平成 27 年度高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況 第 1 章 高齢化の状況 第 1 節 高齢化の状況 高齢化の現状と将来像 高齢化率は 26.7% 我が国の総人口は平成 27(201) 年 10 月 1 日現在 1 億 2,711 万人 ( 表 1-1-1) 6 歳以上の高齢者人口は 3,392 万人 6 歳以上を男女別にみると 男性は1,466 万人 女性は1,926 万人で 性比 ( 女性人口 100 人に対する男性人口 ) は 76.1 総人口に占める 6 歳以上人口の割合 ( 高齢化率 ) は 26.7% 6~74 歳人口 ( 前期高齢者 ) は 1,72 万人 総人口に占める割合は 13.8% 7 歳以上人口 ( 後期高齢者 ) は 1,641 万人 総人口に占める割合は 12.9% 表 1-1-1 高齢化の現状 単位 : 万人 ( 人口 ) %( 構成比 ) 平成 27 年 10 月 1 日 総数 男 女 総人口 12,711 6,183 6,28 ( 性比 ) 94.7 高齢者人口 (6 歳以上 ) 3,392 1,466 1,926 ( 性比 ) 76.1 6~74 歳人口 1,72 832 920 人口 ( 性比 ) 90.4 ( 万人 ) 7 歳以上人口 1,641 63 1,006 ( 性比 ) 63.1 生産年齢人口 (1~64 歳 ) 7,708 3,891 3,817 ( 性比 )101.9 年少人口 (0~14 歳 ) 1,611 82 786 ( 性比 )10.0 総人口 100.0 100.0 100.0 高齢者人口 ( 高齢化率 ) 26.7 23.7 29. 構成比 6~74 歳人口 13.8 13. 14.1 7 歳以上人口 12.9 10.3 1.4 生産年齢人口 60.6 62.9 8. 年少人口 12.7 13.3 12.0 資料 : 総務省 人口推計 ( 平成 27 年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成 27 年 10 月 1 日現在確定値 ) ( 注 ) 性比 は 女性人口 100 人に対する男性人口 2
高齢化の状況高齢化の状況 平成 72(2060) 年には 2. 人に 1 人が 6 歳以上 4 人に 1 人が 7 歳以上 総人口が減少するなかで 高齢化率は上昇( 図 1-1 - 2) 高齢者人口は いわゆる 団塊の世代 ( 昭和 22(1947)~24(1949) 年に生まれた人 ) が6 歳以上となる平成 27(201) 年には 3,392 万人となり その後も増加 4(2042) 年に 3,878 万人でピークを迎え その後は減少に転じるが高齢化率は上昇すると推計される 平成 72(2060) 年には高齢化率は 39.9% に達し 2. 人に 1 人が 6 歳以上 平成 72(2060) 年には 7 歳以上人口が総人口の 26.9% となり 4 人に 1 人が 7 歳以上 図 1-1-2 高齢化の推移と将来推計 ( 万人 ) 実績値 推計値 (%) 14,000 4.0 総人口 40.0 12,000 ( 棒グラフ上数値 ) 12,410 39.4 39.9 38.8 1,611 37.7 11,706 1,847 1,72 1,680 2,001 11,194 1,324 11,212 36.1 2,249 10,467 2,603 10,728 3.0 2,71 10,221 10,000 9,921 31.6 1,073 2,722 30.3 9,708 9,430 高齢化率 (6 歳以上人口割合 ) 33.4 29.1 1,012 9,193 9,008 2,1 939 30.0 8,411 2,3 26.7 861 8,674 791 8,000 2,843 2.0 3,012 8,103 7,708 7,341 7,084 2,979 6,773 8,409 (60.6) 6,343 8,622 23.0,787,33 8,716,001 20.0 6,000 8,90 17.4 4,706 20.2 4,418 8,21 7,883 14.6 7,81 1.0 7,212 12.1 4,000 6,744,17 6,047 10.3 9.1,017 7.9 10.0 1,72 1,733 1,479 1,407 1,49 1,64 1,600 1,383 1,22 7.1 1,128 6.3 2,000 1,17 (13.8%) 4.9.3.7 1,407 1,301.0 1,109 892 1,641 1,879 2,179 2,278 2,24 2,223 2,27 2,38 2,401 2,336 0 107 139 164 189 224 284 366 471 97 717 900 1,160 1,407 (12.9%) 309 338 376 434 16 602 699 776 0.0 昭和 2 30 3 40 4 0 60 平成 2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 2 7 62 67 72 ( 年 ) (190) (19) (1960) (196) (1970) (197) (1980) (198) (1990) (199) (2000) (200) (2010) (201) (2020) (202) (2030) (203) (2040) (204) (200) (20) (2060) 7 歳以上 6 ~ 74 歳 1 ~ 64 歳 0 ~ 14 歳 資料 :2010 年までは総務省 国勢調査 201 年は総務省 人口推計 ( 平成 27 年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成 27 年 10 月 1 日現在確定値 ) 2020 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 ( 注 )190 年 ~2010 年の総数は年齢不詳を含む 高齢化率の算出には分母から年齢不詳を除いている 3 第1 章第1 節
現役世代 1.3 人で 1 人の高齢者を支える社会の到来 平成 27(201) 年には 高齢者 1 人に対して現役世代 (1~64 歳 )2.3 人 ( 図 1-1-3) 平成 72(2060) 年には 高齢者 1 人に対して現役世代 (1~64 歳 )1.3 人 図 1-1-3 高齢世代人口の比率 ( 万人 ) 実績値 推計値 ( 人 ) 14,000 14.0 12,000 12.1 11. 11.2 10.8 12.0 10,000 9.8 10.0 8.6 8,000 7.4 8.0 6.6 6,000 6 歳以上人口を 1 ~ 64 歳人口で支える場合.8 4.8 6.0 4,000 2,000 3.9 3.3 2.8 2.3 2.0 1.9 1.8 1.7 1. 1.4 1.3 1.3 1.3 4.0 2.0 0 0.0 昭和 2 30 3 40 4 0 60 平成 2 7 12 17 22 27 32 37 42 47 2 7 62 67 72 ( 年 ) (190)(19)(1960)(196)(1970)(197)(1980)(198)(1990)(199)(2000)(200)(2010)(201)(2020)(202)(2030)(203)(2040)(204)(200)(20)(2060) 7 歳以上 6 ~ 74 歳 1 ~ 64 歳 0 ~ 14 歳 資料 :2010 年までは総務省 国勢調査 201 年は総務省 人口推計 ( 平成 27 年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成 27 年 10 月 1 日現在確定値 ) 2020 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 4
高齢化の状況高齢化の状況 将来の平均寿命は男性 84.19 年 女性 90.93 年 平均寿命は 平成 26(2014) 年現在 男性 80.0 年 女性 86.83 年 ( 図 1-1-4) 平成 72(2060) 年には 男性 84.19 年 女性 90.93 年となり 女性の平均寿命は 90 年を超える 図 1-1-4 平均寿命の推移と将来推計 ( 年 ) 9 90 8 80 7 70 6 60 61. 男 70.19 女 6.32 74.66 69.31 78.76 73.3 81.90 7.92 実績値 84.60 77.72 86.30 79. 8.0 昭和 2 3 4 平成 2 12 22 26 32 42 2 62 72 ( 年 ) (190) (1960)(1970) (1980) (1990) (2000)(2010) (2014)(2020) (2030)(2040) (200)(2060) 資料 :190 年及び 2014 年は厚生労働省 簡易生命表 1960 年から 2010 年までは厚生労働省 完全生命表 2020 年以降は 国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 ( 注 )1970 年以前は沖縄県を除く値である 0 歳の平均余命が 平均寿命 である 86.83 80.0 87.6 80.93 88.68 81.9 推計値 89. 82.82 90.29 83. 90.93 84.19 第1 章第1 節
地域別にみた高齢化 平成 26(2014) 年現在の高齢化率は 最も高い秋田県で32.6% 最も低い沖縄県で19.0% となっている ( 表 1-1 - ) 表 1-1- 都道府県別高齢化率の推移 総人口 ( 千人 ) 平成 26 年 (2014) 6 歳以上人口 ( 千人 ) 平成 2 年 (2040) 高齢化率 (%) 高齢化率 (%) 高齢化率の伸び ( ポイント ) 北海道,400 1,19 28.1 40.7 12.6 青森県 1,321 383 29.0 41. 12. 岩手県 1,284 380 29.6 39.7 10.1 宮城県 2,328 73 24.6 36.2 11.6 秋田県 1,037 339 32.6 43.8 11.2 山形県 1,131 338 29.9 39.3 9.4 福島県 1,93 37 27.8 39.3 11. 茨城県 2,919 74 2.8 36.4 10.6 栃木県 1,980 498 2.1 36.3 11.2 群馬県 1,976 29 26.8 36.6 9.8 埼玉県 7,239 1,737 24.0 34.9 10.9 千葉県 6,197 1,71 2.3 36. 11.2 東京都 13,390 3,011 22. 33. 11.0 神奈川県 9,096 2,11 23.2 3.0 11.8 新潟県 2,313 672 29.1 38.7 9.6 富山県 1,070 318 29.7 38.4 8.7 石川県 1,16 313 27.1 36.0 8.9 福井県 790 220 27.9 37. 9.6 山梨県 841 231 27. 38.8 11.3 長野県 2,109 61 29.2 38.4 9.2 岐阜県 2,041 7 27.3 36.2 8.9 静岡県 3,70 998 26.9 37.0 10.1 愛知県 7,4 1,728 23.2 32.4 9.2 三重県 1,82 49 27.1 36.0 8.9 滋賀県 1,416 332 23.4 32.8 9.4 京都府 2,610 701 26.9 36.4 9. 大阪府 8,836 2,267 2.7 36.0 10.3 兵庫県,41 1,460 26.3 36.4 10.1 奈良県 1,376 383 27.8 38.1 10.3 和歌山県 971 296 30. 39.9 9.4 鳥取県 74 167 29.1 38.2 9.1 島根県 697 221 31.8 39.1 7.3 岡山県 1,924 40 28.1 34.8 6.7 広島県 2,833 769 27.1 36.1 9.0 山口県 1,408 441 31.3 38.3 7.0 徳島県 764 230 30.1 40.2 10.1 香川県 981 286 29.2 37.9 8.7 愛媛県 1,39 41 29.8 38.7 8.9 高知県 738 237 32.2 40.9 8.7 福岡県,091 1,279 2.1 3.3 10.2 佐賀県 83 22 27.0 3. 8. 長崎県 1,386 401 28.9 39.3 10.4 熊本県 1,794 04 28.1 36.4 8.3 大分県 1,171 347 29.6 36.7 7.1 宮崎県 1,114 319 28.6 37.0 8.4 鹿児島県 1,668 478 28.6 37. 8.9 沖縄県 1,421 270 19.0 30.3 11.3 資料 : 平成 26 年は総務省 人口推計 平成 2 年は国立社会保障 人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口 ( 平成 2 年 3 月推計 ) 6
高齢化の状況高齢化の状況 過去最高となった社会保障給付費 社会保障給付費全体について 平成 2(2013) 年度は 110 兆 6,66 億円となり過去最高の水準 ( 図 1-1-6) 国民所得に占める割合は 30.6%( 前年比 0.41 ポイント減 ) 社会保障給付費のうち 高齢者関係給付費について 平成 2(2013) 年度は7 兆 6,422 億円 社会保障給付費に占める割合は 68.4% 図 1-1-6 社会保障給付費の推移 社会保障給付費 高齢者関係給付(2011) ( 年度 ) ( 億円 ) 1,200,000 1,000,000 800,000 600,000 400,000.8 200,000 費0 昭和 46 (1971) 社会保障給付費の対国民所得比 ( 右目盛り ) 1 (1976) 6 (1981) 61 (1986) 平成 3 (1991) 社会保障給付費 8 (1996) 13 (2001) 高齢者関係給付費 18 (2006) 30.6 30 社23 (%) 3 資料 : 国立社会保障 人口問題研究所 平成 2 年度社会保障費用統計 ( 注 1) 高齢者関係給付費とは 年金保険給付費 高齢者医療給付費 老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせたもので昭和 48 年度から集計 ( 注 2) 高齢者医療給付費は 平成 19 年度までは旧老人保健制度からの医療給付額 平成 20 年度は後期高齢者医療制度からの医療給付額及び旧老人保健制度からの平成 20 年 3 月分の医療給付額等が含まれている 2 20 1 10 会保障給付費対国民所得比0 7 第1 章第1 節
我が国は世界で最も高い高齢化率である 先進諸国の高齢化率と比較すると 我が国は 1980 年代までは下位 90 年代にはほぼ中位であったが 平成 17(200) 年には最も高い水準となった ( 図 1-1 - 7) アジア諸国についてみると 今後 急速に高齢化が進み 特に韓国においては 我が国を上回るスピードで高齢化が進行し 平成 17(200) 年の9.3% から72(2060) 年には37.1% まで達すると見込まれている 図 1-1-7 世界の高齢化率の推移 1. 欧米 2. アジア (%) 実績値 推計値 (%) 4 4 (201 年 ) 40 3 30 2 20 日本 (26.7) イタリア (22.4) スウェーデン (19.9) スペイン (18.8) ドイツ (21.2) フランス (19.1) イギリス (17.8) アメリカ合衆国 (14.8) 先進地域 (17.6) 開発途上地域 (6.4) 40 3 30 2 20 実績値 (201 年 ) 日本 (26.7) 中国 (9.6) インド (.6) インドネシア (.2) フィリピン (4.6) 韓国 (13.1) シンガポール (11.7) タイ (10.) 先進地域 (17.6) 開発途上地域 (6.4) 推計値 1 1 10 10 0 0 190 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 200 2060 190 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 2040 200 2060 ( 年 ) ( 年 ) 資料 :UN,World Population Prospects:The 201 Revision ただし日本は 2010 年までは総務省 国勢調査 201 年は 人口推計 ( 平成 27 年国勢調査人口速報集計による人口を基準とした平成 27 年 10 月 1 日現在確定値 ) 及び 2020 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果による ( 注 ) 先進地域とは 北部アメリカ 日本 ヨーロッパ オーストラリア及びニュージーランドからなる地域をいう 開発途上地域とは アフリカ アジア ( 日本を除く ) 中南米 メラネシア ミクロネシア及びポリネシアからなる地域をいう 8