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第一審査会の結論 豊中市教育委員会が行った 内部公益通報に係る調査の実施について ( 報告 ) を不 開示とした決定は妥当ではなく 別紙に記載した部分を除き開示すべきである 第二審査請求の経過 1 開示請求審査請求人は 平成 25 年 7 月 17 日 豊中市情報公開条例 ( 以下 条例 という )

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

情報公開答申第733号本文(諮問第923号)

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録された保有個人情報 ( 本件対象保有個人情報 ) の開示を求めるものである 処分庁は, 平成 28 年 12 月 6 日付け特定記号 431により, 本件対象保有個人情報のうち,1 死亡した者の納める税金又は還付される税金 欄,2 相続人等の代表者の指定 欄並びに3 開示請求者以外の 相続人等に関

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19 条の4 第 2 項の規定により, 特別職の公務員であるから, 本件不開示情報は, 公務員としての職務遂行情報であり, 精神保健指定医が, 客観的な生体検査もなく, ただその主観に基づいて, 対象者を強制入院させることができるという性質の資格であること, 本件開示請求に係る精神保健指定医らが対象

別紙 答申 1 審査会の結論 委託事業者の企画提案書 及び 選考会議の資料 について行われた部分公開の決定は 妥当である 2 異議申立ての趣旨 (1) 異議申立人 ( 以下 申立人 という ) は 神戸市情報公開条例 ( 以下 条例 という ) に基づき 以下の公開請求 ( 以下 本件請求 という

イ不動産鑑定評価書のうち次の部分 ( ア ) 鑑定評価額並びに鑑定評価額を導くための単価 補正係数 補正事項 想定係数及び想定事項 ( イ ) 取引事例に関する情報 ( 市町村名を除く ) (3) 開示しない理由ア (2) のア当該文書の作成又は取得をしていないためイ (2) のイの ( ア ) 条

( 別紙 ) 答申 : 行文第 24 号 諮問 : 行文第 24-1 号 答申第 1 審査会の結論実施機関が行った本件不開示決定処分については適正であったと認める 第 2 諮問事案の概要 1 行政文書の開示請求異議申立人は 平成 24 年 5 月 7 日 奈良市長 ( 以下 実施機関 という ) に

非常に長い期間, 苦痛に耐え続けた親族にとって, 納得のできる対応を日本政府にしてもらえるよう関係者には協力賜りたい ( その他は, 上記 (2) と同旨であるため省略する ) (4) 意見書 3 特定個人 Aの身元を明らかにすること及び親子関係の証明に当たっては財務省 総務省において, 生年月日の

異議申立てしていますが, 協会 ( 原文ママ ) として黙認しています 本件に関しても, 諮問庁は国のトップなのだから, もっともっと労働問題に積極的に取り組み, 労基法厳守で, 場合により, 行政処分すべきである 警察なら, スピード違反すれば即行政処分されますが, 労基法では, 基本強い行政処分

( 事務所備え置き資料の閲覧対象者及び費用 ) 第 7 条センターは 法令の規定に従い 別表 1に定める閲覧対象者に対し 閲覧 謄及びをさせるものとする の費用は有料とし 別表 2に定める 2 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律 ( 昭和 32 年 6 月 10 日法律第 167 号

第 3 諮問庁の説明の要旨 1 本件事案の概要本件は, 審査請求人が平成 29 年 8 月 29 日付けで法人文書の開示請求を行ったことに対し, 同年 9 月 29 日付け千大総第 307 号により, 法人文書の一部を不開示とする開示決定等処分 ( 処分 1) を行ったところ, 審査請求が提起された

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

個人情報保護規程

1 審査会の結論平成 30 年 1 月 12 日付けで審査請求人が行政文書公開請求した 深沢地域整備事業に関し J R 東日本の要望 条件 要請 意向等の文書 ( 復命書含む ) 及び前記の記載がある文書 に対して実施機関鎌倉市長が平成 30 年 3 月 12 日付けで行った行政文書一部公開決定処分

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個人情報の取扱いに関する規則 平成 12 年 9 月 29 日 奈良県規則第 2 2 号 改正 平成 13 年 3 月 30 日 規則第 68 号 改正 平成 17 年 3 月 29 日 規則第 30 号 改正 平成 18 年 3 月 31 日 規則第 38 号 改正 平成 27 年 9 月 25

基づき, 平成 27 年 9 月 29 日付けで, 特定労働基準監督署( 以下 特定署 という ) へ特定日までに提出された特定事業場の就業規則, 就業規則届及び意見書 36 協定書, 同月 30 日付けで, 特定署に提出された特定事業場の36 協定書 3 年分 に係る開示請求を行った (2) 三重

個人情報保護方針

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

学校法人金沢工業大学個人情報の保護に関する規則

く, 未支給年金受給権者の個人情報の開示を求めているとして, 法 12 条 自己を本人とする開示を請求することができる に当たらないため, 開示することはできないことを伝え, 取り下げの意思を確認した しかしながら, 異議申立人は, 不開示である旨の正式な回答がほしいとして, 開示請求を続けたもので

諮問庁 : 国立大学法人長岡技術科学大学諮問日 : 平成 30 年 10 月 29 日 ( 平成 30 年 ( 独情 ) 諮問第 62 号 ) 答申日 : 平成 31 年 1 月 28 日 ( 平成 30 年度 ( 独情 ) 答申第 61 号 ) 事件名 : 特定期間に開催された特定学部教授会の音声

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諮問庁 : 防衛大臣諮問日 : 平成 28 年 2 月 25 日 ( 平成 28 年 ( 行情 ) 諮問第 192 号 ) 答申日 : 平成 29 年 1 月 27 日 ( 平成 28 年度 ( 行情 ) 答申第 694 号 ) 事件名 : 洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準 運用上の留意事項等に

(2) 電子計算機処理の制限に係る規定ア電子計算機処理に係る個人情報の提供の制限の改正 ( 条例第 10 条第 2 項関係 ) 電子計算機処理に係る個人情報を国等に提供しようとする際の千葉市情報公開 個人情報保護審議会 ( 以下 審議会 といいます ) への諮問を不要とし 審議会には事後に報告するも

ついて その取消しを求めるというものである (2) 異議申立ての理由異議申立人が 異議申立書及び意見書で主張している異議申立ての主な理由は 次のように要約される ア異議申立書における主張異議申立人の配偶者が一方的に有り得ない夫婦間暴力の被害申告 ( 以下 虚偽 DV 被害申告 という ) を 警察署

答 申 第 1 審議会の結論名古屋市長 ( 以下 実施機関 という ) が 本件異議申立ての対象となる保有個人情報を一部開示とした決定は 妥当である 第 2 異議申立てに至る経過 1 平成 23 年 12 月 21 日 異議申立人は 名古屋市個人情報保護条例 ( 平成 17 年名古屋市条例第 26

する実施機関 ( 以下 実施機関 という ) に提出しなければならない ( 収集の制限 ) 第 6 条財団は 個人情報を収集するときは あらかじめ個人情報を取り扱う目的 ( 以下 取扱目的 という ) を明確にし 当該取扱目的の達成のために必要な範囲内で適法かつ公正な手段により収集しなければならない

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2 前項の申請書には 次に掲げる書類を添付しなければならない ただし 当該申請者が 当該書類に記載された事項をインターネットの利用その他適切な方法により公表している場合であって 当該事項を確認するために必要な事項を記載した書類を同項の申請書と併せて提出するときは 当該事項を記載した書類の添付を省略す

個人情報の保護に関する規程(案)

個人情報保護規程 株式会社守破離 代表取締役佐藤治郎 目次 第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章個人情報の利用目的の特定等 ( 第 4 条 - 第 6 条 ) 第 3 章個人情報の取得の制限等 ( 第 7 条 - 第 8 条 ) 第 4 章個人データの安全管理 ( 第 9

て本学が過去に公表した内容は除く ) 及び 3 当該事故に係る診療科, 機構への報告日その他報告内容に係る情報として事務担当者が加筆したメモ について全部開示を求める 少なくとも患者, 医師の個人情報に係らない部分については開示すべき そもそもこの報告書は同じような事故が起きないようにするために医師

情報公開に係る事務処理規則 ( 平 18 規則第 16 号平成 18 年 8 月 1 日 ) 改正平 19 規則第 52 号平成 19 年 9 月 21 日平 26 規則第 2 号平成 26 年 5 月 13 日平 26 規則第 22 号平成 27 年 3 月 31 日 第 1 章総則 ( 目的 )

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

査請求人 ) が 平成 5 年分所得税確定申告書 ( 以下 本件請求保有個人情報 1 という ) の開示を求めるものである 処分庁は, 本件開示請求に対し, 本件請求保有個人情報 1は文書保存期間 (7 年 ) が満了し, 既に廃棄しているとして, 平成 27 年 12 月 2 2 日付け特定記号第

式 ) により行うものとする 4 条例第 15 条の 3 第 1 項の規定による通知は 個人情報開示請求事案移送通知書 ( 別記第 10 式 ) により行うものとする ( 法人及び開示請求者以外のものに対する意見書提出の機会の付与等 ) 第 4 条の2 条例第 15 条の4に規定する実施機関が定める

移行認定の申請書類目次

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警備の下にあり 仮に本件対象文書が開示されたとしても院内への不法な侵入及び院内での不法な活動は困難であり 犯罪の予防 鎮圧等に支障を及ぼすとは考えられず 合理性を欠いている したがって 本件対象文書は法第 5 条第 4 号には相当せず 規程第 4 条第 3 号に定める事務局不開示情報に該当しないこと

が成立するが 本件処分日は平成 29 年 3 月 3 日であるから 平成 24 年 3 月 3 日以降 審査請求人に支給した保護費について返還を求めることは可能であ る 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件処分に係る生活保護

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財団法人杉並区スポーツ振興財団個人情報保護規程

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

( 除名 ) 第 9 条社員が次のいずれかに該当するに至ったときは 社員総会の決議によって当該社員を除名することができる (1) この定款その他の規則に違反したとき (2) この法人の名誉を傷つけ または目的に反する行為をしたとき (3) その他除名すべき正当な事由があるとき ( 社員資格の喪失 )

Ⅲ 第 43 期監査報告書等 監査報告書 私たち監事は 平成 27 年 9 月 1 日から平成 28 年 8 月 31 日までの第 43 期事業年度にお ける理事の職務の執行を監査いたしました その方法及び結果につき以下のとおり報告い たします 1. 監査の方法及びその内容私たち監事は 理事及び使用

第1 審査会の結論

ありどのような証言がなされたのか ( 請求人にとって虚偽と思われる証言が無いか等 ), また産業医が本人の意見を聞かずにどう判断し診療録に記載したのかを知る権利が請求人にはあると考える 3 請求人については, 特定理由等から特定機関等が千葉大学に対して診療録の開示を求める可能性もあり得るが, 千葉大

財団法人杉並区スポーツ振興財団個人情報保護規程

0 月 22 日現在, 通帳紛失の総合口座記号番号 特定番号 A-B~C 担保定額貯金 4 件 ( 特定金額 A): 平成 15 年 1 月 ~ 平成 16 年 3 月 : 特定郵便局 A 預入が証明されている 調査結果の回答書 の原本の写しの請求と, 特定年月日 Aの 改姓届 ( 開示請求者本人

Microsoft Word - 答申第141号.doc

個人情報の取り扱いに関する規程

関が保有しているものをいうものとすること ただし 次に掲げるものを除くものとすること (1) 官報 県公報 白書 新聞 雑誌 書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの (2) 特定歴史公文書 (3) 山形県立図書館 山形県立博物館その他規則で定める施設において 規則で定めると

横情審答申第 1534 号 平成 3 0 年 11 月 15 日 横浜市長林文子様 横浜市情報公開 個人情報保護審査会 会長 藤原靜雄 横浜市個人情報の保護に関する条例第 53 条第 1 項の規定に基づく諮問 について ( 答申 ) 平成 29 年 5 月 1 日総職健第 86 号による次の諮問につ

平成 28 年改正点 ロ 貸借対照表の公告の方法 1 官報に掲載する方法 2 時事に関する事項を掲載する日刊新聞紙に掲載する方法 3 電子公告 ( 電磁的方法により不特定多数の者が公告すべき内容である情報の提供を受けることができる状態に置く措置であって内閣府令で定めるものをとる公告の方法をいう )

ナショナル・トラスト税制関係通知

規則様式1 申請書 13

とする (1) 土地改良区の名称が 土地改良法 ( 昭和 24 年法律第 195 条 以下 法 という ) 第 16 条第 1 項又は法第 79 条第 1 項の規定に基づく定款 ( 以下 定款 という ) に記載した名称と一致すること (2) 土地改良区の主たる事務所の所在地が 定款に記載した事務所

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ている しかしながら 本件処分は条例の理念と条文の解釈運用を誤った違法なものであり 取り消されなければならない ⑶ 条例第 7 条第 1 項本文は 個人情報の外部提供の原則禁止を規定している また 同条同項ただし書の趣旨は 単に外部提供の原則禁止規定を解除したにとどまる すなわち 当該法令等が存在す

個人情報によって識別される特定の個人をいう ( 基本理念 ) 第 3 条個人情報は 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ その適正な取扱いを図るものとする 第 2 章個人情報 ( 利用目的の特定 ) 第 4 条個人情報を取り扱うに当たっては 定款の定める業務を遂行

ウ 特定個人 a に訂正してほしいとは, 私は書いてない これも日本年金機構の単純ミスなのか? それとも他に理由があるのか? 事実に基づいて, 説明を求める 私の公共職業安定所における氏名は, カタカナの 特定個人 b のスペースなしで管理されている 私の資格画面も氏名欄はカタカナである 国民年金保

エーシーニールセン・コーポレーション株式会社 個人情報保護方針

拍, 血圧等 ) を, ユーザー本人または当社の提携先からと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や, 決済に関する情報を当社の提携先 ( 情報提供元, 広告主, 広告配信先などを含みます 以下, 提携先 といいます ) などから収集することがあります 4. 当社は, ユーザーが

11総法不審第120号

自治会における 個人情報取扱いの手引き 霧島市市民環境部市民活動推進課

(1) 農林水産省の事務官である特定個人 Aが職務上作成した行政文書で公にできる行政文書は存在するはずであり, 公開しなければならない ( 諮問第 551 号 ) (2) 本来であれば, 開示できる文書が存在しない, 存否応答しない, 不存在と, 文書の性質によって, 処分内容が異なるはずである 特

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文書管理番号

理の手引 は, 開示の実施においては, 行政文書をありのまま開示する (23 枚目 ) として, 原則として加工はしない ( 同上 ) としている したがって本件対象文書の電磁的記録の開示に当たっては, 当該電磁的記録をそのままのデータ形式で開示すべきである また, 同様な趣旨で本件対象文書の電磁的

会員に対する処分等に係る手続に関する規則 (2018 年 7 月 30 日制定 ) 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条本規則は 定款第 15 条に規定する会員に対する処分及び不服の申立てに係る手続の施行に関し 必要な事項を定めることを目的とする ( 定義 ) 第 2 条本規則において 次の各号

協会定 款

の対象として 人事院事務総長引継書 を特定し, 同年 9 月 29 日付け行政文書開示決定通知書を審査請求人に送付した 2 審査請求人が主張する本件審査請求の趣旨及び理由審査請求人は, 事務引継書が1 名分しか存在しないという決定は不自然である, 他の職員についても事務引継書がなければ, 前任者から

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

消費者庁にも苦情相談を行い, 今にも消費者庁が動くであろうこと等を話し, 異議申立人に謝罪及びデータ削除を求めているとのことであった 当初監察部は, 異議申立人に謝罪に応じるよう促したが, 異議申立人が使用しているデータは, 登記事項証明書記載のデータと同一であり 法 を犯していないので謝罪には応じ

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第 4 条 ( 取得に関する規律 ) 本会が個人情報を取得するときには その利用目的を具体的に特定して明示し 適法かつ適正な方法で行うものとする ただし 人の生命 身体又は財産の保護のために緊急に必要がある場合には 利用目的を具体的に特定して明示することなく 個人情報を取得できるものとする 2 本会

保有個人情報開示請求書 年月日 出入国在留管理庁長官又は 長殿 ( ふりがな ) 氏名 住所又は居所 ( ) 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律 ( 平成 15 年法律第 58 号 ) 第 13 条第 1 項の規定に基づき, 下記のとおり保有個人情報の開示を請求します 記 1 開示を請求す

かなければならず 防犯カメラ設置運用基準に防犯カメラ取扱責任者の設置及び指定に関することについて定めること ( 防犯カメラ設置運用基準の届出等 ) 第 5 条防犯カメラ設置運用基準の届出をしようとする者は 防犯カメラを設置しようとする日の14 日前までに 防犯カメラ設置運用基準届 ( 別第 1 号様

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個人情報の保護に関する

このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

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平成 25 年 9 月 2 日制定 京都市 JR 奈良線高速化 複線化第二期事業費補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は,JR 京都駅と京都府南部地域を結ぶ広域交通網であるJR 奈良線の充実と, 沿線住民の利便性の向上等を図るために実施するJR 奈良線の高速化 複線化第二期事業 ( 以下

5-1から3許可・不許可

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無い (3) 特定市が振興協会会長 Aと市教育委員会とで一体に推進した当該文化事業は事業の実施前と実施後のまちの変化における事業の効果について国への報告義務があり, 公正に適法に事業を行う責務の存在は当該文化事業の目標の1は中心市街地の賑わいの促進にあって中心市街地活性化ソフト事業であって公開されて

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別記様式第一号 ( 第一条関係 ) 免許申請書 ( 第一面 ) 宅地建物取引業法第 4 条第 1 項の規定により 同法第 3 条第 1 項の免許を申請します この申請書及び添付書類の記載事項は 事実に相違ありません 地方整備局長北海道開発局長山形県知事 殿 申請者商号又は名称 郵便番号 ( - )

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Transcription:

報道資料 奈良県情報公開審査会の第 127 号答申について 平成 2 2 年 4 月 3 0 日総務部総務課水島 山根 ( 内線 2343 2344) 行政文書の一部開示決定に対する異議申立てについての諮問第 135 号事案に関して 下記のとおり 奈良県情報公開審査会から奈良県知事に対して答申されましたのでお知らせします 記 1 答申の概要 答申日 : 平成 22 年 4 月 28 日 実施機関 : 総務部総務課 対象行政文書 : 宗教法人 に係る代表役員名簿 ( 平成 21 年 4 月 20 日に提出されたもの ) 責任役員名簿 ( 平成 21 年 4 月 20 日に提出されたもの ) 総代その他の役員名簿( 平成 2 1 年 4 月 20 日に提出されたもの ) 決算報告書( 貸借対照表 収支計算書 正味財産増減計算表 収支予算書 補助科目残高一覧表 )( 自平成 18 年 4 月 1 日至平成 19 年 3 月 31 日 ) 財産目録 議事に関する書類 事務処理簿 境内建物に関する書類 事業に関する書類 規則及び認証書 諮問に係る処分と理由 決定 : 一部開示決定 不開示部分 : 別紙のとおり 不開示理由 : 別紙のとおり 審査会の結論 : 実施機関は 不開示不開示としたとした情報情報のうちのうち 次の情報情報を開示開示すべきであるすべきである ア貸借対照表のうちのうち表外表外の 3 行イ収支計算書のうち 1 枚目の表外表外の 3 行 判断理由 : 本件行政文書の性格について 本件行政文書は 宗教法人法 ( 以下 法 という ) 第 25 条第 4 項の規定により 所轄庁である実施機関に提出された事務所備付け書類の写しである 同条第 3 項の規定によると 事務所備付け書類に対する閲覧請求権者は 信者その他の利害関係人 であり さらに 事務所備付け書類を閲覧することについて正当な利益があり かつ その閲覧の請求が不当な目的によるものでないと認められる者から請求があったときは これを閲覧させなければならないとされている 同条第 5 項では 所轄庁は 同条第 4 項の規定により宗教法人から提出された事務所備付け書類の写しを取り扱う場合においては 宗教法人の宗教上の特性及び慣習を尊重し 信教の自由を妨げることがないように特に留意しなければならないと規定している また 処理基準においては 事務の処理に当たっては この基準によることとするとともに 宗教法人の宗教上の特性及び慣習を尊重し 信教の自由を妨げることがないように特に留意の上 遺漏のないようにお願いします とされ 法第 25 条第 4 項の規定により宗教法人から提出された書類の開示請求があった場合の取扱いについては 登記事項等の公知の事項を除き 原則として不開示の取扱いとすること とされている 以上のことから 宗教法人については 社会的責任の大きさや公共的性格は認められるものの 本件行政文書の開示に当たっては 法及び処理基準の趣旨を考慮し 開示による信教の自由を害するおそれの有無について慎重に判断し行うべきであると解される - 1 -

代表役員名簿 責任役員名簿及び総代その他の役員名簿について 実施機関は 代表役員名簿中のふりがな 生年月日及び備考並びに責任役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日並びに総代その他の役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日については 特定の個人を識別することができる情報であり 条例第 7 条第 2 号に該当するとして不開示としているので 以下検討する (1) 条例第 7 条第 2 号本文について条条例第 7 条第 2 号本文は 個人に関する情報であって 当該情報に含まれる氏名 生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの を原則として不開示とする旨規定している すなわち 本号にいう 個人に関する情報 とは 氏名 住所のほか 思想 信条 職業 収入 資産 家族関係等個人に関する一切の情報をいうものである 代表役員名簿中のふりがな 生年月日及び備考並びに責任役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日並びに総代その他の役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日は 特定の個人を識別することができる情報であることから 条例第 7 条第 2 号本文に掲げる情報に該当する (2) 条例第 7 条第 2 号ただし書について条例第 7 条第 2 号ただし書は 同号本文に該当する情報であっても ア法令等の規定により又は慣行として公にされ 又は公にすることが予定されている情報 イ人の生命 健康 生活又は財産を保護するため 公にすることが必要であると認められる情報 ウ当該個人が公務員等である場合において 当該情報がその職務の遂行に係る情報であるときは 当該情報のうち 当該公務員等の職及び当該職務遂行の内容に係る部分 のいずれかに該当する情報については 同号の不開示情報から除外することとしている 代表役員名簿中のふりがな 生年月日及び備考並びに責任役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日並びに総代その他の役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日は これを法令等の規定により又は慣行として公にされ 又は公にすることが予定されている情報ではない また 人の生命 健康 生活又は財産を保護するため 公にすることが必要であると認められる情報とはいえず 公務員等の職務遂行に関する情報でもないことから 同号ただし書アからウまでのいずれにも該当しない情報である したがって 代表役員名簿中のふりがな 生年月日及び備考並びに責任役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日並びに総代その他の役員名簿中のふりがな 氏名 生年月日 住所 就任年月日及び退任年月日は 条例第 7 条第 2 号ただし書に該当しない 決算報告書について 実施機関は 決算報告書 ( 貸借対照表 収支計算書 正味財産増減計算表 収支予算書及び補助科目残高一覧表 ) は 資産の増減 預貯金等のの財産に係る情報であり 当該情報を公にすると 当該宗教法人の自立的な活動や運営に支障が生じ 信教の自由が害されるおそれがあることから 条例第 7 条第 3 号アに該当するとして不開示としているので 以下検討する 条例第 7 条第 3 号は 法人その他の団体 ( 国 独立行政法人等 地方公共団体及び地方独立行政法人を除く 以下 法人等 という ) に関する情報又は事業を営む個人の当該事業に関する情報 であって ア公にすることにより 当該法人等又は当該個人の権利 競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるもの を不開示情報とする旨規定している 決算報告書 ( 貸借対照表 収支計算書 正味財産増減計算表 収支予算書及び補助科目残高一覧表 ) の情報は 財産状況や活動状況という法人の内部情報を表すものである 事務所備付け書類の閲覧については 法第 25 条第 3 項の規定により 宗教法人に対して閲覧の請求ができる者は 信者その他の利害関係人 であって 閲覧することについて正当な利益 がある者だけであり かつ その閲覧の請求が不当な目的によるものでないと認められる者 に限定されている 所轄庁 - 2 -

である実施機関は 同条第 4 項の規定により宗教法人から提出を受けた書類を取り扱う場合においては 同条第 5 項の規定により 宗教法人の宗教上の特性及び慣習を尊重し 信教の自由を妨げることがないように特に留意しなければならない こととされている また 都道府県の情報公開条例等に基づき開示請求があった場合の取扱いに関し 地方自治法第 245 条の9 第 1 項の規定に基づく法定受託事務の処理基準が定められており これによると 当該情報の開示により当該宗教法人及びその関係者の信教の自由が害されるおそれがあることから 登記事項等の公知の事項を除き 原則として不開示の取扱いとすること とされている 以上のことから 宗教法人の決算報告書 ( 貸借対照表 収支計算書 正味財産増減計算表 収支予算書及び補助科目残高一覧表 ) の情報を開示すると 当該宗教法人及びその関係者の信教の自由が害されるおそれが生ずることは否定できず 当該情報は 公にすることにより 当該宗教法人の正当な利益を害するおそれがあるものと認められる ただし 貸借対照表のうち表外の3 行及び収支計算書のうち1 枚目の表外の3 行については 当該宗教法人が作成した貸借対照表又は収支計算書であることを明らかにする趣旨の記載であり それ以外の内容を示すものではないことから これを開示しても当該宗教法人の正当な利益を害するおそれがあるとは認められない したがって 貸借対照表のうち表外の3 行及び収支計算書のうち1 枚目の表外の3 行に記載されている情報は不開示情報に該当しないが これ以外の貸借対照表及び収支計算書の情報は条例第 7 条第 3 号アに該当すると認められる また 実施機関は 処理基準に基づき 宗教法人の貸借対照表及び収支計算書の情報は条例第 7 条第 1 号に該当すると説明しているが 貸借対照表及び収支計算書の写しは 法第 25 条第 4 項の規定により 宗教法人が所轄庁である実施機関に提出しなければならないこととされており 貸借対照表及び収支計算書が存在することは既に公に知られているものと認められるので 当該宗教法人が作成した貸借対照表又は収支計算書であることのみを示す記載の部分を開示したとしても 登記事項等の公知の事項を除き 原則として不開示の取扱いとすること とする処理基準に反するものではない 行政文書の不存在について 実施機関は 財産目録 議事に関する書類 事務処理簿 境内建物に関する書類 事業に関する書類 規則及び認証書は作成又は取得をしていないため不存在であると主張しているので 以下検討する (1) 財産目録について財産目録は 法第 25 条第 2 項第 3 号の規定により 宗教法人の事務所に備え 同条第 4 項の規定により その写しを所轄庁に提出しなければならない書類である 実施機関に確認したところ 本件決定後 は 財産目録を提出しているとのことである 当審査会でから提出された当該財産目録を見分したところ 当該財産目録が実施機関に提出されたのは 本件決定の後であることを確認した したがって 本件決定時点において当該行政文書が存在しなかったとする実施機関の説明は 結論において是認できると判断する なお 宗教法人が法に基づき所轄庁に対して提出する義務のある書類が提出期限に提出されていないときは 所轄庁である実施機関は 速やかに当該宗教法人から提出を受けるよう努めるべきである (2) 境内建物に関する書類について境内建物に関する書類は それを宗教法人が作成している場合は 法第 25 条第 2 項第 4 号の規定により宗教法人の事務所に備え 同条第 4 項の規定によりその写しを所轄庁に提出しなければならない書類である 実施機関に確認したところ は 財産目録に記載されていない境内建物がないため作成をしていないとのことである したがって 当該行政文書が存在しないとする実施機関の説明は是認できると判断する - 3 -

(3) 事業に関する書類について事業に関する書類は 宗教法人が公益事業その他の事業を行う場合は 法第 25 条第 2 項第 6 号の規定により宗教法人の事務所に備え 同条第 4 項の規定によりその写しを所轄庁に提出しなければならない書類である 実施機関に確認したところ は 公益事業その他の事業を行っていないとのことである したがって 当該行政文書が存在しないとする実施機関の説明は是認できると判断する なお 規則に記載された 信者宿泊事業 は 既に廃止されている (4) 議事に関する書類について議事に関する書類は 法第 25 条第 2 項第 5 号の規定により 宗教法人の事務所に備えなければならない書類であるが 宗教法人がその写しを所轄庁に提出する義務はない 実施機関の説明によると 議事に関する書類は法第 13 条に基づく規則の認証の申請や法第 27 条に基づく規則の変更の認証の申請の際に添付されており 昭和 32 年に申請された宗教法人規則変更認証申請書に添付された議事録が存在したので 異議申立人に対し 任意開示回答書により当該議事録の一部の開示をしているが 当該議事録以外に議事に関する書類は存在しないとのことである したがって 当該行政文書が存在しないとする実施機関の説明は是認できると判断する (5) 事務処理簿について事務処理簿は 法第 25 条第 2 項第 5 号の規定により 宗教法人の事務所に備えなければならない書類であるが その写しを所轄庁に提出する義務はない 実施機関の説明によると 事務処理簿は所轄庁に提出されていないので 当該文書は存在しないとのことである したがって 当該行政文書が存在しないとする実施機関の説明は是認できると判断する (6) 規則について規則は 法第 25 条第 2 項第 1 号の規定により 宗教法人の事務所に備えなければならない書類であるが その写しを所轄庁に提出する義務はない しかし 宗教法人を設立しようとするときは 法第 13 条の規定により 規則を所轄庁に提出しなければならず また 宗教法人が 規則を変更しようとするときは 法第 27 条の規定により 変更しようとする事項を示す書類を所轄庁に提出することとされている 実施機関の説明によると 昭和 27 年に申請された宗教法人規則認証申請書に添付された規則及び昭和 32 年に申請された宗教法人規則変更認証申請書に添付された規則変更事項明細書が存在したので 異議申立人に対し 任意開示回答書により当該規則及び規則変更事項明細書の一部の開示をしているが 当該規則及び規則変更事項明細書以外に規則は存在しないとのことである したがって 当該行政文書が存在しないとする実施機関の説明は是認できると判断する (7) 認証書について認証書は 法第 25 条第 2 項第 1 号の規定により 宗教法人の事務所に備えなければならない書類であるが その写しを所轄庁に提出する義務はない しかし 認証書は 法第 14 条の規定により規則を認証する旨の決定をしたとき及び法第 28 条の規定により規則の変更の認証をする旨の決定をしたときに 所轄庁から申請者に対し交付することとされている したがって 当該行政文書が存在しないとする実施機関の説明は是認できると判断する なお 実施機関の説明によると 昭和 27 年に申請された宗教法人規則認証申請書及び昭和 32 年に申請された宗教法人規則変更認証申請書が存在したので 異議申立人に対し 任意開示回答書によりこれらの申請書の一部の開示をしているが 当該申請書以外に文書は存在しないとのことである - 4 -

2 事案の経緯 (1) 開示請求 平成 21 年 4 月 10 日 (2) 決 定 平成 21 年 4 月 24 日付けで一部開示決定 (3) 異議申立て 平成 21 年 6 月 22 日 (4) 諮 問 平成 21 年 9 月 28 日 (5) 経 過 平成 21 年 12 月 17 日 第 137 回審査会 審議 平成 22 年 1 月 28 日 第 138 回審査会 審議 平成 22 年 2 月 24 日 第 139 回審査会 審議 平成 22 年 3 月 10 日 第 140 回審査会 審議 平成 22 年 4 月 8 日 第 141 回審査会 審議 - 5 -

( 別紙 ) 宗教法人 に係る対象行政文書 その不開示部分及び不開示理由 対象行政文書 不開示理由 不開示部分根拠行政文書の名称理由 ( 条例 ) 代表役員名簿ふりがな 生年月日及第 7 条実施機関が法律上従う義 ( 平成 2 1 年 4 月 2 0 び備考第 1 号務を有する各大臣その他国 日に提出されたもの ) の機関の指示により 公に することができないと認め 責任役員名簿ふりがな 氏名 生年られる情報であるため ( 平成 2 1 年 4 月 2 0 月日 住所 就任年月 日に提出されたもの ) 日及び退任年月日第 7 条個人に関する情報であっ 第 2 号 総代その他の役員名簿ふりがな 氏名 生年るため ( 平成 2 1 年 4 月 2 0 月日 住所 就任年月 日に提出されたもの ) 日及び退任年月日 て 特定の個人が識別され 決算報告書 ( 貸借対照 すべて 第 7 条 実施機関が法律上従う義 表 収支計算書 正味 第 1 号 務を有する各大臣その他国 財産増減計算表 収支 の機関の指示により 公に 予算書及び補助科目残 することができないと認め 高一覧表 ) られる情報であるため ( 自 平成 1 8 年 4 月 1 日 至 平成 1 9 年 第 7 条 当該宗教法人に関する情 3 月 3 1 日 ) 第 3 号 報であって 公にすることにより 当該宗教法人の正当な利益を害するおそれがあるため 財産目録 すべて 当該文書の作成又は取得 議事に関する書類 をしていないため 事務処理簿境内建物に関する書類事業に関する書類規則認証書 - 6 -