横浜市育児支援家庭訪問事業実施要綱 制 定平成 17 年 5 月 20 日福子地第 126 号 最近改正平成 28 年 10 月 1 日ここ第 2713 号 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 児童福祉法 ( 法律第 164 号 昭和 22 年 12 月 12 日 ) 第 21 条の10の2 及び養育支援家庭訪問事業ガイドライン ( 雇児発第 0316002 号 平成 21 年 3 月 16 日 ) に基づき 本来児童の養育について支援が必要でありながら 積極的に自ら支援を求めていくことが困難な状況にある家庭に対し 過重な負担がかかる前の段階において 継続的な訪問による支援を実施することにより 当該家庭において安定した養育が可能となるために本市が行う横浜市育児支援家庭訪問事業 ( 以下 本事業 という ) の実施について 必要な事項を定めることを目的とする ( 実施機関 ) 第 2 条本事業の実施主体は横浜市とし 訪問の実施機関は各区福祉保健センターとする ( 対象者 ) 第 3 条本事業の対象者は 福祉保健センター長が本事業による支援が必要と認めた以下の各号のいずれかに該当する家庭の児童及びその養育者とする (1) 若年の妊婦及び妊婦健康診査未受診や望まない妊娠等の妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭 (2) 出産後間もない時期 ( おおむね1 年程度 ) の養育者が 育児ストレス 産後うつ状態及び育児ノイローゼ等の問題によって 子育てに対して強い不安や孤立感等を抱える家庭 (3) 食事 衣服及び生活環境等について 不適切な養育状態にある家庭など 虐待のおそれやそのリスクを抱え 特に支援が必要と認められる家庭 ( 対象者の把握 ) 第 4 条福祉保健センター長は 関係者及び関係機関からの訪問依頼 乳幼児健康診査事業その他福祉保健センターが行う事業による把握等により 幅広く対象者の把握に努めるものとする ( 訪問の実施 ) 第 5 条福祉保健センター長は 対象者を把握した場合は 福祉保健センター職員の訪問等により当該家庭の養育状況を確認した上で支援の必要な家庭を決定し その支援内容を明確にして必要な支援を行うものとする 2 前項の場合において 福祉保健センター長は 育児支援家庭訪問支援管理台帳 ( 様式 1) を整備するとともに 支援内容を明確にするために 支援目標 訪問目的 具体的な支援内容等に関する育児支援家庭訪問計画書 ( 様式 2) を作成しなければならない 3 訪問を実施するにあたり 福祉保健センター長は 対象者の了解を得るものとする ( 訪問従事者 ) 第 6 条訪問に従事する者は 福祉保健センター職員 ( 以下 職員 という ) 及びこの事業の
ために福祉保健センターで雇用した看護師の資格を有する者 ( 以下 育児支援家庭訪問員 と いう ) 並びに市長が委託した家事 育児に関する事業者が派遣する者 ( 以下 育児支援ヘルパー という ) とする ( 訪問の内容 ) 第 7 条訪問の内容は おおむね以下の各号とする (1) 職員及び育児支援家庭訪問員による 家庭内での育児に関する育児相談 指導及び養育者に対する身体的 精神的不調状態に対する相談 指導等 (2) 育児支援ヘルパーの派遣による家事 育児に関する援助 ( 以下 サービス という ) (3) その他福祉保健センター長が必要と認める支援 ( サービスの委託 ) 第 8 条市長は 前条第 2 号に定めるサービスの実施については 適切な事業運営が確保できると認められる 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 ) で規定する指定訪問介護事業所又は同等のサービスが提供できる事業者 ( 以下 受託事業者 という ) に委託する 2 前項の委託に関する内容については こども青少年局長が別に定める ( サービス委託の内容等 ) 第 9 条受託事業者の実施する 育児支援ヘルパーによるサービスの委託内容等については こども青少年局長が別に定める ( 記録の整備 ) 第 10 条育児支援家庭訪問員は 訪問を実施した場合に 福祉保健システムの区児童票管理機能によりその内容を記載し すみやかに福祉保健センター長に報告するものとする ( 記録の保存と廃棄 ) 第 11 条育児支援家庭訪問員の訪問の記録は 訪問による個別支援が終了した後 5 年間保存する 2 保存期間が経過した訪問の記録は 適切な方法により廃棄する ( 研修会 ) 第 12 条こども青少年局長は 育児支援家庭訪問員に訪問に関する知識 技術の研さん及び個人情報の保護を図るために必要な研修を実施するものとする ( 報告 ) 第 13 条福祉保健センター長は 育児支援家庭訪問員の訪問の実施状況について 別に定める報告書により翌月 10 日までに こども青少年局長へ報告しなければならない ( 身分証 ) 第 14 条育児支援家庭訪問員には育児支援家庭訪問員証 ( 以下 訪問員証 という ( 第 4 号様式 )) を交付するものとする
2 育児支援家庭訪問員は その職務の遂行に際して 常に訪問員証を携帯し 請求があったときは提示しなければならない 3 訪問員証は 他人に貸与又は譲渡してはならない 4 育児支援家庭訪問員は 身分を失ったときは 速やかに訪問員証を返却しなければならない ( その他 ) 第 15 条この要綱に定めるもののほか 必要な事項は別に定める ( 施行期日 ) この要綱は 平成 17 年 9 月 27 日から施行する 附則この要綱は 平成 18 年 4 月 1 日から施行する 附則この要綱は 平成 24 年 4 月 1 日から施行する 附則この要綱は 平成 28 年 10 月 1 日から施行する また 第 10 条における福祉保健システムの区児童票機能による訪問内容の記載については 当面の間 旧様式 ( 様式 3) を使用できるものとする
育児支援家庭訪問支援管理台帳 ( 年度 ) 様式 1 基礎情報 No 対象者氏名生年月日年月日 ( 才 ) 養育者氏名 導入時の状況 進行管理台帳登録年度 把握動機 ランク 生年月日年月日 ( 才 ) 年度月母子健康手帳交付時面接 こんにちは赤ちゃん訪問事業 4か月児健診 1 歳 6か月児健診 3 歳児健診電話相談 面接相談 訪問 地区活動 通告 児童相談所からの連絡 福祉保健センターからの連絡 その他 A B C D E X 地区担当者 虐待類型 育児支援家庭訪問員 身体 心理 性的 ネグレクト なし 不明 ヘルパー事業者 支援経過 月 日 支援方法 担当者 定期アセスメント ( ランク 次回 CF 日時 ) 母子保健システム入力 ( 月 日 ) 児童票システム入力 ( 月 日 ) 備考 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 終了時状況 終了年月日ランク種別理由
育児支援家庭訪問計画書 ( 新規 継続 ) 様式 2 新規ケースの場合のみ提出 所内検討会議記録提出票 ( 会議結果記入済みのもの ) を添付課長係長医師担当者合議 計画書作成日年月日 作成者地区担当保健師 : 育児支援家庭訪問員 : 対象者氏名 生年月日 年月日 ( 才 ) 養育者氏名 計画期間 生年月日 年月日 ( 才 ) 平成年月日 ~ 平成年月日 ( 導入日または継続計画作成日から 3 か月後を設定 ) 支援方針 支援目標 (3 か月間 ) 訪問目的 具体的な支援内容 ( ケンプ理論に基づく支援のポイント ) 結果 評価 ( 月日 ) 信頼関係の構築 社会的孤立の解消 ソーシャルサポートの強化 親の生活の安定 親の心身の安定 こどもの健康回復を促進する 親子関係の改善 親が訪問の必要性を理解できるように説明する 親は訪問の必要性が理解できる 共感性をもって親を理解する 母親( 妊婦 ) の生育歴を知り 大変さ つらさを理解する 親の困りごとやニーズを引き出すことができる 把握した困りごとに対して 丁寧に対応し具体的な支援策を示す できていること できたことを言葉で伝える ( 親の能力を引き出す ) 子どもの月齢に合った育児手技 環境整備 声掛けなどを具体的に伝える ( 一緒に考える ) または一緒にやってみる( その中から新たなニーズを把握する ) その他 公的社会資源の活用 育児支援ヘルパー 産後母子ケア事業 産前産後ヘルパー 赤ちゃん学級 保育所入所 一時預かり 子どもサポートシステム 子育て支援拠点 つどいの広場事業 子育て支援者 利用者支援事業( 横浜子育てパートナー ) 児童家庭支援センター その他 インフォーマルサービスの活用 子育てサロン 育児サークル等 その他 生活ストレスの軽減を図る 経済的不安 夫婦関係 (DV の有無 ) 親族等との関係 親族 身近な支援者の有無 家事 育児負担の軽減 基本的生活習慣 精神疾患 身体疾患等の治療 感情コントロール 怒りのコントロールなどの対処法 子どもの月齢に合った発育 発達を確認する ( 運動 社会 情緒面 ) 月齢に応じた生活習慣の獲得 生活リズム 入浴 ( 保清 ) 排泄 食生活 身辺自立 歯磨き習慣など 登園 登校 他者との良好な関係性をつくれるよう支援する 情緒の安定 ( 家族や他者との関係性 ) 社会的スキルの獲得 子育ての不安解消や虐待の発生の予防ができていることを確認し 親とともに評価する できていることを評価する ねぎらう 親子関係の評価 ( 不適切な状況を把握した場合は 虐待対応部署 ( 児童相談所 ) への報告をしなければならないことを伝えておく ) 親の健康回復 親自身のエンパワメント自己肯定感をもてる 自らの問題について理解し 解決する行動を支援する ( 必要に応じて 相談機関や医療へつなぐ ) 担当者アセスメント ( 月日 ) 会議結果 ( 月日 ) 出席者 終了 継続 ( 次回評価日 : 月日 ) こども家庭支援課長 係長 虐待対応調整チーム保健師 ケース担当者 ( )