たな避難指示区域での復旧 復興作業の放射線障害防止対策 除染電離則改正の趣旨 原子力災害対策本部と復興庁は 4 月 1 日から 東電福島第一原発周辺の避難指示区域 ( 警戒区域と計画的避難区域 ) を 1 帰還困難区域 2 居住制限区域 3 避難指示解除準備区域の 3 区分に改め始めた ( 添付の警戒区域と避難指示区域の概念図参照 ) 表. 避難区域と除染関係法令の地域分け 避難指示区域新たな避難指示区域放射性物質汚染対処特措法上の地域除染電離則上の地域帰還困難区域警戒区域居住制限区域除染特別地域計画的避難区域除染特別地域等避難指示解除準備区域 - 汚染状況重点調査地域 このうち 避難指示解除準備区域 については 1 除染等業務以外の生活基盤の復旧 2 製造業等の事業再開 3 病院 福祉施設等の再開準備 4 営農 営林の再開 5 付随する運輸作業等が可能になる 今年 1 月 1 日に施行された 除染電離則 は 除染等業務 ( 土壌の除染等の業務と廃棄物等の収集 運搬 保管 ) のみを適用の対象としているため 上記作業には適用が困難で 同規則等の改正が必要 このため 除染作業の際の専門家検討会を改組し 避難指示区域内での労働者の放射線障害防止対策のあり方について検討を再開し 検討会第二次報告書を 4 月 27 日に取りまとめた 報告書を踏まえ 除染電離則を改正するとともに 関係法令等を一体的にわかりやすくまとめたガイドラインの制定 改正を行った 改正では 特定汚染土壌等取扱業務 ( セシウムの濃度が 1 万 Bq/kg を超える土壌等を取り扱う業務 ) と 特定線量下業務 ( 平均空間線量率が 2.5μSv/h を超える地域における業務 ( 除染等業務を除く )) を新たに定める 想定される業務 : 特定汚染土壌等取扱業務 : 上記 1 と 4 の業務特定線量下業務 :2 3 と 5( 実際には 屋内作業で 2.5μSv/h を超えることはほとんどない見込み )

( 平成 24 年 4 月 1 日以降 ) 相馬市 伊達市 川俣町 飯舘村 計画的避難区域 南相馬市 南相馬市居住制限区域 (2012/4/16~) 南相馬市避難指示解除準備区域 (2012/4/16~) 二本松市 南相馬市帰還困難区域 (2012/4/16~) 葛尾村 浪江町 田村市 田村市避難指示解除準備区域 (2012/4/1~) 双葉町 福島第一原子力発電所 大熊町 警戒区域 川内村避難指示解除準備区域 (2012/4/1~) 富岡町 川内村 福島第二原子力発電所 小野町 川内村居住制限区域 (2012/4/1~) 楢葉町 いわき市 警戒区域については 田村市及び川内村は 平成 24 年 4 月 1 日に解除 南相馬市は 平成 24 年 4 月 16 日に解除 広野町 20km

避難区域の見直し等に伴う復旧復興作業での被ばく線量管理等 < 基本原則 > 1 事業者は 放射線を受けることをできるだけ少なくするように努める 2 特定汚染土壌等取扱業務 特定線量下業務を実施する際には 業務従事者の被ばく低減を優先し あらかじめ 作業場所での除染等が実施されるよう努める 作業場所での空間線量 (μsv/h) 2.5μSv/h ( 週 40 時間 52 週で 5mSv/ 年相当 電離則の管理区域相当 ) 0.23μSv/h (24 時間換算で 年 1mSv 線量管理 1 個人線量計による外部被ばく測定 被ばく低減措置 1 空間線量率の事前 継続的な測定 2 異常時の医師による診察 教育 1 労働者に対する特別教育 ( 学科 ) 健康管理措置 1 一般健診 ( 年 1 回 ) 線量管理等不要 農業従事者等自営業者 個人事業者については 線量管理等を実施することが困難であることから この範囲内とすることが望ましい なお ボランティアについては年 1mSv を十分に下回ること 製造業 商業 営農等を行う事業者は あらかじめ 作業場所周辺の除染作業を実施し 原則として 線量管理を行う必要がない空間線量率 (2.5μSv/h 以下 ) のもとで作業に就かせることが求められる 1 万 Bq/kg ( 放射性物質として取り扱う下限値 ) 線量管理 1 個人線量計での外部被ばく測定 (A) 2 汚染土壌等の放射性物質濃度 粉じん濃度に応じた内部被ばく測定 被ばく低減措置 1 作業計画 作業指揮者 2 作業届 健康管理措置 1 特殊健診 ( 年 2 回 ) 2 一般健診 ( 年 2 回 ) 線量管理 1 外部被ばく測定 ( 簡易測定可 )(B) (2.5μSv/h 超の場所での作業が見込まれる者に限る (A) と合算して管理 ) 健康管理措置 1 一般健診 ( 年 1 回 ) < 共通事項 > 被ばく低減措置 1 事前調査等 2 異常時の医師による診察 汚染拡大 内部被ばく防止 1 収集等の容器の使用 2 汚染検査 3 作業に応じたマスク 保護衣の使用 教育 1 作業指揮者教育 2 労働者への特別教育 取り扱う汚染土壌等の放射性物質の濃度 (Bq/kg) 除染特別地域等 ( 除染特別地域 汚染状況重点調査地域 ) 特定汚染土壌等取扱業務 ( 1 万 Bq/kg 超の汚染土壌等を取扱う業務 ) 特定線量下業務 (2.5μSv/h 超の場所での作業を行う業務 特定汚染土壌等取扱業務を除く ) ( 注 1) 実効線量は 事業者の管理下で被ばくしたものに限る ( 職業性被ばく ) ( 注 2) 被ばく限度は ICRP の職業被ばく限度 ( 年 50mSv 5 年 100mSv)) を適用 ((A) と (B) を合算して管理 )

改正除染電離則の概要避難指示区域の見直しに伴い 除染電離則で定める除染等業務に特定汚染土壌等取扱業務を追加して除染等業務の範囲を広げ また特定線量下業務に従事する労働者の被ばくを低減するため 事業者が講ずべき必要な措置を定める 特定汚染土壌等取扱業務と特定線量下業務に適用 1. 被ばく低減のための措置 特定汚染土壌等取扱業務のみ適用 2.5μSv/ 時を超える特定汚染土壌等取扱業務のみ適用 ( 被ばく限度 ) 労働者が受ける実効線量は5 年間で100mSv かつ 1 年間で50mSvを超えてはならない 妊娠する可能性のある女性については 3か月で5mSvを超えてはならない ( 線量の測定 ) 2.5μSv/ 時 ( 週 40 時間 52 週で年 5mSv 相当 ) を超える区域 1では 外部被ばくの線量を個人線量計で測定しなければならない 2.5μSv/ 時以下の区域では 簡易な方法の測定可 ( 特定汚染土壌等取扱業務のうち 生活基盤の復旧等 事業の性質上 2.5μSv/hを超える場で作業に就くことが見込まれる場合に限る ) 概ね 計画的避難区域 警戒区域内になる見込み 2.5μSv/ 時を超える場で 高濃度粉じん 1 の中で 高濃度汚染土壌等を取り扱う作業 2 に従事する者については 3 か月につき 1 回内部被ばくの測定を行わなければならない それ以外の者については スクリーニングを実施し スクリーニング基準を超えた場合には 内部被ばくの測定を行わなければならない 1 セシウムを含む粉じん濃度が 10mg/ m3を超えるもの 2 セシウムの濃度が 50 万 Bq/kg を超える汚染土壌等を取り扱う作業 ( 線量の測定結果の記録 保存等 ) 測定した労働者の線量を 記録し 30 年間保存するとともに 労働者に通知しなければならない (5 年間保存の後 または当該労働者が離職するときは 指定機関への引渡し可 ) ( 事前調査 作業計画 作業指揮者 作業の届出 ) 作業開始前及び作業を行っている間 2 週につき1 度平均空間線量率を調査しなければならない 作業開始前及び作業を行っている間 2 週につき1 度セシウムの濃度等を調査しなければならない 2.5μSv/ 時を超える場で作業を行う場合は 作業前に作業届を労働基準監督署に提出し 作業計画を定め 作業指揮者に作業を指揮させなければならない

( 診察等 ) 特定汚染土壌等取扱業務と特定線量下業務に適用 特定汚染土壌等取扱業務のみ適用 2.5μSv/ 時を超える特定汚染土壌等取扱業務のみ適用 被ばく限度を超えて被ばくした場合などは 速やかに医師の診察等を受けさせるとともに 所轄労働基準監督署長に報告しなければならない 2. 汚染拡大の防止 ( 除去土壌等の保管等の場合の汚染防止措置 ) 特定汚染土壌等取扱業務で発生した除去土壌等を収集 運搬 保管する場合には 一定の要件を備えた容器 を用い 立入禁止等の措置を講じなければならない 除去土壌等が飛散 流出するおそれがなく 容器の表面から1mの距離における1cm 線量当量率が0.1mSv/ 時を超えないもの ( 汚染検査 ) 特定汚染土壌等取扱業務を行う作業場の近隣の場所に 汚染検査場所を設け 作業場から労働者が退出するときは 身体 衣服等の装具の汚染検査を行わなければならない 40Bq/ cm2を超えた汚染が認められるときは 身体汚染については当該基準以下になるよう洗身等をさせ 装具汚染については取り外す等しなければならない 作業場から持ち出す物品について汚染検査を行い 40Bq/ cm2を超えた汚染が認められるときは 持ち出しをしてはならない ( 保護具 ) 高濃度粉じんが発生するおそれがある作業 高濃度汚染土壌等を取り扱う作業のいずれかの作業を行う場合には 防じんマスク 保護衣等の保護具を使用させなければならない ( 喫煙 飲食の禁止 ) 放射性物質を吸入摂取するおそれのある作業場で 喫煙 飲食することを禁止しなければならない

3. 労働者教育 健康管理措置等 ( 労働者に対する特別の教育 ) 労働者を特定汚染土壌等取扱業務または特定線量下業務に就かせる際 放射線の影響 線量管理 関係法令等について教育を行わなければならない 1 特定汚染土壌等取扱業務 2 特定線量業務ごとに分けて要件を定める ( 健康診断 ) 2.5μSv/ 時を超える場で特定汚染土壌等取扱業務に従事する労働者に対し 作業の雇入れ時 配置替え時と6か月に1 回 被ばく歴等の特別健康診断を行い 健康診断個人票を作成して これを 30 年間保存するとともに 労働者に通知しなければならない (5 年間保存の後 または当該労働者が離職するときは 指定機関への引渡し可 ) 特別健康診断の結果 放射線による障害等が発生している等の場合 その障害等がなくなるまで 就業上の措置 ( 業務転換 時間の短縮等 ) を講じなければならない ( 離職者への線量記録等の交付 ) 労働者が離職する時又は事業を廃止する時には 労働者の被ばく線量記録と健康診断個人票を厚生労働大臣が指定する機関に引き渡し 労働者にその写しを交付しなければならない ( 健康診断の結果の報告 ) 特定汚染土壌等取扱業務と特定線量下業務に適用 特定汚染土壌等取扱業務のみ適用 2.5μSv/ 時を超える特定汚染土壌等取扱業務のみ適用 事業者は 定期の特別健康診断結果について 所轄署長に報告しなければならない 4. その他 電離側が適用される放射線業務から除染電離則に規定する特定汚染土壌等取扱業務と特定線量下業務を除く 東京電力福島第一原子力発電所で 原子炉施設並びに蒸気タービン及びその附属設備又はその周辺の区域を除き 所内で行われる特定汚染土壌等取扱業務と特定線量下業務は 除染電離則の規定を適用する 施行期日 : 平成 24 年 7 月 1 日