上場会社監査事務所登録制度に係る規定要綱案

Similar documents
上場会社監査事務所登録制度に係る規定要綱案

監査に関する品質管理基準の設定に係る意見書

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

Microsoft Word - 内部統制システム構築の基本方針.doc

内部統制ガイドラインについて 資料

文書管理番号

特定個人情報の取扱いの対応について

Ⅲ 第 43 期監査報告書等 監査報告書 私たち監事は 平成 27 年 9 月 1 日から平成 28 年 8 月 31 日までの第 43 期事業年度にお ける理事の職務の執行を監査いたしました その方法及び結果につき以下のとおり報告い たします 1. 監査の方法及びその内容私たち監事は 理事及び使用

個人情報保護規定

( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

14個人情報の取扱いに関する規程

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

3 参照基準次に掲げる基準は この基準に引用される限りにおいて この基準の一部となる - プライバシーマーク付与適格性審査実施規程 - プライバシーマーク制度における欠格事項及び判断基準 (JIPDEC) 4 一般要求事項 4.1 組織 審査業務の独立性審査機関は 役員の構成又は審査業務

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

制定 : 平成 24 年 5 月 30 日平成 23 年度第 4 回理事会決議施行 : 平成 24 年 6 月 1 日 個人情報管理規程 ( 定款第 65 条第 2 項 ) 制定平成 24 年 5 月 30 日 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 定款第 66 条第 2 項の規定に基づき 公益社団法

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日

Microsoft Word - ○指針改正版(101111).doc

特定個人情報の取扱いの対応について

JCROA自主ガイドライン第4版案 GCP監査WG改訂案及び意見

東レ福祉会規程・規則要領集

SGEC 附属文書 理事会 統合 CoC 管理事業体の要件 目次序文 1 適用範囲 2 定義 3 統合 CoC 管理事業体組織の適格基準 4 統合 CoC 管理事業体で実施される SGEC 文書 4 CoC 認証ガイドライン の要求事項に関わる責任の適用範囲 序文

プライバシーマーク付与適格性審査業務 基本規程

<8B4B92F681458CC2906C8FEE95F195DB8CEC2E786C7378>

個人情報管理規程

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

医師主導治験取扱要覧

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

安全管理規程

劇場演出空間技術協会 個人情報保護規程

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

Ⅰ 本報告書の範囲及び目的 1. 本報告書の範囲 1. 本報告書は 監査人の交代に際しての監査業務の引継に関する実務上の指針を提供するものである 本報告書は 関連する職業倫理に関する規定と併せて適用される なお 監査基準委員会報告書 300 監査計画 には 初年度監査の開始前に実施する事項に関する追

特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

適用時期 5. 本実務対応報告は 公表日以後最初に終了する事業年度のみに適用する ただし 平成 28 年 4 月 1 日以後最初に終了する事業年度が本実務対応報告の公表日前に終了している場合には 当該事業年度に本実務対応報告を適用することができる 議決 6. 本実務対応報告は 第 338 回企業会計

ISO19011の概要について

Microsoft Word - 規則11.2版_FSSC22000Ver.4特例.doc

p81-96_マンション管理ガイド_1703.indd

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

privacypolicy

報主体の権利利益及びプライバシーの侵害の防止に関し 必要な措置を講じるよう勤める 2 本センターの職員等は 業務上知り得た個人情報を漏えいし または不当な目的に使用してはならない 第 2 章 管理体制及び責任 ( 管理体制 ) 第 6 条本センターは 個人情報の適切な管理を効果的に実施するため 役割

12_モニタリングの実施に関する手順書 

Microsoft Word - アンチ・ドーピング規程(クリーン).docx

内部監査業務指示書

< F2D8EE888F882AB C8CC2906C>

個人情報保護に関する規定 ( 規定第 98 号 ) 第 1 章 総則 ( 目的 ) 第 1 条学校法人トヨタ学園および豊田工業大学 ( 以下, 総称して本学という ) は, 個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 57 号, 以下, 法律という ) に定める個人情報取り扱い事業者 (

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

財団法人日本体育協会個人情報保護規程

日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とカンボジア王国労働職業訓練省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための情報連携の基本的枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにカンボジア王国

個人情報管理規程

社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

監査基準の改訂及び監査における不正リスク対応基準の設定について 平成 25 年 3 月 13 日企業会計審議会監査部会 一経緯 1 審議の背景 公認会計士 ( 監査法人を含む ) による財務諸表の監査 ( 以下 公認会計士監査 という ) は 財務諸表の信頼性を担保するための制度であり その規範とな

<90528DB88EBF96E2955B2E786C73>

保健福祉局地域福祉課

預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

保健福祉局地域福祉課

情報信託機能の認定に係る指針 ver1.0 に基づく データ倫理審査会 ( 仮 ) ( 以下 データ倫理審査会 という ) に相当するものを記載 に説明を行い 助言を受けること (4) 注 : 受任者が委任者に対し第三者提供に係る条件等を個別に指定できる機能を提供する場合には その旨を記載 第 条

目次 1. 一般 目的 適用範囲 参照文書 用語及び定義 内部監査 一般 内部監査における観点 内部監査の機会 監査室

個人情報の取り扱いに関する規程

特定個人情報の取扱いに関するモデル契約書 平成27年10月

第 2 章 個人情報の取得 ( 個人情報の取得の原則 ) 第 4 条個人情報の取得は コンソーシアムが行う事業の範囲内で 利用目的を明確に定め その目的の達成のために必要な範囲においてのみ行う 2 個人情報の取得は 適法かつ公正な方法により行う ( 特定の個人情報の取得の禁止 ) 第 5 条本条各号

直しも行う これらの事務については 稟議規程 文書管理規程 契約書取扱規程は管理本部長が所管 情報管理規程 情報セキュリティ管理規程はコンプライアンス推進部長が所管し 運用状況の検証 見直しの経過等 適宜取締役会に報告する なお 業務を効率的に推進するために 業務システムの合理化や IT 化をさらに

都市監査基準第 1 章総則 ( 本基準の目的 ) 第 1 条都市監査基準 ( 以下 本基準 という ) は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 以下 法 という ) 地方公営企業法( 昭和 27 年法律第 292 号 以下 公企法 という ) 及び地方公共団体の財政の健全化に関する法律

(5) 個人データ 個人データ とは 個人情報データベース等を構成する個人情報をいう (6) 保有個人データ 保有個人データ とは 当会館が 開示 内容の訂正 追加又は削除 利用の停止 削除及び第三者への提供の停止を行うことのできる権限を有する個人データであって その存否が明らかになることにより公益

6 当社は 反社会的勢力に対しては一切の関係をもたず 不当要求を受けた場合等の 事案発生時には 総務部を対応統括部署として警察および顧問弁護士等と連携し毅然とした態度で対応する (2) 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制 1 当社は 取締役の職務の執行に関する情報 ( 株主総会議


マイナンバー制度 実務対応 チェックリスト

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条

苦情等処理規程 第 1 章総則 第 1 条 ( 目的 ) この規程は 当社が行う仮想通貨交換業に関して 顧客等より申し出のあった苦情等や顧客等との間に生じた紛争等を迅速かつ公正に処理するための基本的事項及び手続を定め さらに苦情等や紛争等の再発防止を図ることを目的とする 第 2 条 ( 定義 ) 1

ISO 9001:2015 改定セミナー (JIS Q 9001:2015 準拠 ) 第 4.2 版 株式会社 TBC ソリューションズ プログラム 年版改定の概要 年版の6 大重点ポイントと対策 年版と2008 年版の相違 年版への移行の実務


JICA 事業評価ガイドライン ( 第 2 版 ) 独立行政法人国際協力機構 評価部 2014 年 5 月 1

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス 利用契約書 ( 以下 利用者 という ) と社会福祉法人慈徳会 ( 以下 事業者 という ) は 基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス ( 以下 当施設 という ) が利用者に対して提供する基準該当短期入所サービスについて 次のとおり契約

など 国の行政機関の法令遵守の確保につながるものである また 内部の職員等からの通報を積極的に活用したリスク管理等を通じて 国の行政機関が適切に行政事務を遂行していくことは 公務に対する国民の信頼の確保並びに国民生活の安定及び社会経済の健全な発展にも資するものである 本ガイドラインは 以上の意義を踏

第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規程は 株式会社スマートバリュー ( 以下 当社 という ) が個人情報保護方針に基づく個人情報の取扱いの基本事項を定めたもので 個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規程における用語の定義は 次の各号に定めるところによ

外部通報処理要領(ホームページ登載分)

特定個人情報取扱要領 ( 目的 ) 第 1 条この要領は この組合の 個人情報保護方針 および 特定個人情報取扱規程 ( 以下 規程 という ) に基づき この組合における特定個人情報の具体的な取扱いを定めたもので 特定個人情報の保護と適正な利用を図ることを目的とする ( 用語の定義 ) 第 2 条

特定個人情報等取扱規程

Ⅰ バイタルリンク 利用申込書 ( 様式 1-1)( 様式 ) の手続 バイタルリンク を利用する者 ( 以下 システム利用者 という ) は 小松島市医師会長宛に あらかじ め次の手順による手続きが必要になります 新規登録手続の手順 1 <システム利用者 ( 医療 介護事業者 )>

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

公益財団法人岩手県南技術研究センター特定個人情報取扱規程 平成 28 年 4 月 1 日制定 規程第 14 号 第 1 章目的等 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人岩手県南技術研究センター ( 以下 センター という ) が 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関す

agenewsプライバシーポリシー_0628_テキスト形式

( 除名 ) 第 9 条社員が次のいずれかに該当するに至ったときは 社員総会の決議によって当該社員を除名することができる (1) この定款その他の規則に違反したとき (2) この法人の名誉を傷つけ または目的に反する行為をしたとき (3) その他除名すべき正当な事由があるとき ( 社員資格の喪失 )

日本医療情報学会

PYT & Associates Attorney at law

保総発第○○○号

管理区分 非管理版 文書番号 PMS-007 制定年月日 改訂年月日 改訂番号 1 購入希望の場合は P マークの取得及び更新に必須となる文書のサンプルです ページ最後の購入方法をご確認ください 修正可能なワードファイルで提供して

日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁とフィリピン共和国労働雇用省との間の在留資格 特定技能 を有する外国人に係る制度の適正な運用のための基本的連携枠組みに関する協力覚書 ( 仮訳 ) 日本国法務省 外務省 厚生労働省及び警察庁 ( 以下 日本の省庁 と総称する ) 並びにフィリピン共和国労働雇

<4D F736F F F696E74202D2091E6368FCD5F95F18D908B7982D D815B >

Microsoft Word - 講演録添付資料.doc

研究活動における不正行為への対応等に関する規程 ( 目的 ) 第 1 条 本規程は小池化学株式会社 ( 以下 当社 という ) における研究活動での不正行為を防止 すると共に 不正行為が行われ 又はそのおそれがある場合の取扱いに関し 必要な事項を 定める ( 定義 ) 第 2 条本規程において 不正

一般社団法人千葉県社会福祉士会ぱあとなあ千葉名簿登録規程規程第 22 号平成 25 年 7 月 20 日制定平成 25 年 11 月 16 日改正最新改正平成 27 年 11 月 28 日改正 ( 目的 ) 第 1 条本規程は一般社団法人千葉県社会福祉士会 ( 以下 本会という ) 権利擁護センター

個人情報保護方針・個人情報の取扱について くりっく365のお客様

Microsoft Word - 苦情処理・紛争解決のための基本方針及び社内規程.docx

ISO9001:2015内部監査チェックリスト

個人情報の保護に関する規程(案)

(2) 情報資産の重要度に応じた適正な保護と有効活用を行うこと (3) 顧客情報資産に関して 当法人の情報資産と同等の適正な管理を行うこと (4) 個人情報保護に関する関係法令 各省庁のガイドライン及び当法人の関連規程を遵守すると共に これらに違反した場合には厳正に対処すること ( 個人情報保護 )

EDINET 提出書類 株式会社三栄建築設計 (E0405 訂正有価証券報告書 表紙 提出書類 有価証券報告書の訂正報告書 根拠条文 金融商品取引法第 24 条の 2 第 1 項 提出先 関東財務局長 提出日 2019 年 1 月 16 日 事業年度 第 25 期 ( 自 2017 年 9 月 1

<4D F736F F D E64976C8F91817A B7B8E73959F8E F41984A8BC696B18A4A91F D F8E968BC68BC696B18E6

Transcription:

様式第 4-1 号 提出日 ( 西暦 ) 2014 年 9 月 12 日 品質管理システム概要書 ( 2014 年 9 月 5 日現在 ) 監査事務所名藍監査法人 代表者名小林恒男 1. 品質管理に関する責任の方針及び手続 (1) 品質管理規程は 当監査法人のすべての監査業務に適用される したがって 個々 の専門要員は 当該品質管理の規程に準拠して監査業務を行わなければならない (2) 品質管理システムの整備及び運用は当法人の責任とする (3) 当法人は 専門要員に対する品質管理システムの理解及び専門要員からの意見又 は懸念事項をフィードバックできるよう 全体ミーティングを開催する (4) 品質管理のシステムの整備及び運用状況を記録した文書の保管期間は 当規程内 でその性質に応じて定めている (5) 当法人の品質管理のシステムの構成としては 品質管理に関する責任 ( 第 2 章 ) 職業倫理及び独立性 ( 第 3 章 ) 契約の新規の締結 更新及び解除( 第 4 章 ) 専門要員の採用 教育 訓練 評価及び選任 ( 第 5 章 ) 監査業務の実施( 第 6 章 ) 品質管理のシステムの監視 ( 第 7 章 ) 不服と疑義の申立て( 第 8 章 ) 監査事務所間の引継 ( 第 9 章 ) 共同監査( 第 10 章 ) 四半期レビューへの準用( 第 11 章 ) 小規模被監査対象法人 ( 第 12 章 ) 及び規程の改廃 ( 第 13 章 ) からなる (6) 品質管理の責任者 ( 品質管理担当社員 ) は 社員総会によって選任された代表社 員若しくは社員をもってする 但し 最終責任者については代表者とし 品質管理の 最終責任を負う (7) 品質管理担社員及び監査責任者は当法人の品質管理の向上及び徹底のため 以下の事項を遵守する 1 当法人の最優先事項は 監査の品質であることを常に意識し 専門要員に対して伝達し 徹底させるように努める 2 高品質の監査が実施可能な風土をつくるため 高い質の監査業務対しては正当な評価を行い報酬等に反映させる 1

3 監査の質的向上のために 必要な業務に 十分な資源を投入する 4 常に自己研鑽するとともに 当法人内の品質管理上の問題点を識別し理解することに努める 5 監査チームのメンバーが不服と疑義の申立を行う場合でも 不当な取り扱いを受けることはないよう努める 不正リスクへの対応 当法人の品質管理システムは 監査における不正リスク対応基準 に準拠していており 不正リスクに対応するための方針及び手続を含んでいる また 不正リスクに関する品質管理の責任者を原則として 品質管理担当社員とすることを定めている 2. 職業倫理の遵守及び独立性の保持のための方針及び手続 (1) 職業倫理専門要員は 倫理規則第 2 条で定める基本原則 ( 誠実性 公正性 職業的専門家としての能力及び正当な注意 守秘義務 職業的専門家としての行動 ) を遵守する (2) 独立性 1 専門要員は 別途定める独立性チェックリストを定期的に提出するとともに 入所時及び退所時には別途定める誓約書を提出する また 提出後独立性の保持に疑義が生じる事項が発生した場合には 速やかに当法人に報告するよう定めている 2 専門要員の独立性に対する疑義が生じる事項が発生した場合には 担当業務から直ちに排除する 3 当法人は 独立性に関する教育を全体ミーティングにて繰り返し実施する (3) インサイダー取引防止インサイダー取引を防止するために 専門要員には秘密保持に関しての定めを設けるとともに 別途定めるインサイダー取引防止に関する誓約書を定期的に提出させている (4) ローテーションの方針及び手続 1 同一会社における主要な担当者 ( 監査責任者 審査担当者 監査業務の重要な事項について重要な決定や判断を行うその他の者 ) の連続担当年数は7 年間を限度とする なお インターバル期間は2 年とする 2 監査責任者は指定社員とし 法人の定める独立性チェックリストに抵触しないこととする 2

(5) 非監査証明業務の受嘱当法人が非監査証明業務を受嘱する場合 その業務を担当する者は 独立性に対する阻害要因が生じる業務に該当しないか確認するとともに 品質管理担当社員に伝達し 別途定める方針及び手続に従う なお 当法人は非監査業務を主たる業務としない (6) セーフガードセーフガードの検討にあたっては 職業倫理の遵守及び独立性の保持のための方針及び手続 に定める各項を十分に斟酌するとともに 報酬依存度に関しては 別途定めたガイドラインに従って検討を行う 不正リスクへの対応 専門要員は 不正によるリスクに対応するため 特に中立性及び懐疑心の保持に留 意し業務を行わなければならない 3. 契約の新規の締結及び更新の方針及び手続 (1) 監査契約の新規の締結及び更新の際には 以下の事項を考慮する 1 法人の規模及び組織 2 当該監査業務に適した能力及び経験を有する監査メンバーの確保 また 監査メンバーの経歴及び当該監査業務で特別に要求される事項の検討 3 監査契約の新規の締結及び更新の判断に重要な影響を及ぼす事項 4 前任監査人から引継に関する事項 5 監査契約を締結することにより生じる 利益相反関係及びその可能性 (2) 監査業務の新規の締結及び更新にあたり 法人で定めたチェックリストを用いて リスク評価を行い 審査を受けることとする (3) 監査業務の新規の締結又は更新に関する意思決定機関は 社員総会とする ただ し 審査の承認が無い場合にはこの限りでない (4) 監査業務の新規の締結の前には 定期的に提出を義務としている職業倫理と独立 性に関する調査書類と誓約書を別途 専門要員に提出させる (5) 監査契約締結後に監査契約の締結を辞退する原因となるような情報を法人が入 手した場合 社員総会にて契約解除の是非を決定する (6) 監査契約の解除は 当法人で定めたチェックリストを用いてリスク評価を行い 社員総会で決定する なお この際当規程で定めた諸項目を考慮して行う 3

(7) 非監査業務契約の新規の締結 更新及び解除にあたっては 監査業務の品質へ与える影響を十分に考慮するとともに 重要性の乏しい場合を除き 社員総会で決定する なおこの際には 犯罪による収益の移転防止に関する法律に準拠し 別途定める方針及び手続とガイドラインに従い行うものとする 不正リスクへの対応 不正リスク対応基準が適用される監査業務に係る 監査契約の新規の締結及び更新の判断に関する方針及び手続を以下のように定める (1) 監査契約の新規締結及び更新にあたり 不正リスクを考慮 ( 関与先の誠実性に関する理解を含む ) して リスク評価を行う (2) 新規の締結時 及び更新時はリスクの程度に応じて 審査担当者など監査チーム外の適切な者が当該評価の妥当性を検討する 不正リスク対応基準が適用される監査業務について 監査責任者は監査契約の新規締結及び更新にあたり 上記の手続が適切に行われていることを確かめなければならない 4. 専門要員の採用 教育 訓練 評価及び選任の方針及び手続 (1) 専門要員の採用については 監査業務を遂行するのに必要な能力と適正を高める 資質を備えた誠実な人材を選考するため 別途定めた方針に準じて行う (2) 監査業務に関連する法令等の変更や監査事務所としての方針 手続等を変更した 場合には 教育 訓練のために当規程で定める諸項目の実行により専門要員に周知徹 底する (3) 社員の選任にあたっては 公認会計士有資格者 かつ 業務執行の経験 能力を有し職業監査人として高い倫理観のある者を 法人在職の長短に関係無く社員候補者とし 社員総会の決議により決定する また その評価にあたっては 当法人における監査の品質向上に対する貢献度を十分に考慮して行う (4) 専門要員の報酬 給与等の算定は法人への貢献度 実務経験 能力 責任感等業 務遂行能力を総合的に斟酌して代表社員が毎年算定し 予算書として社員総会に報告 し承認を得る 不正リスクへの対応 専門要員が監査業務を行う上で必要な不正事例に関する知識を習得し 能力を開発できるよう 当法人内外の研修等の他 全体ミーティングにおいて適宜 不正に関する啓蒙をおこなうこととする 4

5. 業務の実施 (1) 監査業務の実施及び適切な監査報告書の発行を合理的に確保するための方針及び手続 1 監査チームは監査業務の質的水準を確保するために 監査の実施において当規程内で定める諸項目を遵守しなければならない 2 監査の質的水準向上及びチーム内での知識の共有を高めるために 定期的に全体ミーティングを実施するとともに 最高責任者は当ミーティング内において自由闊達な討議がなされるよう十分な配慮をするとともに適切な指示を行う 3 監査責任者は監査メンバーの能力 経験に応じて必要な業務を適切に分担しなければならない 4 監査責任者は監査調書の査閲や質問等を通じ 常に監査の進捗状況を把握し適時適切な 助言 勧告をする また実施可能な 十分な時間が確保されるよう 監査計画を策定し 必要あれば適宜計画の修正を行う 5 監査調書の査閲は その目的が達成されるよう 当規程で定めた諸項目及び別途定めるガイドラインに従って行う 不正リスクへの対応 不正リスクへの対応のため 監査責任者は当規程で定める諸項目を踏まえて監査業務を監督する責任を有するとともに 特に不正リスクが識別された事項については 懐疑心をもって監査調書の査閲を行う (2) 専門的な見解の問合せの方針及び手続 1 監査メンバーは 判断に困難が伴う重要な事項等に関して 監査責任者と協議を行うとともに 当法人内で必要と認める審査事項について受審しなければならない 2 監査メンバーは 必要に応じて他の専門家や専門的な調査部門など 蓄積された経験及び専門的知識を積極的に活用することとする また専門的な見解の問合せが適切に実施されるように 当法人内外において 十分な人材等を確保するように努める なお この際には当規程で定める方針及び手続に準拠して行う 3 監査責任者は 判断に困難が伴う重要な事項等については 個々の監査メンバーの問題として取り扱うことなく 法人内共通の問題として自由闊達な意見ができる風土を構築するよう努める 不正リスクへの対応 不正による重要な虚偽の表示を示唆する状況が識別された場合 又は不正による重要な虚偽の表示の疑義があると判断された場合には 必要に応じ当法人内外の適切な専門的知識及び経験等を有する者に問合せ 入手した見解を検討する 5

(3) 審査の方針及び手続審査担当者は ⅰ) 審査の内容 実施時期及び範囲 ⅱ) 審査担当者の適格性及び客観性 ⅲ) 審査に関する文書化に関して別途定めた審査に関する規程及び細則に従い監査メンバーが行った監査手続 監査上の判断及び監査意見の形成を客観的に評価する なお 審査が完了するまでは監査報告書を発行してはならない 不正リスクへの対応 不正による重要な虚偽の表示の疑義があると判断された場合には 修正後の監査計画及び監査手続が妥当であるかどうか 入手した監査証拠が十分かつ適切であるかどうかについて審査を受けなければならない また 不正による重要な虚偽表示の疑義の内容及びその程度に応じて 必要な場合には 追加で審査担当者を選任するか 社員総会で審査を実施する (4) 監査上の判断の相違を解決するための方針及び手続監査チーム内 監査チームと専門的な見解の問合せの助言者との間 又は 監査責任者と審査担当者との間の監査上の判断の相違が生じた場合には 以下の方針に従い対処する 1 監査上の判断の相違が生じた場合には 速やかに解決するための適切な措置を講じる この際 定期的に行う全体ミーティングを積極的に活用する 2 専門的な見解の問合せを行った者は 監査上の判断の相違に関して到達した結論及びその対処について 適切に文書化しなければならない 3 然るべき適切な措置を行ったうえで 監査上の判断の相違が解消されない場合は 社員総会にて 当法人内外の適切な専門的な知識及び経験等を有する者に専門的な問合せを行い 監査上の判断の相違を解決する 4 品質管理担当社員は 監査上の判断の相違が生じた場合であっても これによって不当な取扱いを受けることがないよう 適切な措置を講じるとともに 周知徹底する 5 監査報告書は 重要な監査上の判断の相違が解消しない限り 発行してはならない (5) 監査ファイルの最終的な整理及び監査調書の管理 保存の方針及び手続 1 監査ファイルは原則として 監査報告書ごとにまとめ 監査ファイルの最終的な整理完了の期限を 当規程内で定めている 2 監査調書の管理としては 機密性 保管の安全性 情報の完全性 アクセス可能性及び検索可能性を合理的に確保しなければならず 秘密保持に関しても当規程内で定めた諸項目を遵守しなければならない また 監査調書の追加 変更等を行う場合には その方針手続を定め 文書化を義務付けている 6

6. 品質管理のシステムの監視 (1) 監査事務所の品質管理に関する方針及び手続の監視のプロセス 1 当法人は品質管理の質を維持するために 品質管理のシステムの監視において評価する内容を当規程内で定めている また 品質管理のシステムの監視は 品質管理のシステムの整備状況の適切性と運用状況の有効性の双方について実施される 2 品質管理のシステムの監視に関するプロセスとしては 日常的監視と定期的な検証と定め その方法については別途ガイドラインを定めている 3 監査責任者は 品質管理担当社員から伝達された 品質管理のシステムの監視の結果に関する最新の情報及び当該情報で指摘された不備が担当する業務に影響を与えるかどうかを考慮しなければならない 4 品質管理のシステムの監視責任者については 資格要件を定め 社員総会にて選任することとしている また任期は1 年とし 当規程で定める資格要件を満たさなくなった場合には 速やかに解任する 不正リスクへの対応 契約の新規の締結及び更新 不正に関する教育 訓練 業務の実施 ( 監督及び査閲 監査事務所内外からもたらされる情報への対処 専門的な見解の問合せ 審査 監査責任者間の引継を含む ) 及び監査事務所間の引継に関して 不正リスクへの対応状況について 定期的な検証を実施し 実施結果を確認することとしている (2) 識別した不備の評価 伝達及び是正の方針及び手続 1 品質管理のシステムの監視責任者は 監視によって発見された不備の影響の評価を 別途定めるガイドラインに従い評価するとともに その内容に応じて 品質管理担当社員 監査責任者その他適切なものに対して 品質管理のシステムの監視によって発見された不備と是正措置を伝達しなければならない 2 品質管理担当社員は 少なからず年に一度 品質管理のシステムの監視の結果 ( 実施内容 結論 組織的 反復的又はその他の重要不備が発見された場合にはその内容と講じられた是正措置 ) を社員総会に報告しなければならない (3) 不服と疑義の申立ての方針及び手続 1 当法人は 職業的専門化としての基準及び法令等に違反する監査業務 当法人が定める品質管理のシステムへの抵触等 個々の監査業務への不当な干渉等及びその他監査業務遂行上問題となる事項に関して 内外からもたらされる情報に適切に対処することを合理的に確保するために 当法人における不服と疑義の申立てに関する方針及び手続を定めるとともに 不服と疑義の申立方法を定めている 2 当法人は 不服 疑義の申立てがあった場合 速やかに社員総会にて十分かつ適切な経験と権限を有し 調査の対象となった監査業務に従事していない者を選任し その者の管理下で必要かつ十分な調査を行う なお 調査の内容については文 7

書化し整理 保存する 3 当法人は 前項の調査の結果に基づき調査結果が 品質管理システムの整備運用 に関する改善を必要とする場合には 不備のタイプに応じて是正措置を講ずる 不正リスクへの対応 当法人は不正リスク対応基準が適用される監査業務について 当法人内外からの情報を受け付け 不正リスクに関連した情報がある場合には 関連する監査責任者に適時に伝達した後 その検討の内容について文書化し 品質管理担当社員に書面で報告することとしている 7. 監査事務所間の引継の方針及び手続監査事務所間の引継がある場合 監査業務の引継が適切に行われることを合理的に確保するために 第 4 章及び別途定める 監査人の交代に関するガイドライン に従う 不正リスクへの対応 監査責任者は 不正リスク対応基準が適用される監査業務について 実施した引継 の状況を品質管理担当社員に書面にて報告しなければならない 8. 共同監査の方針及び手続共同監査を行う場合は 共同監査に関する共同監査人との合意事項を共同監査協定書として文書化し明確化する なお 共同監査を行う場合は共同監査の監査業務の質を合理的に確保するために共同監査に関する方針及び手続を定め 必要に応じて監査業務の実施の過程において確かめる 9. 組織再編を行った場合の対応その他の監査事務所が重要と考える品質管理の方針及 び手続 該当事項無し 以 上 この品質管理システム概要書は 監査事務所が自己責任の下に作成し 品質管理委員会へ提出したものをそのまま掲載しており 品質管理委員会がこの品質管理システム概要書の記載内容の正確性や妥当性を保証するものではない 8