市民ロースクール

Similar documents
法律学入門12

裁判員法103条公表速報版(制度施行~10月末(データは9月末までのもの))

★裁判員速報(制度施行~平成30年8月末)

平成 22 年は,1 年間に1,506の裁判員裁判が実施された 20 代から70 歳以上の幅広い世代から, 様々な職業の男女 8,673 人が裁判員に選任され, 全国 50の地方裁判所において, 殺人, 強盗致傷等の重大事件に関する刑事裁判に参加した 選定された裁判員候補者 12 万 6455 人の

Microsoft Word - 103条公表(ダイジェスト版).doc

累計平成 21 年平成 22 年平成 23 年 総数 5,342 1,196 1,797 1, 強盗致傷 1, 殺人 1, 現住建造物等放火 覚せい剤取締法違反

員となって刑事裁判に参加しています 裁判員は具体的に何をするのか? 裁判員は 一つの公判に対し 6 名が選任され 3 名の職業裁判官と共に業務を行います 裁判員が行う業務は大きく三点あります 一点目が 公判に立ち会う事 です 公判とは刑事訴訟の手続きのうち 裁判官 検察官 被告人 ( 弁護人 ) が

裁判員法103条公表速報版(制度施行~10月末(データは9月末までのもの))

Microsoft Word - 【web用】本体版 _1_.doc

平成 27 年度 特定行政書士法定研修 考査問題 解答と解説 本解答と解説は 正式に公表されたものではなく 作成者が独自に作成したものであり 内容の信頼性については保証しない 以下の事項に全て該当 遵守する場合にのみ 利用を許可する 東京都行政書士会葛飾支部会員であること 営利目的でないこと 内容を

2020 年を目標とする法 司法支援改革プロジェクト (PHAP LUAT2020) 公安省 最高人民検察院 - 最高人民裁判所 国防省 番号 : 03/2018/TTLT-BCA- VKSNDTC-TANDTC-BQP ベトナム社会主義共和国独立 自由 幸福

凡例 目次 Ⅰ. 警察段階 第 1 図 A 表 : 警察段階 Ⅱ. 検察段階 第 2 図 B 表 : 検察段階 Ⅲ. 公判段階 第 3 図 ~ 第 12 図 C 表 : 新受人員 既済人員 未済人員 ( 最高裁 高裁 地裁 簡裁 ) D 表 : 平均審理期間 E 1 表 : 通常第一審終局 参考 戦

処分に関する規則(案)

検察審査会制度の運用改善及び制度改革を求める意見書

<4D F736F F D2094ED8A518ED28E5189C190A C >

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

<4D F736F F D208B8F91EE89EE8CEC93998C5F96F18F912E646F63>

日弁連総第 110 号 2016 年 ( 平成 28 年 )3 月 31 日 徳島刑務所長竹中晃平殿 日本弁護士連合会 会長村越 進 警告書 当連合会は,X 氏申立てに係る人権救済申立事件 (2014 年度第 6 号 ) につき, 貴所に対し, 以下のとおり警告する 第 1 警告の趣旨再審請求弁護人

市町村合併の推進状況について

裁判員制度 についてのアンケート < 調査概要 > 調査方法 : インサーチモニターを対象としたインターネット調査 分析対象者 : 札幌市内在住の20 歳以上男女 調査実施期間 : 2009 年 11 月 10 日 ( 火 )~11 月 11 日 ( 水 ) 有効回答者数 : N=450 全体 45

教員等の懲戒処分に係る審査に関する規程 ( 平成 21 年 9 月 16 日 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 教育公務員特例法 ( 昭和 24 年 1 月 12 日法律第 1 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づき 沖縄県立看護大学教授会 ( 以下 教授会 という )

本体版-表紙

<4D F736F F D EE692B282D7985E89B E89E682CC964090A789BB82C691538E968C8F DF92F682CC8EE692B282D789C28E8B89BB8EC08CBB82F08B8182DF82E98C888B E646F63>

公益財団法人全国競馬 畜産振興会役員慰労金支給規程 ( 平成 25 年 8 月 1 日会長達第 3 号 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 公益財団法人全国競馬 畜産振興会 ( 以下 振興会 という ) 役員及び評議員の報酬等の支給に関する規程第 5 条の規定に基づき 役員 ( 常勤の者に限る

Microsoft Word - 00.表紙.doc

Microsoft Word - guideline02

級が6 級以上であるもの ( これらの職員のうち 組合規則で定める職員を除く 以下 特定管理職員 という ) にあっては 100 分の102.5) 12 月に支給する場合においては100 分の137.5( 特定管理職員にあっては 100 分の117.5) を乗じて得た額 (2) 再任用職員期末手当基

警察署長又は本部捜査担当課長は 犯罪の検挙状況 被害者等からの相談 関係機関からの通報等により再被害防止対象者に指定する必要がある被害者等を認めるときは 再被害防止対象者指定等上申書 ( 様式第 1 号 ) により警察本部長に再被害防止対象者の指定を上申するものとする この場合において 警察署長は

<433A5C C6B617A B615C B746F705C8E648E965C8D7390AD8F918E6D82CC8BB38DDE5C A28F6F91E882CC8FF095B696E291E88F D7390AD A5C95BD90AC E937894C55C D837A A96A28F6F91E882CC8FF

民法 ( 債権関係 ) の改正における経過措置に関して 現段階で検討中の基本的な方針 及び経過措置案の骨子は 概ね以下のとおりである ( 定型約款に関するものを除く ) 第 1 民法総則 ( 時効を除く ) の規定の改正に関する経過措置 民法総則 ( 時効を除く ) における改正後の規定 ( 部会資

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

三衆議院議員稲葉誠一君提出再審三事件に関する質問に対する答弁書一について捜査当局においては 今後とも 捜査技術の一層の向上を図るとともに 自白の信用性に関し裏付け捜査を徹底する等十全な捜査の実施に努めるべきものと考える 二について再審三事件の判決においては いずれも被告人の自白の信用性に関する指摘が

平成11年6月8日

警察におけるカウンセリングの様子 ワンストップ支援センターの設置促進 施策番号 65 警察庁においては 各都道府県警察において行っている性犯罪被害の電話相談について 平成 29 年度予算で性犯罪被害者相談電話番号の統一化に要する経費を新たに予算措置し 全国共通の短縮ダイヤル番号 (#4 桁番号 )

を行うことが決定された場合, 鑑定結果の報告までに相当期間を要するときは, 公判開始前に, 鑑定の経過及び結果の報告を除く鑑定の手続を行うことができる ( 第 1 回公判期日前の鑑定, 法 50 条 1 項 ) 審理期間と対比した公判前整理手続期間 期日回数の状況は, 図表 33 及び図表 3 5な

指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) <1 指針の内容について> ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限ら

社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

Taro-議事概要.jtd

はじめに 1 本資料は, 裁判員制度に対する国民の理解と関心を深めるとともに, 同制度の運用の改善などのための検討に資するため, 裁判員法 103 条に基づき, 毎年, 裁判員裁判対象事件の取扱状況, 裁判員及び補充裁判員の選任状況その他裁判員法の実施状況について公表するものである 本公表は, 第

埼玉県特別養護老人ホーム優先入所指針 1 目的この指針は 特別養護老人ホーム ( 以下 施設 という ) のサービスを受ける必要性が高いと認められる者を優先的に入所させるため 施設が優先入所 ( 以下 入所 という ) に関する手続き及び入所の必要性を評価する基準等を制定する際の参考とすべき基準を明

CrimeInfo 論文& エッセイ集 4

附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

北上市空家等対策規則 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は 北上市空家等対策条例 ( 平成 28 年北上市条例第 17 号 以下 条例 という ) の実施に関し必要な事項を定めるものとする ( 守秘義務 ) 第 2 条条例第 7 条に定める空家等対策審議会の委員は 職務上知り得た秘密を他に漏らしてはな

<

H 刑事施設が受刑者の弁護士との信書について検査したことにつき勧告

評議員選任 解任委員会について点検項目 説明 参考 1 評議員選任 解任委員会の設置について すべての法人 ( 現在, 評議員会を設置している法 定款例第 6 条 評議員選任 解任委員会 を設置する旨の定款変更を行っていますか ( 又は定款変更の準備をしていますか ) いる いない 人も含む ) に

<4D F736F F D A6D92E894C581458E7B8D7393FA A956C8FBC8E738FE18A518ED293FC89408E9E E A B E E968BC68EC08E7B97768D6A2E646F63>

11総法不審第120号

を行うことが決定された場合, 鑑定結果の報告までに相当期間を要するときは, 公判開始前に, 鑑定の経過及び結果の報告を除く鑑定の手続を行うことができる ( 第 1 回公判期日前の鑑定, 法 50 条 1 項 ) 審理期間と対比した公判前整理手続期間 期日回数の状況は, 図表 33 及び図表 35 な

Microsoft Word - 小・社会・祭田①.doc

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

5 条条例 9 条 2 項の規定による勧告は 空き家等改善勧告書 ( 式 4 ) により行うものとする ( 命令 ) 6 条条例 1 0 条 1 項の規定による命令は 空き家等改善措置命令書 ( 式 5 ) により行うものとする ( 公表の方法 ) 7 条条例 1 1 条 1 項の規定による公表は

民事訴訟法

(Microsoft Word - \201iAL\201jAG-Link\227\230\227p\213K\222\350.doc)

2 前項の規定による通知を行った場合において 市長は 当該特定空家等の所有者等が除却 修繕 立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を講じたことにより特定空家等の状態が改善され 特定空家等でないと認めるときは 遅滞なくその旨を 特定空家等状態改善通知書 ( 様式第 7 号 ) に

大阪京橋法律事務所 報酬基準

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

<4D F736F F D2094F18FED8BCE904588F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E98B4B92F62E646F63>

個人情報の保護に関する規程(案)

注意・厳重注意および処分申請等に関する規則 案

会員に対する処分等に係る手続に関する規則 (2018 年 7 月 30 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 定款第 15 条に規定する会員に対する処分及び不服の申立てに係る手続の施行に関し 必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規則において 次の各号

130306異議申立て対応のHP上の分かりやすいQA (いったん掲載後「早く申請してください」を削除)

自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

第 2 節 監督処分等 ( 監督処分等 ) 第 81 条 国土交通大臣 都道府県知事又は市長は 次の各号のいずれかに該当する者に対して 都市計画上必要な限度において このの規定によってした許可 認可若しくは承認を取り消し 変更し その効力を停止し その条件を変更し 若しくは新たに条件を付し 又は工事

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

総合法律支援論叢 ( 第 8 号 ) 法務大臣からの諮問によって2011 年 6 月に始まった法制審議会新時代の刑事司法特別部会は 3 年間を超える議論の結果 2014 年 7 月に答申の案となる要綱をとりまとめた 同年 9 月に法制審議会は その要綱をそのまま法務大臣への答申とすることを決めた 政

< F2D8CA48B8689EF8E9197BF31352E6A7464>

い ( ただし 当該書面を交付しないで是正の要求等をすべき差し迫った必要がある場合 は この限りでない ) こととされていることに留意すること (2) その他地方自治法第 245 条の5 第 5 項の規定により 是正の要求を受けた地方公共団体は 当該事務の処理について違反の是正又は改善のための必要な

<4D F736F F F696E74202D20984A93AD8C5F96F CC837C A815B C F38DFC8BC68ED28D5A90B38CE3816A2E707074>

10刑事実務基礎テキスト

づき通知及び公告をした期日又は場所において意見の聴取を行うことができないときは 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更することができる 4 市長は 前 2 項の規定に基づき 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更するときは 法 14 条 7 項の規定に準じて通知し かつ 公告する ( 議長 )

sannomaruriyou

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

政令で定める障害の程度に該当するものであるときは, その者の請求に基づき, 公害健康被害認定審査会の意見を聴いて, その障害の程度に応じた支給をする旨を定めている (2) 公健法 13 条 1 項は, 補償給付を受けることができる者に対し, 同一の事由について, 損害の塡補がされた場合 ( 同法 1

エーシーニールセン・コーポレーション株式会社 個人情報保護方針

別紙 1 地方税法第 314 条の 7 第 1 項第 4 号に掲げる寄附金を受け入れる 特定非営利活動法人を指定するための基準 手続等に関する条例 新旧対照表 改正案 ( 欠格事由 ) 第 6 条第 4 条第 1 項の規定にかかわらず 市長は 次のいずれかに該当する特定非営利活動法人について 指定の

農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

個人情報の取り扱いに関する規程

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス 利用契約書 ( 以下 利用者 という ) と社会福祉法人慈徳会 ( 以下 事業者 という ) は 基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス ( 以下 当施設 という ) が利用者に対して提供する基準該当短期入所サービスについて 次のとおり契約

仮訳 / JICA 2012 [ 国章 ] インドネシア共和国最高裁判所 仮処分決定に関する インドネシア共和国最高裁判所規則 2012 年第 5 号 インドネシア共和国最高裁判所は a. 意匠に関する法律 2000 年第 31 号第 49 条から第 52 条 特許に関する法律 2001 年第 14

第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

<4D F736F F D D9197A791E58A C8FAC924D8FA489C891E58A77838A E837D836C B4B92F65F E332E398E7B8D73816A>

丙は 平成 12 年 7 月 27 日に死亡し 同人の相続が開始した ( 以下 この相続を 本件相続 という ) 本件相続に係る共同相続人は 原告ら及び丁の3 名である (3) 相続税の申告原告らは 法定の申告期限内に 武蔵府中税務署長に対し 相続税法 ( 平成 15 年法律第 8 号による改正前の

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

                   20140101

京都学園法学2012-3(小野里)_責了.indd

訪問介護標準契約書案

( その他 ) 第 11 条この規則に定めるもののほか, 必要な事項は, 市長が別に定める 附則この規則は, 平成 30 年 4 月 1 日から施行する

社会保険労務士法.xlsx

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

対応について, 警察署や検察庁では, どのような配慮や対応を行っているのか, 紹介していただきたい ( 委員 ) 各警察署 (39 署 ) に, 被害者支援要員 (3000 人 ) を指定し, 夜間であっても対応できる態勢を整えている また, 捜査や裁判がどのように行われるのか等を記載した冊子を準備

- 2 - 第二編第二十二章の章名中 姦淫 を 強制性交等 に改める かんいん第百七十六条中 男女に を 者に に改める 第百七十七条の見出しを (強制性交等) に改め 同条中 暴行 を 十三歳以上の者に対し 暴行 に 十三歳以上の女子を姦淫した者は 強姦の罪とし 三年 を 性交 肛門性交又は口腔性

H21年度 直前対策ビデオ改訂一覧表



個人情報保護方針

Transcription:

市民ロースクール 裁き裁かれる 意外に身近な刑事訴訟法 駒澤大学法科大学院教授松本英俊

本日の内容 刑事訴訟法とは 刑事手続に市民が関わるとき 裁かれるとき 裁かれる可能性はあるのか? 冤罪の仕組み 裁くとき 裁判員制度の仕組みと現実

刑事訴訟法とは 刑事事件 : 犯罪に関するトラブル 犯罪 : 法律 ( 刑法など ) に 犯罪 として定められている行為 ( 罪刑法定主義 ) 刑法 ( 犯罪とそれに対応する刑罰を定める法律 実体法 ) を具体的に実現する方法 手続を定めた法律 刑事手続法 刑事手続法 : 刑事訴訟法 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律 少年法 検察審査会法 犯罪被害者等基本法など 身近な法律でしょうか?

市民が刑事手続に関わるときー関連手続法 事件に巻き込まれる : 犯罪被害者として 刑事訴訟法 犯罪被害者保護二法 犯罪被害者等基本法 犯罪被害者等の権利利益の保護を図るための刑事手続に付随する措置に関する法律など 事件の行方を考える : 検察審査員として 検察審査会法など 裁かれる : 被疑者 被告人として 刑事訴訟法 警察官職務執行法など 裁く : 裁判員として 刑事訴訟法 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律など

被害者参加人 被害者参加制度 (2007 年改正 ): 刑事訴訟法 316 条の 33~316 条の 39 対象犯罪 : 人の生命 身体または自由を害する罪 手続 被害者等による参加の申し出 裁判所の許可 できること 出席 ( 法廷内に着席 ) 検察官に対する意見陳述 証人尋問 : 情状についてその証明力を争うため 被告人質問 : 意見を述べるために必要な場合 弁論としての意見陳述 : 訴因 ( 検察官の主張する具体的な犯罪事実 ) の範囲内で 事実または法律の適用について

裁判所 HP より http://www.courts.go.jp/saiban/wadai/2103_higaisya_songai/

犯罪被害者保護関連法に基づく諸制度の実施状況 ( 高 地 簡裁総数 ) 区分 平成 12 年 (11 月 12 月 ) 平成 13 年平成 14 年平成 15 年平成 16 年平成 17 年平成 18 年平成 19 年平成 20 年平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年総数 付添い 証人尋問の際に付添いの措置が採られた証人の数 意見陳述の際に付添いの措置が採られた被害者等の数 10 38 68 51 87 68 77 70 86 79 102 136 121 993-1 5 12 7 8 13 21 32 44 52 39 46 280 遮へい 証人尋問の際に遮へいの措置が採られた証人の数 意見陳述の際に遮へいの措置が採られた被害者等の数 104 847 912 1,062 1,074 1,103 1,233 1,222 1,007 1,094 1,295 1,317 1,757 14,027 2 9 22 26 42 34 36 60 71 105 123 125 140 795 ビデオリンク ビデオリンク方式による証人尋問が行われた証人の数 67 122 136 217 210 234 224 202 235 261 242 288 2,438 情報保護 被害者特定事項を明らかにしない旨の決定をした被害者等の数 2,490 3,849 3,854 3,887 4,273 18,353 意見陳述 公判期日に心情その他の意見を陳述した被害者等の数 意見陳述に代えて意見を記載した書面を提出させることとした被害者等の数 22 232 457 585 735 774 917 1,010 1,068 1,119 1,198 1,164 1,157 10,438 8 58 110 144 180 243 253 270 339 490 557 561 517 3,730 被害者等に公判記録の閲覧謄写をさせた事例数 65 473 681 753 705 855 903 846 1,012 1,348 1,175 1,278 1,381 11,475 閲覧謄写 被害者等に公判記録の閲覧謄写をさせなかった事例数 同種余罪の被害者等に公判記録の閲覧謄写をさせた事例数 1 17 7 7 9 6 17 17 12 15 22 13 22 165 24 35 50 33 45 187 同種余罪の被害者等に公判記録の閲覧謄写をさせなかった事例数 2 1 7 6 1 17 和解 犯罪被害者保護法第 13 条第 1 項又は第 2 項による申立てに係る合意を公判調書に記載した事例数 6 55 60 54 43 39 73 38 35 46 34 30 38 551 最高裁 HP より作成 http://www.courts.go.jp/about/hogosisaku/keizi_higaisya_hogo_zyouk you/

刑事裁判と被害者 刑事裁判の目的と被害者等参加との関係 被害者等の求めているもの : 多様性 被害者等支援の方法 : 迅速性 多様性 被疑者 被告人との対抗が必要か?

検察審査員 検察審査会制度 : 検察審査会法 大陪審制度 制度の概要 公訴権の実行に関し民意を反映せしめてその適正を図る ために 地方裁判所および支部の所在地 (165 庁 ) におかれています 検察審査会は 有権者の中からクジで選ばれた 11 人の検察審査員で構成されます 任期は 6 ヶ月 事件が不起訴の場合 不起訴処分に不服をもつ者からの審査の申立てまたは職権により 審査会は不起訴処分が妥当か否かを検討します

検察審査会の事件の受理 処理人員 ( 平成 2 年 ~24 年 ) 受理数処数理年次未総申立て権職総起訴相当不起訴不当不起訴相当その他年 1,276 1,114 2 162 1,226 1 36 871 318 699 3 1,172 1,043 129 1,344 4 41 1,063 236 527 4 2,359 2,249 110 1,166 1 50 892 223 1,720 5 41,515 41,389 126 42,591 2 10,173 949 31,467 644 6 1,691 1,583 108 1,288 3 206 878 201 1,047 7 1,359 1,249 110 1,781-59 1,528 194 625 8 1,384 1,266 118 1,375 7 70 1,104 194 634 9 1,200 1,092 108 1,328-67 1,028 233 506 10 1,205 1,080 125 1,149 1 64 843 241 562 11 1,614 1,484 130 1,307 1 82 981 243 869 12 1,880 1,765 115 1,949 3 105 1,468 373 800 13 2,324 2,264 60 2,186 1 149 1,740 296 938 14 2,330 2,292 38 2,138 5 134 1,679 320 1,130 15 2,295 2,256 39 2,296 6 139 1,792 359 1,129 16 2,666 2,615 51 2,577 10 131 2,031 405 1,218 17 2,648 2,609 39 2,605 5 142 2,111 347 1,261 18 2,603 2,569 34 2,795 15 109 2,286 385 1,069 19 2,274 2,242 32 2,396 9 119 1,863 405 947 20 2,039 2,006 33 2,366 13 117 1,734 502 620 21 2,663 2,613 50 2,447 11 113 1,866 457 836 済 22 2,304 2,273 31 2,320 10 149 1,764 397 820 23 2,094 2,069 25 2,178 8 123 1,724 323 736 24 2,174 2,131 43 2,152 8 128 1,600 416 758 合計 85,069 83,253 1,816 84,960 124 12,506 33,795 38,535 20,095 割合 0.15% 14.72% 39.78% / 処理総数 / 処理総数 / 処理総数 注 1 最高裁判所事務総局の資料による 2 被疑者数による延べ人員であり, 再審査事件を除く 3 その他 は, 申立却下, 移送及び審査打切りである 4 未済 は, 各年 12 月 31 日現在の人員である

議決の内容 不起訴相当 ( 過半数の議決 ) 不起訴不当 ( 過半数の議決 ) 起訴相当 (8 人以上の多数による ) 起訴相当 不起訴処分 ( 検察官 ) 2004 年改正 : 起訴議決 (8 人以上の多数による ) 起訴 ( 指定弁護士 ) 実情 (H25 犯罪白書 ) 平成 2 年 ~ 平成 24 年 : 起訴相当率 0.15% 不起訴不当率 14.7% 不起訴相当率 39.8% 平成 21 年 ~ 平成 24 年 : 起訴議決後公訴提起 裁判が確定した人員 2 人 ( 公訴棄却 1 人 無罪 1 人 )

私が裁かれるとき 私は裁かれることはない なぜなら 私は決して犯罪を犯さない 私の行為は犯罪ではない 私の行為は全く犯罪とは無関係 私は犯罪者と疑われることはない 裁かれない ことを自らコントロールできるのか? 決して犯罪を犯さない 自らコントロール可能 自分の 行為 の意味 内容を完全に把握しきれない場合はないだろうか?

私の 行為 は犯罪ではない私の 行為 は犯罪とは無関係 不注意 思い込み 不知などにより その 行為 が犯罪に該当する可能性 バイトのつもりで 集金 を手伝う 振り込め詐欺の 受け子 だった = 窃盗罪 の可能性 犯罪に関わっているとは知らずに行動 海外渡航などでの薬物運搬事件 お土産などを預かった 実は違法薬物だった 旅行カバンを渡された 中に違法薬物が隠されていた 私の 行為 が実は犯罪に該当しているかもしれない

私は犯罪者と疑われることはない 犯罪者と疑われる = 第 3 者が疑う 自分自身で 疑われる ということをコントロールするのは困難 冤罪の危険! 様々な冤罪事件 死刑再審事件 ( 免田事件 財田川事件 島田事件 松山事件 ) 袴田事件 ( 再審開始決定 ) 名張毒葡萄酒事件 足利事件 宇和島事件 氷見事件 痴漢冤罪事件 冤罪に巻き込まれることはコントロール困難

捜査の対象になるとき 捜査のはじまり 職務質問 : 警察官職務執行法 2 条 被害者等による申告 通報 その他 身体の拘束 令状による逮捕 : 刑事訴訟法 199 条 緊急逮捕 : 刑事訴訟法 210 条 現行犯逮捕 : 刑事訴訟法 212 条 被疑者の取調べ : 刑事訴訟法 198 条 在宅での取調べ 身体を拘束しての取り調べ : 刑事訴訟法 198 条 1 項但書

法務省 法科大学院教材 より

H25 年 犯罪白書 より

H25 年 犯罪白書 より

冤罪の構図と原因 警察留置場での身体拘束 : 刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律 代用監獄 身体拘束中の取調べ ( 取調べ受忍義務 ) 誤った自白の存在とその偏重 物的証拠 科学的証拠の誤りや偏重 被疑者供述の軽視 無罪推定原則の弱体化

冤罪を防ぐには 誤った自白を防ぐ 裁かれる視点 捜査弁護の充実 弁護人依頼権 : 憲法 34,37 条 刑事訴訟法 30 条など 接見交通権 : 刑事訴訟法 39 条 1 項 被疑者の権利の確保 黙秘権 : 憲法 38 条 刑事訴訟法 319 条など 身体拘束の運用等の見直し : 場所 期間 目的など 取り調べの可視化 取調べ全過程の録音録画 弁護人の立ち会い 無罪推定原則の 原則化

私が裁くとき 世界の司法参加制度と歴史 日本の陪審制度 裁判員制度導入の経緯 裁判員制度の理念と仕組み : 対象事件 裁判員に選ばれる手続 公判手続 評議 評決 量刑 裁判員制度の実施状況

世界の司法参加制度 陪審制度 : イギリス アメリカ カナダ オーストラリアなど 市民が裁判官から独立して事実認定を行い 量刑は裁判官が判断する 無作為に選ばれた市民は一事件のみ担当 参審制度 : ドイツ イタリア オーストリアなど 市民と裁判官が協同して事実認定および量刑を行う 基本的に同一の権限を有する 選出は 推薦によることもある 数ヶ月の任期制 中間 ( 裁判員 ) 型 : フランス 日本 韓国 市民と裁判官が協同して事実認定および量刑を行う 基本的に同一の権限を有する 無作為に選ばれた市民は一事件のみ担当

司法参加の歴史 イギリス起源 告発を行う市民 ( 有力者 ) 代表 : 大陪審的機能 神判 1215 年神判廃止 新たな事実認定者が必要になる 誰が裁く? 裁判官か市民か? イギリスでは市民を選択 事実認定を行う陪審制度として発展 量刑などの法律問題を扱う裁判官と権限 機能を分担 陪審の権限強化 : 裁判官の指示する法を無視する事例 陪審員の権限確保 事実として認定する部分を明確化市民の意思を社会に反映 市民と社会との重要な接点被告人および市民の権利として発展市民的基盤の確保 陪審制度の理念

日本の陪審制度 陪審法 : 大正 12 年制定 昭和 3 年施行 陪審法ノ停止ニ関スル法律 : 昭和 18 年 実は 現行法 特徴 対象事件 : 法定陪審事件 請求陪審事件 被告人による辞退を認める 陪審の答申の拘束力 裁判所は答申に拘束されない 実施状況 陪審評議件数 :484 件 評議結果 : 無罪 17.6%(81 件 ) 有罪 82.1% 公訴棄却 0.3% 現存する陪審法廷 : 桐蔭学園 立命館大学

裁判員制度の導入 1999 年 司法制度改革 司法制度改革審議会 21 世紀の我が国社会において司法が果たすべき役割を明らかにし, 国民がより利用しやすい司法制度の実現, 国民の司法制度への関与, 法曹の在り方とその機能の充実強化その他の司法制度の改革と基盤の整備に関し必要な基本的施策について調査審議する ために設置 国民的基盤の確立 国民が統治主体として司法に参加することを期待 陪審制度の理念との相違 陪審か参審か? 折衷的な提案 裁判員制度 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律 2004 年 5 月 21 日成立 2009 年 5 月 21 日施行

裁判員法廷 裁判所 HP より http://www.saibanin.courts.go.jp/introduction/work_and_role.html

裁判員制度の概要 制度の趣旨 : 裁判員が裁判官と共に刑事訴訟手続に関与することが司法に対する国民の理解増進とその信頼の向上に資する 裁判員裁判の構成 : 職業裁判官 3 人 裁判員 6 人 裁く事件 :1 死刑または無期もしくは禁錮に当たる罪に係る事件 2 法定合議事件であって 故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪に係るもの どのように選ばれるのか : 裁判員候補者名簿の作成 通知 事件ごとに 名簿からくじで候補者が選ばれる 呼出状 選任手続 ( 非公開 ) 事件ごとに裁判員が 6 人選ばれる

辞退や免除は? 調査票 ( 候補者名簿に登録されたことの通知とともに送付 ): 就職禁止事由 ( 自衛官や警察職員など ) や客観的な辞退事由 (70 歳以上 学生または生徒など ) など 質問票 ( 呼出状とともに送付 ): 以下の政令で定めるやむを得ない事由など 重い疾病または傷害により裁判所に出頭することが困難である 介護または養育が行われなければ日常生活を営むのに支障がある同居の親族がいる 仕事における重要な用務があって, 自らがこれを処理しなければ著しい損害が生じるおそれがある 他の期日に行うことができない社会生活上の重要な用務がある 妊娠中または出産の日から 8 週間を経過していない 同居していない親族または親族以外の同居人を介護 養育する必要がある 親族または同居人が重い病気 けがの治療を受けるための入通院等に付き添う必要がある 妻 娘が出産する場合の入退院への付添い, 出産への立会いの必要がある 住所 居所が裁判所の管轄区域外の遠隔地にあり, 裁判所に行くことが困難である その他, 裁判員の職務を行うこと等により, 本人又は第三者に身体上, 精神上または経済上の重大な不利益が生ずる

選任手続期日当日 ( 非公開 ) 裁判長による質問の後 当事者の請求または職権による不選任 検察官 被告人による理由なしの不選任 ( 各 4 人 ) 法廷では何をするのか : 裁判員の役割 裁判官との関係 裁判官と裁判員は基本的に対等の権限を有する事項 : 事実の認定 法令の適用 刑の量定 裁判官のみの判断 : 法令の解釈に係る判断 訴訟手続に関する判断 裁判員の権限 : 証人尋問 被告人質問の実施 裁判官との話し合い : 評議 評決 量刑 評議 : 証拠調べの後 裁判官と共に 事実の認定をする 被告人が有罪か無罪か 有罪であればその刑はどうするかを決める 評決 : 評決は多数決で決定 ただし 裁判官と裁判員の両方の意見を含まなければならない 量刑の判断 裁判員の義務 : 守秘義務

裁判員制度の実施状況 ~ 選任 ~ 裁判員候補者 選任された裁判員 累計平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年 平成 26 年 (4 月末 ) 裁判員候補者名簿記載者数 1,737,106 295,036 344,900 315,940 285,530 259,200 236,500 選定された裁判員候補者数 (1) 585,280 13,423 126,465 131,880 135,535 135,207 42,770 選任手続期日に出席を求められた裁判員候補者数 (2) 245,145 6,453 60,073 56,353 54,604 52,090 15,572 選任手続期日に出席した裁判員候補者数 (3) 189,023 5,415 48,422 44,150 41,526 38,527 10,983 出席率 (%) (3/1) 32.3 40.3 38.3 33.5 30.6 28.5 25.7 (3/2) 77.1 83.9 80.6 78.3 76 74 70.5 選任手続期日当日に辞退等により不選任決定がされた裁判員候補者数 選任された裁判員の数 49,790 1,326 11,850 11,308 10,933 11,055 3,318 37,128 838 8,673 8,815 8,633 7,937 2,232 選任された補充裁判員の数 12,693 346 3,067 2,988 2,906 2,622 764 最高裁判所事務総局 裁判員裁判の実施状況について ( 制度施行 平成 26 年 4 月末 速報 ) をもとに作成

平均審理期間 裁判員制度の実施状況 ~ 審理期間 ~ 累計平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年 (4 月末 ) 判決人員 6,447 142 1,506 1,525 1,500 1,387 387 総数 平均実審理期間 ( 日 ) 6.7 3.7 4.9 6.2 7.4 8.1 8.7 平均開廷回数 ( 回 ) 4.2 3.3 3.8 4.1 4.5 4.5 4.7 判決人員 3,706 114 970 885 806 725 206 自白 平均実審理期間 ( 日 ) 4.8 3.5 4 4.5 5 5.8 5.7 平均開廷回数 ( 回 ) 3.6 3.2 3.5 3.6 3.7 3.8 3.7 判決人員 2,741 28 536 640 694 662 181 否認 平均実審理期間 ( 日 ) 9.2 4.7 6.6 8.5 10.1 10.6 12.2 平均開廷回数 ( 回 ) 5.1 3.7 4.4 4.9 5.5 5.4 5.9 最高裁判所事務総局 裁判員裁判の実施状況について ( 制度施行 平成 26 年 4 月末 速報 ) をもとに作成

平均評議時間 裁判員制度の実施状況 ~ 評議時間 ~ 累計平成 21 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年 平成 26 年 (4 月末 ) 総数 判決人員 6,447 142 1,506 1,525 1,500 1,387 387 平均評議時間 ( 分 ) 582.8 397 504.4 564.1 619.8 630.1 716.6 自白 判決人員 3,706 114 970 885 806 725 206 平均評議時間 ( 分 ) 469 377.3 438.7 468.4 475.2 498.1 537.3 否認 判決人員 2,741 28 536 640 694 662 181 平均評議時間 ( 分 ) 736.7 477.3 623.4 696.3 787.7 774.6 920.6 最高裁判所事務総局 裁判員裁判の実施状況について ( 制度施行 平成 26 年 4 月末 速報 ) をもとに作成

おわりに 刑事訴訟法は身近か? 関与しないで過ごす方がよいとも思える 身近 な二つの視点で刑事法を考えるきっかけに 裁く立場( 被害者を含む ) からの視点には立ち易い 裁かれる立場 に立つのは困難 特に 裁かれる立場 から刑事手続法を考えてみましょう 国家に対する自分たちの権利を考えること 社会的役割を担うべき個人について考えること