平成 29 年度 介護保険事故報告 世田谷区

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平成 26 年度 介護保険事故報告 世田谷区

平成21年度 介護サービス事業者における事故発生状況

2 居宅サービス事業所の状況

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

1102 請求誤りによる実績取り下げ 1109 時効による保険者申立ての取り下げ 1112 請求誤りによる実績取り下げ ( 同月 ) 1129 時効による公費負担者申立ての取り下げ 1142 適正化 ( その他 ) による保険者申立の取り下げ 1143 適正化 ( ケアプラン点検 ) による保険者申

介護保険事業状況報告 ( 全国計 ) 第 1 表第 1 号被保険者のいる世帯数 ( 単位 : 世帯 ) 前年度末現在当年度中増当年度中減当年度末現在 23,856,459 1,319, ,241 24,261,177 第 2 表第 1 号被保険者数 ( 単位 : 人 ) 年齢区分 前年度

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

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2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能 区分変更 ( 要介護 1~ 要介護 5 の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 型居宅介護く ) 区分変更 ( 要介護 要支援 ) サービス提供日 サービス事業所の変更 ( 同一サービス種類のみ ) ( 通い 訪問又は宿泊 ) 事業 ( 指定有効期間 ) 受給資

8_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用について

Ⅰ-9_(資料9)_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用_

様式第九(附則第二条関係)

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

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Microsoft PowerPoint - 資料3 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に.pptx

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

平成18年4月制度改正にかかる請求明細書・給付管理票の記載例について

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援変更日 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定有効期間 ) 事業所指定効力停止の

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類か所数主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス > 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハビリテーション 短期入所生活介護 短期入所療養介護 特定施設入居者生活介護 福祉用具貸

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

Microsoft Word 厚生労働省事務連絡(システム変更に係る参考資料その9)送付版

請求事業者保険者付費明者細)給欄象地特例対請求額集計欄様式第二 ( 附則第二条関係 ) 居宅サービス 地域密着型サービス介護給付費明細書 ( 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハ 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハ 福祉用具貸与 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 夜間対応型訪問介護 地域密着

6. 介護給付費等の過誤処理について

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Microsoft Word - 22™²“¸−TŠv†i‘C’³1124†j.doc

サービス提供体制強化加算に関する届出書 [ 定期巡回 随時対応型訪問介護看護事業所 ] 1 事業所名 平成年月日 2 異動区分 1 新規 2 変更 3 終了 3 届出項目 1 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ イ ) 2 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ ロ ) 4 研修等に関 1 する状況 3 サービ

正誤表

スライド 1

Microsoft Word - Ⅰ-7_(資料7)_留意事項_

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス < 居宅サービス > 介護サービスの種類か所数主な事業所等の名称所在地 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 居宅療養管理指導 通所介護 通所リハビリテーション 短期入所生活介護 短期入所療養介護 特定施設入居者生活介護 福祉用具貸与

高齢者サービスのしおり

平成29 年度介護報酬改定による介護職員処遇改善加算の拡充について【介護保険最新情報Vol.580】(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H )

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

請求事業者保険者別付費明者細)給欄象地特例対請求額集計欄様式第二の二 ( 附則第二条関係 ) 公費受給者番号保険者番号被介護予防サービス 地域密着型介護予防サービス介護給付費明細書 ( 介護予防訪問入浴介護 介護予防訪問看護 介護予防訪問リハ 介護予防居宅療養管理指導 介護予防通所リハ 介護予防福祉

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

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法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類 か所数 主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス> 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション か所数 法人等が道内で実施している介護サービス事業所の数を記載 ( 当該報告事業所分を含む )

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各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

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介護報酬体系見直しの概要

福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

総企第237号

Microsoft Word - 2_調査結果概要(訂正後)

01 表紙 老人保健課 - コピー

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

Microsoft Word - Ⅳ-3_(資料3)介護給付費請求書・明細書及び給付管理票様式

表 1 高齢者虐待の判断件数 相談通報件数 ( 平成 26 年度対比 ) 養介護施設従事者等 ( 1) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 養護者 ( 2) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 27 年度 408 件 1,640 件 15,976 件 26

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都市部の高齢化対策に関する検討会資料

事務連絡

2 5 ページ ( 第 1 号訪問事業 ) 訪問介護 : ロング ライフ訪問介護事業所 訪問型サービス費 1,168 月 訪問型サービス費 2,335 月 * 訪問型サービス費 (Ⅲ) 3,704 月 20 分未満 20 分以上 30 分未満 30 分以上 60 分未満 60 分以上 20 分以上

Microsoft Word - 04 Ⅳ章 doc

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

みえ働きやすい介護職場取組宣言事業所募集要項 1 事業概要 自ら職場環境の改善に積極的に取り組んでいる福祉 介護事業所を宣言方式で募集し 証明した事 業所の宣言内容等をホームページで公表することで 働きやすい介護職場の環境整備と介護職場に対 するイメージアップを図り 新規就労の促進 介護職員の定着な

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

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Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

法人等が当該都道府県内で実施する介護サービス 介護サービスの種類 数 主な事業所等の名称 所在地 < 居宅サービス> 訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリテーション 数 法人等が道内で実施している介護サービス事業所の数を記載 ( 当該報告事業所分を含む )

Microsoft PowerPoint - (HP掲載用)270820定期巡回.pptx

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介護給付費請求に係る留意事項

Microsoft Word - 29伊丹市介護サポーターポイント事業助成金交付要綱.doc

平成19年9月19日


Microsoft PowerPoint - è³⁄挎+間帅çfl¨ï¼›.pptx

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

第 2 章高齢者を取り巻く状況 1. 人口構成と高齢化の状況 本市の総人口をみると 平成 24 年は 53,334 人 平成 29 年は 53,952 人と年々増加しています また 年齢 3 区分別にみると 0~14 歳の年少人口及び 15~64 歳の生産年齢人口は減少傾向にあるのに対し 65 歳以

平成 25 年度福岡市介護保険事故報告書 平成 26 年 5 月 福岡市保健福祉局高齢社会部高齢者サービス支援課

4 介護支援専門員証の有効期間を更新するためには 所定の研修の受講が必要です 更新のために必要な研修を受講された人は研修を受講後 有効期間満了の 1 か月前までに様式第 4 号 介護支援専門員証有効期間更新交付申請書 を提出手数料として 香川県証紙 4,200 円分が必要 有効期間満了日までの 5

4 小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 通い を中心として 利用者の様態や希望などに応じ 随時 訪問 や 泊まり を組み合わせてサービスを提供することにより 在宅生活の継続を支援するサービスです 介護予防小規模対機能型居宅介護は 介護予防を目的とした小規模多機能型居宅介護で 要支

多摩市介護保険事業所調査についてのお願い 平素より 多摩市の介護保険行政にご理解と ご協力をいただきありがとうございます このご査は 多摩市の高齢者保健福祉計画 介護保険事業計画の改定や実効性のある福祉施策の展開を図るための基礎資料として活用するために実施するものです お忙しいところ誠に恐縮に存じま

大阪府特別養護老人ホーム入所指針


17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

7.居宅療養管理指導

た世帯に引き続き属するとみなす ( 対象サービス及び軽減内容 ) 第 3 条軽減対象者が利用者負担の一部軽減を受けることができる介護保険サービスは 当該サービスを提供する事業所及び施設の所在地の都道府県知事及び豊中市長に対して利用者負担の軽減を行う旨の申出を行った社会福祉法人が実施する次のサービスと

介護保険制度における通院等乗降介助の適用範囲の拡大(概要-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえた通知-

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

01 表紙 老人保健課

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【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

Ⅲ 資料 2 介護給付費請求書 明細書及び給付管理票様式体系一覧 現行 様式番号 介護給付 様式番号 予防給付 様式番号 介護予防 日常生活支援総合事業 第一 介護給付費請求書 第一の二介護予防 日常生 活支援総合事業費 請求書 第二 訪問介護 第二の二 介護予防訪問介護 第二の三 訪問型サービス

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手順( 流れ ) についてサービス事業者 利 用者 本 人 介護福祉課 ( 保険者 ) 1 介護福祉課に相談 書類を取り寄せます 居宅サービス計画作成( 自己作成 ) 届出書 ( 様式 1) を提出します 2 居宅サービス計画作成( 自己作成 ) 届出書 を収受します 5サービス提供票等を受け取った

サービスの種類要支援 1 2 の方要介護 1~5 の方 3 訪問介護 ( ホームヘルプ ) 介護予防訪問介護 利用者が自力では困難な行為について 同居家族の支援や地域の支えあい 支援サービスなどが受けられない場合には ホームヘルパーによるサービスを行います ホームヘルパーが居宅を訪問し 入浴 排泄

Taro 社福軽減(新旧)

Transcription:

平成 29 年度 介護保険事故報告 世田谷区

平成 29 年度介護保険事故報告 本報告は 世田谷区 ( 以下 区 という ) の介護保険事故報告取扱要領に基づき 介護 サービス事業者から報告のあった 平成 29 年度中に発生した事故報告 ( 平成 30 年 5 月末 までに提出のあった事故報告書 ) について 集計 分析等をまとめたものである 介護保険事故報告について (1) 目的介護保険法に基づく省令等により 指定介護サービス事業者及び基準該当サービス事業者等は 介護サービス提供時に事故が発生した場合は 速やかに必要な措置を講じ 家族や区市町村等に連絡を行うことと規定されている 介護保険事故報告は サービス提供事業者から介護保険担当課へ事故情報を報告することにより 事故の速やかな解決及び再発防止に資することを目的としている (2) 現在に至る過程区では 平成 13 年度から介護保険事故報告書様式を定め 事業者に提出を求めてきたが 介護保険法施行当初は 区市町村へ報告すべき内容等の基準が徹底されていないという現状があった このため 東京都では 事故発生時の報告について要領を定め 都標準例として各区市町村に通知した 区では 都通知を受け 平成 17 年 4 月に 世田谷区介護保険事故報告取扱要領 ( 以下 区要領 という ) を定め 1 報告すべき事故の範囲 2 報告項目 3 報告手順を明確化し運用を始めた 平成 19 年度からは 過去 1 年間の事故報告をまとめ 介護保険事故報告 として区のホームページなどで公表している (3) 取り扱う事故報告の内容区要領により 介護保険の事故報告は 1 利用者が区の被保険者であるとき 2 区内施設で事故が発生したとき 保険者である区に報告することを求めている 報告すべき事故の範囲は 1 利用者のケガや死亡事故等 2 利用者の住居 家財 所持品等への損害 3 利用者の中から感染症又は食中毒の患者発生 4 従業員の法令違反及び不祥事等のうち サービス提供に影響を及ぼすおそれのあるもの 5 利用者の行方不明 6 特に保険者から報告を求められたものとしている 報告の時期としては 1 事故が発生した際 発生直後の時点 ( 初回報告 ) と2 利用者の状況が安定し 再発防止策の対応が終了した時点 ( 対応終了報告 ) の2 回としている ( 詳細は 区要領参照 ) 各表の数値及び構成比は 原則として表示単位未満を四捨五入しているため 合計欄 の数値が一致しない場合がある 1

1 介護保険事故報告件数 ( グラフ1 グラフ2) 平成 29 年度中に発生した事故で区に提出された報告書の件数は 前年度の1,51 4 件から1,545 件 (31 件 (2.0%) 増 ) に増加した 報告を行った事業所数は前年度の569 事業所から522 事業所に減少した ( グラフ1) 平成 29 年度の月別事故発生件数は 10 月の発生が最も多く151 件で 5 月が最も少なく103 件であった ( グラフ2) グラフ 1 介護保険事故報告件数の年度推移 グラフ 2 介護保険事故発生件数の月別推移 2

2 サービス種別の分類 ( 表 1) 最も事故報告件数の多かったサービス種別は 介護付有料老人ホーム等での要介護者等に対するサービス 特定施設入居者生活介護 の972 件 (62.9%) で 事故報告件数の過半数を越えた 次いで 特別養護老人ホームの 介護老人福祉施設 が227 件 (14.7%) 認知症対応型共同生活介護 101 件 (6.5%) 通所介護 地域密着型通所介護 79 件 (5.1%) となっており 4 種のサービス種別で9 割 (89.3%) 近くを占めている 宿泊サービス( 介護保険外のサービス ) として 通所介護事業所等での宿泊サービス中に発生した事故は7 件であった 表 1 サービス種別ごとの事故報告件数 サービス種別 事故報告件数事故報告事業所数 29 年度 28 年度 29 年度 28 年度 特定施設入居者生活介護 972 913 277 331 介護老人福祉施設 227 207 63 52 認知症対応型共同生活介護 101 104 33 37 通所介護 地域密着型通所介護 79 96 52 57 介護老人保健施設 60 71 28 22 短期入所生活介護 46 41 20 17 訪 問 介 護 21 46 17 27 小規模多機能型居宅介護 9 4 6 3 認知症対応型通所介護 5 3 4 2 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 5 7 3 2 訪 問 看 護 3 10 3 7 居宅介護支援 3 5 3 5 福祉用具貸与 2 2 2 2 通所リハビリテーション 2 1 2 1 介護療養型医療施設 1 1 1 1 短期入所療養介護 ( 介護老人保健施設 ) 1 1 1 1 夜間対応型訪問介護 1 0 1 0 宿泊サービス ( 介護保険外 ) 7 2 6 2 合 計 1,545 1,514 522 569 各サービス種別には 介護予防 介護予防 日常生活支援総合事業を含む 3

3 対象者の属性 ( 年齢と要介護度のクロス集計 : 表 2) 最も多いのは 80 歳代の要介護 4 が187 件 (12.1%) 次いで 80 歳代の要介護 3 が173 件 (11.2%) となっている 80 歳代の要介護 2 が137 件 (8.9%) 90 歳代の要介護 3と要介護 4 がそれぞれ136 件と134 件で これらを合わせると全体の約 5 割 (49.6%) となる 表 2 年齢層別要介護度別事故報告件数 年齢 要介護度 要支援 1 要支援 2 要介護 1 要介護 2 要介護 3 要介護 4 要介護 5 その他合計 ~59 歳 3 1 4 60~69 歳 3 2 4 6 6 21 70~79 歳 3 2 19 19 16 32 34 125 80~89 歳 20 17 99 137 173 187 116 749 90~99 歳 12 18 92 110 136 134 97 2 601 10 歳 ~ 2 1 6 6 7 15 4 41 その他 1 3 4 合計 41 38 216 277 336 374 258 5 1,545 その他 の欄には 事業対象者や申請中などが含まれる 4 事故の内容 (1) 事故発生要因別事故内容 ( 事故内容と事故要因別のクロス集計 : 表 3) 転倒 ( 事故要因 ) による 骨折 ( 事故内容 ) が最も多く 389 件 (25.2%) 次いで 介護看護 における 誤与薬 与薬漏れ が 183 件 (11.8%) 転倒 による 打撲 の 177 件 (11.5%) となっている 事故報告内容で見ると 骨折 が 547 件 (35.4%) 次いで 打撲 損傷 表皮剥離 擦り傷 誤与薬 与薬漏れ となっており これらで全体のおよそ 8 割 (79.0%) を占めている 表 3 事故発生要因別事故内容 事故要因介護原疾患転倒転落感染誤嚥事故内容看護に起因 不明 その他 合計 構成比 骨折 389 19 51 2 69 17 547 35.4% 打撲 17 8 44 18 6 253 16.4% 損傷 表皮剥離 擦り傷 153 16 24 2 12 16 223 14.4% 誤与薬 与薬漏れ 183 1 13 197 12.8% 感染症 52 52 3.4% 意識レベルダウン 6 2 1 4 19 6 8 46 3.0% 窒息 1 29 2 3 35 2.3% 行方不明 1 6 27 34 2.2% 誤飲 誤食 5 3 24 32 2.1% 脳疾患 脳血腫 14 1 4 2 21 1.4% 個人財産 情報の紛失 2 2 10 14 0.9% 心疾患 1 3 4 0.3% 熱傷 1 1 2 0.1% 不快 不安 1 1 2 0.1% その他 5 14 1 2 4 7 50 83 5.4% 合計 745 251 123 53 38 36 123 176 1,545 100% 4

(2) 傷病部位 ( 表 4) 傷病部位別に事故報告を見ると 最も多いのが 頭部 顔部 399 件 (26.8%) で 次いで 下肢 364 件 (24.4%) となっており これらで 全体の約 5 割 (51.2%) を占めている 下肢 の具体的部位である 大腿骨 は255 件で 下肢 364 件の70.1% を占めている 表 4 傷病部位別事故報告件数 ( 損傷部位詳細 ) 傷病部位 件数 構成比 損傷部位詳細 件数 構成比 頭部 顔部 39 26.8% 大腿骨骨折 253 17.0% 下肢 364 24.4% 大腿骨損傷等 ( 骨折以外 ) 2 0.1% 体幹 腰部 148 9.9% 大腿骨以外の骨折 295 19.8% 上肢 147 9.9% 骨折以外の身体に関わる事 941 63.1% 呼吸器 54 3.6% 合計 1,491 100% 消化器 26 1.7% 皮膚 15 1.0% 循環器 10 0.7% 泌尿器 4 0.3% その他 324 21.7% 合計 1,491 10% 個人情報の紛失 行方不明 等 傷病部位に関わらない事故 54 件を除いた 1,491 件で集計している (3) 事故発生時間帯別報告件数 ( グラフ3) 発生時間帯別に見ると 発生件数が多いのは 9 時台 の時間帯で113 件 (7.3%) 次いで 7 時台 93 件 (6.0%) 10 時台 92 件 (6.0%) となっている グラフ3 事故発生時間帯別件数 発生時刻が不明な 4 件を除く 1,541 件で集計している 5

(4) 事故発生場所 ( 表 5) 事故の主な発生場所は 居室内 が814 件 (52.7%) で 全体の約半数を占めており 次いで 食堂 209 件 (13.5%) リビングルーム フロア 119 件 (7.7%) となっており これらで 全体の7 割以上 (73.9%) を占めている 表 5 発生場所別件数 発生場所 事故発生場所内訳 内訳件数 合計件数 構成比 居室 665 居室内 ベッド付近 105 814 52.7% 居室トイレ 44 食堂 209 209 13.5% リビングルーム 71 リビングルーム フロア フロア 28 119 7.7% デイルーム 20 廊下 85 85 5.5% 浴室 浴室 20 脱衣所 14 34 2.2% 共用トイレ 洗面所 トイレ 31 洗面所 3 34 2.2% 玄関 26 26 1.7% その他施設内 11 11 7.2% 居室内 22 利用者宅 トイレ 浴室 3 33 2.1% その他 8 屋外 62 62 4.0% その他 18 18 1.2% 合計 1,545 1,545 100% (5) 第一発見者 ( 表 6) 第一発見者は 介護者 ( ヘルパー ) が 1,266 件 (81.9%) となっており 次い で看護師が 137 件 (8.9%) となっている 表 6 第一発見者 第一発見者 件数 構成比 介護者 ( ヘルパー ) 1266 81.9% 看護師 137 8.9% その他施設職員 68 4.4% 家族 親族 24 1.6% 生活相談員 11 0.7% 他利用者 5 0.3% 医師 3 0.2% その他 31 2.0% 合計 1,545 100% 6

5 事故発生後の対応 (1) 事故発生直後の対応 ( 表 7) 事故発生直後の対応別に見てみると 最も多いのが 診察 で 878 件 (56.8%) 次いで 見守り 235 件 (15.2%) 手術 215 件 (13.9%) となっている 表 7 事故後の対応 事故発生直後の対応 件数 構成比 診察 ( 治療 検査含む ) 878 56.8% 見守り ( バイタルチェック等 ) 235 15.2% 手術 ( 入院して手術を受けたもの ) 215 13.9% 縫合 ( 裂傷等で縫合を受け 帰設 帰宅 ) 113 7.3% 消毒 15 1.0% その他 89 5.8% 合計 1,545 100% その他 の中には 行方不明になり発見された事案等 身体状態に影響のなかった事故内容が含まれている ( 行方不明 (28) 個人情報の紛失 (14) 誤与薬 ( 飲み忘れやセットミス :11) など ) (2) 事故報告書作成時での利用者の現状 ( 表 8) 事故発生直後の対応以降の利用者の現状を見ると 経過観察 になっているケースが 411 件 (26.6%) と最も多い 次いで 入院 357 件 (23.1%) 通院中 282 件 (18.3%) となっている 表 8 利用者の現状 報告書作成時の利用者の現状 件数 構成比 経過観察 411 26.6% 入院 357 23.1% 通院中 282 18.3% 軽快 281 18.2% 治癒 76 4.9% 死亡 57 3.7% その他 不明 81 5.2% 合計 1,545 100% 死亡 57 件には報告書にあがってきた事故とは直接的な因果関係の無い病死例も含まれている 7

(3) 損害賠償の有無 ( グラフ 4) 損害賠償の有無については なし が 1,399 件で 全体の約 9 割 (90.6%) を 占めている グラフ 4 損害賠償の有無 (4) 事故報告の時期 ( 表 9) 事故発生日から報告までの日数は 0~10 日 が619 件 (40.1%) 次いで 1 1~20 日 が382 件 (24.7%) となっている 30 日以内に報告される件数は 1,181 件で全体の8 割弱 (76.4%) を占めている 表 9 事故発生日から報告書提出までの期間 事故発生日から報告書提出までの期間 件数 構成比 0~10 日 619 40.1% 11~20 日 382 24.7% 21~30 日 180 11.7% 31~60 日 236 15.3% 61~90 日 75 4.9% 91 日以上 53 3.4% 合計 1,545 100% 各総合支所保健福祉課に到着した日としている 区要領では 報告までの日数については 速やか に提出することとしている 8

平成 30 年 7 月時点 世田谷区高齢福祉部介護保険課事業者支援担当 154-8504 世田谷区世田谷 4-21-27 電話番号 03-5432-2884 FAX 03-5432-3059