用地測量業務で作成する図面の CAD レイヤ構成の説明 2015/5 版 網走建設管理部用地管理室用地課調査係
用地測量業務で作成する図面の CAD レイヤ構成の説明 用地測量図に関するレイヤ名は現在のところ ( 国 )CAD 製図基準には定められていないため 独自に定める ただし 公共測量作業規程に定められている線種や記号を SXF として正確に表現することは不可能であるため ( - 公共測量 - 作業規程の準則解説と運用 用地実測図原図及び用地平面図表示記号参照 ) SXF 仕様上の類似する線種等を選択し 見かけ上図面が表示できていれば良いこととする ---------------------------------------------------------------------------------------- 用地測量図面のレイヤ構成 ( 案 ) 用地測量図面 ( 用地測量図 公図転写連続図 ) のレイヤ構成は以下のとおりとする 用地測量図面におけるレイヤ構成 <2015/3/6 改訂 > レイヤ名 責任図面レイヤに含まれる内容線色作図要素主体オフ シ ェクト S -TTL 外枠 白 -FRAM タイトル枠 白 [ 図枠 区切り線 罫線 白 図郭線] -TXT 文字列 図面の名称 縮尺 測量完成年月日 白 発注者名称 受注者名称 -BGD 建物及び工作物 現況地物 暗灰 [ 背景 -HICN 等高線の計曲線 暗灰 現況] -LWCN 等高線の主曲線 明灰 -CRST 主な横断構造物 白 -RSTR ラスタ化された地図 位置図 暗灰 -EXST 特に明示すべき現況地物 白 -HTXT 道路名 水路名 現況地目別符号 白 -BMK 構造物基準線 ( 道路中心線 ) 橙 -SRVR 基準点 ( 測量のポイントとなる点 ) 補助基準点 方位 青 [ 基準 ] 座標軸 基準点網図 図面接合線 -ROW 用地境界線 ( 現況線 幅杭 杭番号 点間距離等 ) 白 土地の境界 行政界 -HTXT 点名及び測点名 測点情報 ( 起終点等 ) 橙 -YOU -TXT 地番 地目 隣接地の地番 市区町村名 大字 字名又は町丁名等 現況地目 白 [ 用地 ] 画地及び残地の面積 -OWR 土地所有権者 ( 登記簿上の氏名 ) 白 -ROW 用地境界線 ( 取得線 幅杭 杭番号 点間距離等 ) 赤 -SAN 用地の三斜及び数字 ( 辺長等 ) 白 -HTXT 面積計算書 座標一覧表 白 -KOU 公図等に着色する際に用いるレイヤ 1) -OTRS その他構造物等を表すレイヤ 白 -WORK 補助線などを作成する際に用いるレイヤ 白 注意事項 1) 法務局等に備え付けてある公図等の着色に従った線色を基本とする 2) 線色の 白 は 図面の印刷時には 黒 として出力されることを前提とした 白 である 3) 上表は基本的な構成とし疑義が生じた場合は 業務担当員と協議して追加 変更できる 4) 電子納品チェックシステムで エラー となる場合があるが そのまま提出のこと - 1/5 -
用地測量図面のレイヤ構成についての補足 公図等転写連続図 における筆界線 ( 土地の境界 ) は YOU-ROW を使用する YOU-ROW は 買収する土地との境界( 用地取得線 ) のことを示している *1 実測図における隣接する整飾的な境界線は YOU-ROW を使用する 用地平面図作成で 計画平面図をベースに作成した場合 レイヤ名の責任主体が混在しても良い ( 該当レイヤの変更がなければレイヤ名の修正はしないことになっている ( 国 )CAD 製図基準 P17 参照 ) その他 レイヤ名について図面をわかりやすく表現したい場合など ( 国 )CAD 製図基準の付属資料 2 のレイヤ名一覧に示されていないレイヤを使用しなければならないことがある この場合 電子納品チェックソフトでデータのチェックを行うと 規格外のレイヤが含まれている というようなエラーが出るが この場合 やむを得ない エラーとして 受発注者間で協議し承諾すれば良いこととする 資料のレイヤ名一覧については 標準的なものが示されている 図面オブジェクトと作図要素が描かれている内容に合っていれば エラーとは考えないものとする ///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// Q A 公共測量作業規程と CAD 製図基準では 平面図の現況地物等の表現に違いがあります どちらを使用すればいいですか? 公共測量作業規程に則って実施する測量作業で作成される地形図の図式は 当該作業規程の大縮尺地図図式に従ってください また 電子納品の方法は 測量成果電子納品要領 ( 案 ) に従ってください 応用測量において平面図を作成する場合も原則として公共測量作業規程の内容に準ずることになりますが 電子納品の際のデータフォーマット等は受発注者間の協議により決定してください ///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// 測量作業で作成する CAD データのレイヤ名 項 目 CAD ガイドライン H21/06 P-21 参照 取得分類 CAD データ 取得分類コート 名称のレイヤ 基盤地座標の基準測量の基準点 7301~7312 三角点等 S-SUV-SRVR 図情報地表の高さの標高点 に該当基準等高線 ( 計曲線 ) の屈曲点 7101 7105 等高線 ( 計曲線 ) 等 S-SUV-HICN するも等高線 ( 主曲線 ) の屈曲点 7102~7104 等高線 ( 主曲線 ) 等 S-SUV-LWCN の 7106~7108 以下 省略 *1 整飾的 : 読み方 - せいしょく地図の図郭外に記載している図名 縮尺 凡例などの地図及び地図記号等の説明で 地図の利用を手助けするものをいう - 2/5 -
CAD 図面の背景として添付する位置図等の画像ファイル ( ラスタデータ ) のファイル名とリンク設定について (2015/1/14 追記 ) CAD 図面に貼り付けたファイルは CAD 製図基準 ( 案 ) ではなく 測量成果電子納品要領 ( 案 ) の付属資料 4 に従って命名して下さい また ラスタファイルの名称は添付した後に変更するとリンクが行われず ブランク ( 空白 ) として表示されますので ファイル名を変更した後に背景 (V-nas の場合 ) として貼り付け CAD ファイルを保存して下さい 例 ) リンク切れの場合の画面 ファイル形式を変更した場合は 変更後に一度表示をして リンク切れや文字化 けの無いことを確認して頂くことでトラブルが回避できます - 3/5 -
CAD 図面の PDF 化について ( レイヤの保持 ) (2015/1/14 追記 ) CAD 図面を PDF 化するに当たっては 各 CAD ソフトの出力機能を利用して作成する場合と 変換ツール等 *1 を利用して行う方法がありますが PDF の作成に際しては レイヤ構成 を保持した状態で作成して下さい ( 下図参照 ) 代表的な CAD ソフト *2 であれば レイヤを保持したままでの PDF への書き出しがサポートされていると思いますので 使用にされているソフトのマニュアルをご確認下さい CAD 図面の PDF 形式は必ずしも必要ありません CAD データのファイル形式について (2015/1/20 追記 ) 測量成果電子納品要領 ( 案 ) では CAD データのファイル形式は SXF(P21 形式 ) とし SXFVer.3.0 レベル 2 以上を原則とするとされているが 用地測量業務が WTO 政府調達協定 の対象となることは考えられない よって 用地測量業務委託で採用するファイル形式は SFC 形式 とする 以下の理由より SFC 形式による納品を行うこととした SFC 形式と P21 形式は互換性があるため P21 形式への変換が可能である P21 形式はファイル容量が大きいため電子メール等での受け渡しに支障がある等 利用性に乏しい 他府県の CAD データのファイル形式採用状況は次ページ参照 電子納品図面のチェック方法について (2015/5/22 追記 ) 益村測量設計株式会社様の御協力により 本 CAD レイヤー構成のテンプレートと基準適合検査チェックグループ ( 川田テクノシステム株式会社製の CAD チェッカー v. 7 以降用 ) を提供して頂けることとなりました (2015/6/1 公開予定 ) 益村測量設計株式会社様のホームページから 電子納品 電子納品チェックツールについて 電子納品北海道仕様 に進んで頂くことで 入手可能です ( 用地課調査係確認済 ) *1 変換ツール等 : サクッとPDFforCAD ChangePDF 等 *2 代表的なCADソフト :AutoCAD 図脳 Rapid 等 - 4/5 -
座標の基準地表の高さの基準 面的 線的に面する基礎的なもの 地理識別子 その他 項 用地測量業務で使用する CAD 図面のレイヤ構成対比表 目 国土交通省測量成果電子納品要領 ( 案 ) の付属資料 4 のレイヤ名 測量の基準点三角点等標高点 S -SUV- SRVR S-BMK-SRVR S-BMK-SRVR 等高線 ( 計曲線 ) の屈曲点 等高線 ( 計曲線 ) 等 S -SUV- HICN S-BGD-HICN S-BGD-HICN 等高線 ( 主曲線 ) の屈曲点 等高線 ( 主曲線 ) 等 S -SUV- LWCN S-BGD-LWCN S-BGD-LWCN 海岸線 海岸線 S -SUV- COLN 公共施設の境界線 ( 道路区域界 ) 公共施設の境界線 ( 道路区域界 ) S -SUV- SLOP 公共施設の境界線 ( 河川区域界 ) 公共施設の境界線 ( 河川区域界 ) S -SUV- BRWA 行政区画の境界線及び代表点 都道府県界等 S -SUV- BORD 大字の境界等 S -SUV- ROW 道路縁真幅道路等 S -SUV- RORD S-BMK-ROW 河川堤防の表法肩の法線 表法肩の法線 S -SUV- EMBA S-OTRS 軌道の中心線 普通鉄道等 S -SUV- RAIL 水涯線 河川等 S -SUV- RIV 建築物の外周線 普通建物等 S -SUV- STR 行政区画の境界線及び代表点 ( 再掲 ) 市 東京都の区 市町村の町若しくは字の境界線及び代表点街区の境界線及び代表点 S -SUV- HTXT S-BGD-HTXT 中心線中心線 S -SUV- CELN S-BMK S-BMK 中心杭 IP 点等中心杭 IP 点等 S -SUV- BMK S-BMK-HTXT 整飾タイトル ( 外枠 ) 等 S -SUV- FRAM 凡例 ( 罫線 ) 等 S -SUV- LINE S-TTL-FRAM S-TTL-FRAM 図枠 ( 外枠 ) 等 S -SUV- TTL S-TTL S-TTL 注記 S -SUV- HTXT S-MTR S-BGD-HTXT 上記以外のデータ 位置図 S-BGD-RSTR S-BGD-RSTR 現況地目別符号 ( 用地幅杭 ) 用地幅杭 ( 線 辺長 旗揚げ等 ) S-BGD-TXT1 S-BMK-ROW1 現況地目別符号 ( 使用地等 ) 使用地等 ( 線 辺長 旗揚げ等 ) S-BGD-TXT2 S-BMK-ROW2 S-BGD-HTXT S-YOU-ROW 表関係 ( 曲線表 各種成果表 各種求積表 ) S-YOU-HTXT S-MTR その他 ( 方位 基準点網図 図面接合線 拡大図等 ) S-BMK-SRVR 現況地目別色分 ( 色分凡例 着色 [ 用地幅杭 ]) S-DCR-HCH1 現況地目別色分 ( 色分凡例 着色 [ 使用地等 ]) S-DCR-HCH2 S-YOU-WORK 責任主体 図面 Object 作図要素 北海道開発局開発管理部用地課用地測量調査マニュアルのレイヤ構成 網走建設管理部用地管理室用地課用地測量業務で作成する図面の CAD レイヤ構成 2015/4/2 現況 ( 建物及び工作物 現況地物 ) S -SUV- S-BGD S-BGD 図面タイトルの文字列 ( 図面の名称 縮尺等 ) S-TTL-TXT 主な横断構造物 S-BGD-CRST 台帳図へ移行を考慮 特に明示すべき現況地目 S-BGD-EXST 道路名 水路名 S-BGD-HTXT 土地所有権者 S-MTR S-YOU-OWR 情報公開対応 用地の三斜及び数字 ( 辺長等 ) S-YOU-SAN 公図等に着色する際のレイヤ S-YOU-KOU その他構造物等を表すレイヤ S-OTRS 台帳図へ移行を考慮 補助線等を作成する際に用いるレイヤ S-WORK 備 考 境界線は S-BMKGD- ROW とし 文字のみ S- BGD-HTXT とする