改正労働基準法

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中央教育審議会(第119回)配付資料

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改正労働基準法

題名

Taro-(番号入り)案文・理由

労働時間の適正な把握のために.indd

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( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

一公職の候補者となる労働者の雇用の継続の確保のための立候補休暇に関する法律案目次第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章立候補休暇 ( 第三条 第六条 ) 第三章雑則 ( 第七条 第九条 ) 附則第一章総則 ( 目的 ) 第一条この法律は 立候補休暇の制度を設けることにより 公職の候補者となる労働

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知


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育児休業及び育児短時間勤務に関する規則

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

非常勤職員の勤務時間及び休暇 人事院規則 < 有給の休暇 規則 3 条 4 条 1 項各号 > 年次休暇 6か間継続勤務し 8 割以上出勤した出勤した職員に対し 勤務日数に応じた日数を付与 公民権行使の場合必要と認められる期間 裁判員 証人等として出頭する場合必要と認められる期間 災害等

Microsoft Word - 22育児・介護休業等規程

第 4 条育児短時間勤務をしている職員の産業医手当の額は 給与規程第 12 条に定める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 扶養手当 ) 第 5 条育児

会計年度任用職員の勤務時間 休暇等に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第一条この条例は 会計年度任用職員 ( 以下 職員 という ) の勤務時間 休暇等に関し必要な事項を定めるものとする ( 勤務日数及び勤務時間 ) 第二条職員の勤務日数ならびに勤務日の割振りは職務の性質に応じて任命権者が定める

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 初任給調整手当 ) 第 5 条育児短時間勤務をしている教職員の初任給調整手当の額は 給与規程第 13 条第 3

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

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( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

2 就業規則について 労働条件は個別に労働者に説明しているため 就業規則は作成していない 常時雇用している労働者が 10 人未満の場合は除く 就業規則について 使用者が一方的に作成しており 労働者からの意見は聴いていない 就業規則を作っているものの 担当者が管理しており 労働者が自由に見られるように

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【全文】就業規則(今井保育園H29.1.1)

に該当する者に支給されるものに限る ) 移転費及び 3の求職活動支援費の支給対象とすることとされた ( 第 56 条の3 第 1 項第 2 号及び同条第 2 項関係 ) 3 高年齢被保険者 ( 教育訓練を開始した日が高年齢被保険者でなくなった日から1 年以内にある者を含む ) について 教育訓練給付

●自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案

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( 育児又は介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務の制限 ) 第 9 条略 4 前 3 項の規定は, 第 16 条第 1 項に規定する日常生活を営むのに支障がある者を介護する職員について準用する この場合において, 第 1 項中 小学校就学の始期に達するまでの子のある職員 ( 職員の配偶者で当該子の

第 1 章育児休業 第 1 条 ( 対象者 ) 生後 1 年未満 ( 第 5 条による育児休業の場合は 1 歳 6 ヶ月 ) の子と同居し養育する従業員であって 休業後も引き続き勤務する意思のある者は 育児のための休業をすることができる ただし 日々雇用者 期間雇用者 ( 申出時点において雇用期間が


内閣府令本文

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60


○職員の勤務時間、休暇等に関する条例


第 1 項に規定する要介護状態にある対象家族 ( 以下 要介護者 という ) を介護する職員 4 前項の始業及び終業の時刻の変更については 別に定める ( 休憩時間 ) 第 5 条職員の休憩時間は 午後 0 時から午後 1 時までとする 2 業務の都合上必要があると認められる場合においては 前項の規

公益社団法人松戸市シルバー人材センター臨時職員就業規程 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人松戸市シルバー人材センター ( 以下 センター という ) の臨時に雇用する者 ( 以下 臨時職員 という ) の就業に関して必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において

規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

●生活保護法等の一部を改正する法律案

1.2_議案目録(追加)

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

目 次 第 1 条 目的及び内容 1 第 2 条 育児休業 2 第 3 条 パパ ママ育休プラス 2 第 4 条 1 歳 6 か月までの育児休業 2 第 5 条 育児休業の申出の手続等 3 第 6 条 パパ休暇の特例 3 第 7 条 介護休業 3 第 8 条 介護休業の申出の手続等 4 第 9 条

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

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時間勤務職員及び任期付短時間勤務職員については, 日曜日及び土曜日に加えて月曜日から金曜日までの5 日間において週休日を設けることができる 2 市町村又は法第 2 条の市町村の組合に置かれる教育委員会 ( 以下 市町村教育委員会 という ) は, 月曜日から金曜日までの5 日間において,1 日につき

国会職員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案新旧対照表

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

025 of 訪問介護員のための魅力ある就労環境づくり

2. 使用者は 労働者を解雇しようとする場合においては 少なくとも30 日前にその予告をしなければならない 30 日前に予告をしない使用者は 30 日分以上の平均賃金を支払わなければならない 但し 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となった場合又は労働者の責に帰すべき事由に基づ

労働基準法の一部を改正する法律案要綱

(3) 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失つた後 当該休職又は停職の期間が終了したこと (4) 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児短時間勤務に係る子を養育することができない

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( 育児休業の期間 ) 第 5 条育児休業の期間は 原則として 子が 1 歳に達するまでを限度として育児休業申出書 ( 様式 1) に記載された期間とする 2 前項にかかわらず 会社は 育児休業 介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 以下 育児 介護休業法 という ) の定

(人事院規則一 六五の一部改正)第二条人事院規則一 六五(職員の公益財団法人ラグビーワールドカップ二千十九組織委員会への派遣)の一部を次のように改正する 附則第二項を削り 附則第一項の見出し及び項番号を削る (人事院規則一 六九の一部改正)第三条人事院規則一 六九(職員の公益社団法人福島相双復興推進

第1章  目的

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目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

育児 介護休業規程 第 1 章 目的 第 1 条 ( 目的 ) 本規程は社員の育児 介護休業 育児 介護のための時間外労働および深夜業の制限並びに育児 介護短 時間勤務等に関する取り扱いについて定めるものである 第 2 章 育児休業制度 第 2 条 ( 育児休業の対象者 ) 1. 育児のために休業す

千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

筑紫野市学童保育連絡協議会学童クラブ指導員就業規則

Microsoft Word 第二弾【公開版】改正育介法Q&A

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保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

★HP版調整事件解説集h28[023]

役員退職手当支給の基準の変更について

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社内様式 2 育児 介護 休業取扱通知書 平成年月日 会社名 あなたから平成年月日に 育児 介護 休業の 申出 期間変更の申出 申出の撤回 がありました 育児 介護休業等に関する規則 ( 第 3 条 第 4 条 第 5 条 第 7 条 第 8 条及び第 9 条 ) に基づき その取扱いを下のとおり通

改正労働基準法

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

育児休業申出書式例

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( 育児休業することができない職員 ) 第 4 条前条の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する職員は 育児休業をすることができない (1) 期間を定めて雇用される職員 ただし 申出時点において 次に該当する職員を除く ア子が1 歳 6 月に達する日までに 契約期間 ( 労働契約が更新される場

●地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律案

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Microsoft Word - 例規集(A4判).docx

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発行日取引の売買証拠金の代用有価証券に関する規 同じ ) であって 国内の金融商品取引所にその株券が上場されている会社が発行する転換社債型新株予約権社債券 ( その発行に際して元引受契約が金融商品取引業者により締結されたものに限る ) 100 分の80 (7) 国内の金融商品取引所に上場されている交

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条第一項の通算契約期間に関する基準を定める省令 ( 平成 24 年 10 月 26 日厚生労働省令第百四十八号 ) に定める期間 ) 以上であるときは 当該空白期間前に満了した労働契約の期間は含まないものとする 5 第 1 項から第 3 項の労働契約の期間を定める場合において 労働契約の期間の終期は

3 年次休暇の計算例 (1) 昨年 4/1~12/31 までとして勤務 ( 年休取得なし ) = 前年からの繰越し 15 1 今年もとして下記の期間に任用された場合 ( 年次休暇 3 使用 ) < 年次休暇の付与数 > = ( 当初の ) + ( 更新後の

労働基準関係法令に違反するおそれがある事項 労働時間 15 タイムカード等の客観的な記録から確認するなどにより 実際に働いた時間を適正に把握していますか 16 準備や片付けの時間 ( 学習塾等の場合 授業以外に行う質問対応 報告書の作成等に要した時間 ) を労働時間としていますか 賃金 17 賃金を

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租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

(1) 出産予定日前に子が出生したこと (2) 配偶者が死亡したこと (3) 配偶者が負傷又は疾病により,1 週間を超える期間継続して, 通院, 加療, 入院又は安静を必要とする状態となり, 育児休業申出に係る子を養育することが困難になったこと (4) 配偶者が育児休業申出に係る子と同居しなくなった

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Transcription:

3. 年次有給休暇の時間単位付与 (1) 趣旨 労働基準法第 39 条は 労働者の心身の疲労を回復させ 労働力の維持培養を図るとともに ゆとりある生活の実現にも資するという趣旨から 毎年一定日数の有給休暇を与えることを規定しています この年次有給休暇については 取得率が五割を下回る水準で推移しており その取得の促進が課題となっている一方 現行の日単位による取得のほかに 時間単位による取得の希望もみられるところです このため まとまった日数の休暇を取得するという年次有給休暇制度本来の趣旨を踏まえつつ 仕事と生活の調和を図る観点から 年次有給休暇を有効に活用できるようにすることを目的として 労使協定により 年次有給休暇について 5 日の範囲内で時間を単位として与えることができることとしたものです (2) 現行制度の概要 労働基準法第 39 条において 使用者は 6 か月継続勤務して全労働日の 8 割以上出勤した労働者に対して 10 労働日の年次有給休暇を与えることとされています 年次有給休暇の付与日数は 勤続年数に応じて加算されます 年次有給休暇の付与日数 ( 週の所定労働時間 所定労働日数が少ない労働者については 所定労働日数に応じた日数の年休が付与されます ) 勤務年数 0.5 年 1.5 年 2.5 年 3.5 年 4.5 年 5.5 年 6.5 年以上 付与日数 10 日 11 日 12 日 14 日 16 日 18 日 20 日 年次有給休暇に対して支払われる賃金は 1 平均賃金 2 所定労働時間労働した場合に支払われる通常の賃金 3 標準報酬日額 ( 労使協定が必要 ) のいずれかとなります 年次有給休暇は 原則として労働者が請求する時季に与えなければなりません ただし 請求された時季に休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合には 他の時季に与えることができます これを 時季変更権 と言います 年次有給休暇の日数のうち 5 日を超える部分については 労使協定に定めたところに従って 計画的に与えることができます これを 年次有給休暇の計画的付与 と言います 半日単位の年休取得について 年次有給休暇は日単位で取得することが原則ですが 労働者が希望し 使用者が同意した場合であれば 労使協定が締結されていない場合でも 日単位取得の阻害とならない範囲で半日単位で与えることが可能です 今回の改正後も 半日単位の年休については取扱いに変更はありません 23

(3) 改正のポイント ⅰ) 総論 労使協定を締結すれば 年に5 日を限度として 時間単位 ( ) で年次有給休暇を与えることができるようになります ( 時間単位年休 ) 分単位など時間未満の単位は認められません ⅱ) 時間単位年休に支払われる賃金額 時間単位年休 1 時間分の賃金額は 1 平均賃金 2 所定労働時間労働した場合に支払われる通常の賃金 3 標準報酬日額 ( 労使協定が必要 ) をその日の所定労働時間数で割った額になります 1~3 のいずれにするかは 日単位による取得の場合と同様にし 就業規則に定めることが必要です ⅲ) 時季変更権 時間単位年休も年次有給休暇ですので 事業の正常な運営を妨げる場合は使用者による時季変更権が認められます ただし 日単位での請求を時間単位に変えることや 時間単位での請求を日単位に変えることはできません ⅳ) 計画年休との関係 時間単位年休は 労働者が時間単位による取得を請求した場合において 労働者が請求した時季に時間単位により年次有給休暇を与えることができるものですので 労働基準法第 39 条第 6 項 ( 改正前は第 5 項 ) の規定による計画的付与として時間単位年休を与えることはできません (4) 労使協定に規定する内容 1 時間単位年休の対象労働者の範囲 2 時間単位年休の日数 3 時間単位年休 1 日の時間数 41 時間以外の時間を単位とする場合はその時間数 の4つがあります 具体的な内容は以下のとおりです ⅰ) 時間単位年休の対象労働者の範囲 対象となる労働者の範囲を定めます 仮に一部を対象外とする場合は 事業の正常な運営との調整を図る観点から労使協定でその範囲を定めることとされています ただし 取得目的などによって対象範囲を定めることはできません ( 例 ) 工場のラインで働く労働者を対象外とする 事業の正常な運営が妨げられる場合は可 育児を行う労働者に限る 取得目的による制限なので不可 24

ⅱ) 時間単位年休の日数 5 日以内の範囲で定めます 前年度からの繰越しがある場合であっても 当該繰り越し分も含めて 5 日分以内となります ⅲ) 時間単位年休 1 日の時間数 1 日分の年次有給休暇に対応する時間数を所定労働時間数 ( ) を基に定めます 時間に満たない端数がある場合は時間単位に切り上げてから計算します 日によって所定労働時間数が異なる場合は 1 年間における 1 日平均所定労働時間数 ( これが決められていない場合は決められている期間における 1 日平均所定労働時間数 ) に基づいて定めます ( 例 )1 日の所定労働時間が 7 時間 30 分で 5 日分の時間単位年休 7 時間 30 分を切り上げて 1 日 8 時間とする 8 時間 5 日 =40 時間分の時間単位年休 (7 時間 30 分 5 日 =37 時間 30 分を切り上げて 38 時間ではない ) ⅳ)1 時間以外の時間を単位とする場合はその時間数 1 時間以外の時間を単位とする場合はその時間数を記入します (2 時間 3 時間など ) ただし 1 日の所定労働時間を上回ることはできません (5) 具体例 ⅰ) 残日数 残時間数の管理 所定労働時間が 8 時間で 20 日の年休があり 時間単位で 5 日まで取得できるとしている場合 残日数 ( うち時間単位で取得可能な日数 ) 残時間数 最初 20 日 (5 日 ) 3 時間の年休取得 19 日 (4 日 ) 5 時間 1 日の年休取得 18 日 (4 日 ) 5 時間 6 時間の年休取得 17 日 (3 日 ) 7 時間 5 時間の年休を5 回取得 14 日 (0 日 ) 6 時間 14 日の年休を取得 0 日 6 時間 6 時間の年休取得 0 日 0 時間 25

ⅱ) 繰越し 所定労働時間が8 時間で 1 年目は10 日 2 年目は11 日の年休が付与され 時間単位で年 5 日まで取得できるとしている場合 1 年目に 日単位で 5 日 時間単位で 20 時間取得 10 日 7 日 +4 時間 5 日 0 日 未消化分時間単位の取得可 日単位 1 年目 20 時間分の時間単位年休取得 5 日分の年休取得 13 日と 4 時間 11 日 8 日 +4 時間 日単位 2 年目 時間単位で付与される年休の日数は 繰越し分も含めて年 5 日以内です 8 日 繰越し分 (2 日 +4 時間 ) 繰越し分を含めても最大 5 日分まで 年 5 日の時間単位年休を使い切り 最後に 1 日未満の端数が残った場合は 1 翌年に繰り越す 2 端数を日単位に切り上げ 1 日として与えるなどの対応が考えられます ⅲ) 時間単位年休の労使協定 ( 対象者 ) 第 1 条すべての従業員を対象とする ( 日数の上限 ) 第 2 条年次有給休暇を時間単位で取得することができる日数は5 日以内とする (1 日分年次有給休暇に相当する時間単位年休 ) 第 3 条年次有給休暇を時間単位で取得する場合は 1 日の年次有給休暇に相当する時間数を8 時間とする ( 取得単位 ) 第 4 条年次有給休暇を時間単位で取得する場合は 1 時間単位で取得するものとする ⅳ) 就業規則 ( 年次有給休暇の時間単位での付与 ) 第 条労使協定に基づき 前条の年次有給休暇の日数のうち 1 年について5 日の範囲内で 次により時間単位の年次有給休暇 ( 以下 時間単位年休 という ) を付与する (1) 時間単位年休付与の対象者は すべての従業員とする (2) 時間単位年休を取得する場合の 1 日の年次有給休暇に相当する時間数は 以下のとおりとする 1 所定労働時間が5 時間を超え6 時間以下の者 6 時間 2 所定労働時間が6 時間を超え7 時間以下の者 7 時間 3 所定労働時間が7 時間を超え8 時間以下の者 8 時間 (3) 時間単位年休は1 時間単位で付与する (4) 本条の時間単位年休に支払われる賃金額は 所定労働時間労働した場合に支払われる通常の賃金の1 時間当たりの額に 取得した時間単位年休の時間数を乗じた額とする (5) 上記以外の事項については 前条の年次有給休暇と同様とする 26

(6)Q&A 1. 半日単位の年次有給休暇との関係 Q1. 半日単位の年次有給休暇についても 改正後は年 5 日以内としなければならないのですか また 半日単位の年次有給休暇を取得した場合に 時間単位年休の残りの時間数はどうなりますか A1. 半日単位の年次有給休暇は 時間単位年休とは異なるものです 今回の改正で取扱いを変更するものではありません ( 詳細は p.23 参照 ) また 半日単位の年次有給休暇を取得しても 時間単位で取得できる時間数に影響を与えるものではありません 2. 時間単位年休を取得できる事業場からできない事業場へ異動した場合 Q2. 時間単位年休を取得できる事業場から取得できない事業場へ異動した場合 時間単位で残っているる年休はどのように取り扱えばよいですか A2. 労働者の年休取得の権利が阻害されないように 異動の際は日単位に切り上げる等の措置を労使で話し合い定めておくことが望まれます 3.1 年の途中で所定労働時間が変更された場合 Q3.1 年の途中で所定労働時間が変更された場合 時間単位で取得できる時間数はどうなりますか A3. 時間単位年休として取得できる範囲のうち 日単位で残っている部分については 1 日が何時間に当たるかは変更後の所定労働時間によることとなります 日単位に満たず時間単位で保有している部分については 所定労働時間の変動に比例して時間数が変更されることとなります 例えば 所定労働時間が 8 時間から 4 時間に変更され 年休が 3 日と 3 時間残っている場合は 3 日と 3/8 日残っていると考え 以下のとおりとなります 変更前 3 日 (1 日あたりの時間数は 8 時間 ) と 3 時間 変更後 3 日 (1 日あたりの時間数は 4 時間 ) と 2 時間 ( 比例して変更すると 1.5 時間となりますが 1 時間未満の端数は切り上げます 27

4. その他 (1) 施行期日 改正法 ( 省令 告示含む ) は 平成 22 年 4 月 1 日から施行されます 時間外労働の限度に関する基準 の見直し関係 限度基準の改正内容は いずれも労使当事者が特別条項付き 36 協定を締結する際に適用され 平成 22 年 4 月 1 日以後に特別条項付き 36 協定を締結する場合及び同日前に締結された特別条項付き協定を同日以後に更新する場合に適用されます 法定割増賃金率の引上げ 平成 22 年 4 月 1 日を含む 1 か月については 平成 22 年 4 月 1 日から時間外労働時間を累計して 60 時間に達した時点より後に行われた時間外労働について 5 割以上の率で計算した割増賃金の支払が必要となります (2) 地方公務員に関する法の適用関係 時間単位年休は 一般職に属する地方公務員に関しては労使協定を締結する必要はなく 特に必要があると認められるときに取得することができます (3)e- 文書法施行規則の改正 改正法により新設された代替休暇に係る労使協定と時間単位年休に係る労使協定について 書面に代えて電磁的記録により作成することができることとなります 28

5. 資料集 (1) 労働基準法の一部を改正する法律 ( 平成 20 年法律第 89 号 ) 労働基準法 ( 昭和 22 年法律第 49 号 )( 抄 ) ( 下線の部分は改正部分 ) 改正後 ( 平成 22 年 4 月 1 日 ) 第十二条 ( 第一項及び第二項略 ) 3 ( 略 ) ( 第一号から第三号まで略 ) 四育児休業 介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 平成三年法律第七十六号 ) 第二条第一号に規定する育児休業又は同条第二号に規定する介護休業 ( 同法第六十一条第三項 ( 同条第六項及び第七項において準用する場合を含む ) に規定する介護をするための休業を含む 第三十九条第八項において同じ ) をした期間 ( 第五号略 ) ( 第四項から第八項まで略 ) ( 時間外及び休日の労働 ) 第三十六条 ( 第一項略 ) 2 厚生労働大臣は 労働時間の延長を適正なものとするため 前項の協定で定める労働時間の延長の限度 当該労働時間の延長に係る割増賃金の率その他の必要な事項について 労働者の福祉 時間外労働の動向その他の事情を考慮して基準を定めることができる ( 第三項及び第四項略 ) ( 時間外 休日及び深夜の割増賃金 ) 第三十七条使用者が 第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し 又は休日に労働させた場合においては その時間又はその日の労働については 通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない ただし 当該延長して労働させた時間が一箇月について六十時間を超えた場合においては その超えた時間の労働については 通常の労働時間の賃金の計算額の五割以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない 2 ( 略 ) 3 使用者が 当該事業場に 労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合 労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により 第一項ただし書の規定により割増賃金を支払うべき労働者に対して 当該割増賃金の支払に代えて 通常の労働時間の賃金が支払われる休暇 ( 第三十九条の規定による有給休暇を除く ) を厚生労働省令で定めるところにより与えることを定めた場合において 当該労働者が当該休暇を取得したときは 当該労働者の同項ただし書に規定する時間を超えた時間の労働のうち当該取得した休暇に対応するものとして厚生労働省令で定める時間の労働については 同項ただし書の規定による割増賃金を支払うことを要しない 4 ( 略 ) 5 ( 略 ) 第十二条 ( 第一項及び第二項略 ) 3 ( 略 ) ( 第一号から第三号まで略 ) 四育児休業 介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律 ( 平成三年法律第七十六号 ) 第二条第一号に規定する育児休業又は同条第二号に規定する介護休業 ( 同法第六十一条第三項 ( 同条第六項及び第七項において準用する場合を含む ) に規定する介護をするための休業を含む 第三十九条第七項において同じ ) をした期間 ( 第五号略 ) ( 第四項から第八項まで略 ) 時間外及び休日の労働 ) 第三十六条 ( 第一項略 ) 2 厚生労働大臣は 労働時間の延長を適正なものとするため 前項の協定で定める労働時間の延長の限度その他の必要な事項について 労働者の福祉 時間外労働の動向その他の事情を考慮して基準を定めることができる ( 第三項及び第四項略 ) ( 時間外 休日及び深夜の割増賃金 ) 第三十七条使用者が 第三十三条又は前条第一項の規定により労働時間を延長し 又は休日に労働させた場合においては その時間又はその日の労働については 通常の労働時間又は労働日の賃金の計算額の二割五分以上五割以下の範囲内でそれぞれ政令で定める率以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない 2 ( 略 ) 3 ( 略 ) 4 ( 略 ) 改正前 29

第三十八条の四 ( 第一項から第四項まで略 ) 5 第一項の委員会においてその委員の五分の四以上の多数による議決により第三十二条の二第一項 第三十二条の三 第三十二条の四第一項及び第二項 第三十二条の五第一項 第三十四条第二項ただし書 第三十六条第一項 第三十七条第三項 第三十八条の二第二項 前条第一項並びに次条第四項 第六項及び第七項ただし書に規定する事項について決議が行われた場合における第三十二条の二第一項 第三十二条の三 第三十二条の四第一項から第三項まで 第三十二条の五第一項 第三十四条第二項ただし書 第三十六条 第三十七条第三項 第三十八条の二第二項 前条第一項並びに次条第四項 第六項及び第七項ただし書の規定の適用については 第三十二条の二第一項中 協定 とあるのは 協定若しくは第三十八条の四第一項に規定する委員会の決議 ( 第百六条第一項を除き 以下 決議 という ) と 第三十二条の三 第三十二条の四第一項から第三項まで 第三十二条の五第一項 第三十四条第二項ただし書 第三十六条第二項 第三十七条第三項 第三十八条の二第二項 前条第一項並びに次条第四項 第六項及び第七項ただし書中 協定 とあるのは 協定又は決議 と 第三十二条の四第二項中 同意を得て とあるのは 同意を得て 又は決議に基づき と 第三十六条第一項中 届け出た場合 とあるのは 届け出た場合又は決議を行政官庁に届け出た場合 と その協定 とあるのは その協定又は決議 と 同条第三項中 又は労働者の過半数を代表する者 とあるのは 若しくは労働者の過半数を代表する者又は同項の決議をする委員 と 当該協定 とあるのは 当該協定又は当該決議 と 同条第四項中 又は労働者の過半数を代表する者 とあるのは 若しくは労働者の過半数を代表する者又は同項の決議をする委員 とする ( 年次有給休暇 ) 第三十九条 ( 第一項から第三項まで略 ) 4 使用者は 当該事業場に 労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合 労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定により 次に掲げる事項を定めた場合において 第一号に掲げる労働者の範囲に属する労働者が有給休暇を時間を単位として請求したときは 前三項の規定による有給休暇の日数のうち第二号に掲げる日数については これらの規定にかかわらず 当該協定で定めるところにより時間を単位として有給休暇を与えることができる 一時間を単位として有給休暇を与えることができることとされる労働者の範囲二時間を単位として与えることができることとされる有給休暇の日数 ( 五日以内に限る ) 三その他厚生労働省令で定める事項 5 使用者は 前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない ただし 請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては 他の時季にこれを与えることができる 第三十八条の四 ( 第一項から第四項まで略 ) 5 第一項の委員会においてその委員の五分の四以上の多数による議決により第三十二条の二第一項 第三十二条の三 第三十二条の四第一項及び第二項 第三十二条の五第一項 第三十四条第二項ただし書 第三十六条第一項 第三十八条の二第二項 前条第一項並びに次条第五項及び第六項ただし書に規定する事項について決議が行われた場合における第三十二条の二第一項 第三十二条の三 第三十二条の四第一項から第三項まで 第三十二条の五第一項 第三十四条第二項ただし書 第三十六条 第三十八条の二第二項 前条第一項並びに次条第五項及び第六項ただし書の規定の適用については 第三十二条の二第一項中 協定 とあるのは 協定若しくは第三十八条の四第一項に規定する委員会の決議 ( 第百六条第一項を除き 以下 決議 という ) と 第三十二条の三 第三十二条の四第一項から第三項まで 第三十二条の五第一項 第三十四条第二項ただし書 第三十六条第二項 第三十八条の二第二項 前条第一項並びに次条第五項及び第六項ただし書中 協定 とあるのは 協定又は決議 と 第三十二条の四第二項中 同意を得て とあるのは 同意を得て 又は決議に基づき と 第三十六条第一項中 届け出た場合 とあるのは 届け出た場合又は決議を行政官庁に届け出た場合 と その協定 とあるのは その協定又は決議 と 同条第三項中 又は労働者の過半数を代表する者 とあるのは若しくは労働者の過半数を代表する者又は同項の決議をする委員 と 当該協定 とあるのは 当該協定又は当該決議 と 同条第四項中 又は労働者の過半数を代表する者 とあるのは 若しくは労働者の過半数を代表する者又は同項の決議をする委員 とする ( 年次有給休暇 ) 第三十九条 ( 第一項から第三項まで略 ) 4 使用者は 前三項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない ただし 請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては 他の時季にこれを与えることができる 30