ER/Studio Data Architect 2016 の新機能 ビジネスデータオブジェクトエンティティ / テーブルをビジネスデータオブジェクトにまとめることができるようになりました これらのオブジェクトにより 共通のリレーションシップを共有するエンティティやテーブルを目に見えるコンテナにまとめることができるので ビジネス概念をより適切に記述できます モデル / サブモデルの NST モデルやサブモデルに名前付け標準テンプレート (NST) をバインドできるようになりました Windows 10 のサポート お気に入りのデータモデリングソフトウェアをお使いの最新 OS にインストールできるようになりました Teradata のサポート 現在 Teradata 15.x をサポートしています Teradata の機能強化 期間データ型 時間データ型 AS VALIDTIME AS TRANSACTIONTIME Teradata での JSON のサポート SQL Azure のサポート すべての操作で Microsoft SQL Azure が完全にサポートされるようになりました 1 / 8
ビジネスデータオブジェクトの作成と編集ビジネスデータオブジェクト (BDO) は ビジネス概念を記述するためのコンテナです ビジネスデータオブジェクトにより エンティティをグループにまとめることができます 共通のリレーションシップを共有するエンティティ / テーブルを記述する手段としてビジネスデータオブジェクトを使用できるでしょう 顧客 発注 注文品目などのビジネス概念は 多くの場合 中心となる ( ルート ) エンティティテーブルに対する共通のリレーションシップを共有する複数のエンティティ / テーブルで完全に記述されます そのため 中核を成すビジネス概念の記述や再利用性を向上させるには ビジネスデータオブジェクトを使用して モデル内での表示 サブモデル間での再利用 DDL の生成 ( 物理モデルの場合 ) が容易な単一のオブジェクトに 必要なエンティティ / テーブルを含めることができます BDO 内のエンティティは 他の BDO 内のエンティティに対するリレーションシップのほか BDO に含まれていないエンティティに対するリレーションシップも持つことができます ビジネスデータオブジェクトを作成する 1. [ ファイル ] メニューから [ 挿入 ビジネスデータオブジェクト ] を選択します 2. カーソルアイコンが変わったら ビジネスデータオブジェクトの作成先となるモデルウィンドウをクリックします モデルウィンドウをクリックすることにより BDO を複数作成することができます 3. カーソルを通常の状態に戻すには モデルウィンドウを右クリックします エンティティの詳細を定義または編集する 1. BDO をダブルクリックして [ ビジネスデータオブジェクトエディタ ] を起動します 2. BDO を必要に応じて定義したあと [OK] をクリックします 以下では [ ビジネスデータオブジェクトエディタ ] のオプションについて説明します [ 包含 ] タブ BDO にエンティティを追加 または BDO からエンティティを削除することができます [ 包含されたオブジェクトのみ表示 ]: このオプションを選択すると [ ビジネスデータオブジェクトの包含エンティティ ] ウィンドウには BDO に包含されているエンティティのみ表示されるようになります [ 包含されたオブジェクトの子を含む ]: このオプションを選択すると [ ビジネスデータオブジェクトの包含エンティティ ] ウィンドウには 包含されているエンティティの子となるエンティティも表示されるようになります [ 包含されたオブジェクトの親を含む ]: このオプションを選択すると [ ビジネスデータオブジェクトの包含エンティティ ] ウィンドウには 包含されているエンティティの親となるエンティティも表示されるようになります 2 / 8
[ 定義 ] タブ エンティティ / テーブルの定義を入力または編集できます [ ノート ] タブここに追加したノートは モデルのレポートを生成する際に HTML レポートの内容に含まれます 標準の HTML タグを使って ノートを書式設定することができます レポートについては RTF 形式および HTML 形式のモデルレポートの生成 を参照してください [ セキュリティ情報 ] タブデータディクショナリに定義されている現在のセキュリティ情報が表示されます 変更するフィールドをダブルクリックすることにより セキュリティのレポート情報を追加または編集できます プロパティのモデル全体のデフォルト値を設定するには [ データディクショナリ ] タブに移動し [ データセキュリティ情報 ] ノードを展開します 詳細については データセキュリティタイプおよびプロパティを使用したセキュリティの適用 を参照してください [ アタッチメントのバインド ] タブ BDO へのアタッチメント ( 外部情報 ) のバインドに使用します メモ BDO 包含関係フレームの右上隅にある - 記号をクリックすることにより そのフレームを折りたたむことがで きます 展開時 折りたたみ時 3 / 8
次の機能は 日本で未発売の ER/Studio Data Architect 11.0 での新機能および改善です これらは ER/Studio Data Architect 16.0 に含まれています [ ウェルカムページ ] ER/Studio Data Architect バージョン 11.0 には 対話型の [ ウェルカムページ ] が新しく実装されています 初めて使用するユーザーにとっても 経験豊富なユーザーにとっても 出発点となるものです 最近使用したファイルへのリンクが含まれているほか ワンクリックでモデルを新規作成したり [ リバースエンジニアリングウィザード ] やインポートウィザードを開くことができます [ ウェルカムページ ] には より重要な機能の一部を順を追って解説する多数の参考ビデオや 初めて使用するユーザー向けの簡単な入門ビデオも紹介されています インターネット接続がない場合でも それを自動的に検知して オフラインページが開きます このページでは 表示される対話型コンテンツは限られてはいますが やはり便利な情報が満載で 作業を中断したところにすぐに戻れる便利なクイックリンクもオンラインページと同様に用意されています 名前付け標準自動適用これまで 名前付け標準は 組織で実施されている命名規則やコンプライアンスからモデルが逸脱しないようにするための有効な手段でしたが 名前付け標準自動適用機能により モデルの作成や変更を行う際に名前付け標準テンプレートが自動的に適用されるようになりました 4 / 8
新しいインストーラー 新しい WiX インストーラーでは インストール処理が効率化され 少ないキー入力で能率的に作業を行え ます プラットフォームサポートの強化 Teradata の場合に インデックス名を非表示にすることができます このオプションは [ エンティティエディタ ] の [DDL] タブおよび [DDL 生成ウィザード ] 内で使用できます ユニバーサル表スペース (UTS) の Partition by Growth ( データ量の増加に合わせたパーティションの追加 ) 機能が DB2 for z/os でサポートされるようになりました Oracle Database 11g の Advanced Compression をサポートするようになりました ユーザーインターフェイスの強化 キーボードナビゲーションを容易にするため ダイアログボックスでのタブ順序が改善されました 変更管理 (ER/Studio Repository をご利用の場合のみ ) 変更管理センターでは アジャイル環境でのコラボレーションが可能になり [Repository チェックイン ] で 行われた変更を追跡および管理できます 5 / 8
変更レコードアジャイル環境での協調を円滑に進められるよう 変更レコード タスク および変更管理センターによって [Repository チェックイン ] で行った変更を管理することができます チェックインはどれも Repository 内に変更レコードとして格納されます 変更管理センターのオープン 1. Repository にログインします 2. メインアプリケーションメニューで [Repository 変更管理センター ] を選択します [ID]: 変更レコードに設定された ID です [ 名前 ]: 選択した変更レコード名です チェックアウトまたはチェックインの際に名前を入力せず このフィールドを空にしておくことも可能です [ 状態 ]: [ 完了 ]: すべての変更がチェックインされています [ 進行中 ]: 現在チェックアウトされています [ ユーザー名 ]: 変更をチェックアウト / チェックインしたユーザーです [ 説明 ]: 説明フィールドに追加したテキストです Repository モデルに対する変更レコードの追加 Repository からのダイアグラムのチェックアウト 1. モデルをチェックアウトします フィールドは 空のままにしても 名前と説明を追加してもかまいません 2. 変更をタスクにリンクしたい場合は 一覧からタスクを選択するか をクリックして新し いタスクを作成します 3. [OK] をクリックします 6 / 8
これでダイアグラムがチェックアウトされ 南京錠のアイコンが 鍵のかかった状態から開いた状態へ変化 ( ) します これでモデルを変更することができます この例では 新しいエンティティを 1 つモデルに追加しました Repository への変更のチェックイン 1. [Repository ダイアグラム ダイアグラムのチェックイン ] を選択します 2. 変更レコードに名前を付けて 行った内容を明示することができます 説明を追加することもできま す チェックアウト時に作成したタスクが自動的に選択されます ボタンをクリックして新しいタスクを割り当てることもできます 変更内容を確認したり ダイアグラムをチェックアウトしたままにすることも可能です 3. [OK] をクリックします 変更管理センター内の変更の確認 ダイアグラムに対して行った変更をその後の任意の時点で確認するには : 1. [Repository 変更管理センター ] を開きます [ タスク ] タブ : 作業したタスクを見ることができます ここから タスクやサブタスクの状態を確認することができます [ 変更レコード ] タブ : 各変更レコードの詳細を見ることができます 7 / 8
変更レコードをダブルクリックするか 変更レコードを選択して [ 詳細 ] ボタンをクリックすると ダイアログが開きます [ プロパティ ] には 所有者情報とタスクの詳細が表示されます [ 変更されたオブジェクト ] ビューでは 項目を展開して変更を表示することができます 8 / 8