加西市防犯灯 LED 化事業特記仕様書 1 事業の目的本事業は 電気料金の経費削減と 自治会の管理負担軽減 更には環境事業の推進の観点から市内の防犯灯約 3,350 灯の LED 化を図ることに加え 安全安心のまちづくりのため LED 防犯灯約 100 灯の新設を行うものである 2 適用範囲本仕様書は 加西市防犯灯 LED 化事業 に適用する 3 事業の実施範囲本事業の実施については 下記の事項を記載すること (1) LED 化事業の実施方針本事業の実施方針及び手法 事業への取組体制 同種事業の実績等を記述すること (2) 使用機器使用する LED 照明について 本仕様書 4 白色系 LED 防犯灯の仕様 に従い種別 ランプ W 数ごとにメーカー名 品番 照度 消費電力 電力契約区分 寿命がわかるように記載すること (3) 施工計画 LED 照明の供給方法 取換え工事の実施方法 申請手続きの実施方法 既設器具の処分方法等について記載すること ( 地元事業者の活用を含む ) (4) 工事費の明細書本事業の実施に必要となる費用について 1 器具費用 2 施工費 3 申請費 4 処分費 5 管理台帳作成費 6 リース経費 7 その他経費について記載すること なお 1~7 の合計は見積り額と一致させること (5) 経費削減効果別表 経費削減効果算出用表 をもとに LED に交換しない場合と交換した場合の 10 年間にかかる費用の比較表を作成すること 記載の内訳は 交換しない場合の費用については電気料及び器具本体費 取付工事費 蛍光管費とする 交換した場合の費用については 電気料 リース料の総額とする (6) リース期間内における器具補償を含めた維持管理本市においては 市民からの防犯灯の修繕依頼について受け付け あるいは自らの調査により修繕が必要と判断し 事業者に修繕依頼を出すこととする そのため 定期的な確認等は保守内容に含まないが 10 年という長期の維持管理には屋外等の照度を確保するとともに 器具の腐食に対応できる工夫等も必要となることから 器具補償を含めた維持管理に関する方針について記載すること (7) 管理台帳維持管理の簡素化を図るための 管理台帳の作成方法について記載する 4 白色系 LED 防犯灯の仕様 1
(1) 適用範囲白色系 LED を光源とした器具とは LED 専用に設計された器具であり 従来の蛍光灯等の器具にランプ型 LED を取り付けたものは適用外とする なお 本書は従来の蛍光灯 20W に相当する LED 防犯灯に適用するものであり その他の蛍光灯 水銀灯等に関するものはこれに準じて適宜変更するものとする (2) 適用規格及び参考規格本仕様書において特に規定なきものは 次の規格を適用又は参考にする 1) 適用規格 1 JIS C8105-1:2010 照明器具 - 第 1 部安全性要求事項通則 2 JIS C8105-3:2011 照明器具 - 第 3 部性能要求事項通則 3 JIS C8153:2009 LED モジュール用制御装置 - 性能要求事項 4 JIS C8154:2009 一般照明用 LED モジュール - 安全仕様 5 JIEG-001(2005) 照明学会 技術指針照明設計の保守率と保守計画第 3 版 2) 参考規格 1 電気用品安全法 ( 別表 8) 2 JIS C8152-1:2012 照明用白色発行タ イオート (LED) の測光方法 - 第 1 部 :LED ハ ッケーシ 3 JIS C8152-2:2012 照明用白色発行タ イオート (LED) の測光方法 - 第 2 部 :LED モシ ュール及び LED ライトエンシ ン (3) 構造 LED 防犯灯は 約 15 年 ( 点灯時間 6 万時間相当 ) の耐用年数を有し屋外環境での使用に耐え得る構造とすること 1) 器具本体は腐蝕に考慮した材質とする 2) 器具取付部は腐蝕に考慮し また振動にも考慮した材質とする 3) 透過性カバーは アクリル樹脂と同等以上の耐候性をもつこと 4) 器具には電子式の自動点滅器が内蔵されていること 5) 器具は 取付バンドを用いて電力柱又は鋼管ポールに取り付けができること 6) 器具は 電力柱などの取付部から 10cm 離れた位置で 70kg の静荷重に耐えることができること なお 使用する管轄内の電力会社等で規定された値がある場合には その値に耐えることができること 7) 器具重量は 1.2kg 未満とし かつワイヤーなどによる落下防止機能を有すること (4) 性能 LED 防犯灯は 次の性能を有すること 1) 入力電圧は AC100V±6%(50Hz/60Hz) とする 2) 入力容量は 10VA 未満及び 20VA 未満とする なお 安定器及び電源装置を使用する場合は これによる消費電力も含む 3) 周囲温度は -10~35 とする 4)LED 光源及び電源装置の耐用年数は 器具周囲温度 25 の条件で 60,000 時間以上とする ( この場合 JIL801 により光束維持率 70% を下回る点灯時間を寿命とする ) 2
5) 光学性能は ( 社 ) 日本防犯設備協会が定める 防犯灯の照度基準 (SES E1901-3) におけるクラス B+ を満たすものとし 器具の設置間隔は以下のとおりとする 設置間隔 ランク 10VA 未満 12~16m SS 20VA 未満 22~26m M クラスA 及びBの場合は 道路中心線上の 印の位置で鉛直面照度を測定する 防犯照明ガイド vol.4 により上記 に加え 道路両端から 0.5m 内側の 印位置でも鉛直面照度 0.5lx を確保する この場合の保守率は 0.63 とする 6) 周辺住宅への不必要な漏れ光を避けるため 器具水平状態において上方光束比 5% 以下であること 7) 電波障害の発生が抑制されている器具であること 基準値項目周波数範囲限度値 雑音端子電圧 526.5kHz~ 5MHz 5MHz~30MHz 3 56dB 以下 60dB 以下 雑音電力 30MHz~300MHz 55dB 以下 8) 器具は 落雷による故障を低減する為に 電源線と筐体との間に 15kv のサージ電圧を印加しても故障が無く 再使用が可能であること 9) 設置場所の周辺に他の照明が少なく薄明視環境 ( およそ水平面照度が 10 ルクス以下である環境 ) であると想定された場合 薄明視環境に考慮した LED 光源を選定することが望ましい (5) 試験成績書の提出構造 性能については 別途試験成績書および仕様がわかるものを提出し確認することとする (6) 表示見やすい箇所に次の事項を表示すること 1 品名及び品番 2 入力電圧及び電流 3 消費電力 4 製造年月 5 製造社名 及び 電力会社申請入力容量 (7) その他 1) 器具メーカーは 屋外用照明器具の製造 販売の実績が 10 年以上あること
2) 器具メーカーは LED 照明器具の製造 販売の実績が 5 年以上あること 3) 器具メーカーは 本 LED 照明器具を日本国内で製造していること 5 既設防犯灯の管理状況について既設防犯灯の管理状況は 器具維持管理 ( 点検 交換等 ) と電気料金の支払い体系より 下表の種別に分類される 防犯灯管理種別 ( 表 -1) 管理種別 維持管理 電気料金 交換見込数 1 種防犯灯自治会市 3184 事業対象 2 種防犯灯市市 168 事業対象 1 種防犯灯 (LED 既設 ) 2 種防犯灯 (LED 既設 ) 合計 3352 自治会市 173 事業対象外 市市 38 事業対象外 3 種防犯灯自治会自治会不明事業対象外 シリンダー型含む今回の事業対象は 1 種防犯灯及び 2 種防犯灯とする 6 更新及び新設する LED 防犯灯の規格既設の蛍光灯防犯灯 水銀灯または白熱球灯の使用電力別により 下表のとおり LED 防犯灯へ更新を行う 更新予定の防犯灯 ( 表 -2-1) 管理種別 1 種防犯灯 2 種防犯灯 既設防犯灯交換見込数使用電力別 4 備 考 更新する LED 防犯灯交換見込数使用電力別 20w 3131 10w 以下 3131 40w 46 10~20w 46 80w 175 10~20w 175 合計 3352 3352 シリンダー型含む 新設の防犯灯 管理種別 1 種防犯灯 2 種防犯灯 新設する LED 防犯灯 使用電力別 (W) ( 表 -2-2) 交換見込数 10w 100
7 取付け支柱による防犯灯の区分について事業対象となる防犯灯の設置については 取付ける支柱の種類により 下表の種別に分類される 防犯灯設置種別 ( 表 -3) 設置種別 支柱区分 設置交換 見込数 K 種防犯灯 関電柱 既設区分 2806 既 100 新 T 種防犯灯単独柱 546 既 N 種防犯灯 NTT 柱 0 既 合計 3452 備考 管理種別 1 2 種とする シリンダー型含むなお 各区分の設置本数については 若干数の変更が生じる場合がある 8 LED 防犯灯設置に係る申請及び取換え工事について (1) LED 防犯灯設置に係る経費の負担区分本事業の実施に伴う費用の負担区分は下表のとおりとする 下表の は 工事見積の対象とする LED 防犯灯経費の負担区分 ( 表 -4) 管理種別 設置種別 既設区分 器具代 ( 付属品 含む ) 申請費用 必要となる経費 取付工事 費 ( 処分 費含む ) 管理台帳 作成費 設置交換見込数 摘要 1 種 既 市 2659 K 種新 100 T 種既 市 525 N 種既 市 0 2 種 既 市 147 K 種新 0 T 種既 市 21 N 種既 市 0 合計 - - - - - - 3452 5
(2) 取付工事に関する注意事項 1) 既設防犯灯の取付け申請については 加西市で行う 2) 既設防犯灯の取付け工事及び新設防犯灯の取付け申請並びに取付け工事は 可能な限り 市内事業者に発注すること 3) 取り外した灯具については関係法令に基づき適切に処理すること 4) 自動点滅器は 関西電力 の所有となるため 撤去せず 配線のみ切断しておくこと 但し 防犯灯の取付けに支障がある場合は 撤去し 関西電力 に返却すること 9 防犯灯の管理種別の標示について本事業により 取換えまたは新設を行う LED 防犯灯の管理種別を 現地にて確認が可能となるよう 2 種防犯灯には 器具 ( 付属品含む ) に明確な標示を行うこと なお 標示のないものは 1 種防犯灯とする 10 管理台帳の作成について 1) 防犯灯管理台帳の作成については 下記の事項を必須項目とし 電子データで作成すること なお 基礎資料 (Excel ファイル ) については貸与を行う 1 電柱番号 2 設置年月日 3 管理種別 (1 種 2 種 ) 4 電柱種別 (K 種 T 種 N 種 ) 5 光源別 (LED 蛍光灯 水銀灯等 ) 6 W 数 7 設置場所 ( 加西市 町地内等 ) 2) 管理図面については 冊子または GIS データ ( シェイプ形式 ) で作成すること なお 基礎資料 ( 住宅地図 ) については貸与を行う GIS 本体については別途導入予定 11 その他の事項 (1) リース期間終了後についてリース期間終了後の器具については本市へ無償譲渡するものとする (2) 設置交換種別及び見込み数について設置交換の種別及び数に関しては 見込み数であり 実際の設置交換後に精査し 確定する 6
( 別表 ) 経費削減効果算出用表 (1) 効果額算定の条件 ( 更新前 ) 1 蛍光灯型防犯灯の器具本体費及び取り付け費用 ( 処分費含 ) は 7,800 円 / 基とし 10 年に1 回取り換えるものとする 2 蛍光灯交換費用 ( 蛍光灯代を含む ) は 2,500 円 / 灯とし 10 年に3 回取り換えるものとする 3 電気台は 実績 ( 平成 25 年 5 月請求分が基準 ) より算出している (2) 効果額算定の条件 ( 更新後 ) 1 LED 防犯灯の消費電力は 全て10W 以下と仮定する 2 リース費用には LED 防犯灯器具更新工事および10 年間の維持管理に係る全ての費用を含むものとする (3) 経費削減効果の算定 器具本体及び器具取り付け費用 ( 処分費含 ) 単位価格 ( 円 ) (A) 蛍光灯防犯灯 ( 更新前 ) 10 年間の数量 (B) 10 年間の経費 (C=A*B) 単位価格 ( 円 ) (D) 10 年間の数量 (E) 10 年間の経費 (F=D*E) 7,800 3,500 27,300,000 - - - 蛍光管取換え 2,500 10,500 26,250,000 - - - リース費用 - - - 10 電気代 10,520,000 10 105,200,000 10 合計 158,750,000 0 削減効果 C - F LED 灯防犯灯 ( 更新後 ) 摘要