静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 2016 年 1 月 静岡県在宅医療推進センター 1. 本システムについて
1-1. 全体概念図 静岡県内の在宅医療 介護の現場に IT ネットワーク型の情報共有システムを構築します 多職種多事業所間として 在宅 訪問看護師 ケアマネジャー 病院 病院看護師 MSW を含む地域医療連携室職員と 地域医師会等における連携を促進します 2 1-2. システム構成 3
ファイアウォール1-3. システム概要図 電子証明書を利用したインターネット環境のもと 業務に負担なく採用でき 現状連携している情報 ( ファイル形式 ) を共有し 在宅医療 介護の現場を支援するシステムを構築します 静岡県医師会静岡県在宅医療推進センター 病院 郡市医師会別のデータ管理 電 証明書による認証 標準化ストレージ 拡張ストレージ 施設情報 利 者情報 在宅チーム 患者基本情報 各種提供情報 SS-MIX 標準化ストレージ 標準化ストレージ 拡張ストレージ 認証 認可サーバ Webサーバポータル画 患者情報共有基本システム モバイル型 提供 システム管理者機能 FAX/OMR サーバ モバイル登録サーバ 訪問看護記録サーバ 情報交流サーバ SSL 暗号化通信 インターネット 診療所 居宅介護支援事業所薬局など 外出先 / 患者宅 患者情報共有 情報交流 ( 相談 ) モバイル参照 / 提供 FAX 情報出 / 提供 ipad 訪問看護記録 4 1-4. 求められるシステム像 特徴 FAX 簡単操作 共有が必要な情報 多彩な運用に対応 多職種多事業所 様式自由 ( 今のまま ) モバイル 通知 5
2. 在宅患者情報共有システムについて 2-1. 現状の運 ( 診療所がの例 ) 病院 連携医 副や当番医など 患者さん 訪問看護師 ケアマネージャ 薬剤師など 7
2-2. 多職種多事業所における情報共有を実現 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 在宅患者情報共有システム では 日常業務に負担なく共有が必要な情報を 患者単位で施設間による 在宅チーム を形成し情報共有を実現します 診療所 パソコン モバイル FAX 病院 接続機器の限定 FAX 送付先番号の限定 退院時の情報共有退院 援 居宅介護 援事業所薬局など 8 2-3. 本システムにおける 在宅チーム とは 静岡県内においても地域や医師会により在宅医療の運用はさまざまです 本システムにおいては 患者単位に が認めた施設 ( 多職種多事業所 ) をメンバーとして登録し さまざまな 在宅チーム による情報共有ができます 緊急時の連携医や 在宅当番医への一時的な情報共有も可能になります 9
2-4. 患者基本情報を更新し情報共有 情報を共有する在宅チーム内で 患者に関わる様々な情報を更新し一覧で確認できます No. 項目 内容 1 基本情報 1-1 患者氏名 1-2 患者かな氏名 1-3 生年月日 1-4 性別 1-5 身長 1-6 体重 1-7 郵便番号 1-8 住所 1-9 電話番号 1-10 FAX 番号 1-11 携帯電話 1-12 メールアドレス 1-13 患者所在地 1-14 患者所在地住所 2 保険 介護者情報 2-1 保険証種類 2-2 保険証番号 2-3 介護保険証種類 2-4 介護保険証番号 2-5 介護者氏名 2-6 介護者かな氏名 2-7 介護者電話番号 2-8 介護者携帯電話 No. 項目 内容 3 入退院 入退所歴 3-1 病院等の施設名 3-2 直近の入院または入所年月日 3-3 直近の退院または退所年月日 4 病名等 4-1 病名 4-2 既往歴 アレルギー 4-3 サマリー情報 4-4 服薬情報 5 各種書類等 5-1 緊急時の希望 ( 看取り希望有無など ) 5-2 同意書 同意撤回書 ( ファイル添付 ) 5-3 診療情報提供書 ( ファイル添付 ) 6 その他 6-1 予算制約 6-2 サービス訪問スケジュール 6-3 担当事業所 6-4 ケアプラン 6-5 その他 6-6 患者の容態 6-7 患者の健康状態 10 2-5. 情報を送る 操作による情報共有 パソコン モバイル FAX どちらの機器からも 情報を送る 操作ができます パソコンモバイル FAX 1 システムに直接ワープロ入力する 2 他ソフトの文書等から コピー & 貼り付け する 3 各種ファイルを添付ファイルとして送る 4 手書きメモ (ipad 限定 ) を送る 5 写真 画像を送る 6FAX を送る 7 コメント ( 提供情報に対しての操作 ) を送る など 情報を送る 場合には 以下の情報種別を指定します 追加は可能です 同意書 同意撤回書訪問看護計画書連絡票 診療情報提供書訪問看護記録 報告書画像 訪問看護指示書訪問メモ入退院 入退所時文書 居宅療養管理指導書薬剤情報その他 11
3. 拡張利 機能について 3-1.FAX を利 した情報提供 パソコンやインターネットの設備の無い施設や FAX の利用を希望する施設などが FAX を用いて情報提供できます 送信者 在宅患者情報共有システム 在宅チーム 送信者は FAX で提供情報を送信します 専 のカバーシートに宛先の情報を記 し 2 枚 以降に提供情報の書類をつけて送信します 基本システム FAX 受信した提供情報は カバーシートの情報をもと データを格納します FAX/OMR サーバ 在宅患者情報共有システムにて提供情報が参照できます モバイル型 提供ツールにて 提供情報が参照できます 13
3-2.FAX による情報共有 ( 受信 ) 提供情報の共有 ( 受信 ) は パソコンやインターネットの設備の無い施設や FAX による運用を希望する場合も対応が可能です 送信者 在宅患者情報共有システム 在宅チーム 2-2-3.9 在宅患者の 情報を送る 操作 基本システム 施設マスタ設定の受信条件が PC になっている施設は 在宅患者情報共有システムで提供情報を参照します 送信者は宛先を指定する必要はなく 送信 法も指定せず 提供情報を送信します FAX/OMR サーバ 施設マスタ設定の受信条件が FA X になっている施設は FAX で提供情報を受信します 14 4. 必要な機器について
必要な機器について 必要な機器は以下の通りです 利用範囲と方法により必要となる機器は異なります 16 5. 利 前に必要な 続き等について
5-1. システム利 前に必要な書類 続き 申込みの流れ 利用者 郡市医師会 1 参加施設申込書施設が システムを利用する際に登録して頂くための書類です 静岡県在宅医療推進センター 2 ユーザ登録申込書参加施設に所属する人が システムを利用する際に登録して頂くための書類です システム利用時にはログインが必要であり ユーザ ID/ パスワードを申込者毎に発行します 3 使用機器申込書使用する機器 ( パソコンやスマートデバイス ) 毎に 電子証明書を発行する上で必要な書類です モバイル機器を使用する際には MAC アドレス等の記載も必要になります 申込み前には 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム利用者規程 の内容をご理解いただき承諾の上で手続きを行う必要があります 18 5-2. 利 者規程について 1 19
5-2. 利 者規程について 2 20 5-3. 施設 登録申込書 21
5-4. ユーザ 登録申込書 22 5-5.1 使 機器 登録申込書パソコン機器 23
5-5.2 使 機器 登録申込書モバイル機器 24 5-6. 患者向け説明と同意書 患者または家族など 1 システム説明書が患者にシステムの内容をご説明する書類です 2 システム参加同意書患者がシステムの内容を理解し システムの参加 ( 患者自身の情報を扱うこと ) を同意した場合に記載する書類です 3 システム参加同意撤回書患者がシステムの参加の同意を撤回する場合に記載する書類です 患者の情報を登録する前には必ず患者への同意が必要です 患者または家族等へのシステムの内容説明と同意書の受付は 基本的にの担当となりますが 郡市医師会別に運用の決定が必要です 25
まとめ 申込書提出からシステムを利 して 情報共有するまでのフロー 申込書提出からシステム利 までのフロー図 施設登録使 機器登録 ユーザ登録 患者基本情報登録 在宅チームメンバー登録 提供情報登録患者情報共有 電 証明書発 設定 ユーザ ID/ パスワード発 病院 診療所 医師 看護師 薬剤師 の指示を受けた人が登録操作を行います 登録操作は 施設 または から指示を受けた訪問看護師 が担当できます 同意書 在宅チーム承諾操作 居宅介護支援事業所など ケアマネージャー 介護士 ほか 外出先 / 患者宅 看護師 薬剤師 ケアマネージャー 在宅患者 介護士 ほか 27
( 補 資料 ) 本システム利 による効果 1 情報共有 ( 多職種間における情報共有 ) 現状の運用 ( 例 ) システム利用時 共有の必要な情報が 特定の職種だけにしか提供されていない 在宅先 ( 患者宅など ) で 初めて知る情報もある 共有の必要な情報はシステムを通じ共有できる だけでなく患者を担当する施設が各種情報を一覧で確認できる FAX を利用することで 現状の運用も変えずに情報の共有ができる 患者情報 一覧で情報を確認 情報提供 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 薬局 情報提供 患者情報 薬局 職種間の情報共有不足 病院 居宅介護支援事業者など 居宅介護支援病院事業者など 29
2 情報共有 ( 参照確認 緊急 重要時の通知 ) 現状の運用 ( 例 ) システム利用時 が診察中や学会等の出張などで情報提供できる時間帯が限られてしまう 緊急 重要情報の通達漏れの恐れがある の都合に配慮することなく情報提供が可能 情報提供先で内容が参照されたか確認できる 緊急 重要情報の提供時に通知メールが届く 薬局 居宅介護支援事業者など 薬局 居宅介護支援事業者など 情報提供が可能な時間が限られる 緊急情報の通達漏れ 提供した情報が参照されたか確認できる 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 緊急 重要情報通知メール 30 3 セキュリティ対策 ( 情報漏えい防 ) 現状の運用 ( 例 ) システム利用時 FAX を複数先へ送付するのは負担 ( 通信料も送付先分かかる ) FAX 電子メールで誤送付がないか心配 電子メールで患者情報を送付する FAX 送付先番号はシステム指定番号に限定 情報の提供先は患者毎の担当施設に限る システム利用者は限定されており パソコンやモバイル機器から情報提供時は宛先が不要 誤送付も情報漏えいも防止できる FAX 送付先番号の限定 情報提供 患者情報 個々に多職種へ FAX やメールを送付 患者情報 誤送付の危険性 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 薬局 居宅介護支援事業者など 薬局 居宅介護支援事業者など 31
4 利便性の向上 現状の運用 ( 例 ) システム利用時 FAX 受信する紙文書の量が膨大 電子化するにはスキャン作業が必要になる 院内での参照に限られる 保管が必要な情報 ( 文書 ) だけ選べる FAX による提供情報も 電子ファイルとして保管されてスキャン作業の必要がない 外出先でも共有する情報を参照できる 写真や各種のファイル形式のまま提供できる 必要な情報は電子ファイルで保管 院外でも参照可能 情報提供 情報提供 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 病院 居宅介護支援事業者など 薬局 病院 居宅介護支援事業者など 薬局 32 5 連携強化 現状の運用 ( 例 ) システム利用時 当番医または連携医へ患者情報が十分に伝わっていない 救急搬送時に患者情報が不足 入院中の患者を在宅担当する前に病院での情報を知りたい 当番医 連携医との情報共有が可能 救急担当医師が情報を参照できる 在宅移行前に入院中の情報を確認できる 同じシステムを利用して他の複数施設と情報共有できる 各施設による情報共有 情報提供 当番医 連携医 担当予定施設在宅移行時患者情報患者情報 情報提供 静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム 患者情報 情報提供 在宅移行前に患者情報を事前確認 居宅介護支援事業者など 病院 患者移動先との連携不足 救急担当医師 当番医 連携医 救急担当医師 薬局担当予定施設 33