始めましょう クイックスタート 1 このガイドでは次の項目について説明します 他の詳しい情報源 Ghost の概念と機能 ユーザーの一般的な事例 他の詳しい情報源 Ghostには補足の印刷マニュアルとオンラインマニュアルが用意されています CD 上では PDF 形式の次の文書が利用できます Ghost 実装ガイド ブートパーティションのインストール メモほとんどの場合 ブートパーティションをインストールする必要はありません 詳しくは 2 ページの Ghost 仮想パーティションと Ghost ブートパーティション を参照してください CD 上には一般的なデモを表示するチュートリアルもあります よくある質問の答え トラブルシューティングのヒント オンラインチュートリアル 製品の最新情報についてはシマンテック社の Web サイト (www.symantec.com/region/jp/support/) を参照してください 1
Ghost の概念と機能 Ghost の概念と機能をある程度知っておくと Ghost の働き 関連する主要な概念 使われる用語を理解するのに役立ちます ここではGhost について簡単に紹介します クローン作成とイメージファイル クローン作成はGhost の最も基本的な機能性です コンピュータのクローンを作成するにはパーティションまたはディスクの正確な複製を作成し その複製を別のパーティションまたはディスクに直接送るかイメージファイルに保存します クローン作成には次の2 つの方法があります 直接的な方法 ディスク間またはパーティション間で直接クローンを作成します 間接的な方法 ディスクまたはパーティションのクローンをイメージファイルに作成し そのイメージファイルを別のディスクまたはパーティションに適用します イメージファイルにはディスクまたはパーティションの複製 イメージファイル名 イメージの説明が入っています コンピュータから直接クローンを作成するかイメージファイルをディスクまたはパーティションにコピーすると コピー先のディスクまたはパーティションですべての既存のデータが上書きされます これはコピー先コンピュータのデータを破壊する操作です クローンを作成すると長い時間をかけてソフトウェアをインストールする手間が省けます オペレーティングシステムとすべての必要なソフトウェアパッケージを入れて作成したイメージファイルをコピー先ディスクにコピーできます 次の点に注意してください クローンを作成するには両方のコンピュータで同様または同一のハードウェアが必要です イメージファイルを格納できるファイルシステムはFAT のみです PC の管理 Ghost を使うと全社的にネットワーク上のすべてのコンピュータをリモート管理できます Ghost コンソールを使うと多数のコンピュータ管理タスクを実行できます コンソールサーバーでは次の機能が実行できます オペレーティングシステムのアップグレード ユーザー設定の移動 リモートからのコマンドの実行管理者はネットワーク上のユーザーを Ghost コンソールでグループ化して効率的に管理できます Ghost コンソールはこのガイドで説明しているように Ghost のすべての機能性を補強します Ghost 実行可能ファイル Ghost 実行可能ファイルの Ghost.exe は Ghost の中心部です Ghost.exe は DOS で実行する小さな実行可能ファイルで 次のクローン作成に必要なすべての機能を備えています ディスク間クローン パーティション間クローン LPT USB ケーブル TCP/IP のいずれかを経由するクローン Ghost.exe は任意のコンピュータでフロッピーディスクから実行できます GhostCast GhostCastサーバーを使うと Ghost コンソールがあるかないかに関係なくイメージファイルを複数のコンピュータに送信できます GhostCast は Ghost 実行可能ファイルの機能性を補強し 複数のコンピュータにすばやく効率的にクローンを作成できるようにします GhostCast サーバーを使ってクライアントコンピュータのイメージファイルを作成します その後で次のいずれかを使って複数のコンピュータにそのイメージファイルを配信できます ユニキャスト 1 台のコンピュータのみにデータを送信します サブネットブロードキャスト指定したサブネット上のすべてのコンピュータにデータを送信します マルチキャストネットワーク上のすべてのコンピュータにデータを送信します いずれかのオプションを選択することにより環境とネットワーク帯域幅に合わせて Ghost トラフィックを最適化できます コンソールクライアントコンピュータ コンソールクライアントコンピュータは Ghost コンソールで管理します クライアントにはコンソールクライアントのインストール ネットワークへの接続 仮想パーティションまたはブートパーティションのインストールが必要です Ghost 仮想パーティションと Ghost ブートパーティション クライアントコンピュータには Ghost コンソールで管理する Ghost パーティションが必要です 次の 2 種類の Ghost パーティションがあります Ghost 仮想パーティション Ghost ブートパーティション Ghost 7.5 は仮想パーティションが使える Ghost の最初のバージョンです 旧バージョンのコンソールクライアントをインストールしたコンピュータでは Ghost ブートパーティションを使います Ghost 仮想パーティションと Ghost ブートパーティションの機能性は同じです いずれかのパーティションのみがクライアントコンピュータで必要です 仮想パーティションは次のようなクライアントコンピュータで使います オペレーティングシステムをインストールしてある ブートパーティションをインストールしていないブートパーティションは次のようなクライアントコンピュータで使います 2
旧バージョンのコンソールクライアントをインストールしてある オペレーティングシステムをインストールしていないオペレーティングシステムをインストールしていないコンピュータにはコンソールクライアントを直接インストールできません ただし コンソールクライアントを入れたGhost ブートパーティションを作成して その後でコンソールに接続できます ブートパッケージ ブートパッケージにはクライアントコンピュータ上で特定の機能を実行するために必要なファイルが入っています ブートパッケージはフロッピーディスクまたはイメージファイルに入れることができます ブートパッケージの作成には必ず Ghost ブートウィザードを使います このウィザードは必要なブートパッケージの種類を選択する処理を案内します たとえば USB ケーブル経由でコンピュータのクローンを作成したいとします Ghost.exe と USB ケーブルをサポートするために必要なドライバファイルとが入ったブートディスクを Ghost ブートウィザードで作成する必要があります このブートディスクを使ってコンピュータを起動すると Ghost を使って USB ケーブル経由でクローンを作成できます タスク タスクは Ghost コンソールで作成して実行します タスクは Ghost の機能を補強し 効率的にすばやく機能を実行できるようにします 複数のタスクをコンピュータグループで実行し 同じタスク内で多数の機能を実行できます 自動的に実行するようにタスクをスケジュール設定することもできます タスクで次の機能が実行できます クローン作成 設定の適用 ファイルの転送 コマンドの実行 デスクトップ設定とユーザーファイルの移動 ソフトウェアのロールアウト AutoInstall を使うとソフトウェアパッケージをクライアントコンピュータに適用する実行可能ファイルを作成できます 実行可能ファイルを作成してから Ghost コンソールを使ってそのファイルをクライアントコンピュータにロールアウトできます 実行可能ファイルはクライアントコンピュータ上で実行され ソフトウェアをそのクライアントコンピュータに適用します ユーザーの一般的な事例 Ghost の一般的な使い方の例を示します PC の管理 ( リモート制御 クローン作成 移行 バックアップ作成など ) 事例ネットワーク上のコンピュータをリモートから管理します 1 コンソールクライアントをリモートからすべてのクライアントコンピュータにインストールします 2 会社の基準となる 1 台以上のコンピュータのイメージを撮ります 3 次のタスクによってコンピュータを管理します コンピュータのクローン作成 コンピュータの復元 コンピュータの設定 クライアントでのコマンドの実行インストールするコンポーネント 新しいオペレーティングシステムへの全社的な移行 事例 Ghost を使って Windows 2000 を会社のすべてのコンピュータにロールアウトします 1 ユーザーの移動タスクを使ってクライアントコンピュータからユーザーデータを取り込みます 2 Windows 2000 をインストールしてあるモデルコンピュータを作成します 3 モデルコンピュータのイメージファイルを作成します 4 イメージファイルをクライアントコンピュータにロールアウトします 5 ユーザーの移動機能を使ってユーザーデータをクライアントコンピュータに適用し直します インストールするコンポーネント 3
新しいコンピュータ オペレーティングシステム ソフトウェアの設定 事例ソフトウェアをインストールしていない新しいコンピュータを 20 台受け取ります オペレーティングシステムとエンドユーザーに必要なソフトウェアを各コンピュータにインストールしたいと考えます 1 コンソールクライアントをインストールしてあるモデルコンピュータのイメージを作成します 2 新しいコンピュータをコンソールクライアントとして設定します 3 モデルコンピュータのイメージファイルを使ってクライアントコンピュータのクローンを作成します 詳しくは Ghost CD 上にある PDF 形式の ブートパーティションのインストール を参照してください インストールするコンポーネント Ghost ブートパーティション 既知の状態へのコンピュータの復元 事例 5 つの教室のそれぞれに 20 台のコンピュータがあります 各教室で教えている科目に必要なソフトウェアを使って毎日コンピュータを授業前の新しい状態にリセットします 1 コンソールで各教室のコンピュータグループを作成し クライアントコンピュータを該当するグループに追加します 2 各教室のモデルコンピュータを作成します モデルコンピュータにはオペレーティングシステム コンソールクライアント 各教室で必要なソフトウェアとデータをインストールしておきます 次にこのモデルコンピュータのイメージファイルを作成します 3 各教室のコンピュータごとに該当するイメージファイルを夜間または早朝に自動的にロールアウトするために Ghost コンソールでタスクを作成してスケジュール設定します インストールするコンポーネント 大惨事から回復するためのコンピュータのバックアップの作成 事例コンピュータを使えなくなるようなハードウェアまたはソフトウェアの障害が起きる可能性に備えておきたいと考えます Ghost によるバックアップ対策 1 クライアントコンピュータの差分バックアップを作成するタスクを作成します Ghost による復元対策 1 コンピュータの基準イメージを復元してから コンピュータが元の状態に復元するまで差分イメージを復元します Ghost によるバックアップ対策 2 ソフトウェアをロードするときにコンピュータのイメージを作成します アプリケーションソフトウェアと設定の詳細のイメージが作成されます ただし ユーザーデータのバックアップは作成されません Ghost による復元対策 2 作成したコンピュータのイメージファイルを復元します アプリケーションソフトウェアと設定の詳細が復元されます イメージファイルの作成時にコンピュータに格納されていたユーザーデータも復元されます インストールするコンポーネント ネットワークに接続していないコンピュータの復元 事例ネットワークに接続していないコンピュータにハードウェアの障害が起きました すぐにこのコンピュータを再実行する必要があります スタンドアロンのGhost 実行可能ファイルを使って バックアップとして使うイメージファイルを作成し リムーバブルメディアに格納できます ハードウェアの障害が起きた後は次の操作をしてください 1 Ghost ブートウィザードを使ってブートディスクを作成します 2 このブートディスクを使ってコンピュータを起動します 3 Ghost.exe を起動して コンピュータのクローン作成に使うイメージファイルをリムーバブルメディアで選択します インストールするコンポーネント Ghost.exe 新しいコンピュータへのユーザーのアップグレード 事例ユーザーデータと設定を維持したままユーザーを新しいコンピュータにアップグレードします 4
1 ユーザーデータと設定を元のクライアントコンピュータから取り込むために Ghost コンソールでユーザーの移動タスクを作成して実行します 2 コンソールクライアントを新しいコンピュータにインストールします 3 オペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアが入ったイメージファイルをロールアウトしてネットワーク設定を新しいコンピュータに指定するために タスクを作成して実行します このタスクではユーザーデータと設定の復元もできます インストールするコンポーネント 5