(1) 政策目的 多様な就業の機会を提供すること等により我が国の経済の基盤を形成している中小企業の事業承継を円滑化することにより 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることを目的とする (2) 施策の必要性 全国の経営者の平均年齢は年々上昇しており 例えば資本金

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1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

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2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4. 中小 地域 4-2 事業環境整備 租税特別措置等により達成しようとする目標 相続税負担によって事業活動の継続に支障が生じるおそれがある個人事業者が 将来相続の時点で本特例を利用することにより 個人事業者の事業承継の円滑化を図る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

平成19年12月○日

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

事業承継税制の全体像は ( 図表 1) の通りである ( 図表 1) 事業承継税制の全体像 経営者 1 代目 経営者 2 代目 一括贈与 大臣認定 贈与税の課税 贈与税の納税猶予の適用 相続税の納税猶予制度と同様 雇用確保を含む 5 年間の事業継続を行い その後も株式を継続保有 生前贈与により株式の

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

参考. 改正前の制度概要 ( 改正対象は太字 ) (1) 税の納税猶予の全体像 ( 概要 ) の要件 会社の代表者であったこと 時には代表権を有していないこと と同族関係者で決議数の 50% 超の株式を保有かつを除いた同族内で筆頭株主であったこと 認定対象会社の要件 の要件 会社の代表者であること

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

第25回税制調査会 総25-1

未成年者控除 障害者控除の見直し 未成年者控除 障害者控除 6 万円 20 歳に達するまでの年数 6 万円 ( 特別障害者 :12 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 10 万円 20 歳に達するまでの年数 10 万円 ( 特別障害者 :20 万円 ) 85 歳に達するまでの年数 小規模宅地等につ

事業承継関連税制について 関東経済産業局 平成 30 年 6 月 中小企業金融課

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

平成16年版 真島のわかる社労士

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

⑴ 政策目的本件は, 我が国において開発資金のための国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入し, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成に対応 貢献するために, 世界の開発需要に対応し得る幅広い開発資金を調達するもの これは, 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ 経済協

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

新設 拡充又は延長を必要とする理由9-2 回の合要理性望に関⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 県内酒類製造業の育成 保護( 経営基盤の強化など ) 酒類製造業及び関連産業の振興を通じた沖縄経済の振興 ⑵ 施策の必要性本軽減措置については 昭和

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

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Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

公益法人の寄附金税制について

スライド 1

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」

個人事業者向けの事業承継税制が創設

2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

検査の背景 (1) 事業者免税点制度消費一般に幅広く負担を求めるという消費税の課税の趣旨等の観点からは 消費税の納税義務を免除される事業者 ( 以下 免税事業者 という ) は極力設けないことが望ましいとされている 一方 小規模事業者の事務処理能力等を勘案し 課税期間に係る基準期間 ( 個人事業者で

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

資料9

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

××税制(所得税・法人税・法人住民税・事業税)

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

第6回税制調査会 総6-3

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する 2 価格優位性を確保することによる沖縄の酒類製造業の自立的経営を促進する ⑵ 施策の必要性 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する沖縄

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

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相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

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要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

平成21年度税制改正について

所令要綱

株式の贈与 相続税を ゼロ に! 中小企業の事業承継税制と金融支援 - 中小企業経営承継円滑化法事業者向け手引き - 神奈川県

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

平成18年度地方税制改正(案)について

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102 第 4 章 農業 農地の承継時の特例 資価格は 国税庁 HPの路線価ページから確認できます なお 平成 30 年度税制改正において 対象となる農地の範囲等が改正されました 詳細は 後記 6を参照してください 3 適用要件 (1) 被相続人この特例の対象となる被相続人は 次のいずれかに該当する

1 第 2 章都道府県知事の認定について 第 1 節第一種特例贈与認定中小企業者 贈与税の納税猶予制度の認定要件 ( 施行規則第 6 条第 1 項第 11 号 ) 贈与税の納税猶予制度の適用を受けるには 以下の要件等を満たすことが必要です 1 対象会社要件 中小企業者であること 上場会社等 風俗営業

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

PowerPoint プレゼンテーション

3. 研究の概要等 1 章では 第 1 節で相続税法の歴史的経緯について 特に贈与の位置づけの変遷を中心に概観し 明治 38 年に創設された相続税法での贈与に対する扱いはどうであったのか また 昭和 22 年のシャベル勧告により贈与税が導入され 昭和 25 年のシャウプ勧告で廃止 その後 昭和 28

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

Microsoft Word - 36号事業承継.doc

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平成 25 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省 ) 制度名非上場株式等についての相続税 贈与税の納税猶予制度の見直し 税 目 相続税 ( 租税特別措置法第 70 条の 7 の 2 から第 70 条の 7 の 4 まで 租税特別措置法施行令第 40 条の 8 の 2 及び第 40 条の 8 の 3 租税特別措置法施行規則第 23 条の 10 から第 23 条の 12 まで ) 贈与税 ( 租税特別措置法第 70 条の 7 租税特別措置法施行令第 40 条の 8 租税特別措置法施行規則第 23 条の 9) 要望の内容 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律 ( 平成 24 年法律第 68 号 以下 社会保障 税一体改革法 という ) や平成 24 年度税制改正大綱において検討事項と位置付けられたこと等を踏まえ 非上場株式等についての相続税 贈与税の納税猶予制度の活用を促進するため 以下の見直しを行う 後継者を先代経営者の親族に限定する要件について 親族外の者であっても制度利用を可能とするよう改める 先代経営者が役員を退任しなければならない要件について 代表者を退任すれば制度利用を可能とするよう改める 相続 贈与時の従業員数の 8 割以上を 5 年間毎年確保しなければならない要件について 5 年間平均で 8 割以上確保しなければならない要件に改める また 5 年間で一度でも 8 割を下回った場合には その時点で納税猶予が打ち切られ 猶予税額を全額一括納付しなければならないことについて 5 年間平均で 8 割を下回った場合に その下回った割合に応じた税額を納付しなければならないこととする 後継者死亡等の時点まで納税が免除されないことについて 5 年経過時点で納税を免除することとする 会社の事業資金の担保に提供している土地 建物も 相続税 贈与税の納税猶予の対象とする 平年度の減収見込額 ( 制度自体の減収額 ) - 百万円 ( 8,200 百万円 )

(1) 政策目的 多様な就業の機会を提供すること等により我が国の経済の基盤を形成している中小企業の事業承継を円滑化することにより 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることを目的とする (2) 施策の必要性 全国の経営者の平均年齢は年々上昇しており 例えば資本金 1 億円未満の中小企業の経営者の平均年齢は 平成 23 年には 59 歳 7 ヶ月 ( 出典 : 帝国データバンク 全国社長分析 ( 平成 24 年 ) ) にまで達している 今後ますます高齢化の進展による事業承継問題の顕在化が予想されることから 事業承継の円滑化は喫緊の政策課題となっている しかし 本特例措置の創設以来 中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律 ( 平成 20 年法律第 33 号 以下 経営承継法 という ) に基づく認定件数は 相続税及び贈与税をあわせて約 500 件程度である 社会保障 税一体改革法では 事業承継税制について 経営承継法に基づく認定の運用状況等を踏まえ その活用を促進するための方策や課税の一層の適正化を図る措置について検討を行うこととされている ( 参考 1) このため 本特例措置について所要の見直しを行う必要がある 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ( 参考 1) 社会保障 税一体改革法 ( 抜粋 ) 第 7 条第 4 号イ事業承継税制 ( 租税特別措置法第 70 条の 7 から第 70 条の 7 の 4 までの規定に基づく相続税及び贈与税の特例をいう ) について 中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律 ( 平成 20 年法律第 33 号 ) に基づく認定の運用状況等を踏まえ その活用を促進するための方策や課税の一層の適正化を図る措置について検討を行い 相続税の課税ベース ( 課税標準とされるべきものの範囲をいう 附則第 21 条において同じ ) 税率構造等の見直しの結果に基づき講ぜられる措置の施行に併せて見直しを行う 附則第 21 条資産課税については 格差の固定化の防止 老後における扶養の社会化の進展への対処等の観点からの相続税の課税ベース 税率構造等の見直し及び高齢者が保有する資産の若年世代への早期移転を促し 消費拡大を通じた経済活性化を図る観点からの贈与税の見直しについて検討を加え その結果に基づき 平成 24 年度中に必要な法制上の措置を講ずる ( 参考 2) 平成 24 年度税制改正大綱 ( 抜粋 ) 7. 検討事項 (4) 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度については その適用の基礎となる 中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律 に基づく認定等の運用状況や政策目的等を踏まえ 同制度の活用を促進するための方策や課税の一層の適正化を図る措置について引き続き検討を行います ( 参考 3) 中小企業憲章 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 )( 抜粋 ) 2. 基本原則 家族経営の持つ意義への意識を強め また 事業承継を円滑化する 3. 行動指針八. 中小企業への影響を考慮し政策を総合的に進め 政策評価に中小企業の声を生かす ( 略 ) 中小企業庁を始め 関係省庁が これまで以上に一体性を強めて 産業 雇用 社会保障 教育 金融 財政 税制など総合的に中小企業政策を進める

政策体系における政策目的の位置付け 4. 取引 経営の安心 今回の要望に関連する事項 合 理 性 政策の達成目標 租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 本特例措置の活用を促進するための方策を講じることにより 相続税 贈与税負担によって事業活動の継続に支障が生じるとされる者が 将来相続が開始した時点又は贈与の時点で本特例措置を利用し 事業承継の円滑化が図られることを目標とする 恒久措置 政策の達成目標と同じ 本特例措置は 適用者に対して 相続税 贈与税の申告期限から 5 年間 雇用の 8 割以上を確保する等の要件を課していることから 政策目的である中小企業の事業活動の継続の実現と それに伴う雇用の確保や地域経済の活力維持に寄与するものである 制度創設から約 3 年半で 経営承継法に基づく経済産業大臣の認定件数は合計 500 件程度となっており 当該認定企業の事業活動の継続が実現していると考えられる また これまでの認定企業における雇用者数は合計約 2 万 8,500 人であり これらの者の雇用維持にもつながったと考えられる 表 1 認定企業における雇用者数( 全認定企業における相 続 贈与時点の人数 ) ( 出典 : 中小企業庁調べ ) 相続税認定企業贈与税認定企業 合計 (360 件 ) (168 件 ) (528 件 ) 総数 16,930 人 11,605 人 28,535 人 1 社平均 46.0 人 69.1 人 53.2 人 中間値 21.0 人 26.5 人 22.0 人 ( 分析対象期間 : 平成 20 年 10 月 ~ 平成 24 年 6 月 ) さらに 相続税又は贈与税の申告期限から 1 年後の時点における認定企業の雇用状況をみると 相続 贈与時と比べて平均で増加 (+519 人 ) しており 雇用者数が継続的に確保されている 表 2 認定企業の雇用者数の推移( 全認定企業のうち 相続 税 贈与税の申告期限から1 年後 ( 報告基準日 ) を迎えた認 定企業の雇用者数の推移 ) ( 出典 : 中小企業庁調べ ) 相続税認定 (216 件 ) 贈与税認定 (77 件 ) 合計 (293 件 ) 1 相続 贈与時 10,669 人 5,624 人 16,293 人 2 報告基準日 10,863 人 5,949 人 16,812 人 増減 +194 人 +325 人 +519 人 ( 分析対象期間 : 平成 20 年 10 月 ~ 平成 24 年 6 月 )

有効性相当性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 表 3 経営承継法に基づく認定件数の実績と見込み ( 出典 : 中小企業庁調べ ) H21fy H22fy H23fy H24fy ( 見込 ) 相続認定 153 133 62 98 贈与認定 29 67 72 70 平成 21 年度は平成 20 年 10 月 ~ 平成 22 年 3 月まで 平成 24 年度は過去 2 年の実績値を用いて推計した見込数 税収減を是認するような効果の有無 ( 分析対象期間 : 平成 25 年度 ~ 平成 27 年度 ) 本特例措置の活用を促進するための方策を講じることにより 事業活動の継続に係る効果 ( 廃業防止効果 ) によって年間約 2,000 億円 雇用の確保に係る効果によって年間約 50 億円の合計約 2,050 億円の経済波及効果が生じると試算される ( 中小企業庁委託調査による試算 ) 租税特別措置等が新設 拡充又は延長されなかった場合の影響 ( 分析対象期間 : 平成 25 年度 ~ 平成 27 年度 ) 本特例措置の活用を促進するための方策を講じなかった場合には 年間約 2,050 億円の経済押し下げ効果が見込まれると試算される ( 中小企業庁委託調査による試算 ) 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例( 租税特別措置法第 69 条の4) 相続財産に係る株式をその発行した上場会社等以外の株式会社に譲渡した場合のみなし配当課税の特例 ( 租税特別措置法第 9 条の7) 中小企業の事業承継円滑化のための総合的支援策として 以下の措置を講じている < 予算措置 > 中小企業事業承継円滑化支援事業 ( 施策説明会等 )( 平成 24 年度予算額 2.4 億円 ) 中小企業支援ネットワーク強化事業 ( 巡回対応相談等 )( 平成 24 年度予算額 30 億円の内数 ) < 法律 > 経営承継法遺留分に関する民法特例 < 金融支援 > 金融支援 1( 信用保証制度 ) 金融支援 2( 日本政策金融公庫 ) 企業再建 事業承継支援資金 ( 日本政策金融公庫 ) (1) 予算措置予算措置は 事業承継に係る各制度の普及啓発のためであり 法律 税制 金融に係る制度利用の前さばき的なものである 具体的には 施策説明会による普及啓発活動や中小企業経営者等に対する巡回対応相談を行っており 相続税 贈与税の納税を猶予する本特例措置とは役割が異なる (2) 法律経営承継法に基づく民法の特例は 事業承継の際に後継者以外の者による遺留分減殺請求によって 中小企業の株式が分散し経営の安定が損なわれるリスクを事前に低減するものであ

これまでの租税特別措置の適用実績と効果に関連する事項 要望の措置の妥当性 租税特別措置の適用実績 り 相続税 贈与税の納税を猶予する本特例措置とは役割が異なる (3) 金融支援金融支援は 事業承継に際し事業用資産や株式等の購入資金に係る資金貸付のみならず 経営者交代による取引先の減少や売上高の減少などに苦しむ会社の資金繰り対策にも資するものである さらに 税制措置とは異なり 個人事業主の事業承継にも活用できることが大きな特徴である したがって 相続税 贈与税の納税を猶予する本特例措置とは役割が異なる 本特例措置は 非上場株式等が流動性の低いものであり 後継者が相続等又は贈与により非上場株式等を取得した場合の相続税 贈与税の納税資金確保が困難であることにかんがみ 特別に軽減措置を講じようとするものである したがって 租税特別措置によることが妥当である 実際に 事業承継を円滑にするために政府や公的支援機関に望むこととして 40% 以上が 事業承継の際の税負担の軽減 を挙げている ( 出典 : 平成 22 年中小企業白書 ) また 本特例措置の目的は 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることであり この目的に資する税制とするため 雇用の8 割以上を確保する等の要件を課すことにより相続税 贈与税の納税を猶予している このため 申告時点で税負担を免除する方式ではなく 申告時には納税猶予とし 事業継続の要件を満たさなくなった場合に納税させる納税猶予方式を採っている さらに 課税の公平性の観点から 事業用資産を持たない者や 主に個人事業主向けである小規模宅地の特例とのバランスなどを踏まえて 非上場株式等の課税価格の 100% に対応する相続税の納税を猶予するのではなく 80% に対応する相続税の納税を猶予している 本特例措置は 適用者に対して 相続税 贈与税の申告期限から5 年間 雇用の8 割以上を確保する等の要件を課していることから 政策目的である中小企業の事業活動の継続の実現とそれに伴う雇用の確保や地域経済の活力維持に寄与している 制度創設から約 3 年半で 経営承継法に基づく経済産業大臣の認定件数は合計 500 件程度となっており 当該認定企業の事業活動の継続が実現していると考えられる また これまでの認定企業における雇用者数は合計約 2 万 8,500 人であり これらの者の雇用維持にもつながったと考えられる 表 4 経営承継法に基づく認定件数の実績 ( 出典 : 中小企業庁調べ ) H21fy H22fy H23fy H24fy 相続認定 153 133 62 12 贈与認定 29 67 72 0 事前確認 573 1,326 859 132 平成 21 年度は平成 20 年 10 月 ~ 平成 22 年 3 月まで 平成 24 年度は平成 24 年 4 月 ~6 月まで 事前確認は 原則として相続認定 贈与認定を取得するための前提 条件であり 将来発生しうる潜在的な納税猶予の件数と考えられ るもの ( 参考 ) 相続税 贈与税の納税猶予適用額 ( 出所 : 国税庁 ) < 相続税 > 平成 20 年適用件数 45 件猶予税額 56 億円 ( 平成 20 年 10 月 ~12 月の相続に限る ) 平成 21 年適用件数 146 件猶予税額 43 億円 平成 22 年適用件数 80 件猶予税額 41 億円

< 贈与税 > 平成 22 年 適用件数 63 件猶予税額 56 億円 ( 平成 21 年までは非公表のため不明 ) 租税特別措置の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) これまでの 要望経緯 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 本特例措置は 適用者に対して 相続税 贈与税の申告期限から5 年間 雇用の8 割以上を確保する等の要件を課していることから 政策目的である中小企業の事業活動の継続の実現とそれに伴う雇用の確保や地域経済の活力維持に寄与している 制度創設から約 3 年半で 経営承継法に基づく経済産業大臣の認定件数は合計 500 件程度となっており 当該認定企業の事業活動の継続が実現していると考えられる また これまでの認定企業における雇用者数は合計約 2 万 8,500 人であり これらの者の雇用維持にもつながったと考えられる さらに 相続税又は贈与税の申告期限から1 年後の時点における認定企業の雇用状況をみると 相続 贈与時と比べて平均で増加 (+519 人 ) しており 雇用者数が継続的に確保されている 相続税 贈与税負担によって事業活動の継続に支障を来している中小企業について 円滑な事業承継を実現させ 事業の継続 発展を通じた雇用の確保や経済活性化を図る 具体的には 本特例措置も含めた事業承継施策全体を通じ 後継者不在が理由で廃業する社 7 万社 それに伴う雇用喪失 20~35 万人 ( 出典 : 平成 18 年中小企業白書 ) を未然に防ぐ - 平成 20 年度改正 平成 21 年度改正 平成 22 年度改正 平成 23 年度改正 平成 21 年度改正において 取引相場のない株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度 を創設することを決定 ( 税制改正大綱 ) 平成 20 年度税制改正大綱を受け 非上場株式等に係る相続税 贈与税の納税猶予制度の創設特別外国子会社に係る認定要件の明確化納税猶予税額の計算方法の見直し等風俗営業会社等に係る特別子会社の要件の見直し等