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こんにちは 日本福祉大学社会福祉実習教育研究センター実習教育講師の中上です この実習オリエンテーションでは 次年度に相談援助実習を予定している皆さんが 実習前年度でもある今年度に取り組むべきことの概要を案内します 相談援助実習に関する学習の流れを理解することで 皆さんがこれから 2 年間 どのように学習を進めていけばいいか イメージをしてください そのほか 演習 実習科目の学習内容 課題の取り組み 履修要件などについて それぞれの項目に分けて 説明します また 送付された 予備登録ガイド 学習ガイド については 必ず確認してください そのほか 実習の手引き 学習指導書のほか本学からの通知 お知らせなどを必ず確認して学習を進めてください 2
この表は 実習前年度でもある今年度の学習の流れを示しています 上段オレンジの欄は 指定科目などの学習の 1 年間の流れです 年 4 回の科目修了試験の時期も示してありますので 全体の学習の流れをイメージしましょう 中段緑の欄が 演習 実習科目の一つである 相談援助演習 I および II の科目の学習の流れとなります 相談援助演習は 1 年目に I と II を履修し 2 年目以降に III を履修します 下段青の欄が 演習 実習科目の一つである 相談援助実習指導 I の学習の流れです それぞれ 課題 スクーリング 科目修了試験の大まかな時期を示してあります 演習および実習指導科目はテキスト スクーリング科目です テキスト スクーリング科目とは テキストなどによる学習 課題の取り組みとスクーリングの 2 通りの学習を通して学びます この表から 1 年目は いつごろ 何をすべきか 学習全体の計画を描きましょう 相談援助演習 I II および相談援助実習指導 I は 9 月から学習開始となりますが 相談援助実習指導 I については 9 月に履修する上で 事前に取り組むべき課題と履修するための要件が設定されています 履修要件ならびに詳細については この後お話しします 3
次に 参考までに演習 実習科目の 2 年目の流れを示しています 2 年目に実施予定の相談援助実習は 7 月 ~11 月までの間で 24 日間かつ 180 時間以上行わなければなりません 実習日程の形態は 2 種類あります 一つは 24 日間を集中して行う 集中型 であり もう一つは 24 日間を実習期間内で分散して行う 分散型 です 通信教育部の学生の皆さんは 仕事や育児 介護など 学習と並行してすべきことがある方もたくさんおられると思います 実習の 24 日間をどう確保するかについては 大変重要な調整となることを理解しておきましょう 2 年目は 年間を通して 相談援助演習 III 相談援助実習指導 II が開講され 相談援助実習の前後に スクーリングも開講されます 詳細については 随時 実習の手引き 通知などでお知らせします 4
これが 次年度に実習を行う上で 必要な履修要件です まず A の履修要件についてお話しします これは 9 月から開講する 相談援助演習 I II および 相談援助実習指導 I を履修するための要件です 要件の一つは 夏の試験までに 3 科目 スタートアップセッション 社会福祉学 社会福祉援助技術論 I を必ず修得していることです この 3 科目は 学習に対する理解 実習に対する概要の理解 ソーシャルワークに対する理解などを求める科目であり 演習 実習科目を履修する上で必要な学習となります 2 つ目は 同じく夏の試験までに 画面別表に示す履修要件科目群から 4 単位以上を修得していること そして 3 つ目は 相談援助実習指導 I と相談援助演習 I を同時に履修し かつ実習事前課題を提出し合格していること そして 4 つ目は この後お話しする C の履修要件の単位を満たす履修登録がされていること が要件となっています 介護福祉士など 既に取得している資格で 社会福祉学 の単位認定を予定している方は 必ず 7 月の単位認定時期に申請をしてください 単位認定の詳細は お手元の学習ガイドをご参照ください 次に B の履修要件です これは 相談援助演習 II を履修するための要件です 相談援助演習 I の単位修得が要件となります 次に C の履修要件ですが これは 画面の表にあるように 必修科目 2 科目の単位修得と さらに画面別表に示す履修要件科目群から 今年度末までに 22 単位以上を修得します 要件を満たす単位修得ができなかった場合は 来年度の相談援助実習ならびに相談援助演習 III 相談援助実習指導 II の履修ができません 学習計画を立て 計画的に単位修得ができるようにしましょう また C の履修要件科目には A の要件である 3 科目の単位数は含まれませんので ご注意ください また 科目修了試験の追試などの対応は原則として認めておりません 1 年間で A B C の要件を満たすための単位修得に取り組みながら 実習の準備を行うことは 相当の学習負荷を伴います 毎年 この要件を満たすことができず 単位不足により実習できない方が 少なくありません 必ず 自身の状況に合わせた無理のない学習計画を立ててください 5
次に 9 月の履修登録までに事前に取り組まなければならない課題についてお話しします 課題は 2 つあります 一つは 実習事前課題 です これは 予備登録と同時に取り組む 最初の課題となります 課題の目的にあるように 社会福祉士資格取得を志望する目的や専門性を理解し 課題に取り組みます もう一つは ボランティア体験 および ボランティア体験報告書 です ボランティア体験は 社会福祉の現場で 1 日以上実際に体験し 実践を感じとるものです この体験を通して 実習のイメージをより具体的にし 今後の実習先選択や実習につながる学びの機会ともなります また ボランティア体験を行った上で 報告書を提出します これが 実習の事前学習の一つ 学習課題 1 として位置付けられます 詳しくは 実習の手引 1 を参照してください 体験を報告書にまとめることで 記録の技法の基礎を学ぶことと 体験を振り返る機会となります 実習事前課題 ボランティア体験報告書 は添削課題として 提出後担当教員によって添削されます 内容によっては再提出の場合があり その上で 期日までに合格する必要があります 課題は基本的に記述レポート方式で nfu.jp の課題専用科目ホームからインターネットを活用して提出します 提出については 課題管理マニュアル をよく読んでください 6
次に 9 月から学習が開始される演習 実習科目について説明します 相談援助演習 I II は テキスト スクーリング科目です テキスト スクーリング科目は テキストなどによる学習とスクーリングによる学習の 2 通りの学習を通して学びます まず相談援助演習 I は 9 月 ~11 月までの学習期間となります 相談援助演習 I の単位修得をもって 相談援助演習 II の履修が可能となります 相談援助演習 II は 12 月 ~2 月までの学習期間となります 相談援助演習 I II とも テキスト学習では 演習課題を提出した上で 科目修了試験を提出します スクーリングでは 担当教員による講義のほか 学生によるグループワークなどの授業も行われます スクーリングの詳細は 科目ホーム でお知らせします スクーリング受講は必修ですので 出席できない場合は 単位認定がされません 必ず出席しましょう 7
次に 相談援助実習指導 I について説明します 相談援助実習指導 I も 演習と同様 テキスト スクーリング科目です テキスト スクーリング科目は テキストなどによる学習とスクーリングによる学習の 2 通りの学習を通して学びます 学習期間は 9 月 ~2 月までです テキスト学習では 学習課題 2 および 3 の 2 つの課題に取り組みます 学習課題 2 および 3 は 添削課題ですので 担当教員による添削がされ 場合によっては再提出が課せられます また提出期間内に科目修了試験を提出します スクーリングは 10 月と 1 月に 1 日間ずつ 合計 2 日間開講されます 担当教員による講義 実習による手続きなどの説明のほか 学生によるグループワークなどの授業も行われます スクーリング受講は必修ですので 出席できない場合は 単位認定がされません 必ず出席しましょう 8
再度 確認しておきましょう これが 演習 実習科目の 1 年目の課題および科目修了試験の一覧です 実習事前課題 学習課題 1 である ボランティア体験報告書 学習課題 2 および 3 は 添削課題ですので 担当教員による添削の上 場合によっては 再提出を課すことがあります 相談援助演習の 演習課題 は 添削課題ではありませんので 提出のみとなります これに加え 先ほどもお話ししたように 9 月から演習 実習科目を履修するための A の履修要件として 指定された 3 科目および履修要件科目から 4 単位以上の単位修得が必要であり さらに次年度に実習を行うための C の履修要件として 今年度中に 必修科目 2 科目の単位修得と 履修要件科目から 22 単位以上の単位修得が必要となります このように 社会福祉士国家試験受験資格を 2 年で取得するためには 実習前年度の 1 年目に多くの学習が必要になります 必ずしっかりとした学習計画を立てましょう また 学習期間を 3 年計画とし 1 年目は余裕を持って C の要件に該当する指定科目を修得することを優先し 履修要件を満たすめどが立った後 2 年目以降に演習 実習科目の予備登録を行うことも一つです 9
次に ここでは 実習先の選択の大まかな流れについてお話しします 実習先の選択は nfu.jp にある 実習管理システム を利用して行います 実習管理システムには 9 月よりログインすることができます まず どの領域や分野 また地域で実習を行うか考えましょう その上で 実習管理システムで 自身の希望や要件にかなう実習先を検索します 検索方法については 後日配布される 実習の手引 1 で詳しく説明しています 必ず確認しましょう 次に 希望する施設を登録します 希望施設の登録は 9 月の A の履修要件判定後 演習 実習科目の履修が確定した後に行う予定です その後 本学実習センターにて各施設に実習依頼を行い 受け入れが確認できた時点で 実習先が確定 します 受け入れができない場合 再度 Step2 から選択をし直します 10
相談援助実習指導 I では 合計 2 日間のスクーリングがあります スクーリングは 必ず出席しなければなりません 1 日目が 10 月ごろ 2 日目が 1 月ごろ開講され 各 1 日のスクーリングとなります 講義の概要は画面の通りです 担当講師の講義のほか グループワークなどで 相談援助実習について学びます 11
以上が 次年度に実習を行うために 1 年目に取り組むべき学習および手続きの概要となります まずは 履修の要件をしっかりと確認しておきましょう 一つは 9 月から演習 実習科目を履修するための A の履修要件 です 春 夏の試験までに スタートアップセッション 社会福祉学 社会福祉援助技術論 I の 3 科目を単位修得し さらに別に定める履修要件科目から 4 単位以上を単位修得します この要件を満たさない場合 9 月からの演習 実習科目の履修ができませんので 2 年目の実習も行うことができません もう一つは C の履修要件です これは 1 年目に 社会福祉士国家試験受験資格取得に必要な指定科目から 必修科目である社会福祉援助技術論 II および III の 2 科目の単位修得のほかに 22 単位以上を修得しなければなりません もし C の要件を満たすことができなかった場合は 次年度に実習を行うことはできません 全科目について追試などの対応は原則として行っていませんので 年 2 回受験可能である科目修了試験にどう取り組むか 計画的な単位修得を目指しましょう また 提出しなければならない課題がいくつかあります 一つ一つ確認し それぞれについて提出期間内に必ず提出するようにしましょう 提出期間内に提出できなかった場合は その時点で当該科目の履修が不可となり 次年度実習を行うことができなくなります そのほかにも 手続きやスクーリングの参加など さまざまな取り組みがあります 以上のことから 1 年目に行うべき学習は 決して容易なものではありません ぜひ 学習計画をしっかり立てて 取り組んでください また nfu.jp にて 随時通知やお知らせで 手続きや実習施設に関連する連絡も行われます ですので 実習の手引 1 をよく読み また nfu.jp での 通知やお知らせを必ず確認することが必要です 次の操作編では 通知の確認方法など 手続きを進める上で知っておくべきことを説明します 12