平成 30 年度屋外広告士試験 問題 B 広告デザイン 試験時間 :13:00~14:20( 退出可能時間 :13:50~14:10) 次の注意をよく読んでから始めてください 1. これは試験問題 Bです 表紙を除き12ページ20 問あります 2. 問題はすべて必須問題です 3. 氏名 受験地はマークシート解答用紙に記入してください 4. 受験番号はマークシート解答用紙に記入し 該当する番号欄を鉛筆で塗りつぶしてください 5. 解答はマークシート解答用紙の番号欄を鉛筆で塗りつぶしてください 6.1 問に2つ以上解答した場合は正解としません 7. 解答を訂正する場合は 消しゴムでていねいに消して訂正してください 8. マークシート解答用紙は退席の際に回収します 9. この問題冊子は持ち帰っても構いません
問 1 アメリカ合衆国において規格化された屋外広告物のひとつである 30 シート ポスターボード のフレームの寸法として 正しいものはどれか 1. 幅 12 フィート 6 インチ 高さ 18 フィート 6 インチ 2. 幅 22 フィート 8 インチ 高さ 10 フィート 5 インチ 3. 幅 18 フィート 6 インチ 高さ 12 フィート 6 インチ 4. 幅 10 フィート 5 インチ 高さ 22 フィート 8 インチ 問 2 屋外広告物は ことばや絵や色などの記号が組み合わされて表現されている 屋外広告物の色彩を記号の観点から説明する記述のうち 色情報を的確に伝えるための色彩の用い方として 適切でないものはどれか 1. 伝えたい情報の内容にふさわしい色彩を用いた広告物 2. 広告企業のコーポレートカラーが示された広告物 3. 地域の景観基調色を地色と図形色に用い 景観に同化させた広告物 4. 印象に残りやすく 他との違いが明瞭に示された広告物 問 3 コミュニケーションは バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーションに分類できる ノンバーバルコミュニケーションの事例として 適切でないものはどれか 1. 店頭で呼び込む店員の声 2. うなぎ屋から香るうなぎを焼く匂い 3. サインのピクトグラム 4. 閉店時に流れる 蛍の光 の音楽 平成 30 年度 B - 1 -
問 4 人間の目の視細胞の中で色の識別に関して主な働きをする錐体には 長錐体 中錐体 短錐体の 3 種類があるが それらに関する記述として 適切でないものはどれか 1.3 種類の錐体は異なる波長の光に反応し 脳に向けて電気信号を発する 2. 短錐体からの信号が大きいと 青色が見える 3. 長錐体と中錐体からの信号が同じ大きさだと 黄色が見える 4.3 つの錐体からの信号が同じくらいだと 赤色が見える 問 5 イラストにイメージされる落葉広葉樹をマンセル表色系で示した記述として 適切なものはどれか 1. 春 新緑の葉の色相は 5G 程度である 2. 夏 盛緑の葉の彩度は 6 程度である 3. 秋 紅葉の彩度は 15 程度である 4. 冬 枯れ葉の落葉の色相は 5R 程度である 1 春 新緑の葉 3 秋 紅葉 2 夏 盛緑の葉 4 冬 枯れ葉の落葉 平成 30 年度 B - 2 -
問 6 図の色彩の透明視に関する記述について 適切でないものはどれか 1. 青い円と黄色い円の重なる部分に中間混色を用いることで 透明感が感じられる 2. 各円の重なる部分の中間混色が 青色か黄色かどちらかに近いと 距離も近く感じられる 3. 図のような透明視は 色彩の性質によるため 各形態の関係の影響が少ない 4. 図のような透明視は 錯視の一種である 問 7 光の明るさや特徴を示すために定義された指標はいくつかあるが それらの説明として 正しいものは次のうちどれか 1. 演色性とは 自然光に照らされている場合の色がどの程度再現されているかを示す指標で 単位は ra( アールエー ) である 2. 色温度とは ある光源から放射されるある一定方向への立体的な角度の範囲内の光の量を示す指標で 単位は cd( カンデラ ) である 3. 照度とは 光の輝きの度合いやまぶしさを示す指標で 単位は cd/ m2 ( カンデラ毎平方メートル ) である 4. 輝度とは 照明によって照らされている場所の明るさを示す指標で 単位は lx( ルクス ) である 平成 30 年度 B - 3 -
問 8 照明光源の種類に対応する演色性の効果 (a= 照明光源の種類 b= 強調される色 c= くすむ色 d= その場の雰囲気 ) の組合わせとして 正しいものはどれか (a) (b) (c) (d) 1. ナトリウム灯 黄 黄以外の色 黄ばんだ暗さ 2. 高圧水銀灯 赤 橙 黄 緑 適度な暖かみ 3. 昼光色蛍光灯 赤 橙 緑 青 暖かい 4. 白熱電球 緑 青 赤 橙 涼しい 問 9 LED に関する記述として 適切でないものはどれか 1.LED は Light Emitting Diode の略で 発光ダイオードのことである 2. 機器の小型化 薄型化 軽量化が容易であり 様々な分野での普及が進んでいる 3. 従来の電球や蛍光灯よりも初期費用が安価で 消費電力も低く省エネルギー効果が高い 4. 初期は赤色 黄緑色と橙色の 3 色であったが 現在はフルカラーの表示が可能となった 問 10 高齢人口が増加している現在の日本においては 屋外広告物のありかたについても高齢者への配慮が不可欠となっているが その具体的な方法の一つとして 適切でないものはどれか 1. 表示する文字を大きくすること 2. 表現の内容を簡潔にすること 3. 色の明度差によるコントラストを明瞭にすること 4. 遠くからでも見えるように 掲示位置を高くすること 平成 30 年度 B - 4 -
問 11 大空間の天上から吊り下げられた写真の A と B2 つのサインの視認性と誘目性に関する記述として 適切なものはどれか 1. サイン A と B が図になることで 視認性を確保している 2. サイン A と B の違いが明確に分けられていて 誘目性を高めている 3. サインの地色と白い文字色のコントラストが不明瞭で 読みづらいサインとなっている 4. サインは天井から吊り下げられることで 周りとは異なる形態を持ち視認性を高めている 平成 30 年度 B - 5 -
問 12 広告情報の受け手としての色覚障がい者への配慮に関する記述の空欄に入る語の組合わせとして 正しいものはどれか 色覚に障がいがある人は 日本人の男性 ( a ) 女性 ( b ) の割合である また 白内障など 加齢により色の識別に支障が出ることと合わせて 屋外広告物の色彩表現に留意が必要である このような色の見え方の多様性への配慮から JIS の ( c ) では どのような色覚の人にもできるだけ見やすくなるよう検討されている (a) (b) (c) 1. 15% 5% 安全色彩 2. 8% 0.5% 安全色彩 3. 15% 0.5% カラーユニバーサル 4. 8% 5% カラーユニバーサル 問 13 屋外広告物に使用される文字が判読性の高い書体であるための条件として 適切なものはどれか 1. 文字高に対する軸線の太さが 10 分の 1 から 5 分の 1 程度であること 2. セリフやその他の装飾的な要素があること 3. アッセンダーとディセンダーの比が大きいこと 4. 読み間違いが発生しやすい数字などでは 曲線で囲まれた部分を閉じるようにデザインすること 平成 30 年度 B - 6 -
問 14 写真の田園風景の中に見られる祭り屋台の蔵に表示されているサインに関する記述として 適切でないものはどれか 1. 家紋のようなこのサインは コミュニテイのアイデンティティを表現している 2. このサインは周辺住民にとって身近な存在で 地区の象徴となっている 3. 茶色と白を用いて 視認性の低い屋外広告物となっている 4. 土地の個性やアイデンティティを際立たせる屋外広告物である 平成 30 年度 B - 7 -
問 15 欧文書体のプロポーションに関する記述の空欄に入る語の組合わせとして 正しいものはどれか 欧文書体のプロポーションは 図のように 5 本の横線のラインシステムを基準とする ラインの名称は 線 1 をアッセンダーライン 線 2 を ( a ) 線 3 を ( b ) 線 4 をディセンダーラインと呼ぶ 可読性を重視した書体は ( c ) の間が大きくなるよう設計されている (a) (b) (c) 1. キャップライン エックスライン 線 2と線 3 2. キャップライン ベースライン 線 1と線 3 3. ミーンライン エックスライン 線 1と線 3 4. ミーンライン ベースライン 線 2と線 3 平成 30 年度 B - 8 -
問 16 自動販売機は都市景観やまち並みを構成する要素のひとつでもあり 色彩やデザイン 設置場所については周辺景観との調和を図ることが求められている 写真の自動販売機と景観に関する記述として 適切でないものはどれか 1. 商標 ロゴマーク等を商品を購入する人が分かり易く識別できる必要最小限の表示としている 2. ポスターや商品ステッカーなどの広告物は 必要最小限の貼付として 周辺景観への配慮がみられる 3. 自動販売機が建築物の前面に位置することから 建築物の色を自動販売機外壁部の地色に用い 景観の連続性を図っている 4. 自動販売機外壁部の草花の意匠は 自然の花やみどりの色に変更した方が調和性は高まる 平成 30 年度 B - 9 -
問 17 街の中の景観構成要素の色彩について トーンの違いによって整理した下図の空欄に入る語の組合わせとして 正しいものはどれか (a) (b) (c) 1. 建物外壁低層部建物外壁上層部ストリートファニチャー 2. ストリートファニチャー建物外壁低層部建物外壁上層部 3. 建物外壁上層部ストリートファニチャー建物外壁低層部 4. 建物外壁上層部建物外壁低層部ストリートファニチャー 平成 30 年度 B - 10 -
問 18 屋外広告物の素材として木材を使用する場合には 耐候性を高める加工の必要があるが その具体的な方法として 適切でないものはどれか 1. 防腐剤を浸潤させる 2. 他の材から抽出した脂 ( ヤニ ) を注入する 3. 荷重をかけて乾燥させる 4. 小さな屋根や笠木をとりつける 問 19 下の写真にあるような日本の伝統的なまち並みの壁面に描かれた装飾に関する記述として 適切なものはどれか 1. この壁面装飾は鏝絵 ( こてえ ) 技法で描かれたもので 屋外広告物に該当しない 2. 漆喰を材料にして製作されたものである 3. 凹凸部分に塵などが付着しており 決して美しいものではない 4. 表現したい部分を彫刻のように削ることで製作されたものである 平成 30 年度 B - 11 -
問 20 屋外広告物のメディアに関する記述の空欄に入る語の組合わせとして 正しいものはどれか 交通広告等のすべての媒体を統一的に広告する手法が ( a ) これを街のレベルまで拡大したものが ( b ) である どこをみても同じ広告主の広告となるため 様々な ( c ) などに効果を発揮する (a) (b) (c) 1. メディアジャックタウンジャックプロモーション 2. 車内吊りシェルター広告プロモーション 3. メディアジャックシェルター広告イベント 4. 車内吊りタウンジャックイベント 平成 30 年度 B - 12 -