経済産業省産業技術関係政府予算について 30 年度政府予算 29 年度補正予算 29 年度当初予算 産業技術関係予算 ( 科学技術関係予算 ) 6,697 億円 1,983 億円 6,372 億円 うち一般会計 1,407 億円 1,862 億円 1,320 億円 うち科学技術振興費 1,054 億

Similar documents
重点的に取り組む政策 第 1 に 中長期的な我が国の産業競争力の向上等のために投資すべき分野を中心に策定した技術戦略等に基づき コネクテッド インダストリーズの実現に向けた革新的技術開発として (1)AI 計算科学等を用いた研究開発 基盤整備の加速 (2) ロボット ドローン IoT 等を活用した社

重点的に取り組む政策 第 1 に 中長期的な我が国の産業競争力の向上等のために投資すべき分野を中心に策定した技術戦略等に基づき (1) 人工知能 ロボット IoT(Internet of Things) 等 (2) 戦略的ナノテク 材料分野等 (3) 革新的エネルギー 環境技術や CCS( 二酸化炭

重点的に取り組む政策 第 1 に 中長期的な我が国の産業競争力の向上等のために投資すべき分野を中心に策定した技術戦略等に基づき (1) 人工知能 ロボット ドローン IoT (Internet of Things) 等 (2) 戦略的ナノテク 材料分野等 (3) 革新的エネルギー 環境技術や CCS

ロボット導入実証事業平成 28 年度概算要求額 30.0 億円 ( 新規 ) 製造産業局産業機械課 事業の内容 事業目的 概要 これまでのロボットは 製造業等の大企業の個別生産ライン用にカスタマイズされた大型のロボットが中心であり ロボット活用領域や業種の広がりも限定的でし

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

将来において成長発展が期待される分野の先端的な事業 内閣府関係 平成 30 年 2 月現在 事業名プロジェクト名又は活動内容 ( 注 ) 医療研究開発革新基盤創成事業 (CiCLE) - 総務省関係 事業名プロジェクト名又は活動内容 ( 注 ) 医療 介護 健康データ利活用基盤高度化事業 - 文部科


賛同企業が提供するフィールドのイメージ 資料 年 11 月 20 日 大阪ガス株式会社 ハグミュージアム ( 外観 内観 ) 株式会社タブチ 本社工場 ( 外観 内観 ) 日立造船株式会社 先端情報技術センター ( 外観 内観 ) 以上

平成 29 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備 ( 我が国のデータ産業を巡る事業環境等に関する調査研究 ) 報告書概要版 平成 30 年 3 月 経済産業省 ( 委託先 : みずほ情報総研株式会社 )

新興国市場開拓事業平成 27 年度概算要求額 15.0 億円 (15.0 億円 ) うち優先課題推進枠 15.0 億円 通商政策局国際経済課 商務情報政策局生活文化創造産業課 /1750 事業の内容 事業の概要 目的 急速に拡大する世界市場を獲得するためには 対象となる国 地

産総研プレス発表資料

(案)

スライド 1

Microsoft Word - (基本計画)民間主導による低炭素技術普及促進事業(set)

資料 3 産総研及び NEDO の 橋渡し 機能強化について 平成 26 年 10 月 10 日経済産業省

中堅 中小企業等の海外展開支援 海外展開戦略等支援事業 59.9 億円 - 専門家による実務相談 海外戦略策定 販路開拓等の総合的支援を実施 中小企業 小規模事業者海外展開戦略支援事業 20.0 億円 - 国内外展示会 商談会等への出展等を支援 ふるさと名物応援事業 30.0 億円 - 農産品等を含

目次 1. 策定の趣旨 2 2. 水素利活用による効果 3 3. 能代市で水素エネルギーに取り組む意義 5 4. 基本方針 7 5. 水素利活用に向けた取り組みの方向性 8 6. のしろ水素プロジェクト 10 1

untitled

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 公募予告参考資料【旧】

P00041

P00041

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

News Release 国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構 福島県 南相馬市 株式会社 SUBARU 日本無線株式会社 日本アビオニクス株式会社 三菱電機株式会社 株式会社自律制御システム研究所 世界初 無人航空機に搭載した衝突回避システムの探知性能試験を実施

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

4 本事業のねらい中小企業等 ( ベンチャー企業を含む ) の保有する潜在的技術シーズを活用した技術開発の推進を支援するとともに 新事業の創成と拡大等を目指した事業化 ビジネス化を支援することを目的とする そのため 新エネルギーの分野における技術の選択肢を拡大するとともに 中小 ベンチャー企業等の革

次 Ⅰ. 総論 2 Ⅱ. 重点分野 3 Ⅲ. 人材育成 確保 6 Ⅳ. 情報管理 8 Ⅴ. その他 9 1

Rev

<4D F736F F D2095BD90AC E93788E968BC68C7689E C4816A5F AD8DF496F088F589EF947A957A97702E646F63>

様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

構成 1 第 1 章 IoT 時代の新たな地域資源 1. IoT 時代の新たな地域資源とその可能性 2. 新たな地域資源の活用に向けた基本的視点 第 2 章地域におけるオープンデータ ビッグデータ利活用の推進 1. 地域におけるオープンデータ利活用の現状と課題 2. 地域におけるビッグデータ利活用の

23年度概算要求に向けて(案)

資料 2-2 平成 31 年度経済産業政策の重点 ( 案 ) < 主要施策集 > 平成 30 年 8 月 経済産業省

PowerPoint プレゼンテーション

当初予算案 補正予算案を合わせて以下を柱とする経済産業政策を強力に推進 Connected Industries による社会課題の解決 競争力強化 中小企業等における 生産性革命 の実現 資源 エネルギー政策の着実な実施 対外経済政策の展開 産業安全保障の強化 福島をはじめとする被災地の復興加速 平

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

3. 電波有効利用促進型研究開発公募期間 :2019 年 1 月 4 日 ~2 月 4 日 厚生労働省 : 2019 年度厚生労働科学研究費補助金 1. 行政

PowerPoint プレゼンテーション

介護ロボットの開発 普及に関する現状 社会保障費は増加の一途 ( 介護に係る社会保障費の推計 :2012 年 8.4 兆円 2025 年 19.8 兆円 ) 2025 年時点の介護職員の需給を推計すると 介護職員は 38 万人不足する見込み 持続的な財政及び社会保障システム維持のためには 介護需要増

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

水素の 利用 輸送 貯蔵 製造2030 年頃 2040 年頃庭用海外 水素 燃料電池戦略ロードマップ概要 (2) ~ 全分野一覧 ~ 海外の未利用エネルキ ー ( 副生水素 原油随伴カ ス 褐炭等 ) 水素の製造 輸送 貯蔵の本格化現状ナフサや天然カ ス等フェーズ3: トータルでのCO2フリー水素供

知創の杜 2016 vol.10

人材育成 に関するご意見 1) 独立行政法人情報通信研究機構富永構成員 1 ページ 2) KDDI 株式会社嶋谷構成員 8 ページ 資料 7-2-1

<4D F736F F F696E74202D F C F E816A C835B83938E9197BF976C8EAE28382E323890E096BE89EF E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

Microsoft Word - 【外務省】インフラ長寿命化(行動計画)

NICnet80

PowerPoint プレゼンテーション

の連携による明確な出口戦略を持って NCを含む臨床研究中核病院などの 拠点 及びそのネットワークが中心となり 拠点外シーズ 拠点外施設も含め all Japan 体制で効率的に研究開発が進められる環境作り ( 1~3) を目指す 1 このような環境が整うことのメリットとしては 我が国における医薬品等

スライド 1

大阪市域実証事業 中之島チャレンジとは? 中之島チャレンジは 人が活動する実環境において右記の様な自律走行ロボットが問題なく活動できることを目指した技術開発の実証実験を行うものである 開催日時 場所 コースと課題 2018 年 9 月 ( 日 ), 23 日 24 日 ( 月 祝 ) 10:00~

再生医療の制度的な対応の検討について 薬事法等制度改正についてのとりまとめ平成 24 年 1 月 24 日厚生科学審議会医薬品制度改正部会 1 再生医療製品については 今後も 臓器機能の再生等を通じて 重篤で生命を脅かす疾患等の治療等に ますます重要な役割を果たすことが期待される 特に ips 細胞

2 研究開発項目 高信頼リモート管理技術の研究開発 (1) リモート管理プロトコルポータル リモート管理マネージャプロトコル仕様書の作成 およびエージェント向けリモート管理マネージャ API 仕様書の作成を行った (2) リモート管理マネージャ技術リモート管理マネージャ通信基盤基本設計書の作成とリモ

<4D F736F F F696E74202D E291AB8E9197BF A F82CC8A A390698DF42E707074>

( 別紙 ) 中国電力株式会社及び JFE スチール株式会社 ( 仮称 ) 蘇我火力 発電所建設計画計画段階環境配慮書 に対する意見 1. 総論 (1) 石炭火力発電を巡る環境保全に係る国内外の状況を十分認識し 本事業を検討すること 本事業を実施する場合には 本事業に伴う環境影響を回避 低減するため

平成 29 年 4 月 14 日 第 7 回参考資料 : 官民戦略プロジェクト 10 取組状況 首相官邸 平成 29 年 5 月 12 日 第 8 回資料 1:Society5.0で実現する新たな経済 社会システム~ 第 4 次産業革命推進に際しての戦略分野第 8 回資料 2: 日本の 人材力 の抜

(2) 制度の目標 1 過去の取り組みとその評価本事業は 前述の米国のSBIRをモデルに 再生可能エネルギー分野等の技術シーズを提案公募により新規に実施するものである 2 本事業の目標中小企業等 ( ベンチャー含む ) の保有する潜在的技術シーズを活用した技術開発の推進を支援するとともに 新事業の創

10-11 平成26年度 予算(案)の概要

沖縄でのバス自動運転実証実験の実施について

Microsoft PowerPoint ™ƒ‚º›Û™·“u››”‚Š¿.ppt

Ⅱ. 重点項目 各政策に付された記号が示す内容は以下のとおり : 予算関連 : 財政投融資関連以下 金額は平成 23 年度予算案 () 内は平成 22 年度当初予算額 1. 生産性の向上 厚生労働省等関係省庁の施策とも連携しつつ 技術 人材 経営力の強化等の観点から中小企業の生産性向上を総合的に支援

IT活用力セミナーカリキュラムモデル訓練分野別コース一覧・コース体系

システムの開発は 国内において 今後の普及拡大を視野に入れた安全性の検証等に係る研究開発が進められている 一方 海外展開については 海外の事業環境等は我が国と異なる場合が多く 相手国のユーザーニーズ 介護 医療事情 法令 規制等に合致したきめ細かい開発や保守 運用までも含めた一体的なサービスの提供が

Microsoft Word リリース.doc

<4D F736F F D E682518D868B6388C4817A E968BC68C7689E6>

<4D F736F F F696E74202D D A A95BD90AC E C8E5A82CC837C AB93EA817B959C8BBB817B8A4

第1部 第4章 5

別紙01-13 別添 分科会発表資料

クリタグループ会社案内

H28秋_24地方税財源

PowerPoint プレゼンテーション

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

Rev

病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

別紙 1-4 NEDO 生活支援ロボット実用化プロジェクト 2/3 別紙 1-4 NEDO 生活支援ロボット実用化プロジェクト 2/3 別紙 1-4 NEDO 生活支援ロボット実用化プロジェクト 3/3 別紙 1-4 NEDO 生活支援ロボット実用化プロジェクト 3/3 別紙 1-5 < 国際戦総合

新たな経済社会の実現に向けて 【概要】

2 クラウド連携版デバイス WebAPI Symphony を開発しました Symphony は開発コードネームです

資料 平成 30 年度総務省 ICT 関係重点政策 ( 科学技術関連予算を抜粋 ) 平成 29 年 9 月 総務省

2J02 日本企業におけるオープン イノベーションへの取組状況と課題 小沼良直 ( 未来工学研究所 ) 林隆臣 ( 未来工学研究所 ) 1. 概要近年 オープン イノベーションのより一層の推進の必要性が様々な場において言われてきているが その現状の取組状況や課題等を調査した 2. 調査実施方法と主な

平成 26 年度補正予算案について 平成 27 年 1 月 経済産業省 平成 26 年度補正予算案経済産業省関連総額 ( 含財務省計上分 )6,605 億円 ( 対策全体 3.5 兆円の約 19%) ( 参考 ) 平成 25 年度補正 ( 同上 ) 5,511 億円 ( 対策全体 5.5 兆円の約

くべき取組として サイバー空間関連の基盤技術の強化 ( エッジコンピューティング等 ) や フィジカル空間関連の基盤技術の強化 ( 超小型 超低消費電力デバイス等 ) が挙げられている 未来投資戦略 2017 ( 平成 29 年 6 月閣議決定 ) では イノベーション ベンチャーを生み出す好循環シ

4-(1)-ウ①

新たな宇宙状況監視 (SSA) システム構築に向けた事前調査平成 26 年度予算案額 11 百万円 ( 新規 ) 文部科学省研究開発局宇宙開発利用課 事業概要 目的 必要性 事業イメージ 具体例 スペースデブリの増加が世界的な課題として認識される中 宇宙状況監視 ( SSA : Space Situ

長期経営計画 (2016~2025) 2025 年ビジョン 2015 年 04 月 20 日 2016/05/20 改版 1: P.2 数値を 2015 年度実績へ変更 2016 YASKAWA Electric Corporation

企画書タイトル - 企画書サブタイトル -

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

宮下第三章

( 常任本部会議の設置等 ) 第 9 条本部に常任本部会議を設置する 2 常任本部会議は 委員長 副委員長及び委員で組織する 3 委員長は 第 11 条第 1 項に規定する最高情報統括責任者をもって充てる 4 委員長は 常任本部会議の事務を総理する 5 副委員長は ICTに関する事務を分掌するプロジ

Microsoft Word - ③調査仕様書.doc

報道発表資料(新宿駅屋内地図オープンデータ)

PowerPoint プレゼンテーション

目次 第 1 部総論 経済成長プランの実行に向けた考え方 1 背景 課題 1 2 本提案の目標 2 3 重点施策の 3 つの方向 2 4 規制 制度改革により施策を加速 6 5 ポテンシャル 6 頁 第 2 部提案プロジェクト一覧 8 第 3 部個別の提案プロジェクト Ⅰ 健康 未病産業の創出 1

資料 3-1 人工知能や IoT によるスマート農業の 加速化について ( 案 ) 平成 28 年 11 月

デジタル時代の新たな IT 政策の方向性について ~ デジタル時代に対応した 新たな社会システム への移行に向けて ~ 平成 30 年 12 月 19 日 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部 官民データ活用推進戦略会議決定 1. 基本的な考え方 近年 デジタル技術やデジタル技術を活用したサービ


Microsoft PowerPoint 中期工程表.pptx

新しい経済政策パッケージ

特別講演会 バイオエコノミ の潮流について 経済産業省 生物化学産業課 課長 上村昌博氏 主催 公益財団法人 国民工業振興会 共催 公益財団法人 溶接接合工学振興会 日刊工業新聞社 後援 東京商工会議所 本部 品川支部 大田支部 日時 公益社団法人 日本技術士会 平成 30 年 3 月 26 日 (

国立大学経営力戦略(本文)

Microsoft Word - 基本計画(バイオジェット)_

Transcription:

平成 30 年度 経済産業省産業技術関係 政府予算のポイント 平成 30 年 3 月経済産業省産業技術環境局

経済産業省産業技術関係政府予算について 30 年度政府予算 29 年度補正予算 29 年度当初予算 産業技術関係予算 ( 科学技術関係予算 ) 6,697 億円 1,983 億円 6,372 億円 うち一般会計 1,407 億円 1,862 億円 1,320 億円 うち科学技術振興費 1,054 億円 253 億円 1,010 億円 うち特別会計 ( エネルギー特会 復興特会等 ) 5,290 億円 121 億円 5,052 億円 四捨五入の結果 合計が一致しない場合がある 1

目次 Ⅰ. コネクテッド インダストリーズの実現に向けた革新的技術開発の推進 (1)AI 計算科学等を用いた研究開発 基盤整備の加速 (2) ロボット ドローン IoT 等を活用した社会課題の解決 (3) 健康医療分野の活性化 (4) 次世代エネルギー 環境技術開発の推進 Ⅱ. イノベーションを生み出す環境整備 ( 我が国における技術インテリジェンス機能の強化 ) Ⅲ. 福島をはじめとする被災地の復興加速 2

Ⅰ. コネクテッド インダストリーズの実現に向けた革新的技術開発の推進 (1/3) コネクテッド インダストリーズの実現に向けた革新的技術開発として (1)AI 計算科学等を用いた研究開発 基盤整備の加速 (2) ロボット ドローン IoT 等を活用した社会課題の解決 (3) 健康医療分野の活性化 (4) 次世代エネルギー 環境技術開発等を推進する (1)AI 計算科学等を用いた研究開発 基盤整備の加速 場面に合わせて柔軟に対応する人工知能 次世代人工知能 ロボット中核技術開発 56.9 億円 (43.5 億円 ) 次世代人工知能 ロボットの中核となるインテグレート技術開発事業 5.0 億円 ( 新規 ) 場面や人の行動を理解 予測し適切に行動する賢い知能 これを支える センサ技術や多様な作業を実現する精密な制御技術など 人工知能 ロボット技術における中核的な技術等について 生産性 健康 医療 介護 空間の移動 分野における人工知能の社会実装を目指した産学官の連携による研究開発を行い 人工知能技術とロボット要素技術の融合を目指す 高効率 高速処理を可能とする AI チップ 次世代コンピューティングの技術開発事業 100.0 億円 ( 新規 ) AI チップ開発加速のためのイノベーション推進事業 8.0 億円 ( 新規 ) IoT 社会の到来により増加した膨大な量の情報を効率的に活用するため AI 技術など これまでクラウドで実行されていた機能を社会全体に実装すべく 効率的かつ省エネルギーな AI チップ等の開発を推進 同時に 膨大かつ多様な情報を高効率かつ高速に処理するための新原理のコンピューティング技術等を開発する これにより Connected Industries を実現し 日本の情報産業が世界をリードすることを目指す 輸送機器の抜本的な軽量化に資する新構造材料等の技術開発事業 41.5 億円 (40.0 億円 ) 次世代構造部材 システム技術に関する開発事業 34.7 億円 (27.0 億円 ) 計算科学等による先端的な機能性材料の技術開発事業 26.5 億円 (24.0 億円 ) 植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発事業 24.0 億円 (21.0 億円 ) 環境の変化に影響されない視覚 聴覚等 ( センシング ) 例 : いろいろな作業に対応するロボットに搭載する人工知能 例 : 多様なセンサを用いたオブジェクト認識 自律的に多様な作業を実現するスマートアクチュエーション 例 : 全方位に自律移動する次世代車椅子 高効率 高輝度な次世代レーザー技術の開発事業 25.5 億円 (20.0 億円 ) 事業額は小数点第一位を四捨五入 カッコ内は平成 29 年度当初予算額を記載 3

Ⅰ. コネクテッド インダストリーズの実現に向けた革新的技術開発の推進 (2/3) (2) ロボット ドローン IoT 等を活用した社会課題の解決 (3) 健康医療分野の活性化 ロボット ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト 32.2 億円 (33.0 億円 ) 物流やインフラ点検を効率化できるロボットやドローンの社会実装を世界に先駆けて進めるため それらの性能評価基準 運航管理システム及び衝突回避技術等を 福島ロボットテストフィールド等における実証を通じて開発する その成果を国際標準化につなげるとともに 世界の最新技術を日本に集めることで 日本発のルールでロボットの開発競争を加速平成 29 年秋以降 南相馬市 ~ 浪江町において ドローンの運航管理や衝突させる仕組みを構築する 回避等の実験を実施中 IoT 推進のための新産業モデル創出基盤整備事業等 25.4 億円 (23.4 億円 ) IoT ビッデータ 人工知能の活用による新たな社会の実現に向けた実証を行う 具体的には あらゆる電化製品がつながり エネルギー使用を最適化するスマートホーム 水道インフラの維持 管理において IoT を活用した効率的なメンテナンスシステム 熟練作業員が持つノウハウをビッグデータ化し 製油所の安定的かつ効率的な運用システムなどの実現に向けた実証を行う 大規模インフラの維持管理 更新等のための高性能モニタ リングシステムの研究開発事業等 10.6 億円 (15.0 億円 ) 政府衛星データのオープン & フリー化及びデータ利用環境整備事業費 12.0 億円 ( 新規 ) 政府衛星データのオープン & フリー化を行うとともに AI 等を活用したデータプラットフォームの開発を行うことで ユーザが衛星データを利用しやすい環境を整備する 衛星データ統合活用実証事業費 1.5 億円 ( 新規 ) 未来医療を実現する医療機器 システム研究開発事業 40.3 億円 (43.8 億円 ) 世界最先端の革新的な医療機器 システムの開発 実用化について 重点分野 ( 手術支援ロボット 低侵襲治療等 ) を中心に取組を強化していく また 革新的な医療機器の開発を牽引していく研究者 技術者を対象とした試作品開発や デジタルデータの活用による医療機器の開発支援を行うことにより 医療ニーズを踏まえた医療の質と効率性の向上 健康寿命の延伸と 医療機器産業の活性化を実現する 手術支援ロボット システム フレキシブル内視鏡手術装置 深部の病変を低侵襲で治療 スマート治療室 機器を一元的に管理し 医師の意思決定を支援 次世代治療 診断実現のための創薬基盤技術開発事業 57.6 億円 (53.1 億円 ) 再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業 32.0 億円 (24.5 億円 ) 健康 医療情報を活用した行動変容促進事業 7.0 億円 (6.0 億円 ) 4 事業額は小数点第一位を四捨五入 カッコ内は平成 29 年度当初予算額を記載

Ⅰ. コネクテッド インダストリーズの実現に向けた革新的技術開発の推進 (3/3) (4) 次世代エネルギー 環境技術開発の推進 次世代車載用蓄電池の実用化に向けた基盤技術開発 47.0 億円 (32.7 億円 ) 産学の緊密な連携の下 現行のリチウムイオン電池 ( 現行 LIB) に比べ 1 エネルギー密度の高い全固体 LIB 2 新原理により性能を大幅に向上させた革新型蓄電池の共通基盤技術の研究開発を行い 世界に先駆けた次世代車載用蓄電池の実用化を加速する CCS 研究開発 実証関連事業 93.0 億円 (93.0 億円 ) 2020 年頃の二酸化炭素回収貯留 (CCS) 技術の実用化に向けて 製油所の排出ガスから分離回収した CO2 を地中へ貯留 ( 年間 10 万 t- CO2 規模 ) する実証試験を行う 併せて CO2 の分離回収コストの低減のための高効率な回収技術の実用化に向けた研究開発 及び CO2 圧入に伴う CO2 漏出等の環境に影響を与えない 安全管理技術の研究開発を実施する CO 2 排出源 CO 2 回収 CO 2 貯留 製油所分離 回収設備発電所化学プラントなど CO 2 CO 2 圧入設備 CO 2 を圧入する井戸 環境調和型製鉄プロセス技術の開発事業 30.0 億円 (21.0 億円 ) 超低消費電力型光エレクトロニクスの実装に向けた技術開発事業 13.5 億円 (18.0 億円 ) 高温超電導の実用化促進に資する技術開発事業 14.0 億円 (14.0 億円 ) エネルギー 環境分野の中長期的課題解決に資する新技術先導研究プログラム 30.2 億円 (26.0 億円 ) 高機能なリグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術の開発事業 8.0 億円 (6.5 億円 ) 革新的なエネルギー技術の国際共同研究開発事業費 5.8 億円 (7.5 億円 ) 事業額は小数点第一位を四捨五入 カッコ内は平成 29 年度当初予算額を記載 5

Ⅱ. イノベーションを生み出す環境整備 ( 我が国における技術インテリジェンス機能の強化 ) 公設試等と革新的な技術シーズを有する中堅 中小企業との連携の強化 研究開発型ベンチャーがベンチャーキャピタル等と連携して取り組む実用化開発の支援 大学等の産学連携機能の強化等により 技術シーズ創出と事業化をつなぐ 橋渡し 機能の更なる強化を行う 異業種間連携や先端技術のルール整備が必要な分野等について 戦略的な国際標準化を推進する 加えて 二国間クレジット制度 (JCM) の推進や 国際会議 ICEF を通じた世界の産学官における議論と協力の促進を通じて 優れた低炭素技術を国際社会に広めていく 研究開発型スタートアップ支援事業 17.0 億円 (15.0 億円 ) 我が国にベンチャー エコシステムを構築することを目指し NEDOが認定した国内外のベンチャーキャピタル等からの出資 ハンズオン支援を受けるベンチャーや事業会社と連携するベンチャーの実用化開発を支援する 中堅 中小企業への橋渡し研究開発促進事業 3.0 億円 ( 新規 ) 中堅 中小企業と都道府県等の公設試等の 橋渡し研究機関 との共同研究を支援することで 中堅 中小企業におけるイノベーションの創出を図る 新産業創出に向けた新技術先導研究プログラム 5.0 億円 ( 新規 ) 新産業の創出につながる革新的かつ社会へのインパクトが大きい技術の原石を選りすぐり より洗練され インパクトのある将来の国家プロジェクト化につなげる先導研究を実施する また 技術戦略策定のための調査 ( 重要な技術分野の見通しの俯瞰 当該分野をとりまく環境 重要技術抽出等 ) も行う NEDO 技術インテリジェンス機能強化国立研究開発法人新エネルギー 産業技術総合開発機構一般管理費 (71.6 億円の内数 ) 事業額は小数点第一位を四捨五入 カッコ内は平成 29 年度当初予算額を記載 戦略的国際標準化加速事業等 50.4 億円 (40.0 億円 ) 異業種間連携や先端技術のルール整備が必要な分野等について 関連技術情報や実証データの収集 国際標準原案の開発 提案等を行う また 新規分野の国際標準化戦略に係る調査研究 標準化の戦略的活用に係る啓発 情報提供 次世代標準化人材の育成等を行う 民間主導による JCM 等案件形成推進事業 13.0 億円 (19.0 億円 ) 二国間クレジット制度 (JCM) の導入に関する二国間文書に署名した相手国において 優れた低炭素技術 製品等の導入による温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し 削減効果を測定 検証 報告することで 排出削減効果を実証し 相手国での民間主導による普及につなげる 気候変動対策に係る国際会議の開催等によるエネルギー 環境技術イノベーション創出のための国際連携推進事業 3.4 億円 (3.4 億円 ) エネルギー 環境分野のイノベーションにより気候変動問題の解決を図るべく 世界の学界 産業界 政府関係者間の議論と協力を促進するためのプラットフォームとして 国際会議 Innovation for Cool Earth Forum(ICEF) を日本で開催する ( 国研 ) 産総研運営費交付金 619.2 億円 (624.4 億円 ) ( 国研 ) 産総研研究拠点整備事業 60.0 億円 <29 補正 > 6 産総研の研究施設の改修を通じた最先端の研究施設の整備等

Ⅲ. 福島をはじめとする被災地の復興加速 中長期ロードマップ に基づき 福島第一原発の廃炉 汚染水対策を安全かつ着実に進める また 産業技術総合研究所 ( 産総研 ) の福島再生可能エネルギー研究所において 被災地企業の再生可能エネルギー関連技術シーズの開発 技術支援等を行う 廃炉 汚染水対策事業平成 29 年度補正 :175.6 億円 ( 平成 28 年度補正 :161.0 億円 ) 中長期ロードマップに基づき 福島第一原子力発電所の廃炉 汚染水対策を進めていく上で 技術的に難易度が高く 国が前面に立って取り組む必要のある研究開発や モックアップ試験施設等の運営を支援する 被災地企業等再生可能エネルギー技術シーズ開発 事業化支援事業 9.3 億円 (10.8 億円 ) 復興特会 産総研の福島再生可能エネルギー研究所 ( 福島県郡山市 ) が保有する設備やノウハウを活用し 被災地企業が有する再生可能エネルギー関連技術シーズの開発 技術支援等を行うことにより 被災地における新たな再生可能エネルギー産業の創出を目指す スマートシステム研究棟 実験別棟 被災地企業 技術シーズの開発 事業化支援 産総研 FREA 研究本館 地元大学等 本事業を通じた人材育成 実証フィールド 事業額は小数点第一位を四捨五入 カッコ内は平成 29 年度当初予算額を記載 7