Microsoft Word - SiteShell-CloudWatch連携ガイド_Linux版

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Transcription:

InfoCage SiteShell V1.6 Amazon Web Services 向け CloudWatch 連携ガイド (Linux 版 ) 2013.5 初版

Copyright NEC Corporation 2013. All rights reserved. 免責事項本書の内容は 予告なしに変更されることがあります 日本電気株式会社は 本書の技術的もしくは編集上の間違い 欠落について 一切責任をおいません また お客様が期待される効果を得るために 本書に従った導入 使用および使用効果につきましては お客様の責任とさせていただきます 本書に記載されている内容の著作権は 日本電気株式会社に帰属します 本書の内容の一部または全部を日本電気株式会社の許諾なしに複製 改変 および翻訳することは禁止されています 商標情報 InfoCage SiteShell は日本電気株式会社の登録商標です Linux は Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における 登録商標または商標です Microsoft Windows は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です Oracle Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは Oracle やその関連会社の米国およびその他の国における商標または登録商標です Amazon Web Services およびすべての AWS 関連の商標 ならびにその他の AWS のグラフィック ロゴ ページヘッダー ボタンアイコン スクリプト サービス名は 米国および / またはその他の国における AWS の商標 登録商標またはトレードドレスです 本書に記載されたその他の製品名および標語は 各社の商標または登録商標です

目次 はじめに... 4 対象読者と目的... 4 適用範囲... 4 前提条件... 4 本書の表記規則... 4 最新情報の入手先... 4 製品マニュアルの入手先... 4 第 1 章機能概要... 5 第 2 章設定手順... 7 2-1. CloudWatchコマンドラインツールの導入... 7 2-2. CloudWatch 送信機能... 7 2-3. 定期的な送信機能... 8 2-4. 動作確認... 8 2-5. 攻撃状況通知機能... 9 付録サンプルスクリプト... 14 お問合せ方法... 16 3

はじめに 対象読者と目的 InfoCage SiteShell Amazon Web Services 向け Cloud Watch 連携手順書 は Amazon Web Services のシステムに関して InfoCage SiteShell を導入したシステムを構築する管理者 およびユーザサポートを行うシステムエンジニア 保守員を対象にしています ここでご紹介する構成のサンプルや設定例は あくまで参考情報としてご提供するものであり 動作保証をするものではありません 適用範囲 本書は 下記のバージョンの InfoCage SiteShell を対象としています InfoCage SiteShell V1.6(Linux Apache 版 ) 前提条件 本書は InfoCage SiteShell V1.6( ホスト型 ) 導入ガイド (Linux 版 ) を元に作成した EC2 インスタンスを使用します 事前に導入ガイドに沿って Linux サーバを作成しておく必要があります 本書の表記規則 本書では以下の表記法を使用します 表記使用方法例コマンド名の前後 [ スタート ] をクリックします [ ] 角かっこ画面に表示される語 ( ダイアログ [ プロパティ ] ダイアログボックスボックス メニューなど ) の前後 Linux ユーザが root でログイン # # cd /opt/siteshell_apache していることを示すプロンプト モノスペースフォント (courier) モノスペースフォント太字 (courier) モノスペースフォント斜体 (courier) 最新情報の入手先 パス名 コマンドライン システムからの出力 ( メッセージ プロンプトなど ) ディレクトリ ファイル名 関数 パラメータ ユーザが実際にコマンドラインから入力する値を示します ユーザが有効な値に置き換えて入力する項目 最新の製品情報については 以下の Web サイトを参照ください http://www.nec.co.jp/soft/siteshell/ 製品マニュアルの入手先 /Linux/3.0/jpn/server/ 以下を入力します # chmod 755 setup.sh rpm -i SiteShell_Apache-< バージョン番号 >-< リリース番号 >.i386.rpm SiteShellV1.6 の製品マニュアルは 以下よりダウンロード可能です http://www.nec.co.jp/soft/siteshell/pdf/siteshell_user_manual_v1.6_r1.pdf 4

第 1 章機能概要 1-1. 機能概要 Amazon Web Service( 以下 AWS) 環境に構築したシステムに導入された InfoCage SiteShell( 以下 SiteShell) の攻撃ログなどを Cloud Watch を利用してモニタリングや通知を行うことができます これにより Web システムへのサイバー攻撃等による異常をリアルタイムに認識し 迅速な対応が可能になります 図 1-1 CloudWatch と SiteShell 運用管理コンソールを利用した WAF の運用例 CloudWatch 上で実現可能な機能例 攻撃検知時のメール通知機能 攻撃件数のリアルタイム把握機能 WAF の正常動作監視機能 1-2. 基本構成本書では SiteShell から出力したログを CloudWatch で確認することを想定しています 1-2-1. 本書におけるシステム構成本書では SiteShell の攻撃ログを CloudWatch で確認する手順に特化した内容とするため AWS 上の Public な環境に配置されたインスタンスへ SiteShell 本体 および運用管理コンソールを導入します 本書では 以下の機能を実現します 実現機能 Web サイトへの攻撃状況を CloudWatch で監視し 5 分間に 3 回以上の攻撃があった場合にはメールを送付する 5

図 1-2 本書におけるシステム構成 SiteShell と CloudWatch の連携は以下の流れで行います (1) SiteShell が攻撃を検知し 監査ログを出力 (2) CloudWatch 送信シェルスクリプト ( 本書 サンプルスクリプト 参照 ) が監査ログチェックし 攻撃件数を取得 (3) cron で 5 分毎に CloudWatch 送信シェルスクリプトを実行し CloudWatch に情報を送信 (4) 送信された情報を CloudWatch を記録 (5) 5 分間で 3 件以上の攻撃を検知した場合はメールを送付するよう Alarrm を設定 6

第 2 章設定手順 本章では SiteShell で出力したログを CloudWatch へ送るための各種設定の手順を説明します 2-1. CloudWatch コマンドラインツールの導入 SiteShell インストール済みのインスタンス ( InfoCage SiteShell V1.6( ホスト型 ) 導入ガイド (Linux 版 ) を元に作成されたインスタンス ) に CloudWatch コマンドラインツールを導入します 2-1-1. CloudWatch コマンドラインツールのダウンロード Linux サーバにログインし CloudWatch コマンドラインツールをダウンロードします # wget http://ec2-downloads.s3.amazonaws.com/cloudwatch-2010-08-01.zip ( 参考 ) 以下のサイトから直接モジュールをダウンロードすることもできます http://aws.amazon.com/developertools/2534 2-1-2. CloudWatch コマンドラインツールの展開ダウンロードした CloudWatch コマンドラインツールを任意のディレクトリに展開します 本書での CloudWatch コマンドラインツール導入先 /opt/aws/cloudwatch ( 注意事項 ) 本書では 上記パスに CloudWatch コマンドラインツールを導入するものとして手順を記載します 2-1-3. 証明書情報の登録インスタンスから Cloud Watch に情報を送信する際にはインスタンスを作成した AWS アカウントの証明書情報を CloudWatch に登録する必要があります 本書での証明書情報ファイル /opt/aws/cloudwatch/credentials 証明書情報ファイルの記載内容 # vi credentials AWSAccessKeyId=< インスタンスを作成した AWS アカウントのアクセスキー ID> AWSSecretKey=< インスタンスを作成した AWS アカウントのシークレットアクセスキー > AWS アカウントのアクセスキー ID とシークレットアクセスキーは AWS のホーム画面の セキュリティ証明書 から確認できます 2-2. CloudWatch 送信機能 本書では AMI に同梱しているサンプルスクリプトを利用し CloudWatch に情報を送信します 2-2-1. サンプルスクリプトの設定サンプルスクリプトを /opt/aws/cloudwatch 配下にコピーし 編集します スクリプトの仕様は本書 サンプルスクリプト を参照ください 7

本書での CloudWatch 送信スクリプト /opt/aws/cloudwatch/siteshell_report.sh # cd /root # cp p siteshell_report.sh.sample /opt/aws/cloudwatch/siteshell_report.sh # vi siteshell_report.sh 11 行目 ( 変更前 )InstanceId= ( 変更後 )InstanceId=<Instance の ID を記載 > 2-2-2. スクリプトで使用するファイルの作成本スクリプトでは攻撃数をカウントし記録します そのためのファイルを以下のコマンドを実行しあらかじめ作成しておきます # cat /opt/siteshell_apache/logs/audit/audit.log wc l > /tmp/audit.log.count.tmp 2-3. 定期的な送信機能本書では cron を利用してサンプルスクリプトを定期的に実行します 2-3-1. cron の設定以下のコマンドを実行し cron に登録します ここでは 5 分毎にシェルスクリプトを実行するように設定します # crontab -e */5 * * * * /opt/aws/cloudwatch/siteshell_report.sh 2-4. 動作確認実際に送信した情報が CloudWatch で確認できることを確認します 2-4-1. サンプル攻撃の実施実際にログが出力するようなサンプル攻撃を実施します ブラウザの URL アドレスバーに以下を入力します http://<web サーバの IP アドレス >/index.html?test=<siteshell_sql_injection_error_test> 本攻撃は SiteShell が検知する文字列となっています 詳細はユーザマニュアルを参照ください SiteShell の監査ログを確認し 最終行に以下のログが出力していることを確認します # tail -1 /opt/siteshell_apache/logs/audit/audit.log [2013/04/10 01:49:52][SQL][SQL-9900-01][forward][xx.xx.xx.xx][/index.html][paramValues]test=<Site Shell_SQL_Injection_Error_Test> 2-4-2. CloudWatch での確認実際にログ情報が CloudWatch に送信されていることを確認します AWS management console の Service から CloudWatch を選択 Metrics をクリックします 8 Viewing のプルダウンに SiteShell/AuditLog InstanceID を選択します

反映までに時間がかかります 上記が表示されない場合があります 表示されない場合は 5~10 分後に再度アクセスしてください 図 2-1 AWS CloudWatch Metrics 画面 InstanceID にチェックをすると グラフが表示されます 図 2-2 AWS CloudWatch SiteShell Audit Count 画面 グラフが表示されていれば SiteShell の監査ログを CloudWatch で確認できたことになります 2-5. 攻撃状況通知機能 CloudWatch の alarm を利用して 攻撃状況をメールで通知します 2-5-1. alarm の作成 CloudWatch から Alarm を作成します CloudWatch 画面から Alarms をクリックし Create Alarm をクリックします Create Alarm Wizard 画面が開くので Viewing から SiteShell/AuditLog InstanceID を選択します 9

図 2-3 AWS CloudWatch Create Alarm Wizard 画面 画面表示が切り替わるので Alarm を設定する Instance を選択し Continue をクリックします 10 続いて Alarm の名前と閾値を設定します 本書では 以下のように入力します name:siteshell Alarm test Description:SiteShell Alarm test Define Alarm Threshold 図 2-4 AWS CloudWatch Create Alarm Wizard 画面

This alarm will enter the ALARM state when SiteShell Audit Count is >= 3 for 5 minutes. 図 2-5 AWS CloudWatch Create Alarm Wizard 画面 続いて Alarm を検知した際の動作を指定します 今回はメールを送付するため以下のように設定し Continue をクリックします When Alarm State is:alarm Take action:send Notification Action details:create New Email Topic Topic:SiteShell-alarm-test Email(s): 送付先メールアドレス 図 2-6 AWS CloudWatch Create Alarm Wizard 画面 確認画面が表示しますので 正しく設定されていることを確認し Create Alarm をクリックします 11

図 2-7 AWS CloudWatch Create Alarm Wizard 画面 以下の画面が表示すれば Alarm の作成は完了です 図 2-8 AWS CloudWatch Create Alarm Wizard 完了画面 Alarm の作成が完了すると設定したメールアドレスに以下のメールが送信されます メールに記載されているリンク (Confirm subscription) にアクセスすることで 設定が完了します 図 2-9 Alarm 確認メール 12

メールに記載されている Confirm subscription をクリックすると 以下の画面が開きます これによりメール通知の設定が完了します 図 2-10 AWS SNS Subscription confirmed 画面 2-5-2. alarm の確認実際に設定した alarm が動作するかを確認します 設定した Instance に対して以下の擬似攻撃を 5 分以内に 3 回実施します http://<web サーバの IP アドレス >/index.html?test=<siteshell_sql_injection_error_test> 5 分以上経過後に設定したアドレスに以下のメールが届くことを確認します 図 2-11 AWS Alarm メール画面 13

付録サンプルスクリプト 本書で使用するサンプルスクリプト仕様 ファイル名機能インプットファイルアウトプットファイル処理フロー Siteshell_report.sh 前回スクリプト実行時との監査ログの増加分を計算し CloudWatch に送信 現在の監査ログ数をaudit.log.count.tmpに記録 /opt/siteshell_apache/logs/audit/audit.log SiteShellが攻撃を検知した際に出力する監査ログ /tmp/audit.log.count.tmp サンプルスクリプト実行の際に出力される監査ログ数が記載されたファイル スクリプト実行時に上書きする /tmp/audit.log.count.tmp サンプルスクリプト実行の際に出力される監査ログ数が記載されたファイル スクリプト実行時に上書きする (1) 現在の監査ログの数を取得 (2) 前回記録した監査ログの数を取得 (3) 現在の監査ログの数と前回の監査ログの数の差分を計算 (4) 現在の監査ログの数をaudit.log.count.tmpに記録 (5) 取得した差分をCloudWatchに送信 コーディング例 siteshell_report.sh #!/bin/bash export AWS_CLOUDWATCH_HOME=/opt/aws/CloudWatch # CloudWatch コマンドラインツール展開ディレクトリ export AWS_CREDENTIAL_FILE=$AWS_CLOUDWATCH_HOME/credentials # 証明書情報ファイル export AWS_CLOUDWATCH_URL=https://monitoring.amazonaws.com export PATH=$AWS_CLOUDWATCH_HOME/bin:$PATH export JAVA_HOME=/usr/local/java/jre1.7.0_04/ # Config InstanceId=<Instance の ID を記載 > # 本インスタンスのインスタンス ID を記載 AUDIT_LOG=/opt/SiteShell_Apache/logs/audit/audit.log TMPFILE=/tmp/audit.log.count.tmp # SiteShell audit log lastauditcnt=`cat $TMPFILE` nowauditcnt=`cat $AUDIT_LOG wc -l` let "AuditCount=nowauditcnt-lastauditcnt" echo $nowauditcnt > $TMPFILE #CloudWatch 14

mon-put-data --metric-name "SiteShell Audit log Count" --namespace "SiteShell/AuditLog" --dimensions "InstanceId=$InstanceId" --value "$AuditCount" --unit "Count" --region ap-northeast-1 15

お問合せ方法 SiteShell のご購入を希望される方 ご購入を検討される方は NEC 営業もしくは NEC 販売代理店までお問合せください NEC 営業や販売代理店がご不明の方は以下までお問合せください siteshell-trial@security.jp.nec.com SiteShell の技術的なご質問をされる方 本書に沿って 製品評価をされる際の技術的なご質問は以下までお問合せください siteshell-trial@security.jp.nec.com 16