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) km 200 m ) ) ) ) ) ) ) kg kg ) 017 x y x 2 y 5x 5 y )

 

平成 27 年 9 月埼玉県東松山環境管理事務所 東松山工業団地における土壌 地下水汚染 平成 23~25 年度地下水モニタリングの結果について 要旨県が平成 20 年度から 23 年度まで東松山工業団地 ( 新郷公園及びその周辺 ) で実施した調査で確認された土壌 地下水汚染 ( 揮発性有機化合物

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

国土技術政策総合研究所 研究資料

世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

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様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

注 3) 化学物質環境実態調査 ( 黒本調査 ) は 非意図的生成化学物質汚染実態追跡調査 ( 平成 5 ~13 年度 ) モニタリング調査 ( 平成 14 年度 ~) のデータをまとめた 注 4) 化学物質環境実態調査 ( 黒本調査 ) 内分泌攪乱化学物質における環境実態調査 については 環境中の

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

武蔵 狭山台工業団地周辺大気 環境調査結果について 埼玉県環境科学国際センター 化学物質担当 1

練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

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有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00


大栄環境 ( 株 ) 和泉リサイクルセンター平井 5 工区管理型最終処分場 / 処理実績平成 26 年度契約処理 : 管理型埋立区分品目 平成 26 年 平成 27 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 燃え殻

平成 24 年度維持管理記録 ( 更新日平成 25 年 4 月 26 日 ) 1. ごみ焼却処理施設 (1) 可燃ごみ焼却量項目単位年度合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 A B 炉合計焼却量 t 33, ,972

参考資料

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

平成20年度 ダイオキシン類をはじめとする化学物質の人への蓄積量調査結果報告書

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別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

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平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月

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施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

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渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

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31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長

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理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法 ( 第 4 条 第 5 条 ) 調査 第 4 条 第 5 条のいずれかを で選択すること 報告日 平成年月日 調査の対象となる 土地の所在地 調査実施者 指定調査機関の氏名又は名称


環境モニタリング結果について 資料 1 環境モニタリング調査地点図 ( 浸出水 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 発生ガス 悪臭 ) ( 放流先河川 周辺地下水 ) Ⅰ Ⅱ 浸出水 放流水 1 浸出水 2 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 1 観測井 1 号 2 観測井 2 号 3 観測

[ 法第十五条の二の三 法第十五条の二の四 ] 会社名株式会社倉敷環境 産業廃棄物処理施設維持管理記録簿 ( 管理型埋立区域 2) 平成 26 年度 対象期間 : 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1. 埋め立てた産業廃棄物の種類及び数量 [ 規十二条の七の二八イ

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1-243 51 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 - 油臭 3 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 1+1 付着物としての採取量 kg 1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 1700 含有量 mg/kg 1.7 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 1.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 2.2 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 19 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 1.6 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 370 油 (TPH) mg/kg 1000 C12~C28 mg/kg 800 ドラム缶 No.51 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.51 は 全体が錆びて大小の穴が開いて潰れた状態であった 錆びのため色調は不明だが 上面に小蓋があり 下部側面に DOW やその他の文字が確認できた は油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 1,700pg-TEQ/g PCB 含有量は 1.7mg/kg であった は 2,4,5-T が 1.1mg/kg 2,4,5-DCP が 2.2mg/kg PCP 0.1mg/kg であった 全砒素は 19mg/kg 全ふっ素は 370mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 1,000mg/kg であり 軽油に類される炭素数の C 12 ~C 28 が 8 割の 800mg/kg であった これら以外の項目は 全て不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認された 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (1,700pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ参照 ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 62% 2PCP 由来の寄与割合が 4% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 6 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが PCB 含有量が検出され またダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.51 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた C28~C44 mg/kg 200 トリクロロフェノール類 5 段階評価 +

1-244 52 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 - 油臭 4 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 外側のみ 付着物としての採取量 kg 0 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 340 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 15 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 12 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 19 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 440 油 (TPH) mg/kg 300 C12~C28 mg/kg 300 ドラム缶 No.52 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.52 は 全体が錆びて変形した円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが 上面の小蓋と上部側面に DOW の表記があり 下部側面にも文字の表記があった は油臭が確認された ドラム缶内側は空であったので外側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 340pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 15mg/kg 2,4,5-TCP が 12mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 19mg/kg 全ふっ素は 440mg/kg で 自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 300mg/kg であり 軽油に類される炭素数の C 12 ~C 28 が総量と同じ 300mg/kg であった これら以外の項目は 全て不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認された 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (340pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 27% 2PCP 由来の寄与割合が 52% 3PCB 由来の寄与割合が 1% であった PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 5 割を占め 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 3 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されている 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.52 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた トリクロロフェノール類 5 段階評価 +

1-245 53 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 60 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.1+1.9 付着物としての採取量 kg 0.1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 2900 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.5 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.2 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 1.6 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 20 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.5 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 470 油 (TPH) mg/kg <100 ドラム缶 No.53 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.53 は 全体が錆びて変形したしていたがほぼ円筒形の状態であった 錆びのため色調は不明だが 上部側面に DOW の表記があり 下部側面にも文字の表記があった はなかった ドラム缶内側の付着物が 0.1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.9kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 2,900pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.5mg/kg 2,4,5-DCP が 0.2mg/kg PCP が 1.6mg/kg であった 全砒素は 20mg/kg 全ふっ素は 470mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった では 直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性当量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (2,900pg-TEQ/g) に対して 6~8 塩化物の HxCDD ~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 1% 2PCP 由来の寄与割合が 95% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が 9 割以上を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.53 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物を含む汚泥が存在していた また少ないながらも PCB が存在していた 直鎖炭化水素化合物 5 段階評価 +

1-246 54 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 内側のみ 付着物としての採取量 kg 2 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 220 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.7 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.8 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg <0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 24 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 4.5 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 170 油 (TPH) mg/kg <100 ドラム缶 No.54 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.54 は 全体が錆びていたがほぼ円筒形の状態であった 上部 下部側面に DOW と書いた白い文字の表記が確認できた はなかった ドラム缶内側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 220pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.7mg/kg 2,4,5-TCP が 0.8mg/kg で 全砒素は 24mg/kg 全ふっ素は 170mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (220pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 36% 2PCP 由来の寄与割合が 41% 3PCB 由来の寄与割合が 1% であった 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成約 4 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び 2,4,5-TCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる PCB 含有量は不検出であったが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) は検出されている 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.54 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び PCB を含む汚泥が存在していた

1-247 55 礫 (2mm 以上 目視による ) % 30 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 60 - 油臭 2 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 1+1 付着物としての採取量 kg 1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 1200 含有量 mg/kg 0.6 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.3 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.6 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.2 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 24 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 4.1 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 500 油 (TPH) mg/kg <100 ドラム缶 No.55 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.55 は 全体が錆びて大小の穴が開いておりほぼ円筒形の状態であった 上部側面に白地に黒い文字が確認できた はわずかに油臭が確認された ドラム缶内側の付着物が 1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 1,200pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.6mg/kg であった は 2,4,5-T が 0.3mg/kg 2,4,5-TCP が 0.6mg/kg PCP が 0.2mg/kg であった 全砒素は 24mg/kg 全ふっ素は 500mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった 油臭は確認されたが 油としての析結果は不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され 中でもナフタレン誘導体が多く存在していた これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (1,200pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量に占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 53% 2PCP 由来の寄与割合が 18% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 5 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 2 割を占めることがわかった また 1,2,3,7,8-PeCDD の毒性等量の占める割合も大きいが 上記 3 つの起源によって説明できないため その寄与割合はその他の発生源に含まれて表されている PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが PCB 含有量が検出され またダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB (DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.55 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた +

1-248 56 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 70 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 外側のみ 付着物としての採取量 kg 0 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 270 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.1 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.2 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 18 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 1.9 液)砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 450 油 油 (TPH) mg/kg <100 C6~C12 mg/kg <100 ドラム缶 No.56 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.56 は 全体が錆びていたがほぼ円筒形の状態であった 色調は黒褐色で 上部側面に白い数字の表記があった はなかった ドラム缶内側は空であったので外側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 270pg-TEQ/g であった は 2,4,5-TCP が 0.1mg/kg PCP が 0.2mg/kg であった 全砒素は 18mg/kg 全ふっ素は 450mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (270pg-TEQ/g) に対して 6~8 塩化物の HxCDD ~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ参照 ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 5% 2PCP 由来の寄与割合が 79% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 8 割を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.56 には (2,4,5-TCP PCP) の 2,4,5-T PCP の製造過程における不純物及び PCB に由来するダイオキシン類を含む汚泥が存在していた

1-249 57 礫 (2mm 以上 目視による ) % 30 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 50 - 油臭 4 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 外側のみ 付着物としての採取量 kg 0 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 380 含有量 mg/kg 0.5 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.2 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg <0.1 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 21 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 3.1 液)砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 320 油 油 (TPH) mg/kg <100 C6~C12 mg/kg <100 ドラム缶 No.57 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.57 は あまり錆は目立たずほぼ円筒形の状態であった 上部側面にはっきりと DOW の表示が確認され下部側面にも白い文字があった は油臭が確認された ドラム缶内側は空であったので外側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 380pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.5mg/kg であった は 2,4,5-T が 0.2mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 21mg/kg 全ふっ素は 320mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった 油臭は確認されたが 油としての析結果は不検出であった では ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (380pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 30% 2PCP 由来の寄与割合が 46% 3PCB 由来の寄与割合が 2% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 5 割を占め 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が 3 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 及び PCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.57 には (2,4,5-T PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び PCB を含む汚泥が存在していた

1-250 58 礫 (2mm 以上 目視による ) % 10 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 80 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 外側のみ 付着物としての採取量 kg 0 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 270 含有量 mg/kg 0.6 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg <0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.3 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 20 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 2.0 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 460 油 (TPH) mg/kg 2400 C12~C28 mg/kg 1300 ドラム缶 No.58 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.58 は あまり錆は目立たないが潰れた状態であった No57 と同様に上部側面にはっきりと DOW の表示が確認され下部側面にも白い文字があった はなかった ドラム缶内側は空であったので外側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 270pg-TEQ/g PCB 含有量は 0.6mg/kg であった は 2,4,5-TCP が 0.3mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 20mg/kg 全ふっ素は 460mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 2400mg/kg であり 炭素数の C 12 ~C 28 が 1300mg/kg で約半を占め 軽油に類される これら以外の項目は 全て不検出であった では直鎖炭化水素化合物 ベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (270pg-TEQ/g) に対して 6~8 塩化物の HxCDD ~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合が大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 2% 2PCP 由来の寄与割合が 76% 3PCB 由来の寄与割合が 8% であった ダイオキシン類の起源として PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 8 割を占めることがわかった 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 比較的多く存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.58 には (2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた C28~C44 mg/kg 1000 直鎖炭化水素化合物 5 段階評価 +

1-251 59 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 60 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.1+1.9 付着物としての採取量 kg 0.1 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 800 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.1 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.7 ペンタクロロフェノール (PCP) mg/kg 0.2 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 22 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 4.6 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 400 油 (TPH) mg/kg 200 C12~C28 mg/kg 200 ドラム缶 No.59 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.59 は 全体が錆びていたが円筒形が変形した状態であった 錆びのため色調は不明であったが 上部側面に DOW と類推できる文字 表示と下部側面に白い文字が確認できた はなかった ドラム缶内側の付着物が 0.1kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.9kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 800pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.1mg/kg 2,4,5-TCP が 0.7mg/kg PCP が 0.2mg/kg であった 全砒素は 22mg/kg 全ふっ素は 400mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 200mg/kg であり 軽油に類される炭素数の C 12 ~C 28 が総量と同じ 200mg/kg であった これら以外の項目は 全て不検出であった ではベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (800pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 34% 2PCP 由来の寄与割合が 44% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 3 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.59 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた また少ないながらも PCB が存在していた

1-252 60 礫 (2mm 以上 目視による ) % 40 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 10 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 50 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 0.25+1.75 付着物としての採取量 kg 0.25 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 440 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 0.3 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 0.3 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 22 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 4.2 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態 液)砒素(ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 450 油 (TPH) mg/kg <100 ドラム缶 No.60 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.60 は あまり錆は目立たず円筒形がやや変形した状態であった No57 と同様に上部側面にはっきりと DOW の表示が確認され下部側面にも白い文字があった はなかった ドラム缶内側の付着物が 0.25kg しか採取できなかったため 外側の付着物 1.75kg を混合し析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 440pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 0.3mg/kg 2,4,5-TCP が 0.3mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 22mg/kg 全ふっ素は 450mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった これら以外の項目は 全て不検出であった ではベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる 油 (TPH) が不検出であったことから存在量は少ないと思われる 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (440pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 33% 2PCP 由来の寄与割合が 42% 3PCB 由来の寄与割合が 0% であった 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 3 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 解されずに残っていたものが検出されたと考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.60 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物を含む汚泥が存在していた また少ないながらも PCB が存在していた

1-253 61 礫 (2mm 以上 目視による ) % 20 砂 (0.075~2mm 目視による ) % 20 細粒 (0.075mm 以下 目視による ) % 60 試料の内訳 ( 内側 kg+ 外側 kg) - 外側のみ 付着物としての採取量 kg 0 ダイオキシン類 ( 土壌調査測定マニュアルで析 ) pg-teq/g 460 2,4,5- トリクロロフェノキシ酢酸 (2,4,5-T) mg/kg 9.5 2,4,5- トリクロロフェノール (2,4,5-TCP) mg/kg 26 全砒素 ( 含有量 ) mg/kg 18 砒素 ( 含有量 ) ( 土壌汚染対策法による含有量 ) mg/kg 1.7 砒酸 (5 価の砒素濃度として ) 溶態素( 液)砒ジメチルアルシン酸 ( 砒素濃度として ) 出別モノメチルアルソン酸 ( 砒素濃度として ) アルセノベタイン ( 砒素濃度として ) 全ふっ素 ( 含有量 ) mg/kg 260 油 (TPH) mg/kg 500 C12~C28 mg/kg 400 ドラム缶 No.61 結果概要 1 ドラム缶の状況ドラム缶 No.61 は 全体が錆びて潰れた状態であった 上面に小蓋があり 上部側面に白い塗装と判読できない文字があった 下部側面にも判読できない文字があった はなかった ドラム缶内側は空であったので外側の付着物を析試料とした 2 調査結果調査結果は左表に示したとおりである ダイオキシン類は 460pg-TEQ/g であった は 2,4,5-T が 9.5mg/kg 2,4,5-TCP が 26mg/kg PCP が 0.1mg/kg であった 全砒素は 18mg/kg 全ふっ素は 260mg/kg で これらは自然界に存在する濃度のレベルであり 人為的な影響は考えられない結果であった 油 (TPH) は 500mg/kg であり 軽油に類される炭素数の C 12 ~C 28 が 8 割の 400mg/kg であった これら以外の項目は 全て不検出であった ではベンゼン ナフタレン誘導体及び多環芳香族類が確認され これらは化石燃料由来であると考えられる また トリクロロフェノール類が確認された 3 調査結果の解析 考察ダイオキシン類毒性等量の異性体組成を下図 ( 棒グラフ ) に示した 毒性等量 (460pg-TEQ/g) に対して 2,3,7,8-TeCDD の毒性等量の占める割合が大きく 6~8 塩化物の HxCDD~OCDD 及び HxCDF~OCDF の毒性等量の占める割合も大きいことがわかる 重回帰析の結果を下図 ( 円グラフ ) に示した 12,4,5-T 由来の寄与割合が 43% 2PCP 由来の寄与割合が 29% 3PCB 由来の寄与割合が 4% であった 2,4,5-T の製造過程における不純物に由来する成が約 4 割を占め PCP の製造過程における不純物に由来する成が約 3 割を占めることがわかった PCB 由来の寄与割合が 0% となっているが ダイオキシン類析においてダイオキシン様 PCB(DL-PCB) が検出されており 0% という数値が 存在しない ことを意味するものではない PCB 含有量は不検出であったが 少ないながらも PCB は存在している 2,4,5-T PCP 等のはダイオキシン類や PCB のように難解性ではなく 環境中において解されやすい性質があるが 2,4,5-T 2,4,5-TCP 及び PCP が検出されたことは 存在する油にが溶け込んでいたために解が抑えられていた可能性が考えられる 4 ドラム缶の付着物以上のことから ドラム缶 No.61 には (2,4,5-T 2,4,5-TCP PCP) 2,4,5-T 及び PCP の製造過程における不純物 PCB 及び油 ( 軽油 ) を含む汚泥が存在していた トリクロロフェノール類 5 段階評価 +