学生による授業評価のCS分析

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東京大学推薦入試FAQ

生産動物医療推薦入学試験 志望で下記の条件を満たし 出身高等学校長が推薦する者 高等学校を 2017 年 3 月卒業および 2018 年 3 月卒業見込みの者で 全体の評定平均値が 3.5 以上の者 (1 浪まで ) 生産動物臨床獣医師を志望する者 動物病院後継者育成推薦入学試験 志望で下記の条件を

推薦試験 ( 公募制 ) 募 集 人 員 296 名 出 願 資 格 高等学校若しくは中等教育学校を平成 31 年 3 月に卒業見込みの者で 次の 1~6の条件のいずれかを満たし かつ 学校長の推薦を受けたもの 1 全体の評定平均値が3.3 以上の者 2 皆勤の者 3 課外活動 ( 文化活動 体育活

別紙様式7

2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) について 静岡大学 本学は,2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) より [ 註に明記したものは, その前年度より ], 志願者のみなさんの能力をこれまで以上に多面的に評価することを目的として, 課す教科 科目等を以下のとおりに変更いた

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2021 年度青森県立保健大学入学者選抜に係る変更について ( 予告 ) 2021 年度青森県立保健大学入学者選抜 (2020 年度実施 ) を次のとおり変更する予定ですの で お知らせいたします なお この他の変更内容については 随時 本学ホームページ等で公表する予定です 1 定員 募集人員につい

別紙様式7

2018年度(平成30年度)兵庫県立大学入学者選抜方法等 一般入試(後期日程)

4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 学力検査の成績 による順位と 調査書の得点 による順位が, ともに次のパーセント以内にある者は, 入学許可候補者として内定する ( ア ) 受検者

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3. 一般入試における大学入試センター試験の利用教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目について 教科 科目名等大学入試センター試験の利用教科 科目名個別学力検査等 ( 前期日程 ) 個別学力検査等 ( 後期日程 ) 学部 学科 課程等教科科目名等 注 教科科目名等教科科目名等国語 国語 人間形

別紙様式7

2. 募集人員 学部学科 課程入学定員 国際教養学部 工学部 園芸学部 薬学部 国際教養学科 90 文学部 人文学科 170 法政経学部 法政経学科 370 教育学部 学校教員養成課程 390 数学 情報数理学科 44 物理学科 39 理学部 化学科 39 生物学科 39 地球科学科 39 計 20

国際商経学部推薦入試 ( グローバルビジネスコース ) 学科 募集人員国際商経学科 ( グローバルビジネスコース ) 20 名 出願期間平成 30 年 11 月 1 日 ( 木 )~ 平成 30 年 11 月 7 日 ( 水 ) 入学考査日平成 30 年 11 月 25 日 ( 日 ) 合格発表日平

簿記教育における習熟度別クラス編成 簿記教育における習熟度別クラス編成 濱田峰子 要旨 近年 学生の多様化に伴い きめ細やかな個別対応や対話型授業が可能な少人数の習熟度別クラス編成の重要性が増している そのため 本学では入学時にプレイスメントテストを実施し 国語 数学 英語の 3 教科については習熟

Microsoft Word 第2報2020年度以降の大学入学者選抜‐山梨大

自動車工学科ディプロマ ポリシー 自動車工学科は 科学的市民 の育成という教育理念のもとに以下の資質や能力を身につけ 所定の授業科目を履 修して卒業に必要な単位を修得した学生に 短期大学士 ( 自動車工学 ) の学位を授与します 1. コミュニケーション力論理的な思考力 記述力 発表と議論の能力を有

選抜方法 1 一般入試 平成 29 年度大学入試センター試験 1 月 14 日 ( 土 ) 15 日 ( 日 ) 受験しておかなければならない科目は 一般入試で受験できる学部 学科 専攻によって様々です 個別学力検査等 前期日程 全学部平成 29 年 2 月 25 日 ( 土 ) 個別学力検査等 後

2017 年度 ( 平成 29 年度 ) 山梨学院大学入学試験概要 法学部 ( 法学科 / 政治行政学科 ) 現代ビジネス学部 試験区分 学部 学科募集人員 出願期間 試験日 合格発表日 入学手続締切日 出願資格 試験科目 判定方法 試験会場 2 月選択教科 科目法 30 名 1 月 6 日 ( 金

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自己推薦入学試験 A 日程 総合評価型 書類審査 ( 事前 )300 点 1 評定平均値 10+ 得意教科評定 10(100 点 ) 調査書をもとに 教科評定の1 番高いものを 得意教科評定として扱います 2 活動報告書 (200 点 ) 点 1 自己アピール文書第三者推薦状 (100

東北芸術工科大学 2019 年度学生募集要項 [AO 編 ] アドミッション ポリシー / 募集人員アドミッション オフィス入学試験とは芸工大の選べる入学試験 8 アドミッション オフィス入学試験 試験内容 [ 出題内容 受験生持参物等 ] 自己アピールファ

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後期日後期日程 1. 入学者選抜方法等 (1) 入学者選抜方法 すべての教科 科目等 ( 外国語について英語を選択する場合は, リスニングテストを含む ) を受験 教科 科目等のすべてを受験 失格 (2) 併願 前期 前期, 後期 後期 の併願は認められません (3) 実施教科 科目等 A B A

一般前期入試 (A 方式 A1 日程 /A2 日程 ) 併願入試 学習奨励生選考入試 出願資格 (P.6 の出願資格参照 ) [A1 日程 : 学習奨励生選考入試 学習奨励チャレンジテスト ] 選抜日程 ( 試験日 試験地は出願時に申請 ) 出願期間 ( 締切日消印有効 ) 試験日 試験地 合否通知

平成 28 年度 九州歯科大学入学者選抜要項 AO 入試 一般入試 ( 前期日程 )

別表第 1 平成 30 年度首都大学東京入学者選抜の実施教科 科目等について 個別学力検査等 欄の科目名は 平成 21 年 3 月に告示された高等学校学習指導要領に対応しています 学部 学科名 学力検査等の区分 日程 教科 大学入試センター試験の利用教科 科目名 科目名等 教科等 個別学力検査等 科

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( その 1) 等の配点等 試験の区分国語地歴公民数学理科 外国語小論文実技面接配点合計 その他の選抜方法等 * * 1, 2 指定校推薦 社会人 計 * * 1, 2 1, 1, 2 計 1, 2 1, 1, 2 * * 指定校推薦 社会人 計 * * 1, 2 1, 1, 2 計 1, 2 1,

メディアデザイン学科ディプロマ ポリシー メディアデザイン学科は 科学的市民 の育成という教育理念のもとに以下の資質や能力を身につけ 所定の授業 科目を履修して卒業に必要な単位を修得した学生に 学士 ( 工学 ) の学位を授与します 1. コミュニケーション力論理的な思考力 記述力 発表と議論の能力

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平成21年度

人間発達科学部入学者受入れの方針 人間発達科学部は, 人間発達を広義の教育と位置づけ, 人間の豊かな発達と調和をめざすとともに, 生涯にわたって学習を支援できる教育人材を育成している 人を教えるヒトを育てる学部 をキーワードに, 教育学部で培われた, 教育技法の拡充と複雑化した人間環境の学際的追求を

科型公募推薦入学試21 公募推薦入試2 教験ョン工学科の受験者は 試験当日 必ず 化学 または 生物 入試方式 入試型 方式は 出願時に選択します ( 印が実施 ) 理工学部 入試型 方式 数理情報学科 電子情報学科 機械システム工学科 物質化学科 情報メディア学科環境ソリューション工学科 理工型ス

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一般入試前期 (2 科目型 ) 一般入試ネット出願フリーパス対象入試 ( 詳細は 14 ページ参照 ) 試験会場 試験会場試験日本学 ( 日進キャンパス ) 2 月 6 日 ( 水 ) 2 月 7 日 ( 木 ) 2 月 8 日 ( 金 ) 一般入試前期 (3 科目型 ) との併願可 対象学科 全学

平成 30 年度入学者選抜実施方法等 ( 歯学科 ) 学部 学科選抜方法の区分募集人員出願資格出願要件選抜方法出願期間試験日合格発表日 歯学部 AO 入試 17 名 次の各号のいずれかに該当する者 左記出願資格のいずれかに該当し かつ次の要件 ア第 1 次選抜 第 1 次選抜 第 1 次選抜 第 1

試験の区分国語外国語数学地歴, 公民理科その他合計 書類審査 TOEFL ibt 面接 口頭試問 大学入試センター試験 注 2 1 大学入試センター試験の 外国語 で 英語 を選択した者の 英語 の成績は, 筆記試

平成 27 年度入学者選抜実施方法等 ( 歯学科 ) 学部 学科選抜方法の区分募集人員出願資格出願要件選抜方法出願期間試験日合格発表日 歯学部 AO 入試 17 名 次の各号のいずれかに該当する者 左記出願資格のいずれかに該当し かつ次の ア第 1 次選抜 第 1 次選抜 第 1 次選抜 第 1 次

2019 年度札幌国際大学大学院 [ 外国人特別選抜入学 ] 学生募集要項 観光学研究科心理学研究科スポーツ健康指導研究科

平成 32 年度入学者選抜実施 科目等 ( 予告 ) 大学入試センター試験の利用 科目名 科目名等等科目名等 文科系 後期日程 国 国 国 国語総合 地歴 世 A 世 B 日 A 日 B 地理 A 地理 B 外 コミュ英 Ⅰ コミュ英 Ⅱ コミュ英 Ⅲ 英表 Ⅰ から2 理 1 物基 化基 生基 地

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4 選抜方法 ( 1 ) 選抜の方法 学力検査の成績 調査書の得点 第 2 日の検査 ( 面接 ) の得点 を全て合計した 総得点 により順位をつけ 各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら 予定人員までを入学許可候補者として内定する < 総得点の満点の内訳 > 調査書の得点第 2 日の検査学力

2.3.事前に調べておこう

平成 32 年度千葉大学入学者選抜 ( 一般入試 ) における出題教科 科目等について ( 予告 ) 平成 29 年 12 月平成 30 年 9 月修正平成 30 年 12 月追加千葉大学 平成 32 年度大学入試センター試験の指定教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目については, 次のとおり

文学部資格 成績証明書等, 推薦書, 自己推薦書, 諸活動の記録, 課題論文及び面接等の結果を総合して合格者を決定する 2 第 2 次選考第 1 次選考に合格した者に対して, 課題論文を課し, 面接を行う 課題論文 : 読解力, 論理的思考力, 問題発見能力, 表現力等を問う 面接 : 人間や人間の

4. 試験会場試験地会場名所在地 本学鈴鹿医療科学大学 千代崎キャンパス三重県鈴鹿市岸岡町 1001 番地 1 名古屋安保ホール愛知県名古屋市中村区名駅 大阪新梅田研修センター大阪府大阪市福島区福島 * 所在地の詳細図はP37 39をご覧ください 5. 出願書類 1 入

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選抜試験要領 募集定員全日制普通科第 1 学年 360 名 ( 男女 ) アドバンストコース (25 名 3 クラス + 留学生 10 名 ) 単願入試 Ⅰ 期 ( 学校推薦 ) 1. 出願資格 ⑴ 平成 31 年 3 月中学校卒業見込みの者 ⑵ アドバンストコースへの入学を第一希望としている者 ⑶

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I. 設置課程 学科および定員 通信制 単位制課程 普通科 ( 男女共学 ) < 設置コース> 週 5 日コース ( 定員 :90 名 ) 美術専攻 デザイン専攻 クラフト陶芸専攻 音楽専攻 パフォ マンス専攻 週 2 日コース ( 定員 :10 名 ) 週 1 日コース ( 定員 :10 名 )

建築科 応用化科 AOポートフォリオ入試 併設校推薦試験 ( 中部大春日丘高校 ) 併設校推薦試験 ( 中部大第一高校 ) 指定校推薦試験 ( 職業科 ) 指定校推薦試

4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 下表のとおり合計点を算出する 学力検査 調査書 5 教科の 教科の学習の記録 出欠 行動 特別活動 部活動等 面接 得点合計 の記録 の記録 の記

1 岐阜薬科大学の理念 薬と健康についての高度な研究に支えられた教育により 有為な薬学専門職業人を育成し それらを通じて社会に貢献する 2 アドミッションポリシー ( 入学者受入れ方針 ) (1) 岐阜薬科大学が求める学生像本学は その理念に共感する次のような学生を求めています 1 医療機関 製薬企

H31_教科科目Ns(推薦・AO)公表用 xlsx

法律経済学科 変更の 概要等 出願要件学力, 人物ともに優れ, 調査書の全体の学力, 人物ともに優れ, 調査書の全体の評定平均値が4.0 以上の者 法律経済学科評定平均値が4.0 以上の者 法律経済学科のの教育研究分野を真摯に学習する意欲があ教育研究分野を真摯に学習する意欲があり, 学校長が責任を持

静岡大学入学者選抜(推薦入試・AO入試)の実施教科・科目等

教科3科目さない2021 年度入学者選抜方法 配点など 文学部国文学科各入試の選抜方法等 前期一般選抜 選考方法 第一次学力検査 ( 大学入学共通テスト ) 調査書により合格者を決定します 個別学力試験等は実施しません 観点別評価項目 1. 知識 技能 を評価するため 主に 大学入学共通テスト 調査

平成 31 年度入学者選抜における実施教科 科目等 予告 ( 教育学部 経済学部 システム工学部 観光学部 ) 和歌山大学入試課 平成 28 年 12 月公表平成 29 年 5 月観光学部後期日程個別学力検査等追記 内容は現時点のものであり 今後一部変更となる場合もありますので 本学からの発表につい

京産大2016ガイド_H1-H4_1

平成 28 年度大分大学入学者選抜における実施教科 科目等について ( 予告 ) 平成 27 年 8 月大分大学 平成 28 年度入学者選抜 ( 一般入試 大学入試センター試験を課す推薦入試及びAO 入試 ) における大学入試センター試験の利用教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目については,

(3) 面接 [300 点満点 ] 3 名の評価者が, 次の4つのごとに, 各に基づき,a( 優れている ) b( 標準である ) c( 標準をやや下まわる ) d( 標準を下まわる ) e( 問題がある ) の 5 段階で評価する aを25 点,b を20 点,c を15 点,d を5 点,e を

11進路説明会

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科入学者選抜の概要Ⅱ一般入試Ⅲその他の入試Ⅳ障害等のある入学志願者についてⅤ募集要項(願書)等の請求方法英語のリスニングの利用 その他の入試方法等教 大学入試センター試験 の配点等2選国小面段国論び配点等科目名等階抜試験の区分語公学科語文接合 地歴及民経済学部 (3.4) 240 人前期 185 5

学部名教育学部一般入試 学科 課程等名 選抜方法 大学入試センター試験の利用教科 科目名 学校教育課程学校教育課程教科科目 ( 注 2) 国語 国語 小論文 音楽の実技 美術の実技 総合問題 音楽の実技 美術の実技 地 理 歴 史 世界史 B 日本史 B 地理 B 体育の実技から1 教科 200 点

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入学試験日程等加点について合否判定合格発表 日程平成 31 年 1 月 17 日 ( 木 ) 会場本校時程集合完了 8:40 国語 9:00~ 9:50(50 分 100 点満点 ) 英語 10:10~11:00(50 分 100 点満点 ) 数学 11:20~12:10(50 分 100 点満点

1-(2) 推薦入試 ⅠB( ) 募集人員 3 名 3 名 2 名 3 名 次の (1)~ (3) のすべてを満たす者で, 学業成績及び人物が優秀で, かつ健康状態が良好であり, 特に学校長が責任を持って推薦できるものとします ただし, 各学校長が推薦できる人数は 1 学科につき 2 名まで (4

2021 年度横浜国立大学入学者選抜の変更について 2019 年 3 月横浜国立大学 大学入学者選抜実施要項の見直し及び大学入学共通テスト等の実施に伴う 2021 年 4 月入学のための 2021 年度横浜国立大学入学者選抜方法の変更等については 次のとおりとします Ⅰ. 一般選抜 1 大学入学共通

( イ ) 法学部 AO 入試 ( 大学入試センター試験を課すもの ) 実施学部 学科名法学部法学科 ( 昼間コース ) 募集人員 20 人 1 平成 31 年度大学入試センター試験の受験を要する教科 科目を受験する者 2 高等学校 ( 中等教育学校の後期課程を含む ) を卒業した者及び 2019

前橋育英高等学校 生徒募集要項 2017

公募制学科科目名等科目数等時間配点薦入試方式 公募制推薦入試 WEB 出願 専願制 2 科目型 1 2 保健看護学科 理学療法学科 作業療法学科 はり灸 スポーツトレーナー学科 基礎学力検査 国語 国語 4 外国語 英語 5 数学 数学 Ⅰ 数学 A 理科 化学基礎 生物基礎 1 科目選択 1 科目

1. 募集定員と入試の種類 総合科学科 160 名 ( 男女共学 ) 入試の種類 S G 入試 Ⅰ 型 Ⅱ 型 推薦入試 募集定員 40 名 120 名 入学後のクラス S G クラス ( スーパーグローバルクラス ) 学科総合科学科 一般入試 I G クラス ( インテグレィテッドグローバルクラス

( その 1) 等の配点等 試験の区分国語地歴公民数学理科 外国語小論文実技面接配点合計 その他の選抜方法等 * * 1, 2 指定校推薦 社会人帰国子女中国引揚者等子女私費外国人留学生 計 * * 1, 2 1, 1, 2 計 1, 2 1, 1, 2 * * 指定校推薦 社会人帰国子女中国引揚者

PART 1 入試のしくみ 公立高校合格者選抜方法 DATABOOK OF HIGH SCHOOLS まだ先のことと考えていた高校入試も 中学 3 年生としての自覚が高まるとともに 次第に現実のものとして感じられるようになってきたことと思います 万全の対策をした上で入試に臨むためにも まず入試のしく

ウ実施期日等平成 28 年 3 月 8 日 ( 火 ) 時限教科検査時間 1 国語 9:00~ 9:50 ( 50 分 ) ( 休憩 ) 2 数学 10:10~11:00 ( 50 分 ) ( 休憩 ) 3 英語 11:20~12:10 ( 50 分 ) ( 昼食 ) 4 社会 13:00~13:5

5 試験科目 配点 ビジネス教養学科, 食物栄養学科 第 1 期 第 2 期科目 小論文 面接 配点 100 点 ビジネス教養学科, 食物栄養学科 N 方式第 1 期 ビジネス教養学科, 食物栄養学科 C 方式第 1 期 C 方式第 2 期 C 方式第 3 期 教科科目配点国語 国語, 日本史 A,

2021 年度入学者選抜について ~ ひとりひとりの個性と可能性を見つめる入試へ ~ 4 月 4 日 関西学院大学 関西学院の使命は キリスト教主義教育によって Mastery for Service を体現する世界市民 を育み 世に輩出することにあります 世界市民 とは 他者と対話し共感する能力を

淑徳大学淑徳大学短期大学部 入試 GUIDE 2020 Contents 年度入試 TOPICS( 全学部共通 / 学部別 ) 千葉キャンパス 千葉第二キャンパス 5 入試実施表 埼玉キャンパス 東京キャンパス 7 総合福祉学部 社会福祉学科/ 教育福祉学科 ( 学校教育コース / 健

履修できる授業科目は 原則として全授業科目としますが 実験 実習 外書講読 演習等は 履修できないことがあります 履修科目詳細は学務課にお問い合わせください なお 許可を受けて追加することができます ( 科目等履修生履修科目追加願 ( 別記様式第 4 号 ) 使用 ) 合格通知を受けた者は 4 月入

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人文学部 法律経済学科 前期 国 国 国 地歴世 B, 日 B, 地理 B 又は2 から4( 基礎を付した科目を含む場合 ) 数 又は外 理 物基, 化基, 生基, 地基から2, 物, 化, 生, 地学 又は2 から3( 基礎を付した科目を含まない場合 ) 注 数 数 Ⅰ 数 A と 数 Ⅱ, 数

看護学部アドミッション ポリシー 求める学生像岩手県立大学の全学のアドミッション ポリシーのもと 看護学部では 次のような資質を備えた学生を求めています (1) 自ら学習を計画し 継続的に学ぶことができる人 ( 主体性 ) (2) 自分の考えを他者に伝わるように表現できる人 ( 思考力 判断力 表現

平成20年度AO入試基本方針(案)

国立大学・公立大学【推薦入試】都道府県別一覧《2019年度入試版》ドリコムアイ

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5 令和 2 年度入学者選抜の実施教科 科目等 (1) 教科 科目名の表記 本学における大学入試センター試験の利用教科 科目名は, 次のように表記しています 国語 国 国語 国 地理歴史 地歴 世界史 A 世 A 世界史 B 世 B 日本史 A 日 A 日本史 B 日 B 地理 A 地理 A 地理

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平成17年度入学者選抜に関する要

2020 年度 ( 令和 2) 指定校推薦入試要項 ( 特待生含む ) 経済学部 経済学科 公共政策学科 経営学部 情報メディア学科 スポーツ経営学科 学校法人大垣総合学園岐阜協立大学入試広報課 岐阜県大垣市北方町 5-50 TEL(0584) FAX(0584)77

H16選抜方針

ヘルメスの翼に

必修科目については全科目を修得しなければならない 選択科目については所定科目をそれぞれ履修して, 成績の評価を受けなければならない また (3) に示す 生産デザイン工学 プログラムに定める必修科目と選択科目についても同様である 最終的に各専攻で表 1の単位数以上を修得しなければならない 表 1 専

Transcription:

平成 14-15 年度医学部医学科入学者の入学後成績に関する分析 酒見隆信 佐賀大学医学部附属地域医療科学教育研究センター 地域包括医療教育部門 1. 目的 平成 12-13 年度医学部医学科入学者の入学後の成績追跡調査を実施し 入学選抜方法 ( 推薦 前期 後期 ) による入学後の成績 特に卒業時の成績 ( 卒業試験 ) に差を認めない結果を平成 19 年 5 月に報告した 1) 平成 14 年度より 推薦 一般選抜前期は従来と同様であるが 後期では面接重視の観点より学科試験を廃止し 2 日間の面接による面接点 センター試験成績と調査書により合否を判定する選抜方法に改定したので 今回平成 12-13 入学者と同様の結果が得られるのかを平成 14-15 年度入学者の入学後成績を追跡し検証した 2. 対象と方法 平成 14 年度より従来の入学定員 95 名 ( 推薦 25 前期 35 後期 35 名 ) を推薦 25 前期 後期 帰国子女若干名と変更した 表 1 に示すように平成 14-15 年度入学者は推薦 52 名 前期 99 名 後期 39 名 帰国子女 1 名 合計 191 名であった 入学試験成績と入学から卒業までのすべての成績データが得られ かつストレートに卒業した推薦入学者 48 名 前期入学者 86 名 後期入学者 37 名 合計 171 名の学生を対象とした ( 留年 19 名 帰国子女 1 名は対象から除外した ) 入学者数に占める留年生の割合は平成 14 年度 11.6% 平成 15 年度 8.3% 平成 14-15 年度合計では 9.9% であった 内訳は推薦 4/52 (7.7%) 前期 13/99 (13.1%) 後期 2/39 (5.1%) で前期 > 推薦 > 後期の順に高い傾向があるが 3 グループ間に有意差 (χ 2 検定 ) はない 平成 12-13 年度の留年率 19/19(.%) 推薦 4/ (8.%) 前期 11/7(15.7%) 後期 4/69(5.8%) と全体としてはほぼ同率で同様の傾向 前期 > 推薦 > 後期の順を示し 後期は入試選抜方式変更前後でほぼ同率であり変化を認め -1 -

ない 入学時のカテゴリーとして (1) 入試選抜方法 (2) 性差 (3) 学士入学 (4) 入試項目得点入試総点 調査書 ( 高校時の英語 国語 数学 理科などの成績より算出 ) 推薦書 センター試験 小論文 ( 推薦 ) 総合問題( 前期 ) 面接などによる成績が入学後の 卒業試験卒業時の成績と相関するかどうかを検討した 表 1 平成 14-15 年度推薦 前期 後期入学者における留年 % の比較 平成 14 年 平成 15 年 平成 14-15 年合計 平成 12-13 年合計 推薦 前期 後期 帰国子女 計 入学者数 26 49 19 1 95 留年数 3 6 2 11 留年 (%) 11.5 12.2.5. 11.6 入学者数 26 96 留年数 1 7 8 留年 (%) 3.8 14... 8.3 入学者数 52 99 39 1 191 留年数 4 13 2 19 留年 (%) 7.7 13.1 5.1. 9.9 入学者数 7 69 1 19 留年数 4 11 4 19 留年 (%) 8. 15.7 5.8.. 3. 結果 (1) 入学選抜方法入学選抜方法により入学後の成績 ~ 卒業時の成績に差があるのかを検討した 入学後 1-2 年を 2-3 年を 4-5 年をに分け卒業時の ( 卒業試験 ) の総点を最終成績とした 成績は優 良 可で評価されており これを優 3 良 2 可 1-2 -

と変換した の成績は優良可ではなく成績総点を採用した 図に示しているようにを学ぶ 1-2 年生では推薦 91.7±7.1( 平均 ± 標準偏差 ) 前期 88.9±11. 後期 89.9±7.8 を学ぶ 2-3 年生では推薦 66.7±.1 前期 63.4±11. 後期 64.6±11.5 と下学年では推薦 > 後期 > 前期の順であるが 3グループともに有意差はない を学ぶ上学年になると では推薦 49.1±5.1 前期 47.1±5.6 後期 47.2±5.4 で推薦 > 前期 = 後期と 3 グループ間に有意差はなく 前期と後期の差が消失している ( 卒業試験 ) では推薦 17±95 前期 17± 後期 1725±116 で推薦 > 後期 > 前期の傾向があり 推薦と前期の間に有意差 (ANOVA,P<.5) を認めている 推薦と後期 後期と前期に有意差は認められなかった 全学年を通してみると推薦 > 後期 > 前期の傾向が認められた 平成 12-13 年度入学者においては平成 14-15 年度入学者と同様に ( 卒業試験 ) では推薦 1662±78 前期 16±96 後期 1639±9 と推薦 > 後期 > 前期を示したが それまでの では推薦 > 前期 > 後期で 平成 14-15 の推薦 > 後期 > 前期と比較し 後期入学者の成績が悪い傾向であった 平成 12-13 入学者 14-15 入学者の両グループとも推薦入試入学者の入学後の成績は他の 2 つの選抜方法入学者より良い傾向にあり 推薦入試の妥当性を示唆するものであろう 後期入学者に関しては 平成 14-15 年度入学者は平成 12-13 年度入学者よりよい成績であり 学科試験を課さない面接重視の方法でも優秀な学生を選抜する有効な方法であることを示している 平成 12-13 年度入学と平成 14-15 年度入学で 基礎 臨床の成績総点が異なるのはカリキュラムの変更による 平成 14-15 年入学 1 7 推薦前期後期推薦前期後期 -3 -

推薦前期後期推薦前期後期 平成 12-13 年入学 7 推薦前期後期 45 35 25 15 5 推薦前期後期 35 25 15 5 推薦前期後期 推薦前期後期 (2) 性差平成 14-15 年度入学生で女性 85 名 男性 86 名であった 図に示しているようにを学ぶ 1-2 年生では女性 93.5±6.3 男性 86.3±.6 と女性の成績が有意 (P<.1 t 検定 ) に良好であるが : 女性 65.3±.6 男性 63.8±11.3 : 女性 48.1±5.2 男 -4 -

性 47.3±5.7 卒業試験( ): 女性 1731.1±91.7 男性 1717.9±112.8 と女性の成績が若干高いが 進級するに従い差は消失し有意差を認めない 図には示していないが平成 12-13 年度入学者においても を学ぶ 1-5 年生までは女性の成績が男性に比し有意に良好であるがで差が消失する結果であった 平成 14-15 入学 1 7 女性 男性 女性 男性 女性男性女性男性 (3) 非学士入学 ( 現役 浪人 在学中 ) と学士入学による差平成 14-15 年度入学者で非学士入学 165 名 学士入学 6 名で 入学後の成績は : 非学士 89.3±8.9 学士 6.2±11.1(P<.1 Mann-Whitney) : 非学士 64.2±.6 学士 75.3±15.6( 有意差無し ) : 非学士 47.6±5.3 学士 51.±8.7( 有意差無し ) : 非学士 1724.5±2.1 学士 1722.8±131.4( 有意差無し ) だった 非学士に比し学士が入学時から 5 年生まで成績良好であるが 卒業時にはその差が消失している 平成 12-13 年度入学者においても同様の傾向であった -5 -

1 9 7 非学士学士非学士学士 7 非学士学士非学士学士 (4) 入学試験成績と入学後の成績 入学試験のどの評価項目が入学後の成績と相関するのかを検討した 推薦 前 後期入 学ではそれぞれ選抜方法が異なるので個別に検討した < 推薦 > 平成 14-15 年度の推薦入学者 48 名の入学後の成績と入学時の成績 [ 総点 調査書 ( 高校時の英語 国語 数学 理科などの成績 ) 推薦書 小論文 面接] との相関を検討した 入学時の評価項目で相関係数が正の値には黄色の網掛けをしている 入学時の成績が反映されると考えられるの成績との相関をみると 評価項目の中で高値を示したのは有意ではないが調査書の r=.5 であった 調査書はで r=.67 と低値を示したが r=.273 r=.265 と他の項目に比し有意ではないが高い係数を示した 推薦書はすべての入学後の成績と正の係数を示し では有意の r=.328 (P<.5) を認め では r=.117 と入試項目の中で一番高い係数を示した 学力の指標である小論文はで r =.149 r =.48 と正の値を示したが ではマイナスの相関係数だった 面接は下学年でマイナス 上学年で正 -6 -

の値を示している 入学後の成績の4 項目 ( ) で3 つ以上の正の相関係数を示した入学時の成績項目は総点 調査書 推薦書であった に有意に相関する事項はなく 相関係数の高い順に並べると推薦書 r=.117 総点 r =.6 調査書 r=.67 面接 r=.21 であった 入学時の学力を示す小論文との成績との相関係数 r=-.6 はマイナスで入学時の学力は卒業時の成績と相関しないことが示された 平成 12-13 年度入学で入学後の成績と有意の相関を示す入学時の成績項目はなく 入学後の成績の4 項目で3つ以上の正の相関係数を示した入学時の成績項目は総点 推薦書 面接であり 平成 12-13 平成 14-15 の2つのグループに共通し 正の相関係数を示したのは推薦書であった 推薦 ( 平成 14-15) 総点調査書推薦書小論文面接 1..328.3.3.1.5.24.149 -.247 1..669.555.215.273.188.48 -.133 1..621.272.265.328* -.113.135 1..6.67.117 -.6.21 総点 1..393.682 -.4.184 調査書 1..149 -.75.49 推薦書 1. -.253.411 小論文 1. -.571 面接 1. *:p<.5 推薦 ( 平成 12-13) 総点調査書推薦書小論文面接 1..661.584.1.1 -.54.2.99.118 1..673.423.8.176.172 -.147.237 1..664.46 -.1.185 -..91 1..17 -.85.152 -.9.195 総点 1..259.245.7.382 調査書 1..61 -.233.186 推薦書 1. -.446.122 小論文 1. -.99 面接 1. -7 -

< 前期 > 平成 14-15 年度の前期入学者 86 名のと入学時の成績 [ 総点 調査書 評定平均値 センター試験成績 総合問題 面接 ] との相関を検討した 推薦入学と同様に 入学時の成績が反映されると考えられるの成績との有意な相関を示す項目は認められなかった の成績と相関係数の高いのは総合問題 r=.172 調査書 r=.146 であった 学力の指標であるセンター試験は入学後の成績との相関係数はすべてマイナスであった 学力の指標の1つである総合問題ではまで正の相関係数であるが はマイナス相関係数であった 面接は ~ すべてで正の相関係数を示し 上級生になるほど有意ではないが高値を示した 調査書はで r=.16 と低値を示したが r=.146 r=. r=.3 とすべて正の値を示した 入学後の成 前期 ( 平成 14-15) 総点 センター 総合問題 面接 調査書 1..398.224.8.122 -.91.172.68.146 1..778.582.38 -.141.128 -.129. 1..744.5 -.35.69.5.3 1. -.1 -.171 -.34.3.16 総点 1..4.691.99 -.88 センター 1. -.157 -.289 -.157 総合問題 1. -.48 -.212 面接 1..231 調査書 1. 前期 ( 平成 12-13) 総点センター小論文面接調査書 1..697.635.285.67.1.45 -.95.98 1..722.548.141 -.15.143 -.1.165 1..684 -.6 -.18. -.53.249 1. -.112.25 -.7.84.221 総点 1..324.756.355.229 センター 1. -.2 -.1 -.2 小論文 1...87 面接 1..383 調査書 1. 績の 4 項目 ( ) で 3 つ以上の正の相関係数を示した -8 -

入学時の評価項目は総点 総合問題 面接 調査書であった に有意に相関する事項はなく 相関係数の高い順に並べると面接 r=.3 調査書 r=.16 であった 入学時の学力を示すセンター試験および総合問題ととの相関係数はいずれもマイナスで前期においても入学時の学力は卒業時の成績と相関しないことが示された 平成 12-13 年度入学者でも有意の相関を示したものはなく 3つ以上の正の相関係数を示したのは 小論文 ( 総合問題に相当 ) 調査書であった 面接との相関係数はマイナスが多くその相関は否定的であり 平成 14-15 と異なる結果であった < 後期 > 平成 14-15 年度の後期入学者 37 名のと入学時の成績の相関を検討した 同様に入学時の成績が反映されると考えられるの成績との相関をみると の成績と相関係数の高いのは調査書 r=.231 総点 r=.1 であった 学力の指標であるセンター試験と入学後の ~ の成績での相関では最も高くてもの r=.115 であった 自己推薦書と入学後の成績の相関は認められない 面接は前期と同様にすべて正の係数で 上級生になるほど高値となり r=.239 r=.217 であった 調査書は r=.231 r=.56 r=3(p<.5) r =.381(P<.5) とでは低値を示したが では有意の高い相関係数を示した 入学後の成績の4 項目 ( ) で3 つ以上の正の相関係数を示した入学時の評価項目は総点 センター試験 面接 調査書 後期 ( 平成 14-15) 総点 センター 自己推薦書 面接 調査書 1..4.337.315.1.3 -.56.2.231 1..3.533.137.33.74.197.56 1..789.147.17.26.239.3* 1..131.115 -.1.217.381* 総点 1..6.225 -.212.82 センター 1. -.485 -.411 -.67 自己推薦書 1..4 -.243 面接 1..157 調査書 1. *:p<.5-9 -

後期 ( 平成 12-13) 総点センター小論文面接調査書 1..639.679.328 -.268 -.98 -.1 -.62.1 1..743.498 -..4.35 -.126 -.19 1..628 -.19 -.58.27.13.167 1. -.97 -.64 -.49 -.1.1 総点 1..451.6 -.179.1 センター 1. -.219 -..86 小論文 1. -.534 -.216 面接 1..1 調査書 1. であった に有意に相関する事項は調査書 r=.381(p<.5) であり 以下相関係数の高い順に並べると面接 r=.217 総点 r=.131 センター r=.115 であった 平成 12-13 年度では小論文を含め入学後の成績と有意な相関係数を示した入試項目はなく 小論文ととの相関係数はマイナスであった 平成 14-15 年度で3つ以上の正の相関係数を示したセンター入試 面接の相関係数は平成 12-13 ではマイナス傾向であり 3つ以上の正の相関係数を示したのは調査書のみであった (5) 入学後の成績と卒業成績入試成績 特に学力が卒業成績と相関しないことより 入学後の の成績と卒業試験 ( 総括試験 ) との相関を平成 14-15 年度入学者で検討した 成績とは (r=.183) (r=.571) (r=.729) を示し 図に示しているようにすべてに有意な相関を認めた 平成 12-13 年度入学生でも同様の成績が得られ とでは r=.9 で平成 14-15 より高い相関が得られた 平成 14-15 入学後成績相関 1..389.272.183 1..7.571 1..729 1. - -

19 19 17 r=.187 P<.5 17 r=.571 P<.1 7 9 1 1 1 45 55 65 7 75 85 9 95 19 17 r=.729 P<.1 35 45 55 65 を詳細に検討すると 平成 14 年と平成 15 年とのと との相関の比較では には差を認めなかったが では平成 14 年 (r =.58) 平成 15 年 (r=.349) と差を認め 平成 14 年は例外的に著しく低い係数であった 4. まとめ 平成 14-15 年度入学者では 入学選抜方法による入学後の成績は明らかな有意差を認めないが 推薦 > 後期 > 前期の傾向が認められた 特に卒業時の成績では推薦と前期との間に有意差を認め 平成 12-13 年度入学者でも推薦 > 前期 > 後期の傾向が認められたことより推薦での入学はその入学選抜方式の妥当性を示唆している また平成 14-15 年度の後期入学者の入学後の成績の低下は認められず むしろ平成 12-13 年度に比し良好な成績を示しており学科試験を課さない方法でも有効な選抜方法であることを示している 平成 12-13 14-15 年度どちらも性差に関して入学直後は女性の成績が男性より有意に高いが -11 -

進級するに従い差が縮小し卒業時には消失しており 卒業時に男女差は認められない 非学士と学士入学者に関しても 学士入学者は入学直後非学士入学者より成績は有意に高いが 性差と同様に進級するに従い差が縮小し卒業時に差は消失している 即ち 卒業時には学士入学 非学士入学間に差を認めない 平成 14-15 入学者について推薦入学者の入学時の成績と入学後の成績の相関を検討したが 推薦書とに有意な相関が認められるのみでそれ以外有意に相関する項目は認めなかった 前期入学者においても入学時の成績と入学後の成績に有意な相関は認めなかった 後期入学者において評定平均値と とにのみ有意な相関が認められた このように入学時の評価項目と入学後の成績に有意な相関関係を示すことはいわゆる 選抜効果 2) により極めて稀であると考え 入学時の評価項目と入学後の成績との関連を評価するのは 評価項目と入学後の成績の相関係数の正の値の頻度で評価するのが妥当と思われた 推薦 前 後期入学とも入学時の学力は入学後の成績と相関していない 卒業時の成績である成績と正の相関係数を示した入学時の評価項目は 推薦 前 後期ともに調査書と面接点であった さらに卒業時の成績のみならず入学後の成績とこの2 項目は 推薦の でマイナスの相関係数を示したが それ以外ではすべて推薦 前 後期ともに正の相関係数を呈していた 平成 12-13 入学者においても どの入試選抜方法でも高校時代の生活様式を表す推薦書が正の係数を示しており 調査書 推薦書は入学後の成績を推測できる評価項目と思われる 出身高校に係わらず調査書がよい入学生は大学入学後も調査書同様の行動様式をとるものと考えられた 平成 14-15 では入学後の成績と面接点との相関の可能性を有する結果が得られたが 12-13 入学者ではまったく認められなかった この差異の理由は不明であり 調査検討を今後も続ける事が必要である 卒業時の成績と相関するのは入学後の成績である < < の順に高い相関が得られ 入学後の勉学に向かう姿勢が重要であることが示唆された 5. 結論 平成 12-13 14-15 年度どちらも推薦 > 前期 後期の傾向があり推薦での入学はそ の入学選抜方式の妥当性を示唆している 平成 14-15 年度から前期の入学定員を増 - 12 -

加しているが他の 2 つの選抜方法に比し必ずしも優秀な学生が入学しているとはいえない 後期入試において学科試験を廃止したが入学後の成績に影響を与えず 廃止前に比しむしろ優秀な学生であった 入学時の学力は入学後の成績に相関しないことより 医学科入学者をある一定以上の学力を有する集団と考えると ( 選抜効果 ) 入学後の成績に影響を与えるのは調査書で評価される学生の勉学に対する姿勢である可能性が高い 平成 14-15 年度で入学後成績と面接評点との相関の可能性が示された 今後更なる検討が必要である 引用文献 1) 酒見隆信 : 佐賀大学医学部入学後成績追跡調査報告書平成 19 年 5 月. 2) 竹生政資 : 高校成績および入試成績の大学成績との関連について 平成 11 年度入学者選抜方法研究委員会報告書平成 12 年 月. - 13 -