高島市職員措置請求に係る監査の結果について 第 1 請求の受付 1 請求書の提出平成 29 年 9 月 28 日 2 請求人 3 請求の要旨 ( 高島市職員措置請求書 の原文のまま記載) 1 請求の要旨高島市長による平成 29 年度の固定資産税の賦課において 別紙の固定資産について 家屋の未評価によ

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処分済み

ウ商業地等である 町の土地の平成 28 年度分の固定資産税の課税標準額は 法附則第 18 条第 5 項及び第 25 条第 5 項の規定により 課税標準となるべき価格に0.7を乗じた額となる なお 岐阜市税条例 ( 昭和 25 年岐阜市条例第 14 号 以下 条例 という ) においては これと異なる

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

11総法不審第120号

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11総法不審第120号

11総法不審第120号

1 天神 5 丁目本件土地及び状況類似地域 天神 5 丁目 本件土地 1 状況類似地域 標準宅地

処分済み

承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

長は 特措法第 39 条第 1 項に規定する地域福利増進事業等を実施しようとする区域内の土地の土地所有者等の探索に必要な限度で その保有する同項に規定する土地所有者等関連情報を その保有に当たって特定された利用の目的以外の目的のために内部で利用することができることとなります ( 特措法第 39 条第

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( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

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11総法不審第120号

あった場合又は事業を休止し 若しくは廃止した場合は 遅滞なく規則で定めるところにより その旨を町長に届け出なければならない ( 不均一課税決定の取消し等 ) 第 8 条町長は 第 6 条第 1 項の規定により決定を受けたが次の各号のいずれかに該当するときは 不均一課税決定の全部若しくは一部を取消すこ

11総法不審第120号

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

固定資産評価審査申出とは

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

取得に対しては 分割前の当該共有物に係る持分割合を超える部分の取得を除いて 不動産取得税を課することができないとするだけであって 分割の方法に制約を設けているものではないから 共有する土地が隣接している場合と隣接していない場合を区別し 隣接していない土地を一体として分割する場合に非課税が適用されない

保険業務に係る情報提供料は 請求人の事業に基づいた収入であるとは いえない 第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項によ り 棄却すべきである 第 5 調査審議の経過 審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日 審議経過 平成 30

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平成  年(オ)第  号

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

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自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

11総法不審第120号

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附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

新座市税条例の一部を改正する条例

市町村合併の推進状況について

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b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

贈与税の納税猶予に関する適格者証明書

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11総法不審第120号

* 1.請求の要旨

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の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

ている しかしながら 本件処分は条例の理念と条文の解釈運用を誤った違法なものであり 取り消されなければならない ⑶ 条例第 7 条第 1 項本文は 個人情報の外部提供の原則禁止を規定している また 同条同項ただし書の趣旨は 単に外部提供の原則禁止規定を解除したにとどまる すなわち 当該法令等が存在す

山梨県地下水及び水源地域の保全に関する条例(案)

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11総法不審第120号

(1) 理由付記等

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第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項に より いずれも棄却すべきである 第 5 調査審議の経過審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日審議経過 平成 30 年 3 月 6 日 諮問 平成 30 年 4 月 26 日審議 ( 第

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* 大規模の償却資産とは 一の納税義務者が所有する償却資産で その価額の合計額が市町村の人口段階に応じて法定されている金額を超えるものをいう (6) 賦課期日との関係 固定資産税においては 賦課期日の現況により課税要件が確定することとされている したがって 当該年度の賦課期日において 固定資産が所在

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

不動産請求の 所有者事項 情報は, 当該不動産の登記事項のうち, 現在の所有者の氏名又は名称及び住所並びに所有者が2 人以上いる場合は所有者ごとの持分に関する情報の提供を受けることができます なお, 登記所で交付を受けることができる 登記事項要約書 とは異なります また, 所有者事項 情報請求では,

ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

<4D F736F F D DC48F4390B3816A937393B9957B8CA78CC592E88E918E59955D89BF90528B6389EF82CC8A E646F63>

○不動産を売買した場合の申請書の様式・記載例(オンライン庁)

ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の

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美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

又は法人が死亡又は消滅している場合の現所有者に係る情報は 所有者が提出する現所有者申告書等により把握する 入手した新規の納税義務者及び異動情報については 各市税事務所の職員が端末機により随時入力し 固定資産税 ( 土地 家屋 ) システムで管理する 2 土地台帳及び家屋台帳情報の管理 ( 随時 )

坂戸市条例第 号

○南丹市道並びに法定外公共物の境界確定事務取扱要領

( 措置完了報告 ) 第 13 条法第 14 条第 1 項から第 3 項までの規定による助言等及び行政代執行法第 3 条第 1 項の規定による戒告に対し措置を行った場合は 措置完了報告書 ( 様式第 14 ) により報告するものとする ( 標識 ) 第 14 条法第 14 条第 11 項の規定による

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

等調整都市計画税額が 当該商業地等に係る当該年度分の都市計画税の課税標準となるべき価格に 10 分の 6 を乗じて得た額 ( 当該商業地等が当該年度分の固定資産税について法第 349 条の 3( 第 20 項を除く ) 又は法附則第 15 条から第 15 条の 3 までの規定の適用を受ける商業地等で

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市税のしおり2016表紙再3

宅地 雑種地 田に土盛りをして畑とした土地牧草栽培地 農業用施設の内部で用水を利用しないで耕作する土地 家屋建築用地として造成され 道路 上下水道 公共施設等を備えている土地建物に付随する広場 庭園 通路等に過ぎないと認められる土地 工場又は営業場に接続する物干場又はさらし場用地 家屋の敷地内にある

議案用 12P

審 査 請 求 事 務 取 扱 要 領

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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所得税確定申告セミナー

旧なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であるこ用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であることに留意するものとする

が成立するが 本件処分日は平成 29 年 3 月 3 日であるから 平成 24 年 3 月 3 日以降 審査請求人に支給した保護費について返還を求めることは可能であ る 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件処分に係る生活保護

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づき通知及び公告をした期日又は場所において意見の聴取を行うことができないときは 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更することができる 4 市長は 前 2 項の規定に基づき 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更するときは 法 14 条 7 項の規定に準じて通知し かつ 公告する ( 議長 )

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特定個人情報保護評価書 ( 基礎項目評価書 ) 評価書番号評価書名 4 個人住民税賦課事務基礎項目評価書 個人のプライバシー等の権利利益の保護の宣言 三条市は 個人住民税賦課事務における特定個人情報ファイルの取扱いにあたり 特定個人情報ファイルの取扱いが個人のプライバシー等の権利利益に影響を及ぼしか

08-1_固定資産税に関する事務_基礎項目評価書

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世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

対象資産 企業主導型保育事業の用に供する固定 資産 地方税法に規定する特例割合の基準価格の2 分の1を参酌して3 分の1 以上 3 分の2 以下 ( 最初の補助から5 年間 ) 特例割合 3 分の 1 (2) 関係規定の整理第 1 条の規定による呉市税条例の一部改正による条項の移動に伴い, 次の条例

がある 7 平成 28 年 3 月 28 日 処分庁は 同日付で審査請求人に対し 借入金収入 円の未申告により生じた保護費過払い分について 法第 78 条第 1 項の規定により費用徴収を行う決定を行い 同年 7 月 7 日 費用徴収決定通知書を審査請求人に手交した 8 審査請求人は 平成 28 年

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また 立入調査は 市職員又は市長が委任した者が行い 調査者については身分等を示す証明書を携帯し 関係者からの請求があった場合は提示しなければならないため 立入調査員証 ( 様式第 2 号 ) により身分を証明するものとします 参考 < 基本指針 > 一 7(p.12~13) <ガイドライン> 第 3

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

不動産登記制度 国民の権利の保全を図り, もって不動産に関する取引の安全と円滑に資するため, 不動産の表示及び不動産に関する権利を一定の公簿 ( 登記簿 ) に公示する制度である 不動産登記法 ( 平成 16 年法律第 123 号 ) 第 1 条この法律は, 不動産の表示及び不動産に関する権利を公示

8--2 建築許可申請 法の規定 ( 省令第 34 条 ) 法第 43 条第 項の建築許可を受けようとする者は 法に定めた事項を記載した 建築物の新築 改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設許可申請書 に必要な書類 図面を添付し 市長に提出してください ( 法第 43 条 省令第 34 条

被上告人に対し, 上記各賦課決定の取消しを求めている事案である 2 原審の適法に確定した事実関係等の概要は, 次のとおりである (1) 上告人は, 東京都渋谷区内に所在する面積が200m2以下である本件土地及びこれを敷地とする第 1 審判決別紙物件目録記載の建物 ( 以下 旧家屋 という ) を所有

市川市狭あい道路対策事業補助金交付の手引き

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

5 条条例 9 条 2 項の規定による勧告は 空き家等改善勧告書 ( 式 4 ) により行うものとする ( 命令 ) 6 条条例 1 0 条 1 項の規定による命令は 空き家等改善措置命令書 ( 式 5 ) により行うものとする ( 公表の方法 ) 7 条条例 1 1 条 1 項の規定による公表は

Transcription:

高島市監査委員告示第 6 号地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 242 条第 1 項の規定により 平成 29 年 9 月 28 日に提出された高島市職員措置請求について 監査を実施したので その結果を同条第 4 項の規定により公表する 平成 29 年 11 月 21 日高島市監査委員井口與嗣隆高島市監査委員澤本長俊

高島市職員措置請求に係る監査の結果について 第 1 請求の受付 1 請求書の提出平成 29 年 9 月 28 日 2 請求人 3 請求の要旨 ( 高島市職員措置請求書 の原文のまま記載) 1 請求の要旨高島市長による平成 29 年度の固定資産税の賦課において 別紙の固定資産について 家屋の未評価による課税もれや 土地の地目認定誤りにより 違法に低額な課税が発生している 当該固定資産のうち家屋については 家屋の要件を備えているにもかかわらず 評価を怠り 賦課がされていない また 土地については 近隣土地と比較しても 田とは言い難く 別紙のとおり宅地又は雑種地等が相当である 家屋の課税もれや 土地の過少評価により固定資産税に損害が生じている 市長に対し速やかに 未評価の家屋を評価し 土地の地目を適正に認定して 適正な賦課を行うことを求める また 同日に以下の別添資料の提出を受けた 固定資産課税台帳縦覧結果 (H29.5.15 縦覧 ) 旧土地台帳附属地図(H28.4.25 大津地方法務局高島出張所登記官証明 ) 旧土地台帳附属地図(H28.4.19 大津地方法務局高島出張所登記官証明 ) 写真(A4 用紙にカラー写真 6 枚が並べられているもの ) 写真(A4 用紙に航空写真 1 枚 ) 第 2 請求の受理 本件措置請求は 法定要件を具備しているものと認め 平成 29 年 10 月 13 日付で 受理することを決定し 同日 請求人に通知した 第 3 監査の実施 1 監査対象事項本件措置請求書および事実証明書に基づき 家屋の未評価や土地の地目認定誤りにより 賦課を怠る事実があったといえるか否かを監査対象事項とした 2 請求人の陳述および証拠の提出地方自治法第 242 条第 6 項の規定に基づき 請求人に対して平成 29 年 11 月 2 日に陳述および証拠の提出の機会を設けた 請求人が出席し 本件措置請求書に沿った陳述を行った 本件措置請求書に記載のない事項についての陳述の概要および新たな証拠は次のとおりである - 1 -

⑴ 家屋の賦課についてア. 当該請求の対象としている土地については 平成 28 年 4 月 22 日に高島市農業委員会へ出向き 農地であることを確認した イ. 平成 28 年 4 月 26 日に高島市税務課へ出向き 固定資産税課税台帳を縦覧し 養魚池や資材置き場の地目が農地のままで 家屋も未評価でかつ敷地も農地であることを確認した また 平成 29 年 5 月 15 日に固定資産税課税台帳を縦覧したが 昨年度と同じ結果であった ウ. 家屋としている建物は 固定資産税の課税客体となる家屋の要件をすべて満たしている ⑵ 土地の地目認定についてア. 土地とは 地方税法第 341 条第 2 項に規定があり 不動産登記法における土地とその意義を同じくするものであり 土地評価上の地目は 現況地目によるものである イ. 地目の定めは 不動産登記事務取扱手続準則にあり この準則により地目認定すれば評価地目田が雑種地となるのは 当然の帰結と思料する ウ. 公図と現地が合っているかについては 地積測量等が行われなければわからない ⑶ 提出資料 陳述書 審査請求書( 固定資産税 ) の写し 固定資産課税台帳縦覧結果(H28.4.26) 写真(A4 用紙にカラー写真 6 枚が並べられているもの ) 不動産登記事務取扱手続準則( 地目 ) 写真(A4 用紙に航空写真 1 枚 ) 写真撮影位置を示した図 写真(A4 用紙にカラー写真 6 枚が並べられているもの ) 3 市長からの意見書の提出および関係職員の陳述平成 29 年 10 月 30 日に本件措置請求に対して市長から 意見書 と題する以下の書面の提出を受け これを基に同年 11 月 2 日には税務課の関係職員から陳述の聴取を行った ( 意見書 の原文のまま記載 ) 意見書 請求人 が平成 29 年 9 月 28 日に提起した住民監査請求に関し 次のとおり意見する 1. 意見の趣旨本件監査請求は これを棄却するとの決定を求める 2. 請求に対する認否請求の要旨については否認する - 2 -

3. 請求人の主張要旨およびこれに対する市長の意見 (1) 請求人の主張要旨高島市長による平成 29 年度の固定資産税の賦課において 別紙の固定資産について 家屋の未評価による課税もれや 土地の地目認定誤りにより 違法に低額な課税が発生している 当該固定資産のうち家屋については 家屋の要件を備えているにもかかわらず 評価を怠り 賦課がされていない また 土地については 近隣土地と比較しても 田とは言い難く 別紙のとおり宅地または雑種地等が相当である 家屋の課税もれや 土地の過少評価により固定資産税に損害が生じている 市長に対し速やかに 未評価の家屋を評価し 土地の地目を適正に認定して 適正な課税を行うことを求める (2) 市長の意見ア. 家屋の未評価により課税もれが生じているとの主張について 請求人から提出のあった事実を証明する書類のうち未評価と指摘する現地写真の家屋は 請求人が特定している地番上に所在していない 当該家屋は 別番地を所在地として家屋補充課税台帳に登録し 課税している イ. 土地の地目認定誤りにより違法に低額な課税が発生しているとの主張について 当該土地の所有者に対し行った調査では 農地の不整形を改善することを目的に再整備している途中で 自ら工事を実施している状況である旨の申し出があり 一時的に休耕状態であることを確認している 固定資産評価基準の土地の評価の基本では 土地の地目の認定にあたっては 当該土地の現況および利用目的に重点を置き 部分的な僅少の差異が存するときであっても土地全体としての状況を観察して認定するものとする とされており 当該土地の現況が再整備により休耕状態であっても 農地としての利用目的を有しており 現況地目を 田 として固定資産課税台帳に登録していることから認定誤りは生じていない なお 現況が各筆により宅地 雑種地ならびに山林であると指摘しているが 前述の農地と一体敷地に存すると認めており 部分的な差異があったとしても土地全体の状況から観察し判断している 関係職員から聴取した概要は 以下のとおりである ⑴ 家屋の賦課についてア. 家屋のある土地の地番の確認は 登記簿または未登記の場合は所有者からの聞き取りによって判断している イ. 当該家屋を含め周辺にある課税対象となる家屋は すべて課税している ⑵ 土地の地目認定についてア. 一時的な休耕に関する期間の基準はなく 土地の現況および利用状況から個別に判断をしている イ. 固定資産税における農地の定義は明示されていないが 一般的には不動産登記法における農地と同様であり 固定資産税上の農地と農地法上の農地の認定については大きな違いはないものと考え 地目認定の判断を行っている - 3 -

ウ. 公図と現地が合っているかについては 地積測量等が行われなければ確定する ものではないと考えている 第 4 監査の結果 1 事実関係の確認 ⑴ 家屋の賦課についてア. 当該家屋は 家屋補充課税台帳等の関係書類を確認したところ 請求人が主張する土地の地番とは別の地番上にある家屋として 平成 29 年度の固定資産税が課税されている ⑵ 土地の地目認定についてア. 請求人が地目認定に誤りがあると主張している土地については 固定資産課税台帳を確認したところ 平成 29 年度の固定資産税が課税されている イ. 本件の請求に関係する地方税法の規定は 次のとおりとなっている 1 第 342 条第 1 項 ( 固定資産税の課税客体等 ) 固定資産税は 固定資産に対し 当該固定資産所在の市町村において課する 2 第 349 条第 1 項 ( 土地又は家屋に対して課する固定資産税の課税標準 ) 基準年度に係る賦課期日に所在する土地又は家屋に対して課する基準年度の固定資産税の課税標準は 当該土地又は家屋の基準年度に係る賦課期日における価格で土地課税台帳若しくは土地補充課税台帳又は家屋課税台帳若しくは家屋補充課税台帳に登録されたものとする 3 第 388 条第 1 項 ( 固定資産税に係る総務大臣の任務 ) 総務大臣は 固定資産の評価の基準並びに評価の実施方法及び手続を定め これを告示しなければならない 4 第 403 条第 1 項 ( 固定資産の評価に関する事務に従事する市町村の職員の任務 ) 市町村長は 第 389 条又は第 743 条の規定によって道府県知事又は総務大臣が固定資産を評価する場合を除く外 第 388 条第 1 項の固定資産評価基準によって 固定資産の価格を決定しなければならない 5 第 404 条第 1 項 ( 固定資産評価員の設置 ) 市町村長の指揮を受けて固定資産を適正に評価し 且つ 市町村長が行う価格の決定を補助するため 市町村に 固定資産評価員を設置する 6 第 409 条第 1 項 ( 固定資産の評価 ) 固定資産評価員は 前条の規定による実地調査の結果に基いて当該市町村に所在する土地又は家屋の評価をする場合においては 次の表の上欄に掲げる土地又は家屋の区分に応じ それぞれ 同表の中欄に掲げる年度において 同表の下欄に掲げる価格によって 当該土地又は家屋の評価をしなければならない 7 第 409 条第 4 項 ( 固定資産の評価 ) 固定資産評価員は 前 3 項の規定による評価をした場合においては 総務省令で定めるところによって 遅滞なく 評価調書を作成し これを市町村長に提出しなければならない 8 第 410 条第 1 項 ( 固定資産の価格等の決定等 ) 市町村長は 前条第 4 項に規定する評価調書を受理した場合においては これに基づいて固定資産の価格等を毎年 3 月 31 日までに決定しなければならない - 4 -

9 第 411 条第 1 項 ( 固定資産の価格等の登録 ) 市町村長は 前条第 1 項の規定によって固定資産の価格等を決定した場合においては 直ちに当該固定資産の価格等を固定資産課税台帳に登録しなければならない 10 第 423 条第 1 項 ( 固定資産評価審査委員会の設置 選任等 ) 固定資産課税台帳に登録された価格に関する不服を審査決定するために 市町村に 固定資産評価審査委員会を設置する 2 監査委員の判断 ⑴ 家屋の賦課について請求人が未評価と主張している家屋については 事実関係を確認した結果 固定資産税が課税されていることが確認された よって 請求人の主張には理由がないものと判断する ⑵ 土地の地目認定について地方税法の規定では 土地の地目認定を含む固定資産の評価は 地方税法第 404 条および第 409 条に基づく固定資産評価員が 同法第 388 条の規定に基づく固定資産評価基準等により行い 同法第 410 条および第 411 条の規定により市長が価格等を決定し 固定資産課税台帳に登録をしている また 同法第 423 条の規定により固定資産課税台帳に登録された価格に関する不服を審査する高島市固定資産評価審査委員会が設置されている これらは 固定資産の評価 価格の決定 課税の基礎となる土地課税台帳等を作成するもので その価格に対する不服を審査する委員会も設けられていることから 一般行政上の行為といえる 一方で 固定資産への課税は 地方税法第 342 条および第 349 条の規定に基づき行われ 賦課をするという財務会計上の行為である 以上のように固定資産税については 財務会計上の行為とそれに先行する一般行政上の行為に区分されることが明確である 請求人は土地の地目の認定誤りにより低額な課税が発生していることから適正な賦課を求めているが 地目の認定は評価に関する一般行政上の行為であることから 住民監査請求の対象となる違法若しくは不当に公金の賦課を怠る事実に該当する内容とは認められない よって 請求人の主張には理由がないものと判断する 3 結論 以上により 違法若しくは不当に公金の賦課を怠ったとの事実はなく 本件措置 請求には理由がないと判断し これを棄却する - 5 -