株式譲渡基本合意書

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とを条件とし かつ本事業譲渡の対価全額の支払と引き換えに 譲渡人の費用負担の下に 譲渡資産を譲受人に引き渡すものとする 2. 前項に基づく譲渡資産の引渡により 当該引渡の時点で 譲渡資産に係る譲渡人の全ての権利 権限 及び地位が譲受人に譲渡され 移転するものとする 第 5 条 ( 譲渡人の善管注意義

に含まれるノウハウ コンセプト アイディアその他の知的財産権は すべて乙に帰属するに同意する 2 乙は 本契約第 5 条の秘密保持契約および第 6 条の競業避止義務に違反しない限度で 本件成果物 自他およびこれに含まれるノウハウ コンセプトまたはアイディア等を 甲以外の第三者に対する本件業務と同一ま

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株主間契約書 投資事業有限責任組合 ( 以下 A という ) 投資事業有限責任組合 ( 以下 B という ) 投資事業有限責任組合 ( 以下 C といいい A B C を総称し 投資者 といい 個別に 各投資者 という ) と 以下 D という ) と ( 以下 D という ) ( 以下 E といい

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明確認書 を甲に提出する ( かし担保 ) 第 8 条乙は この契約締結後に かくれたかしがあることを発見しても 売買代金の減免若しくは損害賠償の請求又は契約の解除をすることができないものとする ただし 乙が消費者契約法 ( 平成 12 年法律第 61 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する消費者

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平成 30 年度新潟県自殺対策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務委託契約書 ( 案 ) 新潟県 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 平成 30 年度新潟県自殺対 策強化月間テレビ自殺予防 CM 放送業務について 次の条項により委託契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条

標準契約書

とする 4 秘密情報へのアクセス 秘密情報の入手 利用 開示 提供 持出という行為には 秘密情報を記録した媒体へのアクセス及び秘密情報を記録した媒体の入手 利用 提供 開示 持出という行為も含むものとする 5 秘密情報の複製には 同一形式での複写 複製 ( 以下 単に複製という ) 以外にも 電磁的

特定個人情報の取扱いに関するモデル契約書 平成27年10月

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しなければならない 2. 乙は プライバシーマーク付与の更新を受けようとするときは プライバシーマーク付与契約 ( 以下 付与契約 という ) 満了の8ヶ月前の日から付与契約満了の4 ヶ月前の日までに 申請書等を甲に提出しなければならない ただし 付与契約満了の4ヶ月前の日までにプライバシーマーク付

宇佐美まゆみ監修(2011)『BTSJ入力支援・自動集計システム』、及び

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2. 乙は 前項の変更を行う場合は 変更後の新たな利用規約の内容を甲に通知するものと し 変更後の規約は同通知をもって効力を生じるものとします 第 5 条 ( 個別契約の締結等 ) 1. 個別契約は 乙が乙所定の見積書を甲に提示し 甲が乙所定の注文書を乙に提出し 当該見積書および利用規約の条件に従い

民事系 第 問 [ 商法 ] 川﨑作成解答例 全員の承認があり, 取締役会の承認があったと評価される余地はある しかしながら, 条 項の重要な事実の開示がない 取締役会の承認を必要とした趣旨からすれば, 利益の衝突を来すか否かを判断するに足りる事実, 本件でいえば, 乙の事業の内容, Bの関与の程度

Security Z 利用規約 第 1 条 ( 規約の適用 ) 東京ベイネットワーク株式会社 ( 以下 当社 といいます ) は この Security Z 利用規約 ( 以下 本規約 といいます ) に基づき Security Z サービス ( 以下 本サービス といいます ) を提供します 第

より甲宛に送信処理できる ID (10)(5) の登録情報のうち特定の委託者の登録情報について 処理できる ID 4. 甲は 本サービスの実施にあたって ユーザー ID に本サービスの利用権限を付与するものとし 乙は 甲が別途定める利用権限の範囲内で本サービスの利用をすることができます 5. 甲は

3. 乙は 甲に対し 本サービスを介してリンクされるインターネット上のいかなるサイト ( ウイルスその他の有害な要素がないことも含む ) についても保証するものではなく またこれらのサイトにおけるコンテンツ 製品その他の内容についても一切責任を負うものではない 第 6 条 ( 本サービスに含まれるサ

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〔問 1〕 A所有の土地が,AからB,BからCへと売り渡され,移転登記も完了している

( 検査 ) 第 8 条甲は 乙の業務にかかる契約履行状況について 作業完了後 10 日以内に検査を 行うものとする ( 発生した著作権等の帰属 ) 第 9 条業務によって甲が乙に委託して制作した成果物及び成果物制作のために作成された著作物の著作権及び所有権等は 著作権法第 21 条ないし第 28

基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス 利用契約書 ( 以下 利用者 という ) と社会福祉法人慈徳会 ( 以下 事業者 という ) は 基準該当短期入所小規模多機能センターさくらテラス ( 以下 当施設 という ) が利用者に対して提供する基準該当短期入所サービスについて 次のとおり契約

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六七八九 生活の質の向上相談 助言教育権監護権 ( 利用料 ) 第 5 条利用者は 前条に定める重症心身障害児 肢体不自由児施設サービスの提供に対して 都道府県が定める障害児施設給付費 障害児施設医療費 肢体不自由児施設給付費 肢体不自由児施設医療費及び重要事項説明書に定める所定の利用者負担額を病院

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第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

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〔問 1〕 Aは自己所有の建物をBに賃貸した

 

第 5 条 ( 支払条件 ) (1) 甲 乙双方の 相手方への金銭の支払いは 相手方の金融機関口座に振り込み支払うものとする 尚その際発生する金融機関手数料については 支払い元が負担するものとする (2) 特段の定めがある場合を除き 甲 乙双方の 相手方への金銭の支払いは 毎月月末を締め日とし 翌月

2. 本サービスの申込者において 本規約に反する事由 本サービスへの申込みが適当でない と当社が判断する事由等がある場合には 当社は 本サービスへの申込みを承諾しないこ とがあります 第 5 条 ( 利用契約の成立時期 ) 1. 当社が当該申込みを承諾したときに利用契約が成立するものとします ネット

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( 審査の申請 ) 第 5 条甲は プライバシーマーク付与適格性審査の実施基準 に基づき 付与適格性審査を申請した者 ( 以下 乙 という ) の審査を行う 乙は 甲が定めるところにより 付与適格性審査にかかわる申請書及び申請書類 ( 以下 申請書等 という ) を甲に提出しなければならない 2 乙

指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) <1 指針の内容について> ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限ら

第 6 条 ( 従業員の管理と店舗の管理 ) 1 乙は 店舗の業務に従事する従業員について あらかじめ甲の指定する介護予防運動指導員等の研修を受講させなければならない 2 乙は 店舗の管理者 機能訓練指導員等の重要な職務を担当する従業員の決定について甲の承諾を得なければならない 3 乙は 甲の指導お

Webエムアイカード会員規約

5. 当社は 会員に対する事前の通知を行うことなく 本規約を変更できるものとします この場合 本サービスの提供等については 変更後の規約が適用されるものとします 6. 前項の場合 当社は変更前に又は変更後遅滞なく 変更後の本規約を本サイト上にて告知するものとします 第 4 条 ( 本サービスの利用料

第 4 条 ( 証明書の管理者 注文手順 及びその他の利用者の義務 ) 利用者は 当社の事前審査にかかるドメイン名を提出するための 権限を有する担当者を選任します またこの担当者が 本約款に応じて 審査されたドメインの証明書の発行を承認することのできる権限者となります ( 以下 証明書管理者 ) 利

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改定前 新旧対照表 < カードローン規定 > 改定後 カードローン規定 カードローン規定 第 12 条 ( 期限前の利益喪失事由 ) (1) 借主について次の各号の事由が一つでも生じた場合には 当行の通知催告がなくても 借主は本債務全額について当然に期限の利益を失い 第 8 条に定める返済方法によら

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( 期限 ) 第 5 条この協定書の有効期限は 本協定書の締結の日から起算して1 年とし 有効期限の 1か月前までに甲及び乙のいずれも異議の申し出がない場合は 更に1 年間自動更新されるものとし 以後も同様とする ( 法的拘束力 ) 第 6 条この協定書は いかなる意味においても 甲の業務を制約する

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第 1 条 ( 規約の適用 ) セキュリティ 360 powered by Symantec サービス利用規約 ( 以下 本規約 といいます ) は 株式会社つなぐネットコミュニケーションズ ( 以下 当社 といいます ) が株式会社シマンテック ( 以下 シマンテック といいます ) のソフトウェ

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情報信託機能の認定に係る指針 ver1.0 に基づく データ倫理審査会 ( 仮 ) ( 以下 データ倫理審査会 という ) に相当するものを記載 に説明を行い 助言を受けること (4) 注 : 受任者が委任者に対し第三者提供に係る条件等を個別に指定できる機能を提供する場合には その旨を記載 第 条

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情報提供 使用許諾契約書 株式会社東京証券取引所 ( 以下 甲 という ) と ( 以下 乙 という ) とは 甲の相場報道システムから乙が直接又は間接に提供を受ける情報又はその編集若しくは加工情報を使用することに関し 次の通り情報提供 使用許諾契約を締結する ( 目的 ) 第 1 条甲は 長年の間

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第 6 条 ( 換金の原則禁止 ) カードは 現金との引き替えはできません お客さま事情によらず カードの利用が著しく困難になったと認められる場合には 本条 の定めにかかわらず お客さまは 当社が定める方法でカードをご提出いただくことにより ご利用可能残高からポイント ( 入金時等に付与したポイント

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ソフトウェア使用許諾契約

3 乙は 業務従事者が本誓約に基づき課される守秘義務に違反した場合は 乙が本誓約に違反した ものとして その責任を負うものとする ( 乙による具体的措置の実施 ) 第 4 条乙は 業務従事者に対して入手した秘密情報を本件に必要な限度で開示 提供するものとする 2 乙は 甲の求めに応じて 業務従事者の

比較用

CSAJ審査機関関連規程

4. 利用期間中であっても デジタル化が含みデジタル化枚数の上限に達したときは 利用契約は終了するものとし 以降甲が本サービスの利用を希望する場合には 第 1 項の規定に基づき利用契約を締結するものとする 第 5 条 ( 本サービスの利用環境と保証 ) 1. 本サービスの提供時間は 24 時間 36

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平成8年月日

規程番号

労働者派遣基本契約書

委託契約書(案)


プライバシーマーク付与適格性審査に関する約款

契約書雛形

業務委託契約書

ものとする 5 甲は乙に対して 所有権移転登記が完了したときは 遅滞なくその旨を通知しなければならない 甲は 登記識別情報通知を乙に引渡し 乙は 受領書を甲に提出する 6 この契約による所有権移転登記に要する登録免許税その他の登記に要する一切の費用は 乙の負担とする ( 売買物件の引渡し ) 第 7

4. 預入方法等 (1) 本定期預金の預入は 当行の円普通預金口座からの振替入金の方法によります (2) 本定期預金の最低預入金額は 一口につき10 万円以上とし 預入単位は10 万円とします なお 当行は お客さまが預入を行うことのできる金額の上限を設ける場合があります また 当行は 一口あたりの

譲渡契約書

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( 賃貸借期間 ) 第 4 条本件土地の賃貸借期間は 平成 31 年 2 月 1 日から平成 32 年 12 月 31 日までとする ( 賃料 ) 第 5 条本件土地の賃料は 金 ( 落札金額 ) 円とする ( 納付方法及び納付期限 ) 第 6 条乙は 前条に定める賃料を 賃貸借期間平成 31 年

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

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( 電気料金の支払い ) 第 8 条自動販売機 ( 飲料 ) の設置 運営に必要となる電気料金については 借受人が負担するものとする 2 電気料金を算定するため 借受人は 借受人の負担で専用の子メーターを設置するものとする 3 電気料金は 原則として年 2 回 (9 月と翌年 3 月 ) 徴収するも

01 契約書(案)

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Transcription:

株式譲渡基本合意書 買い手社 ( 以下 甲社 という ) と売り手 ( 以下 乙 という ) は 乙が有する対象企業 ( 以下 丙社 という ) の発行済株式の全部を乙より買取る件 ( 以下 本件取引 という ) について 本件取引の最終契約 ( 以下 最終契約 という ) の締結を目指して 以下の通り合意した * 本モデル契約書では 乙が丙社の代表取締役であり 100% 株主であるというシンプルな場合を想定している 第 1 条 ( 取引の内容 ) 1. 乙および丙社は 乙が丙社の発行する株式株 2000 株のすべて ( 以下 本件株式 という ) を単独で所有していること およびこれらの株式が全て普通株式であることを表明し保証する 2. 甲社は 乙の所有する本件株式を金 1 億円にて乙より買い取る意向を有し 乙はそれを了承する 3. 乙の金融機関に対する丙社のための保証債務については 最終契約後速やかに 丙社は代替保証または担保 または 代位弁済により 消滅させるものとする 4. 丙社は 最終契約までに 前項の株式譲渡につき 取締役会の承諾を得るものとする 5. 本件取引の一環として行われる本件株式の買い取り主体は 甲社の子会社となる場合があり 乙はそれに同意する 第 2 条丙社の役員と従業員 1. 丙社の代表取締役である乙は 最終契約締結と同時に丙社の代表取締役及び取締役を退任するものとし 丙社が乙に対して退職慰労金 5000 万円を支払うものとし 甲社はこれに同意する 2. 丙社の取締役丁と戊は 同じく最終契約締結と同時に退任するものとし 乙は 退職金規定にしたがい それぞれ 丁に円, 戊に円の退職金を支払うものとし 甲社はこれに同意する 3. 乙は 最終契約までに 丁と戊から 前項の退任の了承を得ておくものとする 4. 甲社は 丙社代表取締役が第 1 項の退任後は 丙社顧問に採用し 1カ月金円の顧問料を支払うものとし 顧問就任期間は 最低 5 年とする 5. 甲社は 最終契約締結後も 本日現在の丙社の従業員を従来と同条件で雇用を継続するものとする * 社長 役員 従業員の処遇は 早めに決めておく必要がある 第 3 条 ( 表明保証 )

1. 乙および丙社は 丙社の株式につき いかなる第三者も ストックオプション 新株予約権 その他の方法で 丙社の株式を取得する権利を有しないことを甲に対し表明し 保証する 2. 乙および丙社は 甲に提出した丙社の財務諸表の内容が真実かつ適正であることを保証し 丙社の貸借対照表に計上されていない保証債務等 簿外の債務が存在しないことを 甲社に対して表明し 保証する 3. 乙および丙社は 平成年月末日以降 丙社の財務または資産の状況 経営成績等に重大な悪影響を及ぼす恐れのある事由が生じていないことを 甲に対して表明し 保証する * まとめた財務諸表以降にも このような事由が無いことが必要だからである 4. 乙および丙社は 丙社がその従業員に対して 未払いの賃料 時間外手当 社会保険料などの労働契約に関する債務は存在しないことを 甲社に対して表明し 保証する 5. 乙および丙社は 丙社が所有する土地や建物に有害物質による汚染は無いことを 甲社に対して表明し 保証する 6. 乙および丙社は 丙社が第三者の特許権 実用新案権 商標権 意匠権 著作権等を侵害していないことを 甲社に対して表明し 保証する 7. 乙および丙社は 丙社が第三者から訴訟その他のクレーム等を受けておらず また 合理的に予見される範囲内での紛争も存在しないため 丙社に帰属する可能性のある重大な債務が存在しないことを 甲社に対して表明し 保証する 第 4 条 ( 調査の実施 ) 甲社は 本件取引を遂行してよいかどうかの判断をするため 本合意書の締結後 2ヶ月以内において 甲社及びその選任する弁護士 公認会計士ならびにその他のアドバイザー等が 丙社に関する以下の事項を調査 ( 以下 本件調査 とする ) するものとし 乙は 甲社による本件調査の実施が可能となるよう必要な協力をする 1 会計処理 財務内容 将来の収益見通しなど 2 経営管理 営業活動 技術開発力 設備の保全 稼働状況など 3 第三者との重要な契約関係 株式の帰属 不動産の利用 権利状況 労務関係 知財 著作権関係 係争事件の有無 汚染等の環境リスクなど 第 5 条 ( 善管注意義務 ) 丙社は 最終契約の締結日までの間下記の事項を行わず その財産状態ならびに損益状況が大幅に変化させない ただし 甲社と乙が書面で合意するものについてはこの限りではない 1 増減資 新株予約権の発行 2 新規借入 新規投融資 担保権の設定 3 重要財産の売却または購入

4 従業員の賃金 給与の水準の大幅な変更 5 重要な顧客との取引条件の変更 第 6 条 ( 誠実交渉義務と独占的交渉権 ) 1. 甲社と乙は 平成年月日 ( 以下 本件期日 という ) までに本件取引に関して 最終契約を締結すべく誠実に努力するものとする 2. 本日より最終契約締結までの間 乙は 乙および丙社が甲以外の第三者との間で 乙の有する丙社の発行済株式の売却 丙社の行う増資の引受け および丙社と第三者との合併等 丙社の経営権が変更される取引につき 一切の情報交換 交渉 合意 契約を行わず 丙社に行わせないものとする * 様々な事情で 独占契約権が維持できないことがありうる 関係者の合意で 変更できる時はよいが そうでないときは 後述の 住友信託銀行対旧 UFJ 事件の処理が参考になる 第 7 条 ( 条件の修正 契約解除 ) 1. 甲社が行う本件調査により 第 3 条の表明保証責任に違反があり または 丙社の事業内容及び財務内容等に関して 甲社にとって未知の重大なる瑕疵が発見された場合には 本件代金は当該瑕疵の程度に応じて修正されるものとする 2. 前条の表明保証責任の違反 または 重大な瑕疵が回復困難で 甲社としては乙との間で信頼関係が維持できない場合には 甲は本合意書を解除できる この場合 乙に故意または重過失がある時は甲の損害に対して賠償する責に任ずる ただし その賠償額は 第 1 条 2 項の代金額の20% を上限とする 3. 甲社および乙は 互いに相手において 仮差押 仮処分 強制執行 担保権実行 破産. 民事再生 会社更生等の申し立てを受けた時 または 清算に入った時は 本合意書を解除できる 第 8 条 ( 契約期間 ) 本件期日までに 最終契約が締結できない場合は 本合意書は失効する ただし 当事者間で 別個の契約がなされた場合は それに従う 第 9 条 ( 秘密保持義務 ) 1. 平成年月日付で甲社が差し入れた秘密保持契約は 本合意書が発効後も 有効であることを確認し 甲は 本日以降も 秘密保持に努める 2. 乙及び丙社は 本合意書の締結およびその内容 本件取引に向けて取得した甲の情報は 下記のものを除いて 秘密情報として 第三者に開示しない (1) 開示された時点で 既に公知となっていたもの (2) 開示された後で 自らの責に帰するべき事由によらず公知となっていたもの (3) 開示された時点で 既に自ら適法に保有していたもの (4) 正当な権限を有する第三者から開示されたもの

3. 前項にかかわらず 最終契約を締結するために必要不可欠な範囲内で 取締役等に開示する場合は除く ただし 前項の秘密保持契約書に従い 秘密が保持する 第 10 条 ( 拘束性 ) 甲社および乙は 本合意書締結により本契約を締結すべく 誠実に努力することを約束するが 最終契約締結を強制されるものではないことを ここで確認する * 逆に 手付を入れておき 解消するには 手付放棄 手付倍返しを必要とすることにより 拘束力を与えるタイプの契約書もありうる 第 11 条 ( 協議事項 ) 本合意書に記載の無い事項または本基本契約の内容に疑義が生じた場合の取扱いについては 甲社および乙は 誠実に協議し その解決を図るものとする 第 12 条 ( 適用法と管轄 ) 本合意書に関する解釈および紛争に対しては日本法を適用法とし 東京地方裁判所を管轄裁判所とする * 本条は 当事者に外資系企業 外国法人が無い場合は 存在意義が無いので 不要である 以上 本契約の成立を証するため本書面 3 通を作成し 甲社 乙及び丙社が記名捺印し 各 1 通を保管する 平成年月日 甲 : 乙 : 丙 :

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