レポートビルダーによるレポート作成方法 初版 2008.12.25 第二版 2009.1.23 第三版 2013.11.29
はじめに ここでは SmartHDD Manager 2.0 のデータを レポート資料としてご利用頂くために Microsoft 社より無償提供されている レポートビルダーを使った方法をご案内します レポートビルダーは Microsoft SQL Server 2008 だけでなく SQL Server 2005 や Access などのデータベースでも使用でき グラフや表など 保存されたデータベースの内容をわかりやすく表示することが可能です このレポートビルダーと SmartHDD Manager 2.0 のデータを表示するためのサンプルファイル (RDL ファイル ) をご活用いただくことで グラフィカルなレポートを印刷したり Excel や Word PDF などの文書にすることができます さらに SmartHDD Manager 2.0 Rev.2.0.2 より同梱しております SH サーバーデータ収集ツール ( 1) と合わせてお使い頂くことで 遠隔地に設置された SmartHDD Manager 2.0 の情報から レポートを作成することも可能になり メンテナンスのレポート資料としてご活用頂けます お客様 管理会社様 オリジナル データ インターネット ミラーリング データ 1 使用方法は 別紙の SH サーバーデータ収集ツール にてご確認ください ご注意 1. 本プログラムは SmartHDD Manager 2.0 (Revision 2.0.2 以上 ) がインストールされている環境でご使用ください 2. 本プログラムは 管理者権限を持つユーザーアカウントでログインした環境で実行してください 3. Microsoft 社製品の動作につきましては 下記でご案内する内容以外について 弊社にてサポートすることができません あらかじめご了承ください 1
準備 レポートビルダーは Microsoft 社ホームページより公開されています Microsoft 社ダウンロードセンターよりダウンロードの上 インストールをお願いします なお Microsoft 社より提供されているレポートビルダーには 複数のバージョンがあります 動作確認済みのレポートビルダーは以下の通りです Microsoft SQL Server 2008 SP3 Reporting Services レポートビルダー Microsoft SQL Server 2008 R2 レポートビルダー 3.0 Microsoft SQL Server 2012 SP1 レポートビルダー それぞれ システム要件が異なりますので ご利用の環境に合わせてインストールしてください また ご利用の環境やレポートビルダーの種類によっては Microsoft.NET Framework の追加インストールが必要になる場合があります 次に インターコムのホームページから SmartHDD Manager 2.0 の SQL データベースを使ったレポートを作成するためのサンプルファイルをご提供していますので こちらをダウンロードし 任意のフォルダに解凍してください インターコムダウンロードページ http://www.intercom.co.jp/support/smarthdd_manager/2/download.html ダウンロードには SmartHDD Manager 2.0 のシリアル番号とユーザー登録が必要です 2
データベースの更新 Revision 2.0.2 がインストールされている環境のみ データベースの更新が必要です Revision 2.0.3 以降をご使用の場合 このプログラムを実行する必要はありません 同梱のレポートサンプルは データベースの更新が必要なものが一部存在します SmartHDD Manager 2.0 - レポート用データベース更新ツール (SeAddDbMethod.exe) を実行し データベースの更新を行ってください SQL サーバー名 SQL 認証の ユーザー名 と パスワード を入力して 実行 ボタンをクリックします データベースの更新が完了すると データベースを更新しました というメッセージボックスが表示されます データベースが既に更新済みの場合 データベースは既に更新済みです というメッセージボックスが表示されます 3
レポートサンプルファイル (RDL) の使用方法 インターコムダウンロードページで提供しているサンプルには 複数のレポートサンプルファイルが同梱されていますが ここでは 日別稼働コンピュータ一覧 を使ってレポートの作成方法をご案内します ダウンロードしたファイルを解凍した 日別稼働コンピュータ一覧.rdl をダブルクリックし 関連付けされたレポートビルダーで開きます このサンプルファイルでは (local) SQLEXPRESS をデータソースとして使用します この SQL サーバー名は SmartHDD Manager 2.0 に同梱されている Microsoft SQL Server 2005 Express Edition をデフォルトでインストールした際に作成されるデータベースです データソースが異なるコンピュータにインストールされていたり 異なるインスタンス名の場合は データソースのプロパティ 画面から設定を変更します 表示されている画面の左側にある レポートデータ から DataSource1 を右クリックして データソースのプロパティ をクリックすると データソースのプロパティ 画面が表示されます 4
データソースのプロパティ 画面で表示される 接続文字列 項目にある (local) SQLEXPRESS を レポート出力データが保存された SQL サーバー名に変更し [OK] ボタンをクリックします 次に 左上の実行ボタン す をクリックすると データソースの資格情報の入力 画面が表示されま SQL 認証で登録されているユーザー名とパスワードを入力して [OK] ボタンをクリックすると 日別稼働コンピュータ一覧が表示されます 5
このレポートでは 指定された日に報告されたエージェントコンピュータを 時間別に表示することができます このレポートでは 下記の条件を変更することができます 日付 : 表示する日付を指定します グループ名 : 表示するグループを指定します 下位グループのコンピュータも表示 : はい を選択すると 配下のグループに属するユーザーのコンピュータも表示します 表示する条件を変更したら 画面右側にある [ レポートの表示 ] をクリックすると 変更された条件にあうデータで レポートを表示します 6
レポート文書の作成方法 レポートビルダーにも 印刷 機能がありますが Word ファイルや Excel ファイルにエクスポートすることで よりきれいな文書を作成することができます レポート情報として保存したい内容が表示されている状態で 画面上部の [ エクスポート ] ボタンをクリックすると Word Excel PDF などが選択できるメニューが表示されます エクスポートするフォーマットをクリックすると 名前を付けて保存 画面が表示されますので 任意のファイル名を入力して保存します 7
レポートのサンプル インターコムダウンロードページで提供しているレポートサンプルとその内容は以下の通りです 日別コンピュータ稼働台数推移 日別稼働コンピュータ一覧 コンピュータ使用時間 通信がないコンピュータ一覧 グループ別インストール OS 一覧 インストールプログラム数一覧 指定プログラムインストールコンピュータ検索 コンピュータ別インストールプログラム コンピュータスペック一覧 コンピュータ情報 メモリ容量一覧 ドライブ一覧 HDD 容量一覧 HDD 過去最高温度一覧 HDD 故障予測一覧 報告がない HDD 一覧 サンプルファイルは 予告なく更新 変更 削除されることがあります 使用できるサンプルファイルについては 下記ダウンロードページをご参照ください インターコムダウンロードページ http://www.intercom.co.jp/support/smarthdd_manager/2/download.html 8
日別コンピュータ稼働台数推移 コンピュータが 100% 活用されていない? 休日出勤した社員のコンピュータ? 終日通電のコンピュータ台数を確認 指定した年月の 日別のコンピュータ稼働台数をグラフ化してレポート表示します 年月 グループ名 下位グループのコンピュータも表示 レポート表示する年月を指定します 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 注意選択した年月にコンピュータからの報告が一度もなかった場合 / に報告された稼働情報がありません と表示されます 9
日別稼働コンピュータ一覧 終日通電のコンピュータの稼働を確認 コンピュータの電源の切り忘れ? 指定した日付の 時間帯別のコンピュータ稼働状況をグラフ化してレポート表示します 日付レポート表示する日付を指定します グループ名表示するコンピュータの所属を絞り込みます 下位グループのコンピュータも表示選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 注意最終報告日に時刻を入力してもレポート表示には反映されません 10
コンピュータ使用時間 終日通電のコンピュータを確認 コンピュータの電源の切り忘れ? 各コンピュータの月別稼働時間をレポート表示します 年月 グループ名 下位グループのコンピュータも表示 レポートする年月を選択します 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 11
通信がないコンピュータ一覧 システムドライブの故障? 同時期に通信が途切れているのはネットワークの再構築が原因? 指定の日付よりも過去に最終通信が行われたコンピュータの一覧をレポート表示します 最終通信日 グループ名 下位グループのコンピュータも表示 指定した最終通信日よりも過去に通信が途切れているコンピュータを検索します 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 注意最終報告日に時刻を入力してもレポート表示には反映されません 12
グループ別インストール OS 一覧 各バージョンの使用状況が一目瞭然 Service Pack を適用していないコンピュータの存在を確認 各グループに所属するコンピュータにインストールされている OS の数をグラフ化してレポート表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 未使用の OS も表示 表示するコンピュータの所属を指定します 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 選択したグループ内のコンピュータにはインストールされていない OS も表示します 13
インストールプログラム数一覧 古いバージョンを使っている人にはアップデートしてもらおう 今は使われていないプログラムを確認 よくわからないプログラムを発見 コンピュータにインストールされているプログラムを検索し そのインストール数をレポート表示します プログラム名 検索条件 未使用のプログラムも表示 グループ名 下位グループのコンピュータも表示 検索するプログラム名を入力します 検索するプログラムのヒット条件を選択します アンインストールされたなどで未使用となっているプログラムも表示します 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 14
指定プログラムインストールコンピュータ検索 古いバージョンを使用している人のプログラムをアップデートしよう それぞれのプログラムの使用台数が一目で確認可能 指定のプログラムを検索し それらがインストールされているコンピュータの一覧をレポート表示します プログラム名 検索条件 未使用のプログラムも表示 グループ名 下位グループのコンピュータも表示 検索するプログラム名を入力します 検索するプログラムのヒット条件を選択します アンインストールされたなどで未使用となっているプログラムも表示します 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 15
コンピュータ別インストールプログラム インストールされているバージョンが最新のものか確認 不要なソフトをインストールしていないか? 選択したコンピュータにインストールされているプログラムの詳細情報一覧をレポート表示します コンピュータ名 詳細情報を表示するコンピュータ名を選択します 16
コンピュータスペック一覧 CPU やメモリ容量から コンピュータの購入予定を検討 各コンピュータのスペックに関する情報を一覧でレポート表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 17
コンピュータ情報 搭載しているハードウェア機器の内容を確認 HDD の劣化状況が一目瞭然 接続している HDD の型や使用状況などをマトリックス表示 選択したコンピュータの個別情報やリソース情報 HDD 情報の詳細をレポート表示します コンピュータ名 詳細情報を表示するコンピュータ名を選択します マルチディスクのハードディスクとは RAID 構成により 複数枚の HDD を 1 台の大容量 HDD として認識させている NAS や USB ストレージを指します 18
メモリ容量一覧 スワップが発生しているコンピュータのメモリ増設を検討 本当にこれだけのメモリが必要? 各コンピュータの物理メモリ 仮想メモリを足した全メモリの使用状況をレポート表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します ワンポイント 物理メモリの全容量に対し 仮想メモリも含んだ実際のメモリ ( 以下 全メモリ ) の使用量が超えているコンピュータを濃い赤色で示します また 全メモリの使用量に対し 物理メモリの総容量が 100MB を切っているコンピュータを薄い赤色で示します 19
ドライブ一覧 FDD Removable などのドライブのタイプ別に一覧表示 システムドライブの空き容量を確認 タイプ別にドライブの詳細情報を表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 タイプ 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 一覧表示するドライブのタイプを選択します 20
HDD 容量一覧 容量が少ないので増設を検討 総容量の割に高い使用率 今後すぐにデータで埋まってしまうかも 使用率の低いコンピュータの HDD の取り外しを検討 各コンピュータに接続されている全 HDD の全容量 使用量 空き容量 使用率をレポート表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 21
HDD 過去最高温度一覧 高温 HDD を確認 各コンピュータに搭載された HDD が過去に計測した最高温度とその日時 モデル名をレポート表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 未使用の HDD も表示 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します コンピュータに接続されていない HDD の情報も表示します 22
HDD 故障予測一覧 HDD 故障のおそれがあるコンピュータを一目で確認 故障予測日が表示されていないのに健康状態が注意のときは HDD 温度が高くなっている 各コンピュータに設置されている HDD の故障予測 ( 管理コンソールのコンピュータ情報一覧 ) をレポート表示します グループ名 下位グループのコンピュータも表示 表示するコンピュータの所属を絞り込みます 選択したグループの下位グループに所属するコンピュータの情報も表示します 23
報告がない HDD 一覧 HDD 故障の可能性が高い NAS の監視を解除した? 指定の日付よりも過去に最後の情報報告が行われた HDD の一覧をレポート表示します このレポートより 外付け HDD を外したり 故障などが原因で コンピュータから外されたと認識された HDD の過去の状態を確認することができます 最終報告日 指定した最終報告日よりも過去に報告が途切れている HDD を検索します 注意最終報告日に時刻を入力してもレポート表示には反映されません 24