INPUT OUTPUT
人と地球のコミュニケーション 人と地球のコミュニケーション 2-6 ICTによる環境負荷の低減 ICTによる環境負荷低減効果の 算出 評価方法の確立を進めています 活動トピックス ICTの環境影響評価システムの開発 NTT情報流通基盤総合研究所は ICTサービスの環境 ICTサービスの環境負荷低減効果を算出 評価するガイドラインづくりに貢献しました 環境影響評価システムを開発し NTTグループが提供しているICTサービスの環境負荷低減効 果の算出を推進しています 使用した場合 排出されるCO2は約79 削減されます 1回 線あたりの排出削減量は年間120kgになり 2005年度末時 負荷低減効果を定量的に算出できるツールを開発しまし 点のFOMA契約数で試算すると年間282万トンのCO2が削 た 環境しろう と名づけられたこのシステムは いままで 減されたことになります 専門家しか評価できなかった環境負荷低減効果を だれで Bフレッツの環境負荷低減効果の試算結果 もが簡単に評価できるシステムです たとえば TV会議システムを導入する場合 会議の開 のCO2排出量 出張する場合のCO2排出量 および本シス Bフレッツ テム導入によるCO2削減効果が自動的に表示されます 0 本システムは 日本環境効率フォーラムが発行している 拠しています もたらすかを算出する方法については 標準化されてい FOMA 0 した日本環境効率フォーラムが2006年3月に発表した パンフレット ICTと地球環境のいい関係 果たしました 推奨しています ICTサービスを利用した場合 ICT機器 効果の算出 評価方法により 削減効果を具体化するこ の環境負荷だけでなく 利用するネットワーク設備やソ とで NTTグループ環境貢献ビジョン の実現を推進し フトウェアの環境負荷も含めて算出することにしており ていきます あわせてP16 特集2 ICTによる環境負荷低減に向 それぞれの算出方法についても記述しています けた取り組み をご覧ください 成作業がなくなります 公振くん の利用により ICTシス テムの電力消費などから発生するCO2排出量の増加より も 人の稼動などがなくなることによって削減されるCO2排 出量がはるかに大きいため 57.8 のCO2削減効果があ 環境しろう でTV会議システムの環境負荷低減効果を算定した画面 ることがわかりました Bフレッツ FOMAの環境効果 ガイドラインが発行されたことにより ICTサービスの環 公振くん の環境評価結果 NTT情報流通基盤総合研究所は NTTグループの主要 境負荷評価を共通の評価基準にもとづいて行うことがで ICTによるエネルギー削減量 消費量 きるため 評価の客観性が確保されます 本ガイドライン 2004年度 は ICT導入企業が 経営改革 業務改革や地球温暖化対 策などを進めるうえで有効かつ効果的な指針となります ICT機器やネットワーク設備の エネルギー消費総量 削 減 量 効果について評価しました 電子メールやメールマガジン 音楽のダウンロード ネッ トバンキングなど19種類のサービスについて Bフレッツ やFOMAを利用した場合と 従来の手段を利用した場合 0.9 1.4 1.0 のCO2排出量を比較しました 1.8 減されます 1回線あたりの排出削減量は年間93kgになり Bフレッツを使用した場合 排出されるCO 2は約46 削 2005年度末時点のBフレッツ契約数で試算すると年間32 万トンのCO 2が削減されたことになります また FOMAを ICT活用によるエネルギー消費削減量 150 なICTサービスであるBフレッツとFOMAの環境に及ぼす 人の稼動 モノの電子化 CO2 120 排 出 量 90 kg CO2 60 年 30 モノの移動 ICTシステム - 消日 費本 量の に総 対エ すネ るル 割ギ 合ー 消 費 量 2005年度 れたエネルギー消費量は 日本の総エネルギー消費量の 28 支払いの手間 従来の納付書払いで行っていた伝票の作 ことがわかりました NTTグループは ガイドラインに則った環境負荷低減 用語 解説 人 と 地 球 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 公振くん の利用により 納付書による銀行窓口への 1.8 となり 前年度に比べ 削減量が約0.4 増加した サイクルアセスメント LCA* による環境負荷の評価を ICTサービスの活用により 国内で2005年度に削減さ 80 100 120 140 160 180 200 220 口座自動引き落しと明細事前通知サービスです 荷算出に関する考え方を提供するなど 積極的な役割を 本ガイドラインにもとづきNTTが行った試算では 60 公振くん は NTTデータが提供する公共料金などの 下 ガイドライン の作業部会で ネットワークの環境負 わかりやすいパンフレットづくりに貢献しました 40 NTTデータ 公振くん の環境評価 情報通信技術 ICT の環境効率評価ガイドライン 以 ICTサービスの具体的事例や評価結果を提供するなど 20 単位の繰上げは四捨五入によっています 単位の繰上げにより数値が一致しないことがあります 研究を進めてきたNTTは 経済産業省の支援により発足 ICTと地球環境のいい関係 において 環境効果の高い 79 削減 120kg 31 CO2排出量 kg-co2/年 従来から ICTサービスの環境負荷低減効果について めに日本環境効率フォーラムが作成したパンフレット 80 100 120 140 160 180 200 220 152 従来手段 ませんでした さらにNTTは ガイドラインの完成に合わせて 環境 60 情報通信技術 ICT の環境効率評価ガイドライン に準 は知られていましたが 具体的にどの程度の削減効果を 的側面からのICTの活用方法をわかりやすく説明するた 40 FOMAの環境負荷低減効果の試算結果 減量などの情報提供に取り組んでいきます 化が進むため ICTサービスがCO2の削減に役立つこと する初めての統一基準です ガイドラインでは ライフ 20 93kg CO2排出量 kg-co2/年 さまへのICTサービス導入に伴う具体的な環境負荷の低 これまで 人やモノの移動が減少したりペーパーレス ガイドラインは ICT導入による環境負荷低減を評価 46 削減 108 環境しろう を活用して NTTグループは 今後 お客 ICTサービスによる環境負荷低減効果の算出と標準化への取り組み 人 と 地 球 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 201 従来手段 催場所や回数を入力するだけで TV会議を実施した場合 0 システム導入前 システム導入後 環境ラベルタイプ3 の認証取得 電子投票システム 関連項目をWebで NTTドコモ 電力量 デマンド遠隔監視システム の評価 エコリーフ LCA Life Cycle Assessmentの略 製品やサービスの原材料調達から製造 使用 廃棄にいたるまでの環境負荷を算出する 手法 NTTグループCSR報告書 2006 NTTグループCSR報告書 2006 29