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2017(平成29)年度第1四半期 決算説明資料

貸借対照表 (2019 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 科目 金額 科目 金額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) 流動資産 3,784,729 流動負債 244,841 現金及び預金 3,621,845 リース債務 94,106 前払費用 156,652 未払金 18,745

平成22年3月期 決算概要

改正法人税法により平成 24 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度については法人税率が 30% から 25.5% に引き下げられ また 復興財源確保法により平成 24 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度については基準法人税額の 10% が復興特別法人

2018年度第1四半期 決算説明資料

第 3 期決算公告 (2018 年 6 月 29 日開示 ) 東京都江東区木場一丁目 5 番 65 号 りそなアセットマネジメント株式会社 代表取締役西岡明彦 貸借対照表 (2018 年 3 月 31 日現在 ) 科目金額科目金額 ( 単位 : 円 ) 資産の部 流動資産 負債の部 流動負債 預金

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

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財剎諸表 (1).xlsx

企業結合ステップ2に関連するJICPA実務指針等の改正について⑦・連結税効果実務指針(その2)

参考 企業会計基準第 25 号 ( 平成 22 年 6 月 ) からの改正点 平成 24 年 6 月 29 日 企業会計基準第 25 号 包括利益の表示に関する会計基準 の設例 企業会計基準第 25 号 包括利益の表示に関する会計基準 ( 平成 22 年 6 月 30 日 ) の設例を次のように改正

第6期決算公告

第4期 決算報告書

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計算書類等

税効果会計シリーズ(3)_法定実効税率


第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 審議事項 (2)-4 DT 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方につ

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります


財務諸表 金融商品取引法第 193 条の 2 第 1 項の規定に基づき 当社の貸借対照表 損益計算書 株主資本等変動計算書及び附属明細表については 有限責任あずさ監査法人の監査証明を受けております 貸借対照表 科目 ( 資産の部 ) 流動資産 2017 年度末 2018 年 3 月 31 日現在 (

経済産業省 財務省 内閣府関係株式会社商工組合中央金庫法施行規則 ( 平成二十年内閣府 財務省 経済産業省令第一号 ) 別紙様式第 2 号 改正案 現行 別紙様式第 2 号 ( 第 条第 2 項関係 ) ( 日本工業規格 A4) ( 略 ) 第 2 第 期末 ( 年 月 日現在 ) 貸借対照表 科

第3 法非適用企業の状況


平成28年度 第144回 日商簿記検定 1級 会計学 解説

東京電力エナジーパートナー

Microsoft Word - 公開草案「中小企業の会計に関する指針」新旧対照表

貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 千円 ) 科 目 金 額 科 目 金 額 資産の部 負債の部 流動資産 (63,628,517) 流動負債 (72,772,267) 現金及び預金 33,016,731 買掛金 379,893 売掛金 426,495 未払金 38,59

受取利息及び受取配当金等に課される源泉所得税 35 外国法人税 36 適用時期等 38-2-

設例 [ 設例 1] 法定実効税率の算定方法 [ 設例 2] 改正地方税法等が決算日以前に成立し 当該改正地方税法等を受けた改正条例が当該決算日に成立していない場合の法定実効税率の算定 本適用指針の公表による他の会計基準等についての修正 -2-

1 収入すべき金額の総額各事業年度において収入することが確定した金額で その事業年度の収入として経理されるべきその事業年度に対応する収入をいいます ( 通 ( 県 )3 章 4 の 9 の 1 4 の 9 の 3) 注 1. 貸倒れが生じたとき又は値引きが行われたときは 貸倒れが生じた日又は 値引き

第10期

Microsoft Word 【公表】HP_T-BS・PL-H30年度

日本基準でいう 法人税等 に相当するものです 繰延税金負債 将来加算一時差異に関連して将来の期に課される税額をいいます 繰延税金資産 将来減算一時差異 税務上の欠損金の繰越し 税額控除の繰越し に関連して将来の期に 回収されることとなる税額をいいます 一時差異 ある資産または負債の財政状態計算書上の

第4期電子公告(東京)

Taro-入門ⅡA jtd

第 16 回ビジネス会計検定試験より抜粋 ( 平成 27 年 3 月 8 日施行 ) 次の< 資料 1>から< 資料 5>により 問 1 から 問 11 の設問に答えなさい 分析にあたって 連結貸借対照表数値 従業員数 発行済株式数および株価は期末の数値を用いることとし 純資産を自己資本とみなす は

第 352 回企業会計基準委員会 資料番号審議事項 (4)-5 日付 2017 年 1 月 10 日 プロジェクト 項目 税効果会計 米国会計基準における法人所得税に関する開示の動向 本資料の目的 1. 本資料では 今後の開示に関する項目を検討するにあたり 2016 年 7 月に米国財務会計基準審議

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リコーグループサステナビリティレポート p


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株 主 各 位                          平成19年6月1日

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3

Microsoft Word - 決箊喬å‚−表紎_18年度(第26æœ�ï¼›

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

営業活動によるキャッシュ フロー の区分には 税引前当期純利益 減価償却費などの非資金損益項目 有価証券売却損益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目 営業活動に係る資産 負債の増減 利息および配当金の受取額等が表示されます この中で 小計欄 ( 1) の上と下で性質が異なる取引が表示され

営業報告書

旭情報サービス (9799) 平成 28 年 3 月期第 1 四半期決算短信 ( 非連結 ) 添付資料の目次 1. 当四半期決算に関する定性的情報 2 (1) 経営成績に関する説明 2 (2) 財政状態に関する説明 2 (3) 業績予想などの将来予測情報に関する説明 2 2. サマリー情報 ( 注記

連結の補足 連結の 3 年目のタイムテーブル B/S 項目 5つ 68,000 20%=13,600 のれん 8,960 土地 10,000 繰延税金負債( 固定 ) 0 利益剰余金期首残高 1+2, ,120 P/L 項目 3 つ 少数株主損益 4 1,000 のれん償却額 5 1,1

10年分の主要財務データ

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

業結合ステップ2に関連するJICPA実務指針等の改正について⑧・連結税効果実務指針(その3)

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会計上の当期利益 + 加算調整項目 - 減算調整項目 = 税法上の課税所得 加算調整項目 : 税法上の課税所得の方が大きくなるため, 会計上の利益に加算する項目 減算調整項目 : 税法上の課税所得の方が小さくなるため, 会計上の利益に減算する項目 < 申告調整項目 > 1 益金算入 会計上は収益とし

計 算 書 類

決算書類(H25年度)

3. その他 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) 無 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 無 2 1 以外の会計方針の変更 無 3 会計上の見積りの変更 無 4 修正再表示 無 (3)

第1章 簿記の一巡

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

日本基準基礎講座 有形固定資産

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2. 訂正箇所 (1)36ページ 4. 連結財務諸表 (9) 連結財務諸表に関する注記事項 ( 税効果会計関係 ) 訂正前 前連結会計年度 当連結会計年度 繰越欠損金賞与引当金たな卸資産評価損未実現損益未払事業税退職金その他の合計 8,077 千円 37,550 千円 63,409 千円 11,94

Microsoft Word - 決算公告.docx

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

計算書類 貸 損 借益 対計 照算 表書 株主資本等変動計算書 個 別 注 記 表 自 : 年 4 月 1 日 至 : 年 3 月 3 1 日 株式会社ウイン インターナショナル

15 18 定率減税の縮減 (15% 控除 7.5% 控除 (2 万円上限 )) 資本金等の額 ( 税法に規定する資本金等の額又は連結個別資本金等の額 ) が 50 億円超 800,000 円 10 億円超 50 億円以下 540,000 円 1 億円超 10 億円以下 130,000 円 1 千万

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

第 36 期決算公告 浜松市中区常盤町 静岡エフエム放送株式会社代表取締役社長上野豊 貸借対照表 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 資産の部 負債の部 Ⅰ. 流 動 資 産 909,595 Ⅰ. 流 動 負 債 208,875 現金及び預金 508,

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財務諸表 金融商品取引法第 193 条の 2 第 1 項の規定に基づき 当社の貸借対照表 損益計算書 株主資本等変動計算書及び附属明細表については 有限責任あずさ監査法人の監査証明を受けております 貸借対照表 科目 ( 資産の部 ) 流動資産 平成 27 年度末平成 28 年 3 月 31 日現在

電気料金新旧単価一覧表 ( 平成 25 年 9 月 1 日実施 ) 平素は 弊社事業に対し格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます また 日頃から節電にご協力いただいておりますことについて 重ねて御礼申し上げます さて 弊社は東日本大震災や新潟 福島豪雨による甚大な設備被害 原子力発電の停止による火

第21期(2019年3月期) 決算公告

経営効率化計画について

決算説明補 資料 2018 年 3 期第 3 四半期 (IFRS) 株式会社リクルートホールディングス 本資料に含まれる数値 指標は 当社グループの経営成績及び財政状態に関して 適切な理解を促進することを 的として開 しており 全ての数値 指標が監査法 による監査 はレビューの対象ではない点にご留意

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井)

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「中小企業の会計に関する指針《新旧対照表

貸借対照表 ( 平成 27 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 科目金額科目金額 ( 資産の部 ) 流 動 資 産 現 金 預 金 受取手形 営業未収金 貯蔵品 前渡金 前払費用 繰延税金資産 その他 貸倒引当金 固定資産 有形固定資産建 物 構築物 機械装置 車両運搬具 器具備品

第101期(平成15年度)中間決算の概要

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

第 21 期貸借対照表 平成 29 年 6 月 15 日 東京都千代田区一番町 29 番地 2 さわかみ投信株式会社 代表取締役社長澤上龍 流動資産 現金及び預金 直販顧客分別金信託 未収委託者報酬 前払費用 繰延税金資産 その他 固定資産 ( 有形固定資産 ) 建物 器具備品 リース資産 ( 無形

会計処理 29 当事業年度の所得等に対する法人税 住民税及び事業税等 29 更正等による追徴及び還付 30 追徴税額について課税を不服として法的手段を取る場合の取扱い 34 開示 36 当事業年度の所得等に対する法人税 住民税及び事業税等 37 受取利息及び受取配当金等に課される源泉所得税 38 外

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

(1) 理由付記等

2018年12月期.xls

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

( 注 ) 1. 有価証券の評価基準及び評価方法は次のとおりであります その他有価証券のうち時価のあるものの評価は 期末日の市場価格等に基づく時価法によっております なお 評価差額は全部純資産直入法により処理し また 売却原価の算定は移動平均法に基づいております 2. 有形固定資産の減価償却は 定額

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

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資料 4-2 公租公課 平成 25 年 1 月 18 日関西電力株式会社

1. 公租公課の概要 1 公租公課とは 水利使用料 固定資産税 雑税 電源開発促進税 事業税 法人税等を総称したものであり それぞれ法人税法 地方税法およびその他税に関する法令の定めるところにより 第 12 回電気料金審査専門委員会 (H24.12.12) でご説明した 販売電力量や原子力発電所の稼動状況等の各種前提計画に基づいて算定 販売電力量の減少に伴う電源開発促進税の減少や償却進行に伴う固定資産税の減少 法人税率の引き下げに伴う法人税等の減少などにより に比べて23 億円減少 なお 長期計画停止火力 関西電力病院等にかかる公租公課は 原価から全額カットしている C=- 水利使用料 44 44 α 固定資産税 538 524 14 償却進行による課税標準の減 雑税 85 106 20 福井県核燃料税条例の改正による増 電源開発促進税 582 559 23 課税対象である販売電力量の減 事業税 278 315 37 総原価の増 法人税等 258 214 43 法人税率の引き下げによる減 公租公課合計 1,785 1,761 23 - 本ページ および以降のページについて 四捨五入の関係で内訳と合計が一致しない場合があります

2. 水利使用料の算定について 2 水利使用料は 河川法の定めるところにより 水力発電所の理論水力に単価を乗じて算定 電源の新規運転開始や 災害に伴う発電所停止影響による増減はあるものの とほぼ同水準 C=- 一般水力 39 39 α 揚水 5 5 0 水利使用料合計 44 44 α ( ほぼ同水準 ) < 参考 > 水利使用料の算定式 一般水力 1,976 円 常時理論水力 (kw)+436 円 (988 円 ) 特殊理論水力 (kw) 揚水 1,976 円 常時理論水力 (kw)+436 円 (988 円 ) 特殊理論水力 (kw) 補正係数 注 1) 常時 最大 理論水力 = 常時 最大 使用水量 (m 3 / 秒 ) 常時 最大 有効落差 (m) 9.8 ( 重力加速度 ) 注 2) 特殊理論出力 = 最大理論水力 - 常時理論水力

3. 固定資産税の算定について 3 固定資産税は 平成 24 年 1 月時点の課税標準を基準に 設備投資計画に基づく増減を反映させた将来の課税 標準を土地 家屋 償却資産別に算出し 税率を乗じて算定 償却進行による課税標準の減少影響などにより に比べて 14 億円減少 C=- 水力 55 44 11 火力 70 83 13 姫路第二発電所の設備更新工事による増 原子力 58 61 3 新エネ 0 α α 送電 120 113 8 変電 72 71 1 配電 142 134 8 業務 20 18 2 固定資産税合計 538 524 14 償却進行による課税標準の減

4. 雑税の算定について 4 雑税には 市町村 府県民税 事業所税 不動産諸税 都市計画税 自動車税 核燃料税 印紙税 その他が含まれており それぞれ地方税法およびその他税に関する法令の定めるところにより 各種前提計画に基づいて算定 福井県核燃料税条例の改正に伴う核燃料税の増加などにより に比べて20 億円増加 C=- 市町村 府県民税 3 2 α 事業所税 3 3 α 不動産諸税 α 2 1 姫路第二発電所の設備更新工事による増 都市計画税 13 12 1 自動車税 α α α 核燃料税 55 75 21 福井県核燃料税条例の改正による増 印紙税 その他 11 11 α 雑税合計 85 106 20 核燃料税の増

( 参考 ) 核燃料税について 5 核燃料税は 昭和 51 年 11 月 10 日に福井県で 発電用原子炉の設置に伴う地域住民の生活の安定およ び福祉の向上を図るため に導入 施行された 法定外普通税 で その後 順次原子力発電所の立地 道県に導入 法定外普通税とは 固定資産税や法人住民税等のように 地方税法で法定されている税目 ( 種類 ) 以外のもので 地方自治体が必要に応じ 総務大臣との事前協議を経て制定できる法定外税のうち 一般的財政需要 ( 用途の特定がされていない ) にあてるためのもの 概要 条例 福井県核燃料税条例( 平成 23 年 11 月 10 日より新条例を施行 ) 納付者 発電用原子炉の設置者( 関西電力 日本原子力発電 日本原子力研究開発機構 ) 納付額 ( 価額割 ) 発電用原子炉に挿入された核燃料の価格に100 分の8.5を乗じた額 ( 出力割 ) 原子炉等規制法により許可を受けた熱出力に対し 1 課税期間 につき千キロワットあたり45,750 円を乗じた額 4 月から6 月 7 月から9 月 10 月から12 月および翌 1 月から3 月までをそれぞれ1 課税期間とする 核燃料税 H23.11.10 税率変更 H21 実績 H22 実績 H23 実績 H24 年度 H25 年度 H26 年度 H27 年度 税率 12% 価額割 (8.5%) + 出力割 (45,750 円 / 千 kw<1 課税期間 >) 価額割 49 67 22 0 24 29 15 出力割 - - 22 53 53 53 53 合計 49 67 44 53 77 81 68

5. 電源開発促進税の算定について 6 電源開発促進税は 電源開発促進税法の定めるところにより 販売電力量等の需要想定に基づいて算出し た課税対象電力量に 税率 375 円 / 千 kwh を乗じて算定 販売電力量の減少などにより に比べて 23 億円減少 ( 億 kwh 億円 ) C=- 課税対象電力量 1,551 1,490 61 ( うち販売電力量 ) 1,490 1,446 43 節電影響による減 電源開発促進税 ( 375 円 / 千 kwh ) 582 559 23 < 参考 > 電源開発促進税の算定式 ( 販売電力量 + 他社販売電力量 + 接続供給電力量 + 自家使用電力量 ) 375 円 / 千 kwh 注 ) 販売電力量は事業用 建設工事用除き 接続供給電力量は離脱需要相当 自家使用電力量には事業用 建設工事用および発変電所内を含む

6. 事業税の算定について 7 事業税は 地方税法の定めるところにより 収入金額から一部収入を控除することにより算出した課税対 象に 税率を乗じることで算定 課税標準である収入金額の増加などにより に比べて 37 億円増加 C=- 収入金額計 24,495 27,040 2,545 総原価の増 控除収入計 3,925 3,164 762 購入電力料の減 事業税対象原価 C=- 20,570 23,877 3,307 税率 D 1.3530% 1.3187% 0.0343% 至近実績を反映 事業税 C D 278 315 37 < 参考 > 事業税の算定式 収入金額 = 事業税計上前総原価 + 地帯間販売電力料 + 他社販売電力料 + 託送収益 + 事業者間精算収益 + 電気事業雑収益控除収入 = 他社購入電力料 + 地帯間購入電力料 + 事業者間精算費 + 電気量貸倒損 ( 発生額 )+ 電気事業雑収益 他社購入電力料 事業者間精算費 電気事業雑収益は一部のみ対象

7. 法人税等の算定について 8 電気料金審査専門委員会の査定方針において 原価算定における法人税は 資本コストの一環として算 定されるものであって 実際に支払われる法人税とは異なるもの と整理されているところ 法人税等は 一般電気事業供給約款料金算定規則 ( 経済産業省令 ) に従い 発行済株式の数及び一株当たりの配当金額 (50 円 ) を基に算定 法人税率の引下げなどにより に比べて 43 億円減少 法人税等の算定 ( 百万株 億円 ) H25 年度 H26 年度 H27 年度 C=- 発行済株式総数 939 939 939 955 939 16 自己株式 45 45 45 44 45 1 配当対象株式数 C=- 894 894 894 911 894 17 5 0 円配当金額 D=C 50 円 / 株 447 447 447 455 447 8 配当所要利益 E=D/(1- 税率 ) 670 670 645 713 661 52 法人税等 F=E 税率 223 223 198 258 214 43 実効税率の算定 H25 年度 H26 年度 H27 年度 基本税率 a 25.5% 25.5% 25.5% 30.0% 地方税率 b 20.4159% 20.4159% 20.4159% 20.4200% 復興特別法人税 c 10.0% 10.0% 0.0% 0.0% 法人実効税率 r = a ( 1+b+c ) 33.2561% 33.2561% 30.7061% 36.1260%

( 参考 ) 法人税等調整額について 9 当社は法人税法上の欠損金を保有しており 課税所得から繰越控除されることで 実際に支払う法人税額 は減少 ( 欠損金は 9 年以内であれば 課税所得から 80% まで繰越控除可能 ) 一方 当社は繰延税金資産を計上していることから 欠損金の繰越控除による繰延税金資産の取崩しが発生し これに伴う法人税等調整額が計上 ( 法人税の増額調整 ) されることとなる 実際に支払う法人税額に 法人税等調整額を加算した会計上の法人税等の額は 繰越欠損金反映前と同等となり 資本コストの一環として算定される法人税等として 税引前利益に対応する適正な水準 こうした税効果会計基準による原価算定は 電気供給約款料金算定ルールは企業会計基準の考え方に基づいて定める と 過去 国の審議会において検討 取りまとめられた結果に則ったもの なお 税効果会計に基づき会計処理を行なっている結果 昨今の大幅な赤字が発生した状況においても 繰越欠損金に相当する繰延税金資産を積み立て 法人税等調整額を計上 ( 法人税の減額調整 ) することで自己資本が毀損するスピードを抑制し これまで電気料金の値上げを回避してきた 繰越欠損金の反映前 税引前利益 670 配当金 447 繰越欠損金の反映後 税引前利益 670 配当金 447 法人税 :670 税率 447 (1- 税率 ) 法人税等 223 法人税等 223 法人税等調整額 0 調整額を含む会計上の法人税等は同等となる 法人税 :670 20% 税率調整額 :670 80% 税率 447 (1- 税率 ) 法人税等 223 法人税等 45 法人税等調整額 178 数値はいずれも H25 年度のものを使用

( 参考 ) 税効果会計について ( イメージ ) 10 [ 税効果会計を適用しない場合 ] [ 税効果会計を適用 ] 損益計算書 (PL) 損益計算書 (PL) 税引前当期純損失 1 1,000 税引前当期純損失 1 1,000 法人税等 2 法人税等法人税等調整額 0 0 - 法人税等 2 法人税等法人税等調整額 400 0 400 税引後当期純損失 1-2 1,000 税引後当期純損失 1-2 600 税率 40% の場合 ( 同右 ) 純損失が減少 貸借対照表 (S) 貸借対照表 (S) < 期首 > < 期末 > < 期首 > < 期末 > 負債 7,000 資産 10,000 資産 9,000 負債 7,000 資産 10,000 負債 7,000 資産 9,400 負債 7,000 自己資本 3,000 自己資本 2,000 自己資本 3,000 繰延税金資産 400 自己資本 2,400 自己資本の毀損を抑制