つに分けて契約した事態について内部牽制が機能していなかった イ 監査の状況 監事 監査室 経理課総務監査係等 公認会計士の各監査機関等において 監査対象の重複 漏れが極力生じないよう 各監査機関等が監査計画を調整するなどして 効率的 効果的な監 査を行うことが必要だが いずれの監査機関等も 本件の契

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[ 指針 ] 1. 組織体および組織体集団におけるガバナンス プロセスの改善に向けた評価組織体の機関設計については 株式会社にあっては株主総会の専決事項であり 業務運営組織の決定は 取締役会等の専決事項である また 組織体集団をどのように形成するかも親会社の取締役会等の専決事項である したがって こ

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施策の体系 本目標3 地域力と行政の連携がつくる人と地球に優しいまち179

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1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

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( 内部規程 ) 第 5 条当社は 番号法 個人情報保護法 これらの法律に関する政省令及びこれらの法令に関して所管官庁が策定するガイドライン等を遵守し 特定個人情報等を適正に取り扱うため この規程を定める 2 当社は 特定個人情報等の取扱いにかかる事務フロー及び各種安全管理措置等を明確にするため 特

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2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

平成18年度標準調査票

目的 予算の状況 資金の流れ 活動実績 成果実績 事業所管部局による点検 評価項目評価に関する説明 広く国民のニーズがあり 優先度が高い事業であるか 国が実施すべき事業であるか 地方自治体 民間等に委ねるべき事業となっていないか 不用率が大きい場合は その理由を把握しているか 支出先の選定は妥当か

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4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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施策名平成 30 年度施策マネジメントシート2 ( 平成 29 年度目標達成度評価 ) 7 4 開かれた議会運営の推進 3 基本計画期間で解決すべき施策の課題 ( 総合計画書より ) 市民への議会広報活動の充実を図るため 分かりやすい議会だよりの作成を行う必要がある インターネットを利用した本会議の


中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

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農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

1 検査の背景 一部の府県において 長年にわたり不適正な経理処理による資金のねん出が行われていた事態が平成 18 年から19 年にかけて明らかとなり 当時 公金を扱う地方公共団体の会計経理に関して社会的な関心が高まっていた 会計検査院は これらの府県を対象に不適正経理と国庫補助金 ( 補助金等に係る

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

包括規定 案

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

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03-1知事会提言かがみ文

資料 3 平成 28 年経済センサス - 活動調査の実施時期 経済センサス 活動調査は 我が国の全産業分野における事業所及び企業の経済活動の実態を全国及び地域別に明らかにするとともに 事業所及び企業を調査対象とする各種統計調査の精度向上に資する母集団情報を得ることを目的に 平成 24 年に総務省統計

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資料 5 自治体クラウド推進 業務改革について 平成 27 年 9 月 14 日

このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

14個人情報の取扱いに関する規程

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

4-(1)-ウ①

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

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いる 〇また 障害者の権利に関する条約 においては 障害に基づくあらゆる差別を禁止するものとされている 〇一方 成年被後見人等の権利に係る制限が設けられている制度 ( いわゆる欠格条項 ) については いわゆるノーマライゼーションやソーシャルインクルージョン ( 社会的包摂 ) を基本理念とする成年

H28秋_24地方税財源

5 この施策に係る事務事業 ( 重要度 貢献度順 ) 番号 事務事業名 魅力個店づくり整備促進事業 歳出決算額 ( 千円 ) 施策への関連性 目的に対する指標 年度目標値 年度実績値 推移 区内の既存個店や出店希望 22 者が行う 魅力的な店舗づ 809 くりを支援することで 魅 力個店の集積を図る

長期総合計画の計画的推進について < 部経営上の課題 取組方針 > H19 年度の各部の経営上の課題 取組方針の協議 < 行政改革 > 財政 人事など経営資源の現状分析 把握 課題についての対処方法の検討 行政改革実施計画の見直し <サマーレビュー > 懸案施策 事業の協議 < 実施計画 > 今後

1 検査の背景 (1) 日本年金機構における個人情報 情報システム及び情報セキュリティ対策の概要厚生労働省及び日本年金機構 ( 以下 機構 という ) は 厚生年金保険等の被保険者等の基礎年金番号 氏名 保険料の納付状況等の個人情報 ( 以下 年金個人情報 という ) について 社会保険オンラインシ

自己点検・評価表

定量的な成果目標の設定が困難な場合 定量的な目標が設定できない理由及び定性的な成果目標 事業の妥当性を検証するための代替的な達成目標及び実績 定量的な目標が設定できない理由 迎賓施設としての機能を維持するため また 安定して一般公開等を行うために必要となる経年劣化等の不具合による改修工事等であるため

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

( 考慮すべき視点 ) 内管について 都市ガスでは需要家の所有資産であるがガス事業者に技術基準適合維持義務を課しており 所有資産と保安責任区分とは一致していない LPガスでは 一般にガスメータの出口より先の消費設備までが需要家の資産であり 資産区分と保安責任区分が一致している 欧米ではガスメータを境

弦打校区コミュニティ協議会会則 ( 名称及び組織 第 1 条この会は, 弦打校区コミュニティ協議会 ( 以下 協議会 という ) と称し, 協議会の区域内に居住する個人および所在する法人ならびに別表 ( 組織図 ) に掲げる構成団体等で組織する ( 目的 ) 第 2 条協議会は, 住みよい地域社会の

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つに分けて契約した事態について内部牽制が機能していなかった イ 監査の状況 監事 監査室 経理課総務監査係等 公認会計士の各監査機関等において 監査対象の重複 漏れが極力生じないよう 各監査機関等が監査計画を調整するなどして 効率的 効果的な監 査を行うことが必要だが いずれの監査機関等も 本件の契約や病院の統制環境については 監査対象としていなかった このように 病院において 会計規程等に定められた契約事務が規定通りに行われず 内部牽制 が十分機能していなかったり 東北大学の各監査機関等において内部統制についての監査が効率的 効果的に行われていなかったりするなどの事態は適切とは認められず 改善の要があると認められ る 3 本院が表示する意見 東北大学において 内部統制等が十分機能するよう 次のとおり意見を表示する ア 病院の経理担当部局において 工事を行うに当たり専門的な医学の知識が必要となることな どから 教授等の意向を受け入れざるを得ない状況に陥りやすい統制環境の改善に資するため 適正な工事契約事務を行えるよう内部統制の体制を整備すること イ 各部局の担当者に対して 内部牽制におけるそれぞれの役割を果たすことの重要性を十分認 識した上で 適正に契約事務を実施するよう周知徹底すること ウ 各監査機関等が 監査対象部局の統制環境を十分把握した上で 個別の契約事務等について も厳正に監査するなど 的確な監査を実施していくこと エ 各監査機関等が監査計画等を策定するに当たっては 監査対象の重複 漏れが極力生じない よう 各監査機関等が相互に 適切に調整するなどして 監査を行っていくための体制を整備 すること 101

102 < 参考資料 8>

1941 19529 4 5 11 3 5 49 103

地方分権改革推進委員会第 1 章 義務付け 枠付けの見直し 第 2 次勧告 ( 概要 ) 平成 20 年 12 月 8 日 1 見直しの基本的考え方 自治行政権 自治立法権 自治財政権を有する 完全自治体 として の 地方政府 の確立 国の法令を 上書き する範囲拡大を含む条例制定権の拡充 法制的観点から 地方自治体の自主性を強化し 自由度を拡大 自 らの責任で行政を実施する仕組みの構築 2 見直しの方針 (1) 義務付け 枠付けの範囲設定 自治事務のうち 国の法令によって義務付け 枠付け ( ) をし 条 例で自主的に定める余地を認めていないもの ( 条項単位 ) 約 1 万 条項 (2) 見直しの具体的な方針 メルクマール ( 判断基準 ) に該当しない条項については 1 廃止 ( 単なる奨励にとどめることを含む ) 2 手続 判断基準等の全部の条例委任又は条例補正 ( 上書き ) の許容 3 手続 判断基準等の一部の条例委任又は条例補正 ( 上書き ) の許容 のいずれかの見直しが必要 その際 1 から 3 の順序で見直すべき (3) 義務付け 枠付けの存置を許容する場合等のメルクマールの設定 ( 別添 1 参照 ) 3 メルクマール該当 非該当の判断 義務付け 枠付け条項全体 ( 約 1 万条項 ) について メルクマール該当 非該当の判断を別表で提示 ( 別添 2 参照 ) メルクマールに該当する条項 51.8% メルクマールに該当しない条項 48.2% 全国知事会 全国市長会提言等に係るもの 184 条項のうち メルクマールに該当する条項 8.3% メルクマールに該当しない条項 91.7% 4 今後の進め方 メルクマールに該当しない条項については 2(2) の方針に従って見直しを行うべき これまでの委員会審議等を踏まえれば このうち 次に掲げるような形態のものについては特に問題 1 施設 公物設置管理の基準 2 協議 同意 許可 認可 承認 3 計画等の策定及びその手続 これらを中心に 委員会として第 3 次勧告に向けて具体的に講ずべき 措置を調査審議 義務付け とは 一定の課題に対処すべく 地方自治体に一定種類の活動を義務付けること 枠付け とは 地方自治体の活動について手続 判断基準等の枠付けを行うこと 第 2 章 国の出先機関の見直し 基本的考え方 国と地方の役割分担の見直し ( 住民に身近な行政は地方へ ) 二重行政 の弊害の徹底排除 国と地方を通じた行政の簡素化 効率化 地域住民の目の届くものとする仕組み 地方再生 地域振興 事務 権限の見直し第 1 次勧告で示し 中間報告で具体化した 国の出先機関の事務 権限の仕分けの考え方 出先機関の事務 権限を 1 重複型 2 分担型 3 関与型 4 国専担型を基本に分類し それぞれの分類ごとに仕分けの考え方を提示 各府省から 仕分け の見解を聴取 関係府省からのヒアリング結果 全国知事会など関係者の意見等を考慮 対象機関の事務 権限を仕分け 廃止 ( 民営化 独立行政法人化を含む ) を検討するもの 地方への移譲を検討するもの等 事務 権限の見直しの具体的内容 別添 3 参照 8 府省 15 系統の 116 事項の事務 権限を見直し 事務 権限と組織の見直しに伴う人員 財源の取扱い 人員の移管等の取扱い 仕事の地方への移譲に伴い 人材や必要な財源を地方に確保 事務 権限の地方移譲に伴う職員の移行等 事務 権限の廃止縮小 組織の統廃合等に伴う要員規模のスリム化 円滑な実施をはかる仕組みの検討 総合調整を行うための国と地方を通じた横断的組織( 本部 ) の設置 制度的な措置( 退職金の負担 身分の取扱い 処遇上の取扱い等 ) 等 財源の手当ての取扱い 必要な財源確保に向け 引き続き検討 19.5 経済財政諮問会議が8 府省 15 系統の国の出先機関の見直しを提案 19.6 骨太方針 2007 - 政府から委員会に検討要請 20.5 第 1 次勧告 ( 基本方向を提示 ) 20.6 骨太方針 2008 20.8 中間報告 ( 仕分けの考え方の具体化等 ) 出先機関の事務 権限の 仕分け について各府省の見解を聴取 事務 権限の見直しに応じ 組織について見直し 1 二重行政の弊害是正の観点からの組織の見直しア府省を超えた総合的な出先機関への統廃合 ( 地方再生や地域振興の観点等から編成する総合的な出先機関 ) イ同一府省における出先機関の統廃合 ウ府県単位機関のブロック単位機関への統廃合 社会情勢の変化により業務そのものが不要となるものは 組織を廃止 2 二重行政の弊害がない場合には現行の組織を存続 経 地域との連携やガバナンスの確保の仕組み 総合的な出先機関と地元自治体との協議機関の設置 協議会を法律上明確に位置付け 域内の都道府県知事 政令市市長と市長会 町村会の代表者で構成 直轄公共事業の整備計画 次年度の事業計画 予算 決算の案等を付議 公共事業の適正性 透明性を確保する仕組み 個別事業の積算や明細の情報開示等 緯 組織の見直し 組織の改革の方向性 別添 4 参照 出先機関の改革の実現に向けて 勧告の方向に沿って 改革の実現に向けた工程表となる計画を20 年度内に策定することと 推進のための体制づくりを 政府に要請 道路 河川の移管に係る国と都道府県との個別協議については 都道府県から要望があった区間等も含め 早急に結論を出すよう要請 104

< 参考資料 9> 17329 1 ( 2006 () 105

6,000 106

< 参考資料 10> 業務棚卸表を活用した業務の生産性向上の取組 ( 静岡県 :3,775,400 人 ) 取組の概要平成 9 年度から室の目的 目標 それらを達成するための手段の体系等を示した業務棚卸表を活用して 行政評価を実施し 予算編成等に活用 平成 14 年度からは県の戦略計画である総合計画と業務棚卸表を連結し 同計画を実現するための単年度の実施計画 実績報告と位置付け 成果を評価し 改善する本格的な新公共経営 (NPM) を確立 平成 15 年度からは評価情報を業務棚卸表に加え 県議会に提出 (1) 業務棚卸表とは室 ( 企画監等 課 以下 室 ) が持つ行政目的を基本として それを実現するために取り組むべき仕事の内容を大小の項目に区分して記載し それぞれの項目ごとに現在の進捗度がわかるような管理指標を定め 実績と目標値及びその達成期限を明らかにしたもの < 業務棚卸表の特徴 > 業務棚卸表 は 室 ( 課 ) の行政目的を明確にしています 何のために仕事をしているのか が分かります 室 ( 課 ) ごとに 目的を達成するための仕事の内容を全て書いてあります どんな仕事をしているのか が分かります 目的達成度の評価尺度 ( 実績 目標値 達成期限 ) が数値で書いてあります どこまでやるのか どこまで進んでいるのか が分かります 目的とそれを達成するための手段の体系を 4 段階で表しています どのように仕事を進めるのか が分かります 総合計画指標の達成度や手段の妥当性の分析などの評価情報を記載しています 仕事の成果とその妥当性や有効性などの評価 が分かります (2) 取組の体制 県の総合計画で示す指標を目標に掲げる活動を評価対象とする 各室ごとに 8 月から 10 月にかけて 指標の達成度や手段の体系の妥当性や効果等について分析を行い その評価に基づき来年度に向けた改善措置を検討し 当初予算や組織定数につなげる 107

< 参考資料 11> 横浜型行政評価システムの取組 ( 横浜市 :3,585,785 人 ) 取組の概要サービスの質の向上と効率化の実現 徹底したコスト削減を進めるため 平成 15 年度から 評価シートを用いて 全職員参加による全職場の事業や業務の点検 確認を行い 改善すべき点について 改善計画を立てて実施する取組を実施平成 18 年度から それまでの 3 年間の取組みの検証をもとに 民間度チェック ( 自己評価 ) に加えて 監査委員が行政監査 ( 評価 ) を行う 横浜型行政評価システム をスタート 横浜型行政評価システム は 職員が自らの業務について意義や成果を再確認し コスト削減など効率的な業務執行や市民サービスの向上の観点から業務の改善に取り組むこと 職場での対話を通じて 風通しの良い職場風土を作ることなどを目指す (1) 横浜型行政評価システムの主な特徴 自己評価 担当部局による民間度チェックの実施 行政監査 ( 評価 ) 自己評価に対し監査委員による評価 指摘 意見 監査委員において行政監査の対象項目を絞り込む (2) 評価の対象 事業評価 予算を伴うすべての事業が対象 施策評価 市の中期計画に掲げられている基本施策等が対象 (3) 行政評価の着眼点 事業評価について適応性 市民ニーズや社会経済情勢の現状に適っているか 事業を市が行う必要があるか有効性 事業の目的に照らして効果的な手法か 施策や運営方針等の目的の実現に寄与しているか目的達成度 目標の水準は適切か 計画通りに目標を達成できたか経済性 効率性 コストは縮減しているか 事務は効率的に行われているか正確性 信頼性 安全 正確を確保する手段が講じられているか 説明責任を果たすために適切な情報提供がされているか 施策評価の方法政策目的等との整合性 基本構想又は政策の目的を実現するために適切なものとなっているか適応性 市民ニーズや社会経済情勢の変化に柔軟に対応しているか目的達成度 目的水準を適切に設定しているか 施策の目標水準どおりに進めることができているか有効性 事業の重点化について明確な理由をもって行っているか 施策を構成する事業が円滑に進むように調整をしているか 108

< 参考資料 12> COSO No No IT 109

1915 110

111

< 参考資料 13> 112

113

< 参考資料 14> 114

< 参考資料 15> 115

< 参考資料 16> 116

117

118

119

< 参考資料 17> 120