スクリプトを使用した自動インストール 1. 構文 Autodesk Inventor ( 以下 Inventor) は Autodesk License Manager ( 以下 AdLM) の利用により サーバ クライアント環境での運用が可能です しかし クライアントへのインストールは 従来どおり一台ごとに CD-ROM を用いて行なう必要があります スクリプトファイルを使用すると 多数のクライアントコンピュータへの Inventor のインストールを 自動モードで実行できます Inventor インストーラ (msiexec.exe) を使用する際の構文は以下の通りです msiexec.exe /i UNC PROPERTY=VALUE ここで UNC は Inventor インストールプログラムへのパス PROPERTY は Inventor インストーラのプロパティ VALUE は対応するプロパティの値の 1 つです 2. プロパティ Msiexec.exe についての詳細は Microsoft の Web サイトまたは Windows ヘルプでご確認ください キーワード : Windows インストーラ Msiexec.exe に適用するプロパティには 以下のものがあります ( 抜粋 ) プロパティ 値の例 ADSK_SILENT_LICENSE YES ALLOWDRAWINGEDIT 1( 有効 ) または 0( 無効 ) コマンドラインからのインストール時に必須で 使用許諾契約の取得を承認します DRAWINGSTANDARD INSTALLLEVEL INSTALLDIR ANSI ISO DIN JIS GB BSI のいずれか 3( 最小 ) または 5( 完全 )- 既定値は最小値です C:\Program Files\Autodesk システムで有効なインストール先に値を変更できます SERIALPREFIX 000 SERIALSUFFIX 00000000 表 1 AutoInstUsingVBSR7.doc 1
LICENSETYPE プロパティ 値の例 STANDALONE または NETWORK( 大文字と小文字は区別されます ) UNITS INCH または MM( 大文字と小文字は区別されます ) 表 1 つづき 3. オプション次の構文を使って既定のオプション機能をインストールすることもできます msiexec.exe /I ADDDEFAULT=featurename ここで featurename は以下のいずれかより選択します 4. 具体例 SDK SAMPLES CONTENTS 機能 表 2 ここでは Windows Script を利用して スクリプトによるインストールを行なう具体例を紹介します Windows Script についての詳細は Microsoft の Web サイトまたは Windows ヘルプでご確認ください キーワード : VBS 1. ライセンスサーバマシンに Autodesk Inventor 7 CD-ROM ( 以下 CD-ROM) を挿入します 自動的にインストーラが立ち上がった場合は 終了してください 2. CD-ROM の AdLM フォルダ内の AdLM Server Setup.exe を実行し Autodesk ライセンス管理をセットアップします 3. AdLM フォルダ内の Docs\Inventor_netguide.html を参照し AdLM を設定およびライセンスのオーソライズを行ないます AutoInstUsingVBSR7.doc 2
4. サーバマシン上の任意の共有フォルダ以下に InvInstl フォルダを作成します そのフォルダに CD-ROM の内容をコピーします 5. メモ帳等のテキストエディタ ( 以下 メモ帳 ) を用いて 新規ドキュメントを作成します MS-Word やワードパッド等の いわゆるワープロソフトではなく テキストエディタを使用してください 6. 以下のスクリプトをコピーし メモ帳に貼り付けてください PathOfMSI = "\\ServerName\ShareName\InvInstl\Inventor\Inventor.msi" Set shell=createobject("wscript.shell") adskcompanyname = 会社 adskfirstname = " 名前 " adsklastname = " 名字 " adskpre = "000" adsksuf = "00000000" adsktype = "NETWORK" adskdrawingstandard = "JIS" adskunits = "MM" adskallow = "1" shell.run "msiexec /i " + _ PathOfMSI + " " + _ "/qb-" + " " + _ "/l*v %systemroot%\temp\invt7log.txt" + " " + _ "ADSK_SILENT_LICENSE=YES" + " " + _ "LICENSETYPE=" + adsktype + " " + _ "SERIALPREFIX=" + adskpre + " " + _ "SERIALSUFFIX=" + adsksuf + " " + _ "USERNAME=" + adskfirstname + adsklastname + " " + _ "COMPANYNAME=" + adskcompanyname + " " + _ "SKIPIEINSTALL=true" + " " + _ AutoInstUsingVBSR7.doc 3
"SKIPNETMEETINGINSTALL=true" + " " + _ "UNITS=" + adskunits + " " + _ "DRAWINGSTANDARD=" + adskdrawingstandard + " " + _ "ALLOWDRAWINGEDIT=" + adskallow + " " + _ "INSTALLLEVEL=5" 7. メモ帳にて 1 行目の \\ServerName\ShareName を サーバマシン環境に応じて適切な内容に変更します Server サーバマシン名 Share Name 共有フォルダ名 ex) PathOfMSI = \\INSERV01\IVSHARE\InvInstl\Inventor\inventor.msi 5. 注意 8. 4 行目から 13 行目は変数定義です プロパティを参照して編集してください ここで例えば adskfirstname = InputBox("Enter first name.") とするとユーザーに入力を求めるダイアログを出すことができます 9. 7 行目の ### を Autodesk Inventor のシリアル番号の上位 3 桁に変更します 10. 8 行目の ######## を Autodesk Inventor のシリアル番号の上位 8 桁に変更します 11. このテキストドキュメントに InvInst.txt として名前を付けて保存し メモ帳を終了します 12. Windows Explorer にて InvInst.txt の拡張子を変更し InvInst.vbs とします ( 以下 VBS) 13. VBS をクライアントマシンにコピーして実行すると Autodesk Inventor のインストールが始まります VBS はサーバマシンの共有フォルダに置き それを実行しても構いません 14. このテキストドキュメントに InvInst.txt として名前を付けて保存し メモ帳を終了します 自動インストールでは使用許諾に同意したものとみなされます 事前に使用許諾をご確認ください インストールには クライアントマシン 1 台あたり 15 分程度を要します ( マシン性能やネットワークの状況に依存します ) クライアントマシンをインストールする際には Administrator 権限のあるログオンが必要です また サーバマシンの InvInstl 共有フォルダに対する 読み込み権限も併せて必要です ライセンスサーバマシンに用いるオペレーティングシステムは 以下のものをご AutoInstUsingVBSR7.doc 4
利用になることを推奨致します Microsoft Windows NT Server 4.0 Windows 2000 Server Windows 2000 Advanced Server [EOF] Copyright 2003 Autodesk, Inc. All rights reserved. Reproduction or copying of images is prohibited AutoInstUsingVBSR7.doc 5