1. 行政運営の改革 町の現況と課題 厳しい財政事情や町民ニーズの複雑 多様化が進むなか 限られた行政経営資源 ( 人材 財源 情報 ) のもとで 町民が満足できるサービスを効率的 効果的に提供していくことが求められています 本町では 第 5 次松伏町行政改革大綱 に基づき協働によるまちづくりや 暮

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目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には


2007財政健全化判断比率を公表いたします

第4次日田市行政改革に向けての方針

施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

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スライド 1

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

美里町行政改革大綱(仮称)(中間報告案)

めざしたい将来像 市民ニーズに弾力的に応えられる活力に満ちた松戸市となるために 発展性のある健全な財政運営を実現します そのために 将来を見越して 社会資源の有効活用を図りつつ 柔軟かつ大胆な発想で歳入 歳出とも不断の見直しを行います 指標 21 年度 22 年度 2 年度 27 年度現状値 2 年

Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市


浜田市事務事業の外部化 ( 民間委託等 ) に関する指針 の 策定について 平成 25 年 5 月浜田市行財政改革推進本部 浜田市では 平成 17 年 10 月に市町村合併を行い 平成 18 年 2 月に 浜田市行財政改革大綱 を策定して 平成 22 年度までの 5 年間で改革に取り組んできました

田川市水道事業会計

1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

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三沢市行政経営推進プラン

平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

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さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

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山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

下呂市は今後 市税の減収や地方交付税特例措置 の終了を見据え 大幅に支出をカットし 身の 丈に合った市政運営をしていかなければ なりません 広報紙 11月号参照 今月は支出をどう見直していく のか 予算規模縮減に向け たお話です 3 と 年度 は 前 下呂市の財政の弾力性を示す経 進む財政の硬直化

2014(平成26)年度 予算編成方針について

平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

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貝監第  号

西条市行政改革大綱

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

瑞穂市行政改革大綱

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

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○ 何のために財務書類を作成するか

平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

おしえて!熊野市の予算の仕組み ~ー市の予算ができるまでー~

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庁議案件No

平成 25 年度 佐賀市財務諸類の公表公表についてについて Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示され

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14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

目 次 第 1. さらなる改革の必要性 1 1. これまでの取組み 1 (1) 第 1 次行政改革大綱 ( 昭和 60 年 9 月策定 ) 1 (2) 第 2 次行財政改革大綱 ( 平成 10 年 2 月策定 ) 1 (3) 第 3 次行政改革大綱 ( 平成 18 年 3 月策定 ) 2 2. 行政

市税収入額(人口推移)

第 1 部平成 28 年度決算にみる中野区の財政 平成 28 年度普通会計決算の概要 ( 歳入 歳出 ) 歳入歳出 実質収支の推移 歳入歳出実質収支 ( 実質収支 ) 1,4 1,2 1, ,324 1,333 1,23 1,265 1,95 1,43 1,52 1,89 1,14

地方公共団体財政健全化法

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

平成 2 4 年度 佐賀市財務書類 基準モデル 平成 26 年 3 月佐賀市総務部財政課

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

スライド 1

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最上町バランスシートを読むにあたって

○ 何のために財務書類を作成するか

資産の部 道路 小 中学校など公共施設の現在価値のほか 他団体に対する出資金や預金など これまで積み上げてきた金額 負債の部 借入金の残高 退職手当の引当金など 将来の世代が負担しなければならない金額 純資産の部 資産のうち税金などによって形成され これまでの世代が負担した金額 公共資産 自治体が所

2012(平成24)年度 予算編成方針について

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目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

Microsoft Word - 第4次計画

次期行財政改革プラン ( 仮称 ) の策定に向けて H 第 2 回行財政改革推進委員会 Ⅰ これまでの取組 Ⅱ 地方を取り巻く情勢 Ⅲ 中津市の行財政運営の課題 Ⅳ 基本方針と基本目標

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県と市町村の役割分担の基準

⑵ 繰越金 5 億円を当初予算で措置市では 前決算の剰余金である繰越金が2 千万円を切る決算が平成 と続き ぎりぎりの財政運営を行っていました そのため 繰越金を当初予算で市民サービスに活用することができず 平成 19 当初予算まで科目存置 1 千円としていました しかしながら 平成 1

01 H30記者発表資料

スライド 1

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

4 合併を選択した理由 合併を選択した理由は 直面する財政危機への対応よりも 将来に向けた行政体制の充実 強化や行政サービスの維持 向上 合併を選択した理由 地方分権時代にふさわしい基礎自治体としての行政体制の充実 強化を図るため 20 市町村 効率的 効果的な行財政運営により 行政サービスを維持

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

Microsoft Word - あきる野市のおさいふ(H30年度版).docx

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地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

資料3

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

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47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

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『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

知創の杜 2016 vol.10

Transcription:

大綱 7 効率的で質の高い町政運営を進めるまちづくり ~ 行財政運営の充実の施策 ~ 1. 行政運営の改革 2. 財政運営の改革 3. 広域行政の推進 121

1. 行政運営の改革 町の現況と課題 厳しい財政事情や町民ニーズの複雑 多様化が進むなか 限られた行政経営資源 ( 人材 財源 情報 ) のもとで 町民が満足できるサービスを効率的 効果的に提供していくことが求められています 本町では 第 5 次松伏町行政改革大綱 に基づき協働によるまちづくりや 暮らし満足度の高い行政サービス 経営の視点に基づく行財政運営などを推進しています 今後 町民の期待と信頼に応えることができるよう行政運営全般にわたり厳しい視点で総点検を行い 積極的な改革をさらに推進していく必要があります 基本方針 松伏町行政改革大綱に基づく効率的で効果の高い行政運営の実現と 時代の流れに適応し 町民の期待と信頼に応えられるサービスの向上を図ります 施策の成果指標 指標名現状値目標値 ( 平成 30 年度 ) 第 5 次行政改革大綱の進捗 100% 施策に対する町民満足度の割合 満足と感じる人の割合 14.9% < 不満と感じる人の割合 21.6% 満足と感じる人の割合 > 不満と感じる人の割合 基本計画 (1) 行政改革の推進 1 計画の適正な進行管理総合振興計画における政策や施策の目標を明確にし 施策の成果指標の進行状況を把握し 進行管理を徹底します また 町民ニーズや事業の進捗状況に応じて 柔軟に計画の見直しを行います 2 行財政改革大綱の推進 第 5 次松伏町行財政改革大綱 実施計画 に基づき 協働の推進 効率的な行政運営 給与水準の適正化などを進めます (2) 効率的な行政運営 1 事務の効率化 ICTの活用による業務改善や事務の効率化を図ります 122

123 2 適正規模の維持と組織の活性化少数精鋭をめざした 定数管理を行い 行政需要に応じた組織 機構の再編と柔軟な運用 適正な人員の配置に努めます また 職員が意欲とやりがいを持ち その持てる能力を最大限発揮できる人材の育成に努めます (3) サービスの向上 1サービスの質の向上 多様化する町民ニーズに適切に対応し 町民が満足できるサービスの効率的 効果的な提供に努め 町民満足度の向上を図ります 2 職員資質の向上 松伏町職員人材育成基本方針 に基づき 多様化する事務 事業に対応できるよう 自己啓発 自己学習の促進 活力を生み出す職場環境づくり 納得性の高い能力 実績重視の人事管理 意識改革につながる職員研修の実施などにより職員の資質向上を図ります 3 窓口サービスの向上誰もが快適にサービスを受けられる行政運営をめざし サービスを提供する場や時間の拡大について検討します また インターネットによる情報提供の充実や行政手続きの オンライン化を進めます 用語解説 (50 音順 ) ICT:ICT(Information and Communication Technology) は 情報通信技術 の略であり IT(Information Technology) とほぼ同義の意味を持つ 国際的にICTが定着していることなどから 日本でもICTがITに代わる言葉として広まりつつある オンライン化 : これまで書面で行われてきた申請や届出 施設予約などの各種行政手続きを インターネットなどを利用して行うことができるようにすること 行政改革 : 財政の健全化を進めながらサービスを向上させるため 地方公共団体の事務 事業や組織 仕事のやり方などを見直すことをいう 施策に対する町民満足度 : 施策に対する町民満足度を5 段階 ( 満足 やや満足 普通 やや不満 不満 ) で図るもの 本計画では 満足 やや満足と回答する人の割合を やや不満 不満と回答する人の割合よりも多くすることを目標とする 第 5 次松伏町行政改革大綱 : 財政の健全化を進めながらサービスを向上させるため 地方公共団体の事務事業や組織 仕事のやり方などを見直すことを行政改革といい 一般的に 行政改革大綱 は 行政改革に取り組む基本的な方向を示す文書などを指す 計画期間は平成 24 年度から平成 28 年度 定数管理 : 事務事業を効果的に しかも効率的に遂行するために その遂行に必要とする適正な人員を過不足することなく配置することを目的とし 定数の設定 職員の増減員及び配置転換に伴う定数の変更等について 適正な統制を行うもの 松伏町職員人材育成基本方針 : 職員能力開発を効果的に推進することを目的とし 長期的かつ総合的な取組みを示すもので 平成 24 年 5 月に第 2 次松伏町職員人材育成基本方針を策定している

2. 財政運営の改革 町の現況と課題 厳しい財政状況のなかで 国から地方自治体への権限と税源の移譲が進みつつあります 今後もさらに 地方分権が進むなか 少子高齢化の進行により社会保障費が増加する一方で 地方交付税の縮小や町税収入の減少が予想されます 平成 24 年度決算では 経常収支比率 81.0% 経常一般財源比率 92.5% と財政の弾力性が低下しつつあることがうかがえます また 町税収入は 30 億円台を維持しているものの 次第に減少傾向にあります こうしたなか 限られた財源で持続可能な財政運営を行っていく必要があり 身の丈にあった予算編成と税収の安定的な確保に努めるなど これまで以上に効率的 効果的な行財政運営に取り組んでいく必要があります 基本方針 将来を見据えて負の遺産を残さないよう 身の丈にあった健全な財政運営を図ります また 将来にわたり 自主財源の確保に努めます 施策の成果指標 指標名現状値目標値 ( 平成 30 年度 ) 将来負担比率 81.0% 78.0% 経常収支比率 86.3% 85.0% 町借入金残高 113 億円 105 億円 財政調整基金現在高 589 万円標準財政規模の 10% 以上 実質公債費比率 9.3% 8.0% 基本計画 (1) 計画的な財政運営 1 計画的な財政運営 長期的な視点に立ち 町財政が健全に運営されるよう 計画的な財政運営を図ります 2 効率的な財政運営の推進限られた財源を有効に活用するため 経常経費の削減に努めるとともに 費用対効果を考慮し 財源を重点的 効果的に配分します 124

125 (2) 財源の確保 1 自主財源の確保 町税を中心とした自主財源を安定的に確保するため 賦課や 受益者負担のさらなる適正化を図ります また 新たな財源を確保するため 公有財産の有効活用や補助金 使用料 手数料の見直しなどについて検討します 2 特定財源の活用事業の実施の際には 国や県の支出金などを積極的かつ有効に活用するとともに 財政の健全化に十分配慮した上で起債の活用を図ります (3) 財政健全化の推進 1 健全化判断比率の公表 財政状況を判断する基準となる 健全化判断比率及び資金不足比率 を公表していきます 2 財務書類の作成 公表町の 財務 4 表のほか 消防やごみ処理をはじめ 他市と町が組織した組合等を含めた 連結財務 4 表も公表していきます 用語解説 (50 音順 ) 経常収支比率 : 財政の健全性を判断することを目的に 税などの一般財源を 人件費や扶助費 公債費など経常的に支出する経費にどれくらい充当しているかを示した数値のこと 経常経費 : 人件費 扶助費 公債費などの義務的に支出する性格の強い経費 経常的に支出する経費のこと 経常一般財源比率 : 歳入構造を分析する方法で ( 経常一般財源収入額 / 標準財政規模 ) 100 で求められ 一般財源の ゆとり を示すものとされている 公有財産 : 地方公共団体の所有に属する財産 財務 4 表 : 町の財務状況を示す4つの表 ( 賃借対照表 行政コスト計算書 純資産変動計算書 資金収支計算書 ) から構成されるもの 自主財源 : 地方自治体の財源には 自らの権限で収入しうる財源と 国を経由する財源で自治体の裁量が制限されている財源とがあり 前者を自主財源と呼び 後者を依存財源という 受益者負担 : 公共サービスによって直接の利益を受ける者に対して課せられる負担のこと 地方交付税 : 国税である所得税 法人税 酒税 消費税及びたばこ税の一定割合を 地方公共団体が等しく合理的かつ妥当な水準で自主的にその事務を遂行し財産を管理できるように地方に交付する制度 地方分権 : 従来の中央集権に対し 国と地方自治体の関係を従来の主従の関係から対等 協力の関係に改め 地方自治体の自己決定と自己責任による行政運営を実現すること 連結財務 4 表 : 町及び町が経費負担又は出資している一部事務組合や土地開発公社などの関連団体とあわせた財務書類

3. 広域行政の推進 町の現況と課題 地方分権が進められ 地方自治体の自立と責任が強く求められるなか 環境問題など単独解決が難しい地域課題に対しては 共同で連携して取り組む広域的な行政運営がますます重要になっています 平成 3 年に 埼玉県東南部都市連絡調整会議を組織し 公共施設の相互利用 をはじめ 図書館の広域利用 重度心身障害児施設中川の郷療育センターの共同設置 埼玉県東南部地域公共施設予約案内システム ( 通称 : まんまるよやく ) の構築 など 効率的な行政運営に努めてきました 東埼玉資源環境組合ではごみ処理 越谷 松伏水道企業団では上水道整備 吉川松伏消防組合では消防管理活動 江戸川水防事務組合では水防管理 越谷市斎場では火葬場や葬祭場を提供するなど 効率的な公共サービスの実現に向けて取り組んでいます 基本方針 多様化 高度化する行政サービスの効率的 効果的な運営をめざし 広域的な視点から行政運営を進めます 基本計画 (1) 近隣自治体との連携強化 1 近隣市町との連携 埼玉県東南部都市連絡調整会議などにおける広域的な行政課題の調査研究や事業の共同開催などの取組みに積極的に参加します また 国や県の動向を見据え 町民に対して最大限の利益を還元できる形での市町村合併を推進します 2 近隣市町の住民との交流近隣市町のイベント情報などを提供することにより 住民の交流促進に努めます (2) 広域処理業務の充実 1 業務の広域処理の拡大 本町だけでは解決できない問題が増大しているため ごみ処理や上水道 消防 水防 斎場などのほか 広域で処理することが望ましい事務について 効率的な処理手法を検討します 126

127 用語解説 (50 音順 ) 江戸川水防事務組合 : 春日部市 松伏町 吉川市 三郷市で構成される一部事務組合のこと 江戸川右岸の水防に関する事務を行っている 越谷 松伏水道企業団 : 越谷市と本町で構成される一部事務組合 水道事業及び下水道使用料徴収事務を行っている 埼玉県東南部都市連絡調整会議 : 埼玉県東南部地域で広域的な行政課題について連携を図るため設立された組織 草加市 越谷市 八潮市 三郷市 吉川市 松伏町の5 市 1 町で構成される 地方分権 : 従来の中央集権に対し 国と地方自治体の関係を従来の主従の関係から対等 協力の関係に改め 地方自治体の自己決定と自己責任による行政運営を実現すること 東埼玉資源環境組合 : 越谷市 草加市 吉川市 八潮市 三郷市 松伏町で構成される一部事務組合 可燃ごみ及びし尿処理に関する事務を行っている 吉川松伏消防組合 : 吉川市と本町で構成される一部事務組合 消防や救急に関する事務を行っている

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