Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

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2 抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の議論と今後の予定 平成 21 年に取りまとめられた報告書以降の知見を改めて報告書にまとめ 以下の議論がなされた 平成 21 年以降の非臨床研究及び 10 年に及ぶ疫学研究の科学的な知見を総括し 以下の事実から タミフル服用のみに異常行動と明確な因果関係がある

日医発第437(法安23)

Microsoft Word - 案1 (写).docx

Microsoft Word - 薬食安発1128第9号

Microsoft Word - 案9公益社団法人日本医師会長 .docx

Press Release 平成 29 年 11 月 27 日 照会先 医薬 生活衛生局医薬安全対策課安全使用推進室長江野英夫 ( 内線 :2755) 課長補佐大井恒宏 ( 内線 :2748) ( 代表 )03(5253)1111 ( 直通 )03(3595)2435 報道関係者各位 小児 未成年者

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

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改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

スライド 1

インフルエンザ定点以外の医療機関用 ( 別記様式 1) インフルエンザに伴う異常な行動に関する調査のお願い インフルエンザ定点以外の医療機関用 インフルエンザ様疾患罹患時及び抗インフルエンザ薬使用時に見られた異常な行動が 医学的にも社会的にも問題になっており 2007 年より調査をお願いしております

( Drug Information News )

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

( 別添 ) インフルエンザに伴う異常な行動に関する報告基準 ( 報告基準 ) ( 重度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 重度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください ( 軽度調査 ) インフルエンザ様疾患と診断され かつ 軽度の異常な行動を示した患者につき ご報告ください イン

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

医薬品たるコンビネーション製品の不具合報告等に関する Q&A [ 用いた略語 ] 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行規則 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則 ( 昭和 36 年

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(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

3. 定期接種の接種時期について結核の定期接種の対象者については 1 歳に至るまでの間にある者と予防接種法施行令 ( 昭和 23 年政令第 197 号 ) 第 1 条の3に規定されているが 本件に伴い 2に記載した方法を検討してもなお やむを得ず1 歳を超えて接種を行った者に対して定期接種の対象外と

都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

会長 日本製薬団体連合会会長 日本一般用医薬品連合会会長 米国研究製薬 工業協会会長 欧州製薬団体連合会会長及び一般社団法人日本医薬品卸業連合 会会長あてに発出することとしているので申し添えます

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

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4 耐性ウイルス添付文書によれば, タミフルを投与した患者の1.4%( 小児では4.5 %) に耐性ウイルス, つまりタミフルが効かないウイルスが出現しています ( 1) また, 後述のように, 乳幼児の場合は18~33% と報告されています ( 4) 2 タミフルの副作用はタミフルが承認されるまで

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

Microsoft Word _ソリリス点滴静注300mg 同意説明文書 aHUS-ICF-1712.docx

別紙 平成 25 年 11 月 1 日 各医療機関御中 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究班 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究に対する協力のお願いについて 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます さて 平成 25 年度厚生労働科学研究地球規模保健課

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

Microsoft Word H26年度岡部研究班協力依頼通知

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

Microsoft Word - 【発送版】製造所の登録通知

ともに 申請者が承認審査のスケジュールに沿って法令上求められる製造体制を整備することや承認後円滑に医療現場に提供するための対応が十分になされることで 更なる迅速な実用化を促すものである この制度では 原則として新規原理 新規作用機序等により 生命に重大な影響がある重篤な疾患等に対して 極めて高い有効

別紙 平成 30 年 11 月日 各医療機関御中 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究班 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究に対する協力のお願いについて 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます さて 標記について 昨年度に引き続き 平成

別紙 平成 29 年 11 月日 各医療機関御中 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究班 インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向に関する研究に対する協力のお願いについて 時下益々御清栄のこととお慶び申し上げます さて 標記について 昨年度に引き続き 平成

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

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審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx

鑑-H リンゼス錠他 留意事項通知の一部改正等について

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

Microsoft Word - (発番)医療機器の製造販売承認申請について

を追加する (2) 実施要領通知の報告様式別紙 1 医薬品安全性情報報告書 及び同報告様式別紙 2 医療機器安全性情報報告書 を別添のとおり変更する

3. 実施時期平成 29 年 4 月 3 日より本件改修後のQMS 調査申請書の作成及び機構受付が可能となります 4. その他 本改修により承認申請書とQMS 調査申請書の同時申請が可能となるのは 両申請書をDW APで作成した場合に限ります (FD 申請ソフトによる申請の場合は同時申請できません

法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

朝 1 回内服しているのは 腎臓から分泌される昇圧物質を抑制するアンギオテンシン受容体拮抗薬と血管を拡張するカルシウム拮抗薬の 2 種類でした ( 愛知三の丸クリニックだより ( 平成 30 年 12 月号 ) を参照してください ) 2 種類内服していても血圧が十分に低下しない場合は 別の種類を追

【資料1-4】電波環境協議会による「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」周知啓発用資料について

写 薬生発 0131 第 1 号 平成 30 年 1 月 31 日 都道府県知事 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 関係手数料令の一部を改正する政令の公布について この度 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確

PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

Microsoft Word - 【案1】登録認証機関立入要領改正通知(Ver )

( 別添 ) 御意見 該当箇所 一般用医薬品のリスク区分 ( 案 ) のうち イブプロフェン ( 高用量 )(No.4) について 意見内容 <イブプロフェン ( 高用量 )> 本剤は 低用量製剤 ( 最大 400mg/ 日 ) と比べても製造販売後調査では重篤な副作用の報告等はない 一方で 今まで

改訂内容 ( 部追加 改訂 部削除 ) ビ シフロール 錠, ミラペックス LA 錠 共通 改 訂 後 改 訂 前 2. 重要な基本的注意 2. 重要な基本的注意 (5) レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により 病的賭博 ( 個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず 持続的に

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

この薬は 細菌感染症には効果がありません この薬を予防に用いる場合は 原則としてインフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記の人が対象となります 高齢の人 (65 歳以上 ) 慢性心疾患の人 代謝性疾患の人 ( 糖尿病等 ) 腎機能障害の人 この薬は 治療に用い

Microsoft Word - 2-① 補償ガイドライン平成27年版(本文)Ver3.1.1.do

管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

Taro-再製造単回使用医療機器基準

薬事法第 2 条第 1 4 項に規定する指定薬物及び同法第 7 6 条の4 に規定する医療等の用途を定める省令の一部改正について ( 施行通知 ) -- 末尾 [ 付録 ] < 厚生労働省 2014 年 1 月 10 日 >

Microsoft Word - 奈良県GQP-GVPガイドライン doc

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

301226更新 (薬局)平成29 年度に実施した個別指導指摘事項(溶け込み)

医政経発第 号 平成 20 年 3 月 28 日 社団法人日本臨床検査薬協会会長 在日米国商工会議所 (ACCJ) 医療機器 IVD 小委員会委員長 殿 欧州ビジネス協会 ( E B C) 医療機器委員会委員長 厚生労働省医政局経済課長 医療機器等へのバーコード表示の実施について 医

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

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Microsoft Word (発出版)適正使用通知案(冷凍アブレーション)

使用上の注意改訂のお知らせ スピーゲル

なお,PMDA メディナビでパスワードを設定済の方は, 共通のパスワードとなります (4) 登録完了 ( 図 2 ステップ 3) なお, 登録後, ログイン時は (1) で表示される画面で, ログイン画面へ をクリックし, メー ルアドレス及びパスワードを入力してください 図 1 PMDA メディナ

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モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

改訂の理由及び調査の結果直近 3 年度の国内副作用症例の集積状況 転帰死亡症例 アモキシシリン水和物及びクラブラン酸カリウム アモキシシリン水和物の国内症例が集積したことから 専門委員の意見も踏まえた調査の結果 改訂することが適切と判断した 血小板減少関連症例 1 アモキシシリン水和物 3 例 (

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中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

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医師主導治験取扱要覧

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

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01_告示(本文)案文_171121

Transcription:

薬生安発 0821 第 1 号 平成 3 0 年 8 月 2 1 日 日本製薬団体連合会 安全性委員会委員長 殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 抗インフルエンザウイルス薬の 使用上の注意 の改訂について 平成 30 年度第 1 回薬事 食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 平成 30 年 5 月 16 日開催 ) 及び平成 30 年度第 4 回薬事 食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 ( 平成 30 年 7 月 13 日開催 ) における審議結果等を踏まえ 医薬品の 使用上の注意 の改訂が必要と考えますので 下記のとおり必要な措置を講ずるよう貴会会員に周知徹底方お願い申し上げます 記 別紙 1から別紙 6までのとおり 速やかに添付文書を改訂し 医薬関係者への情報提供等の必要な措置を講ずること なお 情報提供等に当たっては 別紙 7 及び別紙 8を参照すること また 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 第 52 条の2 第 1 項に規定する届出が必要な医薬品の添付文書を改訂する場合については 同項の規定に基づく独立行政法人医薬品医療機器総合機構宛ての届出を行うこと

別紙 1 116 抗パーキンソン剤 117 精神神経用剤 医薬品名 アマンタジン塩酸塩 A 型インフルエンザウイルス感染症 に本剤を用いる場合抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず インフルエンザ罹患時には 異常行動を発現した例が報告されている 異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として 1 異常行動の発現のおそれがあること 2 自宅において療養を行う場合 少なくとも発熱から 2 日間 保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じること について患者 家族に対し説明を行うこと なお 転落等の事故に至るおそれのある重度の異常行動については 就学以降の小児 未成年者の男性で報告が多いこと 発熱から 2 日間以内に発現することが多いこと が知られている と改め [ 副作用 ] の 重大な副作用 の項の意識障害 精神症状 痙攣 ミオクロヌスに関する記載を 意識障害 ( 昏睡を含む ) 精神症状 ( 幻覚 妄想 せん妄 錯乱等 ) 痙攣 ミオクロヌス 異常行動 : 意識障害 ( 昏睡を含む ) 精神症状 ( 幻覚 妄想 せん妄 錯乱等 ) 痙攣 ミオクロヌスがみられることがある このような場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと 特に腎機能が低下している患者においてあらわれやすいので注意すること 因果関係は不明であるものの インフルエンザ罹患時には 転落等に至るおそれのある異常行動 ( 急に走り出す 徘徊する等 ) があらわれることがある と改める

別紙 2 医薬品名 オセルタミビルリン酸塩 [ 警告 ] の項の 10 歳以上の未成年の患者においては 因果関係は不明であるものの 本剤の服用後に異常行動を発現し 転落等の事故に至った例が報告されている このため この年代の患者には 合併症 既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては 原則として本剤の使用を差し控えること また 小児 未成年者については 万が一の事故を防止するための予防的な対応として 本剤による治療が開始された後は 1 異常行動の発現のおそれがあること 2 自宅において療養を行う場合 少なくとも 2 日間 保護者等は小児 未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者 家族に対し説明を行うこと なお インフルエンザ脳症等によっても 同様の症状が現れるとの報告があるので 上記と同様の説明を行うこと を削除し [ 重要な基本的注意 ] の項に を追記し [ 副作用 ] の 重大な副作用 の項の精神 神経症状に関する記載を 精神 神経症状 異常行動 : 精神 神経症状 ( 意識障害 譫妄 幻覚 妄想 痙攣等 ) があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 症状に応じて適切な処置を行うこと 因果関係は不明であるものの インフルエンザ罹患時には 転落等に至るおそれのある異常行動 ( 急に走り出す 徘徊する等 ) があらわれることがある と改める

別紙 3 医薬品名 ザナミビル水和物ラニナミビルオクタン酸エステル水和物 と改め [ 副作用 ] の 重大な副作用 の項に 異常行動 : 因果関係は不明であるものの インフルエンザ罹患時には 転落等に至るおそれのある異常行動 ( 急に走り出す 徘徊する等 ) があらわれることがある を追記する

別紙 4 医薬品名 バロキサビルマルボキシル と改め [ 副作用 ] の項に新たに 重大な副作用 として 異常行動 : 因果関係は不明であるものの インフルエンザ罹患時には 転落等に至るおそれのある異常行動 ( 急に走り出す 徘徊する等 ) があらわれることがある を追記する

別紙 5 医薬品名 ファビピラビル と改め [ 副作用 ] の項に新たに 重大な副作用 として 異常行動 : 因果関係は不明であるものの インフルエンザ罹患時には 転落等に至るおそれのある異常行動 ( 急に走り出す 徘徊する等 ) があらわれることがある を追記し 重大な副作用 ( 類薬 ) の項の 異常行動 を削除する

別紙 6 医薬品名 ペラミビル水和物 と改め [ 副作用 ] の 重大な副作用 の項に 異常行動 : 因果関係は不明であるものの インフルエンザ罹患時には 転落等に至るおそれのある異常行動 ( 急に走り出す 徘徊する等 ) があらわれることがある を追記し 重大な副作用 ( 類薬 ) の項の 異常行動 を削除する

別紙 7 医療従事者の皆様へ ( インフルエンザの患者さんへの注意喚起 ) 異常行動による転落等の事故を予防するためのお願い インフルエンザの患者さんでは 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず 異常行動に関連すると考えられる転落死等が報告されています 異常行動 1 就学以降の小児 未成年者の男性で報告が多い ( 女性でも発現する ) 2 発熱から 2 日間以内に発現することが多い ( 異常行動の例 ) 突然立ち上がって部屋から出ようとする 興奮して窓を開けてベランダに出て 飛び降りようとする 人に襲われる感覚を覚え 外に走り出す 突然笑い出し 階段を駆け上がろうとする 自宅から出て外を歩いていて 話しかけても反応しない 変なことを言い出し 泣きながら部屋の中を動き回るなど 事故を防止するために発熱から少なくとも2 日間は 就寝中を含め 特に小児 未成年者が容易に住居外へ飛び出さないために 例えば 以下のような具体的な対策を講じるよう 保護者の方にご説明ください 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する( 内鍵 チェーンロック 補助鍵がある場合は その活用を含む ) ベランダに面していない部屋で寝かせる 窓に格子のある部屋がある場合は その部屋で寝かせる 一戸建てにお住まいの場合は できる限り1 階で寝かせる ( 参照 ) タミフルと異常行動等の関連に係る報告書 (https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000341848.pdf)

別紙 8 インフルエンザの患者さん ご家族 周囲の方々へ インフルエンザにかかった時は 飛び降りなどの異常行動をおこす おそれがあります ( 特に発熱から 2 日間は要注意!) 窓の鍵を確実にかけるなど 異常行動に備えた対策を徹底してください 異常行動による転落等の事故を予防するためのお願い インフルエンザの患者さんでは 抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず 異常行動に関連すると考えられる転落死等が報告されています 異常行動は 1 就学以降の小児 未成年者の男性で報告が多い ( 女性でも発現する ) 2 発熱から 2 日間以内に発現することが多いことが知られています ( 異常行動の例 ) 突然立ち上がって部屋から出ようとする 興奮して窓を開けてベランダに出て 飛び降りようとする 人に襲われる感覚を覚え 外に走り出す 突然笑い出し 階段を駆け上がろうとする 自宅から出て外を歩いていて 話しかけても反応しない 変なことを言い出し 泣きながら部屋の中を動き回るなど 万が一の転落等の事故を防止するため 発熱から少なくとも 2 日間は 就寝中を含め 特に小児 未成年者が容易に住居外へ飛び出さないために 例えば 以下のような対策を講じてください 玄関や全ての部屋の窓を確実に施錠する ( 内鍵 チェーンロック 補助鍵がある場合は その活用を含む ) ベランダに面していない部屋で寝かせる 窓に格子のある部屋がある場合は その部屋で寝かせる 一戸建てにお住まいの場合は できる限り 1 階で寝かせる