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- さわ ほうねん
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1 電気通信施設に用いる電気通信機器の耐震要求性能 ( 案 ) 1. 適用本件耐震要求性能は河川管理 道路管理 災害対策のために国土交通省が整備している電気通信施設に用いる電気通信機器に適用し 具体的な適用範囲は以下のとおりとする (1) 地上高さ 30m 以下の建築物に設置する電気通信設備 (2) 地上高さ 60m 以下の自立型通信用鉄塔及び建家屋上及び塔屋に設置する地上高さ 60m 以下の通信用鉄塔に設置する電気通信設備 (3) 地上高さ 10m 以下の鋼管支柱に設置する電気通信設備 2. 基本条件電気通信設備は使用目的に応じて以下に区分した要求性能を求めるものとする (1) 重要度区分 A: 地震発生中でも正常動作を求める設備 (2) 重要度区分 B: 地震発生中は機能低下を許容するが 鎮静後は正常動作に復帰することを求める設備 (3) 重要度区分 C: 地震発生中は機能停止を許容するが 鎮静後に機能に異常がないことを求める設備 また 地震中に機能停止した場合は 鎮静後に必要に応じて部品又はユニット交換等により機能回復可能な設備 なお 耐震要求性能を適用する電気通信設備及び重要度区分は表 1-1 によるものとする 3. 電気通信設備の耐震要求性能 (1) 電気通信設備の耐震基準 1) 電気通信設備は電気通信設備工事共通仕様書第 3 章第 1 節設備の耐震据付基準を満足する据付方法により設置された条件において 以下に示す地震荷重が機器据付床面に作用した場合においても 上記 2. 基本条件 に示す要求性能を満足するものとする 2) 電気通信設備が複数の機器 ( 装置等 ) で構成され 構成機器の設置場所がそれぞれ異なる場合 ( 多重無線設備における空中線装置と多重無線通信装置の例 ) は 各構成機器の設置想定場所毎に耐震性能を満足するものとする 3) 設備の全部 又は機器の一部が市販のサーバ スイッチ類で構成され ラック等への収容により設備又は装置を構成している場合は ラック収容状態において耐震性能を満足するものとし 設備を構成する各機器単体の耐震性能を求めるものではない 4) 設備の構成機器の中で 壁面への露出又は埋め込みで取付る機器 ( 警報表示板 押しボタン 火災検知機等 ) については 耐震性能要求対象から除くものとする 5) 設計地震荷重は以下による 1 水平 ( 鉛直 ) 入力加速度 KSH=GO KH Ii Z (1-1 式 ) KSV=GO KV Ii 0.5 Z (1-2 式 ) ただし 次の施設に係る KSV は以下による 建屋屋上及び塔屋に設置する地上高さ 60m 以下の通信用鉄塔 地上高さ 60m 以下の自立型通信用鉄塔 地上高さ 10m 以下の鋼管支柱 KSV 9.8m/s 2 ( ) KSV 7.84m/s 2 ( ) なお KSH : 機器据付床面に作用する機器水平入力加速度 1
2 KSV : 機器据付床面に作用する機器鉛直入力加速度 GO : 基準機器水平入力加速度 =3.92 m/ s 2 ( 建築物 1 階床に作用する水平有効加速度 ) KH : 建築物の水平床応答倍率 階及び地階 ( 屋外における地上設置も含む ) 階以上 5.0 地上高さ10m 以下の鋼管支柱 6.25 地上高さ60m 以下の自立型通信用鉄塔 12.5 建屋屋上及び塔屋に設置する地上高さ60m 以下の通信用鉄塔 KV : 建築物の垂直床応答倍率 階及び地階 ( 屋外における地上設置も含む ) 階以上地上高さ10m 以下の鋼管支柱地上高さ60m 以下の自立型通信用鉄塔建屋屋上及び塔屋に設置する地上高さ60m 以下の通信用鉄塔 Ii : 電気通信設備の重要度係数 1.2 重要機器 A Z : 地震地域係数 ( 原則として1.0とする ) 6)(1-1 式 ) (1-2 式 ) により求めた水平 ( 鉛直 ) 入力加速度を 表 1-2 に示す (2) 電気通信設備の耐震性能試験電気通信設備の耐震性能の確認は 以下に示す耐震試験によることを原則とする 但し 2) に示す同種機器の試験結果を持ってこれに変えることができる 1) 耐震試験による場合 1 耐震試験条件は 電気通信機器の通電状態で耐震試験を行うこととする ( ただし 駆動部を持たない空中線は除く ) 2 耐震試験後 被試験機器が 2. 基本条件 に示す要求性能を満足すること 3 耐震試験基準は表 1-3 によることとし 地震波又は正弦波のいずれかを選択することができる 4 地震波は観測地震波又は告示波とする 5 観測地震波はエルセントロ地震波 (1940 年 5 月 18 日 ) とし 告示波は 平成 12 年建設省告示第 1461 号 4 号イ に定められた地震波とする 6 告示波は 図 1-1 に示す解放工学的基盤における加速度応答スペクトルをもつ地震波とする 2
3 加速度応答スペクトル 1000 極めて稀に発生する地震動稀に発生する地震動 800 加速度応答 (cm/s^2) 周期 ( 秒 ) 図 1-1 平成 12 年建設省告示第 1461 号に定められる設計用地震動の加速度応答スペクトル ( 減衰定数 5%) 2) 同種機器の試験結果による場合当該同種機器が 1) 耐震試験による場合 に基づく試験において要求性能を満足し かつ表 1-4 試験実施済み機器と同等とみなす範囲 の条件を全て満たす機器は 1) 耐震試験による場合 に示す耐震試験を省略することができる 4. 適用時期本耐震要求性能は 平成 26 年 4 月からの適用を予定している 3
4 表 1-1 耐震基準設備種別一覧表 分類 設備名称重要機器の種別 電気設備通信設備電子応用設備 受変電設備無停電電源設備直流電源設備発電設備多重通信設備 ( 空中線を含む ) テレメータ設備放流警報設備移動体通信設備衛星通信設備 ( 空中線を含む ) ヘリ画像受信設備 ( 空中線を含む ) 自動電話交換設備有線 ( 光ファイバ ) 通信設備道路情報表示設備河川情報表示設備放流警報表示設備トンネル防災設備非常警報設備ラジオ再放送設備トンネル無線補助設備路側通信設備交通遮断装置ダム 堰放流制御装置レーダ雨 ( 雪 ) 量計設備 ( 空中線を含む ) 河川情報設備道路交通情報設備 CCTV 設備 重要機器 A (50kVA 以下 ) 4
5 表 1-2 電気通信機器の据付床面に作用する設計水平 ( 鉛直 ) 入力加速度 (KSH KSV) 単位 :m/s 2 重要機器 A 水平 (KSH) 鉛直 (KSV) 水平 (KSH) 鉛直 (KSV) 水平 (KSH) 鉛直 (KSV) 屋上鉄塔に設置 する機器 自立鉄塔に設置 する機器 鋼管支柱に設置 する機器 階以上に 設置する機器 階 地階に設置する機器 : 建屋屋上及び塔屋に設置する地上高さ60m 以下の通信用鉄塔に設置する電気通信機器 2 : 地上高さ60m 以下の自立型通信用鉄塔に設置する電気通信機器 3 : 地上高さ10m 以下の鋼管支柱に設置する電気通信機器 - : 該当機器無し を示す 4 : 屋外の地上に設置する電気通信機器を含む 5
6 表 1-3 電気通信設備の耐震試験基準 区分加振条件備考 観測地震波による場合 告示波による場合 1 加振加速度 : 表 1-2 に示す KSH KSV の各値 2 加振時間 : 最大加速度を含む前後 20 秒を加えた 40 秒 3 加振方向 : 水平 2 方向 (X 方向 Y 方向 ) 上下方向 (Z 方向 ) の 3 方向 1 加振加速度 : 表 1-2 に示す KSH KSV の各値 2 加振時間 :60 秒 3 加振方向 : 水平 2 方向 (X 方向 Y 方向 ) 上下方向 (Z 方向 ) の 3 方向 正弦波による場合 1 加振加速度 : 表 1-2 に示す KSH KSV の各値に 1/1.5 を乗じた値 2 加振周波数及び波数 : 機器の固有振動数 f 0 を求め 10Hz<f 0 では 10Hz で 30 波 f 0 10Hz では f 0 で30 波 3 加振方向 : 水平 2 方向 (X 方向 Y 方向 ) 上下方向 (Z 方向 ) の 3 方向 ( 注記 ) 上記の振動試験は 運転 ( 通電 ) 状態で加振することを原則とする 6
7 表 1-4 試験実施済み機器と同等とみなす範囲 項 目 同等とみなす範囲 1 総重量 試験済み装置の 100% 以下であること 2 筐体寸法 高さは 試験済み装置の 100% 以下であること ( 架台ベースは含まない ) また 幅または奥行は 試験済み装置の 100% 以上 かつ底面積も 100% 以上であること 3 筐体構造 材質 試験済み装置の構造及び材質が強度的に同等 またはそれ以上であることを示せること 4 ユニットの実装配置 5 その他 試験済み装置のユニット数と同等 または少ないこと また 重量配分の重心位置に大幅な変更がないこと 以下に示す相違は 同等とみなす範囲 に含まれるものとする 試験済み装置が扉を有する場合において 扉を有しない装置の場合 装置の扉の開閉方向が左右異なる場合 操作卓においては 操作面の部品の有無 配置が異なる場合 7
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