国土交通省平成 22 年度木のまち 木のいえ整備促進事業木造住宅 木造建築物等の整備促進に関する調査 普及 技術基盤強化を行う事業事業実績 事業者事業の名称補助事業の区分掲載アドレス 一般社団法人愛知県建設団体連合会愛知県名古屋市北区清水五丁目 6 番 9 号電話 052-982-5737 FAX 052-982-5737 良質な木造住宅を供給するための基礎知識 / 技術の整理と講習会を活用した技術基盤の強化の実証を行う事業木造住宅 建築物等の整備推進に関する 1 調査を行う事業 2 普及を行う事業 3 技術基盤強化を行う事業一般社団法人愛知県建設団体連合会ホームページ http://d.hatena.ne.jp/kendanren/ 1. 事業目的住宅の長寿命化が問われる中 新築に於いては長期優良住宅の普及促進がなされ 既存の住宅についても耐震 断熱性能の向上 高齢化社会を踏まえたリフォーム工事によって良質な住宅の構築が求められる中 これを達成する上で下記の三つの事業を目的に実施した 2. 事業内容 (1) 事業内容 1 維持管理 住宅履歴をにらんだ現場技術者の IT 講習会の実施現場技術者の IT 講習会 ( 概要編 ) 建築 CAD 講座 ( 実践編 ) 2 木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定 3 工務店の為の木造住宅リフォーム実務 コストプランニング 3. 事業実績 (1) 維持管理 住宅履歴をにらんだ現場技術者の IT 講習会の実施 1 現場技術者の IT 講習会 ( 概要編 ) 住宅履歴を踏まえた工事管理を行うに際し 工事記録書の作成と併せて今後の PC を用いたデータ管理考え方を含め IT の活用の必要性を解説する講習会を実施しました 講習会実績実施日 開催場所 受講者数 平成 23 年 2 月 26 日 安城市民会館 32 名 平成 23 年 3 月 5 日 中京大学文化市民会館 42 名 平成 23 年 3 月 24 日 ハートフルクエア G 22 名 カリキュラム 1 IT 技術活用の必要性と効果 2 住宅市場 政策の方向性 3 施主の情報収集の動向 4 IT の取組みに向けて テキスト等講習会説明資料題名 IT 技術活用の必要性と効果
会場風景安城市民会館 中京大学文化市民会館 2 建築 CAD 講座 ( 実践編 ) PC を用いデジカメで撮影した工事写真をデータベースへの添付 施工図 竣工図の作成に当たり Jw CAD のインストールから実際の作図 出力までの実践を行い容易に使えるような講座を実施しました 講習会実績実施日 開催場所 受講者数 平成 23 年 3 月 10 日 愛知県建設センター 14 名 平成 23 年 3 月 13 日 愛知県建設センター 15 名 平成 23 年 3 月 13 日 愛知県建設センター 11 名 平成 23 年 3 月 16 日 愛知県建設センター 20 名 平成 23 年 3 月 18 日 碧南市ものづくりセンター 14 名 カリキュラム 1 工事記録書作成の操作方法デジカメ撮影した写真をデーター加工と施工記録の作り方 2 CAD ソフト (JW-CAD) の操作方法アプリケーションソフト JW-CAD について テキスト等講習会説明資料題名 JW-CAD7 徹底解説 ( 操作編 ) エクスナレッジ発行 JW-CAD 勉強会 ~ 概要説明編 ~ JW-CAD 勉強会 ~ 演習課題編 ~ JW-CAD 勉強会 ~ 演習課題 竣工図編 ~ 工事標準記録書様式 会場風景愛知県建設センター 碧南市ものづくりセンター
(2) 木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定ストック住宅の長寿命化に向け必要事項の内容 検証方法等について検討し既存木造住宅のインスペクションの基本の策定を行う 大工工務店がリフォーム前に建物調査を行うと共に建築基準法等の法的調査を行うために 5 回のワーキング部会を開催しインスペクションの考え方 基準等を検討しチェックシート等の作成を行い現場における検証を行いなど 委員会にて策定いたしました 委員会実績回数 実施日 開催場所 第 1 回 平成 23 年 2 月 9 日 名古屋都市センター 第 2 回 平成 23 年 2 月 10 日 中京大学文化市民会館 第 3 回 平成 23 年 2 月 18 日 名古屋都市センター 第 4 回 平成 23 年 3 月 3 日 名古屋都市センター 第 5 回 平成 23 年 3 月 4 日 国保組合会館 協議事項回数第 1 回第 2 回第 3 回第 4 回第 5 回 内容木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定大工工務店が行う木造住宅のインスペクションシステムの概要 1) 対象建築物 : 木造住宅及び店舗併用住宅 (2 階建て以下 ) 2) インスペクター : 一定の講習を受講した大工 工務店 3) インスペクション基本要件木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定 既存住宅の法的基準項目の確認 木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定 既存住宅の法的基準項目の確認 木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定 チェックシートとその基準の確認 木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた現場検査仕様の策定 チェックシートに基づいた現場での運用検証 現場チェック 現場チェックとインスペクション基準の総活 事業技術委員 氏名 事業役職 所属団体役職等 1 鈴木貴雄 事業運営委員長専門委員会委員長 ( 社 ) 東海木造住宅協会代表理事 2 中野祥司 技術委員 愛知県建設団体協議会理事兼技術委員愛知県建設組合連合技術部長 3 渡辺健治技術委員 4 稲垣光治技術委員 5 青木正樹技術委員 愛知県建設団体協議会技術委員全愛知建設労働組合住宅対策副部長 愛知県建設団体協議会理事兼技術委員愛知県建築組合連合会理事 愛知県建設団体協議会理事兼技術委員愛知建設労働組合技術委員 6 松田祐一技術委員 ( 社 ) 東海木造住宅協会技術委員 成果品題名大工 工務店によるインスペクションツールの策定インスペクションツールの策定 すまいの見守りすと 報告書版 すまいの見守りすと 現地調査版試行実施事例 ( インスヘ クション報告書の雛型 ) 現場検査仕様書 住宅紛争処理技術関連資料集印刷
委員会風景 現地調査風景 (3) 工務店の為の木造住宅リフォーム実務 コストプランニングストック型社会への時代の移行に伴いリフォーム工事需要の増加が考えられる中 耐震 省エネ バリアフリー を取り込んだ高性能化住宅リフォーム工事に関する適正な工法と 低価格で高性能住宅を提供する為のコストプランニングを取り入れた講習会を実施しました 講習会実績 実施日 開催場所 受講者数 平成 23 年 3 月 15 日 中京大学文化市民会館 64 名 カリキュラム 1 リフォーム工事における施工マニュアルの解説 2 木造住宅の部位見積 リフォーム施工計算とプランニング 工事費見積りの基礎知識 リフォーム工事見積りの考え方 リフォーム工事での見積り ( コストプランニング ) テキスト等題名木造住宅リフォームマニュアル地場工務店の コストの有利さを活かすために 木造住宅リフォーム工事の見積り大工 工務店の時代
会場風景 3. 委員会実績等 事業を円滑に実施するために委員会を開催した (1) 事業運営委員会 回数 実施日 開催場所 第 1 回 平成 23 年 1 月 28 日 国保組合会館 第 2 回 平成 23 年 3 月 18 日 国保組合会館 第 3 回 平成 23 年 3 月 28 日 国保組合会館 委員会風景 (2) 事業別委員会委員会名称 実施日 開催場所 現場技術者 IT 講習会実施委員会 平成 23 年 2 月 17 日 国保組合会館 工務店の木造住宅リフォーム 実務コストプラン実施委員会 平成 23 年 3 月 2 日 国保組合会館 (3) 事業 PR 事業内容広報パンフレット題名一般社団法人愛知県建設団体連合会プロが教える住宅リフォーム成功のツボ
4. 今後の展望及び成果の普及本年度は 大工 工務店の現場技術者のスキルアップを目指して HP の活用 エクセルによる現場写真管理と CAD 活用のための IT 関連を中心として 講習会を行った 本事業で得られたリフォームに関する成果 大工 工務店によるインスペクションガイドライン 木造住宅リフォームマニュアル 木造住宅のリフォーム工事の見積もりマニュアル については パンフレットによる普及を行ったが マニュアルによる講習会は 完成が 3 月初旬となったため 1 回行われたのみとなった したがって 今後は 既存住宅のリフォーム工事に向けて 評価 ( インスペクション ) から始まり 耐震 省エネ 高齢者対応の技術基準と知識 その施工方法の普及を図る 1) 適正な維持管理と住宅履歴の蓄積に向けた現場技術者の IT 講習会の実施定員を超える応募があり 参加者の意識は高く真剣な取り組みが感じられたが 参加者の C AD の保有率は 46% に上っていたものの 実際に活用できる人材は少なく 新築やリフォームの現場における品質を向上させるためには CAD 等の IT 技術の習熟度に応じた定期的な講習システムが必要となっている 2) 木造住宅の長寿命化 維持保全の実施に向けた施工手法の整理検証大工 工務店によるリフォーム工事に向けた第 1 ステップとして インスペクションガイドライン ( 目視診断 ) の策定までが今年度事業であったが これを普及させていくためには その施工手法の整理とその検証が必要となる インスペクションガイドラインに沿った 既存住宅のデータを収集するとともに そのデータを整理し 改修のための設計 施工手法の確立を行わねばならない 本マニュアルは 既存住宅の改修のみならず 住宅点検の際のマニュアルあるいは営業ツールとしての活用も視野に入れ編集されており 講習会等に於いてインスペクションの意義 目的を大工 工務店に伝えていく必要もある 3) リフォーム工事における適正なコストを算出するコストプランニング手法の普及リフォーム工事に於いては 同じ工事を行っても工務店の数だけ 違う単価が存在すると言われ 建築主の判断を惑わす原因となっている 本年度作成した 木造住宅のリフォーム工事の見積り マニュアルを用いた講習会を開催し リフォーム工事における適正なコストプランニング手法を講習会で普及させ ユーザーとのトラブル防止につなげる また 上記のリフォーム工事の施工手法の整理検証と合わせて コストのシミュレーションを行うなどのことも考えられる