家庭ごみ有料化制度の 導入是非の検討について

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12年~16年

目標を達成するための指標 第 4 章計画における環境施策 一般廃棄物焼却量 ( 家庭 事業所 ) ごみ 資源物の総排出量 平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (2003 年度 ) に比べ 30% 削減平成 27 年度 (2015 年度 ) までに平成 15 年度 (200

目 次 1 計画策定の意義 1 2 基本的方向 2 3 計画期間 2 4 対象品目 各年度における容器包装廃棄物の排出量の見込み 4 6 容器包装廃棄物の排出の抑制の促進するための方策に 関する事項 5 7 分別収集をするものとした容器包装廃棄物の種類及び当該容器 包装廃棄物の収集に係る

計画の策定にあたって 本計画は 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第 6 条第 1 項の規定される網走市における一般廃棄物処理に関する基本計画です 網走市では 平成 4 年に策定した基本計画に基づき ごみの減量化の推進 リサイクルセンターや最終処分場を整備するとともに 平成 16 年度にはごみ処理の

資料 3 1 ごみ減量化についての課題分析 1) 原因の抽出 課題 : どうして 家庭ごみの排出量が減らないのか? ごみが 減らな い原因 1 使い捨て製品やすぐにごみになるものが身の回りに多い 2ごみを減らしたり リサイクルについての情報が少ない 3 分別収集しているごみの品目が少なく 資源化が十

答申

岸和田市分別収集計画

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

1 計画策定の意義 私たちが暮らす現代社会は これまで快適で潤いのある生活環境を築くため 大量生産 大量消費 大量廃棄という使い捨てのライフスタイルを恒常化させてきた それに伴い排出される廃棄物は 多様化 増大化を続けたため 処理場や処分場の確保は次第に困難になり 廃棄物処理を取り巻く環境は厳しくな

2 基本方針と数値目標基本的考え方を踏まえ, 資源循環型社会の形成に向けてごみ減量 リサイクルの施策を推進するためには, 基本方針と達成度を測る指標が必要です 本計画においては, 本市の過去の実績や今後の施策の展開をもとに, 数値目標を設定します (1) 基本方針 1 と数値目標 基本方針 1 家庭

第 4 回審議会 資料 4 H ごみ減量 資源化の目標について 1. 現行計画の目標達成状況と今後の予測 (1) 現行計画の目標達成状況現行計画の数値目標の内, 家庭系ごみ原単位目標は平成 29(2017) 年度の時点で既に平成 34(2022) 年度目標を達成しています 低下傾向にあ

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Microsoft PowerPoint - H27清掃部(市民説明会第2段)1114.pptx

目 次. 計画策定の意義 2. 基本的方針 3. 計画期間 4. 対象品目 5. 各年度における容器包装廃棄物の排出量見込み ( 第 8 条第 2 項第 号 ) 2 6. 容器包装廃棄物の排出の抑制のための方策に関する事項 ( 第 8 条第 2 項第 2 号 ) 3 7. 分別収集をするものとした容

(1) 住民は有料化をどう考えているか 循環型社会の形成に関する世論調査 ( 内閣府平成 13 年 ) ごみ問題にどの程度関心があるか 非常に関心がある (32) ある程度関心がある (58) あまり関心がない (8) まったく関心がない わからない (2) ごみの有料化 に対してどのように思うか

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目次 はじめに 1 ごみ減量化の取り組みについて 1 (1) 再資源化の推進 1 (2) 生ごみの減量化 堆肥化 2 (3) 事業系ごみの減量 2 (4) 環境教育 2 2 ごみの有料化の意義 3 (1) ごみ減量とリサイクル推進 3 (2) ごみ問題への意識向上と処理費用の負担の公平化 3 3 ご

目 次 1 計画策定の目的 1P 2 平川市のごみの現状 2P 3 これからの課題 5P 4 ごみ減量 リサイクル目標 5P 5 市民 事業者 市の役割 6P 6 積極的な減量施策の推進 ( 行動計画 ) 重点施策 1 7P 重点施策 2 8P 重点施策 3 9P 7 その他参考資料 10P 2

第6章 その他ごみ処理に関し必要な事項

ごみ焼却施設の用地設定

1. 実施事業ごとにみた検証 検討 再構築にあたっては ごみ処理基本計画 ( 中間見直し ) に記載される実施事業ごとに実効性等を踏まえ (1) スケジュールの修正を要する実施事業 (2) 達成状況により目標値を改める実施事業 (3) 新たに取り組む実施事業 の 3 つに分け検証等を行いました (1

目 次 はじめに 1 1 ごみ処理の現状 2 2 福島市一般廃棄物処理基本計画での数値目標と実績 2 3 有料化とは 2 4 有料化の実施状況 3 5 有料化の有効性 (1) 負担の公平性 3 (2) リサイクルの促進 3 (3) ごみ処理手数料の活用 4 6 有料化により生まれる効果 4 7 有料

政策提言書(環境厚生)

Ⅰ 家庭ごみ有料化の目的                                                         

Ⅰ. 前回 (12 月 1 日開催第 43 回 ) の意見等の集約について [ ごみ減量を進めるにあたってのテーマの設定 ] 減量施策全体をまとめる大阪らしいテーマが必要である 次世代に引き継げるようなもの( 美しい環境など?) をごみ減量施策の目標とすべきである [ 施策の実施単位 ] 施策の 実

熊野市ごみ減量化市民行動計画 目次 1 はじめに 1 (1) 計画策定の背景と趣旨 1 (2) 熊野市のめざす姿 2 2 ごみ処理の現状 3 3 ごみ処理の課題 4 4 熊野市ごみ減量化市民行動計画について 5 5 市民 事業者 市の役割 6 (1) 市民の役割 6 (2) 事業者の役割 7 (3)

目 次 頁 1 ごみ減量のための ちばルール の改正の背景及び意義 2 2 循環型社会形成推進基本法での 発生抑制 の位置付け 3 3 一般廃棄物 ( ごみ ) 処理基本計画での 発生抑制 の位置付け 3 4 第 1 ステップ 5 つの施策事業実績 4 5 ごみ減量のための ちばルール 6 (1)

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目次 はじめに 1 ごみ減量化の取り組みについて 1 (1) 再資源化の推進 1 (2) 生ごみの減量化 堆肥化 2 (3) 事業系ごみの減量 2 (4) 環境教育 2 2 ごみ有料化の意義 3 (1) ごみ減量とリサイクル推進 3 (2) ごみ問題への意識向上と処理費用負担の公平化 3 3 ごみ有

【資料2】答申概要(案)


図 ごみの減量化方策及び資源化方策の検討の進め方 2 市民 事業者 行政の役割資料 2-2 に示したとおり 今後のごみ処理においては ごみの減量化 資源化の推進が重要となり これらを実現するためには 各主体がそれぞれの役割を認識し 相互に協力しながら取り組む体制を整備する必要があります

新座市分別収集計画

< 目次 > Ⅰ さらなるごみの減量 資源化に向けた新たな施策の進め方 1 1 先行して実施する施策 1 2 引き続き検討していく施策 2 Ⅱ 先行して実施する施策の実施内容 3 1 ごみの減量 分別に関する広報 啓発の強化 3 2 ごみ収集回数の削減 5 Ⅲ 引き続き検討していく施策の検討項目 8

朝日町分別収集計画

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家庭ごみ ( もえるごみ 粗大ごみ ) の有料化について ( 基本的な考え方 ) はじめに物の豊かさや人々の生活レベルが向上するにつれ ごみの種類や質も非常に多様化し ごみ量の増加や分別の徹底などにより ごみ処理費用に要する経費は年々増加しております また 地球温暖化や資源の枯渇などの問題と相まって

Microsoft Word - ①表紙

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目 次 1 行動計画策定の趣旨 1 (1) 行動計画の目的 1 (2) 計画の位置づけ 1 (3) 基本方針 1 2 ごみ減量等の数値目標 2 (1) ごみ排出量の目標 2 (2) リサイクル目標 3 3 具体的施策の取り組みと実践内容 4 参考資料ごみ排出の現状整理 1 ごみ排出量等の推移 8 2

< 目次 > 飯山市の今後のごみ減量施策のあり方について答申 1 諮問書 ( 写し ) 6 答申資料編 7

城陽市ごみ処理基本計画 ( 概要版 ) 城陽市

平成 27 年度一般廃棄物処理等の概要 出典 : 一般廃棄物処理事業実態調査 < 平成 27 年度実績 > ( 環境省大臣官房廃棄物 リサイクル対策部廃棄物対策課 )


Microsoft PowerPoint 崎田委員

3Rエコポイントシステム促進のためのガイドライン

平成26年度に向けた事務局案

札幌市一般廃棄物処理基本計画年次報告書

-- ごみの減量やリサイクルに関して あなたのご家庭で積極的に取り組んでいることは何ですか ( 複数回答 ) マイバックの利用 過剰な包装を断る 使い捨て商品は買わない 食べ残しを減らす 生ごみの水切り 生ごみ処理容器 ( コンポスト ) や電動式生ごみ処理機の活用 雑がみの分別 リサイクルショップ

2. 池田市にせまる ごみ問題 (1) 市民の協力 と 制度の導入 でごみ減量に成果 池田市では 持続可能な循環型社会をめざし 市民の協力のもと様々な施策を進めてきました 平成 15 年度の審議会第 1 次答申では ごみの有料化策が示され ごみ指定袋制度の導入やトレイなどの資源分別品目を増やすなど



ツールへのデータ入力前にすべきこと 一般廃棄物処理に係るフロー図を作成 < 収集 : 直営 > < 直接搬入 > 粗大ごみ **t <A 破砕施設 : 直営 > <D 最終処分場 > 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 粗大ごみ **t 燃やすごみ **t アルミ缶 **t スチール缶 **t びん

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上牧町一般廃棄物 ( ごみ ) 処理基本計画概要版 平成 30(2018) 年 3 月 1. 計画策定の背景と目的 上牧町 ( 以下 本町 という ) では 一般廃棄物処理基本計画書 ( 見直し ) 平成 26(2014) 年 10 月 に則り 老朽化した焼却施設の稼働停止 それに伴う焼却処理の民間

目 次 提言にあたって 1 1 本市のごみ処理の現状と課題 2 (1) これまでの取り組み (2) 現状 (3) 課題 2 今後の方向性 3 3 有料化によるごみ減量施策について 4 (1) 必要性 (2) 仕組み (3) 市民の合意形成 4 有料化以外のごみ減量施策について 5 (1) 広報 啓発

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雑がみと集団回収について

日タイ地方行政ジョイントセミナー 大分市における 4R 推進のための 取り組み 大分市 環境部 ごみ減量推進課

Ⅱ ごみに関する情報提供について 問 6 あなたは下記のごみに関する事項についてどの程度関心がありますか ごみに関する事項 関心の程度 非常に関心がある ある程度関心がある あまり関心がない 全く関心がない 1 ごみの減量化について ごみの再資源化について ご

二フリーマーケットなどの推進家庭などにある不用品を再使用する意識を高めるため 市民参加によるフリーマーケット ( 不用品交換会 ) など 自主的なリサイクル活動の推進に努めます ホ表彰制度の創設 3Rに積極的に取り組んでいる家庭 地域 団体 事業所などを表彰し あわせてその内容を広く周知し 活動を支

第 3 次十和田市ごみ減量行動計画 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 平成 29 年 10 月 十和田市

設備立体図 リデュース 発生 排出抑制 リユース 再利用 1次熟成槽 リサイクル 予備混合機 再生利用 再資源化 発酵槽 生ごみ混合機 事務所 生ごみ混合機 機械設備 最大処理能力 設備概要 生ごみ 1 000kg 日 剪定枝 1 250kg 日 生ごみ混合機 1 軸混合型 2 670kg 日 発

スライド 1

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回答用 この用紙に回答をご記入願います 質問 1-(1 1-(2 1-(3 1-(4 1-(5 2-(1 20 歳未満 20 男性 回答欄 女性 歳以上 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人それ以上 戸建て住宅共同住宅店舗兼住宅その他 一中地区二中地区三中地区四

Microsoft Word _新亀岡市ごみ処理基本計画案

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

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1 経過及び趣旨平成 20 年 3 月に策定された 湘南東ブロックごみ処理広域化実施計画 の基本方針として リサイクル推進型 +バイオガス利用 ( 残渣焼却 ) 最終処分場負荷軽減型 のごみ処理システムの構築があり バイオガス化施設導入の調査 検討を進めてきました バイオガス化施設導入の検証にあたっ

様式第8

提案仕様書

目 次 Ⅰ 平成 28 年度事業計画 ( 総括 ) 1 基本方針 1 2 重点項目 1 Ⅱ 事業計画 1 調査啓発事業 2 2 不燃用プリペイド袋リサイクル事業 4 3 資源化事業 剪定枝等処理事業 びん 缶 ペットボトル選別事業 施設管理受託事業 7 (1) ご

鶴岡市一般廃棄物処理実施計画 H12

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-20% 減量をめざして - (2) 年齢構成 年齢は 40~49 歳が最も多いですが 世代間の割合に大きな差はありま せん 図 2-5 年齢構成 60~69 歳 11.1% 50~59 歳 11.7% 70 歳以上 ~ 14.5% 40~49 歳 17.6% 0~9 歳 9.0% 10~19 歳

阿久比町家庭系ごみ減量化実施計画(案)

A. 1 管理責任者に変更がない場合書面で ( 書式はありません ) 速やかに所有者の住所 氏名 電話番号及び管理責任者に変更がない旨お知らせ下さい 2 管理責任者に変更がある場合書面で ( 書式はありません ) 速やかに所有者変更の旨お知らせいただき 30 日以内に 管理責任者選任届 を提出して下

平成 30 年度 廃棄物管理責任者講習会 事業系ごみの状況 廃棄物管理責任者の実務 について 平成 31 年 1 月 名古屋市環境局資源化推進室 1

2 平成 29 年度の振返り 取組実績 (DO) ( 施策 28 ごみの減量と適正処理 ) 施策の成果向上に向けた主な取組実績 ( 基本的取組別に記載 ) R 推進によるごみの減量市報, 広報誌 ザ リサイクル, 出前講座等, 様々な媒体 機会を活用して, 市民や事業者への効果的なごみ減

第1 機構・組織・人員及び予算

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教務厚生常任委員会行政視察報告書 1. 視察期間 平成 26 年 10 月 14 日 ( 火 ) から 10 月 16 日 ( 木 ) まで 2. 視察事項 ( 視察地 ) 及び選定理由 (1) 幼保一体化施設 コロポックルの森 について ( 北海道登別市 ) 登別市では 新たに建設する市立保育所を

環境 -30- 市営斎場整備事業 合併特例債事業 ( 継続 ) 担当 予算額 2,353,450 国県支出金 地 方 債 そ の 他 事業期間平成 22 年度 ~ 平成 28 年度全体事業費 2,197,300 施策の大綱 2-6 人と環境にやさしい循環型社会づくり施策名 4 環境美化と環境衛生の推

さらなるごみの減量 資源化に向けた 新たな施策について 答申 平成 28 年 1 月 市川市廃棄物減量等推進審議会

~ 混ぜればごみ 分ければ資源 ~ チャレンジしよう! 3 R でごみの減量! ~ 混ぜればごみ分ければ資源 ~ ごみ として捨ててしまうものでも その多くはリサイクルが可能です リサイクルをするためには 決められたルールに従って正しく分別することが必要です ごみの分別に迷った時は この ごみ分別大

はじめに

新ごみ処理施設の整備に向けた 施設整備の基本方針 資料 施設整備の基本方針 ( 案 ) (1) 施設整備の目的泉佐野市田尻町清掃施設組合 ( 以下 本組合 という ) 及び熊取町では 泉佐野市 田尻町及び熊取町から発生する一般廃棄物 ( ごみ及びし尿処理汚泥 ) を泉佐野市田尻町清掃施

平成 18 年 11 月 6 日 龍ケ崎市長串田武久殿 龍ケ崎市廃棄物減量等推進審議会 会長古井恒 家庭系ごみ有料化に係る基本方針について ( 答申 ) 平成 18 年 2 月 16 日付け龍環第 99 号で諮問のあった龍ケ崎市の家庭系ごみ有料化に 係る基本方針である 循環型社会の形成に向けて 家庭

(様式1-表)

参考資料2 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況 2016年

Transcription:

資料 1 家庭ごみ有料化制度に関する 意見交換会 資料 検討の背景 意義 効果について 静岡市環境局廃棄物対策部廃棄物政策課 1

静岡市の廃棄物処理事業における使命 現在及び将来のすべての市民が健康で文化的な生活を営むことのできる良好な環境の創造 環境共生都市しずおか の実現へ向けて 静岡市環境基本条例 より 天然資源の消費を抑制し 環境への負荷を低減した 循環型社会 への転換が必要 静岡市一般廃棄物処理基本計画 より ごみとなるものをもらわない 断る 発生するごみをできる限り尐なくする 資源として再生利用等できるものは有効に活用する 2

一人 1 日あたりのごみ総排出量の推移 ごみ総排出量 可燃ごみ 不燃 粗大ごみ 資源ごみ 静岡市も減尐傾向ではありますが 全国平均と比べて依然高い水準にあります 3

ごみ総排出量を削減する ごみが多くて困る? リサイクルすればいいんじゃない!? どんどん新しいリサイクル手法を取り入れて 資源化を促進すれば良いのでは!? 資源ごみ を再資源化するためには 新たにエネルギーを消費する必要がある等 環境への負荷が尐なからず発生します そのため 静岡市では 資源ごみ を含めた ごみ総排出量 を削減していくことを目標としています 加えて 新たな品目を再資源化したり 回収頻度の増加等 新体制の構築をするには 多大な経費も必要となります まずは 可燃ごみ 不燃 粗大ごみ 資源ごみ を含めた ごみ総排出量の削減 環境への負荷が尐ない手法を選択限られた資金の中 効率的で有効な手法を選択 4

廃棄物処理事業における課題 最終処分量の減少 最終処分場の延命化 本市最終処分場の残余年数は約 10 年程度 新規最終処分場の整備には多大な費用と年数が必要 ごみ総排出量の減量 処理量そのものを減尐 廃棄物処理施設整備計画への反映 処理量に見合った処理施設の整備 資源化施策に合致した施設の確保 資源の有効利用の促進 環境への負荷の低減 負担の公平性の確保 各種施策への協力に繋がる行動に対するインセンティブの付与 天然資源の消費抑制 温室効果ガスの排出抑制 ごみ処理事業に対する理解の促進 排出側の意識改革の必要性 廃棄物処理施設の立地に関する市民の理解 5

4R( フォーアール ) について ごみの減量化 資源化に関して 4 つの R を掲げて施策を推進しています 中でも リフューズ ( 発生抑制 ) を優先順位が最も高い行動として位置付けています 6

可燃ごみ組成調査結果について 平成 23 年度家庭系可燃ごみ組成調査結果 (%) 厨芥類 ( 生ごみ ) 約 41~42% 紙類 約 28~30% プラスチック類 約 19~20% ビニール袋 容器など 静岡市 : 平成 23 年度一人 1 日あたりごみ総排出量 1,072g < 参考 > 仙台市 : 平成 22 年度一人 1 日あたりごみ総排出量 962g < 参考 > 仙台市平成 22 年度家庭ごみ組成調査結果 (%) 雑紙 ( ざつがみ ) 汚れた紙 ティッシュなど 厨芥類 ( 生ごみ ) 食べ残し野菜くずなど 仙台市 平成 23 年度環境局事業概要 より 7

静岡市が実施している施策について 家庭ごみの減量化 資源化 生ごみの減量化 資源化 紙ごみの減量化 資源化 集団回収への積極的な取り組み 生ごみ処理機器の購入補助制度 チャレンジ! 雑紙回収!! 協力団体を選定し 児童 保護者等を対象とした雑紙回収の講座を開催 環境教育 啓発施設において 次世代を担う児童 生徒への環境教育を実施 チャレンジ 4R 日記 4R を意識した生活に挑戦してもらい その結果を日記形式で綴る 啓発施設に展示予定 ごみリサイクル展 もったいないキャンペーン マイバッグ マイ箸 マイボトル持参運動 事業系ごみの減量化 資源化 拡大生産者責任の徹底 多量排出事業所への指導 事業所ごみの資源化先の案内 レジ袋削減に向けた取組に関する協定 施策の主旨に賛同する事業者と協働し ごみ減量を展開 多量排出事業所立入指導 年間約 100 件の事業所に対して ごみ減量化等を促す指導を実施 紙類のリサイクルルートへの誘導 古紙問屋等の情報提供や 分別徹底指導による資源化の促進 8

ごみ種類別排出量の推移 1 ごみ種類別排出量の推移 ( 合計 ) 9

ごみ種類別排出量の推移 2 家庭系ごみ 事業系ごみの排出量の推移 集団回収量 資源ごみ ( 行政回収 ) の排出量の推移 資源ごみ 古紙類 びん 缶 ペットボトル 白色トレイ 10

その他の推移その 1 可燃ごみ 不燃 粗大ごみの排出量の推移 ( 家庭系 事業系の合算 ) 最終処分場への埋立量の推移 ( 沼上最終処分場 ) 11

その他の推移その 2 再生利用率の推移 再生利用率 ( 資源ごみ + 集団回収 + 鉄分回収量 + スラグ有効利用量 + メタル売払量 ) ごみ総排出量 ( 資源ごみ含む ) < 鉄分回収量 > 不燃 粗大ごみの破砕 選別処理過程で発生する鉄類等の金属で 資源物として有効活用した量 < スラグ有効利用量 > 廃棄物を焼却 溶融処理する過程で生成される 溶融スラグ を資源物として有効活用した量埋戻材 再生アスファルト舗装の材料等の建設資材として活用 < メタル売払量 > 廃棄物を焼却 溶融処理する過程で生成される 溶融メタル を資源物として有効活用した量金属として有価で売却 12

清掃費等について 清掃予算 ( 当初 ) の推移 注 ) 平成 19~21 年度は西ケ谷清掃工場建設費 資源循環センター建設費を含む 平成 22 23 年度は資源循環センター建設費を含む 一人 一世帯あたりの清掃費の算出には 前年度末住民基本台帳人口 世帯を使用 静岡市まちみがき戦略推進プラン より抜粋 13

ごみ減量等の具体的な手法 さらなるごみ減量等の施策としては何があるのだろう? 容器包装削減の徹底 リフューズ リデュース使い捨て製品の使用抑制 リフューズ リデュース物々交換等の案内 リユースリユース リペア教室 リユース家庭等から発生する生ごみの飼料化 堆肥化 リサイクル容器包装類の再資源化 リサイクル ごみ減量に関する施策を推進するに際し 上記のような各種施策が想定されますが 現状の税収のみを財源とする家庭ごみ処理事業は 排出量の多い住民と尐ない住民とでサービスに応じた費用負担に差が無いといった不公平感が生じる事が懸念されます リフューズ ( 発生抑制 ) に直接作用する家庭ごみ有料化制度は ごみの総排出量の削減には効果的であり 負担の公平性の確保にも繋がるものと考えられます 14

家庭ごみ有料化制度導入による効果 発生抑制や再生利用の促進 最終処分量の減尐 最終処分場の延命化 処理施設をより小規模なごみ排出量に合った適正規模に抑えることが可能 焼却処分量の削減による温室効果ガスの排出抑制 天然資源の消費の抑制等 負担の公平性の確保 排出量に応じて手数料を徴収する有料化制度を導入することによる費用負担の公平性の確保 ごみ排出量の減量 = ごみ処理手数料の負担の減尐 ごみ処理事業等に関する意識改革 ごみ処理費用を日常生活でも意識することによる ごみ排出に係る意識改革 ごみの発生が尐ない商品の選択や不用 不急の商品の購入の抑制 製品の再使用の促進等の発生抑制効果 その他の波及効果 手数料収入の廃棄物関連施策の財源への充当 新たなごみ減量, リサイクル施策の実施 施設整備のための基金の積み立て等 集団回収等への助成 15

おわりに 本市では 様々な課題に対して各種施策の検討を行っており 施策の計画的な実施のために ごみの減量化 資源化等の廃棄物処理行政に関する基本的な計画として パブリックコメント等を通して市民の皆様のご意見を伺ったうえで 静岡市一般廃棄物処理基本計画 を策定しています その中で ごみ減量化等の課題解決の手法のひとつとして 家庭ごみ有料化制度導入の検討があげられています また 上記計画では 平成 25 年度に導入是非の判断をするという施策スケジュールを示しています 家庭ごみ有料化制度の導入については 先述のとおり まだ決定したという段階にはありません 本年度は市民の皆様に広くご意見を伺い 検討段階から市民意見を反映した施策の実施を目指しています 引き続き 本市廃棄物行政に対するご理解とご協力をよろしくお願いいたします ありがとうございました 環境局廃棄物対策部廃棄物政策課電話 :054-221-1075 16