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規制 制度改革に関する閣議決定事項に係るフォローアップ調査の結果 ( 抜粋 ) 規制 制度改革に係る追加方針 ( 抜粋 ) 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 番号 規制 制度改革に係る追加方針 ( 平成 23 年 7 月 22 日閣議決定 ) における決定内容 規制 制度改革事項 規制 制度

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

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未来投資会議構造改革徹底推進会合 地域経済 インフラ 会合 ( 農林水産業 ) 資料 1 卸売市場を含めた食品流通の構造改革について 平成 30 年 3 月 7 日 ( 水 ) 食料産業局

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

特別融資制度推進会議設置要綱 平成 13 年 9 月 12 日 13 経営第 2931 号農林水産事務次官依命通知改正平成 14 年 7 月 1 日 14 経営第 1739 号平成 16 年 10 月 1 日 16 経営第 3086 号平成 17 年 4 月 20 日 16 経営第 8952 号平成

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

2018 DISCLOSURE 経営方針と業績業績の概況貯金残高の推移貯金は 年金受給者層へのサービスの充実や各種キャンペーンを実施し 組合員の利用率向上と組合員貯金の安定確保を図るなど 利用者基盤の拡充 強化に取り組んだ結果 期中 22 億円増加し 期末残高は3,126 億円 ( 前年対比 100

資料 5-2 農業生産法人制度について 平成 2 4 年 2 月

( 問 3) 売却証明書を発行することができるのは どのような市場ですか 売却証明書を発行できるのは 以下の市場において売却した場合です 1 家畜市場家畜取引法 ( 昭和 31 年法律第 123 号 ) 第 2 条第 3 項に規定する家畜市場及び同法第 27 条に規定する臨時市場 2 中央卸売市場

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( 構成 ) 第 4 条推進会議は 次に掲げる機関及び団体をもって構成する ( 1 ) 行政機関等ア砥部町イ愛媛県ウ砥部町農業委員会エ愛媛県青年農業者等育成センター ( 2 ) 融資機関 保証機関アえひめ中央農業協同組合イ愛媛県信用農業協同組合連合会ウ愛媛県農業信用基金協会エ株式会社日本政策金融公庫

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

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万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

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厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

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年金制度のポイント

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消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法施行令

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

特定個人情報取扱要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は この組合の 個人情報保護方針 および 特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) に基づき この組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条

29 宇農委第 227 号 平成 29 年 12 月 5 日 宇治市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 宇治市農業委員会 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) 第 7 条第 1 項の規定に基づき 宇治市農業委員会にかかる標記指針を下記のと

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平成22 年 11月 15日

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

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Ⅱ. 主な内容 第 1 部公益法人の概況 1. 法人数 平成 29 年 12 月 1 日の公益法人は 9,493 法人 ( 前年比 +35) である 公益法人数の変動は 公益認定又は移行認定により増加し 法人の解散 公益認定の取消し及び合併に伴う減少がある ( 注 ) 公益認定 : 一般法人で公益認

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中小企業等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

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特定健康診査等実施計画

ナショナル・トラスト税制関係通知

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

個人情報の保護に関する規程(案)

災害医療等のあり方に関する 検討会

平成22年2月●日

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

「定款」等の一部改正について

書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

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(0830時点)PR版

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

新 ( 事業規程等 ) 第 10 条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) ( 削除 ) 6 第 7 条第 1 項第 14 号の事業の実施に当たっては 共済規程の定めるところによるものとする 7~8 ( 略 ) ( 事業規程等 ) 第 10 条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 第 7 条第 1 項第

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資料3

道州制基本法案(骨子)

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

●アレルギー疾患対策基本法案

特定個人情報取扱細則 ( 目的 ) 第 1 条この細則は 当組合の個人情報保護方針及び特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) 等に基づき 当組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条この細則で

- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機


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社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

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1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

【 金融円滑化に関する基本方針・体制について 】

金融監督等にあたっての留意事項について*事務ガイドライン*第三分冊:金融会社関係

平成 28 年度第 3 回弘前市ケアマネジャー研修会 1. ケアプランの軽微な変更の内容について ( ケアプランの作成 ) 最新情報 vol.155 p.3 参照 指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準について( 平成 11 年 7 月 29 日老企 22 号厚生省老人保健福祉局企画課長

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

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中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法第 7 条第 1 項に規程する説明書類 平成 22 年 5 月 14 日東京みらい農業協同組合当 JA は 農業者の協同組織金融機関として 健全な事業を営む農業者をはじめとする地域のお客さまに対して 必要な資金を円滑に供給していくこと を

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

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豊橋市 PPP/PFI 手法導入優先的検討方針 効率的かつ効果的な公共施設等の整備等を進めることを目的として 多様なPPP/P FI 手法導入を優先的に検討するための指針 ( 平成 27 年 12 月 15 日民間資金等活用事業推進会議決定 ) に基づき 公共施設等の整備等に多様なPPP/PFI 手

綾瀬市インフルエンザ予防接種実施要領

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< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

社会保険診療報酬の所得計算の特例措置の概要 概要 医業又は歯科医業を営む個人及び医療法人が 年間の社会保険診療報酬が 5,000 万円以下であるときは 当該社会保険診療に係る実際経費にかかわらず 当該社会保険診療報酬を 4 段階の階層に区分し 各階層の金額に所定の割合を乗じた金額の合計額を社会保険診

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

一般社団法人全国銀行資金決済ネットワーク 振込の 24 時間 365 日対応について 日本商工会議所中小企業委員会 全国銀行資金決済ネットワーク 事務局 平成 30 年 4 月 19 日 1

2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

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今回の農協法改正は 平成 26 年 6 月の 政府 与党とりまとめ 平成 27 年 2 月の 法制度の骨格 を踏まえたものである 農協法改正について 平成 2 8 年 1 月

農協の現状 農協数 ( 昭和 35 年 ) 12,050 ( 平成 27 年 ) 679 それぞれの農協は自立して創意工夫で自由に経営展開できる状況現に 創意工夫して農産物販売等を行っている農協も存在 職員数 ( 平成 5 年ヒ ーク ) 30 万人 ( 平成 25 年 ) 21 万人 うち販売 + 営農指導 14% 信用 + 共済 46% 農産物販売等に優秀な人材をシフトする必要 組合員数 農協のシェア 正組合員 ( 農業者 ) 准組合員 ( 地域住民 ) 米の販売 飼料の購入 ( 昭和 35 年 ) 578 万人 ( 平成 25 年 ) 456 万人 76 万人 558 万人 ( 昭和 60 年 ) ( 平成 25 年 ) 66% 51% 51% 28% 70 歳以上の正組合員比率 4 割超 世代交代が進めば農協の事業シェアは更に低下する可能性次世代の農業者が積極的に利用するような農協にしていくことが必要 収支構造 信用共済経済等合計 JA の平均値 +3.7 億円 +2.0 億円 2.1 億円 +3.7 億円 ( 平成 25 年 ) 個別 JA をみれば経済事業でプラスになっているところが 2 割 経済事業 ( 農産物販売 生産資材調達 ) で農業者にメリットを出しつつ 経営を安定させていくことが必要 農業者の期待 アンケート ( 平成 25 年 ) 販売力の強化を求める声資材価格の引下げを求める声 79% 80% 正組合員である農業者の声に応えていく必要 1

2 農協を取り巻く環境の変化 農協法制定当時 ( 昭和 22 年 ) 食料の需給状況 不足基調 米は国が全量買い入れる食管制度 ( 農協の役割は集荷と国への引渡し ) 野菜等は市場で公平に分配 ( 農協の役割は集荷と市場への出荷 ) 過剰基調 消費者 実需者のニーズに対応しなければ有利に販売できない ( 米も民間流通 ) 農業者の状況 農地解放直後で 各農家の経営規模は均質 (1ha 弱 ) 大規模な担い手農業者と小規模な兼業農家に階層分化 担い手農業者を含めた農業者のニーズに対応しなければ地域農業は発展しない 担い手農業者にメリットがあれば 農業者全体にメリットがあるはず

農協法改正の全体像 農協 = 農業者が自主的に設立した協同組織 ( 農業者が農協を利用することでメリットを受けるために設立 ) 農協組織における主役は 農業者 次いで地域農協 地域農協自由な経済活動を行うことにより 農業者の所得向上に全力投球できるようにする 農業者と農協の役職員の徹底した話合いが大切 中央会 連合会 地域農協の自由な経済活動を制約せず 適切にサポートする 地域農協 農産物販売等を積極的に行い 農業者にメリットを出せるようにするために 法改正の内容 理事の過半数を 原則として 認定農業者や農産物販売等のプロとすることを求める規定を置く 責任ある経営体制 農協は 農業者の所得の増大を目的とし 的確な事業活動で利益を上げて 農業者等への還元に充てることを規定する 経営目的の明確化 農協は 農業者に事業利用を強制してはならないことを規定する 農業者に選ばれる農協 地域住民へのサービスを提供しやすくするために 地域農協の選択により 組織の一部を株式会社や生協等に組織変更できる規定を置く 法改正の内容 全国中央会 の特別認可法人から 一般社団法人に移行する 農協に対する全中監査の義務付けを廃止し 公認会計士監査を義務付ける都道府県中央会 の特別認可法人から 農協連合会 ( 自律的な組織 ) に移行する全農 その選択により 株式会社に組織変更できる規定を置く連合会 会員農協に事業利用を強制してはならないことを規定する 3

4 農協改革の基本的な考え方 農協 = 農業者が自主的に設立した協同組織 ( 農業者が農協を利用することでメリットを受けるために設立 ) 農協組織における主役は 農業者 次いで地域農協 地域農協 が 自由な経済活動を行うことにより 農業者の所得を向上させるようにすることが改革の基本 連合会等 は 地域農協の自由な経済活動を制約せず 適切にサポートしていくことが基本

地域農協の改革 1 農業者と農協の役職員の徹底した話し合いが大前提 農協が自立した経済主体として農業者にメリットのある事業運営ができるようにするために 農産物の有利販売や生産資材の有利調達が農協の最大の使命であるとの意識が不十分 非営利 規定が もうけてはいけない との誤解を招いている面も 農協は 農業所得の増大に最大限配慮することを法に明記農協は 的確な事業活動で高い収益性を実現し 組合員への還元 ( 事業利用分量配当 ) と将来への投資に充てることを法に明記 農協には 組合員は農協を利用するのが当たり前という意識があり 独禁法違反の不公正な取引方法で摘発される事例も 農業者にメリットで選ばれる農協となるため 農協は農業者に事業利用を強制してはならないことを法に明記 委託販売方式など従来の事業方式に慣れている人が役員を構成 これでは 農業所得の向上に向けた経済活動を積極的に行うことは難しい 理事の過半は 原則として 認定農業者 農産物販売のプロ等にする青年 女性も積極的に登用 具体的な人選は地域農協の判断 5

6 地域農協の改革 2 農産物を有利に販売するために 委託販売がほとんど農協はリスクをとらず 集荷 出荷が中心 この結果 安値のことが多く 農業者は農協離れ 買取販売を数値目標を定めて段階的に拡大 適切なリスクをとりながらリターンを大きくするように販路を開拓する 地域農協自らの取組み < 連合会等の支援 > 全農等は 大口実需者との安定取引関係を構築し 有利な販売ルートを提供して支援 生産資材を極力安くするために JA グループということで全農 経済連から調達することが多い この結果 割高のものがあり 農業者は農協離れ 全農 経済連と他の調達先を徹底比較して 最も有利なところから調達 地域農協自らの取組み < 連合会等の支援 > 全農等は 他の調達先に負けないよう 極力安く調達して農協に供給

7 地域農協の改革 3 金融事業の負担 リスクを軽減して人的資源等を経済事業にシフトできるようにするために 地域農協自身の名前で信用事業を運営 このため 銀行 信用金庫等と同様の規制を受ける 地域農協が選択すれば 農林中金 信連へ信用事業を譲渡し 自らはその代理店等として金融サービスを提供 ( 既に JA バンク法に規定されている方式 ) < 連合会等の支援 > 農林中金 信連は 代理店手数料の水準を示す 手数料は 地域農協が自ら信用事業を行う場合の収益を考慮して設定 地域農協が地域住民へのサービスを安定的に提供できるようにするために 農協は協同組合である以上 員外利用規制がかかる 准組合員は議決権がなく 運営に参加できない 地域農協が選択すれば 地域サービス部分等を分割して 株式会社や生協に組織変更できる 誰に対してもサービスを提供でき 准組合員であった者も議決権を持てる

8 連合会等の改革 ( 全農 経済連 ) 会員農協と連合会の役職員の徹底した話し合いが大前提 地域農協の自由な活動を適切にサポートするために 全農 経済連を通しても 必ずしも農産物が有利に販売できていない 全農 経済連の取り扱う生産資材の中には割高なものもある 地域農協に農産物の有利な販売ルートを提供できるように 大口実需者との安定取引関係を構築 取り扱う生産資材は競争力のあるものに特化 地域農協が全農 経済連を利用するかどうかは 地域農協の自由な判断に委ねる 経済界と連携して農業の発展に資する活動を実施 特に全農は 農業所得向上のための事業戦略を明確に立てて実行 全農 経済連自らの取組み 全農 経済連も農協法上の連合会であり 員外利用規制 事業範囲の規制がかかっている 全農 経済連が選択すれば 農協出資の株式会社に組織変更できる ( 農協法の規制を受けることなく自由に経営できる )

9 連合会等の改革 ( 農林中金 信連 全共連 / 厚生連 ) 会員農協と連合会の役職員の徹底した話し合いが大前提 地域農協の自由な活動を適切にサポートするために 地域農協の金融事業の負担を軽くするための努力が不十分 地域農協が信用事業譲渡方式を選択するかどうかの判断材料が示されていない 農協系統全体では 90 兆円を超える資金があるが 農業融資は 1 兆円余りにとどまる 農林中金 信連 全共連は 地域農協の信用 共済事業の負担を軽くする事業方式を提供 特に 農林中金 信連は 信用事業の譲渡を行った地域農協に農林中金等の代理店等を設置する場合の代理店手数料の水準を早急に示す ( 地域農協が自ら信用事業を行う場合の収益を考慮して設定 ) 全共連も 地域農協の共済事業の事務負担を軽くするような改善策を示す 豊富な資金を農業 食品産業の発展に資するよう 全農等とも連携して積極的に活用 厚生連は農協法上の連合会であり 員外利用規制がかかっている これが地域に必要な医療サービスを提供する上でネックとなることがあり得る 厚生連が選択すれば 社会医療法人に組織変更できる農協法の規制を受けることなく 公的医療機関として 非課税措置も継続しつつ 地域に必要な医療サービスを提供できる

10 連合会等の改革 ( 全国中央会 都道府県中央会 ) 会員農協による徹底した話し合いが大前提 地域農協の自由な活動を適切にサポートするために 中央会制度は 農協経営が困難な状況にあった昭和 29 年に導入された 行政に代わって農協の指導 監査を行う特別な制度かつて 1 万を超えていた地域農協も 中央会の指導の成果で約 700 に減少し 1 県 1JA も増加 JA バンク法に基づき信用事業については 農林中金に指導権限が付与されている 自律的な新たな制度に移行 都道府県中央会 経営相談 監査 意見の代表 総合調整などを行う農協連合会に移行 全国中央会 組合の意見の代表 総合調整などを行う一般社団法人に移行 全中監査については 信用金庫 信用組合といった協同組織形態の金融機関でも公認会計士監査が義務付けられており 金融業務のイコールフッティングの観点から批判がある 全中監査の廃止 農協に対する全中監査の義務付けは廃止し 代わって公認会計士監査を義務付け ( 業務監査は任意 )

11 改正農協法に係る今後のスケジュール 27 年 9 月 28 年 4 月 31 年 4 月 31 年 10 月 改正法の施行 改正法公布 27.9.4 改正法施行 28.4.1 理事の構成 適用猶予 理事の過半数を原則として認定農業者等とする 例外を定める省令 (28 年 1 月公布 ) 31 年 4 月以降最初に招集される通常総会 ( 適用 ) 公認会計士監査の義務付け 全中監査 ( 定款で定めた場合のみ ) 全中監査 / 公認会計士監査 31.9.30 公認会計士監査 移行期間 中央会制度の見直し 全国中央会都道府県中央会 全国中央会 : 一般社団法人への組織変更都道府県中央会 : 農協連合会への組織変更 31.9.30 一般社団法人 農協連合会

12 ( 参考 ) 農業協同組合法等の一部を改正する等の法律 ( 平成 27 年法律第 63 号 ) 附則 ( 自主的な取組の促進及び検討 ) 第 51 条政府は この法律に基づく農業協同組合及び農業委員会に関する制度の改革の趣旨及び内容の周知徹底を図るとともに 組合の事業及び組織の在り方についての当該組合の構成員と役職員との徹底した議論並びに農地等の利用の最適化の推進 ( 新農業委員会法第六条第二項に規定する農地等の利用の最適化の推進をいう 次項において同じ ) についての農業の担い手をはじめとする農業者その他の関係者の間での徹底した議論を促すことにより これらの関係者の意識の啓発を図り 当該改革の趣旨に沿った自主的な取組を促進するものとする 2 政府は この法律の施行後五年を目途として 組合及び農林中央金庫における事業及び組織に関する改革の実施状況 ( 次項において 改革の実施状況 という ) 農地等の利用の最適化の推進の状況並びにこの法律による改正後の規定の実施状況を勘案し 農業協同組合及び農業委員会に関する制度について検討を加え 必要があると認めるときは その結果に基づいて 必要な措置を講ずるものとする 3 政府は 准組合員 ( 新農協法第十六条第一項ただし書に規定する准組合員をいう 以下この項において同じ ) の組合の事業の利用に関する規制の在り方について 施行日から五年を経過する日までの間 正組合員 ( 新農協法第十二条第一項第一号の規定による組合員又は同条第二項第一号の規定による会員をいう ) 及び准組合員の組合の事業の利用の状況並びに改革の実施状況についての調査を行い 検討を加えて 結論を得るものとする

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