Institutional Shareholder Services Sumitomo Fudosan Kanda Building 16F 7 Kanda Mitoshirocho Chiyoda-ku, Tokyo T: 各位 2017 年 10

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2 名以上の独立社外取締役の選任状況 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社の比率は 市場第一部では 9 割を超え 91.3% に JPX 日経 400では 97.7% に 2 名以上の独立社外取締役を選任する上場会社 ( 市場第一部 ) の比率推移 ( 参考 ) 100% 88.0% 91.

東証上場会社における独立社外取締役の選任状況及び委員会の設置状況 2017 年 7 月 26 日株式会社東京証券取引所

議決権行使に係る事務取扱手続

ための手段を 指名 報酬委員会の設置に限定する必要はない 仮に 現状では 独立社外取締役の適切な関与 助言 が得られてないという指摘があるのならば まず 委員会を設置していない会社において 独立社外取締役の適切な関与 助言 が十分得られていないのか 事実を検証すべきである (2) また 東証一部上場

預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

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(2) 変更の内容 定款変更の内容は別紙のとおりであります (3) 日程 定款変更のための株主総会開催日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 定款変更の効力発生日平成 28 年 6 月 17 日 ( 金曜日 ) 以上 - 2 -

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Japan Proxy Voting Guidelines 2016 年版日本向け議決権行使助言基準 2016 年 2 月 1 日施行 ISS Institutional Shareholder Services

(資料4)運用機関とのコミュニケーションの取り方や情報開示の方法等(案).pdf

株式併合、単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ

第 分科会 / 分科会 B 改正会社法等への対応状況と今後の課題 ディスカッションポイント ( 例 ) 参考資料 関西支部監査役スタッフ研究会報告書 改正会社法及びコーポレートガバナンス コードへの対応状況と監査役 監査役スタッフの役割と今後の課題. 監査役会の運営 改正会社法等により監査役会の開催

Japan Proxy Voting Guidelines 2015 年版日本向け議決権行使助言基準 2015 年 2 月 1 日施行 2015 年 1 月 7 日発表 ISS Institutional Shareholder Services

ガイドライン

企業アンケート ( 東証一部 二部の 941 社が回答 ) の結果等のポイント 指名委員会を設置済み 又は設置を検討中 検討予定の企業 : 55% 報酬委員会 : 5 3 ページ参照 社長 CEOの選定 解職の決定に関して監督を行なうことについて 社外取締役が役割を果たしている と回答 した企業 委

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剰余金の配当に関するお知らせ

Ⅰ. 株主総会における議決権行使結果 (2015 年度 ) 当社は投資先企業の持続的成長をサポートし 中長期的な投資リターンの拡大を図ることを目的として 議決権行使基準を定めており 当該基準に則り 議決権行使を実施しています 2015 年度に株主総会が開催された国内上場企業のうち 当社の議決権行使の

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H25見える化 Ⅰ

日本版スチュワードシップ コード についての第一生命の取組み 当社は 責任ある機関投資家 の諸原則 ( 日本版スチュワードシップ コード ) の趣旨に深く賛同し 受け入れることを表明し ます 当コードの原則 1 から 7 について 以下のような方針で取り組んでいきます 原則 1 機関投資家は スチュ

であっても 取締役会ではなく 株主の皆様に判断していただきます また 取締役会の判断は 国際的評価を得ている法律事務所及び投資銀行等との協議又はその助言に基づくこととなっております 以上のことを踏まえると 現実的には 買収提案者が 悪質な買収者 であると判断されるのは極めて例外的なケースに限られると

単元株式数の変更、株式併合および定款の一部変更に関するお知らせ

R8

Stewardship2017

Microsoft Word - 大和コーポレートガバナンス ガイドライン201810

単元株式数の変更、株式併合及び定款の一部変更に関するお知らせ

(3) 併合により減少する株主数 平成 28 年 3 月 31 日現在の当社株主名簿に基づく株主構成は次のとおりです 株主数 ( 割合 ) 所有株式数 ( 割合 ) 総株主 8,929 名 (100.00%) 117,200,000 株 (100.00%) 10 株未満 576 名 ( 6.45%)

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株式併合、単元株式数の変更および定款の一部変更に関するお知らせ

2. 株式併合 (1) 株式併合の目的上記 1. 単元株式数の変更 に記載のとおり 当社株式の単元株式数を変更するにあたり 中長期的な株価変動を勘案しつつ 投資単位を証券取引所が望ましいとする水準 (5 万円以上 5 0 万円未満 ) に調整することを目的として 株式併合 (2 株を1 株に併合 )

臨時報告書_

コーポレート ガバナンスに関する報告書の主な開示項目 コーポレート ガバナンスに関する報告書 記載項目 ( 内訳 ) 記載上の注意 基本的な考え方 ( 記載例 : コーポレート ガバナンスについての取組みに関する基本的な方針 目的 ) Ⅰ コーポレート ガバナンスに関する基本的な考え方及び資本構成

(2) 併合の内容 1 併合する株式の種類普通株式 2 併合の割合平成 30 年 10 月 1 日をもって 同年 9 月 30 日 ( 実質上 9 月 28 日 ) の最終の株主名簿に記載された株主さまの所有株式 5 株につき 1 株の割合で併合いたします 3 併合により減少する株式数併合前の発行済

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2. 株式併合 (1) 併合の目的上記 1. に記載の単元株式数の変更後も 当社株式の売買単位当たりの価格について 証券取引所が望ましいとする水準 (5 万円以上 50 万円未満 ) を維持し 各株主さまの議決権数に変更が生じることがないよう 当社株式について 10 株を 1 株に併合 ( 以下 本


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コーポレートガバナンス基本方針

Ⅰ. 経緯 国際金融コミュニティにおける IAIS の役割は ここ数年大幅に増加している その結果 IAIS は 現行の戦略計画および財務業績見通しを策定した際には想定していなかった システム上重要なグローバルな保険会社 (G-SIIs) の選定支援やグローバルな保険資本基準の策定等の付加的な責任を

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1 制定の目的 方針 当社におけるコーポレートガバナンスを向上させるための枠組みである パーク 24 コーポレートガバナンスガイドライン を制定し コーポレートガバナンスの強化 充実に努めることで 当社の中長期的な価値向上と持続的成長を実現する コーポレートガバナンスに対する基本的な考え方公正で透明

2. 株式の併合 (1) 併合の目的上記 1. に記載のとおり 単元株式数を 1,000 株から 100 株に変更することに伴ない 証券取引所が望ましいとしている投資単位の水準 (5 万円以上 50 万円未満 ) および中長期的な株価変動等を勘案し 株式の併合を行なうことといたします (2) 併合の

単元株式数の変更、株式併合および定款の一部変更に関するお知らせ

[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

はじめに 当社の 議決権行使精査要領 は 中長期的な企業価値向上や 株主への利益還元姿勢 コーポレートガバナンス等の観点から 客観基準に基づくスクリーニングにより 論点のある議案を効率的かつ包括的に抽出することを目的に 1998 年度に策定したものです 策定以降 日本企業の置かれた状況や法令等の改正

単元株式数の変更、株式併合および定款一部変更に関するお知らせ

所内研修議事録

平成 年 月 日

大和コーポレートガバナンス ガイドライン正式

EY総研インサイトVol.6

別紙 現行定款第 1 章総則 ( 下線は変更部分を示す ) 変更案第 1 章総則 第 1 条 ( 条文省略 ) 第 1 条 ( 現行どおり ) ( 目的 ) ( 目的 ) 第 条 当会社は 次の事業を営むことを目的とする 第 条 当会社は 次の事業を営むことを目的とする 1. トランプ類の製造販売

2 併合の方法 比率平成 30 年 10 月 1 日をもって 平成 30 年 9 月 30 日の最終の株主名簿に記載又は記録された株主様の所有株式 5 株につき1 株の割合で併合いたします 3 減少株式数株式併合前の発行済株式総数 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 124,415,013

(4) 1 株未満の端数が生じる場合の処理本株式併合の結果 1 株未満の端数が生じた場合は 会社法第 235 条の定めに基づき 一括して処分し その処分代金を端数が生じた株主様に対して端数の割合に応じて分配いたします (5) 効力発生日における発行可能株式総数本株式併合による発行済株式数の減少に伴い

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議決権行使に関するガイドライン (日本株式)

各 位 平成 29 年 5 月 18 日会社名太平洋セメント株式会社代表者名代表取締役社長福田修二 ( コード番号 5233 東証第 1 部 福証 ) 問合せ先総務部長井町孝彦 (TEL ) 単元株式数の変更 株式併合および定款一部変更に関するお知らせ 当社は 本日開催の取締

株式併合、単元株式数の変更及び定款の一部変更に関するお知らせ

( 第 8 条から移動 ) 第 10 条 ( 単元未満株式の売渡請求 ) 当会社の単元未満株式を有する株主 ( 実質株主を含む 以下同じ ) は株式取扱規則の定めるところに従い その有する当会社の単元未満株式の数と併せて単元株式数となる数の当会社の株式を売渡すよう当会社に請求することができる 第 1

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< 本制度の仕組みの概要 > 5 ポイント付与 委託者 当社 3 自己株式の処分 1 役員株式交付規程の 制定 2 信託 < 他益信託 > を設定 ( 金銭を信託 ) 3 払込 受託者 ( 予定 ) 三井住友信託銀行 ( 再信託受託者 : 日本トラスティ サービス信託銀行 当社株式 株式交付信託 信

定款新旧対照表 ( 株式会社オーハシテクニカ ) 第 1 章総則 現行定款 第 1 章総則 下線は ( 下線部分は変更箇所を示す ) ( 商号 ) 第 1 条当会社は株式会社オーハシテクニカと称し 英文では OHASHI TECHNICAINC. と表示する ( 目的 ) 第 2 条当会社は 次の事

単元株式数の変更、株式併合および定款の一部変更に関するお知らせ

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コーポレートガバナンス・ガイドライン

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実際の株主総会プロセスはどのように見られているか 決めるプロセス ( 決議の場 ) 株主総会は 法律 ( 会社法 ) で決められたことを最低限行い 法定書類の記載事項をきちんと開示するところが出発点との企業における認識 上場企業においては 議決権行使の結果は 事前にわかっている場合がほとんどとの指摘

3 併合により減少する株式数株式併合前の発行済株式総数 ( 平成 26 年 12 月 31 日現在 ) 株式併合により減少する株式数株式併合後の発行済株式総数 263,992,598 株 131,996,299 株 131,996,299 株 ( 注 ) 株式併合により減少する株式数 および 株式併

コーポレート・ガバナンス基本方針

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止するとともに 取締役等に付与済みのストックオプションとしての新株予約権で未行使の ものにつきましては 本制度に基づく応分のポイントを付与することを条件として 当 該取締役等において権利放棄することといたします 2. 本制度の概要 (1) 本制度の概要本制度は 当行が拠出する金銭を原資として当行株式

2. 株式併合 (1) 株式併合を行う理由上記 1. 単元株式数の変更 のとおり 単元株式数を 1,000 株から 100 株にするにあたり 中長期的な株価変動を勘案しつつ 投資単位を適切な水準に調整するため 株式併合を行います (2) 併合の内容 1 併合する株式の種類 普通株式 2 併合の方法

コーポレートガバナンスに関する基本方針 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本基本方針は 当社が その企業理念である THE INTAGE GROUP WAY のもと 遵法精神にのっとり健全な事業活動を進めることを通じて 当社の企業価値の向上を実現していくために 当社のコーポレートガバナンスに関

基本原則

(6) 経営会議規程 (7) 取締役会議長 CEO COO および CFO 職務分掌規程 ( その他取締役または執行役の職務または権限を定める規程 ) (8) 取締役 執行役等の定年 任期 処遇等の基準 準則等について当会社としての内規を定める場合は 当該内規 (9) 取締役 執行役等のトレーニング

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2 政策保有株式に係る議決権行使の基準政策保有株式の議決権行使に当たっては 投資先企業の中長期的な企業価値向上が株主利益への向上にも繋がるものであることを前提とし 株主への還元方針 コーポレートガバナンスや企業の社会的責任への取組み等総合的観点から議決権を行使する (4) 買収防衛策は 経営陣 取締

2. 株式併合について (1) 株式併合の目的上記 1. 単元株式数の変更について に記載のとおり 単元株式数を 1,000 株から 100 株に変更するにあたり 単元株式数の変更後も 当社株式の売買単位あたりの価格の水準を維持するため 当社株式について 10 株を1 株に併合 ( 以下 株式併合

プレスリリース

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

定款の一部変更に関するお知らせ

まず 取締役会は委員会及び執行役の人事を決定する すなわち 各委員会の委員は取締役の中から取締役会の決議で選定する (400Ⅱ) 各委員会の委員の人数は3 人以上でなければならず (400Ⅰ) 過半数は社外取締役でなければならない 3 (400Ⅲ) 委員会の委員は他の委員及び執行役を兼ねることはでき

コーポレートガバナンス CORPORATE GOVERNANCE 当社のコーポレート ガバナンスの状況は以下のとおりです Nagase Brothers Inc. 最終更新日 :2018 年 7 月 5 日 株式会社ナガセ 代表取締役社長永瀬昭幸問合せ先 : 問合せ先 : 総務本部 0422(45)

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2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

業活動を行う上で関わる顧客をはじめとするすべてのステークホルダーとの良好なネットワークおよび関係を構築 維持することが大切であると考えます そのために 以下のコーポレートガバナンス コードにおける基本的な考え方に則って コーポレート ガバナンスの充実に取り組みます (1) 株主の権利を尊重し 平等性

PYT & Associates Attorney at law

その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の

また 代表取締役社長直属の内部監査部門を設置し 法令遵守 内部統制の有効性と効率性 財務内容の適正開示 リスクマネジメントの検証等について 各部門 工場 グループ会社などの監査を定期的に実施し チェック 指導するとともに 監査役との情報共有等の連携を図っております 1-4( 中長期的な経営戦略等 )

(4) 併合により減少する株主数本株式併合を行った場合 10 株未満の株式のみご所有の株主様 156 名 ( そのご所有株式数の合計は 198 株 ) が株主たる地位を失うことになります なお 当社の単元未満株式をご所有の株主様は 会社法第 192 条 1 項の定めにより その単元未満株式を買い取る

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(3) 分割の日程 ( 予定 ) 1 基準日設定公告 2013 年 9 月 13 日 ( 金 ) 2 基準日 2013 年 9 月 30 日 ( 月 ) 3 効力発生日 2013 年 10 月 1 日 ( 火 ) (4) 新株予約権の目的である株式の数の調整今回の株式の分割に伴い 当社発行の第 1

会計ニュース・フラッシュ

株式会社JERA取締役会憲章

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【PDF】コーポレートガバナンス・ガイドライン

第 Ⅰ 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本ガイドラインは 群栄化学工業株式会社 ( 以下 当社 という ) が 次に定める 社是 理念 実現のため ステークホルダーと協働して企業価値を向上させ 持続的に発展できるよう より良い経営を実現することを目的とする 2. 当社は GCIグループ基本理念 を制

Transcription:

各位 2017 年 10 月 26 日 日本リサーチ ISS 議決権行使助言方針 ( ポリシー ) 改定に関する 日本語でのオープンコメントの募集について Inc. (ISS) は 2018 年 2 月から施行する 2018 年版の各国の議決権行使助言方針 ( ポ リシー ) の改定案を発表しました ISS は 国や地域の法令 上場規則 コーポレートガバナンス 文化 習慣など市場毎の特性を勘案して作成したポリシーに基づき 議決権行使の助言を行っています ISS はポリシー改定にあたり 多様な意見を反映する機会を設けることによって 透明性を確保することが重要だと考えます そのため 各国の機関投資家 上場企業 規制当局など幅広い市場関係者の意見を反映するため ヒアリング サーベイ ラウンドテーブルおよびオープンコメントの募集を毎年実施しています ISS のポリシー改定プロセスの詳細は http:///policy-gateway/policy-outreach/ をご参照ください 2018 年の日本向けポリシー改定案では 次の改定を予定しています 1. 指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社の取締役会構成要件の厳格化 2. 買収防衛策の総継続期間要件の導入 ISS は上記のポリシー改定案についてオープンコメントを募集します ご意見は 2017 年 11 月 9 日までにお名前と所属組織名を明記の上 日本語もしくは英語で jp-research@issgovernance.com まで電子メールにてご提出下さい また 日本以外の各国のポリシー改定についてもオープンコメントを募集しています ( 英語のみ ) 詳細は当社ウェブサイト http:// をご参照ください なお 提出された意見に対し個別に回答する予定はありません ISS の 2018 年版日本向けポリシーの全体については 本改定の正式決定後 当社ウェブサイトに日本語版を公開する 予定です 幅広い市場関係者の皆様からのご意見をお待ちしております

1. 指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社の取締役会構成要件の厳格化改定の背景日本のコーポレートガバナンスの問題として社外取締役の欠如が長く挙げられてきましたが 近年は社外取締役の導入が急速に進んでいます ISS の調査対象日本企業において 2014 年に複数の社外取締役を選任した企業は 32.6% でしたが 2017 年 6 月末には 84.7% まで増加しています この傾向は 委員会 型の機関設計である指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社において 顕著に見られます 指名委員会等設置会社の取締役会の構成人数は平均 9.6 名 うち 5.1 名が社外取締役であり 監査等委員会設置会社の取締役会の構成人数は平均 9.7 名 うち 3.0 名が社外取締役です 一方 監査役設置会社の取締役会の構成人数は平均 8.4 名で うち社外取締役は 2.0 名にとどまります この委員会型の機関設計は 2014 年の会社法改正による監査等委員会設置会社制度の導入によって 急速に普及しました 委員会型の機関設計を持つ上場企業は 2014 年には 2% 未満でしたが 監査等委員会設置会社に移行する企業が相次いだことで 2017 年 8 月時点では委員会型の機関設計を採用する企業は 25% に達しています ポリシー改定案の概要 2019 年 2 月から 指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社において 取締役の 3 分の 1 を社外取締役とすることを求め 株主総会後の取締役会に占める社外取締役 1 の割合が 3 分の 1 未満である場合 経営トップ 2 である取締役選任議案への反対を推奨します ポリシー改定案の意図と影響 ISS は取締役会構成の改善を目的として 取締役会構成要件を段階的に厳格化してきました 2013 年には社外取締役がゼロの場合に経営トップである取締役の選任議案に反対するポリシーをまず導入し 2016 年には要件を厳格化して社外取締役を最低 2 名求めるポリシーを導入しました その間に日本企業における社外取締役は増加しましたが 今回のポリシー改定の目的はこの流れをさらに推し進めることにあります このポリシー改定案は監督と経営の分離を志向する指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社にのみ適用されます 企業がこれらの機関設計を採用すること自体 経営者が監督と経営の分離を目指す意思と解釈できるため 監査役設置会社よりも多くの社外取締役を求めることは合理的であると考えます コーポレートガバナンス コードは全ての企業に最低 2 名の独立社外取締役を求め また機関設計を含む個々の企業の置かれた状況を勘案した上で 3 分の 1 以上の独立社外取締役の選任についても言及しています なお このポリシー改定案では社外取締役の独立性は問いません 独立性は重要な概念です しかし 現在の日本のコーポレートガバナンスの状況で社外取締役の独立性を重視しすぎると 企業が資質ではなく独立性の確保に過度に注力し 弁護士 会計士 学識経験者などマネジメント経験の少ない人物のみに社外取締役への就任を求めることにつながりかねません 取締役会の多様性の観点から 社外取締役全員がそのような人物のみで占められることは望ましいとは言えません この取締役会構成要件の厳格化に関するポリシー改定案は もう一つの買収防衛策に関するポリシー改定案と異なり 1 年後の 2019 年 2 月まで施行されない予定です ISS が 2013 年に社外取締役を最低 1 名 2016 年に社外取締役を最 1 社外取締役の独立性は問いません 2 経営トップとは通常 社長および会長を指します

低 2 名求めるポリシー改定時に設けた 1 年間の猶予期間と同様に 今回も企業が適切な社外取締役を選任するため十分な時間を確保することを意図しています ISS の調査によれば 2017 年 8 月時点で 指名委員会等設置会社の 2.8% 監査等委員会設置会社の 52.6% で取締役会に占める社外取締役の割合が 3 分の 1 未満であり それらの企業が反対推奨の対象となりえます しかし日本企業における社外取締役が増加傾向にあることを勘案すると ポリシー改定案が施行される 2019 年までには 反対推奨の対象となる企業の割合 特に監査等委員会設置会社における反対推奨率は 2017 年 8 月時点に基づく数値よりも低くなることが見込まれます コメントの募集 このポリシー改定案について 特に下記の点についてご意見をお聞かせください 指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社において 取締役会の 3 分の 1 に社外取締役を求めるポリシー改定案は妥当か そうではない場合 指名委員会等設置会社および監査等委員会設置会社において 取締役会における社外取締役比率は最低何パーセントであるべき と考えますか 1 年間の猶予期間は妥当か否か さらにその理由 ポリシー改定案は監査役設置会社にも適用すべきか ( なお 監査役設置会社にこのポリシー改定案を適用した場合 2017 年 8 月時点のデータに基づくと 73.2% の監査役設置会社が反対推奨の対象になります ) 今回のポリシー改定案では 企業が資質よりも独立性の確保に注力し マネジメント経験の少ない人物に社外取締役への就任要請を行うことへの懸念から 社外取締役の独立性は問いません しかしそれでも社外取締役に独立性を求めるべきと考える場合は その理由をお聞かせください

2. 買収防衛策の総継続期間要件の導入改定の背景投資家の視点から買収防衛策が正当化され得るのは 企業の本質的価値を下回る金額で企業を買収しようとする買収提案者が現れた場合 取締役会が提案者と有利に交渉を行う手段として買収防衛策を用いる場合です 取締役会が株主に有利な条件を引き出す交渉手段として買収防衛策を活用し得るシナリオには 業績悪化などで企業評価が一時的に下がり 本質的価値を下回る金額で株式が取引されているときに敵対的買収に対する脆弱性が高まり 買収防衛策による一時的な保護が必要とされる場合が該当します 買収防衛策はそのような特別な状況に対応するための あくまでも一時的な手段です 長期にわたり継続される買収防衛策は 経営者の自己保身と解釈されかねません 日本で現在導入されている買収防衛策の 88% は導入からすでに 9 年以上経過しています これは多くの場合 それらの企業において買収防衛策を持つ正当性がすでに失われていることを意味し 株主の懸念は高まっています ISS の現在のポリシーでは買収防衛策議案を評価するにあたり 総継続期間 3 は考慮しません 今回のポリシー改定案は 各企業の経営環境の変化に関わらず 企業が買収防衛策を当然のように更新する状況に対する株主の懸念を表明することが目的です ISS のポリシー 4 では二段階で防衛策議案が評価されます 第 1 段階では形式基準に基づいて評価し 第 1 段階ですべての基準を満たした場合に限り 第 2 段階の敵対的買収に対する脆弱性など個々の企業の状況を勘案した個別評価を行います 今回のポリシー改定案は 第 1 段階に総継続期間に関する形式基準を追加するものであり 第 2 段階の個別評価のアプローチを変更するものではありません ポリシー改定案の概要第 1 段階の形式基準に 総継続期間が 3 年以内であること を追加します このポリシー改定案による新しい基準を含めた第 1 段階の形式基準を満たした場合に限り 第 2 段階の評価を行います ポリシー改定案の意図と影響 ISS の調査では 2009 年は 570 社を超える企業が買収防衛策を導入していました しかし金融商品取引法の改正や経営環境の変化を理由に 近年は買収防衛策を廃止する企業が増加しており 2017 年 6 月時点では 464 社にまで減少しています 2017 年 1 月から現在までの株主総会で提案された買収防衛策議案のうち ISS が現行のポリシーに基づき賛成を推奨したケースは 0 件です そのため このポリシー改定案の施行により 賛否の推奨が大きく変化することは想定されませ 3 買収防衛策の導入時点から 今回提案されている買収防衛策の有効期間終了までの合計期間を指します 買収防衛策を導 入し その後最初に開催される定時株主総会までに株主の承認を求める場合 提案される買収防衛策の有効期間を指しま す 4 これは平時における買収防衛策導入 更新に適用されるものであり 実際に敵対的買収提案等が存在する状況において は 買収提案の妥当性を含めた具体的な状況に基づく個別審査を行います

ん ポリシー改定案は買収防衛策を当然のように更新し続ける企業に対して 投資家の懸念 5 を伝えることを目的としま す コメントの募集 このポリシー改定案について 特に下記の点についてご意見をお聞かせください 買収防衛策の総継続期間を第一段階の形式基準に追加することへの賛否 およびその理由 新規導入後の総継続期間として 3 年未満は妥当か否か およびその理由 5 買収防衛策が当然のように更新される現状に対する問題提起であり 個々の企業の状況に基づき 一時的に 買収防衛策 を持つことまでを一律に否定するものではありません

( ご参考 ) 定時株主総会の基準日変更に関する定款変更株主総会の分散を目的とする定時株主総会の基準日変更に関する定款変更については 原則として賛成を推奨します なお その定款変更と同時に 剰余金配当の取締役会授権を求める定款変更が提案される場合には 現行の剰余金配当の取締役会授権の定款変更のポリシーに基づき 指名委員会等設置会社もしくは監査等委員会設置会社で かつ配当の株主提案権が排除されない場合に限り 原則として賛成を推奨します 以上