Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.1 高信頼化適用ガイド

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Transcription:

Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.1 高信頼化適用ガイド J2X1-2530-01Z2(00) Microsoft Windows NT / Microsoft Windows 2000/ Microsoft Windows Server TM 2003 UNIX 共通

まえがき 本書の目的本書は Systemwalker Centric Manager 12.1およびSystemwalker Centric Manager V12.0L10の高信頼化の概要について説明しています なお 本書は Solaris/Linux/Windows 版を対象としています 本書の読者本書は Systemwalker Centric Managerを使用して 運用管理業務を高信頼化したい方 または高信頼化を検討される方を対象としています 本書をお読みになる前に Systemwalker Centric Manager 解説書 をお読みになり Systemwalker Centric Managerの概要を理解しておくことが必要です 本書の構成本書は 1 章 ~4 章から構成されています 第 1 章高信頼化について Systemwalker Centric Manager が提供する高信頼化について説明します 第 2 章運用管理サーバの高信頼化 Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバの高信頼化について説明します 第 3 章部門管理サーバの高信頼化 Systemwalker Centric Managerの部門管理サーバの高信頼化について説明します 第 4 章対象マニュアル Systemwalker Centric Managerが提供する高信頼化についてのマニュアルを紹介します 本書の読み方 コマンドで使用する記号についてコマンドで使用している記号について以下に説明します 記述例 [PARA={a b c }} 記号の意味記号意味 [ ] この記号で囲まれた項目を省略できることを示します { } この記号で囲まれた項目の中から どれか1つを選択することを示します i

記号意味省略可能記号 [ ] 内の項目をすべて省略したときの省略値が 下線で示 _ された項目であることを示します この記号を区切りとして並べられた項目の中から どれか 1つを選択することを示します この記号の直前の項目を繰り返して指定できることを示します 注意事項本書では Systemwalker Centric Managerのエディションで Standard Editionを SE Enterprise Editionを EE およびGlobal Enterprise Edition を GEE と省略していますので 各エディションをお読み替えください 略語表記について Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition およびMicrosoft Windows Server 2003, Web Editionを Windows Server 2003 と略しています Microsoft Windows 2000 Professional operating system Microsoft Windows 2000 Server operating systemおよびmicrosoft Windows 2000 Advanced Server operating systemを Windows 2000 と略しています Microsoft Windows NT Server network operating system Version 4.0 Microsoft Windows NT Workstation operating system Version 4.0 を Windows NT と略しています Microsoft Windows 98 operating system, Microsoft Windows 98 Second Editionを Windows 98 と略しています Microsoft Windows Millennium Editionを Windows Me と略しています Microsoft Windows XP ProfessionalおよびMicrosoft Windows XP Home Editionを Windows XP と略しています Windows NT Windows 2000およびWindows Server 2003 上で動作する Systemwalker Centric Managerを Windows 版 Systemwalker Centric Manager または Windows 版 と略しています Solaris オペレーティングシステムを Solaris と略しています Solaris で動作する Systemwalker Centric Manager を Solaris 版 Systemwalker Centric Manager または Solaris 版 と略しています Solaris Linux 上で動作するSystemwalker Centric Managerを UNIX 版 Systemwalker Centric Manager またはUNIX 版と略しています ii

輸出管理規制表記当社ドキュメントには 外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が含まれていることがあります 特定技術が含まれている場合は 当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき 同法に基づく許可が必要となります 平成 17 年 8 月初版 平成 17 年 8 月 商標について APC APCロゴ PowerChute Smart-UPS その他のAPC 製品名は American Power Conversion Corpの商標および登録商標です Ethernetは 富士ゼロックス株式会社の登録商標です HP-UXは 米国 Hewlett-Packard 社の登録商標です MC/ServiceGuardは Hewlett-Packard Companyの製品であり 著作権で保護されています Linuxは Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です Microsoft MS-DOS Windows Windows NT Visual Basic Windows Server ActiveSyncは 米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です Oracle Oracle8i Oracle9iは 米国オラクルの登録商標です Red Hat RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは Red Hat, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です Sun Sun Microsystems サンのロゴマーク Sun/Solaris/Java に関連するすべての商標およびロゴマークは 米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です Symantec Symantecロゴ Norton AntiVirusは SymantecCorporationの米国における登録商標です Tcl/Tkは カリフォルニア大学 サン マイクロシステムズ社 Scriptics 社他が作成したフリーソフトです UNIX は X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国および他の国における登録商標です VirusScanおよびNetShieldは 米国 Network Associates 社および関連会社の商標または登録商標です その他の製品名は 各社の商標または登録商標です Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています Portions Copyright Contributors to ISODE Project Portions Copyright 1983-1994 Novell,Inc., All Rights Reserved. JavaChart Copyright 1996-1997 Visual Engineering,Inc.All Rights Reserved iii

HashJava GNU Library General Public License All Rights Reserved,Copyright 株式会社 PFU 1995-2005 All Rights Reserved,Copyright 富士通株式会社 1995-2005 Portions 1994-1996 Attachmate Corporation.All Rights Reserved. iv

目次 第 1 章高信頼化について...1 1.1 概要...2 1.2 サポートするクラスタソフトウェア...3 1.3 クラスタの用語...4 1.4 運用管理サーバ二重化の用語...5 第 2 章運用管理サーバの高信頼化...7 2.1 システム構成...8 2.1.1 クラスタシステム...8 2.1.2 運用管理サーバ二重化 ( 連携型 )...9 2.1.3 運用管理サーバ二重化 ( 独立型 )...10 2.2 システム構成の特長...11 第 3 章部門管理サーバの高信頼化...13 3.1 システム構成...14 第 4 章対象マニュアル...15 4.1 対象マニュアル一覧...16 v

第 1 章 高信頼化について 本章では Systemwalker Centric Manager の高信頼化について説明します

第 1 章高信頼化について 1.1 概要 稼働率がそのままビジネスに直結するような基幹系の業務サーバやインターネット環境のサーバでは 24 時間 365 日運用のように 高信頼性 / 高可用性が求められています そのため クラスタやLAN 二重化のインフラを利用してディスク サーバ ネットワークなどリソースを二重化する環境が増えてきています このような高信頼環境では 運用管理の位置付けもより重要であり 高信頼環境での動作保証だけでなく インフラの管理や自分自身の高可用性が求められます Systemwalker Centric Managerは クラスタソフトウェアと連携して 高信頼環境での運用管理を実現できます また 監視での運用管理サーバの信頼性向上のため 運用管理サーバを複数台設置する運用を行うことができます Systemwalker Centric Managerでの高信頼化の方法をそれぞれ以下に示します 運用管理サーバの高可用性 クラスタソフトウェアと連携運用管理サーバをクラスタシステムで動作させることで 片方のノードに障害が発生しても 正常な側のノードで監視業務を引き継ぎます これにより 監視の信頼性を向上できます 運用管理サーバ二重化 ( 連携型 ) 運用管理サーバを複数台設置し それぞれで 監視業務を行います 主系の運用管理サーバがなんらかの障害でダウンした場合でも 従系の運用管理サーバで監視を継続できる運用形態です クラスタソフトウェアを使用することなく 運用管理サーバを監視の範囲で二重化することができます 管理業務を互いに連携させることで 異常時での復旧作業を容易にしています 運用管理サーバの分散 運用管理サーバ二重化 ( 独立型 ) 運用管理サーバを複数台設置し 管理業務を分散させます 業務の負荷を軽減し さらに監視を相互に行っているため 業務の可用性を高めています 同じ機能を持つ運用管理サーバを設置するので それぞれで管理情報を保有し 片方がダウンしても切替え作業が必要ありません また 運用管理サーバ自身を互いに監視することもできます 部門管理サーバの高可用性 クラスタソフトウェアと連携部門管理サーバを設置しており その部門管理サーバの監視対象 ( サーバ ネットワーク機器など ) を高信頼化したい場合は 部門管理サーバをクラスタシステムで動作させます これにより 片方のノードに障害が発生しても 正常な側のノードで監視業務を引き継ぐことで 監視の信頼性を向上できます 2

1.2 サポートするクラスタソフトウェア 1.2 サポートするクラスタソフトウェア Systemwalker Centric Managerのクラスタシステムで サポートするクラスタソフトウェアを以下に示します SafeCLUSTER/Standard V1.1L10/V1.1L11( 以降 SafeCLUSTER(Windows) と略しています ) SafeCLUSTER 2.x( 以降 SafeCLUSTER(Solaris) と略しています ) Microsoft Cluster Server Microsoft Cluster Service( 以降 MSCS と略しています ) Sun Cluster 3.0( 以降 Sun Clusterと略しています ) PRIMECLUSTER 4.1 ( 以降 PRIMECLUSTERと略しています ) 運用管理サーバをクラスタシステム上に導入する場合 クラスタソフトウェア 対応 OS クラスタシステム 運用待機 (1:1) 運用待機 (N:1) 相互待機 SafeCLUSTER Solaris SafeCLUSTER Windows MSCS Windows - - Sun Cluster Solaris - PRIMECLUSTER Solaris PRIMECLUSTER Linux :Systemwalker 自身が対象の運用形態をサポートしている :Systemwalker 自身は 1:1 運用待機で動作する -: クラスタソフトウェアがサポートしない運用形態 スケーラブルクラス 部門管理サーバをクラスタシステム上に導入する場合 クラスタソフトウェア 対応 OS クラスタシステム 運用待機 (1:1) 運用待機 (N:1) 相互待機 SafeCLUSTER Solaris SafeCLUSTER Windows MSCS Windows - - Sun Cluster Solaris - PRIMECLUSTER Solaris PRIMECLUSTER Linux :Systemwalker 自身が対象の運用形態をサポートしている :Systemwalker 自身は 1:1 運用待機で動作する -: クラスタソフトウェアがサポートしない運用形態 スケーラブルクラス 3

第 1 章高信頼化について 1.3 クラスタの用語 クラスタに関して Systemwalker Centric Managerのマニュアル上で使用する用語を以下に示します 資源クラスタソフトウェアクラスタシステムクラスタサービスクラスタアプリケーション運用系待機系プライマリノードセカンダリノードクラスタリソース論理 IPアドレス物理 IPアドレス共有ディスクローカルディスクローカルリソースシングル環境 説明クラスタシステムを実現するためのソフトウェア ( 例 :MSCS SafeCLUSTER Sun Cluster PRIMECLUSTER) 複数のコンピュータを相互に接続して 1 台のコンピュータがダウンしても 業務 / 処理が継続できる高信頼システム クラスタソフトウェアが管理する資源のグループの単位 グループ内の資源をクラスタソフトウェアが管理し 異常時には切替えを行う単位となります クラスタサービスに登録して 運用系で動作するアプリケーション Systemwalker Centric Managerのクラスタサービスが稼働しているノード Systemwalker Centric Managerのクラスタサービスが稼働していないノード 運用系のSystemwalker Centric Manager がダウンした時に運用系となり稼働します 導入時に運用系のノード 導入時に待機系のノード クラスタサービスを構成する個々の資源 ( 論理 IPアドレス 共有ディスク クラスタサービスに登録したアプリケーションなど ) クラスタサービスに登録した論理的なネットワークIPアドレス 常に運用系にアクセスできるIPアドレスです クラスタシステムを構成するノードに設定したネットワークIPアドレス それぞれのノードに割り当てます クラスタサービスに登録して 運用系からだけアクセスできるディスク ノードごとのディスク クラスタサービスに登録していない資源 クラスタシステムを使用しないで Systemwalker Centric Managerを運用している環境 4

1.4 運用管理サーバ二重化の用語 1.4 運用管理サーバ二重化の用語 運用管理サーバ二重化に関して Systemwalker Centric Managerのマニュアル上で使用する用語を以下に示します 資源主系サーバ 従系サーバ 説明運用管理サーバ二重化運用を構成する運用管理サーバの1つです 通常の運用管理サーバと同等な機能を持ちます 運用管理サーバ二重化運用を構成する運用管理サーバの1つです 監視機能だけが使用できます 5

第 1 章高信頼化について 6

第 2 章 運用管理サーバの高信頼化 本章では Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバの高信頼化について説明します

第 2 章運用管理サーバの高信頼化 2.1 システム構成 運用管理サーバを高信頼化する場合のシステム構成を説明します 運用管理サーバを高信頼運用するには クラスタシステムを利用する方法と 運用管理サーバを複数台用意して二重化する方法があります 2.1.1 クラスタシステム クラスタソフトウェアを利用し 運用管理サーバをクラスタシステムにする構成です クラスタシステムは 基幹業務で利用するシステムなど重要なシステムを管理する場合で 監視の運用を止められないケースで利用します 管理情報を共有ディスク上に置き 1:1の運用待機の構成で運用します 運用系で異常が発生した場合は クラスタシステムが異常を検出し 待機系に運用を引き継ぎます クラスタシステムが制御する共有ディスクで管理情報を共有するため 引継ぎは自動で行われます クラスタシステムの制御下で動作しますので 運用管理サーバ自身の引継ぎのための監視 / 管理は行いません 運用管理サーバをクラスタシステムにした場合の構成図を以下に示します 8

2.1 システム構成 2.1.2 運用管理サーバ二重化 ( 連携型 ) 複数の運用管理サーバをそれぞれ主系サーバ 従系サーバと設定し 二重化するシステム構成です 基幹業務で利用するシステムなど 主に監視を止められない場合に利用します クラスタシステムを用いて高信頼化する場合と異なり 両方のサーバから監視業務を行っているため ノードダウン時でも監視は継続できます 運用管理サーバを二重化した場合の構成図を以下に示します 同期運用 運用管理サーバ二重化では 構成情報やポリシーを定期的に同期し 主系サーバと従系サーバで整合性を保持する同期運用と 構成情報やポリシーを定期的に同期しない非同期運用があります 以下に同期運用 および非同期運用について説明します 同期運用では 構成情報や定義情報を 定期的に同期させ運用を行います 主系サーバと従系サーバで運用上の不整合を無くすために 従系サーバでは 一部の機能に制限がありますが 従系サーバ側でも常に監視や操作ができます 主系サーバ側に異常が発生し 復旧に時間がかかる場合は 従系サーバを主系サーバに切り替えることで運用を引き継ぎます 非同期運用 非同期運用では 主系サーバと従系サーバで運用管理作業を行うことができます 主系サーバと従系サーバで使用できる機能に制限はありませんが ポリシー運用など双方から行うと不整合 ( あとから配付した方が適用される ) を起こすこともあり 運用上の注意が必要です 主系サーバおよび従系サーバでイ 9

第 2 章運用管理サーバの高信頼化 ベントの通知と対処情報の同期が可能です 主系サーバ側に異常が発生した場合でも切り替え作業は必要ありません 非同期運用では 主系サーバと従系サーバで同期を行わないため 構成情報や定義情報は 各サーバで保存しています 2.1.3 運用管理サーバ二重化 ( 独立型 ) 同じ機能を持つ複数の運用管理サーバを設置し それぞれで運用管理作業を行うシステム構成です クラスタや連携型が 同一サイト内での運用管理サーバの可用性を高める目的で利用するのに対して 災害などにそなえて分散した地域で 同時に監視することができます それぞれの運用管理サーバで使用できる機能に制限はありませんが ポリシー運用などは 双方から行うと 不整合 ( 後から配付した方が適用される ) を起こすこともあり 運用上の注意が必要です また 構成情報や定義情報は 独立して保有しているため 連携型と違って 片方がダウンした場合でも切替作業は発生しません イベントの通知と対処情報の同期が可能です 運用管理サーバを二重化した場合の構成図を以下に示します 10

2.2 システム構成の特長 2.2 システム構成の特長 運用管理サーバをクラスタシステムに導入する場合 二重化する場合のそれぞれの特長を以下に示します 通常運用 ( マネージャ ) 通常運用 ( エージェント ) 運用管理サーバのノードダウン時 ( マネージャ ) 運用管理サーバのノードダウン時 ( エージェント ) トラフィック量 運用管理サーバの設置場所 運用管理サーバ自身の監視構成情報の管理 クラスタシステム 管理機能は 一方のサーバで動作する 管理情報を共有ディスク上で一元管理する クラスタサービスに登録した論理ホスト名 (IPアドレス) に対して情報を通知する もう一方のノード ( 待機 ) で管理機能が起動し 情報を引き継ぐ 切り替え時には 停止 / 切替 / 起動の時間が必要 セカンダリ側で使用できる機能の制限はなし クラスタのIP 引継ぎにより自動的に通知先を切り替える 監視メッセージなどを通知する先の運用管理サーバが1つのため トラフィック量は1 台分 クラスタ構成の範囲 ( 同一サイト内 ) 運用管理サーバ自身は監視できない 共有ディスク上で一元管理 運用管理サーバ二重化 ( 連携型 ) 管理機能は すべてのサーバで動作する イベント通知 / 対処情報は相互連携する 管理情報もそれぞれのサーバで管理する 一部の情報は 主系サーバだけで収集 / 管理し 情報を連携する 両サーバに対して情報を通知する ダウンしたサーバ側だけ利用できなくなるが もう一方で 監視を継続できる ただし 従系側では 一部の機能は使用できない 運用管理サーバ二重化 ( 独立型 ) 管理機能は すべてのサーバで動作する イベント通知 / 対処情報は相互連携する 管理情報もそれぞれのサーバで収集 / 管理する ダウンしたサーバ側だけ利用できなくなるが もう一方で 監視を継続できる 通知できなくなったマネージャへの情報は 一定量保留するが復旧しなければ破棄される 監視メッセージなどを通知する先の運用管理サーバが複数台あるため トラフィック量が台数分になる 各運用管理サーバの設置に制約はないが 情報の同期を考慮し同一サイトに設置する 各運用管理サーバを遠隔地に設置することも可能 運用管理サーバ自身を互いに監視可能 各サーバで別々に管理しているが 同期処理により同一構成で管理 各サーバで別々に管理している 管理対象のシステムは別構成でも可 ( イベント / 対処情報だけは同期 ) 11

第 2 章運用管理サーバの高信頼化 各種情報のバックアップ クラスタシステム 両方の運用管理サーバを停止しないとバックアップできない 運用管理サーバ二重化 ( 連携型 ) 運用管理サーバ二重化 ( 独立型 ) 一方の運用管理サーバは動作したまま 片方だけバックアップできる 12

第 3 章 部門管理サーバの高信頼化 本章では Systemwalker Centric Managerの部門管理サーバの高信頼化について説明します

第 3 章部門管理サーバの高信頼化 3.1 システム構成 部門管理サーバをクラスタシステムにするシステム構成です 部門管理サーバをクラスタシステムにすることにより 以下の機能の可用性を向上させることができます イベント監視 - 被監視システムのメッセージの中継機能 - 被監視システムへのリモートコマンドの中継機能 ネットワーク管理 - ノード検出 - ノード状態の表示 - ノード状態の監視 - MIB 監視 性能監視 インターネットサーバ管理 部門管理サーバをクラスタシステムにした場合の構成図を以下に示します 14

第 4 章 対象マニュアル 本章では Systemwalker 技術情報ホームページで提供している高信頼化に関するマニュアルと Systemwalker Centric Managerでの高信頼化機能との対応を説明します

第 4 章対象マニュアル 4.1 対象マニュアル一覧 Systemwalker Centric Managerでの高信頼化機能と Systemwalker Centric Managerで提供している高信頼化に関するマニュアルとの対応表を以下に示します 機能 対応 OS 対象クラスタ ソフトウェア 運用管理サーバクラスタシステム 運用管理サーバ二重化 ( 連携型 ) 運用管理サーバ二重化 ( 独立型 ) 部門管理サーバクラスタシステム Windows Solaris SafeCLUSTER MSCS PRIMECLUSTER SafeCLUSTER Sun Cluster 対象マニュアル Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバクラスタ適用ガイド Windows 編 Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバクラスタ適用ガイド UNIX 編 Linux PRIMECLUSTER Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバクラスタ適用ガイド UNIX 編 共通 - Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド ( 連携型 ) 共通 - Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド ( 独立型 ) Windows Solaris SafeCLUSTER MSCS PRIMECLUSTER SafeCLUSTER PRIMECLUSTER Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバクラスタ適用ガイド Windows 編 Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバクラスタ適用ガイド UNIX 編 Linux PRIMECLUSTER Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバクラスタ適用ガイド UNIX 編 16