地下水の水質及び水位地下水の水質及び水位について 工事の実施による影響 ( 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水位流動方向に対する影響 並びに土地の造成工事による降雨時の濁水の影響及びコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 ) を把握するために調査を実施した また

Similar documents
第 2 編 地下水の水質測定結果

平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月

平成 24 年度維持管理記録 ( 更新日平成 25 年 4 月 26 日 ) 1. ごみ焼却処理施設 (1) 可燃ごみ焼却量項目単位年度合計 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 A B 炉合計焼却量 t 33, ,972

施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

参考資料

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

大栄環境 ( 株 ) 和泉リサイクルセンター平井 5 工区管理型最終処分場 / 処理実績平成 26 年度契約処理 : 管理型埋立区分品目 平成 26 年 平成 27 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 燃え殻

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

環境モニタリング結果について 資料 1 環境モニタリング調査地点図 ( 浸出水 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 発生ガス 悪臭 ) ( 放流先河川 周辺地下水 ) Ⅰ Ⅱ 浸出水 放流水 1 浸出水 2 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 1 観測井 1 号 2 観測井 2 号 3 観測

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

< D6289EA8F8895AA8FEA90858EBF B835E2E786C73>

埋立てた一般廃棄物の種類及び数量の記録 ( 平成 30 年度 ) 最終処分場名 : 第二処分場 単位 : トン 種 類 数量 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 搬入量一般廃棄物焼却灰 1, , , 合計

平成 27 年 9 月埼玉県東松山環境管理事務所 東松山工業団地における土壌 地下水汚染 平成 23~25 年度地下水モニタリングの結果について 要旨県が平成 20 年度から 23 年度まで東松山工業団地 ( 新郷公園及びその周辺 ) で実施した調査で確認された土壌 地下水汚染 ( 揮発性有機化合物

[ 廃棄物の最終処分場 ( 管理型 )] 平成 29(2017) 年度 1 施設名称 1 号管理型処分場 (1) 埋立てた廃棄物の各月ごとの種類及び数量 規則第 12 条の 7 の 2 第 8 項イ 種類汚泥燃え殻紙くずばいじん 合計 単位 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月


別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

○③本文(公共用水域及び地下水)(H31案)

第 2 章地下水水質測定結果 第 1 地下水水質測定結果の概要 県内地下水について 水質汚濁防止法第 16 条第 1 項の規定に基づき 平成 26 年度地下水水質測定計画 を定め 地下水質の監視を行った さらに ダイオキシン類についても ダイオキシン類対策特別措置法第 26,27 条に基づき 調査測

処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00


公共用水域水質データファイル 利用説明書 検体値 環境省水 大気環境局水環境課 第 1 版作成年月日平成 24 年 8 月 22 日

[ 法第十五条の二の三 法第十五条の二の四 ] 会社名株式会社倉敷環境 産業廃棄物処理施設維持管理記録簿 ( 管理型埋立区域 2) 平成 26 年度 対象期間 : 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 27 年 3 月 31 日 1. 埋め立てた産業廃棄物の種類及び数量 [ 規十二条の七の二八イ

検査項目 病原生物 重金属 無機物質 一般有機化学物質 消毒副生成物 重金属 ( 着色 ) 平成 24 年度水質検査結果表 ( 浄水 ) 上水道恩志水源系統採水地点 : 大谷地内給水栓 検査機関 :( 財 ) 鳥取県保健事業団 項目 基準値 単位 4 月 5 日 5 月 10 日 5 月 28 日

共通資材

(板橋区) 第31~34号様式

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

平成 29 年度一般廃棄物処理施設維持管理状況 ( 最終処分場 ) 最終処分量単位 :t 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 不燃物

(様式第8号)

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7



世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

一般廃棄物処理施設の維持管理状況の情報の公表 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第 9 条の 3 第 6 項の規定に基づき 維持管理に関する情報を公表します 施設名称 十和田ごみ焼却施設 設置場所 青森県十和田市大字伝法寺字大窪 60 番地 3 設置者名 十和田地域広域事務組合管理者小山田久 問合せ先

土壌勉強会スライドHP用2

Microsoft PowerPoint - ①23年度総括_訂正版

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

<4D F736F F D A91E6824F FEB899890F52E646F63>

【新旧対照表】(別表第1、別表第4)

事業者のみなさんへ

<4D F736F F D208AEE967B8C7689E689FC92E881698DC A2E646F63>

表 4-18 大気汚染防止法に基づく指定物質

2016 年度分 水 道 名美唄市水道課 浄水場名 浄水方法急速ろ過検査機関名 原水水質 桂沢水道企業団 美唄浄水場 水源名石狩川水系美唄ダム水源種別表流水 ( ダム直接 ) 番 号 項目名基準値最高値最小値平均値測定回数 [ 基準項目 ] 1 一般細菌 100/ml 以下

Microsoft Word - ④平成27年度地下水質測定結果(H280314)

目次 生活環境影響調査 生活環境影響調査の概要 調査実施期間 調査項目 環境モニタリングの結果 生活環境保全上の支障の有無の把握に関する環境モニタリング 大気環境調査 硫化水

Microsoft Word - HP掲載資料 docx

子を 50% の割合で分離できる分粒装置を用いて, より粒径の大きい粒子を除去した後に採取される粒子をいう 注 3 測定方法については, 国の環境基準 ( 以下 環境基準 という ) の取扱いに準ずるものとする ただし, 降下ばいじんについては, デポジットゲージ法 ( 英国規格 ) によるものとす

環境基準、排水基準説明資料

評価書07章02-1水質現況

< F2D B82BB82CC91BC2E6A7464>

日報-934.xls

日報-953.xls

海域.xls

<333092B78D5D8FF290858FEA8C6E2E786C7378>

有明清掃工場

秩父広域市町村圏組合 浄水課 浄水

有明清掃工場

秩父広域市町村圏組合 浄水課 浄水

Microsoft Word - 30水質検査計画.docx

有明清掃工場

日報-948.xls

日報-938.xls

<4D F736F F F696E74202D E9197BF817C A816989AA936390E690B6816A90858EBF8AC28BAB8AEE8F8082C982C282A282C4>

水質環境基準水質環境基準は 人の健康を保護し 生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準として 環境基本法に基づいて定められており 人の健康の保護に関する基準 ( 健康項目 ) と 生活環境の保全に関する基準 ( 生活環境項目 ) があります (1) 人の健康の保護に関する環境基準 ( 健

水質

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法第 3 条調査 報告日 平成年月日 工場又は事業場 * の名称工場又は事業場 * の敷地であった土地の所在地 * 使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る工場又は事業場 ( 法第

日報-952.xls

管理施設模式図 霞ヶ浦開発

水質

平成 26 年 5 月水質試験成績表 (1/5) 採水日 : 2014/05/13 当日天候 : 晴前日天候 : 曇 水質基準値 単位 原水 ( 多布施川 ) 神野浄水場 神野第二浄水場 渕受水点 採水時刻 10 時 00 分 10 時 00 分 10 時 00 分 11 時 45 分 気温 19.

Microsoft Word - sikenkomoku-H30.doc

第 1 章 騒音調査

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法 ( 第 4 条 第 5 条 ) 調査 第 4 条 第 5 条のいずれかを で選択すること 報告日 平成年月日 調査の対象となる 土地の所在地 調査実施者 指定調査機関の氏名又は名称

H xdw

PowerPoint プレゼンテーション

Sustainability Data Book 2018

No. QCVN 08: 2008/BTNMT 地表水質基準に関する国家技術基準 No. QCVN 08: 2008/BTNMT National Technical Regulation on Surface Water Quality 1. 総則 1.1 規定範囲 本規定は 地表水質

Yd[,zstsoaEosE melnft,i 09:56 10:26 t* m/s

< EBF8C9F8DB88C7689E62E786C73>

. 水質基本情報 (1) 水質基本情報図 生物 A

<4D F736F F D EBF8AEE8F808D8096DA82CC89F090E082502E646F63>

< F2D B4C8ED294AD955C8E9197BF C>

土砂等の埋立て等による土壌の汚染 及び災害の発生の防止に関する条例 申請の手引き 日光市産業環境部環境課 平成 29 年 4 月 1 日

平成 31 年度 西佐賀水道企業団 -1-

公共用水域測定結果表 水域名奥駿河湾水域 ( 河川 ) 調査担当機関名静岡市地点名 ( 地点統一番号 ) ( 類型 ) 興津川八幡橋 河川 A 平成 26 年度月日 05 月 15 日 06 月 13 日 07 月 03 日 08 月 05 日 09 月 08 日 10 月 28 日 1

( 速報 ) ~ 騒音 振動調査 ( 騒音 )~ 騒音レベル (db) 騒音レベル (db) 各地点の騒音調査結果 騒音調査結果まとめ (L のみ表示 ) NVR-2 NVR-3 L L L9 LAeq L L L9 LAeq 騒音レベル (db) 9 8 7

ISSN X 山梨衛公研年報 第53号 2009 山梨の名水百選における水質調査について 辻 敬太郎 佐々木 裕也 小林 浩 清水 源治 Survey of the water quality in the Japanese brand-name water best 100 of

JIS能力 2-MIB

Ⅰ 4 5 一般事業所 ( 旅館 畜舎以外の事業所 ) に係る基準 し尿その他生活に起因する下水のみを排出する事業所 ( 上記 又はに該当するものを除く ) 事業所の区分 下水道終末処理場 ( 下水道法第 条第 6 号に規定する終末処理場 ) し尿処理場 ( 廃棄物処理法第 8 条に基づく一般廃棄物

【別紙7】チラシ.xdw

群馬県衛生環境研究所年報第45号p.43~47資料(高坂ら)

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63>

第 4 章環境影響評価の項目の選定 対象事業に係る環境影響評価の項目は 三重県環境影響評価技術指針 ( 平成 11 年 5 月 25 日 三重県告示第 274 号 )( 以下 技術指針という ) の 第 5 環境影響評価の項目の選定 に基づき 対象事業に係る工事の実施 土地又は工作物の存在及び供用に

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 0_中表紙・目次.doc

Transcription:

4.2.2. 地下水の水質及び水位地下水の水質及び水位について 工事の実施による影響 ( 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水位流動方向に対する影響 並びに土地の造成工事による降雨時の濁水の影響及びコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 ) を把握するために調査を実施した また 同様に存在及び供用の影響 ( 存在及び供用に伴う地下水位の変化 地下水流動方向に対する影響 ) を把握するために調査を実施した (1) 調査項目 地下水位 簡易水質 (ph 濁度 電気伝導率 ) 一般観測項目 ( 水温 ) 健康項目 (2) 調査地点図 4.2.2-1 に示す対象事業実施区域及びその周辺の 7 地点とした (3) 調査時期 頻度調査は年 12 回 ( 毎月 1 回 ) 実施した 調査時期を表 4.2.2 1 に示す 表 4.2.2 1 調査時期 調査項目 調査日 調査時間 天候 平成 29 年 4 月 25 日 9:~14: 晴れ 平成 29 年 5 月 24 日 9:~14: 曇り 平成 29 年 6 月 2 日 9:~17: 晴れ 平成 29 年 7 月 21 25 日 9:~17: 曇り 平成 29 年 8 月 24 日 9:~17: 晴れ地下水位平成 29 年 9 月 21 日 9:~17: 晴れ簡易水質平成 29 年 1 月 11 日 9:~17: 晴れ一般観測項目平成 29 年 11 月 14 日 9:~17: 雨 平成 29 年 12 月 7 日 9:~14: 晴れ 平成 3 年 1 月 22 日 9:~14: 曇りのち雪 平成 3 年 2 月 9 日 9:~14: 晴れ 平成 3 年 3 月 5 日 9:~17: 雨のち曇り 健康項目 平成 3 年 1 月 22 日 9:~14: 曇りのち雪 4-21

(4) 調査方法 水位 観測井戸 (4 地点 ) では自記水位計を用いた連続測定を行った また 民間井戸 (3 地点 ) では携帯型触針式水位計による実測測定を行った 水質 観測井戸 民間井戸ともに携帯型水質計による測定を毎回行ったほか 健康項目については年 1 回現地にて採水を行い 環境庁告示に定める方法により室内分析を実施した ( 公定法 ) 表 4.2.2 2 に調査項目及び分析方法等を示す 表 4.2.2 2 調査項目及び分析方法等 調査項目 分析方法等 地下水位 地下水位 自記水位計による連続測定( 観測井戸 ) 携帯型触針水位計による測定( 民間井戸 ) 簡易水質 ph 濁度 電気伝導率 携帯型水質計による観測 一般観測項目気温 水温 日本工業規格 K12( 工場排水試験方法 ) 健康項目 カト ミウム シアン 鉛 六価クロム ヒ素 水銀 アルキル水銀 PCB シ クロロメタン 四塩化炭素 塩化ヒ ニルモノマー 1,2- シ クロロエタン 1,1- シ クロロエチレン 1,2- シ クロロエチレン 1,1,1- トリクロロエタン 1,1,2- トリクロロエタン トリクロロエチレン テトラクロロエチレン 1,3- シ クロロフ ロヘ ン チウラム シマシ ン チオヘ ンカルフ ヘ ンセ ン セレン 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 ふっ素 ほう素 1,4- シ オキサン 水質汚濁に係る環境基準について ( 昭和 46 年環境庁告示第 59 号 ) 地下水の水質汚濁に係る環境基準について ( 平成 9 年 3 月 13 日環境庁告示第 1 号 ) 日本工業規格 K12( 工場排水試験方法 ) 及び K125 ( 用水 排水中の揮発性有機化合物試験方法 ) 4-22

図 4.2.2-1(1) 調査地点位置図 地下水の水質及び水位 観測井戸 1 4 4-23

図 4.2.2-1(2) 調査地点位置図 地下水の水質及び水位 民間井戸 事後調査の対象は 1 4 17 4-24

(5) 調査結果項目ごとの水位水質調査結果を表 4.2.2 3~ 表 4.2.2 4 に 期間変動を図 4.2.2-2 図 4.2.2-4 ~ 図 4.2.2-12 に示す 調査の結果 測定値は概ね工事前調査における出現範囲で推移しており 期間を通じて大きな変化は確認されなかった また 健康項目 (28 項目 ) の調査については表 4.2.2 5 に示すとおりであり 全地点 全項目で地下水環境基準を下回る値であった 調査項目観測井戸 民間井戸 表 4.2.2 3 地下水位調査結果 調査結果 水位の変動は降雨量と一致しており それ以外には大きな変化は確認されなかった 水位の結果から推定した地下水流動方向は 対象事業実施区域から高山川沿いに下之川地区 ( 民間観測井戸地点 ) 方面へ向かって流下していると考えられる 民間井戸 No.1 で 5 月 ~7 月にかけて水位のやや低い状態がみられたものの 生活用水に水道を取り入れた 8 月以降は概ね工事前調査における出現範囲と同程度で推移していた 民間井戸 No.4 の水位については 工事前調査における出現範囲よりも低い水位が確認されているが H25 年度の本格工事開始前から同様の傾向がみられており 本事業の影響ではないと考えられる 観測井戸 簡易水質 一般観測項目 健康項目 調査項目水素イオン濃度 (ph) 電気伝導率 (EC) 濁度 水温 表 4.2.2 4 地下水質調査結果 調査結果 期間を通じて 5.84~7.92 の範囲で推移していた 観測井戸 No.4 の 1 月に上昇がみられたが 概ね工事前調査の結果と同程度であった 期間を通じて 6.4~18.2mS/m の範囲で推移していた 観測井戸 No.4 の 11 月に増加がみられたが 概ね工事前調査の結果と同程度であった 期間を通じて.~34.NTU で推移していた 観測井戸 No.3 の 8 月と 11 月に高い値がみられたが その他の期間は概ね工事前調査の結果の出現範囲内であった 期間を通じて 1.~17.6 の範囲で推移していた 5 月 ~1 月にかけてどの地点でも工事前調査の結果より若干高い値を示したが 他の期間は同程度であった 全項目で地下水環境基準を下回っていた 民間井戸 簡易水質 一般観測項目 健康項目 水素イオン濃度 (ph) 電気伝導率 (EC) 濁度水温 期間を通じて 6.16~8.43 の範囲で推移していた 民間井戸 No.1 の 7 月にやや高い値がみられたが その他の期間は概ね工事前調査の結果と同程度であった 期間を通じて 7.58~17.5mS/m の範囲で推移しており 工事前調査の結果と同程度であった 井戸ごとにみると No.4 の井戸で若干高い値が続いた 期間を通じ すべての地点で.NTU で推移していた 工事前調査の結果の出現範囲内であった 期間を通じて 8.7~23.7 の範囲で推移していた 7 月 ~1 月に No.1 No.17 で工事前調査の結果より若干高い値を示したが 他の期間は同程度であった 全項目で地下水環境基準を下回っていた 注 ) 民間井戸 No.17 は井戸が新旧 2 箇所あり 水位は旧井戸で測定し 水質は実際に使用されている新井戸にて測定した 4-25

降水量 (mm) 観測孔 No.1 水位観測孔 No.2 水位観測孔 No.3 水位観測孔 No.4 水位 4 39 H29 年度 12 11 38 1 37 観測井戸 No.4( 上流側尾根部 南 ) 9 36 8 35 観測井戸 No.2( 上流側尾根部 西 ) 7 地下水位 ( 標高 m) 34 33 32 観測井戸 No.3( 上流側尾根部 東 ) 観測井戸 No.1( 対象事業実施区域内 最下流部 ) 6 5 4 時間降雨量 (mm) 31 3 3 2 29 1 28 H25.4.1 H25.5.1 H25.6.1 H25.7.1 H25.8.1 H25.9.1 H25.1.1 H25.11.1 H25.12.1 H26.1.1 H26.2.1 H26.3.1 H26.4.1 H26.5.1 H26.6.1 H26.7.1 H26.8.1 H26.9.1 H26.1.1 H26.11.1 H26.12.1 H27.1.1 H27.2.1 H27.3.1 H27.4.1 H27.5.1 H27.6.1 H27.7.1 H27.8.1 H27.9.1 H27.1.1 H27.11.1 H27.12.1 H28.1.1 H28.2.1 H28.3.1 H28.4.1 H28.5.1 H28.6.1 H28.7.1 H28.8.1 H28.9.1 H28.1.1 H28.11.1 H28.12.1 H29.1.1 H29.2.1 H29.3.1 H29.4.1 H29.5.1 H29.6.1 H29.7.1 H29.8.1 H29.9.1 H29.1.1 H29.11.1 H29.12.1 H3.1.1 H3.2.1 H3.3.1 図 4.2.2-2 観測井戸水位 ( 自記水位計 ) 調査結果 図 4.2.2-3 推定される地下水流動方向 ( 対象事業実施区域内 ) 4-26

地下水位 (GL.m) 日降水量 (mm) 地下水位 (GL.m) 日降水量 (mm) 地下水位 (GL.m) 日降水量 (mm) 民間井戸 No.1. 降水量 (mm) 民間井戸 No.1( 自然水位 ) 4 -.5-1. 3 2-1.5 1-2. H29.4.1 H29.5.1 H29.6.1 H29.7.1 H29.8.1 H29.9.1 H29.1.1 H29.11.1 H29.12.1 H3.1.1 H3.2.1 H3.3.1 年 / 月 / 日 民間井戸 No.4. 降水量 (mm) 民間井戸 No.4( 自然水位 ) 4 -.5-1. -1.5 3 2-2. -2.5 孔底 1-3. H29.4.1 H29.5.1 H29.6.1 H29.7.1 H29.8.1 H29.9.1 H29.1.1 H29.11.1 H29.12.1 H3.1.1 H3.2.1 H3.3.1 年 / 月 / 日 民間井戸 No.17. -1. -2. -3. 降水量 (mm) 民間井戸 No.17( 自然水位 ) 4 3 2-4. -5. 孔底 1-6. H29.4.1 H29.5.1 H29.6.1 H29.7.1 H29.8.1 H29.9.1 H29.1.1 H29.11.1 H29.12.1 H3.1.1 H3.2.1 H3.3.1 年 / 月 / 日 図 4.2.2-4 民間井戸水位 ( 携帯型触針水位計 ) 調査結果 4-27

水素イオン濃度 (ph) 9 8 観測井戸 No.1 観測井戸 No.2 観測井戸 No.3 観測井戸 No.4 ph 7 6 5 4 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-5 観測井戸水質調査結果 (ph) 電気伝導度 (EC) 4 35 3 観測井戸 No.1 観測井戸 No.2 観測井戸 No.3 観測井戸 No.4 EC(mS/m) 25 2 15 1 5 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-6 観測井戸水質調査結果 (EC) 4-28

濁度 4 35 3 観測井戸 No.1 観測井戸 No.2 観測井戸 No.3 観測井戸 No.4 濁度 (NTU) 25 2 15 1 5 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-7 観測井戸水質調査結果 ( 濁度 ) 水温 3 25 2 観測井戸 No.1 観測井戸 No.2 観測井戸 No.3 観測井戸 No.4 水温 ( ) 15 1 5 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-8 観測井戸水質調査結果 ( 水温 ) 4-29

水素イオン濃度 (ph) 9 8 民間井戸 NO.1 民間井戸 NO.4 民間井戸 NO.17 ph 7 6 5 4 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-9 民間井戸水質調査結果 (ph) 電気伝導度 (EC) 4 35 3 民間井戸 NO.1 民間井戸 NO.4 民間井戸 NO.17 EC(mS/m) 25 2 15 1 5 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月図 4.2.2-1 民間井戸水質調査結果 (EC) 4-3

濁度 8 7 6 民間井戸 NO.1 民間井戸 NO.4 民間井戸 NO.17 濁度 (NTU) 5 4 3 2 1 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-11 民間井戸水質調査結果 ( 濁度 ) 水温 3 25 民間井戸 NO.1 民間井戸 NO.4 民間井戸 NO.17 水温 ( ) 2 15 1 5 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 月 図 4.2.2-12 水質調査結果 ( 水温 ) 4-31

表 4.2.2 5 地下水質調査結果 ( 健康項目 ) 項目 単位 一般項目 健康項目 調査地点観測井戸民間井戸地下水 No.1 No.2 No.3 No.4 No.1 No.4 No.17 環境基準 採水年月日 H3.1.22 H3.1.22 H3.1.22 H3.1.22 H3.1.22 H3.1.22 H3.1.22 採水時刻開始時 11:15 1:4 9:55 9:2 13:35 13:5 13:35 当日天候 曇り曇り曇り曇り雪雪雪 気温 2.5 2. 3. 3. 1. 1. 1. カドミウム mg/l <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 シアン mg/l 不検出 (<.1) 不検出 (<.1) 不検出 (<.1) 不検出 (<.1) 不検出 (<.1) 不検出 (<.1) 不検出 (<.1) 検出サレナイコト 鉛 mg/l <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.1 六価クロム mg/l <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.5 ヒ素 mg/l <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.1 水銀 mg/l <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 アルキル水銀 mg/l 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 検出サレナイコト PCB mg/l 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 不検出 (<.5) 検出サレナイコト ジクロロメタン mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 四塩化炭素 mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 塩化ビニルモノマー mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 1,2- ジクロロエタン mg/l <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 1,1- ジクロロエチレン mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.1 1,2- ジクロロエチレン mg/l <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 <.4 1,1,1- トリクロロエタン mg/l <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <1 1,1,2- トリクロロエタン mg/l <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 トリクロロエチレン mg/l <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 テトラクロロエチレン mg/l <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.1 1,3- ジクロロプロペン mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 チウラム mg/l <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 <.6 シマジン mg/l <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 <.3 チオベンカルブ mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 ベンゼン mg/l <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 セレン mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.1 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 mg/l <.1.4 1. <.1 <.1.6.5 <1 ふっ素 mg/l <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.1 <.8 ほう素 mg/l <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <.2 <1 1,4- ジオキサン mg/l <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 <.5 4-32

(6) 事後調査の結果の検討 a) 検討内容事後調査の結果の検討は 評価書における工事前調査結果等との比較により行った b) 検討結果 1 評価書等との比較 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水流動方向に対する影響 平成 29 年度事後調査の結果と評価書における工事前調査等との比較を表 4.2.2 6 に示す 地下水位は 民間井戸 No.4 の水位が全体的に工事前調査における出現範囲よりも低かったが 平成 25 年度の本格工事開始前から同様の傾向がみられていることから 本事業による影響ではないと考えられる また その他の井戸については 観測井戸 No.3 民間井戸 No.1 No.17 で水位が低い状況がみられた 表 4.2.2 6 地下水位観測結果と評価書における工事前調査結果等との対比 ( 単位 :m) 地点 H29 年度事後調査結果 工事前調査の結果 観測井戸 No.1 322.89~323.74 322.92~323.65 観測井戸 No.2 357.43~358.93 357.28~359.15 観測井戸 No.3 342.16~347.38 342.44~347.79 観測井戸 No.4 378.57~382.9 378.42~383.4 民間井戸 No.1 -.86~-.25 -.3~-.25 民間井戸 No.4-2.55~-2.14-1.71~-1.13 民間井戸 No.17-4.49~-4.13-4.47~-3.81 注 1) 観測井戸は標高 民間井戸は GL からの高さ 注 2) 観測井戸のデータ整理期間は 平成 29 年 4 月 25 日 ~ 平成 3 年 3 月 5 日 4-33

土地の造成工事による降雨時の濁水の影響 並びにコンクリート打設及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 平成 29 年度事後調査の結果と評価書における工事前調査結果等との比較を表 4.2.2 7 表 4.2.2 8 に示す 平成 29 年度事後調査結果では 濁度が.~34. NTU ph が 5.84~8.43 なり 観測井戸 NO.3 民間井戸 No.1 で高い値を示した 濁度が高い値を示した月は 8 月と 11 月で出水後だった 1 月に井戸洗浄後は 濁度も低い値で推移した ph が高いを示した月は 7 月と 8 月で 渇水のため井戸の水の使用量が低下した時期と重なる 9 月以降は工事前調査の結果と同程度の値で推移しており 異常な測定値の上昇はみられなかった その他の井戸は 工事前と同程度の値で推移した 表 4.2.2 7 地下水質調査結果 ( 濁度 ) と評価書における工事前調査結果等との対比 ( 単位 :NTU) 地点 H29 年度事後調査結果 工事前調査の結果 観測井戸 No.1 期間を通じて..~3.2 観測井戸 No.2.~15. 1.2~2 以上 観測井戸 No.3.~34. 5.4~2 以上 観測井戸 No.4.~2.1.~5.6 民間井戸 No.1 期間を通じて..~.2 民間井戸 No.4 期間を通じて..~1.5 民間井戸 No.17 期間を通じて. 期間を通じて. 注 1) 観測井戸のデータ整理期間は 平成 29 年 4 月 25 日 ~ 平成 3 年 3 月 5 日 表 4.2.2 8 地下水質調査結果 (ph) と評価書における工事前調査結果等との対比 地点 H29 年度事後調査結果 工事前調査の結果 観測井戸 No.1 6.1~6.9 5.42~7. 観測井戸 No.2 5.84~6.85 5.28~6.85 観測井戸 No.3 5.98~6.6 5.82~6.97 観測井戸 No.4 6.15~7.92 6.53~7.8 民間井戸 No.1 6.36~8.43 6.23~7.9 民間井戸 No.4 6.16~7.8 6.25~7.24 民間井戸 No.17 6.2~7.9 6.1~6.91 注 1) 観測井戸のデータ整理期間は 平成 29 年 4 月 25 日 ~ 平成 3 年 3 月 5 日 4-34

2 考察 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水流動方向に対する影響 存在及び供用に伴う地下水位の変化 地下水流動方向に対する影響 平成 28 年度より第 1 期工事で完成した施設の一部供用を開始しているが 第 2 期工事については延期により工事を中断しており 新たな掘削工事等は行っていない 今年度の事後調査では 地下水位 地下水流動方向ともに異常な変化はみられなかった 以上のことから 昨年度までの工事で実施した掘削工事や 施設の存在に伴う地下水位の変化 地下水流動方向に対する影響はほとんどないものと考えられる 土地の造成工事による降雨時の濁水の影響 並びにコンクリート打設及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 平成 28 年度は第 2 期工事の延期により工事を中断しているため 対象実施区域内の一部が裸地のまま残されている しかし 防災調整池において適切に流量調整を行うとともに 下流への濁水流出抑制を実施している また 今年度は新たなコンクリートの搬入や打設は行っていない 今年度の事後調査では 濁度 ph ともにほとんどの地点で工事前調査の結果と概ね同程度の値で推移していた 以上のことから 降雨時の濁水は防災調整池によって適切に処理 流出抑制されており 土地の造成工事による降雨時の濁水の影響はほとんどないものと考えられる また 昨年度までの工事で実施したコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水流出の影響についてもほとんどないものと考えられる 4-35

(7) 今後の事後調査計画地下水の水質及び水位への影響については 前述のとおり現状では本事業が周辺環境へ著しい影響及ぼしている可能性は低いと考えられた しかし 工事の進捗状況などにより 地下水の水質及び水位が変化することが考えられるため 引き続き監視していくことが必要である 今後の事後調査としては表 4.2.2 9 のとおり計画している 評価書においては工事開始から供用終了までの間に毎月調査を実施することが記載されており 今後も評価書に準じた調査頻度で実施していくこととする 平成 3 年度も同様の調査を継続的に実施することにより 地下水の水質及び水位の動向を監視し 必要に応じて適切な環境保全措置を講じることとする 種別 調査項目 調査方法 調査地点 調査時期 頻度 評価基準 表 4.2.2 9 今後の事後調査計画 ( 地下水の水質及び水位 ) 内容等 地下水位 簡易水質(pH 濁度 電気伝導率) 一般観測項目( 水温 ) 健康項目 地下水位 自記水位計による連続測定( 観測井戸 ) 携帯型触針水位計による測定( 民家井戸 ) 水質: 一般観測項目 携帯型水質計による測定( 観測井戸 民家井戸 ) 水質: 健康項目 現地にて採水し 水質汚濁に係る環境基準について ( 昭和 46 年 12 月 28 日 環境庁告示第 59 号 ) に定める方法等により室内分析を実施する ( 観測井戸 民家井戸 ) 7 箇所観測井戸 :4 箇所高山川下流民家井戸 :3 箇所 (1 4 17) 地下水位: 年 12 回 ( 毎月 1 回 ) 観測井戸は連続測定 水質 一般観測項目: 工事開始 ~ 供用終了まで年 12 回 ( 毎月 1 回 ) 健康項目: 年 1 回 工事開始 ~ 供用終了まで工事前の調査結果との比較 4-36