Ⅱ. データ基盤システムの実現

Similar documents
我が国の宇宙技術の世界展開

JMA Numerical Analysis Systems

from TRMM to GPM

Passive Microwave Remote Sensing from Space

Microsoft PowerPoint - 05.奥村.ppt

Microsoft Word - kirishima-sinmoe11.doc

GPMフォーマット説明書(GSMaP)_日本語版

地球観測用小型赤外カメラの開発 Development of the compact infrared camera for earth observation

スライド 1


PowerPoint プレゼンテーション

橡Ⅰ.企業の天候リスクマネジメントと中長期気象情

人と自然が調和した豊かで安全な関川・保倉川流域へ向けて

GOSAT (JAXA) JAXA NASA, ESA JAXA 1

平成26年8月豪雨災害(広島豪雨災害) におけるCOSMO-SkyMed衛星観測結果

Microsoft PowerPoint - 工学部RS工学 掲載用.pptx

経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行

JRA-25長期再解析実施計画

220km Close Up 820m m 6,897.5m

平成21年度実績報告

東京大学学内広報 NO.1405 ( )

LandBrowser   ユーザマニュアル 

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有


風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

SIB2/GSTOS(Spacecraft Information Base version2/Generic Spacecraft Test and Operations Software) の開発状況

16soukatsu_p1_40.ai

PowerPoint プレゼンテーション

Transcription:

社会に貢献する地球観測衛星観測データの統合的利用 データ投入による DIAS への貢献 宇宙航空研究開発機構地球観測研究センター福田徹

利用者 DIAS における JAXA の役割衛星観測データ投入 データ統合 解析システム (DIAS) とは 衛星観測 海洋観測 陸上観測などの様々な手段で得られた観測データを 科学的 社会的に有用な情報に変換し その結果を社会に提供するシステムであり データ俯瞰 データ統合 解析支援 データ出力支援の各機能を持つ解析空間を有する JAXA はユーザの要求に基づいて衛星観測データセットを作成し DIAS に提供する JAXA が作成する衛星観測データセットには 切り出し リサンプリング モザイク処理 フォーマット変換等の高次処理を施すとともに 検索等に必要なメタデータを付加する 衛星観測データセット JAXA 衛星プロダクト TRMM, AMSR-E, ALOS 等 外国衛星プロダクト MODIS, SSM/I, GRACE 等 JAXA 海洋 陸域データセット海洋再解析データセット JAMSTEC 陸域観測データセットモデル 再解析, データ同化出力東京大学 データ俯瞰機能 データ統合 解析支援機能 データ出力支援機能利用者利用者

CEOP/AWCI 向け衛星観測データセット - H21 年度の JAXA 実績と H22 年度の計画 H15 年度より統合エネルギーおよび水循環観測プロジェクト (CEOP)/ アジア水循環イニシアチブ (AWCI) 向けに衛星観測データセットを作成し 提供している 作成したデータセットはDIASにアーカイブされ 登録されたDIASユーザが利用可能 H21 年度実績 センサと提供シーン数等 TRMM/PR L2 L3 : 22,074シーン TRMM/TMI L1B L2 L3 : 58,405 シーン Aqua/AMSR-E L1B L2 L3 : 234,592シーン ALOS/AVNIR-2 L1B 処理シーン数 : 442 パス数: 81 ALOS/PRISM L1B 処理シーン数 : 1636 パス数: 171 ALOS/PALSAR L1B 処理シーン数 : 1120 パス数: 299 プロダクト仕様 CEOPリファレンスサイト (51 箇所 ) を対象としたサブセット (L1&2) モンスーン領域(5 箇所 ) におけるスナップショット (L2&3) および全球の統計データ(L3) 観測期間は2009/1/1~2009/12/31 CEOPリファレンスサイトおよびAWCI 河川流域のうち優先順位の高い15 箇所を対象としたパスモザイク検索期間は2007/1/1~2009/10/31 H22 年度の計画基本的に同じセンサ 同じプロダクト仕様で観測期間を 2010/1/1~2010/12/31 として作成 ALOS については 対象地域としてこれまで未着手だった CEOP リファレンスサイトおよび AWCI 河川流域より優先順位の高い 15 地域を選択

CEOP Satellite Data Gateway http://www.ceop.net/ 3 つのスケール - リファレンスサイトを中心とした250km 四方 - モンスーン領域 - グローバルアリア ( 全球 ) プロダクトレベル - レベル1b: フル解像度の放射輝度プロダクト ( リファレンスサイト対象 ) - レベル2: フル解像度の物理量プロダクト ( リファレンスサイトおよびモンスーン領域対象 ) - レベル3: 時空統計物理量プロダクト ( リファレンスサイト モンスーン領域 およびグローバルエリア対象 ) メタデータ - ISO-19115に準拠したXMLフォーマットのメタデータを画像データと合わせて作成 リファレンスサイト モンスーン領域 グローバルエリア ( 全球 )

だいち (ALOS) パスモザイクデータセット だいち搭載 3 センサのレベル 1 プロダクトより作成 : PRISM, AVNIR-2 および PALSAR CEOP リファレンスサイトおよび AWCI 河川流域を対象とする 対象領域をカバーするパスモザイク ( マイクロ波プロダクトのサブセットに対応 ; シーンサイズは小さいがデータ量は膨大 ) Seonath-river, India PRISM 10 paths of Mosaic images Cruz Alta, Brazil AVNIR-2 R:G:B=4:3:2band 6 paths of mosaic images Sangker, Cambodia PALSAR FBD(HH) 8 paths of mosaic images

海外宇宙機関との協力 MODIS(Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer) および AIRS (Atmospheric Infrared Sounder) データセットを 2008 年より追加 NASA MODIS チームが MODIS データのサブセットを作成し JAXA がリフォーマット リサンプリング処理を行うとともに 対応するメタデータを作成 DIAS 研究グループ データ要求 データ利用 DIAS コアシステム データ投入 NASA AIRS チームが AIRS データセットのサブセット作成からメタデータ作成までの一貫した処理を実施 データ入手 調整等 AIRS および MODIS データセットは 東京大学に設置されている CEOP 集中型データベース (DIAS コアシステム ) に その他の CEOP データセットとともにアーカイブ 海外宇宙機関

理シーン数観測期間処処理シーン数 (CEOP 向け ) 3,000,000 2,500,000 2,000,000 1,500,000 1,000,000 500,000 0 EOP-3 EOP-4 2007 2008 2009 Total EOP-3: 2002/10/1 2003/9/30 EOP-4: 2003/10/1 2004/12/31 Terra MODIS PALSAR AVNIR-2 PRISM AIRS MODIS AMSR-E TMI PR GLI AMSR SSMI 合計 2,693,257 Page 7

Ⅱ. データ基盤システムの実現 (3) 利用ニーズに即したデータの収集 品質管理の実現と永続的 体系的な蓄積 1) わが国の衛星観測データセット及び国際協力による海外衛星機関による衛星観測データセット H21 年度目的 地球観測データ統融合による科学的理解の深化 公共的利益に資する情報の提供のため 気候変動 水 物質循環と流域圏管理 生態系管理の分野における予測研究 影響評価 データベース作成 システム構築等に必要となる衛星観測データセットを 国際協力により海外衛星のデータを利用して整備し データ統合 情報融合コアシステムに提供する H21 年度分の JAXA 実績 ユーザ要望に基づき 以下の衛星観測データのデータセットおよびメタデータを作成しコアシステムに提供した また データベースの本格運用を見据え メタデータの改訂を行った センサ Aqua/AIRS Calibrated spectral radiances :450,000 シーン Aura/TES Calibrated spectral radiances : 15,000 シーン Aqua/MODIS SST, Chlorophyll : 1460 シーン SeaWiFS Chlorophyll : 365 シーン Aqua/MODIS L1B Aerosol, Water Vapor, Cloud, Ozone, Snowcover, Land Surface Temperature, Aerosol/Water Vapor/Clouds and Profiles, Atmospherically Corrected Surface Reflectance (Daily LAI/FPAR) (CEOP 向けサブセット ) : 93,000 シーン DMSP/SSMI L1B (CEOP 向けサブセット ) : 45,000 シーン 利用テーマ 4 2) 人工衛星データを用いた温室効果気体とエアロゾルの高次解析データベースの構築 4 3) 海洋における熱 水 物質循環過程の診断と気候変動に対する影響評価ならびに水産資源データとの融合による応用機能開発 4 4) 地球観測による洪水防御, 水資源有効利用のための高度情報の提供統合エネルギー 水循環観測プロジェクト (CEOP) への貢献

FY22 衛星観測データセット作成計画 FY18 および FY21 からの継続分 センサ名プロダクト名物理量 / 処理レベル観測期間 Aqua/MODIS SeaWiFS SST SST4 Chlor_a Chlor_a Sea Surface Temperature - 11micron (L3 Daily Mapped 9km) Sea Surface Temperature - 4micron (nighttime only) (L3 Daily Mapped 9km) OC3 Chlorophyll a concentration (L3 Daily Mapped 9km) OC4 Chlorophyll a concentration (L3 Daily Mapped 9km) 2010/1/1-2010/12/31 Aqua/TES TL1BN1 Calibrated spectral radiances 2010/1/1- Aqua/AIRS L1B Calibrated spectral radiances 2010/12/31 Page 9

FY22 衛星観測データセット作成計画 FY19 からの継続分 (1) センサ名プロダクト名物理量 / 処理レベル観測期間切り出し領域 MOD021KM L1B Calibrated Radiances - 1km MOD02HKM L1B Calibrated Radiances - 500m R MOD02QKM L1B Calibrated Radiances - 250m R MOD04_L2 L2 Aerosol R, M MOD05_L2 L2 Total Precipitable Water Vapor Test Results R R, M MOD06_L2 L2 Cloud Product R, M Terra (and Aqua) MODIS MOD07_L2 MOD08_D3 L2 Joint Atmosphere Product of Profiles, Total Column Ozone, Water Vapor and Stability Indices L3 Daily Joint Aerosol/Water Vapor/Cloud Product 2002/10/1-2003/9/30 (EOP-3) R, M M, G MOD08_E3 L3 8-day Joint Aerosol/Water Vapor/Cloud Product M, G MOD08_M3 L3 Monthly Joint Aerosol/Water Vapor/Cloud Product M MOD09GHK Surface Reflectance Daily L2G Global 500m M Surface Reflectance Daily L2G MOD09GQK Global 250m R: リファレンスサイト M: モンスーン領域 G: 全球 M Page 10

FY21 衛星観測データセット作成計画 FY19 からの継続分 (2) センサ名プロダクト名物理量 / 処理レベル観測期間切り出し領域 MOD09GST Surface Reflectance Quality Daily L2G Global 1km M Terra (and Aqua) MODIS MOD10_L2 L2 Snow Cover R MOD11_L2 MOD15A1 Land Surface Temperature/Emissivity 5-Min L2 Swath 1km Leaf Area Index/FPAR Daily L4 Global 1km 2002/10/1-2003/9/30 (EOP-3) R M MODATML2 L2 Joint Atmosphere Product M DMSP/ SSMI 13 - R DMSP/ SSMI 14 Brightness temperatures at 19.35, - 2010/1/1-2010/12/31 R 22.235, 37.0 and 85.5 GHz (L1) DMSP/ SSMI 15 - R R: リファレンスサイト M: モンスーン領域 G: 全球 Page 11

地球観測衛星長期計画 打上年 ( 目標 ) ~2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 災害監視 & 資源管理 [ 光学放射計 ] MOS-1, ADEOS (87~95) (96~97) [ 光学センサ, 合成開口レーダー ] JERS-1 (92~98) ALOS/PALSAR ALOS だいち ALOS/PRISM AVNIR2 ALOS-2 レーダ [ 国土 災害モニタリング ] ALOS-3 光学 気候変動 & 水循環観測 水循環 [ 降雨レーダ ] PR (97~) [ マイクロ波放射計 ] MOS-1(87~95) ADEOS2/AMSR(2003 TRMM/PR TRMM Aqua/AMSR-E Aqua GPM/DPR [ 降水 ] [ 風, 水温, 水蒸気 ] GCOM-W1/ AMSR2 GCOM-W2 気候変動 [ 光学放射計 ] MOS-1, ADEOS (87~95) (96~97) ADEOS2/GLI [ 雲レータ ] 250m, 二方向, 偏光 [ 植生, エアロゾル, 雲, 水温, 海色 ] GCOM-C1/ SGLI [ 雲 エアロゾル 3D 構造 ] EarthCARE/CPR GCOM-C2 温室効果ガス [ 分光計 ] ADEOS/ILAS (96~97) ADEOS2/ILAS2 GOSAT いぶき [CO 2, メタン ] [CO 2, メタン ] GOSAT-2 開発運用段階 運用中 フェーズ B~ フェーズ A 運用期間延長 12