Launch in Context ( コンテキスト起動 ) の構成 執筆 :Leandro Cassa 本書では Tivoli プロセス自動化エンジンをベースにした製品において Launch In Context (LIC: コンテキスト起動 ) を構成する方法について説明します コンテキスト起動とは コンテキストが割り当てられた外部 Web サイトを起動するアクション サービスを指します 本書では コンテキストとは現在開いている何らかのアプリケーションまたはアプリケーション レコードを意味します Tivoli プロセス自動化エンジンをベースにした IBM 製品の中には 他の IBM 製品と連動するためのコンテキスト起動エントリーがすでに部分的に搭載されているものもあります たとえば TADDM コンテキスト起動エントリーを使用すれば CCMDB アプリケーションから直接 ActualCI トポロジーを確認することができます では 実際に LIC を操作してみましょう サンプルとして使用する LIC エントリーは 発送先 請求先 Google マップ上の人物の住所を表示することを目的としています これは単なるサンプルに過ぎません これらは Google Maps の実在の住所ではありませんが LIC の機能を十分に理解することができます まずは 住所について定義する必要があります リンク先 > 管理 > 組織 を選択し 使用したい組織を選択してから 住所 タブをクリックします ここでは IBMJAPAN-HZ および IBMJAPAN-TY に対して 1 つずつアドレスが設定されているほか フィールドもすべて設定されています
リンク先 > 管理 > 資源 > 担当者 と選択して サンプル (MAXADMIN を使用中 ) で使用したい担当者を選択し この担当者の 住所 および 作業場 情報を設定します ( 以下を参照 ) この担当者の属する サイト は 先ほど設定した組織のサイトと同じ値でなくてはなりません これで サンプル データの設定はすべて終了したので ここからは LIC エントリーそのものを作成します リンク先 > システムの構成 > プラットフォームの構成 > コンテキストでの起動 を選択してから 新規行 ボタンをクリックします 以下の例のように フィールドに記入します
ここでは PERSON オブジェクトがコンテキストでの起動資源として選択されています これは PERSON オブジェクトをベースとして使用している 担当者 アプリケーションから LIC をコンテキスト起動するために必要です コンソール URL フィールドは LIC エントリーの要です この例では URL を以下のように設定します http://maps.googleapis.com/maps/api/staticmap?size=512x512&maptype=roadmap &markers=color:blue label:a {STATEPROVINCE},{CITY},{ADDRESSLINE1} &mar kers=color:red label:b {BILLTOADDRESS.ADDRESS3},{BILLTOADDRESS.ADDRE SS2},{BILLTOADDRESS.ADDRESS1} &markers=color:yellow label:s {BILLTOADD RESS.ADDRESS3},{SHIPTOADDRESS.ADDRESS2},{SHIPTOADDRESS.ADDRE SS1}&sensor=false この URL は 以下のような基礎的な部分から成り立っています http://maps.googleapis.com/maps/api/staticmap : サービス URL?size=512x512&maptype=roadmap: マップのサイズおよびビューのタイプ \&markers=color:blue label:a : \ の区切り文字によってマーカーが分割され その後 & が通常どおり使用されています 次に markers= が登場し property:value が によって分割されています {STATEPROVINCE},{CITY},{ADDRESSLINE1}: 最後のエントリーでは property が定義されていません の直後に このマーカーでポイントすべきロケーションを指定します ご覧のとおり {} 間の文字列はコンテキスト化された値であるため 以後システムによって置き換えられます ここでは PERSON テーブルのフィールドである {CITY} および {STATEPROVINCE} を使用します \&markers=color:red label:b {BILLTOADDRESS.ADDRESS2},{BILLTOADDRESS. ADDRESS1}: ここでは 若干複雑になります 現在 請求先住所と関連のあるフィールドへのアクセスを可能にする PERSON コンテキストから BILLTOADDRESS と名付けられた関係にアクセスしています \&markers=color:yellow label:s {BILLTOADDRESS.ADDRESS3},{SHIPTOADDRESS. ADDRESS2},{SHIPTOADDRESS.ADDRESS1}: 上記と同じです &sensor=false: この URL セグメントは 現時点では重要ではありません 詳しくは以下を参照してください Google Maps API について詳しくは http://code.google.com/apis/maps/documentation/staticmaps を参照してください {} の中に入れる値はどのように取得したか疑問に思われるかもしれませんが 答えは簡単です まず リンク先 > システムの構成 > プラットフォームの構成 > データベースの構成 を選択し PERSON オブジェクトを検索してこれをクリックし 属性 タブに移動します
ここには多くの属性がありますが LIC にはいずれの属性を使用しても構いません 本書では これを PERSON コンテキストから起動するため これらの属性を単純に {<attributename>} と呼ぶことにします ここで 関係 タブをクリックして %toaddress を用いて関係名にフィルターをかけます 実際に LIC サンプルで使用している 2 つの関係が表示されます すなわち PERSON オブジェクト > ADDRESS オブジェクトという関係です {BILLTOADDRESS} を指定する際には 関係を参照します これにより ( オブジェクトではなく ) データのセットが作成され その属性 ( フィールド ) は PERSON のものと同一となります そのため. を使用すれば LIC エントリー {BILLTOADDRESS.ADDRESS2} で実行したときと同様に これらの属性にアクセスできます ADDRESS 属性は PERSON 属性を検索したときに使用したものと同じ方法で探すことができます リスト タブをクリックして ADDRESS を検索し エントリーをクリックしてから 属性 タブをクリックします これで 属性のリストと 使用対象の検索に便利な説明が用意されます ヒント : システム上のいずれかのアプリケーションが使用している属性を使用したい場合は Alt + I のショートカットを利用できます これにより ポップアップ ウィンドウが開かれ 焦点となっているオブジェクト ( テーブル ) および属性 ( フィールド ) が表示されます 説明が長くなりましたが ここからが要点となります LIC エントリーを適切に設定したので 後は LIC を呼び出すためのトリガーを作成するだけです 重要 : 以下の記述に従ってアプリケーション定義を変更する前に これらの変更を加えることでアプリケーション自体も変更され 手動で元に戻さない限り変更内容を破棄できないことを認識しておく必要があります IBM は 追加設定なしで使用できるアプリケーションを改造しないよう強く推奨します 代わりに アプリケーションの複製を作成して これを変更してください 本書ではアプリケーションの複製の作成についてはカバーしないため 詳しくは製品ドキュメントを参照してください 人物 アプリケーションのクローンを作成したら リンク先 > システムの構成 > プラットフォームの構成 > アプリケーション デザイナー を選択し PERSON アプリケーションを検索して これを選択します メニューで アクションの選択 > 署名オプションの追加 / 変更 をクリックします 下にある 新規行 をクリックし 以下のように設定します
また 署名の詳細オプション を展開して 以下のように設定します これで LIC エントリーを署名オプションにバインドしました 次の手順として 担当者 アプリケーションの アクションの選択 メニューにエントリーを作成します メニューで アクションの選択 > アクションの選択 メニューの追加 / 変更オプション をクリックします 下にある 新規行 をクリックし 以下のように設定します これで 担当者 アプリケーションの アクションの選択 メニューにエントリー ( メイン タブ ( 担当者 ) における第一番目のエントリー ) が作成されました 新しい署名オプションを追加したため これをセキュリティー グループで承認する必要があります 現在 MAXADMIN ユーザーとして使用しているため MAXADMIN セキュリティー グループに対して承認すれば アクションの選択 エントリーが有効になります
リンク先 > セキュリティー > セキュリティー グループ を選択し MAXADMIN を検索して 該当するレコードを選択します 次に アプリケーション タブをクリックして 担当者 のフィ ルターをかけます レコードを保存します キャッシュが確実にクリアされるよう システムからログアウトします 再度ログインして リンク先 > 管理 > 資源 > 担当者 を選択します MAXADMIN または予め設定した担当者を検索し これを選択してから アクションの選択 > 担当者の住所 請求先 輸送先を表示するを選択します 正しく設定されていれば 以下のように担当者の住所 (A) 請求先の住所 (B) そして輸送先の住所 (S) がそれぞれ地図上に表示されるはずです
上記の画像ではなく下記の画像が表示される場合 ネットワークでの Google Maps サービスの 利用制限に達していることを表しています 毎日の利用回数は制限されています これらの 制限について詳しくは Google API を参照してください