1 1 0 年の振り返りとこれからの英語教育 吉田研作
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3 Number Reading Listening Speaking Writing TOTAL Japan 17,957 15 17 15 17 64
ibt TOEFL (2015) Asia Results Reading Listening Speaking Writing TOTAL 4
5 中高生の英語学習に関する実態調査 2014
第 6 回新入社員のグローバル意識調査 ( 産業能率大学 ) http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/global2015.pdf 6 日本の企業はグローバル化を進めるべきだと思いますか?
海外で活躍するために必要だと思う能力 7
海外で働きたいと思うか? 8 あなたはこれから海外で働きたいと思いますか
9 海外で働きたくない理由
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文科省の目標 11 中学生の到達目標 英検 3 級 目標人数 50%
英語教員の英語力の目標 英検準一級 12 目標人数 75%
中学校 13 英検 3 級以上の生徒の割合トップ 10 英検準一級以上の教師の割合トップ 10 12 千葉県 52.1 5 秋田県 48.6 13 東京都 47.9 17 石川県 47.8 18 福井県 42.7 14 神奈川県 41.9 11 埼玉県 41.6 31 鳥取県 40.7 10 群馬県 40.4 26 京都府 40.4 18 福井県 51.7 16 富山県 48.7 13 東京都 45.3 17 石川県 41.7 34 広島県 41.1 36 徳島県 41 14 神奈川県 36.6 25 滋賀県 35.9 23 愛知県 34.5 47 沖縄県 34.2 教師の英語力と生徒の英語力の間に相関はあるのか? r = 0.4043
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文科省の目標 15 高校生の到達目標 英検準 2 級 目標人数 50%
教師の英語力の目標 英検準一級 16 目標人数 75%
英検準 2 級以上の生徒の割合トップ 10 高等学校 英検準一級以上の教師の割合トップ 10 17 10 群馬県 49.4 12 千葉県 45.5 18 福井県 42.5 28 兵庫県 41.5 17 石川県 40.5 9 栃木県 39.6 45 宮崎県 39 44 大分県 38.9 40 福岡県 38.8 16 富山県 38.4 18 福井県 86.6 17 石川県 81 37 香川県 80.8 21 岐阜県 79.8 16 富山県 79.8 38 愛媛県 75.4 34 広島県 73.4 20 長野県 72.1 47 沖縄県 71.8 43 熊本県 71.4 教師の英語力と生徒の英語力の間に相関はあるのか? r = 0.2537
1 北海道 77.4 2 青森県 32.8 3 岩手県 85.3 4 宮城県 57.2 5 秋田県 62.8 6 山形県 54.4 7 福島県 47.2 8 茨城県 44.2 9 栃木県 30.5 10 群馬県 79.2 11 埼玉県 29.6 12 千葉県 44.4 13 東京都 53.3 14 神奈川県 45.8 15 新潟県 45.6 16 富山県 70.5 授業時間の 50% 以上を英語で教えている教師の割合 生徒の英語力と英語使用 0.3691 17 石川県 58.6 18 福井県 68.9 19 山梨県 84.8 20 長野県 31.1 21 岐阜県 78.2 22 静岡県 69.1 23 愛知県 49.6 24 三重県 49.4 25 滋賀県 31.9 26 京都府 34 27 大阪府 25.3 28 兵庫県 82 29 奈良県 32.7 30 和歌山県 19.7 31 鳥取県 64.5 32 島根県 25.5 33 岡山県 32.4 34 広島県 34.1 35 山口県 38.7 36 徳島県 61.4 37 香川県 59 38 愛媛県 58.5 39 高知県 47.8 40 福岡県 45.3 41 佐賀県 63.7 42 長崎県 47.2 43 熊本県 39.2 44 大分県 56.7 45 宮崎県 42.7 46 鹿児島県 39.7 47 沖縄県 38 教師の英語力と英語使用 0.2944 18
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中学教師の指導方法 活動内容 20 殆ど display 中高の英語指導に関する実態調査 2015 殆ど referential
高校教師の指導方法 活動内容 21 殆ど display 中高の英語指導に関する実態調査 2015 殆ど referential
SELHi の英語教育の成果 -Ⅱ 期校の GTEC とセンター試験の結果より - SELHi の英語力伸長度は各成績層とも一般校を上回る SELHi の取り組み 指導は入試の結果 ( センター試験英語 ) にもつながる センター試験自己採点集計 と GTEC for STU DENTS の受験データより作成 各成績層の SELHi データは Ⅱ 期指定校のうち 20 校 1853 人のデータを使用 センター試験自己採点集計 40 万人のデータから GTEC を複数回受検している SELHi 以外の 7 万人を抽出 800 750 700 650 600 550 500 450 400 350 GTEC Total スコア 高校生上位高校生中上位高校生平均 SELHi 上位 SELHi 中上位 SELHi 中下位高校生上位 上智大学 ベネッセ英語教育シンポジウム 300 2016 1 年 2 年 3 年 University Center Test Results 22 センター試験得点 240 230 220 210 200 190 180 170 160 150 140 130 120
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24 中高生の英語学習に関する実態調査 2014
英語の勉強に対してもっともやる気が高かった時期 25 第 1 回中学校英語に関する基本調査 ( 生徒調査 ) (2009)
英語が苦手と感じるようになったのはいつ頃からか 第 1 回中学校英語に関する基本調査 ( 生徒調査 ) (2009) 26
27 中高生の英語学習関する実態調査 2014
28 70 60 50 40 30 20 10 0 よく分かるそく分る大体分る半分ぐらい分らないことが多い殆ど分らない 中 1 22.3 32.6 22.8 13.8 6.7 中 2 16 30.8 24.7 16.9 9.3 中 3 16 29.1 25 18.7 9.6 2004 年国立教育研究所
29 中高生の英語学習関する実態調査 2014
30 新学習指導要領に向けて
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アクティブ ラーニング 33 教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり 学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授 学習法の総称 学修者が能動的に学修することによって 認知的 倫理的 社会的能力 教養 知識 経験を含めた汎用的能力の育成を図る 発見学習 問題解決学習 体験学習 調査学習等が含まれるが 教室内でのグループ ディスカッション ディベート グループ ワーク等も有効なアクティブ ラーニングの方法である
CEFR レベル 聞くこと 読むこと 話すこと ( やり取り ) 話すこと ( 発表 ) 書くこと 34 B1 ゆっくりはっきりと 馴染みのある発音で話されれば 身近な話題に関する比較的長い会話や身近な事柄に関する説明の概要や要点を理解できるようにする 身近な話題に関する比較的短い記事 レポート 資料の概要や要点を理解し 必要な情報を読み取ることができるようにする 身近な話題や知識のある話題について 平易な英語を用いて情報や意見を交換することができるようにする 時事問題や社会問題いついて 具体的に説明するとともに 自分の意見を加えて話すことができるようにする 関心のある分野の話題について つながりのある文章で具体的に説明するとともに 自分の意見を加えて書くことができるようにする A2 ゆっくりはっきりと 馴染みのある発音で話されれば 身近な話題に関する短い会話や身近な事柄に関する短い説明の概要や要点を理解できるようにする 身近な話題に関して平易な英語で書かれた短い説明を読み 概要や要点を理解できるようにする 日常生活に関する事柄や個人的な関心事 ( 趣味, 学校など ) について, ある程度準備をすれば会話に参加することができるようにする 身近な話題について 簡単な語句や文を用いて 自分の意見やその理由を短く述べることができるようにする 身近な事柄 ( 自分 学校 地域など ) について 簡単な語句や文や用いて 短い説明文を書くことができるようにする A1 ゆっくりはっきりと 馴染みのある発音で話されれば 身の回りの事柄 ( 自分 学校 地域など ) に関するごく短い会話や説明を理解することができるようにする 興味のある話題に関して平易な英語で書かれたごく短い説明を読み イラストや写真を参考にしながら 概要を理解することができるようにする ごく身近な話題であれば 基本的な表現を用いて簡単な質疑応答をすることができるようにする 身近な話題について 発表内容を準備した上で 簡単な語句を用いて複数の文で意見を述べることができるようにする 自分に関するごく限られた情報 ( 名前 年齢 趣味 好き嫌いなど ) を 簡単な語句や文で書くことができるようにする (Pre- A1) ゆっくりとはっきりと 繰り返し話されれば 短い簡単な指示や挨拶を理解することができるようにする 身近で具体的な事物を表す単語を聞き取ることができるようにする 身近で具体的な事物を表す単語の意味を理解することができるようにする アルファベットを見て識別し 発音できるようにする 相手のサポートがあれば 個人的な関心事 ( 趣味 学校など ) についての質問に答えることができるようにする 日常の挨拶をしたり 挨拶に応答したりすることができるようにす 自分に関するごく限られた情報 ( 名前 年齢 好き嫌いなど ) を 簡単な語句を用いて伝えることができるようにする 定型表現を用いて 簡単な挨拶ができるようにする 上智大学 ベネッセ英語教育シンポジウムる 2016 例文を参考にしながら, 慣れ親しんだ語句や文を書くことができるようにする アルファベットの大文字と小文字をブロック体で書くことができるようにする
今後の小学校英語の目標 35 中学年から外国語活動を開始し 音声に慣れ親しませながらコミュニケーションの素地を養うとともに ことばへの関心を高める 高学年では身近なことについて基本的な表現によって 聞く 話す ことなどに加え 読む 書く の態度の育成を含めたコミュニケーション能力の基礎を養う 学習の系統性を持たせるため教科として行うことが求められる 今後の英語教育の改善 充実方策について報告 ~グローバル化に対応した英語教育改革の5つの提言 ~
旧学習指導要領 36 高校の英語 ( 週 5 時間 ~) 4 技能 ( 読み書き含む ) コミュニケーション能力 中学の英語 GAP ( 週 3 時間 ) 実践的コミュニケーション 言語知識
現学習指導要領が目指すこと 37 高等学校 ( 週 5 時間 ~) コミュニケーション英語 実践的コミュニケーション 中学校 ( 週 4 時間 ) 言語知識 小学校英語活動 ( 週 1 時間 ~)
新学習指導要領が目指すこと 高等学校 ( 週 5 時間 ~) 思考力 判断力 表現力 知識 技能協働して学ぶ アクティブ ラーニング 中学校 ( 週 4 時間 ) 思考力 判断力 表現力 知識 技能 38 協働して学ぶ アクティブ ラーニング 教科としての英語 ( 年 70 時間 ) 思考力 判断力 表現力 協働して学ぶ アクティブ ラーニング小学校英語活動 ( 週 1 時間 ~) 協働して学ぶ アクティブ ラーニング 知識 技能
39 何を教えるか CLIL
CLILの可能性 Teacher talk Visual and non-linguistic Aids Promoting Students Autonomy Promoting pair/group work Coping with students errors Authentic Materials Theme-based syllabus 40 Communication Contents Cognition Materials Community (Cooperation)
英語だけだとできる子がつまらなくなる 41 Where do you want to go? 渋谷 お台場 浅草 スカイツリー東京タワー 築地 東京ドーム 皇居 I want to go to インタビューして回る 全体で挙手してクラスの生徒が一番行きたいところを知る Where to you think foreign tourists want to go? 武蔵村山第九小学校で見た授業 生徒との違い なぜ? 英語ができる子も楽しい
Other examples of CLIL classes in junior and senior high school STP Cambodia (Geography) World Heritage Map of the World 42 Mt. Fuji, Statue of Liberty, Great Barrier Reef, the Pyramids, the Eiffel Tower, Angkor Wat Where are they located? Statue of Liberty Mt. Fuji Pyramids Angkor Wat Machu Pichu Great Barrier Reef
Active Learning 学習の 3 段階 43 HA?? AHA AH!! D.Doyle
44 大学入試はどう変わる?
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大学入学希望者学力評価テスト ( 仮称 ) 各大学が教育を行う上で基本とすべきは ディプロマ ポリシー カリキュラム ポリシー アドミッション ポリシーの三つのポリシーとそれらの間の緊密な関係である 特に 各大学のアドミッション ポリシーは ディプロマ ポリシー及びカリキュラム ポリシーと一体的であると同時に 当該大学の入学者選抜方法に具体化されるものでなければならない 三つのポリシーについて その策定を法令上義務付けることとあわせて 国において三つのポリシーの策定と運用に関するガイドラインを策定することが効果的と考える 以下の 学力の 3 要素 について 具体的にどのような能力をどのレベルで求めるのか ( ア ) 知識 技能 ( イ ) 思考力 判断力 表現力 ( ウ ) 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 上記の三つの要素を大学入学者選抜において適切に評価するため 入学者選抜においてどのような多様な評価方法を組み合わせ それらの方法についてそれぞれどのような水準を要求し どのような比重を置いて評価するか 46
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References Benesse (2015) 中高生の英語学習に関する実態調査 2014 http://berd.benesse.jp/global/research/detail1.php?id=4356 Benesse (2015) 中高生の英語指導に関する実態調査 http://berd.benesse.jp/up_images/research/eigo_shido_all.pdf CLIL International Research Journal (http://www.icrj.eu/) Test and Score Data Summary for TOEFL Internet-based and Paper-based Tests 2015 http://www.ets.org/s/toefl/pdf/94227_unlweb.pdf 国際共通語として英語力向上のための5つの提言と具体的施策 ( 平成 23 年 7 月 13 日 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/082/houkoku/1308375.htm 産業能率大学 (2015) 第 6 回新入社員のグローバル意識調査 http://www.sanno.ac.jp/research/pdf/global2015.pdf 文部科学省 (2004) 英語が使える日本人を育成するための行動計画 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/015/siryo/04042301/011/001.htm 文部科学省 (2011) グローバル人材育成推進会議審議のまとめ http://www.kantei.go.jp/jp/singi/global/1206011matome.pdf 文部科学省 (2011) 日本再生のための戦略に向けて http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ngpw-att/2r9852000001ngxy.pdf 文部科学省 (2016) 平成 27 年度 英語教育実施状況調査 の結果 http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1369258.htm 文部科学省 (2013) 外国語教育における CAN-DOリスト の形での学習到達目標設定に関する検討会議 ( 第 7 回 ) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/092/shiryo/1330903.htm 文部科学省 (2014) 今後の英語教育の改善 充実方策について報告 ~グローバル化に対応した英語教育改革の5つの提言 ~ http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/1352460.htm 東京都教育委員会 (2016) 東京都英語教育線逆会議最終報告書渡部 池田 和泉 ( 編著 ) 2011 CLIL 内容言語統合型学習 : 上智大学外国語教育の新たなる挑戦 第 1( 原理と方法 ) ( 上智大学出版 ) 渡部 池田 和泉 ( 編著 ) 2012 CLIL 内容言語統合型学習 : 上智大学外国語教育の新たなる挑戦 第 2 巻 ( 実践と応用 ) ( 上智大学出版上智大学 ベネッセ英語教育シンポジウム ) 2016 48