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(3) ゴム輪接合 1 原理ゴム輪接合部は ゴム輪の弾性を利用して水密性を保つ接合方法です ゴム輪および差口管の先端に滑剤を塗布して挿入するだけの機械的作業ですので 確実にしかも簡単に接合ができます 差口 ゴム輪受口 標線 2 接合手順 a) 受口 差口の点検および清掃受口部の汚れがひどい時はゴム輪を外し ゴム輪と溝部に付着した土砂や異物をウエスで拭き取った後ゴム輪を溝部に正しく装着してください ゴム輪をリンク溝部に装着する場合 まずゴム輪を水につけ ゴム輪の方向を確認し ハート形に曲げてから装着してください ゴム輪の離脱防止のため 滑剤などは使わないでください 差口部にゴミや砂などの異物が付着していないように清掃してください また 差口部に深いキズがある場合 切断 面取りをしなおしてください b) 滑剤塗布受口のゴム輪内面および差口の外面面取部に滑剤を塗布してください 塗布後は土砂が付着しないようにしてください なお 油 グリス 石けん水などの使用は絶対に避けてください 1 箇所当たりの滑剤標準塗布量 単位 :g 呼び径 150 200 250 塗布量 20 25 35 滑剤の注意書きに従ってご使用ください c) 接合受口に差口を合わせ 挿入機をセットして挿入してください 挿入時 受口管と差口管の管軸を合わせてください ( 挿入は 1 本標線の場合は標線まで 2 本標線の場合は 2 本の標線の中間まで行ってください ) 重機による挿入または泥水中での接合はしないでください てこ挿入をする場合は 受口に当て木を介し 挿入してください < 標線 1 本の場合 > < 標線 2 本の場合 > 標線 標線 2

d) チェックゲージによる確認接合後全円周について チェックゲージでゴム輪が溝部に正しく装着されているか確認してください ( 注意 ) 曲路部の配管時に受口部で無理に曲げますと不導通の発生する恐れがあります 規定の導通棒で都度確認を行ってください (4) 接着接合 1 原理 接着剤による膨潤層 ( 約 0.1mm) ゼロポイント接着接合は接着剤による塩化ビニル管の膨潤と弾性を利用した接合方法です ストッパー 必ずしもストッパーまで挿入する必要はありませんが ゼロポイントから継手受口長さの1/3 以上挿入してください 2 接合手順 差口 受口最大締め代 a) 受口内面および差口外面を 乾いたウエスなどできれいに拭き とくに油分と水分は注 意して拭いてください b) 管端より110mm の位置に油性フェルトペンで標線を記入してください c) 受口内面および差口外面に接着剤を刷毛で薄く均一に塗布してください d) 接着剤塗布後 ただちに管を受口に一気にひねらず差し込み そのまま30 秒以上押さ えてください 3. 土工 (1) 掘削 所定の寸法で掘削し 掘削床面はできる限り平坦に仕上げてください ( 石等が床面から突き出ているような時は 取り除いてください ) 路 面 ( 良質土 ) (2) 管基礎工基礎部は 一層の仕上がり厚さが 20cm 以内になるようにし 小型締固め機械などで入念に締固めてください は 基礎材がまわり込みにくく 締固め不足が生じやすいため 基礎材を盛付け 突き棒などで十分突固めてください 継手掘りした箇所は 基礎材を十分に充填し 突棒などで十分突固めてください 管の直上部の締固めは 機械による振動基礎部や衝撃を与えないでください 管底側部 ( 砂 ) 10cm 以上 10cm 以上 管頂部管側部基床部 基礎材は 原則として砂または細粒分の少ない砂質材料を用いてください 基床部の厚さは 10cm 以上としてください ( 普通地盤の場合 ) 管上部の厚さは 10cm 以上としてください 管路の移動段崩れ等のないように注意してください 特に管の裏側まで充分砂を充填する よう 突き棒または 水締めにて 締め固めてください ( 多段の場合 2 段毎に締め固 めるのが望ましいです ) (3) 埋め戻し埋め戻しは管頂 30cm までは小型締固め機械などで十分に締固めてください 締固め機械は 管に衝撃を与えないよう 衝撃力の小さい軽量のものを使用してください 埋設部 標識テープ 管台 3

4. 配管工 (1) 標準配管図 4

(2) 直線部 1) 配管は下段のボディー V 管 上段のフリーアクセス -V 管の順に行います ボディー V 管用管枕 ( 下側 ) を所定の間隔で設置し あらかじめ さや管 -V 管を挿入したボディー V 管を掘削溝におろし さや管 -V 管を接着接合します 2.0m さや -V 管の先端がボディー V 管の先端より 50~ 100mm 程度出ているようにしてください さや管 -V 管の配管作業にあたっては 受口及び差口に識別のための番号をあらかじめ記入し 接合時に番号を合わせるようにしてください 管枕の設置は 以下を目安とします 受口部 その他部 1 箇所 2m 当たり1 箇所 2) さや管 -V 管の接合が終了後 ボディー V 管をゴム輪接合します ボディー V 管用管枕 ( 上側 ) とフリーアクセス -V 管用管枕を設置します 3) フリーアクセス -V 管をゴム輪接合します 4) 以上で接合作業が終了します 次の配管準備を行います 5

(3) 曲線部曲線部は ボディー V 管 フリーアクセス -V 管については 曲管を用いて配管してください さや管 -V 管については 10mR 5mR ともに管体での曲がりが可能であり 直管にて配管してください 参考に 曲管の曲率変位を記載します 1) 曲がり部角度 変位 曲率半径 R=10m の場合 曲管本数 角度 θ 変位量 B" 延長距離 L" ( 本 ) (rad) ( ) (m) (m) 1 0.100 5.730 0.05 1.00 2 0.200 11.459 0.20 1.99 3 0.300 17.189 0.45 2.96 4 0.400 22.918 0.79 3.89 5 0.500 28.648 1.22 4.79 6 0.600 34.377 1.75 5.65 7 0.700 40.107 2.35 6.44 曲管本数 曲率半径 R=5m の場合 角度 θ 変位量 B" 延長距離 L" ( 本 ) (rad) ( ) (m) (m) 1 0.200 11.459 0.10 0.99 2 0.400 22.918 0.40 1.95 3 0.600 34.377 0.87 2.82 4 0.800 45.837 1.52 3.59 5 1.000 57.296 2.30 4.21 6 1.200 68.755 3.19 4.66 7 1.400 80.214 4.15 4.93 2) 曲管組み合わせ変位 曲率半径 R=10m の場合 曲管本数 ( 本 ) 変位量 B (m) 延長距離 L (m) 2 0.10 2.00 4 0.40 3.97 6 0.89 5.91 8 1.58 7.79 10 2.45 9.59 12 3.49 11.29 14 4.70 12.88 曲管本数 ( 本 ) 曲率半径 R=5m の場合 変位量 B (m) 2 0.20 1.99 4 0.79 3.89 6 1.75 5.65 8 3.03 7.17 10 4.60 8.41 12 6.37 9.32 14 8.30 9.85 延長距離 L (m) 6

(4) ハンドホール部 ( 起点側 ) 1) ハンドホールへのダクトスリーブの取付は ボディー V 管用ダクトスリーブとフリーアクセス用ダクトスリーブを水平方向に 100mm ずらして取り付けます 261(φ200 の場合 ) 286(φ250 の場合 ) 100 2) ボディー V 管ダクトスリーブに ロータス管 ( 起点側 ) をゴム輪接合します 挿入長さは ロータス管にある挿入標線までとします 挿入標線 3) ロータス管 ( 起点側 ) 内のさや管 -V 管ダクトスリーブに さや管 -V 管 (1.1m) を挿入します さや管 (1.1m) さや管ダクトスリーブ 1100 7

4) さや管 -V 管を挿入したボディー V 管を掘削溝におろし さや管 -V 管の接着接合を行います このときさや管 -V 管 (1.1m) の受口先端が ボディー V 管の先端より 185mm(φ150 の場合 )160mm(φ200 の場合 )140mm(φ250 の場合 ) の位置になるよう挿入長さを調整します さや管 -V 管の接合終了後 ボディー V 管をゴム輪接合します 185(φ150 の場合 ) 160(φ200 の場合 ) 140(φ250 の場合 ) 5) フリーアクセス -V 管ダクトスリーブに 10mR 曲管をゴム輪接合します 曲管 10mR 1M 6) 10mR 曲管を S 字となるように 2 本配管し ボディー V 管の真上にフリーアクセス -V 管が位置するように 直管を配管します 曲管 10mR 1M ( 平面図 ) 曲管 10mR 1M 8

(5) ハンドホール部 ( 終点側 ) 1) ハンドホールへのダクトスリーブの取付は 起点側と同様に行います 2) ボディー V 管の受口先端とボディー V 管ダクトスリーブの先端との距離 L1 が 2700~6000 ( 目安 ) の位置でハンドホール部の配管を行います L1=2700~6000 3) ボディー V 管ダクトスリーブに ロータス管 ( 終点側 ) をゴム輪接合します 4) さや管 -V 管の先端とロータス管の先端との距離 L2 を測定しておきます ロータス管にさや管 -V 管 (1.1m) を奥まで挿入しておきます 1100 1100 L2 9

5) ボディー V 管 ( 調整管 ) とさや管 -V 管 ( 調整管 ) を準備します 調整管の長さは 下表を参考にしてください ( あらかじめ長さを現物で確認することをおすすめします ) ボディー V 管 ( 調整管 ) にスライド管をゴム輪接合します この時 ボディー V 管 ( 調整管 ) はスライド管に可能な範囲で奥まで挿入しておきます ( ボディー V 管 ( 調整管 ) とスライド管との接合部は十分に滑剤を塗布しておくと やりとりをスムーズに行うことができます ) スライド管と接続したボディー V 管 ( 調整管 ) にさや管 -V 管 ( 調整管 ) を挿入します ボディー管 ( 調整管 ) 挿入標線標準挿入長さ 165 (φ150 の場合 ) 190 (φ200 の場合 ) 210 (φ250 の場合 ) さや管 ( 調整管 ) ( 挿入した状態 ) ボディー V 管呼び径 φ150 φ200 φ250 ボディー V 管 ( 調整管 ) 長さ ( 両差し管 )( ) L1-1480 L1-1380 L1-1300 さや管 -V 管 ( 調整管 ) 長さ ( 両差し管 ) L2-190 スライド管部にできる調整管とロータス管のすき間 ( スライド管の有効長さ ) は 670mm(φ150)620 mm(φ200)580mm(φ250) で算出しています 6) スライド管と接続したボディー V 管 ( 調整管 ) を掘削溝におろし さや管 -V 管 ( 調整管 ) を接着接合します 10

7) ボディー V 管 ( 調整管 ) をゴム輪接合します 8) ロータス管に挿入してあるさや管 -V 管 (1.1m) を引き出し さや管 -V 管 ( 調整管 ) と接着接合します 9) スライド管をボディー V 管 ( 調整管 ) から引き抜きながら ロータス管とゴム輪接合します 10) フリーアクセス -V 管の受口先端とダクトスリーブ先端との距離を測定します L3 11

11) フリーアクセス -V 管の調整管 1 2 を準備します 調整管の長さは 下表を参考にしてください ( あらかじめ長さを現物で確認することをおすすめします ) 調整管 1 を直管に 曲管 10mR 1M をダクトスリーブにゴム輪接合します ( なお ヤリトリ継手と接続する場合の挿入標線は 管端から 190mm です ) フリーアクセス管 ( 調整管 1) 挿入標線 ( ヤリトリ継手側 ) 標準挿入長さ 190mm 曲管 10mR 1M フリーアクセス -V 管 ( 調整管 ) 長さ 調整管 1+ 調整管 2=L3-1770 ヤリトリ継手部にできる調整管のすき間 ( ヤリトリ継手の有効長さ ) を 100mm で算出しています 12) 10mR 曲管を S 字なるよう 2 本配管し 調整管 2 を曲管 10mR 1M に ヤリトリ継手を先に配管した調整管 1 に それぞれゴム輪接合します フリーアクセス -V 管 ( 調整管 1) フリーアクセス -V 管 ( 調整管 2) 曲管 10mR 1M 13) ヤリトリ継手を調整管 1 から引き抜きながら 調整管 2 とゴム輪接合します フリーアクセス -V 管 ( 調整管 1) ヤリトリ継手 フリーアクセス -V 管 ( 調整管 2) 12

14) 以上で配管が終了します 以上 13

ハンドホール部取り付け寸法図 起点側 終点側 3 段書きは 上から順番に呼び径 150 200 250 の場合の寸法です 2 段書きは 上段は呼び径 150 の場合 下段は呼び径 200 250 の場合の寸法です 呼び径 150 の場合のダクトスリーブは フリーアクセス用ダクトスリーブと同じ射出成型品を使用しますので 上図の形状とは異なります 呼び径 150 のダクトスリーブの場合 14